JPH09308970A - プラズマアークトーチ - Google Patents

プラズマアークトーチ

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JPH09308970A
JPH09308970A JP8127239A JP12723996A JPH09308970A JP H09308970 A JPH09308970 A JP H09308970A JP 8127239 A JP8127239 A JP 8127239A JP 12723996 A JP12723996 A JP 12723996A JP H09308970 A JPH09308970 A JP H09308970A
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nozzle
metal wire
secondary gas
gas nozzle
gas
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Tadahiro Shimazu
忠弘 島津
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SHIMAZU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラズマガス流の大きさの絞り込み、電力消
費を効率的にする。 【解決手段】二次ガスノズル40のノズル口41に致る
内面を、一次ガスノズル30側からノズル口41側に絞
り込まれた傾斜面とするとともに、この傾斜面を二次ガ
スノズル40のノズル口41との間に位置する部分に、
このノズル口41の直径より小さな径の曲面を形成し
た、略中心に位置することになる陰極20と、この陰極
の外周に一次ガス通路11を形成して陰極20の先端部
を覆う一次ガスノズル30と、その外側に配置されて二
次ガス通路12を形成する二次ガスノズル40とを備え
て、この二次ガスノズル40のノズル口41の近傍に供
給される溶射用金属線材80と陰極20との間に生じる
アークにより、一次ガスをプラズマ化して、溶射用金属
線材80を溶滴81とするとともに、この溶滴81を二
次ガスによって被処理物210上に噴射させるようにし
た、プラズマアークトーチ100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアークト
ーチに関し、特に溶射材料である金属線を連続的に供給
しながら、この金属線をアークによって溶融させて、プ
ラズマ噴射によって被溶射物上に金属線溶射物による被
膜を形成するようにしたプラズマアークトーチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、タンクの内側や、化学材料槽等
の内面に対しては、その構成材料とは別の材質の被膜を
形成して、この被膜によってタンクや槽の保護を行うこ
とがなされている。この被膜の形成の仕方としては種々
なものがあるが、最も耐久性に優れていることを採用の
主な理由として、金属やセラミックスからなる被膜を被
処理物上に形成することが行われており、この内の代表
的方法がプラズマアーク溶射である。
【0003】このプラズマアーク溶射を行うための従来
の方法としては、例えば特開昭63−277747号公
報にて提案されている「プラズマ溶射法」がある。この
従来のプラズマアーク溶射法は、上記公報の特許請求の
範囲の記載からすると、「アークを発生するために少な
くとも1つのワイヤーあるいはロッドを陽極電極として
プラズマトーチ本体ノズル出口から発生したアーク柱内
に供給するためのプラズマ溶射法において、このプラズ
マ溶射法は前記プラズマトーチ本体のノズル出口を越え
て伸びるアーク柱をガイドするためにアーク柱を高速の
環状のガス膜によって取囲み、前記アーク柱を前記ノズ
ルの軸の延長線から半径方向に近接した地域内に制約し
て、前記アーク柱が高速のガス膜を貫通しないように
し、この高速環状ガス膜がこのガス膜によって区画され
る領域の地域から前記ワイヤーまたはロッドが引き下げ
られた時にアークを自然消滅させるようにしたことを特
徴とする」ものであり、内部の陰極電極と陽極ワイヤと
の間に形成すべき本来のアークの他の、トーチ本体外側
と陽極ワイヤとの間の破壊アークの発生を防止すること
ができるものである。
【0004】この種のプラズマアーク溶射を行うための
プラズマアークトーチ200は、図6に示すような基本
的構成を有しているものである。すなわち、この種のプ
ラズマアークトーチ200は、直流電源91に接続され
る陰極92を絶縁基体93の略中心に位置させるととも
に、この絶縁基体93の先端側にガスノズル94を一体
化したものであり、陰極92の先端部周囲に一次ガスを
供給するために当該プラズマアークトーチ200に一次
ガス通路95を形成したものである。そして、ガスノズ
ル94の先端近傍外側に、直流電源91の陽極側に接続
される溶射用金属線材80を、図6に示した金属線供給
ロール82等によって連続的に供給できるようにして、
上記の陰極92と溶射用金属線材80の先端との間にア
ークを生じさせ、このアークによって、一次ガス通路9
5から供給されてきた窒素ガスやアルゴンガス等の不活
性ガスである一次ガスをノズル口94aから出たときに
プラズマ化するようにしたものである。この場合、圧縮
ガス、窒素、炭酸ガス等の二次ガスを、一次ガス通路9
5の周囲に形成した二次ガス通路96から供給するよう
にして、ノズル口94aから噴射されてアークによりプ
ラズマ化した一次ガスの周囲をこの二次ガスによって包
み込むようにしているのである。
【0005】このようなプラズマアークトーチ200に
よれば、ガスノズル94のノズル口94aから噴射され
る一次ガスが高速で高温のプラズマガスとなって溶射用
金属線材80の先端に吹き付けられることになるから、
溶射用金属線材80は溶かされて細かな溶滴81とな
り、この溶滴81が当該プラズマアークトーチ200の
前方に配置してある被処理物210の表面に付着して、
溶射用金属線材80を形成している材料からなる溶射被
膜220が形成されるのである。この場合に、二次ガス
はその噴射力によって溶滴81をさらに細かなものとす
るとともに、各溶滴81に十分な速度を与えて、これに
よる溶射被膜220の表面を均質化するのである。
【0006】以上のようにして、プラズマガス流によっ
て溶射用金属線材80を溶融しながら溶滴81とするた
めには、溶射用金属線材80の先端が常にプラズマガス
流の内部に位置しているようにしなければならず、ガス
ノズル94のノズル口94aから噴射されることになる
プラズマガス流も常に安定した大きさ(太さ)や温度を
有していなければならない。そうでないと、例えば連続
的に送り出されてくる溶射用金属線材80の先端に、溶
融されずに溶滴81とならない部分が「ヒゲ」状に残
り、溶射材料である溶射用金属線材80の効率的な使用
ができなくなってくる。また、溶射用金属線材80の先
端を内部に含ませるために、プラズマガス流の大きさを
大きくすることは、それだけ大きな電力を必要となるだ
けでなく、プラズマガス流の周囲を包み込むための二次
ガスも相当大量かつ無駄に使用しなければならなくな
り、効率の悪いものとなってしまうのである。
【0007】そして、前述した特開昭63−27774
7号公報の発明が問題としているように、ガスノズル9
4と溶射用金属線材80との間にアークが発生すれば、
このアークによってガスノズル94の表面に損傷が生ず
ることになるから、このガスノズル94側に対するアー
クは絶対に避けなければならない。
【0008】換言すれば、この種のプラズマアークトー
チ200においては、次の諸点を解決することが重要で
ある。 溶射用金属線材80を溶滴81とするためのプラズマ
ガス流をできるだけ細くして、電力の損失を極力少なく
すること。 細くなったプラズマガス流内に対しても、溶射用金属
線材80の先端を確実に収納できるようにして、溶射用
金属線材80の溶滴81化を確実にして溶射材料を効率
良く使用できるようにすること。 ガスノズル94の外側にこれを損傷させるアークが生
じないようにすること。
【0009】そこで、本発明者は、以上の〜を解決
するにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてき
た結果、プラズマガス流の「揺らぎ」がないようにすれ
ば上記が解決でき、また、ロール等に巻かれている溶
射用金属線材80が有している「ゆがみあるいは癖」を
解消しながら溶射用金属線材80の供給を行うようにす
ることが上記を解決することができ、結果的にをも
解決することができることに想い致り、本発明を完成し
たのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、この種のプラズマアークトーチによる溶射をより一
層効率良く行うことができるようにすることである。
【0011】すなわち、まず、請求項1に係る発明の目
的とするところは、プラズマガス流を包み込むことにな
る二次ガスの出口を工夫することにより、プラズマガス
流の大きさの絞り込みを行うことができて、電力消費に
無駄のない効率的なプラズマアークトーチ100を簡単
な構成によって提供することにある。
【0012】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、溶射材料である溶射用金属線材80の供給を、
この溶射用金属線材80が本来的に有しているゆがみや
癖を取り除いてから行うようにして、溶射用金属線材8
0の先端がプラズマガス流の中心に常に位置するように
することができて、溶射用金属線材80の確実な溶滴8
1化を行うことができ、かつこの溶射用金属線材80の
先端と陰極との間にのみアークが生ずるようにすること
ができて、2重のアークの発生を防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、以下に
述べる実施形態中において使用する符号を付して説明す
ると、「略中心に位置することになる陰極20と、この
陰極20の外周に一次ガス通路11を形成して陰極20
の先端部を覆う一次ガスノズル30と、この一次ガスノ
ズル30の外側に配置されて二次ガス通路12を形成す
る二次ガスノズル40とを備えて、この二次ガスノズル
40のノズル口41の近傍に供給される溶射用金属線材
80と陰極20との間に生じるアークにより、一次ガス
をプラズマ化して溶射用金属線材80を溶滴81とする
とともに、この溶滴81を二次ガスによって被処理物2
10上に噴射させるようにしたプラズマアークトーチ1
00において、二次ガスノズル40のノズル口41に致
る内面を、一次ガスノズル30側からノズル口41側に
絞り込まれた傾斜面42とするとともに、この傾斜面4
2を二次ガスノズル40のノズル口41との間に位置す
る部分に、このノズル口41の直径より小さな径の曲面
43を形成したことを特徴とするプラズマアークトーチ
100」である。
【0014】すなわち、この請求項1に係るプラズマア
ークトーチ100では、図3に概略的に示したように、
プラズマガス流を包み込むことになる二次ガスの出口を
工夫することにより、プラズマガス流の大きさの絞り込
みを行うことができて、電力消費に無駄のない効率的な
ものにしたものであり、これにより、一次ガス流と二次
ガス流とは次の関係になるものである。
【0015】まず、一次ガスノズル30の噴射口31か
らは一次ガスが噴射されるのであるが、この一次ガスは
噴射口31から出た直後より周囲の気体を巻き込みなが
ら前方へ噴射するから、その径が太くなり勝ちである。
また、陰極20と、二次ガスノズル40またはそのノズ
ル口41内に突出している溶射用金属線材80の先端と
の間にアークが生じているのであるから、このアークに
によって、噴射口31から噴出する一次ガスはプラズマ
化され、溶射用金属線材80を溶融して溶滴81とする
高温・高速のものとなっている。
【0016】プラズマ化された一次ガスによって形成さ
れた溶滴81は、そのままでは溶射被膜220を均質で
滑らかな表面を有するものとすることができる程度には
細粒化されておらず、また被処理物210上に付着させ
得る程の速度も有していないから、図6に示したプラズ
マアークトーチ200でもそうであったように、当該プ
ラズマアークトーチ100においても、一次ガスノズル
30の外側に二次ガスノズル40を配置することによ
り、そのノズル口41からの二次ガスによって溶滴81
に加速度を与えるようにしてある。この二次ガスは、一
次ガスよりも高速かつ高圧で噴射されるものであるた
め、そのままだとノズル口41を出た途端、圧力の低い
外周に分散しようとする。ところが、本発明に係るプラ
ズマアークトーチ100では、前述したように、その二
次ガスノズル40のノズル口41内に傾斜面42と曲面
43とが形成してあるので、次のように一次ガスの拡散
を阻止して、そのゆらぎを防止するのである。
【0017】つまり、当該プラズマアークトーチ100
の二次ガス通路12を介して供給されてきた二次ガス
は、二次ガスノズル40のノズル口41側に形成してあ
る傾斜面42と、この二次ガスノズル40内に収納され
ている一次ガスノズル30の外周とによって形成される
通路によって、その径が小さくなるような絞り込みがま
ずなされる。そして、この絞り込まれた二次ガスが二次
ガスノズル40内の曲面43に致ると、これに近接して
いる部分の二次ガスよりも、ノズル口41の中心側に近
い二次ガスの流速が加速されるのであるが、これは二次
ガスが粘性抵抗を有する流体であるからである。特に、
二次ガスノズル40内において、傾斜面42が終わった
ところに曲面43が存在しているから、プラズマ化され
た一次ガスを包み込んだ二次ガスには、二次ガスノズル
40による抵抗が非常に小さくなって、二次ガスの加速
を十分に行うのである。
【0018】従って、この請求項1に係るプラズマアー
クトーチ100によれば、プラズマ化された一次ガスの
噴射を細くすることができるため、ゆらぎの少ないもの
とすることができるのであり、溶射用金属線材80の先
端に対する吹き付けを確実に行うことができるのであ
る。また、このように、細いプラズマ化された一次ガス
を作ることができて、しかもその一次ガスの高速化を達
成することができるのであるから、ガスノズル94を太
くしなければならない従来のプラズマアークトーチ20
0に比較すれば、その電力消費が少なく、しかも溶射用
金属線材80の溶融を確実に行えるのであるから、この
溶射用金属線材80を無駄なく消費できるのであり、結
果的に非常に効率の良いプラズマアークトーチ100と
なっているのである。
【0019】一方、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、同様に、「略中心に位置
することになる陰極20と、この陰極20の外周に一次
ガス通路11を形成して陰極20の先端部を覆う一次ガ
スノズル30と、この一次ガスノズル30の外側に配置
されて二次ガス通路12を形成する二次ガスノズル40
とを備えて、この二次ガスノズル40のノズル口41の
近傍に供給される溶射用金属線材80と陰極20との間
に生じるアークにより、一次ガスをプラズマ化して溶射
用金属線材80を溶滴81とするとともに、この溶滴8
1を二次ガスによって被処理物210上に噴射させるよ
うにしたプラズマアークトーチ100において、このプ
ラズマアークトーチ100に一体化した支持板50に、
溶射用金属線材80を挟み込んでその一次曲がりを矯正
する矯正案内部材51と、この矯正案内部材51からの
溶射用金属線材80を案内しながらこれにその弾性限界
を越えた二次曲げを行う二次曲げ案内部材51とを設
け、かつ、二次ガスノズル40を陽極側とするととも
に、この二次ガスノズル40内に二次曲げ案内部材52
側からノズル口41に致る案内通路44を形成し、この
案内通路44内に溶射用金属線材80を挿通することに
より、この溶射用金属線材80を陰極20に対向する陽
極としながら、その先端部をノズル口41内に突出させ
るようにしたことを特徴とするプラズマアークトーチ1
00」である。
【0020】すなわち、この請求項2に係るプラズマア
ークトーチ100は、その効率化を図るために、被処理
物210上の溶射被膜220となるべき溶射用金属線材
80の送りを、そのロール等への巻回によって有してい
る一次曲がりを矯正するとともに、二次ガスノズル40
側への供給に際して常に安定した状態とするための二次
曲げをしながら行うようにしたものである。そのため
に、このプラズマアークトーチ100では、トーチ本体
10の外側に支持板50を形成しておいて、この支持板
50に、一次曲がりを矯正するための矯正案内部材51
と、二次曲げを行う二次曲げ案内部材52とを設けると
ともに、二次ガスノズル40側にそのノズル口41へ溶
射用金属線材80の先端を送り込むための案内通路44
を設けたものなのである。
【0021】これらの矯正案内部材51、二次曲げ案内
部材52及び案内通路44を有することによって、当該
プラズマアークトーチ100では次のような溶射用金属
線材80の案内が行われるのである。まず、このプラズ
マアークトーチ100に供給される溶射用金属線材80
は、その供給を連続的に行えるようにするために非常に
長尺なものとしてあるため、前述したように、ロール等
に巻かれていて、そのために「くせ」つまり一次曲がり
を有しているものである。このため、もし、図6に示し
た従来のプラズマアークトーチ200のように、一対の
金属線供給ロール82によって溶射用金属線材80をノ
ズル口94a側に送りだそうとしても、その先端は上記
の一次曲がりによってノズル口94aの直近に送られる
ことは希である。この点、本発明においては、その矯正
案内部材51によって一旦一次曲がりをとるようにして
いるのである。
【0022】矯正案内部材51としては種々な態様のも
のが考えられるが、溶射用金属線材80を挟持する(図
1に示したようなもの)にせよ、長い直線状の通路内を
通す(図4に示したようなもの)にせよ、要するにその
各案内面が一定の位置を維持して、一次曲がりの矯正が
行えるのであればどのようなものであってもよい。その
意味では、図6に示した従来のプラズマアークトーチ2
00における金属線供給ロール82も、当該プラズマア
ークトーチ100の矯正案内部材51に該当することに
なる。
【0023】このような矯正案内部材51で一次曲がり
を矯正した溶射用金属線材80については、今度は二次
ガスノズル40側への案内を行うに際して、ある程度の
弾力性を有したものとしておく必要がある。何故なら、
溶射用金属線材80の先端近傍が、常にプラズマアーク
トーチ100側のどこか(本発明では後述する案内通路
44内)に弾発的に当接するようにすることにより、順
次連続的に送り込まれてくる溶射用金属線材80の先端
は安定的に同一位置に位置することになるからである。
そのために、本発明のプラズマアークトーチ100にお
いては、支持板50の矯正案内部材51より後流側に位
置する部分に二次曲げ案内部材52が設けてあるのであ
る。
【0024】この二次曲げ案内部材52は、要するに、
溶射用金属線材80の弾性限界を越えて溶射用金属線材
80の二次曲げを行うものであるが、その必要とされる
曲げ量、曲げ方向が種々異なることがあるため、これに
適応することができる対応のものとして実施すればよい
ものである。例えば、図1に示したプラズマアークトー
チ100では、陰極20の軸方向と平行に配置した一対
の二次曲げ案内部材52を採用しているものであり、こ
れら各二次曲げ案内部材52間の寸法を変更することに
よっても、曲げ量等が調整できるようにしてあるもので
ある。図4に示したプラズマアークトーチ100では、
溶射用金属線材80の両側に合計5個の二次曲げ案内部
材52を曲線状でかつ千鳥状に設けたものであり、これ
らの二次曲げ案内部材52間を溶射用金属線材80が通
過することにより、所定の二次曲げが付与されるもので
ある。
【0025】以上のようにして、一次曲がりが矯正され
て二次曲げが付与された溶射用金属線材80は、その先
端が二次ガスノズル40のノズル口41内、つまりプラ
ズマ化された一次ガス内に常に位置するようにしなけれ
ばならない。その案内を行うのが二次ガスノズル40内
に形成した案内通路44なのであるが、実施形態の案内
通路44では、二次曲げを付与した溶射用金属線材80
の弾性を有効に利用するために、二次ガスノズル40の
ノズル口41の中心に向かう直線状のものとしてある。
つまり、この案内通路44が直線状のものであることに
よって、この中に挿通される溶射用金属線材80の先端
が直線状となってノズル口41内い入るだけでなく、二
次曲げされている溶射用金属線材80が一次ガスの案内
通路44内に挿通されれば、そのどこかが案内通路44
の内面に常に接触していることになり、二次ガスノズル
40を陽極側としたときに当接溶射用金属線材80も安
定した陽極とすることができるのである。
【0026】従って、この請求項2に係るプラズマアー
クトーチ100は、溶射被膜220となるべき溶射用金
属線材80の先端を、二次ガスノズル40側のノズル口
41の中心に常に位置させることができるのであり、プ
ラズマ化された一次ガスの略中心に安定的に位置させる
ことができるのである。換言すれば、溶射用金属線材8
0の溶融は常に安定的になされてその全てが溶滴81と
なるのであり、従来「ヒゲ」として残していたような無
駄はなくなるのである。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、上記のように構成した各発
明を、図面に示した実施の形態であるプラズマアークト
ーチ100について説明するが、図1は、請求項1及び
請求項2に係る発明を含むプラズマアークトーチ100
の模式図であり、図4は、プラズマアークトーチ100
の詳細断面図である。以下では、これらの模式図及び詳
細断面図を混在させながら説明していくが、この実施形
態のプラズマアークトーチ100は、請求項1及び請求
項2の両発明を内含するものである。
【0028】まず、このプラズマアークトーチ100
は、図1に概略的に示したように、その略中心に配置さ
れることになる陰極20と、この陰極20の先端を包み
込んで噴射口31を有した一次ガスノズル30と、この
一次ガスノズル30の外側に配置される二次ガスノズル
40とを有していて、これらは種々な絶縁体を介してト
ーチ本体10に対して一体化したものである。また、こ
の一次ガスノズル30の噴射口31に対しては、当該プ
ラズマアークトーチ100内に形成されて外部から一次
ガスが供給されてくる一次ガス通路11が連通してお
り、二次ガスノズル40のノズル口41に対しては二次
ガスが供給されてくる二次ガス通路12が連通してい
て、これらの噴射口31及びノズル口41はその軸心が
一致するものとしてある。勿論、このプラズマアークト
ーチ100は、アークを生じさせて溶射用金属線材80
を溶融するものであるから、アークを発生させるための
電力は直流電源60から供給されるものであり、この直
流電源60の陰極側には陰極20が電気的に接続してあ
る。また、この直流電源60の陽極側は、溶射被膜22
0の材料となる溶射用金属線材80に直接接続されるこ
ともあるが、図1に示した例では、二次ガスノズル40
側に接続しておいて、この二次ガスノズル40内を通る
溶射用金属線材80に対して間接的に接続するようにし
ている。
【0029】また、このプラズマアークトーチ100に
対しては、図1及び図2に示したように、支持板50が
一体的に設けてあり、この支持板50の一方の面におい
て、溶射被膜220となるべき溶射用金属線材80の一
次曲がりの矯正と二次曲げの付与とを行うようにしてい
る。そのために、この支持板50には、矯正案内部材5
1と二次曲げ案内部材52とが設けてあるのである。
【0030】さらに、このプラズマアークトーチ100
においては、溶射用金属線材80を二次ガスノズル40
側のノズル口41に向けて連続的に送り込むようにした
ものであるが、その場合に、溶射用金属線材80の先端
部を二次ガスノズル40に形成した案内通路44を通し
て行うようにしたものであり、これにより、溶射用金属
線材80の先端部が常に二次ガスノズル40のノズル口
41の中心に向かうようにしたものである。
【0031】二次ガス支持板50陰極20の各部材につ
いて、一次ガスや二次ガスの流れや溶射用金属線材80
の溶融等と併せてさらに詳細な説明をすると、次の通り
である。トーチ本体10は、その内部に一次ガス通路1
1や二次ガス通路12を構成しながら、陰極20を絶縁
状態で支持するものであり、図1に示した一体物として
形成されることもあるが、図4及び図5に示したよう
に、各部材を組み合わせて形成することもある。特に、
陰極20については、これにアークが飛ぶものであるか
ら耐久性に優れたものである必要があり、図5に示した
ように、硬質の導電性材料によってブロック化してお
き、このブロック化した陰極20に二次ガス通路12を
構成するための導電性パイプ材を接触させるようにする
とよい。
【0032】勿論,一次ガス通路11に対しては、外部
の供給装置によって、窒素ガスやアルゴンガス等の不活
性ガスを一次ガスとして供給するようにされているもの
であり、二次ガス通路12に対しては、圧縮空気、窒素
ガス、炭酸ガス等の二次ガスを供給するようにされてい
るものである。換言すれば、当該プラズマアークトーチ
100に対しては、一次ガス及び二次ガスの2本のガス
管が接続されていることになるのであり、外部の直流電
源60に対してもコードによって接続されるものであっ
て、図1または図4に示したプラズマアークトーチ10
0の全体は、ロボットのアームまたは人の手に支持され
るものである。
【0033】さて、一次ガス通路11を通して陰極20
の先端側に供給されてきた一次ガスは、陰極20の前方
にある一次ガスノズル30の噴射口31から噴射するこ
とになるものであるが、この噴射口31の前方には陽極
となっている溶射用金属線材80の先端が位置している
から、この溶射用金属線材80の先端と陰極20との間
でアークが発生する。このアークは、一次ガス中を走る
ことになるから、この一次ガスを高温のプラズマ化する
ことになり、プラズマ化された一次ガスは、溶射用金属
線材80を溶滴81とするために、溶射用金属線材80
の先端に噴射させるのである。
【0034】一方、この一次ガスノズル30の噴射口3
1は、その外側に配置してある二次ガスノズル40によ
って包み込んだ状態にしてあるから、一次ガスからなる
プラズマガス流の外側は、二次ガス通路12を介して供
給されてくる二次ガスによって包み込まれることにな
る。この二次ガスは、二次ガスノズル40の内側に形成
してある傾斜面42によってノズル口41の中心に向け
て絞り込まれているとともに、ノズル口41の近傍に位
置する曲面43によって乱流を生ずることなく流れるこ
とになるから、その供給圧力が一次ガス側よりも大きい
こともあって、一次ガスからなるプラズマガス流よりも
高速化されている。従って、この二次ガスによって包み
込まれているプラズマガス流は、一次ガスノズル30の
噴射口31から出たときの細いままの状態で溶射用金属
線材80の先端側に吹き付けられることになり、しかも
このプラズマガス流には乱れが生じるないのであるか
ら、溶射用金属線材80に対する吹き付けは、一定の状
態で安定的になされることになる。
【0035】従って、二次ガスノズル40のノズル口4
1内に供給されてくる溶射用金属線材80の先端は、安
定したプラズマガス流によって確実に溶融して溶滴81
となるものであり、この溶滴81は二次ガスノズル40
のノズル口41内を流れる二次ガスによって細粒化され
かつ高速化されるのである。
【0036】溶射用金属線材80は、その先端部がプラ
ズマガス流により溶滴81となって無くなるから、順次
連続的に送り込まれなければならない。図1に示したプ
ラズマアークトーチ100では、各矯正案内部材51を
所謂ピンチローラとするとともに、図2に示したよう
に、この矯正案内部材51を、支持板50の反対側に配
置した駆動モーター53によって駆動される駆動ローラ
ともしてあって、この矯正案内部材51によって、溶射
用金属線材80の一次曲がりの矯正と連続的給送とを行
うようにしている。図4のプラズマアークトーチ100
では、溶射用金属線材80の供給は図示しない供給装置
によって行うようにしているものである。
【0037】このように給送されてくる溶射用金属線材
80の先端は、これを内方に位置する陰極20との間に
アークを生じさせなければならないものであるから、陽
極とならなければならない。そのために、本発明では、
二次ガスノズル40そのものを陽極側とするとともに、
この二次ガスノズル40内に溶射用金属線材80が接触
しながら通る案内通路44を形成してあるのである。図
1に示した案内通路44は、溶射用金属線材80の直径
と略同じ内径を有するものであり、この案内通路44内
を通る溶射用金属線材80は、その案内通路44内のい
ずれかの部分で二次ガスノズル40と電気的に接触する
ことになるものである。
【0038】図4及び図5に示したプラズマアークトー
チ100では、案内通路44を形成した二次ガスノズル
40をトーチ本体10の先端内部に包み込むように収納
するとともに、他の部分とこの二次ガスノズル40との
電気的絶縁を図っているものである。このようにしたの
は、溶射用金属線材80の先端が二次ガスノズル40を
離れてからできるだけ短い寸法で中に入ることが、電気
抵抗損失を抑えることに役立っているからである。
【0039】つまり、案内通路44内に挿通されている
溶射用金属線材80に二次ガスノズル40側から給電さ
れて、溶射用金属線材80の先端から陰極20側へのア
ークを生じさせるためには、溶射用金属線材80のノズ
ル口41内への突出量が短ければ短い程よい。この点、
図4及び図5に示したプラズマアークトーチ100で
は、二次ガスノズル40をトーチ本体10の先端部内に
収納されるコンパクトなものとするとともに、この二次
ガスノズル40に形成した案内通路44のノズル口41
側開口位置をノズル口41に中心に近接させてあるた
め、アークが飛ぶ溶射用金属線材80の先端を非常に短
いものとすることができているのである。
【0040】図1及び図4のいずれのプラズマアークト
ーチ100においても、溶射材料である溶射用金属線材
80が二次ガスノズル40に形成してある案内通路44
内を挿通されることにより、二次ガスノズル40側から
安定的に集電することになるのであり、電力損失や発熱
による融着が生じないのである。もし、図6に示した従
来のプラズマアークトーチ200のように、溶射用金属
線材80の給送を外側で行うとすれば、例えば直径1.
6ミリのステンレス鋼線である溶射用金属線材80の場
合、電気抵抗は1メートル当り0.35オームであり、
140アンペアで120ボルトの電源を使用すると、4
9ボルトの電損を生ずることになるが、本発明のプラズ
マアークトーチ100では、二次ガスノズル40から溶
射用金属線材80に直接給電されるとともに、溶射用金
属線材80の陽極となるべき先端が二次ガスノズル40
のノズル口41内に直接突出することになるから、従来
のような電損は殆ど生じないのである。
【0041】それだけでなく、本発明のプラズマアーク
トーチ100においては、上記した例の49ボルト分の
電損による発熱が溶射用金属線材80側に生じないので
あるから、給送されてくる溶射用金属線材80が二次ガ
スノズル40等に熱融着することはなく、耐久性にも優
れたものとなっているのである。もし、溶射用金属線材
80の給送を二次ガスノズル40の案内通路44によら
ないで、外側等で行ったとすると、図6に示した従来の
発明が問題としていた二重アークを生じさせてしまうの
であるが、本発明のプラズマアークトーチ100では二
重アークは全く生じないのである。
【0042】なお、図4に対したプラズマアークトーチ
100の二次ガスノズル40では、案内通路44を複数
箇所に形成するようにしており、1つの案内通路44が
摩擦等によって使用できなくなった場合には、二次ガス
ノズル40をトーチ本体10内で回転させて別の案内通
路44を使用するようにしている。また、各案内通路4
4に対しては、図5に示したように、トーチ本体10側
の一定箇所に入口部材70を形成しておいて、この入口
部材70に各案内通路44が対向するようにしてある。
すなわち、入口部材70は、溶射用金属線材80を案内
通路44内に確実に挿入できるように案内するものであ
り、この入口部材70自体からも溶射用金属線材80に
給電できるようにしてある。この入口部材70は非常に
硬質で導電性のある材料によって形成したものである。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
「略中心に位置することになる陰極20と、この陰極2
0の外周に一次ガス通路11を形成して陰極20の先端
部を覆う一次ガスノズル30と、この一次ガスノズル3
0の外側に配置されて二次ガス通路12を形成する二次
ガスノズル40とを備えて、この二次ガスノズル40の
ノズル口41の近傍に供給される溶射用金属線材80と
陰極20との間に生じるアークにより、一次ガスをプラ
ズマ化して溶射用金属線材80を溶滴81とするととも
に、この溶滴81を二次ガスによって被処理物210上
に噴射させるようにしたプラズマアークトーチ100に
おいて、二次ガスノズル40のノズル口41に致る内面
を、一次ガスノズル30側からノズル口41側に絞り込
まれた傾斜面42とするとともに、この傾斜面42を二
次ガスノズル40のノズル口41との間に位置する部分
に、このノズル口41の直径より小さな径の曲面43を
形成したこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、プラズマガス流を包み込むことになる二次ガスの出
口を工夫することにより、プラズマガス流の大きさの絞
り込みを行うことができて、電力消費に無駄のない効率
的なプラズマアークトーチ100とすることができるの
である。
【0044】また、請求項2に係る発明においては、
「略中心に位置することになる陰極20と、この陰極2
0の外周に一次ガス通路11を形成して陰極20の先端
部を覆う一次ガスノズル30と、この一次ガスノズル3
0の外側に配置されて二次ガス通路12を形成する二次
ガスノズル40とを備えて、この二次ガスノズル40の
ノズル口41の近傍に供給される溶射用金属線材80と
陰極20との間に生じるアークにより、一次ガスをプラ
ズマ化して溶射用金属線材80を溶滴81とするととも
に、この溶滴81を二次ガスによって被処理物210上
に噴射させるようにしたプラズマアークトーチ100に
おいて、このプラズマアークトーチ100に一体化した
支持板50に、溶射用金属線材80を挟み込んでその一
次曲がりを矯正する矯正案内部材51と、この矯正案内
部材51からの溶射用金属線材80を案内しながらこれ
にその弾性限界を越えた二次曲げを行う二次曲げ案内部
材51とを設け、かつ、二次ガスノズル40を陽極側と
するとともに、この二次ガスノズル40内に二次曲げ案
内部材52側からノズル口41に致る案内通路44を形
成し、この案内通路44内に溶射用金属線材80を挿通
することにより、この溶射用金属線材80を陰極20に
対向する陽極としながら、その先端部をノズル口41内
に突出させるようにしたこと」にその構成上の特徴があ
り、これにより、溶射材料である溶射用金属線材80の
供給を、この溶射用金属線材80が本来的に有している
ゆがみや癖を取り除いてから行うようにして、溶射用金
属線材80の先端がプラズマガス流の中心に常に位置す
るようにすることができて、溶射用金属線材80の確実
な溶滴81化を行うことができ、かつこの溶射用金属線
材80の先端を陰極との間にのみアークが生ずるように
することができて、2重のアークの発生を防止すること
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマアークトーチを概略的に
示した断面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】請求項2に係るプラズマアークトーチの要部拡
大断面図である。
【図4】本発明に係るプラズマアークトーチをより具体
的に示した縦断面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】従来のプラズマアークトーチを極略的に示す断
面図である。
【符号の説明】
100 プラズマアークトーチ 10 トーチ本体 11 一次ガス通路 12 二次ガス通路 20 陰極 30 一次ガスノズル 31 噴射口 40 二次ガスノズル 41 ノズル口 42 傾斜面 43 曲面 44 案内通路 50 支持板 51 矯正案内部材 52 二次曲げ案内部材 60 直流電源 70 入口部材 80 溶射用金属線材 81 溶滴 210 被処理物 220 溶射被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/42 H05H 1/42 // B21F 1/02 B21F 1/02 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中心に位置することになる陰極と、こ
    の陰極の外周に一次ガス通路を形成して前記陰極の先端
    部を覆う一次ガスノズルと、この一次ガスノズルの外側
    に配置されて二次ガス通路を形成する二次ガスノズルと
    を備えて、この二次ガスノズルのノズル口の近傍に供給
    される溶射用金属線材と前記陰極との間に生じるアーク
    により、前記一次ガスをプラズマ化して前記溶射用金属
    線材を溶滴とするとともに、この溶滴を前記二次ガスに
    よって被処理物上に噴射させるようにしたプラズマアー
    クトーチにおいて、 前記二次ガスノズルのノズル口に致る内面を、前記一次
    ガスノズル側から前記ノズル口側に絞り込まれた傾斜面
    とするとともに、この傾斜面を前記二次ガスノズルのノ
    ズル口との間に位置する部分に、このノズル口の直径よ
    り小さな径の曲面を形成したことを特徴とするプラズマ
    アークトーチ。
  2. 【請求項2】 略中心に位置することになる陰極と、こ
    の陰極の外周に一次ガス通路を形成して前記陰極の先端
    部を覆う一次ガスノズルと、この一次ガスノズルの外側
    に配置されて二次ガス通路を形成する二次ガスノズルと
    を備えて、この二次ガスノズルのノズル口の近傍に供給
    される溶射用金属線材と前記陰極との間に生じるアーク
    により、前記一次ガスをプラズマ化して前記溶射用金属
    線材を溶滴とするとともに、この溶滴を前記二次ガスに
    よって被処理物上に噴射させるようにしたプラズマアー
    クトーチにおいて、 このプラズマアークトーチに一体化した支持板に、前記
    溶射用金属線材を挟み込んでその一次曲がりを矯正する
    矯正案内部材と、この矯正案内部材からの前記溶射用金
    属線材を案内しながらこれにその弾性限界を越えた二次
    曲げを行う二次曲げ案内部材とを設け、 かつ、前記二次ガスノズルを陽極側とするとともに、こ
    の二次ガスノズル内に前記二次曲げ案内部材側から前記
    ノズル口に致る案内通路を形成し、この案内通路内に前
    記溶射用金属線材を挿通することにより、この溶射用金
    属線材を前記陰極に対向する陽極としながら、その先端
    部を前記ノズル口内に突出させるようにしたことを特徴
    とするプラズマアークトーチ。
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