JPH09308704A - スプリンクラーヘッド - Google Patents

スプリンクラーヘッド

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Publication number
JPH09308704A
JPH09308704A JP14979996A JP14979996A JPH09308704A JP H09308704 A JPH09308704 A JP H09308704A JP 14979996 A JP14979996 A JP 14979996A JP 14979996 A JP14979996 A JP 14979996A JP H09308704 A JPH09308704 A JP H09308704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collet
sprinkler head
valve body
frame
engaged
Prior art date
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Pending
Application number
JP14979996A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kikuchi
哲郎 菊池
Fukuji Obara
福二 小原
Takatoshi Chiba
隆登志 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Sprinkler Co Ltd
Original Assignee
Senju Sprinkler Co Ltd
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Publication date
Application filed by Senju Sprinkler Co Ltd filed Critical Senju Sprinkler Co Ltd
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスプリンクラーヘッドは外的衝撃に遭
遇すると、感熱分解部分がずれたり破壊したりして、漏
水や暴発の発生しやすいものであった。本発明は外的衝
撃に強く、しかもゴミやホコリ等が付着しにくいという
スプリンクラーヘッドを提供することにある。 【解決手段】 弁体4を保持する感熱分解部分6が内方
または外方に開閉するコレット18からなり、コレット
18の環状の突出部19がフレーム3の環状溝12に係
合していて、コレットの開閉を低融点合金25が拘束し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災発生時に水を
散布して消火を行うスプリンクラーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラーヘッドは、本体の弁座に
弁体が水密状態に設置されており、該弁体を感熱分解部
分が保持していて、火災が発生すると、火災の異常高温
で感熱分解部分が分解し、感熱分解部分で保持されてい
た弁体が落下することにより、弁座が開放されて水が散
布されるものである。該感熱分解部分は、火災が発生し
たときに感熱分解部分の中の低融点合金が溶融し、低融
点合金で支えていた感熱分解部分の構成部材が少し移動
することにより完全に分解するように精密に組み立てら
れている。
【0003】ところでスプリンクラーヘッドは建物が建
てられたときに天井に取り付けられ、火災が発生しない
かぎり、建物が古くなって取り壊されるまで取り付けら
れたままとなる。従って、スプリンクラーヘッドの弁座
は長年月弁体で水密状態を保つように押圧されている。
また、スプリンクラーヘッドを取り付ける配管には常時
約10Kgf/cm2の水圧がかかった水が充填されているた
め、スプリンクラーヘッドの弁体はこの水圧に耐えて漏
水させないように、相当に強い力で弁座を押圧しなけれ
ばならない。このように弁体に強い力をかけることは、
弁体を保持する感熱分解部分にも強い力が掛かるように
なる。しかしながら、感熱分解部分は前述のように精密
に組み立てられたものであり、長年月間強い力が掛かっ
た状態を続けているとクリープ現象により、構成部材が
変形したり組み立て部分がずれたりして、弁座を押圧す
る弁体の押圧力が弱まって漏水してしまうようになる。
【0004】そこでスプリンクラーヘッドでは、弁体を
押圧する大きな力を減少させる手段を講じて小さい力が
感熱分解部分に掛かるようにしてある。その力の減少手
段とは、梃子の原理を応用したものである。つまり梃子
は一方の作用点と支点との距離に該作用点にかかる力を
かけたものが、他方の作用点と支点との距離に該作用点
にかかる力をかけたものと等しくなるようになってい
る。
【0005】従来のスプリンクラーヘッドにおける梃子
の応用部分は、特公昭5836985号のように平板を
屈曲させた一対のレバーであった。該レバーは、断面が
釣り針状をした平板であり、レバーの屈曲した頂部が作
用点となり、ここに弁体を押圧する大きな力がそのまま
掛かっており、釣り針の針側となる短い足の先端が支点
となっている。そして釣り針の糸を結ぶ側となる長い足
の先端がもう一方の作用点となっており、支点と該作用
点の距離は前述短い脚の作用点と支点間よりも長くなっ
ている。従って、長い足の先端にかかる力、つまり感熱
分解部分にかかる力は小さい力で済むようになってい
る。
【0006】従来のスプリンクラーヘッドでは、このレ
バーを一対使用することにより、両方のレバーの頂部に
弁体を押圧する強い力が均等にかかるようになってい
た。
【0007】ところでスプリンクラーヘッドを取り付け
た部屋や廊下を人が長い物を持って歩いたり、子供が物
を投げて遊んだりすると、長い物や投げられた物がスプ
リンクラーヘッドに当たってしまうことがある。スプリ
ンクラーヘッドに物が当たる(外的衝撃という)と、精
度よく組み立てられた感熱分解部分の組み立て部分がず
れたり、破壊されたりする。このように外的衝撃で感熱
分解部分に異変が生ずると弁座を押圧する弁体の力が弱
くなって漏水したり、完全に弁体が外れて水が散布され
たりするという暴発事故を起こしてしまう。
【0008】火災発生時に弁体が開放されて水が散布さ
れるのは消火のためであり、それにともなって室内の事
務機、重要書類、家具、敷物等が水濡れするのはやむお
えないことであるが、火災発生でないにもかかわらずス
プリンクラーヘッドの漏れや暴発で室内に置かれた物が
水濡れするのは大変な水損となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のスプリンクラー
ヘッドは少しの外的衝撃でも感熱分解部分に異変を生じ
やすく、水損事故を起こしてしまうものであった。また
従来のスプリンクラーヘッドは、長年月経過するうちに
感熱分解部分にゴミやホコリが付着して、作動性を悪く
するものでもあった。つまり感熱分解部分にゴミやホコ
リが付着すると、これらが空気中の水分を吸湿して、感
熱分解部分の構成部材に腐食生成物を発生させてしま
う。腐食生成物は、金属の滑りを妨げるため、腐食生成
物が発生したスプリンクラーヘッドでは、火災発生時に
感熱分解部分の構成部材の移動が悪くなって感熱分解部
分が完全に分解できなくなり充分な散水状態を得ること
ができなくなる恐れがある。
【0010】本発明は、外的衝撃に対して感熱分解部分
がずれたり破壊したりすることがないばかりでなく、天
井に取り付け後、長年月経過してもゴミやホコリが付着
しにくく火災時に完全に作動するという信頼性に優れた
スプリンクラーヘッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のス
プリンクラーヘッドが外的衝撃に弱く、また感熱分解部
分にゴミやホコリが付着しやすい原因について鋭意検討
を加えた結果、外的衝撃に弱いのは独立したレバーを一
対使用しているために、たとえば片方のレバーに外的衝
撃が加わると、一対のレバーのバランスが崩れてレバー
が簡単にずれたり外れたりしてしまうものであり、また
感熱分解部分にゴミやホコリが付着しやすいのは、板状
のレバーの周囲が開放状態となっているためであること
が判明した。
【0012】そこで本発明者らは、レバーとなるものが
それぞれ独立したものでなく、一体となっていれば全体
が強靱となり、またレバー周囲に開放部分がなくなれ
ば、ゴミやホコリが侵入しにくくなることに着目して本
発明を完成させた。
【0013】本発明は、平時弁体が弁座を閉塞している
スプリンクラーヘッドにおいて、端部を外方に開くかま
たは内方に閉めることのできるコレットがスプリンクラ
ーヘッドの構成部に係合されており、弁体はコレットで
保持されていて、しかもコレットの開閉が低融点合金で
拘束されていることを特徴とするスプリンクラーヘッド
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に使用するコレットは円筒
状であり、端部が内方に閉まるか、或は外方に開くこと
のできるものである。コレットの端部を内方に閉めたり
外方に開かせるには、コレットの端部から縦方に複数の
スリットを付したり、或は縦方に複数の折畳み部を形成
したりすることにより可能となる。またコレットは内方
にバネ付勢されていたり、外方にバネ付勢されたもので
あると、作動時に該バネ付勢でコレットの作動をさらに
確実にすることができるようになる。
【0015】本発明でコレットをスプリンクラーヘッド
に係合させる構成部とは、フレームやノズル等である。
【0016】本発明は、弁体が弁座を水密状態で設置さ
れたスプリンクラーヘッド、たとえば平時デフレクター
がスプリンクラーヘッドの内部に収納されていて火災発
生時に一定距離だけ落下するフラッシュ型、椀状の本体
に多数の穴が穿設されたマルチ型、本体の下部にデフレ
クターが吊設されたフレームヨーク型等に適応できる。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて本発明を説明する。図1
は本発明のスプリンクラーヘッドのうちのフラッシュ型
スプリンクラーヘッドの正面断面図、図2は同作動途中
の正面断面図、図3は同作動終了後の状態を説明する正
面断面図、図4はフレームヨーク型スプリンクラーヘッ
ドの正面断面図、図5は同作動途中の正面断面図、図6
は同作動終了後の状態を説明する正面断面図である。
【0018】先ず図1〜3に示すフラッシュ型スプリン
クラーヘッドについて説明する。
【0019】フラッシュ型スプリンクラーヘッド1は、
本体2、フレーム3、弁体4、デフレクター5、感熱分
解部分6から構成されている。
【0020】本体2は、中央にノズル7が穿設されてお
り、その下部は弁座8となっている。本体1の外部には
図示しない配管に取り付けるための牡ネジ9が螺設され
ていて、下部にはフランジ10が形成されている。
【0021】フレーム3は円筒状で、上部に牡ネジが螺
設されていて該牡ネジが前述本体2のフランジ10に螺
合されており、下部には内方フランジ11が形成されて
いる。またフレーム3の内側には環状溝12が刻設され
ている。
【0022】弁体4は下面中央に突起13が形成されて
おり、平時は上面が本体の弁座8を水密状態で閉塞して
いる。
【0023】デフレクター5は、周囲に多数の羽根を有
する円盤状であり、中央に穴14が穿設されていて、該
穴には弁体の下面突起13が挿入固定されている。また
デフレクター5の周囲には複数の摺動孔が穿設されてお
り、該摺動孔には吊設脚15が摺動自在に挿通されてい
る。吊設脚15の下部には摺動孔よりも太径の係止部が
形成されており、また吊設脚15の上部はリング16に
固定されている。リング16の上には平時つる巻バネ1
7が圧縮状態で設置されている。リング16の外径はフ
レーム3の内径よりも小さく、しかるにフレーム3の内
方フランジ11の内径よりも大きくなっている。
【0024】感熱分解部分6は弁体の力を受ける部分に
コレット18が設置されている。フラッシュ型スプリン
クラーヘッドに使用するコレットは、図7に示すように
壺状で下部が細く、上方中間部が環状の突出部19とな
っており、上端部が狭まっている。またコレットには図
7に示すように上端部から下方に複数のスリット20…
が形成されている。フラッシュ型スプリンクラーヘッド
に使用するコレットは常時上端部が内方へ狭まるような
バネ付勢となっている。
【0025】なお、コレットは、端部が開閉する構造で
あれば実施例のようなスリットに限らず如何なるもので
も採用できる。たとえば図8に示すように上端部から縦
方に複数の折畳み部21が形成されたものでもよい。
【0026】コレット18は、平時フレーム3内に収納
されており、コレット18の突出部19がフレーム内側
の環状溝12と係合している。
【0027】コレット18の底面には穴22が穿設され
ており、該穴には断熱材23を介してシリンダー24が
嵌合されている。シリンダー24内には低融点合金25
が充填されており、その上にはプランジャー26が載置
されている。またシリンダー24の下部には複数の集熱
板27、27が取り付けられている。
【0028】コレット18の内部には、コレット上端部
の内径よりも太径で皿状のリリースプレート28がコレ
ットの内側上端部を押圧した状態で設置されている。
【0029】リリースプレート28の下面中央には棒状
のセットスクリュウ29が螺合されており、該セットス
クリュウの下端がプランジャー26を押圧している。
【0030】リリースプレート28の上面には板バネ3
0を介してサドル31が載置されており、サドルの上面
を弁体4の下面突起13が押圧している。
【0031】上記構造のフラッシュ型スプリンクラーヘ
ッドは、平時は図1に示すように弁体4が弁座8を閉塞
しており、弁体4に固定されたデフレクター5は弁体4
とともに上方に位置している。またリング16はデフレ
クター5の上に載置されていてデフレクター5よりも上
方に位置しており、上部がつる巻バネ17で下方に押圧
されている。
【0032】弁体4の下面突起13はサドル31の上面
に載置されており、サドル31は下面周縁がコレット1
8の上端部に載置されているとともに、板バネ30を介
してリリースプレート28の上にも載置されている。
【0033】リリースプレート28は、上面周縁がコレ
ット18の上部周縁を押圧しており、リリースプレート
28のセットスクリュウ29はコレットの底面に嵌合さ
れたシリンダー24のプランジャー26を押圧してい
る。
【0034】この状態では、コレット18は上端部が内
方にバネ付勢され、しかもコレットの上端部にサドル3
1が載置されてコレット上端部を下方に押圧しているた
め、コレット18の上端部は内方に狭まる力が働いてい
るが、リリースプレート28がコレットの内側上端部を
押圧していてコレット上端部が内方に狭まるのを阻止し
ている。
【0035】コレット18の底面に嵌合されたシリンダ
ー24内の低融点合金25はプランジャー26を介して
セットスクリュウ29で押圧されているが、この押圧力
はリリースプレート28の下方へ押す力とサドル31間
に設置された板バネ30の総合力となっている。
【0036】続いて実施例のフラッシュ型スプリンクラ
ーヘッドにおける作動状態を説明する。火災が発生する
と、その異常高温を集熱板27、27が集熱し、シリン
ダー24内の低融点合金25に伝播する。低融点合金は
溶融温度(一般には72℃或は96℃)になると溶融す
るが、プランジャー26を介してセットスクリュウ29
で押されているため、溶融した低融点合金25は、図2
に示すようにシリンダー24とプランジャー26の間隙
から流出する。するとプランジャー26がシリンダー2
4内に没入するため、プランジャーを押圧していたセッ
トスクリュウ29とリリースプレート28が下方に移動
する。そのためリリースプレート28で内方に狭まるこ
とを阻止されていたコレット18は上端部が内方に狭ま
り、コレット18の屈曲部19の外径が細くなる。
【0037】平時、コレット18の突出部19は広がっ
た状態でフレーム3の環状溝12と係合しているもので
あるが、コレット18の突出部19の外径が狭くなる
と、環状溝12との係合が解け離脱する。
【0038】コレット18の上端には板バネ30、サド
ル31、弁体4、リング16、つる巻バネ17等が順次
載置されており、コレット18が環状溝から離脱する
と、配管内の水圧とつる巻バネ17のバネ力でこれらが
全て下方に落下させられる。
【0039】この落下時にコレット18、板バネ30、
サドル31はフレーム3の内方フランジ11を通り抜け
て下方に落下するが、リング16は内方フランジ11の
内径よりも太径となっているため、図3に示すように内
方フランジ11に引っ掛かって落下が停止する。
【0040】また弁座8を開放した弁体4はデフレクタ
ー5とともに落下するが、デフレクター5はリング16
に固定された摺動脚15に沿って落下し、摺動脚の係止
部で係止されてデフレクターの落下がここで停止する。
【0041】弁体4が落下すると図3に示すように弁座
が開放される。すると水がノズル7から噴出し、摺動脚
で吊設されたデフレクター5に当たって四方に分散され
消火が行われる。
【0042】次に別の実施例であるフレームヨーク型ス
プリンクラーヘッドを図4〜6に基づいて説明する。
【0043】フレームヨーク型スプリンクラーヘッド4
0は、本体41、デフレクター42、弁体43、感熱分
解部分44から構成されている。
【0044】本体41は中央にノズル45が穿設されて
おり、ノズルの上部外側には図示しない配管に取り付け
るための牡ネジ46が螺設されている。牡ネジ46の下
部からは湾曲した1本のフレームヨーク47が突出して
いる。従来のフレームヨーク型スプリンクラーヘッドは
ノズル下部とフレームヨーク下部間で強い力のかかった
感熱分解部分を保持する構造であったため、フレームヨ
ークが2本必要であった。しかしながらフレームヨーク
は散水時、散水状態に影響を及ぼすため、フレームヨー
クはなるべく少なく、また細い方が好ましいものであ
る。本発明のフレームヨーク型スプリンクラーヘッドは
感熱分解部分をノズル下部とフレームヨーク間で保持し
なくとも済むためフレームヨークは1本にし、しかも従
来のものよりも細くすることができる。ノズル45の下
部内側には環状溝48が刻設されており、その上方には
蟻溝が刻設されていて、該蟻溝にはOリング49が嵌合
されている。
【0045】デフレクター42、42は周縁に多数の羽
根を有する円盤状であり、前述フレームヨーク47の下
部に2枚取り付けられている。
【0046】弁体43は、外径が前述ノズル45の内径
よりも極僅かだけ小さい径の円柱状であり、前述ノズル
内に嵌合されたOリング49と一致したところに位置し
ている。
【0047】感熱分解部分44は、コレット50、シリ
ンダー51、プランジャー52、低融点合金53、等か
ら構成されている。
【0048】実施例のフレームヨーク型スプリンクラー
ヘッドに使用するコレットは、図9に示すように有底筒
状で、底面に穴54が穿設されており、端部にはフラン
ジ55が形成され、また略中間部には環状の突出部56
が形成されていて、しかもフランジ55から縦方に複数
のスリット57…が付されている。ここに使用するコレ
ットは、内方に閉まろうとするバネ付勢がなされている
ものである。
【0049】シリンダー51は、底面外側が円錐台形部
58となっており、その中央に穴59が穿設されてい
る。シリンダー51は円錐台形部58が前述コレットの
フランジ55と接した状態で設置されている。
【0050】プランジャー52は、上部にネジが螺設さ
れ、下部にはフランジ60が形成されていて、上部がコ
レットの穴54を通して弁体43の下面に螺合されてお
り、下部はシリンダー51の穴59を通してシリンダー
内に位置している。
【0051】低融点合金53はシリンダー51の底面と
プランジャー52のフランジ60間に充填されている。
【0052】高圧水の配管に取り付けられたスプリンク
ラーヘッドでは、弁体が平時約10Kgf/cm2の力で押圧
されている。従って、図示しない配管に取り付けられた
実施例のフレームヨーク型スプリンクラーヘッドは、弁
体43に約10Kgf/cm2の水圧がかかっており、弁体は
常時下方に押圧されている。
【0053】しかるに弁体43の下部にはコレット50
が設置され、該コレットの環状突出部56が広がった状
態でノズル45の環状溝48に係合しているため、弁体
43は下方へは移動せずノズル内に留まっている。
【0054】弁体43に押されているコレット50には
環状溝48で内方に狭める力がかかっているが、コレッ
ト50の下部のシリンダー51の円錐台形部58の斜面
に阻止されて内方へ狭まることができなくなっている。
またシリンダー51は、コレット50の端部の狭まる方
向の力で円錐台形部58が押されて下方に移動しようと
するが、シリンダー51の低融点合金53を介して弁体
43と一体となったプランジャー52で移動が阻止され
ている。つまりコレット50は低融点合金53の存在で
閉まることが拘束されているものである。
【0055】次に上記実施例のフレームヨーク型スプリ
ンクラーヘッドにおける作動状態を説明する。
【0056】火災が発生すると、図5に示すようにシリ
ンダー51内の低融点合金53が溶融してシリンダー5
1とプランジャー52のフランジ50間から流出する。
するとコレット50の端部はシリンダー51の円錐台形
部58の斜面を滑って狭まるようになる。コレット50
の端部が狭まると中間部の環状突出部56も径が細くな
り、ノズル45の環状溝48との係合が解け、弁体43
にかかっている水圧で下方に移動させられ、ついには図
6に示すように弁体43、コレット50、シリンダー5
1、プランジャー52がノズル45から完全に落下し、
配管内の水がノズル45から噴出する。ノズルから噴出
した水は、デフレクター42に衝突して四方に散布され
消火が行われる。
【0057】実施例のフレームヨーク型スプリンクラー
ヘッドは、コレット、シリンダー等がノズル内に設置さ
れているため、フレームヨークは単なるデフレクターの
設置機構である。従って、本発明のフレームヨーク型ス
プリンクラーヘッドでは、フレームヨークに噴出水以外
の力はかからないため、散水に影響を及ぼさないように
できるだけ形状を細くするとともに、従来のように2本
のフレームヨークでなく1本のフレームヨークにするこ
とができる。
【0058】マルチ型スプリンクラーヘッドに本発明を
適用する場合は、ノズルを前述フレームヨーク型スプリ
ンクラーヘッドと同一形状にし、感熱分解部分もそれと
同一構造にすることができるため、マルチ型スプリンク
ラーヘッドについては説明を省略する。
【0059】実施例ではコレットをスプリンクラーヘッ
ドの構成部であるフレームやノズルに係合したもので示
したが、本発明のスプリンクラーヘッドではコレットの
係合はフレームやノズルに限らず、コレットが係合でき
るスプリンクラーヘッドの構成部であれば如何なる構成
部でもよいことはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のスプリンク
ラーヘッドは、弁体の力を受ける部分にコレットを使用
し、コレットとスプリンクラーヘッドの係合部分をコレ
ット全周で係合させてあるため、感熱分解部分に外的衝
撃が加わっても、感熱分解部分の組み立てがずれたり破
壊したりすることがなく、また長年月にわたって弁体に
高圧水がかかっていても、弁体からの押圧をコレット全
周で受けるため耐クリープ性も有しているという従来の
スプリンクラーヘッドにない優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラッシュ型スプリンクラーヘッドの
正面断面図
【図2】本発明のフラッシュ型スプリンクラーヘッドの
作動途中の正面断面図
【図3】本発明のフラッシュ型スプリンクラーヘッドの
作動終了後の正面断面図
【図4】本発明のフレームヨーク型スプリンクラーヘッ
ドの正面断面図
【図5】本発明のフレームヨーク型スプリンクラーヘッ
ドの作動途中の正面断面図
【図6】本発明のフレームヨーク型スプリンクラーヘッ
ドの作動終了後の正面断面図
【図7】本発明のスプリンクラーヘッドに使用するコレ
ットの斜視断面図
【図8】本発明のスプリンクラーヘッドに使用する他の
形状のコレットの斜視断面図
【図9】本発明のスプリンクラーヘッドに使用する他の
形状のコレットの斜視断面図
【符号の説明】
1 フラッシュ型スプリンクラーヘッド 2 本体 3 フレーム 4 弁体 5 デフレクター 6 感熱分解部分 12 環状溝 18 コレット 19 突出部 20 スリット 24 シリンダー 25 低融点合金 26 プランジャー 28 リリースプレート 29 セットスクリュウ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平時弁体が弁座を閉塞しているスプリン
    クラーヘッドにおいて、端部を外方に開くかまたは内方
    に閉めることのできるコレットがスプリンクラーヘッド
    の構成部に係合されており、弁体はコレットで保持され
    ていて、しかもコレットの開閉が低融点合金で拘束され
    ていることを特徴とするスプリンクラーヘッド。
  2. 【請求項2】 前記コレットは、縦方に複数のスリット
    が刻設されていることを特徴とする請求項1記載のスプ
    リンクラーヘッド。
  3. 【請求項3】 前記コレットは、縦方に複数の折畳み部
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスプ
    リンクラーヘッド。
  4. 【請求項4】 前記コレットの一端は、内方にバネ付勢
    されていることを特徴とする請求項1記載のスプリンク
    ラーヘッド。
  5. 【請求項5】 前記コレットの一端は、外方にバネ付勢
    されていることを特徴とする請求項1記載のスプリンク
    ラーヘッド。
  6. 【請求項6】 前記コレットが係合されるスプリンクラ
    ーヘッドの構成部は、フレームであることを特徴とする
    請求項1記載のスプリンクラーヘッド。
  7. 【請求項7】 前記コレットが係合されるスプリンクラ
    ーヘッドの構成部は、ノズルであることを特徴とする請
    求項1記載のスプリンクラーヘッド。
JP14979996A 1996-05-22 1996-05-22 スプリンクラーヘッド Pending JPH09308704A (ja)

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JP14979996A JPH09308704A (ja) 1996-05-22 1996-05-22 スプリンクラーヘッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011101820A (ja) * 2005-04-01 2011-05-26 Viking Corp スプリンクラーアセンブリ
JP2020003494A (ja) * 2016-06-15 2020-01-09 ハミルトン カンパニーHamilton Company ピペット装置、ピペットチップカプラ、およびピペットチップ、装置および方法

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