JPH09310167A - 枚葉式マグネトロンスパッタリング装置 - Google Patents

枚葉式マグネトロンスパッタリング装置

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JPH09310167A
JPH09310167A JP12601896A JP12601896A JPH09310167A JP H09310167 A JPH09310167 A JP H09310167A JP 12601896 A JP12601896 A JP 12601896A JP 12601896 A JP12601896 A JP 12601896A JP H09310167 A JPH09310167 A JP H09310167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
film
glass substrate
magnetron sputtering
vacuum chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP12601896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Fujita
貴行 藤田
Mieko Yuguchi
美恵子 湯口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09310167A publication Critical patent/JPH09310167A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーティクルの発生を抑えることができる枚
葉式マグネトロンスパッタリング装置を提供する。 【解決手段】 真空室1に1枚ずつガラス基板3を搬入
し、真空室1内に成膜ガスを充填する。マグネット7を
揺動するいわゆるマグネットスウィープ方式でターゲッ
ト6からガラス基板3にプラズマ放電してスパッタ粒子
を放出して、ガラス基板3上に成膜する。成膜する際に
はガラス基板3の縁をマスク4で覆い、ガラス基板3の
縁がスパッタリングにより成膜されないようにする。交
換マスク11を交換可能にすることにより、膜が付着した
交換マスク11を膜が剥離してパーティクルが発生する前
に行なう。パーティクルの発生を抑えることができると
ともに、交換マスク11を交換する際に大気圧に戻して真
空室1を開放する必要がないので、ダウンタイムが減少
して稼働率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を枚葉式に搬
送してマグネットスウィープ方式でスパッタリングする
枚葉式マグネトロンスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の枚葉式マグネトロンスパ
ッタリング装置としては、たとえば図9に示す構成が知
られている。
【0003】この図9に示す枚葉式マグネトロンスパッ
タリング装置は、真空室1内にヒータを備えたサセプタ
2を配設し、このサセプタ2上にガラス基板3が載置さ
れる。また、このサセプタ2の上方には、ガラス基板3
の周囲を覆うマスク4が取り付けられている。
【0004】さらに、サセプタ2の上方には、サセプタ
2に対向して負電極となるターゲット6が配設され、真
空室1の上部には揺動可能なマグネット7が配設されて
いる。
【0005】そして、真空室1内に成膜ガスを充填し、
マグネット7を揺動させながらターゲット6からガラス
基板3にプラズマ放電し、ガラス基板3上に成膜してい
る。また、成膜する際にはガラス基板3の縁をマスク4
で覆い、ガラス基板3の縁がスパッタリングにより成膜
されないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスク
4は真空室内に固定されているため、マスク4の交換が
煩雑になり、マスク4を頻繁に交換できないため、マス
ク4に付着した膜が厚みを増して、時間とともに剥離し
て、パーティクルが発生する原因になる問題を有してい
る。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、パーティクルの発生を抑えることができる枚葉式マ
グネトロンスパッタリング装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空室内に基
板を枚葉式に搬送し、マグネットスウィープ方式でスパ
ッタリングする枚葉式マグネトロンスパッタリング装置
において、前記基板のスパッタリングの不必要な部分を
覆う交換可能なマスクを具備したもので、マスクに付着
した膜をマスクごと容易に交換することにより、パーテ
ィクルの発生を抑えられる。
【0009】また、交換マスクは、ブリッジあるいは格
子状部を有したので、基板上に平均的に電圧が印加され
て電圧変動を抑えられるので、異常放電を抑制する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の枚葉式マグネトロ
ンスパッタリング装置の一実施の形態を図面を参照して
説明する。なお、図9に示す従来例に対応する部分に
は、同一符号を付して説明する。
【0011】図1に示す枚葉式マグネトロンスパッタリ
ング装置は、真空チャンバなどの真空室1内にヒータを
備えたサセプタ2を配設し、このサセプタ2上にガラス
基板3が載置される。また、このサセプタ2の上方に
は、ガラス基板3の周囲を覆うマスク4が取り付けられ
ており、このマスク4の内周は、ガラス基板3に向けて
テーパ状に傾斜部4aが形成されている。さらに、マスク
4の下部のガラス基板3上には、図2に示すように、厚
さ0.5mm〜1.5mmでガラス基板3の外形に対応
した口字枠状のアルミニウム(Al)製の表面がガラス
ビーズブラスト(Glass Beads Brus
t)処理された交換マスク11が交換可能に取り付けら、
この交換マスク11の内周もマスク4の傾斜部4aの角度に
ほぼ対応した傾斜部11a が形成されている。
【0012】さらに、サセプタ2の上方には、サセプタ
2に対向して負電極となるターゲット6が配設され、真
空室1の上部には揺動可能なマグネット7が配設されて
いる。
【0013】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0014】まず、真空室1に1枚ずつガラス基板3を
搬入し、真空室1内に成膜ガスを充填し、マグネット7
を揺動するいわゆるマグネットスウィープ方式でターゲ
ット6からガラス基板3にプラズマ放電してスパッタ粒
子を放出して、ガラス基板3上に成膜している。また、
成膜する際にはガラス基板3の縁をマスク4で覆い、ガ
ラス基板3の縁がスパッタリングにより成膜されないよ
うにしている。
【0015】このように、交換マスク11を交換可能にす
ることにより、膜が付着した交換マスク11を膜が剥離し
てパーティクルが発生する前に行なえるので、パーティ
クルの発生を抑えることができるとともに、交換マスク
11を交換する際に大気圧に戻して真空室1を開放する必
要がないので、ダウンタイムが減少して稼働率が向上す
る。
【0016】次に、他の実施の形態を図3ないし図5を
参照して説明する。
【0017】この図3ないし図5に示す実施の形態で
は、図1および図2に示す実施の形態の交換マスク11に
おいて、高さ10〜15mm、厚さ0.5〜1.5m
m、ピッチ10〜15mmのブリッジ11b を等間隔に複
数平行に配設したものである。
【0018】そして、成膜の際の膜の斜方入射成分がガ
ラス基板3に対して垂直に並んでいるブリッジ11b に付
着するので、ガラス基板3に付着する膜のうち斜方入射
成分が減少する。
【0019】また、たとえば550mm×650mmの
ような大型のガラス基板3をスパッタリングする際に
は、斜方入射成分のみならず、従来はマグネット7の揺
動時にマグネット7がガラス基板3の中央部にあるとき
や端部にある位置の違いによって電圧変動が起こって、
異常放電を引き起こしていたりして、膜質に影響を与え
ていたが、ブリッジ11b を有することにより、交換マス
ク11はガラス基板3の縁の部分のみならず、ガラス基板
3全体の中央の上部にも交換マスク11のブリッジ11b が
位置するため、電圧がガラス基板3の全面に平均的にか
かるようになり、ガラス基板3の膜質が全体に均質にな
る。
【0020】なお、実験によれば、図1および図2に示
す実施の形態の場合には、図6に示すように電圧変動Δ
V1が100Vであるのに対し、図3ないし図5に示す
実施の形態の場合には、図7に示すように電圧変動ΔV
2を10Vに抑えることができ、異常放電の抑制とな
り、膜質が向上する。
【0021】さらに、交換マスク11は厚さが0.5mm
〜1.5mmのため、反りなどの変形のおそれがある
が、図3ないし図5に示すように、ブリッジ11b を形成
することにより、交換マスク11の剛性が上がり、変形を
抑制できる。
【0022】なお、交換マスク11は、アルミニウムに限
らず、たとえばチタン(Τi)でもよく、表面処理につ
いてはガラスビーズブラスト処理に限らずAl溶射や他
の表面処理(AΕT処理)でもよい。また、大きさにつ
いては上述の大きさに限らず、たとえば厚さが1.0m
m〜2.0mm、ブリッジ11b の高さが10mm〜20
mm、厚さが1.0mm〜2.0mm、ピッチが10m
m〜20mmであっても同様の効果を得ることができ
る。
【0023】また、交換マスク11は、図8に示すよう
に、ブリッジ11b に代えて格子状部11c を用いても同様
の効果を有する。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、基板のスパッタリング
の不必要な部分を交換可能なマスクで覆うので、マスク
に付着した膜をマスクごと容易に交換することにより、
パーティクルの発生を抑えることができる。
【0025】また、ブリッジあるいは格子状部を形成す
ることにより、基板上に平均的に電圧が印加されて電圧
変動を抑えられるので、異常放電を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枚葉式マグネトロンスパッタリング装
置の一実施の形態を示す模式図である。
【図2】同上交換マスクを示す斜視図である。
【図3】同上他の実施の形態の枚葉式マグネトロンスパ
ッタリング装置を示す模式図である。
【図4】同上交換マスクを示す斜視図である。
【図5】同上ブリッジの大きさを示す側面図である。
【図6】同上図1および図2に示す実施の形態の電圧変
動を示すグラフである。
【図7】同上図3ないし図5に示す実施の形態の電圧変
動を示すグラフである。
【図8】同上交換マスクの他の例を示す斜視図である。
【図9】従来例の枚葉式マグネトロンスパッタリング装
置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 真空室 3 ガラス基板 11 交換マスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室内に基板を枚葉式に搬送し、マグ
    ネットスウィープ方式でスパッタリングする枚葉式マグ
    ネトロンスパッタリング装置において、 前記基板のスパッタリングの不必要な部分を覆う交換可
    能なマスクを具備したことを特徴とする枚葉式マグネト
    ロンスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 交換マスクは、ブリッジを有したことを
    特徴とする請求項1記載の枚葉式マグネトロンスパッタ
    リング装置。
  3. 【請求項3】 交換マスクは、格子状部を有したことを
    特徴とする請求項1記載の枚葉式マグネトロンスパッタ
    リング装置。
JP12601896A 1996-05-21 1996-05-21 枚葉式マグネトロンスパッタリング装置 Pending JPH09310167A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999004058A1 (fr) * 1997-07-18 1999-01-28 Shibaura Mechatronics Corporation Dispositif de pulverisation cathodique a magnetron a feuille
CN100340696C (zh) * 1999-01-11 2007-10-03 株式会社爱发科 溅射装置
JP2012196765A (ja) * 2012-07-23 2012-10-18 Bridgestone Corp ショットブラスト用マスク装置およびマスク方法
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CN109023234A (zh) * 2018-08-09 2018-12-18 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种掩膜板更换装置及更换方法

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