JPH02170964A - アーク溶射方法及びその装置 - Google Patents

アーク溶射方法及びその装置

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JPH02170964A
JPH02170964A JP63326730A JP32673088A JPH02170964A JP H02170964 A JPH02170964 A JP H02170964A JP 63326730 A JP63326730 A JP 63326730A JP 32673088 A JP32673088 A JP 32673088A JP H02170964 A JPH02170964 A JP H02170964A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、アトマイジング用の圧縮空気の供給形態に
改良を加えたアーク溶剤方法とその装置に関する。
(ロ)従来の技術 一般的なアーク溶削装置では線或は帯状の金属製旧材を
アーク熱で溶融し、これをアトマイジング(atorn
i z i ng)用の11縮空気で微細化し冷却しな
がら母材に吹付け、母材表面に微粒子状の連続被膜を形
成する。前記アトマイジング用圧縮空気の供給形態の従
来技術としては、アーク域の外面側に主ジエツトエアー
カーテンを形成する外包型と、主ジエツトエアをアーク
域の中心後方からアーク域に向かって噴出する貫通型と
の三方式かある。
外包型は、主ジエツトエアーカーテンを環状のノズルか
ら円錐形に噴き出し、この円錐形の気流の内側に低圧圏
を形成し、低圧圏内に溶材を送込んでアーク放電させ、
主ジエツトエアーカーテンの誘引作用によって溶滴を気
流に接触さUてアトマイジングを行うものであり、この
方式の溶射装置は例えば特開昭61−167472号公
報で公知である。又、前記金属溶滴を主ジエツトエアー
カーテンへ確実に送り込むために、アーク域の中心後方
に第2のノズルを設け、このノズルからアーク域の中心
に向かって補助ジェットエアーを噴出するものもある(
特公昭56−10103号公報)。
貫通型は、アーク域の中心後方に主ジエツトエアを噴き
出す主ノズルを陥えており、主ノズルから噴出される直
線状の主ジエツトエアを金属溶滴に直接作用させてアト
マイジングを行う。この種装置は例えば特開昭61−1
81560号公報に記載されている。又、特公昭60−
18463号公報には、主ノズルとは別にアーク域の外
側に一対の補助ノズルを設け、両ノズルから溶材の先端
交点に向かって補助エアを噴き出し、この補助エアと金
属溶滴に直接作用する主ジエツトエアとの協動作用によ
り、アトマイジングを行うものが記載されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 外包型の溶射装置では、溶材及びアーク域の外面に円鉗
形状の主ジエツトエアーカーテンを形成する。そのため
、貫通型に比べて溶射装置が大形化しやすく、構造も複
雑になりやすい。とくに、帯状の溶材を用いる場合は、
環状のノズルの口径を大きくしないと、アーク域を主ジ
エツトエアーカーテンで覆うことができず、溶射装置の
小形化、軽量化を実現できなかった。又、アーク域の中
心後方に補助ノズルを備えたものの場合は、溶射装置の
内部構造が更に複雑化し、主・補助それぞれのノズル用
に供給圧の異なるエアホースを接続する必要上、持ち重
りがし、操作性を阻害する欠点もめった。
貫通型の場合は、主ジエツトエアをアーク域に直接吹付
けてアトマイジングを行う。そのため、主ジエツトエア
で溶材のアーク部が冷却されてピンチ効果による異常高
温を生じやすく、主ジエツトエア中の酸素が高温高密度
のオゾンとなって溶融金属を激しく酸化させ、或は溶材
が爆発的に溶融して、溶滴か微細化されないまま吹付け
られ、形成被膜にむらを生じる等の欠点かあった。こう
した不具合を軽減するために前)小のように貫通型に於
いても補助ノズルを用いることがおり、溶射装置の構造
が複雑化しがらであった。
上記のように、従来のアーク溶削装置では、外包型及び
貫通型のいずれにしても、構造成は溶q]性能等に一長
一短がおり、その改とが望まれていた。
この発明は上記に鑑み提案されたものであって、アトマ
イジング用の圧縮空気の供給形態を改良することにより
、溶射装置の構造の簡素化を図り、その小形化及び軽量
化を実現すること、及びアーク溶射をロスなく安定的に
行えるようにすることを目的とする。
この発明の他の目的は、帯状の溶材に適したアトマイジ
ング用圧縮空気の供給形態を(qることにある。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明では、外包型の溶!)J装置と同様に、溶材の
外面をジェットエアーカーテンで包んでアーク溶射を行
うが、アーク溶射を安定的に行うのに必要な最小領域に
限ってジェットエアーカーテンを形成することにより、
構造の簡素化と小形・軽量化を実現することにした。
具体的には、溶射中心0′IIPを間に挟んで対称に配
設された一対のノズル口19から溶射中心軸Pに向かっ
て圧縮空気を噴出し、前記噴出気流ににつて、先端で収
束するアークチャンバ22を内包するアトマイジング用
のジェットエアーカーテン21を形成し、アークチャン
バ22内のジェットエアーカーテン21より派生する弱
風よりなる傍流圏30で一対の旧材W間にアーク放電を
連続的に生じさせ、アーク放電により生じた溶bwの溶
滴を傍流圏30の弱風によりジェットエアーカーテン2
1内に送込みアトマイジングを行うこととした。
装置の発明においては、ケース1前端の溶射中心軸Pを
挟む対称位置に、アトマイジング用のジェットエアーカ
ーテン21を形成する一対のノズル口19を配置し、両
ノズルロ19の噴出中心線Qが溶射中心軸Pに向かって
収束するよう、両ノズルロ19を指向させ、ジェットエ
アーカーテン21で区画されるアークチャンバ22内の
ジェッ[・エアーカーテン21より派生する弱風よりな
る傍流圏30に、一対の溶材〜■のアーク交点Oを位置
させることとした。
(ホ)作用 一対のノズル口19て′ジェットエアーカーテン21を
形成し、アーク溶射を安定的に行うのに必要な最小領域
だけをジェットエアーカーテン21で包み込むようにづ
るので、ノズル3の構造を単純化してその小形化を容易
に行うことができる。
ジェットエアーカーテン21で包まれた、気流速度の低
い1カ流圏30てアーク放電を連続的に行い、アーク放
電により生じた溶材Wの溶滴を傍流圏30の弱風により
ジェットエアーカーテン21内に送込みアトマイジング
を行うので、ピンチ現象を生じることなく安定したアー
ク溶射を行うことができる。
(ト)第1実施例 第1図乃至第5図は本発明の第1実施例を示す。
第3図に於いて、アーク溶削装置は線状の溶材Wを用い
てアーク溶射を行うものであって、角箱状のケース1内
を溶材Wが上下平行姿勢で通過するよう旧材経路を設定
し、ケース1の内部中央に旧材送り機構2を設け、ケー
ス1の前端外面に7トマイジング用の圧縮空気を噴き出
すノズル3を配置している。
ケース1の前後に絶縁ブロック4.5を固定し、各ブロ
ック4.5を前後に貫通する状態で、溶+AWの通過経
路を規定する上下一対のガイド管6.7を平行に配設し
ている。後側のガイド管7は、絶縁ブロック5に直接固
定する。又、前側のガイド管6は、絶縁ブロック4に装
着された上下−組の電極棒8にねじ込/Vで固定する。
第4図に示すように、電極棒8の一端はケース1の外面
に突出してa)す、この突端に給電線9を接続して、一
方の電(へ棒8にプラス電流を、他方の電極棒にマイナ
ス電流を印加し、前記ガイド管6及び俊述するアークガ
イド管10を介してアーク電流か旧材Wに印加されるよ
うにしている。
旧材〜■をノズル3の前方外面のアーク交点Oに向かっ
て接近移動させるために、前側のガイド管6のそれぞれ
に「く字」に湾曲するアークガイド管10を接続固定し
ている。このアークガイド管10によって、上下の旧材
Wは溶射中心軸Pに向かって収束するよう変向案内され
、変向時にアークガイド管10の内壁に密接して、アー
ク電流の印加を確実なものとする。
旧材送り機構2は、上下の旧材Wを同時にケース前方に
向かって送り出すよう構成され、第4図に示す大径の駆
動ローラ12と、旧材Wを駆動ローラ12に押し付ける
上下−組の押えローラ13と、駆動ローラ12を回転駆
動するモータ14などからなる。駆動ローラ12は絶縁
体で形成されており、旧材Wに外接する箇所に限って金
属製のV形断面のリング12aを嵌込んでいる。リング
12aの周面には、増摩隙用のローレットが施されてい
る。押えローラ13は絶縁体製の上下に分割された一組
の揺動アーム15に回転自在に支持されており、揺動ア
ーム15のそれぞれを板ばね16で駆動ローラ12に向
かって押圧付勢することにより、押えローラ13が旧材
Wをリング12aの周面に圧接させるようにしている。
モータ14はケース1の下面に固定したグリップ17内
に収められており、グリップ17の後面に設けたスイッ
チ25をオン操作すると起動できる。
第4図及び第5図に於いて、ノズル3は前後に薄い角箱
状に形成され、その上半部の左右中央にアークガイド管
10を避ける凹部18を設け、この凹部18の対向縁の
それぞれに、溶射中心軸Pを間に挟んで対称となるよう
一対のノズル口19゜19を開口している。ノズル3の
下端にはエアホースを接続する継手20が突設される。
この継手20からノズル3内のエアチャンバ3aに圧縮
空気を送込む。
第5図に示すように、各ノズル口19は、−群の小孔1
9aとこの小孔19aよりやや大径に形成される上下の
蟻孔19bとを、上下方向に直線列を構成するよう配置
して形成する。また、番孔19a、19bはその噴出中
心線Qか溶a・1中心軸Pに向かって収束するよう傾斜
させて必る(第1図参照)。
左右のノズル口19から噴出される圧縮空気流によって
、噴出先端側で合流するV字状のジェットエアーカーテ
ン21が形成され、その内部領域にくさび体状のアーク
チャンバ22が形成される。
また、ジ・エツトエアーカーテン21より派生して、こ
れより気流速度の低い気流領域が発生し、ジェットエア
ーカーテン21の外周を取囲む弱風の1カ流圏30が形
成される。このとき、各小孔19a、19bから噴出さ
れた気流は、噴出基端側では分離しているが間もなく合
流して一連のジェットエアーカーテン21を形成する。
上下端の蟻孔19bから噴出される気流は小孔19aの
気流径より大きく、より強い指向力を発揮する。このた
め、アークチャンバ22の上下縁付近では、中央付近に
比べてジェットエアーカーテン21の断面幅が広がり、
アークチャンバ22の上下縁を内向きに覆うように作用
する。つまり、各ジェットエアーカーテン21の両端に
カギ形の気流壁が形成され、ジェットエアーカーテン2
1の断面形が1字形となるのである。
傍流圏30内でアーク放電が行なわれるよう、ノズル3
と旧材Wのアーク交点Oとの位首関係を定める。具体的
には、第1図および第2図に示すように傍流圏30の後
端30bと先端30aとの間の溶射中心軸P上にアーク
交点Oが位置し、しかも旧材Wのアーク領域がジェット
エアーカーテン21に直接触れない位置にアーク交点O
を位置さける。
以上のような空気供給形態によりアーク溶射を行うと、
旧材〜■のアーク部をジェットエアーカーテン21に直
接晒すことなく、しか−しアーク域の全外面をジェット
エアーカーテン21で覆う状態でアーク放電させること
ができる。つまり、一対のノズル口19からの噴出気流
だけで、外包型の環状のノズルと同様に、アーク域の外
面をジェットエアーカーテン21で完全に覆うことがで
きる。
従って、コーン形状のノズルが不可欠であった従来装置
に比べて、ノズル3の構造及び形状を簡素化でき、その
小形化と軽量化を容易に実現することができる。
又、アークチャンバ22は上下の間口面を介して大気と
連通しているので、ジェットエアーカーテン21の空気
引込み作用によって、外気のアークチャンバ22への流
入が促進され、第2図に示すような補助気流24が生起
される。この補助気流24は、やや大径の蟻孔19bが
形成するカキ形に張出した気流壁と共に、金属溶滴の一
部かアークチャンバ22の外方へ飛散するのを防止する
のに役立つ。つまり、金属溶滴はアーク衝撃によって全
方位に飛散しようとし、とくにアークチャンバ22の上
下および後方への飛散がロスに繁かるが、こうした上下
および後方に向かう溶滴の51を敗を、補助気流24と
蟻孔19bが形成するカギ形気流壁とが抑え、ジェット
エアーカーテン21の気流圏へと金属溶滴を送込むので
ある。
また、アーク放電により生じた旧材〜■の溶滴は、主と
して傍流圏30の弱風により、また、補助的には補助気
流24の強動作用により、ジェノ1〜エアーカーテン2
1の気流圏へ送り込まれアトマイジングされる。このと
き、傍流圏30および補助気流24は、低速度の弱風の
ため、アーク放電時にピンチ現象が生じるまでには至ら
ない。
このことは、本発明者が上記のアーク溶射装置を試作し
、ジェットエアーカーテン21とアーク交点Oの相対的
な位置関係を以下のように種々に変更して、アーク溶射
を行った結果確認された。
AR口よ、傍流圏30の後端30bとノズル3の前端と
の間でアーク交点Oを前後にずらしてアーク溶射を行っ
た。
B群は傍流圏30の先端30aとその後端30bとの間
で、アーク交点Oを前後にずらしてアーク溶銅を行った
0群は、傍流圏30の先端30aより前方の、ジェット
エアーカーテン21の気流圏の中でアーク交点Oを前後
にずらしてアーク溶射を行った。
その結果、A群では飛散溶滴の一部がジェットエアーカ
ーテン21に取り込まれないまま飛散落下し、とくにア
ーク交点Oがノズル3に近い程、溶滴の飛散ロスが多く
発生した。
0群では、従来の貫通型に特有の、ピンチ現象による旧
材Wの爆発的な溶融を生じ、形成被膜にむらを生じた。
B群では、A7に見られた溶滴の飛散ロスや0群に見ら
れた旧材Wの爆発的な溶融等しなく、安定したアーク放
電が行え、しかも形成被膜の仕上がり状態にむらがなく
粒子径が充分に小さいことからみて、好適なアトマイジ
ングが行なわれていることを確認した。
以上の試験結果から本発明に於いては、アーク交点0を
傍流圏30に位置させることとした。
(チ)第2実施例 第6図及び第7図は、本発明を帯状の旧材Wを用いたア
ーク溶q1装置に適用した第2実施例を示す。
第6図に於いて本実施例のアーク溶削装置は第1実施例
で説明したアーク溶削装置とほぼ同様の構j聞とされる
が、一対の溶料〜■がケース1内を縦長姿勢で左右平行
状に通過する点、これに伴って各旧材〜■を専用の旧材
送り機構2.2で個別に送り駆動する点に違いがある。
又、第1実施例ではノズル[]19の噴出中心線Qと、
旧材〜■の収束中心線とが交差する平面上に位置するも
のとしたが、この実施例では、噴出中心線Qと溶料Wの
収束中心線とがほぼ並行するものとした。ノズル口19
0開口構造は第1実施例と同一に設定するが、その上下
長さは溶料Wの幅より十分に大きく設定する。尚、第1
実施例と同等の部材には同一符号をイリした。
(す)変形例 第8図以下第20図はノズル3の変形例を示しており、
ジェットエアーカーテン21の断面形をより明確な口字
形とするもの、これとは逆にジェットエアーカーテン2
1の断面形を直線状(長四角形状)にするもの、ノズル
[119とは別に補助ノズル口31を設けたもの、およ
びジェットエアーカーテン21を補強する保形ノズル口
32を設けたものを示している。なお、第8図以下の図
面については、先の実施例と同一の部材には同じ符号を
符して、その説明を省略する。
第8図において、各ノズル口19は上下方向の直線列を
形成する一群の小孔19aと、この直線列の上下両端に
連続して横向き内方に延びる一群の小孔19cとで、正
面視コ字状に構成Jる。両小孔19a、19cの噴Ll
i中心線Qの傾斜角は同一に設定する。
このようにしたノズル口19によれば、第9図および第
10図に示すように、アークヂャンバ22の上下の開口
縁が上下端の小孔19cから噴出される気流21aによ
って覆われ、各ジェットエアーカーテン21の断面形を
明確な口字形にすることができ、金属溶滴の上下方向に
向う飛散を完全に防止することができる。
第11図は、ノズル口19を口字形の溝として形成する
ことにより、ジェットエアーカーテン21の断面形を口
字形とするものである。
第12図および第13図は、上下方向の直線列を構成す
る一群の小孔19aのみでノズル口19を形成したもの
で必り、その上下端の仝a孔19dの孔形状を外瓶がり
テーパ状に形成して、コ字形断面のジェットエアーカー
テン21を形成できるようにした。
第14図に示すノズル3では、第8図で説明したノズル
口19の場合とは逆に、上下端の小孔190群が横向き
外方に列を構成するよう配置し、ざらに、第15図のよ
うに小孔19eの噴出中心線qを小孔19aの噴出中心
線Qより内向きに傾くよう傾斜させて、コ字形断面のジ
ェットエアーカーテン21を形成できるようにした。
上記第1図ないし第15図の溶射装置のノズル3は、こ
れが形成するジェットエアーカーテン21の直線部の両
端にカギ形の気流壁を積極的に形成し、金属溶滴の上下
方向に向かう飛散を防止するものであるが、こうしたカ
ギ形気流壁を積極的に形成するノズル口にしなくてもよ
い。
すなわら、第16図のノズル3のノズル口19は同径の
小孔を直線状に連ねたものであり、第17図のノズル3
のノズル口19は直線状に連続した長孔であり、第18
図のノズル3では、ノズル本体にセラミック製のノズル
部材26を1し、このノズル部材26に第16図もしく
は第17図のノズル口19を設けている。
こうした第16図ないし第18図のノズル口19が形成
するジェットエアーカーテン21は、その両端部で若干
の脹らみがおるが、カギ形の気流壁を積極的に形成する
ものではないので、ノズル口19の長さを、これが形成
するジェットエアーカーテン21の両端がアーク放電時
の金属溶滴の上下方向の飛散を抑制できる程度の艮ざに
する必要がある。
第19図に示すノズル3は、凹部18の対向壁の溶射中
心軸Pと同じ高さ位置に補助ノズル口31を一個ずつ設
けたものであり、補助ノズル口31の気流噴出方向は対
向する四部側壁188に指向してある。これでは、補助
ノズル口31から噴出した気流が凹部側壁18aに妊j
突してアークチトンバ22側へ移行し、このとき後方に
向う溶)爽の飛散を防止する。
上記の補助ノズル口31は第20図に示すようにタト拡
がり状の孔として形成することもできる。
詳しくは、噴出気流がアーク交点Oよりノズル3側で収
束するように孔形状を定め、この後部補助気流33によ
って、溶滴の後方飛散を防止するのである。
なお、第19図、および第20図の補助ノズル口31を
設けるについて、ノズル口19の構造は、先に説明した
いずれのもので必っでもよい。
第21図に示すように、ノズル口19か口字形に形成さ
れるものでは、ノズル口19に隣接して補助ノズル口3
1を形成することができる。
第22図に示すノズル3では、ノズル口19の外側方に
これと平行に保形ノズル口32を設けたものである。保
形ノズル口32は上下に直線列を構成する一群の小孔3
2aで構成され、その噴出中心線Sは第23図に示すよ
うに、ノズル口19の噴出中心線Qと同じか、これより
やや外向きに拡がるように傾斜させる。このノズル3で
は、ジェットエアーカーテン21が外側方に膨脂するの
を規制して、溶射パターンを偏平化することができる。
なお、保形ノズル口32も口字形やC字形などに変形す
ることができる。
(ヌ)その他の変形例 上記以外に、ノズル口19の正面視形状は、単純な1字
状や、C字形あるいは三日月形等に湾曲したもの、ある
いはく字形に屈折した形状等に変形することもできる。
上記の説明では、一対のノズル口1つが溶射中心軸Pを
通る垂直線に対して対称となるように配置したが、必ず
しもその必要はなく、溶射中心軸Pの回りであればどこ
でし設けることができる。
(ル)発明の詳細 な説明したように本発明では、溶射中心軸Pを間に挟ノ
νで設けた一対のノズル口19から噴出したジェットエ
アーカーテン21だけでアーク域の外面を覆うようにす
るので、従来の外包型の溶tA装置に比べて、ノズル構
造を単純化でき、小形化・軽量化を容易に実現できる。
−iJのノズル口19によってジェットエアーカーテン
21を形成し、このジェットエアーカーテン21で囲ま
れた気流速度の低い(力流圏30において旧材Wをアー
クさせ、アーク放電により生じた旧材〜■の溶滴を傍流
圏30の弱風によりジェットエアーカーテン21内に送
込みアトマイジングを行うようにしたので、ピンチ現象
を生じることなく安定してアーク溶剤を行うことができ
る。
ざらに、帯状の旧材Wを用いて溶射を行う場合でも、そ
の外面に沿ってジェットエアーカーテン21を形成でき
るので、小形のノズル3でアーク溶射を行うことができ
、溶q4装置を小形化できる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の第1実施例を示し、第1図
はノズル部の横断平面図、第2図はノズル部の縦断面図
、第3図はアーク溶射装置の縦断側面図、第4図はアー
ク溶射装置の横断平面図、第5図はノズルの正面図であ
る。 第6図及び第7図は本発明の第2実施例を示し、第6図
はアーク溶射装置の横断平面図、第7図は第6図におけ
るA−A線断面図でおる。 第8図ないし第23図はそれぞれノズルの変形例を示し
、 第8図はノズルの正面図、第9図は第8図におけるB−
B線断面図、第10図はジェノ1〜エアーカーテンの形
態をWx念的に承り斜視図である。 第11図及び第12図は、それぞれノズル口の変形例を
示す正面図、第13図は第12図におけるC−C線断面
図でおる。 第14図はノズル[1の別の変形を示す正面図、第15
図は第14図におけるD−D線断面図である。 第16図および第17図は、それぞれノズル口のまた別
の変形を示す正面図、第18図はノズル口のまた別の変
形を示す横断面図である。 第19図及び第20図は、それぞれ補助ノズル口が付加
されたノズルの横断面図である。 第21図は補助ノズル口の間口位置を変更したノズルの
正面図である。 第22図は保形ノズルが付加されたノズルの正面図、第
23図は第22図におけるE−E線断面図である。 3・・・・・・・・・ノズル、19・・・・・・・・・
ノズル口、21・・・・・・・・・ジェットエアーカー
テン、22・・・・・・・・・アークチャンバ、24・
・・・・・・・・補助気流、O・・・・・・・・・アー
ク交点、P・・・・・・・・・溶射中心軸、Q・・・・
・・・・・噴出中心線、〜■・・・・・・・・・旧材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶射中心軸Pを間に挟んで対称に配設された一対
    のノズル口19から溶射中心軸Pに向かつて圧縮空気を
    噴出し、 前記噴出気流によつて、先端で収束するアークチャンバ
    22を内包するアトマイジング用のジェットエアーカー
    テン21を形成し、 アークチャンバ22内のジェットエアーカーテン21よ
    り派生する弱風よりなる傍流圏30で一対の溶材W間に
    アーク放電を連続的に生じさせ、アーク放電により生じ
    た溶材Wの溶滴を傍流圏30の弱風によりジェットエア
    ーカーテン21内に送込みアトマイジングを行うことを
    特徴とするアーク溶射方法。
  2. (2)アーク放電により生じた溶材Wの溶滴を、傍流圏
    30の弱風と、ジェットエアーカーテン21によつてア
    ークチャンバ22内に誘引される補助気流24とで、ジ
    ェットエアーカーテン21内に送込む請求項1のアーク
    溶射方法。
  3. (3)ケース1前端の溶射中心軸Pを挟む対称位置に、
    アトマイジング用のジェットエアーカーテン21を形成
    する一対のノズル口19を配置し、両ノズル口19の噴
    出中心線Qが溶射中心軸Pに向かって収束するよう、両
    ノズル口19を指向させ、 ジェットエアーカーテン21で区画されるアークチャン
    バ22内のジェットエアーカーテン21より派生する弱
    風よりなる傍流圏30に、一対の溶材Wのアーク交点O
    を位置させることを特徴とするアーク溶射装置。
  4. (4)各ノズル口19が直線状に形成してある請求項3
    記載のアーク溶射装置。
  5. (5)各ノズル口19が正面視コ字形に形成してある請
    求項3記載のアーク溶射装置。
  6. (6)アークチャンバ22内において、ノズル3側から
    アーク交点O側に向かう気流を形成する補助ノズル口3
    1がノズル3に設けてある請求項3ないし5のいずれか
    に記載の溶射装置。
  7. (7)ジェットエアーカーテン21の外面に沿ってほぼ
    平行な気流を形成する保形ノズル口32がノズル3に形
    成してある請求項3ないし6のいずれかに記載の溶射装
    置。
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