JPH09306819A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH09306819A
JPH09306819A JP8123481A JP12348196A JPH09306819A JP H09306819 A JPH09306819 A JP H09306819A JP 8123481 A JP8123481 A JP 8123481A JP 12348196 A JP12348196 A JP 12348196A JP H09306819 A JPH09306819 A JP H09306819A
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mask
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JP8123481A
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Toshinobu Morioka
利伸 森岡
Kei Nara
圭 奈良
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重ね精度をなるべく損なわず重ね差を最適に
してパターン露光する。 【解決手段】 第2層目のパターンN1〜N4を露光する
際、露光する基板に伸縮が生じているとき、投影光学系
の倍率をその伸縮量より決められた倍率補正値分だけ補
正する。また、基板ステッピング時のステッピング量
は、倍率補正量に基づいてX軸方向とY軸方向について
同一量だけ補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光装置に関し、特
にマスクに形成されたパターンを投影光学系を介して基
板上に連続的に存在する複数の領域につなぎあわせて順
次転写する露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大型の液晶ディスプレイ(LC
D)を製造する露光装置として、レチクル又はマスク
(以下、マスクという)上に形成されたパターンをフォ
トレジストが塗布されたガラスプレート(以下、基板と
いう)の所定領域に露光した後、基板を一定距離だけス
テッピングさせて再びマスクのパターンを露光すること
を繰り返す、いわゆるステップ・アンド・リピート方式
の露光装置が用いられている。
【0003】この露光装置には、マスクと基板の正確な
位置合わせを行うため、マスクを投影光学系の光軸に垂
直な面内で移動させるマスクステージ、基板を投影光学
系の光軸に対して垂直な面内で移動させる基板ステー
ジ、マスク上のパターンを所定の倍率で基板に投影する
ために投影光学系の投影倍率を制御する倍率コントロー
ラ等が設けられている。
【0004】液晶ディスプレイの製造のためには、基板
上に形成されたパターンの上に更に重ねてマスクのパタ
ーンを投影する必要があるが、前層露光後のプロセスに
よって基板が膨脹し、前層露光時にパターンが転写され
た基板上の領域(ショット領域)が拡張することがあ
る。このような場合には、倍率コントローラによって投
影光学系の倍率を調整するとともに、基板ステージのス
テッピング移動量(スケーリング)を変更することによ
って、パターンの重ね合わせ精度を確保するようにして
いる。
【0005】従来の露光装置は、マスクのパターンを基
板上に連続的に存在する複数の領域につなぎ合わせて順
次転写する際に、第1層のパターンについては隣接領域
間のつなぎあわせ精度を重視し、第2層目以降のパター
ンは前層に対する重ね合わせ精度が重視されており、倍
率補正及びステッピングのスケーリング補正はそれに最
適なものを採用していた。
【0006】すなわち、第2層目以後の露光では、各層
の露光に先立って基板上に形成されたアライメントマー
クの位置を検出し、この検出結果に基づいて基板の2次
元方向の伸縮率を算出し、投影倍率と基板ステージのス
ケーリングを変更する。具体的には、基板ステージの移
動方向であるX軸方向の伸縮率(γXとする)とY軸方
向の伸縮率(γYとする)を算出し、基板ステージのス
ケールをX軸方向についてはγXだけ変更し、Y軸方向
についてはγYだけ変更する。また、γXとγYの平均値
m〔m=(γX+γY)/2〕を倍率補正値として設定
し、この倍率補正値に基づいて倍率コントローラが投影
光学系の投影倍率を制御することで重ね合わせ精度を確
保していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5は、もともとは破
線Sで示す領域であったショット領域が、プロセスによ
って基板が膨張することで第2層目以降の露光時に実線
で示される領域S’まで拡がったときに、前記従来の方
法で第2層目以降のパターン露光を行った様子を示した
ものである。第2層目以降の露光においてX軸方向のス
ケールをγX、Y軸方向のスケールをγY、投影倍率を
(γX+γY)/2と、それぞれ独立して変更すると、同
図中に斜線部で示されるように、X軸方向では各ショッ
ト領域をはみ出してパターンが転写され、Y軸方向では
各ショット領域より狭い領域でしかパターンが転写され
ない。そして、Y軸方向に延びる帯状のLx部分では隣
接するパターンが重なり合い、X軸方向に延びる帯状の
Ly部分では隣接するパターン間に隙間が生じる。
【0008】このようにパターンの重ね精度を重視する
と、第1層のつなぎ部、すなわち帯状のLx部及びLy
部においてパターンの重なり具合が変化し、そのパター
ンによって形成される素子の特性がその箇所を境にして
変化する。この素子の特性の変化は僅かなものであって
も、第1層のつなぎ部を跨いで急激に変化するため、人
間の目には非常に目立って観察され、液晶ディスプレイ
上に明暗の線として観察される。最近、このような表示
品質を劣化させる明暗の線を生じさせないために、液晶
ディスプレイの品質向上においては、素子の特性をでき
るだけ均一にして特定の境界線に沿って特性が急変する
ことを回避すること、すなわち第1層目のつなぎ部に対
する重ね差の精度が重ね精度よりも重要であると認識さ
れるに到った。本発明は、このような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであり、重ね精度をなるべく損な
わず重ね差を最適にしてパターン露光することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスクに形成
されたパターンを投影光学系を介して基板上に連続的に
存在する複数の領域につなぎ合わせて順次転写する露光
装置において、互いに直交する第1軸と第2軸とで決定
される移動座標系に沿って基板を載置して2次元的に移
動する基板ステージと、基板上に形成されたアライメン
トマークの位置を検出するマーク検出手段と、投影光学
系の倍率を補正する倍率補正手段と、マーク検出手段に
より検出されたアライメントマークの位置情報に基づい
て第1軸方向及び第2軸方向の基板の伸縮量をそれぞれ
算出する演算手段と、演算手段により算出された伸縮量
に基づいて倍率補正手段による倍率補正量を設定する設
定手段と、設定手段により設定される倍率補正量に基づ
いて、基板ステージの移動を規定する移動座標系の第1
軸及び第2軸のスケールをそれぞれ同一量で変更するス
ケール変更手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0010】ここで、移動座標系の第1軸及び第2軸の
スケールを変更するということは、例えば基板上の第1
のショット領域から第2のショット領域へのステージの
ステッピング移動量を変更することと等価である。第1
層目のパターンは、ステージ座標系と合致するようにマ
スク補正(マスクシフト、マスクローテーション)及び
投影光学系の倍率補正をして露光する。次に、プロセス
を経て伸縮した第1層目を露光した基板のX軸方向及び
Y軸方向のスケーリングを計測する。第2層目のパター
ンを露光する際には、露光する基板に伸縮が生じていな
ければ、第1層目と同様ステージ座標系と合致するよう
にするマスク補正(マスクシフト、マスクローテーショ
ン)して露光する。露光する基板に伸縮が生じている場
合、投影光学系の倍率をその伸縮量より決められた倍率
補正値分だけ補正する。また、ステッピング時のX軸方
向、Y軸方向へのステッピング量は、倍率補正値の補正
分と同じ値を用いて補正する。
【0011】本発明によると、各層のパターン形成にお
いて、基板の伸縮を考慮して各層で投影倍率補正分だけ
等方的に拡大もしくは縮小したパターン配置で露光す
る。したがって、各層においてつなぎ合わされるパター
ンはつなぎ部で完全につながるため、重ね差は原理的に
生じない。また、重ね精度はX軸方向とY軸方向の伸縮
差内で合わせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による露光装置の
一例を示す概略図である。この露光装置は、投影光学系
11、投影光学系の上方に配置されたマスクステージ1
2及び投影光学系の下方に配置された基板ステージ15
を備え、マスクステージ12には裏面に転写パターンが
形成されたマスク13が保持され、基板ステージ15に
は表面にフォトレジストが塗布されたガラスプレート等
の基板16が保持される。基板16の表面は投影光学系
11に関してマスク13のパターン面と共役になってお
り、図示しない照明系からの露光光で照明されたマスク
のパターンは投影光学系系11によって基板16の表面
に結像される。
【0013】基板ステージ15は、投影光学系11の光
軸AX方向をZ軸として、Z軸に直交するX軸とY軸と
で決定される移動座標系に沿って移動可能になってい
る。移動座標系内での基板ステージ15の位置は図示し
ないレーザ干渉計によって常時計測されており、基板ス
テージコントローラ25はこのレーザ干渉計の計測値に
基づいて基板ステージ15を駆動制御する。また、マス
クステージ12は、Z軸に直交する面内を2次元方向に
移動可能であるとともにその面内で回転可能に構成され
ており、マスクステージコントローラ22の制御下に2
次元方向及び回転方向(θ方向)に駆動される。
【0014】投影光学系11は、倍率コントローラ23
によって制御される倍率調整機構によって倍率を調整す
ることができる。倍率調整機構としては、例えば特開昭
60−78454号公報に記載されているように、投影
光学系11のレンズエレメント間に封入されている気体
の圧力を変えてその空間の屈折率を変えることで投影倍
率を変化させる機構、あるいは投影光学系11を構成す
る特定のレンズエレメントを光軸方向に移動させること
で投影倍率を変化させる機構等を用いることができる。
【0015】基板ステージ15上には、基板16の表面
と同じ高さに、マスク13に形成されたマスクアライメ
ントマークを計測するためのマスクアライメント系を較
正する基準マーク30が設けられている。基準マーク3
0には光源が組み込まれている。マスクステージ12へ
のマスク13の搭載時には、基板ステージコントローラ
25では、図2に示すように、基準マーク30からの光
線が投影光学系11を介してマスク13上に形成された
マスクアライメントマークを走査するように基板ステー
ジの移動を制御する。このとき、アライメントセンサ3
2で受光する透過光量と基板ステージの位置を計測する
レーザ干渉計の出力に基づいて、基板ステージ15の移
動座標系におけるマスクアライメントマークの位置がわ
かるようになっており、これに基づいてマスクステージ
コントローラ22では、マスクステージ12をX,Y,
θ方向に駆動してマスク13のアライメントを行う。
【0016】投影光学系11の近傍には、投影光学系1
1の光軸AXに対して所定の関係で基板アライメント系
を構成するオフ・アクシスのアライメント顕微鏡18が
配置されている。アライメント顕微鏡18は、基板ステ
ージ15上に載置された基板16上に形成されたアライ
メントマークを計測する。アライメントコントローラ2
4は、アライメント顕微鏡18の出力を用いて、投影光
学系11の露光フィールドと基板16の露光すべき領域
とを一致させるために必要な基板ステージ15の移動量
を計算する。また、後述のように、基板16上に形成さ
れた複数のアライメントマークを計測することで、基板
16の伸縮量等を算出し、さらにその伸縮量に基づいて
投影光学系の倍率補正値及び移動座標系のスケール補正
値を算出する。
【0017】基準マーク30には、マスクアライメント
系を較正するためのマークだけでなく、基板アライメン
ト系を較正するためのマークも設けられている。このた
め、基準マーク30に設けられている基板アライメント
系用のマークをアライメント顕微鏡18で計測すれば、
基準マーク30上のマスクアライメント系用のマークと
基板アライメント系用のマークの設計位置差でマスクと
アライメント顕微鏡18の関係が分かる。したがって、
マスク13と基板16の位置関係も分かる。
【0018】レーザ干渉計やアライメントコントローラ
24からの出力は、マイクロコンピュータ又はミニコン
ピュータからなる主制御部21に入力され、マスクステ
ージコントローラ22、倍率コントローラ23及び基板
ステージコントローラ25は、主制御部21からの制御
信号に基づいて露光装置の各部を制御する。
【0019】次に、本発明による露光装置を用いた露光
の手順について説明する。まず、第1層目の露光につい
て説明する。前述のようにしてマスク13のアライメン
トが行われた後、基板ステージ15上に基板16が載置
されると、主制御部21によって基板ステージコントロ
ーラ22等が制御され、ステップ・アンド・リピート動
作により基板ステージ15のステッピングと露光が繰り
返され、1層目のマスクパターンの転写が行われる。こ
れにより、例えば図3(a)に示されるように、基板1
6上の所定の領域に複数(ここでは4つ)のショット領
域S1,S2,S3,S4が形成される。この場合、隣接す
るショット領域には連続したパターンが存在する。ま
た、この第1層目の露光の際に、基板16上にはアライ
メントマーク、例えばX軸方向の位置決め用のアライメ
ントマークMX1,MX2,MX3,MX4とY軸方向の位置決
め用のアライメントマークMY1,MY2,MY3,MY4が形
成される。
【0020】この第1層目の露光の後、現像、エッチン
グその他のプロセス処理が行われ、このプロセスによ
り、図3(b)に示されるように、基板16が膨張して
破線で示されるショット領域S1,S2,S3,S4が実線
で示されるショット領域S1',S2',S3',S4'のよう
に拡大したものとする。
【0021】次に、第2層目の露光について説明する。
まず、基板16が保持されている基板ステージ15を、
アライメント顕微鏡18とレーザ干渉計の出力をモニタ
しつつ基板ステージコントローラ25の制御下にX,Y
軸方向に駆動することで、基板16上に形成されている
X軸方向の位置決め用のアライメントマークMX1
X2,MX3,MX4及びY軸方向の位置決め用のアライメ
ントマークMY1,MY2,MY3,MY4の位置を計測する。
【0022】次に、アライメントマークの計測値に基づ
いて、各補正パラメータを算出する。算出方法としては
最小2乗法が用いられる。すなわち、基板16の伸縮及
びアライメント誤差等によってアライメントマークの位
置に誤差が生じたとして、アライメントマークMXj,M
Yj(j=1,2,3,4)の設計上の配列座標(Xj,Y
j)と、位置合わせすべき実際の配列座標すなわち補正
パラメータによって補正されたアライメントマーク位置
(Xj',Yj')(j=1,2,3,4)とを、次の〔数
1〕で対応させることにより、各種補正パラメータを算
出する。
【0023】
【数1】Xj'=(1+γX×10-6)Xj−(θ+ω)×
10-6j+εXj'=θ×10-6j+(1+γY×10-6)Yj+εY ここで、各補正パラメータは、次の通りである。 基板伸縮:γX(X軸方向)、γY(Y軸方向)[pp
m] 基板ローテーション:θ[μrad] 直交度:ω[μrad] 基板シフト:εX(X軸方向)、εY(Y軸方向)[μ
m]
【0024】各補正パラメータは、次の〔数2〕で表さ
れる、上記〔数1〕に基づいて変換された実際の配列座
標と計測値との差の2乗和Sが最小になるように決定さ
れる。
【0025】
【数2】
【0026】Xj":X軸方向のアライメントマークの計
測位置 Yj":Y軸方向のアライメントマークの計測位置 Xj':〔数1〕により変換されたX軸方向のアライメン
トマークの計測位置 Yj':〔数1〕により変換されたY軸方向のアライメン
トマークの計測位置 次に、倍率補正値m[ppm]及びスケーリング補正値
を決定する。本発明では、γXとγYの間の値を用いて倍
率補正を行い、基板ステージ移動座標系のX軸及びY軸
のスケールを倍率補正値と同じ値を用いて補正する。例
えば、倍率補正値m[ppm]としてγXとγYとの平均
値を用いたとすると、基板ステージ移動座標系のX軸の
スケール補正値ΓX及びY軸のスケール補正値ΓYは次の
〔数3〕のように設定される。
【0027】
【数3】m=(γX+γY)/2 ΓX=ΓY=m 第2層目の露光に先立ち、露光装置の倍率コントローラ
23は、〔数3〕で定められた倍率補正値mに従って投
影光学系11の倍率を調整する。また、マスクコントロ
ーラ22は、基板ローテーションθを相殺するようにマ
スク13をθだけ回転させる。基板ステージコントロー
ラ25は、移動座標系のX軸及びY軸のスケールを各々
(1+m×10-6)倍し、基板シフトεX,εYをオフセ
ットとして基板16をX軸及びY軸に沿って移動させる 図4は、露光後のプロセスによって拡大されたショット
領域S1',S2',S3',S4'に重ねて第2層のパターン
1,N2,N3,N4を露光した状態を示す。これはステ
ージ座標系で設計位置に従って露光した像を(1+m×
10-6)倍拡大したものに等しい。
【0028】次の表1は、本発明に従う図4と従来の方
法に従う図5において、図中に示した4つの点A,B,
C,Dにおける重ね精度及び重ね差精度を比較して示し
たものである。A点及びC点に関する重ねは、各点の左
側のショットのものであり、重ね差は各点の左側のショ
ットの重ねずれを基準としてみた右側のショットの重ね
ずれ量である。すなわち、重ね差はそれぞれの重ねずれ
の差で評価する。例えば、左側のショットのA点上の重
ねが0.1μm、右側のショットのA点上の重ねが0.
2μmの場合、重ね差は0.1μmとなる。また、B点
及びD点の重ねは、各点の上側のショットのものであ
り、重ね差は各点の下側のショットの重ねずれを基準と
してみた上側のショットの重ねずれ量である。表1か
ら、本発明によると重ね差をゼロにできることが分か
る。
【0029】
【表1】
【0030】下記の表2は、l=80mm、γX=5p
pm、γY=10ppmのときの前記A,B,C,D点
の重ね精度及び重ね差精度を数値で比較したものであ
る。単位はμmである。表2中の数値は、例えばA点で
の重ね差精度は、従来の方法によるとX軸方向が0.2
μm、Y軸方向が0であるのに対し、本発明によるとX
軸方向、Y軸方向ともに0であることを示している。
【0031】
【表2】
【0032】なお、一方向における重ね精度を向上した
い時には、その方向の基板伸縮量によって投影倍率及び
X軸及びY軸のスケールを補正すればよい。例えば、X
軸方向の重ね精度を向上させたい時には、m=ΓX=ΓY
=γXとすればよい。この時、Y軸方向の重ね精度は悪
くなるが重ね差は影響を受けない。このような場合、重
ね精度を重視する方向が予めわかっていれば、その方向
についてのみ基板の伸縮量の計測を行えばよい。残りの
方向については、基準位置のアライメントマークが1つ
もしくは2つ、通常は置かれた基板のステージ座標系に
対する傾きを検出する必要もあるので2つあれば原点は
決められる。ただし、スケーリングによって原点の位置
の判断は、正しくないかもしれないが、原点位置がずれ
ても全体がシフトするだけなので、重ね差の精度は悪く
ならない。
【0033】また、各マスクにおいてあらかじめステー
ジ座標系に合うような補正量(マスクシフト、マスクロ
ーテーション、倍率)を求めておけば、各層における伸
縮のみを倍率及びステッピングのスケーリングにフィー
ドバックすればよいので、露光実行時に容易に適用でき
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、第2層目露光の倍率及
びステッピングのスケーリング補正を第1層目の伸縮量
より求めているため、重ね精度がよく、重ね差について
は理想的にはゼロとなる。このため、高品位の液晶ディ
スプレイを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の構成を示す模式図。
【図2】マスクアライメントマークの計測方法を説明す
る図。
【図3】基板の膨張によるショット領域の拡大を説明す
る図。
【図4】本発明によって重ね露光された状態を示す図。
【図5】従来の方法で重ね露光された状態を示す図。
【符号の説明】
11…投影光学系、12…マスクステージ、13…マス
ク、15…基板ステージ、16…基板、18…アライメ
ント顕微鏡、21…主制御系、22…マスクステージコ
ントローラ、23…倍率コントローラ、24…アライメ
ントコントローラ、25…基板ステージコントローラ、
30…基準マーク、32…アライメントセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンを投影光学
    系を介して基板上に連続的に存在する複数の領域につな
    ぎ合わせて順次転写する露光装置において、 互いに直交する第1軸と第2軸とで決定される移動座標
    系に沿って前記基板を載置して2次元的に移動する基板
    ステージと、前記基板上に形成されたアライメントマー
    クの位置を検出するマーク検出手段と、前記投影光学系
    の倍率を補正する倍率補正手段と、前記マーク検出手段
    により検出されたアライメントマークの位置情報に基づ
    いて前記第1軸方向及び第2軸方向の前記基板の伸縮量
    をそれぞれ算出する演算手段と、前記演算手段により算
    出された伸縮量に基づいて前記倍率補正手段による倍率
    補正量を設定する設定手段と、前記設定手段により設定
    される倍率補正量に基づいて、前記基板ステージの移動
    を規定する前記移動座標系の第1軸及び第2軸のスケー
    ルをそれぞれ同一量で変更するスケール変更手段とを備
    えることを特徴とする露光装置。
JP8123481A 1996-05-16 1996-05-17 露光装置 Pending JPH09306819A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012258A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、それらを用いたデバイスの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012258A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、それらを用いたデバイスの製造方法

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