JPH09306805A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JPH09306805A
JPH09306805A JP11791596A JP11791596A JPH09306805A JP H09306805 A JPH09306805 A JP H09306805A JP 11791596 A JP11791596 A JP 11791596A JP 11791596 A JP11791596 A JP 11791596A JP H09306805 A JPH09306805 A JP H09306805A
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symmetrical
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exposure
shaped beam
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JP11791596A
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Inventor
Iwao Tokawa
巌 東川
Shigehiro Hara
重博 原
Yoji Ogawa
洋司 小川
Soichi Inoue
壮一 井上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対称なパターンを有するレチクルを高精度に形
成すること。 【解決手段】遮光膜上にレジストを形成し、対称なパタ
ーンを可変成形電子ビームにより上記レジスト上に露光
する際に、露光パターンデータに基づいて、上記対称な
パターンを対称に分割し、分割された各部分1〜6のパ
ターンに対応した可変成形電子ビームを形成し、これら
可変成形電子ビームを用いて上記レジストの露光を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクやウェハ等
の試料上にパターンを形成するパターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レチクルやフォトマスク等のマスク原盤
の枚数が少なくて済むパターンを形成する場合には、マ
スク原盤を用いずにパターンデータに基づいて直接形成
する方法が採用されている。
【0003】例えば、レチクルは、露光パターンデータ
に基づいて電子ビームにより直接描画により形成する。
具体的には、直接描画の高速化に対して非常に有力な方
法である可変成形ビーム法を採用した電子ビーム露光方
法により形成する。
【0004】レチクル等のマスク原盤のパターンには、
パターン位置、パターン寸法に対して厳しい精度が要求
されている。しかし、近年、半導体素子等の微細化に伴
ってパターンの微細化が進み、パターン位置、パターン
寸法の精度の劣化が問題となってきている。
【0005】また、近年、マスク原盤の微細パターンの
転写光学像がコントラスト低下した(Kファクタの小さ
い)試料上にまで転写が試みられる結果、マスク原盤の
寸法誤差がより強調されたパターンが形成されるという
問題があった。
【0006】一方、半導体デバイスにおいて規則的に設
計されるパターン、例えば、メモリセルパターン等にお
いては、デバイスとしての機能上の要求からパターンの
対称性の確保が必要である。
【0007】しかしながら、従来の電子ビーム露光方法
により、対称なパターンを有するマスク原盤の作製を試
みても、非対称なパターンが不規則に発生し、設計通り
の対称なパターンを形成することは困難であった。
【0008】その結果、マスク原盤のパターンの対称性
が不足し、十分な寸法精度の転写パターンが得られず、
対称なパターンを高精度に形成することは困難であると
いう問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、メモリセ
ルパターン等の規則的に設計されるパターンは、対称性
の確保が必要であるものの、マスク原盤の対称性の不足
により、寸法精度が不十分であるという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、対称なパターンを従来
よりも高精度に形成できるパターン形成方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
[概要]上記目的を達成するために、本発明に係るパタ
ーン形成方法(請求項1)は、試料上に露光するべきパ
ターンの露光パターンデータに基づいて、前記パターン
の露光に必要な可変成形ビームを形成し、これら可変成
形ビームを用いて前記試料上に前記パターンを露光する
工程を有するパターン形成方法において、対称なパター
ンを可変成形ビームにより前記試料上に露光する際に、
露光パターンデータに基づいて、前記対称なパターンを
対称に分割し、分割された各部分のパターンに対応した
可変成形ビームを形成することを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る他のパターン形成方法
(請求項2)は、上記パターン形成方法(請求項1)に
おいて、前記対称なパターンが、線対称、回転対称、ま
たは線対称かつ回転対称に分割されることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明に係る他のパターン形成方法
(請求項3)は、試料上に露光するべきパターンの露光
パターンデータに基づいて、前記パターンの露光に必要
な可変成形ビームを形成し、これら可変成形ビームを用
いて前記試料上に前記パターンを露光する工程を同一パ
ターンに対して複数回行なう工程を有するパターン形成
方法において、対称なパターンを可変成形ビームにより
前記試料上に露光する際に、露光パターンデータに基づ
いて、前記対称なパターンを非対称に分割し、分割され
た各部分のパターンに対応した可変成形ビームを形成
し、これら可変成形ビームを用いて前記試料上に前記パ
ターンを露光する工程を同一パターンに対して複数回行
なうとともに、各工程毎に非対称に分割された対称なパ
ターンを合成することにより、対称に分割されたパター
ンが得られるように、各工程毎に前記対称なパターンを
非対称に分割することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る他のパターン形成方法
(請求項4)は、上記パターン形成方法(請求項3)に
おいて、前記対称に分割されたパターンが、線対称、回
転対称、または線対称かつ回転対称に分割されたパター
ンであることを特徴とする。
【0015】ここで、例えば、前記露光パターンデータ
の前記対称パターンの図形データ座標系を対称変換して
得られるデータに基づいて、前記対称なパターンを非対
称に分割する。すなわち、各工程毎に前記対称なパター
ンを非対称に分割する際に、前記パターンの分割する位
置を各工程毎に異なるようにする(請求項5)。例え
ば、図形パターンの分割の開始点を、例えば、図形パタ
ーンの左上から1つの工程に対して行ない、次いで右上
から次の工程に対して行ない、次いで左下から次の工程
に対して行ない、次いで右下から次の工程に対して行な
うことにより、前記パターンの分割を行ない、各工程毎
に分割されたパターンを全工程で合成することにより対
称に分割されたパターンが得られるようにする。
【0016】また、本発明に係る他のパターン形成方法
の具体的な形態は、上記パターン形成方法(請求項1、
請求項3)において、前記試料が、レジストが形成され
たマスク原盤となる基板であり、前記レジスト上に前記
パターンを露光することを特徴とする。
【0017】マスク原盤は、例えば、レチクル(チップ
の原寸大の2倍上のマスク)や、フォトマスク(チップ
の原寸大のマスク)である。また、本発明に係る他のパ
ターン形成方法の具体的な形態は、上記試料としてマス
ク原盤を用いた具体的な形態において、前記露光された
レジストを現像してレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンをマスクにして前記基板をエッチングす
ることにより、マスク原盤を形成することを特徴とす
る。この場合、マスク原盤上に対称性の高いレジストパ
ターンを形成できるので、対称性の高いパターンを有す
るマスク原盤を形成できるようになる。
【0018】また、本発明に係る他のパターン形成方法
の具体的な形態は、上記マスク原盤を形成する具体的な
形態において、前記マスク原盤のパターンをウェハ上に
転写することを特徴とする。この場合、対称性の高いパ
ターンを有するマスク原盤を用いることができるので、
ウェハ上に対称性なパターンを高精度に形成できるよう
になる。
【0019】本発明において、可変成形ビームは、例え
ば、電子線ビーム、光ビームまたはイオンビーム等を用
いて形成する。 [作用]本発明(請求項1)では、対称なパターンを対
称に分割し、分割された各部分のパターンに対応した可
変成形ビームを形成し、これら可変成形ビームを用いて
試料上に前記対称なパターンを露光する。
【0020】したがって、本発明(請求項1)によれ
ば、対称なパターンを対称的に露光することになるの
で、対称なパターンを非対称的に露光する従来法に比べ
て、対称性の高いパターンをより高精度に形成できるよ
うになる。
【0021】また、本発明(請求項3)によっても、上
記発明(請求項1)と同様に、結果的に対称なパターン
を対称的に露光することになるので、対称性の高いパタ
ーンを高精度に形成できるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)本実施形態は、本発明をレチクルの
作成に適用した例である。
【0023】まず、石英基板上にクロム膜/クロム酸化
物膜の積層膜からなる遮光膜が形成されてなる0.25
インチ厚、6インチ方形のブランクスを用意する。次に
上記遮光膜上にネガ型電子ビームレジストSAL605
(Shipley社製)を0.5μm膜厚で塗布した
後、上記レジストに所定のベーキング処理を施する。
【0024】次に加速電圧15KeVで動作する可変成
形電子ビーム(VSB)露光装置に上記ブランクスをセ
ットする。このVSB露光装置は、ブランクス上で、一
辺が2.55μmの正方形、および一辺が2.55μm
の正方形内に収まる長方形および直角三角形のVSBシ
ョットを発生するステージ連続移動描画機能を有してい
る。
【0025】このようなVSB露光装置を用いて、ビー
ムの最大偏向幅で決めるストライプ状の領域の露光をブ
ランクスが載置されたステージを連続移動させて順次行
なって、所望領域の露光を行なう。露光量は6μC/c
2 に設定した。また、本実施形態では、露光パターン
データとして、半導体記憶素子の一工程のデータを用い
た。
【0026】露光パターンデータ中、セルアレイ領域に
敷き詰められている図1(a)に示すパタ−ンに対して
は、図1(b)に示すように該パターンを対称的に分割
し、分割された各部分1〜6のパターンに対応した可変
成形ビームを形成し、この可変成形ビームを用いて露光
を行う。すなわち、対称なショット分割を施して露光を
行なう。
【0027】また、部分4以外の部分に対応した可変形
成ビームは全て図1(c)に示す最大ショットサイズの
ものである。このように最大ショットサイズの部分が多
くなるように対称的に分割すれば、少ないショット数で
済み、スループットを高めることができる。
【0028】次にVSB露光装置からブランクスを取り
出し、このブランクスに所定のベーキング処理を施す。
次に専用現像液を用いてスプレー現像処理を65秒行な
い、続いて超純水によるリンス処理を行なった後、乾燥
処理を行なう。この結果、遮光膜上にネガ型電子ビーム
レジストからなるレジストパターンが形成される。
【0029】次に遮光膜のエッチングの前処理として、
平行平板型の高周波プラズマエッチング装置を用いて酸
素と窒素と混合ガス(酸素:窒素=15:85)でデス
カムエッチングを行なう。このデスカムエッチングは、
真空度100mTorr、高周波電力50Wで45秒行
なう。
【0030】次に平行平板型のマグネトロン高周波プラ
ズマエッチング装置内にブランクスをセットし、該ブラ
ンクスを70℃に保持し、塩素と酸素とアルゴンの混合
ガス(塩素:酸素:アルゴン=95:5:100)を用
いて、上記レジストパターンをマスクにして遮光膜をエ
ッチングする。高周波電力は150Wで、エッチング時
間は15分である。
【0031】最後に、オゾンを反応主体とするエッチン
グ処理により、上記レジストパターンを除去して、レチ
クルが完成する。このようにして得られたレチクルのパ
タ−ン寸法をレーザービームを用いた寸法測定装置によ
り測定し、レチクルのパタ−ン精度を評価した。
【0032】測定は、図2に示すように、左右のパター
ン端部11,12からそれぞれ1.5μm程度離れた位
置におけるパターン幅L11,L12に対して行なっ
た。そして、左右各三回ずつ同一パタ−ンについて測定
し、セルアレイ領域で、ランダムに100パタ−ン測定
した。
【0033】その結果、設計データに対して、0.1μ
m一様に大きかったが、寸法のばらつきは、3σで1
2.8nmという小さい値、また、左側と右側の平均値
の差は1.2nmという小さい値であった。
【0034】一方、従来法の場合、つまり、図3に示す
ように非対称なショット分割を施して露光を行なった場
合には、同様のプロセスを経て形成したレチクルのパタ
ーン寸法のばらつきは、3σで21.7nmで、左側と
右側の平均値の差は5.1nmであった。このような大
きなばらつきは非対称なショット分割を施して露光を行
なったこと、さらに、スキャン幅等の制約でさらに非対
称(不規則)に分割されたことに原因がある。 (第2の実施形態)まず、第1の実施形態と同様のブラ
ンクスを用意し、第1の実施形態と同様にVSB露光装
置を用いて露光を行なう。露光パターンデータとして
は、半導体記憶素子の一工程のデータを用いた。
【0035】露光パターンデータ中、セルアレイ領域に
敷き詰められている図4(a)に示すパタ−ンに対して
は、図4(b)に示すように該パターンを対称的に分割
し、分割された各部分のパターンに対応した可変成形ビ
ームを形成し、この可変形成ビームを用いて露光を行
う。すなわち、対称なショット分割を施して露光を行な
う。露光量は6μC/cm2 に設定した。
【0036】次にVSB露光装置からブランクスを取り
出し、第1の実施形態と同様のプロセスに従ってレチク
ルを作成する。このようにして得られたレチクルのパタ
ーン寸法をレーザービームを用いた寸法測定装置により
測定し、レチクルのパターン精度を評価した。
【0037】測定は、図5に示すように、幅の狭い中央
部分のパターン幅L21に対して行なった。そして、セ
ルアレイ領域で、ランダムに100パターン測定した。
その結果、寸法のばらつきは、3σで15.8nmであ
った。
【0038】一方、従来法の場合、つまり、技術では、
図6に示すように非対称なショット分割を施して露光を
行なった場合には、同様のプロセスを経て形成したレチ
クルのパターン寸法のばらつきは、3σで21.3nm
であった。
【0039】また、トップダウン型の測長SEMによ
り、中央部分のパターン幅を1.0μmの間隔で25箇
所を測り、エッジと認識した両端の点の位置からエッジ
ラフネスを測定すると、つまり、中央部分の幅の一様性
を評価したところ、図6のショット分割の場合に比べ
て、図4のショット分割の場合では、エッジラフネスが
約25%向上していることを確認した。このエッジラフ
ネスは中央部分の直線性の向上を反映しているものと考
えられる。
【0040】さらに、中央部分が一つのショットとなる
図7に示すショット分割で露光を行なった場合、測定領
域は中央の一つのショットに含まれ、この場合の寸法の
ばらつきは3σで11.7nmまで向上することを確認
した。
【0041】本発明者等は、露光パターンデータに基づ
いて図7に示す分割で露光ショットデータを生成し、こ
の露光ショットデータを用いて製作したレチクルにペリ
クルを装着し、これをメモリデバイスを製造するリソグ
ラフィー工程に適用した。
【0042】アライナを用いてレチクルのパターンをウ
ェハ上のレジストに転写して、レジストパターンを形成
し、このレジストパターンのレチクルの中央部分に相当
する領域の線幅を測長SEMを用いてトップダウンイメ
ージにより測定した。その結果、線幅は平均値に対して
全てが±6.2%に入っていた。
【0043】レチクルのパターンは1/4倍に縮小され
てレジスト(ウェハ)上に転写されるので、4倍体のレ
チクル上のばらつきをレジスト上の値に換算して比較し
た。その結果、レチクル上に比べて、レジスト上のほう
がばらつきは大きかったが、リソグラフィー工程に許さ
れるマージンを逸脱することはなく、レジストパターン
の寸法精度(対称性)は十分に高かった。
【0044】一方、露光パターンデータに基づいて図6
に示す従来の分割で露光ショットデータを生成し、この
露光ショットデータを用いて製作したレチクルにより得
られたレジストパターンのレチクルの中央分に相当する
領域の線幅を測長SEMを用いてトップダウンイメージ
により測定した。その結果、線幅は平均値に対して±1
0%を越えるものがあり、リソグラフィー工程に許され
るマージンを逸脱していた。
【0045】全層で28枚のレジストパターンを用いて
製作されるメモリデバイスの製造工程において、特にパ
ターン寸法精度要求の厳しい7枚(例えばゲートパター
ンに係るレジストパターン)に対して本発明を適用し、
これを用いてメモリデバイスを作製した。製作したメモ
リデバイスの性能を解析したところ、ゲート寸法の高精
度化に起因すると考えられる性能および歩留まりの向上
が得られた。 (第3の実施形態)まず、第1の実施形態と同様のブラ
ンクスを用意し、第1の実施形態と同様にVSB露光装
置を用いて露光を行なう。
【0046】ただし、本実施形態では、同一のVSB露
光装置により、同一の対称なパターンに対して露光を4
回繰り返す多重露光を行なう。露光量は20μC/cm
2 で全ての露光で同じである。
【0047】本実施形態では、第2の実施形態と同じ露
光パターンデータに基づいて、図8(a)〜図8(b)
に示す4種類の非対称な分割に対応した4種類の露光シ
ョットデータを生成し、これら露光ショットデータを用
いて同一のパターンに対して4回の露光を行なう。
【0048】図8(a)〜図8(b)にはそれぞれ非対
称に分割された対称なパターンが示されているが、これ
ら4種類の非対称に分割された対称なパターンを合成す
ることにより、対称に分割されたパターンが得られるよ
うに、4種類の分割が選ばれている。
【0049】このような分割は、ショット単位への分割
に当たって原点をパターンの左上、右上、左下、右下に
設けることにより得られる。次に第1の実施形態と同様
にVSB露光装置からブランクスを取り出し、このブラ
ンクスに所定のベーキング処理を施し、専用現像液を用
いてスプレー現像処理を50秒行ない、超純水によるリ
ンス処理を行った後、乾燥処理を行なう。この結果、第
1の実施形態と同様に、遮光膜上にレジストパターンが
形成される。
【0050】この後、第1の実施形態と同様に、デスカ
ム処理、エッチング処理およびレジスト剥離処理を行な
って、レチクルが完成する。このようにして得られたレ
チクルのパターン寸法をレーザービームを用いた寸法測
定装置により測定し、レチクルのパターン精度を評価し
た。
【0051】測定は、図5に示すように、幅の狭い中央
部分のパターン幅L21に対して行なった。そして、セ
ルアレイ領域で、ランダムに100パターン測定した。
その結果、寸法のばらつきは、3σで11.8nmとい
う小さい値であった。
【0052】なお、本実施形態では、4種類の非対称な
分割に対応して4回の露光を行なったが、このような一
連の4回の露光をn回(nは2以上の自然数)行なって
も良い。 (第4の実施形態)第1〜第3の実施形態は本発明を線
対称かつ回転対称にパターンに対して適用した例である
が、本実施形態は本発明を図9に示すように回転対称な
図形が繰り返されたパターンに適用した例である。
【0053】ショット分割は図10(a)に示すように
回転対称になっていれば良い。この場合、図10(b)
に示す最大ショットサイズ以外のショットサイズを含む
が、パターンによっては図10(c)に示すように同一
サイズで分割できる場合がある。この場合、さらに精度
の高いマスクパターンを高いスループット形成できるよ
うになる。さらに、第3の実施形態と同様に、図10
(e)〜図10(f)に示す非対称なパターンを組合せ
て多重露光するすることも可能である。
【0054】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施形態では、本発明
をパターンの全体に適用したが、例えば、図11(a)
に示すように、ゲート配線21のうちMOSトランジス
タのゲート部分(ゲート電極部分)21a(図中のハッ
チング部分)を含む一部分の領域のみに適用しても精度
の向上効果は得られる。
【0055】あるいはコンタクトホールに接続する配線
パタ−ンのうちコンタクトホールに接続する部分を含む
一部分の領域に適用しても精度の向上効果は得られる。
また、上記実施形態では、レチクルの作製について説明
したが、本発明はフォトマスクの作製にも適用できる。
【0056】また、上記実施形態では、電子ビームを用
いた場合について説明したが、本発明は光ビームやイオ
ンビーム等の他のビームを用いた場合にも適用できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形し
て実施できる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、対
称なパターンを対称に分割し、分割された各部分のパタ
ーンに対応した可変成形ビームを形成し、これら可変成
形ビームを用いて試料上に前記対称なパターンを露光す
ることにより、対称性の高いパターンを高精度に形成で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方
法を説明するための図
【図2】レチクルのパタ−ン精度の評価方法を説明する
ための図
【図3】従来のパターン形成方法を説明するための図
【図4】本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方
法を説明するための図
【図5】レチクルのパタ−ン精度の評価方法を説明する
ための図
【図6】従来のパターン形成方法を説明するための図
【図7】第2の実施形態の変形例を説明するための図
【図8】本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方
法を説明するための図
【図9】本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方
法により形成するパターンを示す図
【図10】本発明の第4の実施形態に係るパターン形成
方法を説明するための図
【図11】本発明をゲート配線に適用した場合を説明す
るための図
【符号の説明】
1〜6…分割部分 11,12…パターン端部 21…ゲート配線 21a…ゲート部 L11,L12,L21…パターン幅
フロントページの続き (72)発明者 井上 壮一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に露光するべきパターンの露光パタ
    ーンデータに基づいて、前記パターンの露光に必要な可
    変成形ビームを形成し、これら可変成形ビームを用いて
    前記試料上に前記パターンを露光する工程を有するパタ
    ーン形成方法において、 対称なパターンを可変成形ビームにより前記試料上に露
    光する際に、露光パターンデータに基づいて、前記対称
    なパターンを対称に分割し、分割された各部分のパター
    ンに対応した可変成形ビームを形成することを特徴とす
    るパターン形成方法。
  2. 【請求項2】前記対称なパターンは、線対称、回転対
    称、または線対称かつ回転対称に分割されることを特徴
    とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】試料上に露光するべきパターンの露光パタ
    ーンデータに基づいて、前記パターンの露光に必要な可
    変成形ビームを形成し、これら可変成形ビームを用いて
    前記試料上に前記パターンを露光する工程を同一パター
    ンに対して複数回行なう工程を有するパターン形成方法
    において、 対称なパターンを可変成形ビームにより前記試料上に露
    光する際に、露光パターンデータに基づいて、前記対称
    なパターンを非対称に分割し、分割された各部分のパタ
    ーンに対応した可変成形ビームを形成し、これら可変成
    形ビームを用いて前記試料上に前記パターンを露光する
    工程を同一パターンに対して複数回行なうとともに、各
    工程毎に非対称に分割された対称なパターンを合成する
    ことにより、対称に分割されたパターンが得られるよう
    に、各工程毎に前記対称なパターンを非対称に分割する
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  4. 【請求項4】前記対称に分割されたパターンは、線対
    称、回転対称、または線対称かつ回転対称に分割された
    パターンであることを特徴とする請求項3に記載のパタ
    ーン形成方法。
  5. 【請求項5】各工程毎に前記対称なパターンを非対称に
    分割する際に、前記パターンの分割する位置を各工程毎
    に異なるようにすることを特徴とする請求項3に記載の
    パターン形成方法。
JP11791596A 1996-05-13 1996-05-13 パターン形成方法 Pending JPH09306805A (ja)

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JP11791596A Pending JPH09306805A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 パターン形成方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065036A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Dainippon Printing Co Ltd 図形パターン分割方法及びその方法を用いた描画装置、フォトマスク

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