JPH09308649A - 使い捨ての体液吸収性物品 - Google Patents
使い捨ての体液吸収性物品Info
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- JPH09308649A JPH09308649A JP8126864A JP12686496A JPH09308649A JP H09308649 A JPH09308649 A JP H09308649A JP 8126864 A JP8126864 A JP 8126864A JP 12686496 A JP12686496 A JP 12686496A JP H09308649 A JPH09308649 A JP H09308649A
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Abstract
の通気性を向上させる。 【解決手段】 使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの
使い捨ての体液吸収性物品の吸液性コア4が上部吸液層
8と、下部吸液層9と、これら両層8,9間に介在する
透液性の熱可塑性合成樹脂シート11とによって構成さ
れる。シート11は、多数の透孔12と、透孔12の周
縁から下部吸液層9に向かって延びる周壁17とを有す
る。シート11を厚み方向の断面で見ると、隣り合う透
孔12の互いの周壁17とシート11の頂面部分16と
が吸液層9に向かって開口する溝18を形成している。
Description
や生理用ナプキン等の使い捨ての体液吸収性物品に関す
る。
捨ておむつにおいて、吸液性コアの厚み方向中間にプラ
スチックメッシュ等の弾性体を挿入し、コアの形状保持
能力を高めることが記載されている。また、特開昭59
−228001号公報には、使い捨ておむつや失禁パッ
ドなどの体液処理用吸収物品において、吸液性コアの任
意の位置に疎水性発泡体からなるネット状構造部材を配
置することによって、コアの湿潤時の形態保持性、弾性
(クッション性)を乾燥時と同様に維持できることが記
載されている。
生理用ナプキンは、それらの吸液性コアが湿潤状態にあ
ると、蒸れて、肌がかぶれ易くなる。そのような蒸れを
解消するための手段の一つとして、着用物品を通気性の
よいものにすることが挙げられる。前記従来技術のおむ
つなどの着用物品において、吸液性コアの中にプラスチ
ックのネット状構造部材を配置すると、該部材とコアを
構成するパルプなどの吸液性材料との間に空隙を生じ易
く、コアの通気性を向上させることが可能である。しか
しながら、体液を吸収した吸液性材料は、それがパルプ
であれば繊維の剛性が低下して変形容易なものとなり、
またそれが高吸水性ポリマー粉末であれば膨潤軟化して
変形容易なものとなる。その結果、これら吸液性材料
は、湿潤状態にあるときに体圧が加わると、ネット状構
造部材の表面形状に倣うように変形して該部材に密着
し、吸液性材料と該部材との間の空隙が減少して通気性
の低下を招くことがある。
通気性を維持し得る吸液性コアの提供を課題にしてい
る。
にこの発明が前提とするのは、透液性表面シートと不透
液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在する使い捨て
の体液吸収性物品である。
るところは、前記吸液性コアの厚み方向の中間に前記表
面シートにほぼ平行して広がる透液性の熱可塑性合成樹
脂シートが介在し、該熱可塑性合成樹脂シートが、多数
の透孔と、該透孔の周縁において該シートの上面から下
面へ向かう方向へ延びる可撓性の周壁とを有し、該シー
トの厚み方向の断面において、隣り合う前記透孔それぞ
れの周壁の互いに対向する部分と前記透孔どうしの間に
位置する該シートの頂面部分とが前記上面から下面へ向
かう方向に開口する溝を形成し、前記透孔を介して前記
熱可塑性合成樹脂シートの上面側と下面側とに位置する
前記コアの構成材料が体液拡散可能に連続した状態にあ
ること、にある。
性物品として生理用ナプキンを例にとり、添付の図面を
参照して発明の詳細を説明すると、以下のとおりであ
る。
ン1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3
と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4と
によって構成されている。表裏面シート2,3は、コア
4の周縁から延出する部分6,7で重なり合い、互いに
接合している。コア4は、上部吸液層8と、下部吸液層
9と、これら両層8,9間に介在し、表面シート2とほ
ぼ平行に広がる開孔シート11とによって構成されてい
る。シート11には、多数の開孔12が形成されてい
る。
g/m2の熱可塑性合成繊維不織布であり、裏面シート
3の素材は、厚み0.02〜0.1mmの熱可塑性合成
樹脂シートである。コア4は、上下各部の吸液層8,9
が30〜100重量%の粉砕パルプと、0〜40重量%
の高吸水性ポリマ−と、0〜20重量%の熱可塑性合成
繊維とを含む。コア4の開孔シート11は、厚み0.0
2〜0.1mmの熱可塑性合成樹脂シートを熱成形する
ことによって得たものである。
ある。上下各部の吸液層8,9は、開孔シート11の開
孔12においてパルプ繊維どうしが接し合うか、絡み合
い、上方から下方へ体液が拡散可能な状態にある。かか
る拡散をより確実にするために、コア4は、下部吸液層
9の繊維密度が上部吸液層8よりも高く、また高吸水性
ポリマーを使用する場合には、下部吸液層9が上部吸液
層8よりも多くのポリマーを含むように構成されること
がある。開孔シート11は、隣り合う開孔12間に位置
する該シート11の頂面部分16と、頂面部分16から
下方へ向かって延びる開孔12の周壁部17とを有し、
頂面部分16が上部吸液層8に下方から当接し、周壁部
17の下端部が下部吸液層9に上方から当接している。
である。シート11において、透孔12の周壁17は、
素材の合成樹脂シートが頂面部分16から下方へ向かっ
て折曲されることにより形成されている。シート11を
厚み方向の断面で見ると、隣り合う開孔12それぞれの
周壁17は、頂面部分16を挟んで互いに対向する部分
が、頂面部分16とともに、下方へ向かって開口する溝
18を形成している。この溝18は、シート11の下面
全体に網目状に広がって、溝18内での空気、水蒸気の
自由な流れを可能にする通気路として作用している。周
壁17は、その厚みが頂面部分16と同じであるか、そ
れよりも薄くて可撓性を有し、コア4に厚み方向の弾性
(クッション性)を付与している。シート11は、熱可
塑性合成樹脂シートを素材とするものであるから、コア
4が乾燥状態から湿潤状態へと変化しても、該シート1
1の剛性は殆ど変化することがない。したがって、ナプ
キン1が体液で濡れても、溝18は、簡単に潰れること
がなく、良好な通気性を維持することができる。
面積率は30〜80%であることが好ましい。開孔12
の個々の面積は、2〜100mm2の範囲にあることが
好ましく、開孔12の形状は、図示例のような円形の他
に、適宜の形状にすることができる。周壁17は、その
高さが0.3〜5mmであることが好ましい。ただし、
その高さが一様である必要はなく、例えば周壁17の下
端部形状が鋸歯のようであってもよい。また、開孔12
の周り方向において、周壁17は連続していることが好
ましいが、部分的に欠落して断続的な状態を呈していて
もよい。かかる開孔シート11は、加熱軟化した厚み
0.02〜0.1mmのポリエチレンなどの熱可塑性合
成樹脂シートを、例えば真空圧の作用下に成形型に圧接
するとともに開孔11とすべき部位を吸引、破裂させる
ことによって得ることができる。その吸引と破裂とによ
って、周壁17が形成される。シート11が疎水性のも
のであれば、溝18の内面は濡れ難く、溝18の通気可
能な空間を極力大きく保つうえで有利である。ただし、
開孔シート11としては、頂面部分16や周壁17が上
部吸液層8と接触する面に親水化処理を施して、コア4
における上部から下部への体液の移行を促進することも
できる。
品は、吸液性コアの中間に透液性の開孔と通気性の溝と
を有する熱可塑性合成樹脂シートを介在させたから、コ
アが体液を吸収した後にも、コア内部に良好な通気性を
維持することが可能で、物品着用時の蒸れやかぶれを防
止することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 透液性表面シートと不透液性裏面シート
との間に吸液性コアが介在する使い捨ての体液吸収性物
品において、 前記吸液性コアの厚み方向の中間に前記表面シートにほ
ぼ平行して広がる透液性の熱可塑性合成樹脂シートが介
在し、 前記熱可塑性合成樹脂シートが、多数の透孔と、該透孔
の周縁において該シートの上面から下面へ向かう方向へ
延びる可撓性の周壁とを有し、該シートの厚み方向の断
面において、隣り合う前記透孔それぞれの周壁の互いに
対向する部分と前記透孔どうしの間に位置する該シート
の頂面部分とが前記上面から下面へ向かう方向に開口す
る溝を形成し、 前記透孔を介して前記熱可塑性合成樹脂シートの上面側
と下面側とに位置する前記コアの構成材料が体液拡散可
能に連続した状態にある、ことを特徴とする前記物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12686496A JP3363312B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 使い捨ての体液吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09308649A true JPH09308649A (ja) | 1997-12-02 |
JP3363312B2 JP3363312B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=14945734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12686496A Expired - Lifetime JP3363312B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 使い捨ての体液吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363312B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007190170A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2020162629A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性物品 |
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---|---|---|---|---|
CN105832465A (zh) * | 2016-05-13 | 2016-08-10 | 杭州珂瑞特机械制造有限公司 | 超薄吸收体复合无纺布及制作方法 |
CN105832466A (zh) * | 2016-05-13 | 2016-08-10 | 杭州珂瑞特机械制造有限公司 | 超薄吸收体复合无纺布及制作方法 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12686496A patent/JP3363312B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007190170A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Kao Corp | 吸収性物品 |
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JP3363312B2 (ja) | 2003-01-08 |
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