JPH09308286A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH09308286A
JPH09308286A JP8117533A JP11753396A JPH09308286A JP H09308286 A JPH09308286 A JP H09308286A JP 8117533 A JP8117533 A JP 8117533A JP 11753396 A JP11753396 A JP 11753396A JP H09308286 A JPH09308286 A JP H09308286A
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JP8117533A
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English (en)
Inventor
Mineaki Isoda
峰明 磯田
Yasufumi Ichiumi
康文 一海
Satoshi Tamaki
悟史 玉木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの負荷電流のオフセットを低減し、効
率よく弱め界磁制御を行うことができ、しかも安価なモ
ータ制御装置を提供する。 【解決手段】 電流指令信号生成手段5から電流ノルム
指令Iおよび電流位相指令に対応した位相進み角対応デ
ジタルアドレス値βを出力し、エンコーダ2の出力に従
ってアドレス生成手段4からロータ位置対応デジタルア
ドレス値θを出力し、ロータ位置対応デジタルアドレス
値θと位相進み角対応デジタルアドレス値βをアドレス
デジタル加算手段6で加算し、加算結果θ′をアドレス
入力としてq軸波形記憶手段7の波形データを読み出
し、これを電流ノルム指令Iを基準にして積算デジタル
・アナログ変換装置で電流指令信号iU ′,iW ′に変
換してモータ1のパルス幅変調制御による駆動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電気自動
車の動力源となる同期モータを制御するモータ制御装置
に関するもので、電流位相を正確に制御することにより
適切な弱め界磁制御を行い、特にモータの運転効率を上
げるものである.
【0002】
【従来の技術】弱め界磁制御を行うにあたり、d軸電流
指令値およびq軸電流指令値を算出し、それらから得ら
れるd軸電流波形およびq軸電流波形を生成し、それら
を加算することによりモータに供給する電流指令信号を
生成する方式が従来用いられていた。
【0003】図4に従来のこの種のモータ制御装置のブ
ロック図を示す。図4において、21は例えば3相の同
期モータ等の電気自動車の駆動源となるモータである。
22はモータ21に設けてZ相信号とA相信号とB相信
号とCS(整流センサ)信号を出力するエンコーダであ
る。23はエンコーダ22の出力信号であるZ相信号と
A相信号とB相信号とCS信号からモータ21のロータ
位置を検出する位置検出手段である。
【0004】26はモータ21の駆動用のq軸電流波形
データ sinθを1サイクル分記憶しアドレス入力に対応
した波形データを周期的に読み出すROM等のq軸波形
記憶手段である。27はモータ21の駆動用のd軸電流
波形データ cosθを1サイクル分記憶しアドレス入力に
対応して波形データを周期的(読み出しクロック毎)に
読み出すROM等のd軸波形記憶手段である。
【0005】24はモータ21のロータ位置に対応して
q軸波形記憶手段26およびd軸波形記憶手段27から
q軸電流波形データおよびd軸電流波形データをそれぞ
れ順次読み出すためのロータ位置対応デジタルアドレス
値を位置検出手段23の出力に基づいて生成し、モータ
21のロータの回転に伴ってサイクリックに変化させる
アドレス生成手段である。
【0006】25は外部から入力される速度指令または
トルク指令に基づいてモータ21へ供給する駆動電流の
弱め界磁制御のための振幅および位相を規定するq軸電
流指令値およびd軸電流指令値を出力する電流指令信号
生成手段である。28はq軸電流指令値iq を基準にし
てq軸波形記憶手段26から順次出力される例えばU相
およびW相の2相のq軸電流波形データ列をデジタル・
アナログ変換してU相およびW相のq軸電流指令信号i
qU,iqWとして出力する積算デジタル・アナログ変換装
置である。29はd軸電流指令値id を基準にしてd軸
波形記憶手段27から順次出力される例えばU相および
W相の2相のd軸電流波形データ列をデジタル・アナロ
グ変換してU相およびW相のd軸電流指令信号idU,i
dWとして出力する積算デジタル・アナログ変換装置であ
る。
【0007】30は積算デジタル・アナログ変換装置2
8から順次出力されるU相のq軸電流指令信号iqUと積
算デジタル・アナログ変換装置29から順次出力される
U相のd軸電流指令信号idUとを加算してU相の電流指
令信号iU として出力するアナログ加算手段である。3
1は積算デジタル・アナログ変換装置28から順次出力
されるW相のq軸電流指令信号iqWと積算デジタル・ア
ナログ変換装置29から順次出力されるW相のd軸電流
指令信号idWとを加算してW相の電流指令信号iW とし
て出力するアナログ加算手段である。
【0008】35はモータ21のU相に流れる負荷電流
U を検出する変流器である。36はモータ21のW相
に流れる負荷電流IW を検出する変流器である。32は
アナログ加算手段30から出力されるU相の電流指令信
号iU とアナログ加算手段31から出力されるW相の電
流指令信号iW と変流器35によるU相の負荷電流IU
の検出信号と変流器36によるW相の負荷電流IW の検
出信号とを入力として、アナログ加算手段30,31か
らそれぞれ出力されるU相およびW相の電流指令信号i
U ,iW と変流器35,36からそれぞれ出力されるU
相およびW相の負荷電流IU ,IW の検出信号との誤差
信号ieU,ieWを出力するとともに、計算により残りの
V相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieVを出力する
電流制御回路である。この誤差信号ieU,ieV,ieW
モータ21に実際に加える電流に対応したものとなる。
【0009】33は電流制御回路32から出力される誤
差信号ieU,ieV,ieWに応じてパルス幅変調を行うパ
ルス幅変調制御回路である。34はパルス幅変調制御回
路33から出力されるパルス幅変調信号に応じてモータ
21を駆動するパルス幅変調インバータである。以上の
ような構成のモータ制御装置の動作を以下に説明する。
【0010】モータ21に設けたエンコーダ22の出力
信号を入力とする位置検出手段23の出力信号に基づい
てアドレス生成手段24がモータ21のロータ位置に対
応したロータ位置対応デジタルアドレス値を生成し、こ
のロータ位置対応デジタルアドレス値がq軸波形記憶手
段26およびd軸波形記憶手段27に加えられ、U相お
よびW相のq軸波形データおよびU相およびW相のd軸
波形データがそれぞれ読み出される。
【0011】また、外部から入力される速度指令または
トルク指令に基づいて電流指令信号生成手段5がq軸電
流指令値iq およびd軸電流指令値id を出力すること
になる。積算デジタル・アナログ変換装置28は、q軸
電流指令値iq を基準にしてq軸波形記憶手段26から
出力されるU相およびW相のq軸波形データをデジタル
・アナログ変換してU相およびW相のq軸電流指令信号
qU,iqWを出力する。同様に、積算デジタル・アナロ
グ変換装置29は、d軸電流指令値id を基準にしてd
軸波形記憶手段27から出力されるU相およびW相のd
軸波形データをデジタル・アナログ変換してU相および
W相のd軸電流指令信号idU,idWを出力する。
【0012】そして、積算デジタル・アナログ変換装置
28から出力されたU相のq軸電流指令信号iqUと積算
デジタル・アナログ変換装置29から出力されたU相の
d軸電流指令信号idUとがアナログ加算手段30で加算
されるとともに、積算デジタル・アナログ変換装置28
から出力されたW相のq軸電流指令信号iqWと積算デジ
タル・アナログ変換装置29から出力されたW相のd軸
電流指令信号idWとがアナログ加算手段31で加算され
る。
【0013】さらに、アナログ加算手段30から出力さ
れるU相の電流指令信号iU とアナログ加算手段31か
ら出力されるW相の電流指令信号iW はそれぞれ電流制
御回路32に入力される。電流制御回路32には、変流
器35,36からU相およびW相の負荷電流IU ,IW
の検出信号が供給されており、U相の電流指令信号i U
とU相の負荷電流IU の検出信号との誤差信号ieUを出
力し、W相の電流指令信号iW とW相の負荷電流IW
検出信号との誤差信号ieWを出力し、さらに計算により
残りのV相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieVを出
力する。
【0014】パルス幅変調制御回路33は、U相,V
相,W相の誤差信号ieU,ieV,ieWを入力とし、誤差
信号ieU,ieV,ieWに応じてパルス幅変調を行うこと
で電圧変換を行い、パルス幅変調制御回路33から出力
されるパルス幅変調信号に応じてパルス幅変調インバー
タ34がモータ21を駆動することになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のモータ
制御装置では、q軸電流波形とd軸電流波形とを別々に
生成した後、それらをアナログ加算手段30,31でア
ナログ加算して電流指令信号iU ,iW を生成していた
ので、電流波形生成のための回路が2組必要で、構造が
複雑で高価であった。
【0016】また、q軸電流波形とd軸電流波形の加算
のために、アナログ加算手段30,31を設けていたの
で、アナログ加算手段30,31の特性上、モータの負
荷電流にオフセットが生じ、効率よく弱め界磁制御を行
うことはできなかった。したがって、この発明の目的
は、モータの負荷電流のオフセットを低減し、効率よく
弱め界磁制御を行うことができ、しかも安価なモータ制
御装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のモータ制御装
置は、q軸電流指令値(いわゆる、直交座標の実軸成
分)とd軸電流指令値(いわゆる、直交座標の虚軸成
分)を与えて、q軸波形記憶手段およびd軸波形記憶手
段からq軸波形データおよびd軸波形データを読み出
し、各々積算デジタル・アナログ変換することによりq
軸電流波形とd軸電流波形をそれぞれ生成し、それらを
合成することにより、弱め界磁制御に対応した角度だけ
位相を進めた電流指令信号を生成するのに代えて、電流
ノルム指令値(いわゆる、極座標の半径成分)と電流位
相指令値(いわゆる、極座標の角度成分)を与え、ロー
タ位置に対応したデジタルアドレス値を電流位相指令値
に対応したデジタルアドレス値で補正して波形記憶手段
から波形データを読み出すことにより、弱め界磁制御に
対応した角度だけ位相を進めた状態で電流指令信号を生
成するようにしている。
【0018】この発明のモータ制御装置によると、一つ
の波形を生成するだけでよく、電流指令信号の生成のた
めの波形生成回路が1組でよくなり、アナログ加算手段
も不要となり、従来方式と比較して低価格で弱め界磁制
御のモータ制御装置が構成できる。また、アナログ加算
手段が不要となり、従来アナログ加算により問題とされ
ていたモータの負荷電流のオフセットを除くことがで
き、効率よく弱め界磁制御を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】請求項1記載のモータ制御装置
は、モータと、このモータに設けたエンコーダと、この
エンコーダの出力信号からモータのロータ位置を検出す
る位置検出手段と、モータの駆動用の電流波形データを
1サイクル分記憶しアドレス入力に対応して波形データ
を周期的に読み出す波形記憶手段と、モータのロータ位
置に対応して波形記憶手段から電流波形データを基準位
相で順次読み出すためのロータ位置対応デジタルアドレ
ス値を位置検出手段の出力に基づいて生成しモータのロ
ータの回転に伴ってサイクリックに変化させるアドレス
生成手段と、外部から入力される速度指令またはトルク
指令に基づいてモータへ供給する駆動電流の振幅を規定
する電流ノルム指令値および弱め界磁制御のためのモー
タへ供給する駆動電流の位相進み角を規定する電流位相
指令値に対応した位相進み角対応デジタルアドレス値を
出力する電流指令信号生成手段と、ロータ位置対応デジ
タルアドレス値と位相進み角対応デジタルアドレス値を
加算し加算結果を波形記憶手段に対しアドレス入力とし
て供給するアドレスデータ加算手段と、電流ノルム指令
値を基準にして波形記憶手段から順次出力される電流波
形データをデジタル・アナログ変換して電流指令信号と
して出力する積算デジタル・アナログ変換装置と、積算
デジタル・アナログ変換装置から出力される電流指令信
号とモータに流れる負荷電流の検出信号との誤差信号を
出力する電流制御回路と、電流制御回路から出力される
誤差信号に応じてパルス幅変調を行うパルス幅変調制御
回路と、パルス幅変調制御回路から出力されるパルス幅
変調信号に応じてモータを駆動するパルス幅変調インバ
ータとを備えている。
【0020】この構成によれば、電流ノルム指令値と電
流位相指令値を与え、ロータ位置に対応したデジタルア
ドレス値を電流位相指令値に対応したデジタルアドレス
値で補正して波形記憶手段から波形データを読み出すこ
とにより、弱め界磁制御に対応した角度だけ位相を進め
た状態で電流指令信号を生成するようにしているので、
一つの波形を生成するだけでよく、電流指令信号の生成
のための波形生成回路が1組でよくなり、アナログ加算
手段も不要となり、従来方式と比較して低価格で弱め界
磁制御のモータ制御装置が構成できる。また、アナログ
加算手段が不要となり、従来アナログ加算により問題と
されていたモータの負荷電流のオフセットを除くことが
でき、効率よく弱め界磁制御を行うことが可能となる。
【0021】請求項2記載のモータ制御装置は、請求項
1記載のモータ制御装置において、電流ノルム指令値に
対応して電流位相指令値の下限を、電流ノルム指令値が
低いときは電流位相指令値の下限が低く電流ノルム指令
値が高いときは電流位相指令値の下限が高くなるように
変化させる位相指令生成手段を電流指令信号生成手段に
付加している。
【0022】この構成によれば、電流値が小さいとき
は、リラクタンストルクによる影響が小さいため、無駄
なd軸電流を抑えることにより効率を上げることができ
る。請求項3記載のモータ制御装置は、請求項1記載の
モータ制御装置において、同じ速度指令またはトルク指
令に対して、電流位相指令値が80°以上のときの電流
ノルム指令値を、電流位相指令値が80°未満のときの
電流ノルム指令値に比べて増加させることにより、高回
転時のトルク低下を緩和させる電流指令補正手段を電流
指令信号生成手段に付加している。
【0023】この構成によれば、電流位相指令値が80
°以上となってもトルクを維持することができ、電流位
相指令値が大きくなる高回転時のトルク低下を緩和させ
ることができる。以下、この発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1はこの発明の実施の形態にお
けるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図
1において、1は例えば3相の同期モータ等の電気自動
車の駆動源となるモータである。2はモータ1に設けて
Z相信号とA相信号とB相信号とCS信号を出力するエ
ンコーダである。3はエンコーダ2の出力信号であるZ
相信号とA相信号とB相信号とCS信号からモータ1の
ロータ位置を検出する位置検出手段である。
【0024】7はモータ1の駆動用のq軸電流波形デー
タ sinθを1サイクル分記憶しアドレス入力に対応した
波形データを周期的(読み出しクロック毎)に読み出す
ROM等のq軸波形記憶手段である。4はモータ1のロ
ータ位置に対応してq軸波形記憶手段7から電流波形デ
ータを基準位相で順次読み出すためのロータ位置対応デ
ジタルアドレス値θを位置検出手段3の出力に基づいて
生成しモータ1のロータの回転に伴ってサイクリックに
変化させるアドレス生成手段である。
【0025】5は外部から入力される速度指令またはト
ルク指令に基づいてモータ1へ供給する駆動電流の振幅
を規定する電流ノルム指令値Iおよび弱め界磁制御のた
めのモータ1へ供給する駆動電流の位相進み角を規定す
る電流位相指令値に対応した位相進み角対応デジタルア
ドレス値βを出力する電流指令信号生成手段である。具
体的に説明すると、速度指令、トルク指令等からモータ
への駆動電流の振幅を規定する電流ノルム指令値が算出
され、モータの駆動電流指令(iU ,iW )と実際にモ
ータに供給される電流(IU ,IV )を比較することに
より、弱め界磁電流であるd軸電流の増減を行う。位相
指令は電流ノルム指令Iとd軸電流指令Id より、 sin
-1(Id /I)で求められる。弱め界磁制御は、モータ
への電流指令iU 、実際のモータへの供給電流IU の誤
差の絶対値を指令値の周期で時間積分したものをVei
して、 Id =Id +K2 (ωVei−K4 ),Idmin<Id <I
dmax (K2 ,K4 は定数、ωはモータの回転数) で、d軸電流指令Id を増減させることより行われる。
【0026】6はロータ位置対応デジタルアドレス値θ
と位相進み角対応デジタルアドレス値βを加算し加算結
果θ′(=θ+β)をq軸波形記憶手段7に対しアドレ
ス入力として供給するアドレスデータ加算手段である。
8は電流ノルム指令値Iを基準にしてq軸波形記憶手段
7から順次出力されるU相およびW相の電流波形データ
aU,iaWをデジタル・アナログ変換してU相およびW
相の電流指令信号iU ′,iW ′として出力する積算デ
ジタル・アナログ変換装置である。
【0027】12はモータ1のU相に流れる負荷電流I
U を検出する変流器である。13はモータ1のW相に流
れる負荷電流IW を検出する変流器である。9は積算デ
ジタル・アナログ変換装置8からから出力されるU相の
電流指令信号iU ′とW相の電流指令信号iW ′と変流
器12によるU相の負荷電流IU の検出信号と変流器1
3によるW相の負荷電流IW の検出信号とを入力とし
て、積算デジタル・アナログ変換装置8からそれぞれ出
力されるU相およびW相の電流指令信号iU ′,iW
と変流器12,13からそれぞれ出力されるU相および
W相の負荷電流IU ,IW の検出信号との誤差信号
eU′,ieW′を出力するとともに、計算により残りの
V相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieV′を出力す
る電流制御回路である。この誤差信号ieU′,ieV′,
eW′がモータ1に実際に加える電流に対応したものと
なる。
【0028】10は電流制御回路9から出力される誤差
信号ieU′,ieV′,ieW′に応じてパルス幅変調を行
うパルス幅変調制御回路である。11はパルス幅変調制
御回路10から出力されるパルス幅変調信号に応じてモ
ータ1を駆動するパルス幅変調インバータである。以上
のような構成のモータ制御装置の動作を以下に説明す
る。
【0029】モータ1に設けたエンコーダ2の出力信号
を入力とする位置検出手段3の出力信号に基づいてアド
レス検出手段4がモータ1のロータ位置に対応したロー
タ位置対応デジタルアドレス値θを生成し、このロータ
位置対応デジタルアドレス値θがアドレスデジタル加算
手段6に入力される。また、外部から入力される速度指
令またはトルク指令に基づき、所定の弱め界磁制御アル
ゴリズム等による計算を行って電流指令信号生成手段5
が電流ノルム指令値Iおよび位相進み角対応デジタルア
ドレス値βを出力し、電流ノルム指令値Iは積算デジタ
ル・アナログ変換装置8へ入力され、位相進み角対応デ
ジタルアドレス値βはアドレスデジタル加算手段6に入
力される。
【0030】アドレスデジタル加算手段6では、ロータ
位置対応デジタルアドレス値θと位相進み角対応デジタ
ルアドレス値βを加算して加算結果θ′を出力する。こ
の加算結果θ′は、モータ1のロータの位置に対して弱
め界磁制御に対応した角度だけ位相が進んでいる。そし
て、このアドレスデジタル加算手段6の加算結果θ′が
q軸波形記憶手段7に加えられ、基準位相(弱め界磁制
御を行わない状態(θ′=θ)の位相)に対して弱め界
磁制御に対応した角度だけ位相が進んだU相およびW相
の波形データiaU,iaWがそれぞれ読み出される。
【0031】積算デジタル・アナログ変換装置8は、電
流ノルム指令値Iを基準にしてq軸波形記憶手段7から
出力されるU相およびW相の波形データiaU,iaWをデ
ジタル・アナログ変換してU相およびW相の電流指令信
号iU ′,iW ′を出力する。そして、積算デジタル・
アナログ変換装置8から出力されるU相およびW相の電
流指令信号iU ′,iW ′はそれぞれ電流制御回路9に
入力される。電流制御回路9には、変流器12,13か
らU相およびW相の負荷電流IU ,IW の検出信号が供
給されており、U相の電流指令信号iU ′とU相の負荷
電流IU の検出信号との誤差信号ieU′を出力し、W相
の電流指令信号iW ′とW相の負荷電流IW の検出信号
との誤差信号ieW′を出力し、さらに計算により残りの
V相の負荷電流IV に対応した誤差信号ieV′を出力す
る。
【0032】パルス幅変調制御回路10は、U相,V
相,W相の誤差信号ieU′,ieV′,ieW′を入力と
し、誤差信号ieU′,ieV′,ieW′に応じてパルス幅
変調を行うことで電圧変換を行い、パルス幅変調制御回
路10から出力されるパルス幅変調信号に応じてパルス
幅変調インバータ11がモータ1を駆動することにな
る。このモータ制御装置においては、電流ノルム指令値
I(いわゆる、極座標の半径成分)と電流位相指令値
(いわゆる、極座標の角度成分)に対応した位相進み角
対応デジタルアドレス値βを与え、ロータ位置対応デジ
タルアドレス値θを位相進み角対応デジタルアドレス値
βで補正して、つまりロータ位置対応デジタルアドレス
値θに角対応デジタルアドレス値βを加算して加算結果
θ′を得て、q軸波形記憶手段7からU相およびW相の
波形データiaU,iaWを読み出すことにより、弱め界磁
制御に対応した角度だけ位相を進めた状態でU相および
W相の電流指令信号iU ′,iW ′を積層デジタル・ア
ナログ変換装置8で生成するようにしているので、一つ
の波形を生成するだけでよく、電流指令信号iU ′,i
W′の生成のための波形生成回路(つまり、波形記憶手
段と積算デジタル・アナログ変換装置)が1組でよくな
り、アナログ加算手段も不要となり、従来方式と比較し
て低価格で弱め界磁制御のモータ制御装置が構成でき
る。また、アナログ加算手段が不要となり、従来アナロ
グ加算により問題とされていたモータ1の負荷電流のオ
フセットを除くことができ、効率よく弱め界磁制御を行
うことが可能となる。
【0033】〔第2の実施の形態〕この発明の第2の実
施の形態のモータ制御装置を図2に基づいて説明する。
この実施の形態では、図1のモータ制御装置において、
電流ノルム指令値Iに対応して電流位相指令値の下限
を、電流ノルム指令値Iが低いときは電流位相指令の位
相進み角対応デジタルアドレス値βの下限が低く電流ノ
ルム指令値が高いときは電流位相指令の位相進み角対応
デジタルアドレス値βの下限が高くなるように変化させ
る位相指令生成手段(図示せず)を電流指令信号生成手
段5に付加している。
【0034】位相指令生成手段は、電流ノルム指令値I
と電流位相指令値の位相進み角対応デジタルアドレス値
βの下限が図2に示すような特性となるように制御す
る。このように、電流ノルム指令値Iに対して電流位相
指令値の位相進み角対応デジタルアドレス値βの下限を
規定したのは、埋め込み磁石型同期モータ(IPMモー
タ;Interior Permanent Magnet Motor )はリラクタン
ストルクが利用できるため、ある程度d軸電流を流して
位相を進めることによりトルクを出すことができる。し
かし、電流ノルム指令値Iが低いときは、リラクタンス
トルクは小さく、d軸電流をあまり必要としない。その
ため、電流ノルム指令値Iに依存した電流位相指令値の
位相進み角対応デジタルアドレス値βの下限値を例えば
図2のように設定する。
【0035】図2の特性を数式で表すと、
【0036】
【数1】
【0037】ただし、βmin は電流位相指令下限値、I
は電流ノルム指令値、k,I1 ,I 2 は定数である。こ
のように、電流ノルム指令値Iに応じて電流位相指令下
限値βmin を変化させると、IU がiU に追従している
ときは、d軸電流指令Id は減少する傾向にあり、電流
位相指令はβmax となり、このとき、電流ノルム指令値
に応じて最適なd軸電流を与え、無効d軸電流を抑え、
効率を上げることができる。
【0038】〔第3の実施の形態〕この発明の第3の実
施の形態のモータ制御装置を図3に基づいて説明する。
弱め界磁制御のモータ制御装置では、電流位相指令値β
(βはここでは位相角を意味する)がある程度増加する
と、それ以上トルクを維持することができなくなる。そ
こで、この実施の形態では、同じ速度指令またはトルク
指令に対して、電流位相指令値βが80°以上となった
ときに、トルクをより伸ばすために、電流ノルム指令値
Iを増加させているようにしている。そのため、この実
施の形態では、図1のモータ制御装置において、電流位
相指令値が80°以上のときの電流ノルム指令値Iを、
電流位相指令値β(βはここでは角度を意味する)が8
0°未満のときの電流ノルム指令値Iに比べて増加させ
ることにより、高回転時のトルク低下を緩和させる電流
指令補正手段(図示せず)を電流指令信号生成手段5に
付加している。
【0039】ここで、電流ノルム指令値Iを表す数式の
例を2つ示す。以下の2つの例の数式は、それぞれ I
d ≧IORG sin80°のときに適用される。第1の例
は、
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】である。第2の例は、
【0043】
【数4】
【0044】
【数5】
【0045】
【数6】
【0046】である。ただし、Iq はq軸電流指令、I
d はd軸電流指令である。pは定数、IORGはアクセル
信号によるトルク指令である。この構成によれば、電流
位相指令値βが80°以上となってもトルクを維持する
ことができ、電流位相指令値Iが大きくなる高回転時の
トルク低下を緩和させることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載のモータ制御装置によれ
ば、一つの波形を生成するだけでよく、電流指令信号の
生成のための波形生成回路が1組でよくなり、アナログ
加算手段も不要となり、従来方式と比較して低価格で弱
め界磁制御のモータ制御装置が構成できる。また、アナ
ログ加算手段が不要となり、従来アナログ加算により問
題とされていたモータの負荷電流のオフセットを除くこ
とができ、効率よく弱め界磁制御を行うことが可能とな
る。
【0048】請求項2記載のモータ制御装置によれば、
駆動電流の振幅に応じて無効d軸電流を抑えた電流位相
指令を与えることにより効率改善することができる。請
求項3記載のモータ制御装置によれば、電流位相指令値
が80°以上となってもトルクを維持することができ、
電流位相指令値が大きくなる高回転時のトルク低下を緩
和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態におけるモータ制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態におけるモータ制
御装置の動作特性を示す特性図である。
【図3】この発明の第3の実施の形態におけるモータ制
御装置の動作特性を示す特性図である。
【図4】従来のモータ制御装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 モータ 2 エンコーダ 3 位置検出手段 4 アドレス生成手段 5 電流指令信号生成手段 6 アドレスデジタル加算手段 7 q軸波形記憶手段 8 積算デジタル・アナログ変換手段 9 電流制御回路 10 パルス幅変調制御回路 11 パルス幅変調インバータ 12 変流器 13 変流器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 21/00 H02P 5/408 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、 このモータに設けたエンコーダと、 このエンコーダの出力信号から前記モータのロータ位置
    を検出する位置検出手段と、 前記モータの駆動用の電流波形データを1サイクル分記
    憶しアドレス入力に対応して波形データを周期的に読み
    出す波形記憶手段と、 前記モータのロータ位置に対応して前記波形記憶手段か
    ら前記電流波形データを基準位相で順次読み出すための
    ロータ位置対応デジタルアドレス値を前記位置検出手段
    の出力に基づいて生成し前記モータのロータの回転に伴
    ってサイクリックに変化させるアドレス生成手段と、 外部から入力される速度指令またはトルク指令に基づい
    て前記モータへ供給する駆動電流の振幅を規定する電流
    ノルム指令値および弱め界磁制御のための前記モータへ
    供給する駆動電流の位相進み角を規定する電流位相指令
    値に対応した位相進み角対応デジタルアドレス値を出力
    する電流指令信号生成手段と、 前記ロータ位置対応デジタルアドレス値と前記位相進み
    角対応デジタルアドレス値を加算し加算結果を前記波形
    記憶手段に対しアドレス入力として供給するアドレスデ
    ータ加算手段と、 前記電流ノルム指令値を基準にして前記波形記憶手段か
    ら順次出力される電流波形データをデジタル・アナログ
    変換して電流指令信号として出力する積算デジタル・ア
    ナログ変換装置と、 前記積算デジタル・アナログ変換装置から出力される電
    流指令信号と前記モータに流れる負荷電流の検出信号と
    の誤差信号を出力する電流制御回路と、 前記電流制御回路から出力される誤差信号に応じてパル
    ス幅変調を行うパルス幅変調制御回路と、 前記パルス幅変調制御回路から出力されるパルス幅変調
    信号に応じて前記モータを駆動するパルス幅変調インバ
    ータとを備えたモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 電流ノルム指令値に対応して電流位相指
    令値の下限を、前記電流ノルム指令値が低いときは前記
    電流位相指令値の下限が低く前記電流ノルム指令値が高
    いときは前記電流位相指令値の下限が高くなるように変
    化させる位相指令生成手段を電流指令信号生成手段に付
    加した請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 同じ速度指令またはトルク指令に対し
    て、電流位相指令値が80°以上のときの電流ノルム指
    令値を、前記電流位相指令値が80°未満のときの前記
    電流ノルム指令値に比べて増加させることにより、高回
    転時のトルク低下を緩和させる電流指令補正手段を電流
    指令信号生成手段に付加した請求項1記載のモータ制御
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174989B2 (en) 2001-03-12 2007-02-13 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
CN107592047A (zh) * 2017-09-18 2018-01-16 四川爱迪特斯科技有限公司 一种永磁同步电机自适应弱磁控制方法

Cited By (3)

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US7174989B2 (en) 2001-03-12 2007-02-13 Koyo Seiko Co., Ltd. Electric power steering apparatus
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CN107592047B (zh) * 2017-09-18 2020-06-26 深圳市华格安瑞技术咨询有限公司 一种永磁同步电机自适应弱磁控制方法

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