JPH09310310A - 乾式作業方法及びそれに用いる作業函 - Google Patents
乾式作業方法及びそれに用いる作業函Info
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- JPH09310310A JPH09310310A JP12815396A JP12815396A JPH09310310A JP H09310310 A JPH09310310 A JP H09310310A JP 12815396 A JP12815396 A JP 12815396A JP 12815396 A JP12815396 A JP 12815396A JP H09310310 A JPH09310310 A JP H09310310A
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Abstract
上と同じ作業空間が狭い範囲で形成でき、そのうえ作業
空間の撤去も簡単にでき、しかもどのような環境にも対
応できる乾式作業方法及びこれに使用する作業函を提供
する。 【解決手段】 水中に構築された作業対象物を囲うよう
にして作業函1を沈設し、該作業函1の底面と沈設面と
に形成された隙間14を膨張及び収縮可能な止水治具7
によって閉塞した後、前記作業函1の内側を排水してそ
こに作業空間13を形成したことである。
Description
脚等の構造物の検査、補修、防食及び補強等の作業を陸
上と同じ条件で行える乾式作業方法及びそれに使用する
作業函に関するものである。
して構築された桟橋や橋脚等は放置したままでおくとこ
れらが著しく腐食してその機能を低下させるとともに、
使用不能となることもある。特に、海中などにおいては
海水による腐食が激しいため、これらの保守、修繕が急
務となっている。
に、杭打ち船30等を用いて止水矢板31を作業対象物
である橋脚32の周囲に打ち込んで、その内側を排水す
ることにより陸上と同じ作業空間33を形成していた。
業方法は以下のような問題があった。 作業対象物の周囲に杭打ち船等を用いて止水矢板を
打ち込むため、大規模な土留め工事となっていた。 広範囲に作業対象物を囲った土留め工事となるた
め、河川や運河において航行船舶等の航路を狭めたり、
制限したりしていた。 増水時や洪水時における止水矢板の短期間の撤去が
困難であった。 施工場所の上部に構造物がある場合は、杭打ち機の
高さが制限されたり、或は短尺の矢板を途中で継ぎ足す
必要があった。
たものであり、その目的は、杭打ち機等を使用しなくと
も簡単な方法で陸上と同じ作業空間が狭い範囲で形成で
きるとともに、作業空間の撤去も簡単にでき、しかもど
のような環境にも対応できる乾式作業方法及びこれに使
用する作業函を提供することである。
するための手段は、乾式作業方法が、水中に構築された
作業対象物を囲うようにして作業函を沈設し、該作業函
の底面と沈設面とに形成された隙間を膨張及び収縮可能
な止水治具によって閉塞した後、前記作業函の内側を排
水してそこに作業空間を形成したことである。また作業
函は、中空の組立ユニットを接合して環状の函体を形成
し、前記組立ユニットの底面凹部に膨張及び収縮可能な
止水治具を設けたことである。
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の作業
函の斜視図、図2の(1)は作業函の平面図、(2)は
同底面図、(3)は横断面図、(4)はA−A線断面図
である。
対の半円形の組立ユニット2がヒンジ3で接続され、こ
れがヒンジ3を中心に回転して接合されることにより杭
や橋脚等の作業対象物が囲めるようになっている。
うに中空に形成され、その中空内4に注排水口5から注
水することにより沈設できるようになっている。組立ユ
ニット2の接合面にはゴム等の止水材6が張り付けられ
て、組立ユニット2を接合して作業函1を形成したとき
に、その接合部から水が入るのを防ぐ役割をしている。
で止水治具7が取り付けられ、コンプレッサ9からの圧
縮空気で膨張するようになっている。これは圧縮空気に
限らず、液体でも膨張させることができる。
7の端部には、接合シール12が重ね合わされて止水治
具7を環状に形成することにより接合部から水が入るこ
とがない。したがって、図3に示すように、水中のフー
チング13上に作業函1を沈設させた場合、その上面が
凹凸であっても止水治具7がこれにそって密接されるの
で、作業函1の底面とフーチング13上面とに形成され
た隙間14を閉塞する。
ーブ10の外面を被覆材11で被覆して形成され、この
被覆材11は外面をコーティングしたスポンジ等が使用
されている。
ユニット2から構成されているが、これは一対に限らず
2個以上の組立ユニット2で構成することもできる。
の端部が、他方の組立ユニット2の止水治具7の端部に
重ね合わされた作業函1を示したものであり、このよう
に端部同士が重ね合わされると止水治具7が環状に形成
されるので接合部から水が入ることがない。
函を利用した乾式作業方法について説明する。作業対象
物は水中に構築されたコンクリート製の橋脚15であ
り、図6に示すように、基礎フーチング13上の堆積土
17を浚渫船18を利用して浚渫する。
業函1を作業船19で曳航した後、橋脚15を囲うよう
にして組み立てる。
2の中空内4に注排水ポンプ20で注水して作業函1を
基礎フーチング13の上面に沈設する。
ヤー21で杭やアンカー等の固定具22に接続して固定
するとともに、止水治具7を膨張させて作業函1の底面
と基礎フーチング13の上面とに形成された隙間を閉塞
する。なお、作業函1は固定具22で固定されている
が、この固定具22によらなくとも作業函1にウエイト
を設けたり、あるいは作業函1自体の重量を大きくして
固定することもできる。そして作業函1の内側を注排水
ポンプ20で排水して陸上と同じ作業空間23を形成す
る。
業空間23において橋脚15の補修又は点検等を行う。
そして、このような補修又は点検作業が完了したら、図
11に示すように、作業函1の内側に注排水ポンプ20
で注水するとともに止水治具7を収縮させた後、作業函
1から固定具22を切り離す。
2内の水を注排水ポンプ20で排水して空気を注入する
ことにより作業函1を浮上させる。
2つに分割して橋脚15から撤去して作業船19で曳航
する。なお、本実施の形態においては、一対の組立ユニ
ット2の作業函1を使用した乾式作業方法について説明
したが、2個以上の組立ユニットの作業函の場合も同様
の方法で行うものとする。
にして作業函を沈設し、該作業函の底面と沈設面とに形
成された隙間を膨張及び収縮可能な止水治具によって閉
塞した後、前記作業函の内側を排水してそこに作業空間
を形成したことにより、従来のように杭打ち機等を使用
しなくとも簡単な方法で陸上と同じ作業空間が狭い範囲
で形成できる。
び浮上を行うため、作業函の沈設及び撤去が容易にでき
る。
することにより、安全な作業ができる。
が作業函の底面と沈設面とに形成された隙間を閉塞する
ので作業函内への浸水が完璧に防げる。
て止水治具を環状としたので、止水治具の接合部の止水
を確実に行うことができる。
他方の組立ユニットの止水治具の端部に重ね合わせて止
水治具を環状としたので、止水治具の接合部の止水を確
実に行うことができる。
がこれに密接するので、どのような沈設面にも対応する
ことができる。
面図、(3)は作業函の横断面図、(4)はA−A線断
面図である。
の断面図、(2)は止水治具の縦断面図、(3)は同横
断面図である。
(3)は膨張した止水治具の側面図、(4)はB−B線
断面図である。
(3)はC−C線断面図である。
ある。
す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 水中に構築された作業対象物を囲うよう
にして作業函を沈設し、該作業函の底面と沈設面とに形
成された隙間を膨張及び収縮可能な止水治具によって閉
塞した後、前記作業函の内側を排水してそこに作業空間
を形成したことを特徴とする乾式作業方法。 - 【請求項2】 前記沈設は作業函内に水を充填して行う
ことを特徴とする請求項1に記載の乾式作業方法。 - 【請求項3】 中空の組立ユニットを接合して環状の函
体を形成し、前記組立ユニットの底面凹部に膨張及び収
縮可能な止水治具を設けたことを特徴とする作業函。 - 【請求項4】 前記組立ユニットの止水治具は、両方の
組立ユニットの止水治具の端部にわたって接合シールを
重ね合わせて接合したことを特徴とする請求項3に記載
の作業函。 - 【請求項5】 前記組立ユニットの止水治具は、一方の
組立ユニットの止水治具の端部を、他方の組立ユニット
の止水治具の端部に重ね合わせて接合したことを特徴と
する請求項3に記載の作業函。 - 【請求項6】 前記止水治具はゴムチューブの外面に被
覆材を被覆して形成したことを特徴とする請求項3、
4、5のいずれかに記載の作業函。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12815396A JP3330018B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 乾式作業方法及びそれに用いる作業函 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12815396A JP3330018B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 乾式作業方法及びそれに用いる作業函 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310310A true JPH09310310A (ja) | 1997-12-02 |
JP3330018B2 JP3330018B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=14977701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12815396A Expired - Fee Related JP3330018B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 乾式作業方法及びそれに用いる作業函 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3330018B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100368604B1 (ko) * | 1999-11-20 | 2003-01-24 | 주식회사 다산이엔씨 | 교각 보수용 수밀 케이션 |
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-
1996
- 1996-05-23 JP JP12815396A patent/JP3330018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3330018B2 (ja) | 2002-09-30 |
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