JPH09310226A - 複合繊維 - Google Patents

複合繊維

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JPH09310226A
JPH09310226A JP8150154A JP15015496A JPH09310226A JP H09310226 A JPH09310226 A JP H09310226A JP 8150154 A JP8150154 A JP 8150154A JP 15015496 A JP15015496 A JP 15015496A JP H09310226 A JPH09310226 A JP H09310226A
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JP
Japan
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polypropylene
spinning
composite fiber
weight
fiber
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JP8150154A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
Takahito Nomi
隆人 乃美
Katsumi Agari
勝美 上利
Yoko Fukumoto
洋子 福本
Hiroshi Onoe
宏 尾上
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紡糸が容易で、安価なポリプロピレン高捲縮繊
維、およびそれからなる風合いの柔らかな不織布、編み
織物を提供する。 【解決手段】シンジオタクチックポリプロピレンとアイ
ソタクチックポリプロピレンをポリブレンドしシンジオ
タクチックペンタッド成分が少なくとも55重量%であ
る結晶性良好なポリプロピレンとアイソタクチックペン
タッド成分が55重量%以上であるポリプロピレンから
なるサイドバイサイド型複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高捲縮複合繊維、フ
ィラメント及びステープル、その複合繊維を含有する紡
績糸及び不織布及び編み織物に関する。
【0002】
【従来の技術】高捲縮繊維は既に多く提案されている。
繊維に自己発現する捲縮を付与する方法はサイドバイサ
イド型の複合繊維が公知である。この複合繊維を製造す
るためには両成分の熱収縮率が異なり、かつ、両成分の
接着性が良いことが必要である。両成分の接着性が悪い
と分離し易い。例えばアクリル繊維の場合は第1成分の
アクリルと第2成分であるメチルアクリレートとの組成
を少し変えたものをサイドバイサイドに複合紡糸する方
法が公知である。この組成が大きく異なると分離してし
まう。また、ポリエチレンテレフタレート繊維の場合は
分子量の異なる両成分を複合する方法が公知である。
【0003】ポリプロピレンの高捲縮繊維は例えば特開
平3−167314号公報に結晶性ポリプロピレンとポ
リプロピレンの共重合物との複合繊維が提案されてい
る。複合はサイドバイサイド型、偏芯した芯鞘型の例が
挙げられている。ポリプロピレンの共重合物はエチレ
ン、ブテン−1等の共重合物であり、融点が125℃以
上と記載されているが、詳細な製造方法の記載はなされ
ていない。また、捲縮数は14個/インチの例が記載さ
れてあり、捲縮数が30個/インチ以上の高捲縮複合繊
維とは言い難い。また、高捲縮数を与える方法も記載さ
れていない。また、特開平5−78916号公報には9
2〜97重量%のプロピレンと8〜3重量%のエチレン
とのランダム共重合ポリマーとポリプロピレンとの複合
繊維が提案されている。この複合繊維は捲縮数が60個
/インチ以上であり、高捲縮複合繊維である。しかし、
この共重合ポリマーは重量平均分子量/数平均分子量の
値が制限されている。この値が大きすぎる、すなわち分
子量分布の幅が大きすぎると、紡糸時の冷却が困難とな
ると記載されている。これはランダム共重合体が結晶性
に乏しく、膠着し易いためである。従って、一般的な繊
維用のポリマーは総て結晶性ポリマーである。
【0004】一方、新規なポリプロピレンの繊維として
特開平3−82814号公報にシンジオタクチックペン
タッド分率が0.7以上の太さが10000から0.1
デニールである繊維が提案されている。この繊維の特徴
は引張強度が大きいとされているが、実施例では370
デニールで480gと一般的なポリエチレンテレフタレ
ート繊維の強度3g/デニールより遥かに小さい。ま
た、この提案には複合繊維の記載もなく、高捲縮繊維と
して用いる記載もない。
【0005】また、新規なポリプロピレンの複合繊維と
して特開平4−327211号公報にシンジオタクチッ
クペンダント分率が0.5以上のポリプロピレンを1成
分とする複合繊維が提案されている。この提案の複合繊
維にはシンジオタクチックペンダント分率を0.5以上
にする方法として単独重合物を使用した例のみが開示さ
れている。しかし、シンジオタクチックポリプロピレン
のみを使用して複合紡糸すると紡糸時の膠着が著しく、
マルチフィラメントを紡糸できないという重大な欠点が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は紡糸が
容易で、安価なポリプロピレン高捲縮繊維、およびそれ
からなる風合いの柔らかな不織布、編み織物を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは安価なポリ
マーで柔軟性があり、曳糸性が良いポリマーとしてシン
ジオタクチックポリプロピレンを片側成分とするサイド
バイサイド型複合繊維の研究をし、本発明の完成に至っ
た。即ち、本発明の複合繊維はシンジオタクチックペン
タッド成分が55重量%以上であるポリプロピレン(以
下、「SPP]と略記する。)アイソタクチックペンタ
ッド成分が55重量%以上であるポリプロピレン(以
下、「IPP]と略記する。)のサイドバイサイド型複
合繊維である。
【0008】
【発明の実施の形態】一般的なポリプロピレンの融点は
160℃近辺である。このポリプロピレンはペンタッド
のメチル基が同一側にあるIPPである。このポリプロ
ピレンは結晶性が高く、柔軟性に乏しい。一方、SPP
は融点が140℃近辺であり、結晶性ではあるが結晶化
速度が小さく、柔軟性が大きい。反面、SPPはゴムラ
イクな性質も示す。
【0009】SPPの製造方法は既にJ.A.Ewen
らによって発見され、J.Am.Chem.Soc.,
110,6255(1989)で発表されている。これ
は非対称な遷移金属触媒とアルミノキサンからなる触媒
を用いる製造方法である。また、特開平2−41303
号公報でも提案されている。例えば遷移金属触媒として
イソプロピル(シクロペンタジエニルー1ーフルオレニ
ル)ハフニウムジクロリド、イソプロピル(シクロペン
タジエニルー1ーフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド等がある。またアルミノキサンとしては一般式がR−
(AlO)nAl−Rまたは環状(R−AlO)n、
(式中のRは炭素数1〜3の炭化水素基を示す。)で示
される化合物であり、特にRがメチル基でnが5〜10
のものが多く用いられる。
【0010】この触媒を用いたSPPの重合方法は特に
制限がなく、溶液重合法、バルク重合法、気相重合法等
が用いられる。通常は加圧重合を行う。
【0011】本発明に用いるSPPのシンジオタクチッ
クなペンタッド成分率は13C−NMR等によって、測定
することができる。また、IRとDSCにて簡便には推
定することができる。このSPPはシンジオタクチック
なペンタッド成分率が55重量%以上含まれている。5
5重量%未満では捲縮率が低すぎる。好ましくは60重
量%以上である。また、可紡性の点で好ましくは55〜
75重量%である。このSPPは結晶性のポリマーであ
る。このSPPはIPPとのポリブレンドによってSP
Pのシンジオタクチックなペンダント成分率を変化する
ことが出来る。SPPのみでは紡糸時の膠着が著しく、
マルチフィラメントを紡糸することができない。これは
SPPのみと、SPPとIPPとのポリブレンドとの違
いによるものである。ポリブレンドはミクロに分離しつ
つマクロに溶解するため、ミクロの部分ではホモポリマ
ーとして挙動する。IPPはSPPより結晶化が非常に
大きい。従って、同じシンジオタクチックペンダント分
率でも結晶性がポリブレンドの方がSPPのみより良
い。これが紡糸時の膠着防止に重要である。
【0012】本発明に用いるSPPの分子量は溶融紡糸
に適当な分子量であれば良い。また、一般的な分子量調
整で用いられる過酸化物による解重合で調整することが
できる。複合繊維の溶融紡糸では紡糸温度での両成分の
粘度が近い方が紡出し易く、好ましい。一般的な溶融紡
糸の溶融粘度は0.1〜30であり、好ましくは1〜1
5である。この溶融粘度はオリフィス径が2mm、荷重
2.16kg、温度190℃で10分間の流出重量をg
数で示したJISの方法で測定した値である。
【0013】また、上記のSPPには紡糸時の膠着を阻
害しない範囲で少量のエチレン等他のビニルコモノマー
を共重合することもできる。さらに、各種の安定剤、例
えば紫外線安定剤、耐熱安定剤、結晶化促進剤、および
難燃剤、艶消し剤、顔料、抗菌剤、抗かび剤等を添加
し、用いることもできる。
【0014】複合繊維の紡糸方法は一般的な複合口金を
用いた溶融紡糸で良い。即ち、エクスツルーダーで両成
分を別々に溶融後、複合口金で合わせ、溶融紡糸し、冷
却風で冷却する。冷却された後、オイリングし、未延伸
糸として巻き取られる。この際に紡糸時に同時に延伸し
ても良く、紡糸後延伸しても良い。ステープルの場合は
溶融紡糸された糸は集束され、延伸された後、オイリン
グ、機械捲縮付与をされ、カットされる。複合繊維は内
部歪を残した状態で保管され、熱処理により自己捲縮が
発現する。
【0015】SPPを用いた紡糸では紡糸時の膠着防止
が重要である。従って、紡糸時に冷却風を十分に供給す
ることが必要である。特に単繊維の太さが大きい場合、
また繊維束の大きさが大きい場合には注意を必要とす
る。単繊維が5デニール以下でトータルデニールが15
0デニール以下であれば15〜20℃の冷却風でも良い
が、それ以上の場合には15℃以下、好ましくは10℃
以下、場合によっては5℃以下で紡出する方が好まし
い。
【0016】SPPを用いた複合紡糸ではクロスセクシ
ョンがサイドバイサイドか、または実質的にサイドバイ
サイドである偏芯した芯鞘型であっても良い。偏芯比率
は大きくなるほど捲縮数は多くなり好ましい。サイドバ
イサイドであれば特に円形のクロスセクションでなくと
も良く、楕円形であっても良い。好ましくは両成分が直
線的に接合している方が自己発現捲縮数が多くなり好ま
しい。また、楕円形の長軸に近い形状が捲縮率が多くな
り好ましい。両成分の複合比率はSPP:IPPが1:
3以下が捲縮数が多く、より1:1に近い方が捲縮数が
多くなり好ましい。
【0017】本発明の複合繊維の他のポリマーとしては
IPPを用いる。このポリマーは従来より製造され、市
販されてているチーグラーナッタ触媒やカミンスキー触
媒により重合されているものでも良い。溶融粘度はSP
Pと同程度が可紡性の点で好ましい。また、IPPは上
記のSPPの製造方法によっても重合条件を選択するこ
とにより製造することができる。さらには、SPPやア
タクチックポリプロピエンとをポリブレンドすることに
よっても製造することが出来る。IPPのペンタッド成
分率の測定はSPPと同様にして行うことが出来る。I
PPのペンタッド成分率が55重量%未満では結晶性ま
たは結晶化速度が小さく、紡糸時膠着を発生し易くな
る。好ましくは70重量%、より好ましくは80重量%
以上である。また、上記のIPPには紡糸時の膠着を阻
害しない範囲で少量のエチレン等他のビニルコモノマー
を共重合することもできる。さらに、各種の安定剤、例
えば紫外線安定剤、耐熱安定剤、結晶化促進剤、および
難燃剤、艶消し剤、顔料、抗菌剤、抗かび剤等を添加
し、用いることもできる。本発明の複合繊維フィラメン
トは紡糸時、延伸時、またその後の工程で他の繊維と混
繊することもできる。また、引き揃えて用いることがで
きる。
【0018】本発明の複合繊維ステープルを混紡し、本
発明の紡績糸を製造することもできる。紡績方法は特に
限定しない。一般的に用いられる短紡績、ソ毛紡績、紡
毛紡績、セミソ毛紡績、空気紡績、結束紡績、ラップ紡
績等で製造することができる。紡績糸の本発明の複合繊
維の混紡率は50重量%以上が好ましい。50重量%未
満では捲縮発現による糸のバルキー性が不足する。好ま
しくは70重量%以上、さらに好ましくは90%以上で
ある。また、バルキー性を向上するために収縮繊維を混
合することもできる。好ましくは20重量%以上であ
る。紡績糸の撚セットは乾熱または湿熱で40℃以上で
できるが、80℃以下が好ましい。40℃未満ではセッ
トが不足し、80℃を越えると一部捲縮が発現し編立性
が低下する場合がある。撚係数は紡績方法により異なる
が、一般的な値より少し小さい方がバルキー性の点で好
ましい。また、紡績糸は染色時にバルキー出しを行うこ
ともできる。一般的なバルキー糸と同様にかせ取りし、
バルキー出しをすれば良い。
【0019】また、本発明の複合繊維を用いて本発明の
不織布を製造できる。不織布を製造する方法は特に限定
しない。一般に用いられるカーディング後、ニードルパ
ンチングする方法やエアレイ法による方法やスパンレー
ス法を用いることができる。不織布の混紡率は50重量
%以上が好ましい。50重量%未満では捲縮発現による
バルキー性が不足する。好ましくは70重量%以上、さ
らに好ましくは90%以上である。また、バルキー性を
向上するために収縮繊維を混合することもできる。上記
の紡績糸および不織布には適宜バルキー性を損なわない
範囲で他の繊維、例えば合成繊維、天然繊維、再生繊維
等を混合して用いることもできる。
【0020】また、上記の紡績糸またはおよびフィラメ
ントを用いて本発明の編み織物を製造することができ
る。編み物の製造方法は特に限定しない。一般的な丸編
み機、横編み機等で編み立てることができる。ゲージと
糸の太さを合わせれば良い。変わり編み、両面編み等も
できる。両面編みでは地糸だけでなく、繋ぎ糸に用いる
こともできる。また、織物の製造方法は特に限定しな
い。一般的な織機で織り上げることができる。例えば自
動力織機、レピア織機、エアジェット織機、ウオーター
ジェット織機等で織り上げることができる。織物の経糸
にも緯糸にも用いることができる。また織機を選定する
ことにより、モケットのように2重織りもできる。メッ
シュ織りもできる。
【0021】上記の編み織物はテンター乾燥機等、不織
布は熱処理機で幅入れと同時にバルキー出しすることも
できる。熱処理温度と熱処理時間の選定は熱処理機の効
率に負うところが大きい。また、編み織物の目付けの大
小、組織の粗密によっても左右されるので、適宜適当な
条件を選定すべきである、一般的には100℃以上、1
40℃未満の雰囲気で行われる。処理時間は30秒以
上、好ましくは1分間以上である。また、編み織物は吊
り染め(スター染色機)でもバルキー出しを行うことが
出来る。
【0022】
【実施例】
製造例1 重合触媒にイソプロピル(シクロペンタジエニルー1ー
フルオレニル)ジルコニウムジクロリドと平均重合度1
6のメチルアルミノキサンを1:150で用い、20℃
で2時間、定法により加圧重合し、脱灰処理後、塩酸洗
浄をし、シンジオタクチックペンタッド成分が94重量
%のSPPを製造した。次に過酸化物を添加し解重合
し、粘度調整した後、添加剤としてステアリン酸Caと
2,6−ジ−t−ブチルフェノールを添加し、溶融粘度
12のチップを製造し、複合繊維の鞘成分Aとして用い
た。このチップの融点は140℃であった。
【0023】実施例1 製造例1で製造したSPPにIPPを混練り機でポリブ
レンドし、ブレンド率を変更し、成分Aとし、複合繊維
の他成分Bとして溶融粘度11、融点161℃の市販の
IPPと上記のSPPをポリブレンドし、アイソタクチ
ックペンタッド成分が90重量%のIPPを用い、28
0℃でA、B成分をエクスツルーダーで別々に溶融し、
ギアポンプで計量し、1:1の未延伸サイドバイサイド
型複合糸を紡出した。冷却風の温度は5℃とし、紡糸油
剤を多く付着し、膠着を防止した。次に60℃で4.3
倍延伸し、75デニール16フィラメントの本発明の複
合繊維を製造した。試験No.1、3、4、5の本発明
の複合繊維と試験No.2、6の比較品を製造し、紡糸
デニールを徐々に大きくし、紡糸での膠着が発生する延
伸後のデニールの比較と、沸水捲縮数の測定結果を表1
に示した。比較し易くするため冷却風の温度は20℃と
した。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 実施例1の試験No.3と同様にして、成分Bとして実
施例1のIPPを用い、290℃でA、B成分をエクス
ツルーダーで別々に溶融し、ギアポンプで計量し、定法
によりサイドバイサイドタイプの複合金を用い複合比率
1:1の未延伸複合糸を紡出した。この未延伸糸束を束
ね、延伸し、クリンプを付与した後、油剤を給油し、カ
ットして本発明の複合繊維ステープル1.5デニール5
1mmを製造した。沸水捲縮数は65個/インチであっ
た。
【0026】市販のポリエチレンテレフタレートステー
プル1.5デニール51mmと混紡し、本発明の複合繊
維の混紡率を表2のように変化し定法の短紡績で2/3
2を紡績した。次に28ゲージの丸編み機で編み立て、
編地を170℃でテンター乾燥し、入るだけ最大の幅入
れバルキー出しを行い、カンチレバー法で剛軟度を測定
しその結果を表2に示した。バルキーの大きいほど幅入
れが大きくなり、剛軟度は大きい値を示した。
【0027】
【表2】
【0028】実施例3 実施例3の本発明の複合繊維ステープル1.5デニール
と市販のポリエチレンテレフタレートステープル1.5
デニール51mmとを混綿し、カーディング後、クロス
レイし、定法により40本/cm2 の本数でニードルパ
ンチングし、混綿率を変化し目付け100g/m2 の不
織布を製造した。この不織布を200℃の熱風熱処理機
でフリーで幅入れバルキー出しを行い、カンチレバー法
で剛軟度を測定しその結果を表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】実施例4 製造例1で製造したSPPにIPPを混練り機でポリブ
レンドしシンジオタクチックペンタッド成分が80重量
%のSPPを成分Aとし、IPPのポリブレンド率を多
くしたIPPを成分Bとし、表2に示すように成分Bの
アイソタクチックペンタッド成分率を変化し、試験N
o.15〜17の本発明の複合繊維と試験No.18の
比較品を製造し、紡糸デニールを徐々に大きくし、紡糸
での膠着が発生するデニールを比較と、沸水捲縮数の測
定結果を表4に示した。比較し易くするため冷却風の温
度は20℃とした。
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン複合繊維は紡糸
時の膠着が少なく自己発現捲縮数が多く、これを用いた
不織布、紡績糸、編み織物は優れたバルキー性を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンジオタクチックポリプロピレンとア
    イソタクチックポリプロピレンをポリブレンドしシンジ
    オタクチックペンタッド成分が少なくとも55重量%で
    ある結晶性良好なポリプロピレンとアイソタクチックペ
    ンタッド成分が55重量%以上であるポリプロピレンか
    らなるサイドバイサイド型複合繊維。
  2. 【請求項2】 複合繊維がフィラメントである請求項1
    記載の複合繊維。
  3. 【請求項3】 複合繊維がステープルである請求項1記
    載の複合繊維。
  4. 【請求項4】 複合繊維がステープルであり、請求項1
    記載の複合繊維を少なくとも50重量%混合している不
    織布。
  5. 【請求項5】 複合繊維がステープルであり、請求項1
    記載の複合繊維を少なくとも50重量%混合している紡
    績糸。
  6. 【請求項6】 請求項2のフィラメント及び/又は請求
    項5記載の紡績糸からなる編み織物。
JP8150154A 1996-05-21 1996-05-21 複合繊維 Pending JPH09310226A (ja)

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