JPH0931011A - コハク酸の製造方法 - Google Patents
コハク酸の製造方法Info
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Abstract
または連続式に高収率でコハク酸を製造する。 【解決手段】 マレイン酸を水媒体中で水素ガスの存在
下に水素化触媒に接触させてコハク酸を製造する際、反
応系の気相中の一酸化炭素濃度を2000ppm以下に
する。バッチ式の場合、反応系の気相中の一酸化炭素濃
度を2000ppm以下にする。連続式の場合、反応系
に供給する水素ガス中の一酸化炭素濃度を2000pp
m以下にする。
Description
反応によりコハク酸を製造する方法に関する。更に詳し
くは、バッチ式または連続式接触水素化反応によりマレ
イン酸からコハク酸を製造する際に、それぞれ、繰り返
しまたは長時間にわたり同一水素化触媒を用いて高収率
でコハク酸を製造する方法に関する。
などとして使用されている有用な化合物である。
レイン酸を水素化してコハク酸を得ることは公知であ
り、バッチ式反応については特公昭44−29246
号、特公昭6−11724号および特公昭6−1172
5号各公報に、また連続式反応については特開平2−1
21946号公報に記載されている。
応によって製造されている。具体的には、加圧反応器に
原料マレイン酸の水溶液と水素化触媒とを仕込み、これ
に水素を導入して水素化反応を行わせ、反応終了後コハ
ク酸含有反応液を水素化触媒と分離して反応器から取り
出した後、新たな原料マレイン酸の水溶液を反応器に導
入して再度水素化反応を行わせるとの操作を数回ないし
数十回繰り返す。
反応を繰り返して行くと、コハク酸の収率が低下して所
定の収率を得るためには長い反応時間を必要とするよう
になる。例えば、第1回目のバッチ式反応に比べて、反
応時間を2倍以上と非常に長い反応時間とすることが必
要となる場合もある。こうした場合、通常、原因は水素
化触媒の劣化と考え、触媒の廃棄、交換が行われてき
た。
応時間を延長すること、また触媒を頻繁に交換すること
は、貴金属の水素化触媒が高価であることから、経済的
には不利であり、工業的には望ましいことではない。
う場合には、通常、マレイン酸に対して過剰量の水素を
反応系内に導入する。触媒を含む反応系内を通過後の未
反応水素ガスをそのまま廃棄することは不経済であるた
め、この未反応水素ガスは、通常、循環して再使用する
が、反応の進行とともに徐々にコハク酸の収率低下が認
められるようになる。
たは連続式接触水素化反応によりマレイン酸からコハク
酸を製造する際に起こる上記の問題点、すなわちコハク
酸収率の低下、ひいては高価な水素化触媒の頻繁な交換
にともなうコストアップなどを解決しようとするもので
ある。
は連続式接触水素化反応によりマレイン酸からコハク酸
を製造する方法であって、それぞれ、繰り返して、また
は長時間にわたって、同一水素化触媒を用いて高収率で
コハク酸の製造を可能とする方法を提供することであ
る。
を解決するために、鋭意研究の結果、反応系の気相中に
含まれる一酸化炭素(CO)濃度が水素化反応に大きく
関与すること、またその濃度を一定濃度以下とすると安
定的に高い収率でコハク酸を製造できることを見出し
た。
度も繰り返してコハク酸収率が低下した時の反応器内の
気相部のガス組成を分析したところ意外なことに一酸化
炭素が含まれていることが判明した。マレイン酸の接触
水素化反応の際に一酸化炭素が生成する理由は明らかで
はないが、通常、反応終了後にコハク酸含有反応液の取
り出しと同時に反応器内のガスも完全に排出することは
ないので、操作を何度も繰り返すと反応器内の気相中に
は水素化反応中に生成した一酸化炭素が徐々に蓄積され
るものと考えられる。そこで、コハク酸収率が低下した
時の反応器内に残存するガスを完全に排出して、新たな
水素を導入して、反応器内の気相部の一酸化炭素濃度を
検出限界(10ppm)以下にして、水素化反応を行っ
たところ同一水素化触媒を使用しているにもかかわら
ず、第1回目のバッチ式反応と同程度のコハク酸収率が
得られることが分かった。
たものであり、マレイン酸を水媒体中で水素ガスの存在
下に水素化触媒に接触させてコハク酸を製造する際に、
反応系の気相中の一酸化炭素濃度を2000ppm以下
にすることを特徴とするコハク酸の製造方法である。
てコハク酸を製造する場合、バッチ式反応それ自体は従
来公知の方法にしたがって行うことができる。例えば、
加圧反応器にマレイン酸の水溶液と水素化触媒とを仕込
み、この混合物を撹拌しながら水素ガスを導入して水素
化反応を行わせ、反応終了後にコハク酸含有反応液を水
素化触媒と分離して反応器から取り出す。引続き、新た
なマレイン酸水溶液を反応器に導入して同一水素化触媒
の存在下に水素化反応を行うとの操作を繰り返す。
水素化触媒を用いることができる。例えば、パラジウム
(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およ
び白金(Pt)から選ばれる少なくとも一種の貴金属を
含む水素化触媒を挙げることができる。これらのうち、
白金およびパラジウム、特にパラジウムを含む水素化触
媒が好適に用いられる。これら水素化触媒はそのまま使
用することができるが、担体に担持し、所定の形状で使
用することもできる。担体としては、シリカ、チタン、
ジルコニアなどの酸化物またはこれらの複合酸化物、活
性アルミナ、活性炭などを用いることができる。貴金属
の担持量は、通常、担体の0.1〜10重量%である。
活性炭の場合には、0.5〜5重量%とするのがよい。
るものを使用でき、反応に支障がなければ、その純度は
特に問わないものである。無水マレイン酸の場合には、
水に溶解してマレイン酸として使用する。
水を使用するが、場合によっては、水素化反応後のコハ
ク酸含有反応液からコハク酸を晶析し、ろ別した後の溶
液を繰り返して使用することもできる。再使用する場
合、溶液中のコハク酸濃度は液温度の飽和溶解度以下で
あればよい。
素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスで希釈されて
ものも使用することができる。
m2までの水素加圧下で行うことができるが、通常、5
〜30kg/cm2の水素加圧下に行うのが好ましい。
水素圧力が低すぎると反応速度が遅く、反応完結までに
時間がかかり、一方あまり高くしてもそれに見合った反
応速度の増加は認められない。反応温度は20〜150
℃、好ましくは80〜120℃である。反応温度が低す
ぎると反応速度が遅く、反応完結までに時間がかかり、
一方高すぎるとリンゴ酸などの副生物が多くなって好ま
しくない。
素濃度を2000ppm以下にしてバッチ式反応を行う
ことにより、使用する水素化触媒の活性を安定に保持し
て、バッチ式反応を繰り返し、高収率でコハク酸を製造
することができる。反応系の気相中の一酸化炭素濃度は
できるだけ少ないほうが好ましく、1500ppm以
下、特に1000ppm以下とするのがよい。
は、マレイン酸水溶液中に吹き込みながら行うのが好ま
しい。
0ppm以下にするには、(1)反応終了後に反応系内
の気相の一部または全部を反応系外に排出して気相部の
一酸化炭素を水素ガスとともに反応系外に取り出す方
法、(2)マレイン酸水溶液を仕込んで反応開始する前
に気相の一部または全部を反応系外に排出する方法、
(3)水素ガスを導入しながら、反応系内の気相の一部
または全部を連続または間欠的に反応系外に排出する方
法などの方法によって行うことができる。
して一酸化炭素の生成を少なくする間接的な方法などに
よって行うことができるが、この方法はコハク酸収量が
低下するので必ずしも工業的に好適な方法とはいえな
い。
む水素ガスを、活性炭、一酸化炭素反応性物質などと接
触させて一酸化炭素を除いた後、反応系に循環して使用
することもできる。
素濃度の制御は、バッチ式反応を行う毎に行ってもよい
が、通常、バッチ式反応を数回ないし数十回繰り返して
コハク酸収率が低下した時点で行えばよい。
一水素化触媒を用いてバッチ式反応を繰り返して、コハ
ク酸収率が低下したときには(この際、反応釜に残存す
る水素ガス中の一酸化炭素濃度が2000ppmを超え
ているとする)、例えば上記(1)の方法により一酸化
炭素濃度を1500ppm以下、好ましくは1000p
pm以下に調整した後、新たなマレイン酸水溶液を導入
して水素化反応を行う。そして、さらに水素化反応を繰
り返すことにより再度コハク酸収率が低下したときは、
上記と同じ操作を繰り返す。このようにして、ほぼ同程
度の反応時間で高いコハク酸収率を維持しながら、同一
水素化触媒を用いてバッチ式反応を繰り返して実施する
ことが可能となる。
素濃度を制御することによりコハク酸収率が回復する理
由は未だ明らかではないが、なんらかの理由により劣化
した水素化触媒が再生されているものと考えられる。
ラフィーや一酸化炭素の赤外吸収を利用した測定機器な
どを用いて行うことができる。また、簡易的な一酸化炭
素の測定方法としては、マレイン酸の反応率から予め一
酸化炭素の発生量を予測し、この値に基づいて反応系の
気相中の一酸化炭素濃度を推定し、その濃度を制御して
もよい。
触媒と分離した後、冷却などによってコハク酸を晶析さ
せた後、ろ別することによってコハク酸が得られる。な
お、前記のとおり、コハク酸を分離した後の溶液にマレ
イン酸を添加して反応系に循環、供給することもでき
る。
公知の方法にしたがって行うことができる。例えば、固
定床多管式または単管式の反応器、あるいは流動床反応
器を用いて行うことができる。特に、多管式反応器に水
素化触媒を充填した固定床にマレイン酸水溶液および水
素ガスを供給することにより水素化反応を行うのが好ま
しい。マレイン酸水溶液および水素ガスを反応器の下部
から供給しても、あるいは水素ガスを反応器の下部か
ら、マレイン酸水溶液を上部から供給してもよい。
媒、マレイン酸および水素、ならびに採用する反応条件
(圧力および温度)などついてはバッチ式反応に関して
説明したのと同じでよい。反応系の気相中の一酸化炭素
濃度もできるだけ少ないほうが好ましく、1500pp
m以下、特に1000ppm以下とするのがよい。
化炭素濃度を2000ppm以下にするには、一酸化炭
素濃度が2000ppm以下の水素ガス、あるいは窒
素、ヘリウム、アルゴンなどで希釈した水素ガスを反応
系に供給すればよい。なお、反応系外に排出した一酸化
炭素を含む未反応水素ガスをそのまま廃棄するのは経済
的でないので、未反応水素ガスを循環使用するのが好ま
しい。
水素化触媒を用い未反応水素ガスを循環しながら反応を
行って、コハク酸収率が低下したときには(この際、未
反応水素ガス中の一酸化炭素濃度は、例えば2000p
pmを超えている)、未反応水素ガスの循環使用をやめ
て、反応器を窒素で置換した後、フレッシュな水素、例
えば一酸化炭素濃度が検出限界(10ppm)以下の水
素を反応器に供給して、反応を継続する。そして、同一
水素化触媒を用い、未反応水素ガスを循環しながら更に
反応を継続することにより、再度コハク酸収率が低下し
たときには上記と同様の操作を繰り返す。このようにし
て、同一水素化触媒を用いて長時間にわたり、ほぼ同程
度の接触時間で、コハク酸を高収率で製造することが可
能となる。
ともに連続または間欠にガスパージしながら連続式に行
ってもよい。そのほか、反応後の未反応水素ガスを活性
炭、一酸化炭素反応性物質などと接触させて一酸化炭素
濃度を2000ppm以下、好ましくは1500ppm
以下、特に1000ppm以下にした後、反応器に循環
して使用してもよい。
などによってコハク酸を晶析させた後、ろ別することに
よってコハク酸が得られる。なお、コハク酸を分離した
後の溶液にマレイン酸を添加して反応系に循環、供給す
ることもできる。
持しながら、同一水素化触媒を用いてバッチ式反応を繰
り返して実施することが可能となる。
水素化触媒を用いて長時間にわたりコハク酸を高収率で
製造することが可能となる。
効果的に再生され、ひいては触媒寿命が延長される。こ
のため、バッチ式反応の場合、高価な水素化触媒の頻繁
な交換が必要でなくなり、コハク酸製造コストが削減で
きる。連続式反応の場合も同様にコハク酸製造コストが
削減できる。
する。
化率およびコハク酸収率の%はモル%を意味する。
ppm以上の場合はガスクロマトグラフィーにより、ま
た1000ppm以下の場合には、赤外吸収値によるC
Oメーターにより測定した。
ンレス製オートクレーブに無水マレイン酸220gと水
420gとを仕込み、濃度40重量%のマレイン酸水溶
液を調製した。これにPd5%担持粉末活性炭1.2g
を添加した。タービン撹拌羽根を用いて600rpmで
撹拌し、水素ガスを反応液中に吹き込みながら100℃
まで昇温した。水素圧力は最大14kg/cm2であっ
た。なお、使用した水素ガスを分析したところガス中の
CO濃度は検出限界(10ppm)以下であった。2.
5時間反応を行った後、水素ガスの供給を停止した。冷
却後、オートクレーブ上蓋部に取り付けた液抜き出し管
から反応液を抜き出した。反応釜残圧でPd触媒を含ん
だ反応液を押し出し、抜き出し管に取り付けたろ過器を
用いてPd触媒と反応液との分離を行い清澄なコハク酸
含有反応液を得た。この時の反応釜中の水素残圧は2.
2kg/cm2であって、反応釜には水素ガスが残存し
ていた。
レイン酸転化率100%、コハク酸収率99.5%であ
った。また、反応後に反応釜中の水素ガスを分析したと
ころガス中のCO濃度は50ppmであった。
クレーブ側へ反応液の取り出しとは反対方向に、実施例
1と同じ量の無水マレイン酸と水とを均一溶液として圧
入した。この操作により、オートクレーブ上蓋部に取り
付けた抜き出し管を通じてオートクレーブ本体に原料溶
液とPd触媒とを仕込んだ。反応後の反応釜に残存した
水素を排出せずに、かつ同じ条件下で水素化反応を39
回繰り返した。なお、いずれの場合もマレイン酸転化率
100%となるまで反応させた。40回目の反応では、
反応時間3.4時間でマレイン酸転化率は100%、コ
ハク酸収率は99.3%であった。反応後、反応釜中の
水素ガスを分析したところCO濃度は2000ppmで
あった。
に残存した水素を排出せずにバッチ式反応を繰り返すと
水素ガス中のCO濃度が増加し、反応速度が低下してい
くことが分かる。
存した水素を一部排出して、反応釜の水素残圧2.2k
g/cm2を0.6kg/cm2にまで解圧した。その
後、実施例1と同じ量の無水マレイン酸および水を仕込
み、実施例1と同一触媒を用い、再び水素ガスを吹き込
んで実施例1と同様にして反応を行ない、3.0時間で
反応を終了させた。反応時間3.0時間で、マレイン酸
転化率は100%、コハク酸収率は99.6%であっ
た。反応後の反応釜中の水素ガスを分析したところ水素
ガス中のCO含有量は1230ppmであった。
000ppmから1230ppmに低下させると、より
短い反応時間で、ほぼ同程度のコハク酸収率が得られ、
触媒活性が回復していることが分かる。
に、実施例1と同じ量の無水マレイン酸および水を仕込
み、実施例1と同一触媒を用い、かつ同じ条件下で水素
化反応を55回繰り返した。なお、いずれの場合もマレ
イン酸転化率100%となるまで反応させた。56回目
の反応では、反応時間3.8時間でマレイン酸転化率は
100%、コハク酸収率は99.3%であった。反応
後、反応釜中の水素ガスを分析したところCO濃度は2
600ppmであった。
び水を仕込み、引続き水素ガスを導入して一旦10.5
kg/cm2まで昇圧した後、0.5kg/cm2まで解
圧した。その後、水素ガスを吹き込んで実施例1と同様
にして反応を行い、2.5時間で反応を終了させた。反
応時間2.5時間でマレイン酸転化率は100%、コハ
ク酸収率は99.6%であった。反応後の反応釜中の水
素ガスを分析したところ水素ガス中のCO濃度は780
ppmであった。
600ppmから780ppmに低下させると、より短
い反応時間で、ほぼ同程度のコハク酸収率が得られ、触
媒活性が回復していることが分かる。
〜2.8mm)触媒を22φ×400mmステンレス製
反応管に充填した。反応管をオイルバスに入れ、100
℃に保温した。水素ガスと原料マレイン酸水溶液(45
重量%濃度)とを反応管の管底からそれぞれ連続的にフ
ィードを行なった。水素ガス圧力20kg/cm2、ガ
ス線速2.8cm/sとした。また、マレイン酸を20
重量%水溶液とし、LHSV1.7hr-1(液線速2.
6×10-4m/s)とした。この時、水素:マレイン酸
モル比は8.3:1となる。なお、使用した水素ガスを
分析したところガス中のCO濃度は検出限界(10pp
m)以下であった。
たことを確認後、反応液組成と排出ガス組成を分析し
た。コハク酸収率は99.8%であり、排出ガス中のC
O濃度は16ppmであった。
が500ppmの水素ガスを用いた以外は実施例5と同
様にして反応を行なった。
したことを確認後、反応液を分析した。コハク酸収率は
99.7%であった。この反応でのCO濃度では、反応
収率にほとんど影響がないことが分かる。
が4000ppmの水素ガスを用いた以外は実施例5と
同様にして反応を行った。フィード開始後2時間経過し
反応が安定したことを確認後、反応液を分析した。コハ
ク酸収率は44.0%であり、高濃度のCOガスの存在
によって反応収率が低下することを確認した。
で置換した。再び、COを含有しない水素を用いて実施
例5と同じ条件で反応を行った。
程度であり、反応性の回復を確認した。また、排出ガス
中のCO濃度は検出限界(10ppm)以下であった。
Claims (6)
- 【請求項1】 マレイン酸を水媒体中で水素ガスの存在
下に水素化触媒に接触させてコハク酸を製造する際に、
反応系の気相中の一酸化炭素濃度を2000ppm以下
にすることを特徴とするコハク酸の製造方法。 - 【請求項2】 マレイン酸水溶液と水素化触媒とを含む
反応系に水素ガスを供給してバッチ式に水素化反応を行
う請求項1の方法。 - 【請求項3】 反応系の気相中の一酸化炭素濃度を20
00ppm以下に制御しながらバッチ式反応を繰り返し
て行う請求項2の方法。 - 【請求項4】 マレイン酸水溶液と水素ガスとを水素化
触媒を充填した固定床に供給して連続式に水素化反応を
行う請求項1の方法。 - 【請求項5】 反応後の未反応水素ガスを循環して使用
する請求項4の方法。 - 【請求項6】 反応系に供給する水素ガス中の一酸化炭
素濃度を2000ppm以下にする請求項4または5の
方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18119995A JP3769312B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | コハク酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18119995A JP3769312B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | コハク酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0931011A true JPH0931011A (ja) | 1997-02-04 |
JP3769312B2 JP3769312B2 (ja) | 2006-04-26 |
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ID=16096582
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003002959A (ja) * | 2001-06-18 | 2003-01-08 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脂肪族ポリエステルカーボネートの製造方法 |
JP5510844B2 (ja) * | 2009-11-10 | 2014-06-04 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | フルフラールからの100%植物由来化成品の製造方法とその化成品 |
WO2015020302A1 (ko) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | 한국생산기술연구원 | 배치형 반응시스템 및 순환형 반응시스템을 포함하는 고효율 반응시스템을 이용한 숙신산의 제조방법 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP18119995A patent/JP3769312B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5510844B2 (ja) * | 2009-11-10 | 2014-06-04 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | フルフラールからの100%植物由来化成品の製造方法とその化成品 |
WO2015020302A1 (ko) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | 한국생산기술연구원 | 배치형 반응시스템 및 순환형 반응시스템을 포함하는 고효율 반응시스템을 이용한 숙신산의 제조방법 |
KR101498126B1 (ko) * | 2013-08-07 | 2015-03-04 | 한국생산기술연구원 | 배치형 반응시스템 및 순환형 반응시스템을 포함하는 고효율 반응시스템을 이용한 숙신산의 제조방법 |
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