JPH09306606A - カードエッジコネクタ - Google Patents
カードエッジコネクタInfo
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- JPH09306606A JPH09306606A JP8123136A JP12313696A JPH09306606A JP H09306606 A JPH09306606 A JP H09306606A JP 8123136 A JP8123136 A JP 8123136A JP 12313696 A JP12313696 A JP 12313696A JP H09306606 A JPH09306606 A JP H09306606A
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- Japan
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- arm
- fixed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カードエッジコネクタに使用される接触子
の、カード固定、回転時における応力の分散を容易に
し、また、接触子に作用する力の向きを制御することに
より、カードエッジコネクタにおけるはんだ剥離等の問
題を解消する。 【解決手段】 カードエッジコネクタに使用される接触
子を曲げ端子として構成し、該曲げ端子を、カードとの
接触を果たす可動アームと、回路基板に接続される固定
アーム、および、これらのアームをつなぐ中アームの3
つの部分から成る弾性偏移可能なコ字形状として、接触
子の全長を長くした。また、この接触子をカードエッジ
コネクタに固定する際、固定アームのカードエッジコネ
クタにおける固定位置と可動アームの接点位置との相対
位置を制御した。
の、カード固定、回転時における応力の分散を容易に
し、また、接触子に作用する力の向きを制御することに
より、カードエッジコネクタにおけるはんだ剥離等の問
題を解消する。 【解決手段】 カードエッジコネクタに使用される接触
子を曲げ端子として構成し、該曲げ端子を、カードとの
接触を果たす可動アームと、回路基板に接続される固定
アーム、および、これらのアームをつなぐ中アームの3
つの部分から成る弾性偏移可能なコ字形状として、接触
子の全長を長くした。また、この接触子をカードエッジ
コネクタに固定する際、固定アームのカードエッジコネ
クタにおける固定位置と可動アームの接点位置との相対
位置を制御した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードエッジコネ
クタ、特に、メモリカード、ICカード等を回転させて
実装基板と水平に接続するカードエッジコネクタに関す
る。更に言えば、このようなカードエッジコネクタに使
用される接触子の形状等に関する。
クタ、特に、メモリカード、ICカード等を回転させて
実装基板と水平に接続するカードエッジコネクタに関す
る。更に言えば、このようなカードエッジコネクタに使
用される接触子の形状等に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカードエッジコネクタとして、
従来、実開平6−31088号や本願出願人にかかる実
開平6−77178号に開示されているカードエッジコ
ネクタがある。これらのカードエッジコネクタに使用さ
れている接触子は、全て、バネ性のある導電性金属シー
ト材から打ち抜き、またはパンチングすることによって
一体的に形成された、いわゆる「抜き端子」である。こ
の「抜き端子」に対して、導電性金属シート材をある幅
をもって打ち抜いた後、これを折り曲げることによって
バネ性を持たせた、いわゆる「曲げ端子」がある。実開
平6−31088号は、特に、接触アームと取付脚を有
した複数の略コ字状の「抜き端子」を開示する。これら
の接触子は、その形状と相補形とされた絶縁ハウジング
の中へ圧入固定される。この圧入固定は、接触子の取付
脚を介して行われる。絶縁ハウジングへ圧入固定された
複数の接触子の接触アームにより、そこにカード挿入部
が形成される。このカード挿入部にカードを狭持させる
ことによって、カードはこれらの接触アームを介して接
触子と電気的に接続される。カードと回路基板との電気
的接続は、これらの接触子を通じて行われることにな
る。この接続は、接触子の接触アームと片持梁状とされ
た接触子のタイン部を回路基板に接続することによって
達成される。タイン部と回路基板との接続は、回路基板
に穴を設けて接触子を挿入して半田付けにより接続す
る、いわゆる「ディプ型」ではなく、回路基板の表面に
半田付けにより接続する、いわゆる「表面実装(サーフ
ェスマウント)型」である。接触子には2種類の形状が
準備されている。一方の種類は、カード挿入時にカード
の上側と接触する接触アームを備えた第1の接触子であ
り、もう一方の種類は、カードの下側と接触する接触ア
ームを備えた第2の接触子である。これら2種類の接触
子は、それらの接触アーム以外の形状についてはほぼ同
一である。接触アームによって形成されたカード挿入部
へカードが挿入されて後、カードが回路基板側へ回転さ
れると、この回転によって生じた回転モーメントによっ
て、第1の接触子については、その取付脚に上向きの力
が働き、第2の接触子については、その取付脚に下向き
の力が働く。従来技術では、これらの力は、複数の接触
子全体からみれば互いに逆向きであり、また、これら2
種類の接触子は交互に多数配置されていることから、互
いに打ち消される、としている。また、これらの力は、
取付脚の全体に分散されるから、ハウジングに加わる応
力が部分的に集中することはなく、また、タイン部に応
力が生じにくくされているから、タイン部と回路基板の
圧入固定部に亀裂が生じることもない、としている。
従来、実開平6−31088号や本願出願人にかかる実
開平6−77178号に開示されているカードエッジコ
ネクタがある。これらのカードエッジコネクタに使用さ
れている接触子は、全て、バネ性のある導電性金属シー
ト材から打ち抜き、またはパンチングすることによって
一体的に形成された、いわゆる「抜き端子」である。こ
の「抜き端子」に対して、導電性金属シート材をある幅
をもって打ち抜いた後、これを折り曲げることによって
バネ性を持たせた、いわゆる「曲げ端子」がある。実開
平6−31088号は、特に、接触アームと取付脚を有
した複数の略コ字状の「抜き端子」を開示する。これら
の接触子は、その形状と相補形とされた絶縁ハウジング
の中へ圧入固定される。この圧入固定は、接触子の取付
脚を介して行われる。絶縁ハウジングへ圧入固定された
複数の接触子の接触アームにより、そこにカード挿入部
が形成される。このカード挿入部にカードを狭持させる
ことによって、カードはこれらの接触アームを介して接
触子と電気的に接続される。カードと回路基板との電気
的接続は、これらの接触子を通じて行われることにな
る。この接続は、接触子の接触アームと片持梁状とされ
た接触子のタイン部を回路基板に接続することによって
達成される。タイン部と回路基板との接続は、回路基板
に穴を設けて接触子を挿入して半田付けにより接続す
る、いわゆる「ディプ型」ではなく、回路基板の表面に
半田付けにより接続する、いわゆる「表面実装(サーフ
ェスマウント)型」である。接触子には2種類の形状が
準備されている。一方の種類は、カード挿入時にカード
の上側と接触する接触アームを備えた第1の接触子であ
り、もう一方の種類は、カードの下側と接触する接触ア
ームを備えた第2の接触子である。これら2種類の接触
子は、それらの接触アーム以外の形状についてはほぼ同
一である。接触アームによって形成されたカード挿入部
へカードが挿入されて後、カードが回路基板側へ回転さ
れると、この回転によって生じた回転モーメントによっ
て、第1の接触子については、その取付脚に上向きの力
が働き、第2の接触子については、その取付脚に下向き
の力が働く。従来技術では、これらの力は、複数の接触
子全体からみれば互いに逆向きであり、また、これら2
種類の接触子は交互に多数配置されていることから、互
いに打ち消される、としている。また、これらの力は、
取付脚の全体に分散されるから、ハウジングに加わる応
力が部分的に集中することはなく、また、タイン部に応
力が生じにくくされているから、タイン部と回路基板の
圧入固定部に亀裂が生じることもない、としている。
【0003】しかしながら、従来例で述べられているよ
うに、カードの回転によって接触アームに生じた回転モ
ーメントを取付脚だけによって吸収することは困難であ
り、タイン部には未だに相当の応力が生じ得る。従っ
て、タイン部と回路基板との圧入固定部に亀裂が生じる
可能性は未だに残されている。また、これらの接触子の
全長は比較的短く、このため、その全体で応力を効率的
に分散させることが不可能であり、取り分け、取付脚に
は相当の応力が生じ得る。この結果、ハウジングを破損
し、また、そこに亀裂を生じさせる可能性がある。更
に、ここで使用されている、いわゆる「抜き端子」で
は、カードを十分に安定的に支持するために、非常にお
おきなばね定数を持つ形状とする必要があり、このた
め、許容公差の最小厚みのカードに対して十分な接触力
が得られるようなバネ定数が設定されるが、このような
設定では、最大厚のカードが挿入されたときに端子が変
形してしまうという問題もある。実開平6−77178
号に開示された接触子は、上の従来例と異なり、「曲げ
端子」である。また、この端子には、上の従来例で使用
されているような取付脚は設けられていない。この結
果、この端子には、接触アームに生じた回転モーメント
を分散させる手段が存在しないことになるが、この場合
でも、上側の接触アームを有する上側接触子については
問題は生じない。なぜなら、上側接触子の回転モーメン
トは、タイン部においては下向きの力、即ち、タイン部
を回路基板に押し付ける向きの力、を生じさせるだけ
で、はんだ剥離や亀裂の問題を生じさせないからであ
る。逆に、下側の接触アームを有する下側接触子につい
ては、上向きの力、即ち、タイン部を回路基板から引き
剥がす力、を発生させることになるため、はんだ剥離等
の問題が生じ得る。
うに、カードの回転によって接触アームに生じた回転モ
ーメントを取付脚だけによって吸収することは困難であ
り、タイン部には未だに相当の応力が生じ得る。従っ
て、タイン部と回路基板との圧入固定部に亀裂が生じる
可能性は未だに残されている。また、これらの接触子の
全長は比較的短く、このため、その全体で応力を効率的
に分散させることが不可能であり、取り分け、取付脚に
は相当の応力が生じ得る。この結果、ハウジングを破損
し、また、そこに亀裂を生じさせる可能性がある。更
に、ここで使用されている、いわゆる「抜き端子」で
は、カードを十分に安定的に支持するために、非常にお
おきなばね定数を持つ形状とする必要があり、このた
め、許容公差の最小厚みのカードに対して十分な接触力
が得られるようなバネ定数が設定されるが、このような
設定では、最大厚のカードが挿入されたときに端子が変
形してしまうという問題もある。実開平6−77178
号に開示された接触子は、上の従来例と異なり、「曲げ
端子」である。また、この端子には、上の従来例で使用
されているような取付脚は設けられていない。この結
果、この端子には、接触アームに生じた回転モーメント
を分散させる手段が存在しないことになるが、この場合
でも、上側の接触アームを有する上側接触子については
問題は生じない。なぜなら、上側接触子の回転モーメン
トは、タイン部においては下向きの力、即ち、タイン部
を回路基板に押し付ける向きの力、を生じさせるだけ
で、はんだ剥離や亀裂の問題を生じさせないからであ
る。逆に、下側の接触アームを有する下側接触子につい
ては、上向きの力、即ち、タイン部を回路基板から引き
剥がす力、を発生させることになるため、はんだ剥離等
の問題が生じ得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ばね
定数をあまり大きくせずに、しかも十分なバネ性を発揮
できる接触子を提供することにある。また、接触子の全
長が短い場合には、接触子に加わる応力を分散させるこ
とができず、接触子を変形させてしまうという問題があ
り、逆に、接触子の全長を長くした場合には、装置に占
める接触子のスペースが大きくなる。故に、本発明の他
の目的は、スペースをあまり必要とせずに、しかも全長
が長い接触子を提供することにある。更に、端子が回路
基板に表面実装されている場合には、カード挿入時に、
接触子に作用する力の向きによっては接触子と回路基板
を剥離させてしまうという問題がある。故に、本発明の
他の目的は、力の向きを制御することによってこの問題
を解決する装置を提供することにある。
定数をあまり大きくせずに、しかも十分なバネ性を発揮
できる接触子を提供することにある。また、接触子の全
長が短い場合には、接触子に加わる応力を分散させるこ
とができず、接触子を変形させてしまうという問題があ
り、逆に、接触子の全長を長くした場合には、装置に占
める接触子のスペースが大きくなる。故に、本発明の他
の目的は、スペースをあまり必要とせずに、しかも全長
が長い接触子を提供することにある。更に、端子が回路
基板に表面実装されている場合には、カード挿入時に、
接触子に作用する力の向きによっては接触子と回路基板
を剥離させてしまうという問題がある。故に、本発明の
他の目的は、力の向きを制御することによってこの問題
を解決する装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の配線を
有した回路基板に表面実装によって取り付けられるカー
ドエッジコネクタであって、該カードエッジコネクタは
絶縁ハウジングを備え、該絶縁ハウジングは、少なくと
も前記回路基板に表面実装される側に複数の接触子が配
列、固定された長溝をその基部に有し、前記カードエッ
ジコネクタは、前記複数の各接触子に対応して複数のカ
ード接触部が配列されたカード側縁を前記長溝に斜め前
方から挿入して後、このカード挿入側と対向側のカード
側縁を前記回路基板の側へ回転させることによって、各
前記カード接触部を各対応する複数の接触子と接触させ
るようなカードエッジコネクタにおける改良に係る。即
ち、本発明において、少なくとも、前記絶縁ハウジング
の前記回路基板に表面実装される側に配列、固定された
前記複数の端子は、曲げ端子として形成されており、こ
れらの各曲げ端子は、各前記カード接触部と接触する接
点を有した可動アーム、前記回路基板の各対応する配線
に接続される接続部と前記絶縁ハウジングに固定される
固定部とを有した固定アーム、および、これらのアーム
の一端をつなぐ中アームから成る弾性偏移可能な略コ字
形状とされており、前記固定アームの前記接続部は、該
固定アームの前記固定部を挟んで、前記中アームの反対
側に位置づけられており、前記可動アームの前記接点
は、前記固定アームの前記固定部の上部、若しくは、該
固定部を挟んで、前記中アームの反対側に位置付けられ
ている。
有した回路基板に表面実装によって取り付けられるカー
ドエッジコネクタであって、該カードエッジコネクタは
絶縁ハウジングを備え、該絶縁ハウジングは、少なくと
も前記回路基板に表面実装される側に複数の接触子が配
列、固定された長溝をその基部に有し、前記カードエッ
ジコネクタは、前記複数の各接触子に対応して複数のカ
ード接触部が配列されたカード側縁を前記長溝に斜め前
方から挿入して後、このカード挿入側と対向側のカード
側縁を前記回路基板の側へ回転させることによって、各
前記カード接触部を各対応する複数の接触子と接触させ
るようなカードエッジコネクタにおける改良に係る。即
ち、本発明において、少なくとも、前記絶縁ハウジング
の前記回路基板に表面実装される側に配列、固定された
前記複数の端子は、曲げ端子として形成されており、こ
れらの各曲げ端子は、各前記カード接触部と接触する接
点を有した可動アーム、前記回路基板の各対応する配線
に接続される接続部と前記絶縁ハウジングに固定される
固定部とを有した固定アーム、および、これらのアーム
の一端をつなぐ中アームから成る弾性偏移可能な略コ字
形状とされており、前記固定アームの前記接続部は、該
固定アームの前記固定部を挟んで、前記中アームの反対
側に位置づけられており、前記可動アームの前記接点
は、前記固定アームの前記固定部の上部、若しくは、該
固定部を挟んで、前記中アームの反対側に位置付けられ
ている。
【0006】なお、各前記曲げ端子は、前記固定アーム
の固定部に設けられた幅広部分を前記絶縁ハウジングの
各対応する部分に圧入することによって前記絶縁ハウジ
ングに固定され得る。これらの幅広部分に突起を設け
て、より確実に固定が行われるようにすることもでき
る。また、各前記曲げ端子は、その可動アームの先端に
ストッパーを有し、該ストッパーを前記絶縁ハウジング
に設けられた突起と噛み合わせることによって、カード
挿入前において、前記可動アームを前記回路基板側へ弾
性偏移させたプリロード状態とすることもできる。更
に、各前記曲げ端子を、それと隣り合う曲げ端子に対し
て、前記カード挿入方向において前後にずらし、前記複
数の曲げ端子を2つの列で配設することも可能である。
本発明は、更に、複数の配線を有した回路基板に表面実
装されるカードエッジコネクタであって、該カードエッ
ジコネクタは絶縁ハウジングを備え、該絶縁ハウジング
は、複数の接触子がその両側に配列、固定された長溝を
その基部に有し、前記カードエッジコネクタは、前記複
数の各接触子に対応するようにして複数のカード接触部
がその両側に配列されたカード側縁を前記長溝に斜め前
方から挿入して後、このカード挿入側と対向側のカード
側縁を前記回路基板側へ回転させることによって、前記
カード側縁の各側の各前記カード接触部を前記長溝の各
側に配列された各対応する複数の接触子と接触させるよ
うなカードエッジコネクタにおける改良に係る。
の固定部に設けられた幅広部分を前記絶縁ハウジングの
各対応する部分に圧入することによって前記絶縁ハウジ
ングに固定され得る。これらの幅広部分に突起を設け
て、より確実に固定が行われるようにすることもでき
る。また、各前記曲げ端子は、その可動アームの先端に
ストッパーを有し、該ストッパーを前記絶縁ハウジング
に設けられた突起と噛み合わせることによって、カード
挿入前において、前記可動アームを前記回路基板側へ弾
性偏移させたプリロード状態とすることもできる。更
に、各前記曲げ端子を、それと隣り合う曲げ端子に対し
て、前記カード挿入方向において前後にずらし、前記複
数の曲げ端子を2つの列で配設することも可能である。
本発明は、更に、複数の配線を有した回路基板に表面実
装されるカードエッジコネクタであって、該カードエッ
ジコネクタは絶縁ハウジングを備え、該絶縁ハウジング
は、複数の接触子がその両側に配列、固定された長溝を
その基部に有し、前記カードエッジコネクタは、前記複
数の各接触子に対応するようにして複数のカード接触部
がその両側に配列されたカード側縁を前記長溝に斜め前
方から挿入して後、このカード挿入側と対向側のカード
側縁を前記回路基板側へ回転させることによって、前記
カード側縁の各側の各前記カード接触部を前記長溝の各
側に配列された各対応する複数の接触子と接触させるよ
うなカードエッジコネクタにおける改良に係る。
【0007】即ち、本発明において、前記複数の接触子
は、カード挿入、回転時に前記回路基板側に位置付けら
れるカード接触部と接触するような複数の第1の曲げ端
子と、カード挿入、回転時に前記回路基板側とは反対側
に位置付けられるカード接触部と接触するような複数の
第2の曲げ端子とから成り、各前記第1の曲げ端子は、
各前記カード接触部と接触する接点を有した可動アー
ム、前記回路基板の各対応する配線に接続される接続部
と前記絶縁ハウジングに固定される固定部とを有した固
定アーム、および、これらのアームの一端をつなぐ中ア
ームから成る弾性偏移可能な片持梁状とされ、前記可動
アームの前記接点は、前記固定アームの前記固定部を挟
んで、前記固定アームの前記接続部の反対側に位置付け
られており、一方、各前記第2の曲げ端子は、各前記カ
ード接触部と接触する接点を有した可動アーム、前記回
路基板の各対応する配線と接続する接続部と前記絶縁ハ
ウジングに固定される固定部とを有した固定アーム、お
よび、これらのアームの一端をつなぐ中アームから成る
弾性偏移可能な略コ字形状とされ、前記固定アームの前
記接続部は、該固定アームの前記固定部を挟んで、前記
中アームの反対側に位置づけられ、前記可動アームの前
記接点は、前記固定アームの前記固定部の上部、若しく
は、該固定部を挟んで、前記中アームの反対側に位置付
けられている。
は、カード挿入、回転時に前記回路基板側に位置付けら
れるカード接触部と接触するような複数の第1の曲げ端
子と、カード挿入、回転時に前記回路基板側とは反対側
に位置付けられるカード接触部と接触するような複数の
第2の曲げ端子とから成り、各前記第1の曲げ端子は、
各前記カード接触部と接触する接点を有した可動アー
ム、前記回路基板の各対応する配線に接続される接続部
と前記絶縁ハウジングに固定される固定部とを有した固
定アーム、および、これらのアームの一端をつなぐ中ア
ームから成る弾性偏移可能な片持梁状とされ、前記可動
アームの前記接点は、前記固定アームの前記固定部を挟
んで、前記固定アームの前記接続部の反対側に位置付け
られており、一方、各前記第2の曲げ端子は、各前記カ
ード接触部と接触する接点を有した可動アーム、前記回
路基板の各対応する配線と接続する接続部と前記絶縁ハ
ウジングに固定される固定部とを有した固定アーム、お
よび、これらのアームの一端をつなぐ中アームから成る
弾性偏移可能な略コ字形状とされ、前記固定アームの前
記接続部は、該固定アームの前記固定部を挟んで、前記
中アームの反対側に位置づけられ、前記可動アームの前
記接点は、前記固定アームの前記固定部の上部、若しく
は、該固定部を挟んで、前記中アームの反対側に位置付
けられている。
【0008】各前記第1および第2の曲げ端子は、それ
ぞれ、各前記固定アームの固定部に設けられた幅広部分
を前記絶縁ハウジングの各対応する部分に圧入すること
によって、前記絶縁ハウジングに固定され得る。また、
これらの幅広部分に突起を設けて、その固定がより確実
に行われるようにすることもできる。各前記第2の曲げ
端子は、その可動アームの先端にストッパーを有し、該
ストッパーを前記絶縁ハウジングに設けられた突起と噛
み合わせることによって、カード挿入前において、前記
可動アームを前記回路基板側へ弾性偏移させた、いわゆ
るプリロード状態とされ得る。更に、各前記第2の曲げ
端子を、それと隣り合う第2の曲げ端子に対して、前記
カード挿入方向において前後にずらし、前記複数の第2
の曲げ端子を2つの列で配設することもできる。なお、
各前記曲げ端子は、前記絶縁ハウジングの長溝に固定さ
れる以前においては、前記曲げ端子の固定アームに設け
られた連結部によって隣合う曲げ端子と連結されてお
り、これにより、多数の曲げ端子を絶縁ハウジングへ挿
入する作業を容易にしている。
ぞれ、各前記固定アームの固定部に設けられた幅広部分
を前記絶縁ハウジングの各対応する部分に圧入すること
によって、前記絶縁ハウジングに固定され得る。また、
これらの幅広部分に突起を設けて、その固定がより確実
に行われるようにすることもできる。各前記第2の曲げ
端子は、その可動アームの先端にストッパーを有し、該
ストッパーを前記絶縁ハウジングに設けられた突起と噛
み合わせることによって、カード挿入前において、前記
可動アームを前記回路基板側へ弾性偏移させた、いわゆ
るプリロード状態とされ得る。更に、各前記第2の曲げ
端子を、それと隣り合う第2の曲げ端子に対して、前記
カード挿入方向において前後にずらし、前記複数の第2
の曲げ端子を2つの列で配設することもできる。なお、
各前記曲げ端子は、前記絶縁ハウジングの長溝に固定さ
れる以前においては、前記曲げ端子の固定アームに設け
られた連結部によって隣合う曲げ端子と連結されてお
り、これにより、多数の曲げ端子を絶縁ハウジングへ挿
入する作業を容易にしている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図3に、本発明の接触子が
使用されるタイプのカードエッジコネクタ100と、こ
のカードエッジコネクタ100に挿入、固定されるカー
ド200の斜視図を示す。実際には、カードエッジコネ
クタ100は回路基板に表面実装された状態で使用され
るが、ここでは回路基板を省略して示している。なお、
図1は、カード挿入前、図2はカード挿入後、固定前、
図3は、カード固定後の状態をそれぞれ示す。カード2
00は、そのいずれか若しくは両方の側縁に複数の接触
部201を有する。これらの接触部201は、カード2
00の上下各側にそれぞれ一列づつ設けられている。各
列において、接触部は互いにほぼ等間隔で離間され、ま
た、一方の列の接触部は、他方の列の接触部に対して半
ピッチづつずらして配列されている。各接触部201
は、カードがカードエッジコネクタに挿入、固定された
際、カードエッジコネクタに設けられた各対応する接触
子と接触する。カードエッジコネクタ100は、プラス
チック材料等の絶縁材料にて一体的に形成された絶縁ハ
ウジング110を備える。絶縁ハウジング110は、細
長い基部111と、この基部111の両側から直立した
2本の側部壁118から成る。基部111は、カードが
絶縁ハウジングに挿入された際にカード200の側縁を
受け入れる長溝112と、複数の接触子(図示されてい
ない)が配設される複数の穴113および溝114を有
する。穴113および溝114は、長溝112を挟んで
その両側に、長溝の長手方向に沿って2列で構成されて
おり、また、基部111を貫通した状態で設けられてい
る。各列の穴若しくは溝は、カード200の接触部に対
応してほぼ等間隔で離間され、また、一方の列の穴は他
方の列の溝に対して半ピッチづつずらされている。回路
挿入側(図面上側)の列の穴113は、カード上側の接
触部と接触する接触子を挿入、配列するための穴であ
り、その反対側(図面下側)の列の溝114は、カード
下側の接触部と接触する接触子を挿入、配列するための
溝である。接触子の挿入、配列は、後述するように、上
側の列の穴113については、カード挿入側と反対側か
ら行われ、一方、下側の列の溝114については、カー
ド挿入側と同じ側から行われる。
使用されるタイプのカードエッジコネクタ100と、こ
のカードエッジコネクタ100に挿入、固定されるカー
ド200の斜視図を示す。実際には、カードエッジコネ
クタ100は回路基板に表面実装された状態で使用され
るが、ここでは回路基板を省略して示している。なお、
図1は、カード挿入前、図2はカード挿入後、固定前、
図3は、カード固定後の状態をそれぞれ示す。カード2
00は、そのいずれか若しくは両方の側縁に複数の接触
部201を有する。これらの接触部201は、カード2
00の上下各側にそれぞれ一列づつ設けられている。各
列において、接触部は互いにほぼ等間隔で離間され、ま
た、一方の列の接触部は、他方の列の接触部に対して半
ピッチづつずらして配列されている。各接触部201
は、カードがカードエッジコネクタに挿入、固定された
際、カードエッジコネクタに設けられた各対応する接触
子と接触する。カードエッジコネクタ100は、プラス
チック材料等の絶縁材料にて一体的に形成された絶縁ハ
ウジング110を備える。絶縁ハウジング110は、細
長い基部111と、この基部111の両側から直立した
2本の側部壁118から成る。基部111は、カードが
絶縁ハウジングに挿入された際にカード200の側縁を
受け入れる長溝112と、複数の接触子(図示されてい
ない)が配設される複数の穴113および溝114を有
する。穴113および溝114は、長溝112を挟んで
その両側に、長溝の長手方向に沿って2列で構成されて
おり、また、基部111を貫通した状態で設けられてい
る。各列の穴若しくは溝は、カード200の接触部に対
応してほぼ等間隔で離間され、また、一方の列の穴は他
方の列の溝に対して半ピッチづつずらされている。回路
挿入側(図面上側)の列の穴113は、カード上側の接
触部と接触する接触子を挿入、配列するための穴であ
り、その反対側(図面下側)の列の溝114は、カード
下側の接触部と接触する接触子を挿入、配列するための
溝である。接触子の挿入、配列は、後述するように、上
側の列の穴113については、カード挿入側と反対側か
ら行われ、一方、下側の列の溝114については、カー
ド挿入側と同じ側から行われる。
【0010】基部111の両側に直立した各側部壁11
8には、カード挿入、固定時に、カード200の背面側
縁を当接させるための当接支持面が形成される。各側部
壁118の先端には、アーム部117を介して係止部1
21が形成されており、これらの係止部121によって
アーム部117の弾性偏移作用により外側方向へと弾性
的に偏移して、カード200の側縁の通過を許すように
されている。図3によく示されているように、これらの
アーム部117と係止部121は、長溝112内へ嵌合
させられたカード200の両側側縁を各当接支持面に対
して当接させた状態でラッチ保持する「ラッチ構造」を
形成する。基部の穴若しくは溝に配設される接触子を図
4、図5に示す。図4は第1の接触子、図5は第2の接
触子をそれぞれ示す。各図のa)、b)、c)は、各接
触子の横面図、上面図、および、それを基板挿入側から
みた図である。これらの接触子は、いずれも、打ち抜
き、折り曲げによって形成された「曲げ端子」であり、
実質的に、可動アーム301と、固定アーム303、お
よび、これらをつなぐ中アーム302の3つの部分から
構成される。なお、固定アーム303に関して、より正
確に述べれば、該固定アームは、後述のように、絶縁ハ
ウジングへ挿入される以前においては、その端部付近に
設けられた連結部310によって隣合う接触子と連結さ
れているが、絶縁ハウジングに挿入された後、回路基板
に接続される際には、この連結部は切り落とすこととさ
れているから、ここでいう固定アーム303には、この
連結部310は含まれていない。
8には、カード挿入、固定時に、カード200の背面側
縁を当接させるための当接支持面が形成される。各側部
壁118の先端には、アーム部117を介して係止部1
21が形成されており、これらの係止部121によって
アーム部117の弾性偏移作用により外側方向へと弾性
的に偏移して、カード200の側縁の通過を許すように
されている。図3によく示されているように、これらの
アーム部117と係止部121は、長溝112内へ嵌合
させられたカード200の両側側縁を各当接支持面に対
して当接させた状態でラッチ保持する「ラッチ構造」を
形成する。基部の穴若しくは溝に配設される接触子を図
4、図5に示す。図4は第1の接触子、図5は第2の接
触子をそれぞれ示す。各図のa)、b)、c)は、各接
触子の横面図、上面図、および、それを基板挿入側から
みた図である。これらの接触子は、いずれも、打ち抜
き、折り曲げによって形成された「曲げ端子」であり、
実質的に、可動アーム301と、固定アーム303、お
よび、これらをつなぐ中アーム302の3つの部分から
構成される。なお、固定アーム303に関して、より正
確に述べれば、該固定アームは、後述のように、絶縁ハ
ウジングへ挿入される以前においては、その端部付近に
設けられた連結部310によって隣合う接触子と連結さ
れているが、絶縁ハウジングに挿入された後、回路基板
に接続される際には、この連結部は切り落とすこととさ
れているから、ここでいう固定アーム303には、この
連結部310は含まれていない。
【0011】図4に示した第1の曲げ端子は、可動アー
ム301と固定アーム303を中アーム302によって
接続し、且つ、可動アーム301と固定アーム303の
端を中アーム302を中心にして互いに逆方向に向け
た、いわゆる片持梁形状とされている。可動アーム30
1の端部には、上側に突き出た大きな曲部305と、下
側に突き出た小さな曲部306がある。下側に突き出た
小さな曲部306は、その一部において、カードの(上
側)側縁に設けられた各接触部201と接触し、該接触
部と接触した接点を通じて回路基板とカードの電気的接
触を可能にする。後述するように、固定アーム303
は、第1の曲げ端子が絶縁ハウジングに挿入された際
に、該曲げ端子を絶縁ハウジングに固定するための固定
部を有する。更に、この固定アームは、第1の曲げ端子
が回路基板に表面実装された際に、回路基板の各対応す
る配線に接続される接続部をも有する。図5に示された
第2の曲げ端子は、可動アーム301と固定アーム30
3が同じ側を向くよう配設されており、従って、全体的
にみれば略コ字形状である。このような形状とすること
により、端子の全長をより長くすることができ、従っ
て、第2の曲げ端子に加わる応力を第1の曲げ端子に比
べてより大きな領域に分散することができる。図6、図
7に、第1、第2の曲げ端子の斜視図を示した。図6に
示された第1の曲げ端子では、応力は、その可動アーム
先端の比較的小さな領域だけにしか分散されないのに対
し、図7の略コ字形状の第2の曲げ端子では、その中ア
ームに設けられた曲解によって形成されたより大きな領
域に応力が分散される。この曲解部は、他の部分よりも
その一部の厚みが薄くされており、より大きなバネ性を
発揮するようにされている。この略コ字形状には、小さ
なスペースで十分なバネ性を発揮できるという利点もあ
る。
ム301と固定アーム303を中アーム302によって
接続し、且つ、可動アーム301と固定アーム303の
端を中アーム302を中心にして互いに逆方向に向け
た、いわゆる片持梁形状とされている。可動アーム30
1の端部には、上側に突き出た大きな曲部305と、下
側に突き出た小さな曲部306がある。下側に突き出た
小さな曲部306は、その一部において、カードの(上
側)側縁に設けられた各接触部201と接触し、該接触
部と接触した接点を通じて回路基板とカードの電気的接
触を可能にする。後述するように、固定アーム303
は、第1の曲げ端子が絶縁ハウジングに挿入された際
に、該曲げ端子を絶縁ハウジングに固定するための固定
部を有する。更に、この固定アームは、第1の曲げ端子
が回路基板に表面実装された際に、回路基板の各対応す
る配線に接続される接続部をも有する。図5に示された
第2の曲げ端子は、可動アーム301と固定アーム30
3が同じ側を向くよう配設されており、従って、全体的
にみれば略コ字形状である。このような形状とすること
により、端子の全長をより長くすることができ、従っ
て、第2の曲げ端子に加わる応力を第1の曲げ端子に比
べてより大きな領域に分散することができる。図6、図
7に、第1、第2の曲げ端子の斜視図を示した。図6に
示された第1の曲げ端子では、応力は、その可動アーム
先端の比較的小さな領域だけにしか分散されないのに対
し、図7の略コ字形状の第2の曲げ端子では、その中ア
ームに設けられた曲解によって形成されたより大きな領
域に応力が分散される。この曲解部は、他の部分よりも
その一部の厚みが薄くされており、より大きなバネ性を
発揮するようにされている。この略コ字形状には、小さ
なスペースで十分なバネ性を発揮できるという利点もあ
る。
【0012】第2の曲げ端子の可動アーム301の端部
にも、第1の曲げ端子と同様に、曲部307が設けられ
ている。曲部307は、第1の曲げ端子とは異なり、上
側にのみ突き出た形とされている。曲部307は、その
一部において、カード側縁の下側に設けられた各対応す
る接触部201と接触し、該接触部と接触した接点を通
じて回路基板とカードとの電気的接触を可能にする。カ
ードは、これら第1の曲げ端子の接点と第2の曲げ端子
の接点の間に挿入され、狭持される。第2の曲げ端子の
固定アーム302もまた、第1の曲げ端子のそれと同様
に、第2の曲げ端子が絶縁ハウジングに挿入された際
に、該曲げ端子を絶縁ハウジングに固定するための固定
部を有する。更に、固定アームは、第2の曲げ端子が回
路基板に表面実装された際に、回路基板の各対応する配
線に接続される接続部をも有する。図5のc)によく示
されているように、特に、第2の曲げ端子の可動アーム
301の先端には、ストッパー308が設けてある。ス
トッパー308は、このストッパーに対応して基部11
1の下側に設けられた溝114の窪み309と噛み合っ
て、可動アーム301の先端を多少下側に押し下げた状
態、即ち、プリロード状態とすることを可能にする。こ
のようなプリロード状態とすることにより、第1の曲げ
端子の接点と第2の曲げ端子の接点の間に、カードをよ
りスムーズに挿入することが可能になる。このときの可
動アームの押し下げ量は、カードを接点の間に挿入する
際に、その挿入を小さい量で可能にし、カードを回路基
板側に回転させてそれを接続するときも小さい量であり
ながら、カードの接触力は大きい量である。接触子をプ
リロード状態でセットしておくことにより、カードの固
定力を弱めることなしに、カードの挿入はスムーズに行
われる。また、このようなプリロード状態とすることに
より、多数の接触子の各突出量を互いに均一化させるこ
とができるため、カードと接触子との接触がより確実と
される。
にも、第1の曲げ端子と同様に、曲部307が設けられ
ている。曲部307は、第1の曲げ端子とは異なり、上
側にのみ突き出た形とされている。曲部307は、その
一部において、カード側縁の下側に設けられた各対応す
る接触部201と接触し、該接触部と接触した接点を通
じて回路基板とカードとの電気的接触を可能にする。カ
ードは、これら第1の曲げ端子の接点と第2の曲げ端子
の接点の間に挿入され、狭持される。第2の曲げ端子の
固定アーム302もまた、第1の曲げ端子のそれと同様
に、第2の曲げ端子が絶縁ハウジングに挿入された際
に、該曲げ端子を絶縁ハウジングに固定するための固定
部を有する。更に、固定アームは、第2の曲げ端子が回
路基板に表面実装された際に、回路基板の各対応する配
線に接続される接続部をも有する。図5のc)によく示
されているように、特に、第2の曲げ端子の可動アーム
301の先端には、ストッパー308が設けてある。ス
トッパー308は、このストッパーに対応して基部11
1の下側に設けられた溝114の窪み309と噛み合っ
て、可動アーム301の先端を多少下側に押し下げた状
態、即ち、プリロード状態とすることを可能にする。こ
のようなプリロード状態とすることにより、第1の曲げ
端子の接点と第2の曲げ端子の接点の間に、カードをよ
りスムーズに挿入することが可能になる。このときの可
動アームの押し下げ量は、カードを接点の間に挿入する
際に、その挿入を小さい量で可能にし、カードを回路基
板側に回転させてそれを接続するときも小さい量であり
ながら、カードの接触力は大きい量である。接触子をプ
リロード状態でセットしておくことにより、カードの固
定力を弱めることなしに、カードの挿入はスムーズに行
われる。また、このようなプリロード状態とすることに
より、多数の接触子の各突出量を互いに均一化させるこ
とができるため、カードと接触子との接触がより確実と
される。
【0013】図4のb)及び図5のb)によく示されて
いるように、第1および第2の曲げ端子は各々、絶縁ハ
ウジング110の穴113若しくは溝114へ配設され
る以前においては、第1若しくは第2の曲げ端子毎に、
複数の曲げ端子から成るセットとして形成されている。
各セット内の曲げ端子は、全て同じ方向を向けられてお
り、また、固定アーム303の端部に設けられた連結部
310によって、隣合う曲げ端子と互いに連結され一列
に配列されている。この結果、多数の曲げ端子を絶縁ハ
ウジングの穴に挿入しなければならない場合であって
も、これら多数の曲げ端子を一体的に絶縁ハウジングの
穴に挿入した後に連結部310を切り離すことができる
ため、作業を非常に容易にすることができる。また、図
4のb)、c)及び図5のb)、c)によく示されるよ
うに、第1および第2の曲げ端子それぞれの固定アーム
303の一部に、それぞれ、他の部分よりも幅広とされ
た、所定長さを有する、幅広部分500が設けられてい
る。これらの幅広部分500は、曲げ端子を絶縁ハウジ
ングの各対応する穴若しくは溝に固定する際に、これら
の曲げ端子を圧入固定することができるようにするもの
であり、更に、この固定を完全にするため、これらの幅
広部分500には複数の突起502が設けられている。
なお、幅広部分500は、絶縁ハウジングへの挿入を容
易にするため、全体的には、その挿入方向に沿って若干
先細形状とされている。
いるように、第1および第2の曲げ端子は各々、絶縁ハ
ウジング110の穴113若しくは溝114へ配設され
る以前においては、第1若しくは第2の曲げ端子毎に、
複数の曲げ端子から成るセットとして形成されている。
各セット内の曲げ端子は、全て同じ方向を向けられてお
り、また、固定アーム303の端部に設けられた連結部
310によって、隣合う曲げ端子と互いに連結され一列
に配列されている。この結果、多数の曲げ端子を絶縁ハ
ウジングの穴に挿入しなければならない場合であって
も、これら多数の曲げ端子を一体的に絶縁ハウジングの
穴に挿入した後に連結部310を切り離すことができる
ため、作業を非常に容易にすることができる。また、図
4のb)、c)及び図5のb)、c)によく示されるよ
うに、第1および第2の曲げ端子それぞれの固定アーム
303の一部に、それぞれ、他の部分よりも幅広とされ
た、所定長さを有する、幅広部分500が設けられてい
る。これらの幅広部分500は、曲げ端子を絶縁ハウジ
ングの各対応する穴若しくは溝に固定する際に、これら
の曲げ端子を圧入固定することができるようにするもの
であり、更に、この固定を完全にするため、これらの幅
広部分500には複数の突起502が設けられている。
なお、幅広部分500は、絶縁ハウジングへの挿入を容
易にするため、全体的には、その挿入方向に沿って若干
先細形状とされている。
【0014】図8、9に、それぞれ、第1、および、第
2の曲げ端子を絶縁ハウジング110に挿入した後、連
結部310を切り離して、絶縁ハウジング110を回路
基板400に固定した後の状態を示す。各図に示されて
いるように、絶縁ハウジングの下部には取付柱402が
設けられており、回路基板400への位置決めが確実に
行われる。図8は、図1の第1の曲げ端子における断
面、図9は、図1の第2の曲げ端子における断面をそれ
ぞれ示している。図8から明らかなように、第1の曲げ
端子は、絶縁ハウジング110のその上側に設けられた
穴113(図1〜3参照)に、該端子の可動アーム30
1と中アーム302および固定アーム303の一部が、
カード挿入側とは反対の側から挿入され、可動アーム3
01の先端が、カード挿入側の対応する穴の入口とほぼ
同位置となるまで押し込まれる。このとき、第1の曲げ
端子は、固定アームの幅広部分500によって、所定長
さをもって、絶縁ハウジングの各対応する穴に圧入固定
され、更に、幅広部分500に設けられた複数の突起5
02によってそこに完全に固定される。そして、連結部
310を切り離した後、更に、固定アーム303は、そ
の端部において、回路基板との電気的接続を可能ならし
めるべく、回路基板の配線(図示していない)にはんだ
付けによって表面実装される。
2の曲げ端子を絶縁ハウジング110に挿入した後、連
結部310を切り離して、絶縁ハウジング110を回路
基板400に固定した後の状態を示す。各図に示されて
いるように、絶縁ハウジングの下部には取付柱402が
設けられており、回路基板400への位置決めが確実に
行われる。図8は、図1の第1の曲げ端子における断
面、図9は、図1の第2の曲げ端子における断面をそれ
ぞれ示している。図8から明らかなように、第1の曲げ
端子は、絶縁ハウジング110のその上側に設けられた
穴113(図1〜3参照)に、該端子の可動アーム30
1と中アーム302および固定アーム303の一部が、
カード挿入側とは反対の側から挿入され、可動アーム3
01の先端が、カード挿入側の対応する穴の入口とほぼ
同位置となるまで押し込まれる。このとき、第1の曲げ
端子は、固定アームの幅広部分500によって、所定長
さをもって、絶縁ハウジングの各対応する穴に圧入固定
され、更に、幅広部分500に設けられた複数の突起5
02によってそこに完全に固定される。そして、連結部
310を切り離した後、更に、固定アーム303は、そ
の端部において、回路基板との電気的接続を可能ならし
めるべく、回路基板の配線(図示していない)にはんだ
付けによって表面実装される。
【0015】図9に示された第2の曲げ端子では、可動
アーム301と中アーム302、および、固定アーム3
03が、絶縁ハウジング110のその下側に設けられた
溝114(図1参照)に、カード挿入側から挿入され、
その先端が、絶縁ハウジング内にほぼ納まるような位置
まで押し込まれる。一方、絶縁ハウジング110に挿入
される固定アーム303の固定部は、その幅広部分50
0によって、所定長さをもって、絶縁ハウジング110
に圧入固定され、さらに、幅広部分500に設けられた
複数の突起502によってそこに完全に固定される。こ
のとき、固定アーム303は、その中程に設けられた曲
がり部404よりも中アーム302の側にある部分につ
いては、絶縁ハウジング110内に挿入されており、一
方、曲がり部404を挟んで、中アーム302の反対側
にある部分については、絶縁ハウジング110の外部に
露出されたままの状態とされる。そして、連結部310
を切り離した後、この露出部は、回路基板400との電
気的接続を可能ならしめるべく、回路基板400の各対
応する配線(図示していない)にはんだ付けによって表
面実装される。第2の曲げ端子が絶縁ハウジング110
内に完全に固定されたとき、可動アーム301の接点
は、第1の曲げ端子の可動アームの接点よりも、外側、
即ち、基板挿入側に位置づけられる。
アーム301と中アーム302、および、固定アーム3
03が、絶縁ハウジング110のその下側に設けられた
溝114(図1参照)に、カード挿入側から挿入され、
その先端が、絶縁ハウジング内にほぼ納まるような位置
まで押し込まれる。一方、絶縁ハウジング110に挿入
される固定アーム303の固定部は、その幅広部分50
0によって、所定長さをもって、絶縁ハウジング110
に圧入固定され、さらに、幅広部分500に設けられた
複数の突起502によってそこに完全に固定される。こ
のとき、固定アーム303は、その中程に設けられた曲
がり部404よりも中アーム302の側にある部分につ
いては、絶縁ハウジング110内に挿入されており、一
方、曲がり部404を挟んで、中アーム302の反対側
にある部分については、絶縁ハウジング110の外部に
露出されたままの状態とされる。そして、連結部310
を切り離した後、この露出部は、回路基板400との電
気的接続を可能ならしめるべく、回路基板400の各対
応する配線(図示していない)にはんだ付けによって表
面実装される。第2の曲げ端子が絶縁ハウジング110
内に完全に固定されたとき、可動アーム301の接点
は、第1の曲げ端子の可動アームの接点よりも、外側、
即ち、基板挿入側に位置づけられる。
【0016】図10は、図8、9とほぼ対応するが、説
明の都合上、第1および第2の曲げ端子を同時に示して
いる。カード200がこれらの曲げ端子間に挿入されて
後、回路基板側へ回転されると、カード200の上側、
および、下側にそれぞれ設けられた複数の接触部201
は、各対応する第1の曲げ端子の曲部306、及び、第
2の曲げ端子の曲部307における各接点と接触する。
カードを回転したとき、第1の曲げ端子については、曲
部306の接点において受けた回転モーメントによっ
て、固定アーム303の端部に図の矢印で示すような下
向きの力が働く。この向きは、固定アーム303を回路
基板400に実装する向き、即ち、回路基板400へ押
しつける向きであり、従って、はんだ剥離等の問題を生
じさせることはない。一方、第2の曲げ端子について
は、以下に詳述するように、可動アーム301の接点
と、絶縁ハウジングに対する固定アーム303の固定部
との相対位置に依存して、固定アームの端部に作用する
力の向きが異なってくる。図11のa)〜c)に、接点
と固定部との相対位置を異ならしめて固定アームの端部
に作用する力の向きを示した。図11のa)は、可動ア
ームの接点が、固定アームの固定部より左側、即ち、そ
の固定部を挟んで、中アームと同じ側にある場合、b)
は、接点が、固定部より右側、即ち、その固定部を挟ん
で、中アームの反対側にある場合、c)は、接点が、固
定部の上部にある場合、をそれぞれ示す。但し、中アー
ムから接点までの距離はa)乃至c)を通して全て等し
く、これに対し、中アーム(若しくは接点)から固定部
までの距離は互いに異なっている。各図の矢印で示され
ているように、カードを回転させたとき、a)について
は、固定アームの端部に上向きの力が働くのに対し、
b)およびc)については、下向きの力が働く。a)に
示す上向きの力は、固定アームを引き剥がす向きであ
り、この結果、はんだ剥離等の問題が生じることにな
る。一方、b)およびc)に示す下向きの力は、固定ア
ームを回路基板に押しつける向きであり、従って、固定
アームを引き剥がす向きとは逆であるため、はんだ剥離
等の問題を生じさせることはない。故に、本発明の第2
の曲げ端子では、その可動アームの接点が、その固定ア
ームの固定部の上部、若しくは、その固定部を挟んで、
中アームの反対側に、位置づけられている。
明の都合上、第1および第2の曲げ端子を同時に示して
いる。カード200がこれらの曲げ端子間に挿入されて
後、回路基板側へ回転されると、カード200の上側、
および、下側にそれぞれ設けられた複数の接触部201
は、各対応する第1の曲げ端子の曲部306、及び、第
2の曲げ端子の曲部307における各接点と接触する。
カードを回転したとき、第1の曲げ端子については、曲
部306の接点において受けた回転モーメントによっ
て、固定アーム303の端部に図の矢印で示すような下
向きの力が働く。この向きは、固定アーム303を回路
基板400に実装する向き、即ち、回路基板400へ押
しつける向きであり、従って、はんだ剥離等の問題を生
じさせることはない。一方、第2の曲げ端子について
は、以下に詳述するように、可動アーム301の接点
と、絶縁ハウジングに対する固定アーム303の固定部
との相対位置に依存して、固定アームの端部に作用する
力の向きが異なってくる。図11のa)〜c)に、接点
と固定部との相対位置を異ならしめて固定アームの端部
に作用する力の向きを示した。図11のa)は、可動ア
ームの接点が、固定アームの固定部より左側、即ち、そ
の固定部を挟んで、中アームと同じ側にある場合、b)
は、接点が、固定部より右側、即ち、その固定部を挟ん
で、中アームの反対側にある場合、c)は、接点が、固
定部の上部にある場合、をそれぞれ示す。但し、中アー
ムから接点までの距離はa)乃至c)を通して全て等し
く、これに対し、中アーム(若しくは接点)から固定部
までの距離は互いに異なっている。各図の矢印で示され
ているように、カードを回転させたとき、a)について
は、固定アームの端部に上向きの力が働くのに対し、
b)およびc)については、下向きの力が働く。a)に
示す上向きの力は、固定アームを引き剥がす向きであ
り、この結果、はんだ剥離等の問題が生じることにな
る。一方、b)およびc)に示す下向きの力は、固定ア
ームを回路基板に押しつける向きであり、従って、固定
アームを引き剥がす向きとは逆であるため、はんだ剥離
等の問題を生じさせることはない。故に、本発明の第2
の曲げ端子では、その可動アームの接点が、その固定ア
ームの固定部の上部、若しくは、その固定部を挟んで、
中アームの反対側に、位置づけられている。
【0017】図12は、本発明によるカードエッジコネ
クタの他の実施例を示す。この図は、図10にほぼ対応
するが、図10の実施例と異なり、各第2の曲げ端子
を、それと隣合う第2の曲げ端子に対して、カード挿入
方向において前後にずらすようにして、これらの第2の
曲げ端子が、絶縁ハウジングの基部の長手方向に沿って
2列に配設されるようにしている。図のa)は横面図、
b)はカード挿入側から見た図である。図から明らかな
ように、一方の列の各第2の曲げ端子は、各第1の曲げ
端子と同一断面上に配列され、他方の列の各第2の曲げ
端子は、前記一方の列の第2の曲げ端子および第1の曲
げ端子に対して、基部の長手方向において、半ピッチづ
つずらして配列されている。これら第2の曲げ端子につ
いても、先に述べた実施例と同様に、その先端にストッ
パー308が設けてあり、このストッパーを、該ストッ
パーに対応して設けられた絶縁ハウジング110の窪み
309に引っかけることによって、いわゆるプリロード
状態とすることが可能にされている。この実施例のよう
に、第2の曲げ端子を増やすことにより、カードと接触
子、若しくは、回路基板の配線との接点を増加させるこ
とができ、従って、カード使用の多様性を増大させるこ
とができる。
クタの他の実施例を示す。この図は、図10にほぼ対応
するが、図10の実施例と異なり、各第2の曲げ端子
を、それと隣合う第2の曲げ端子に対して、カード挿入
方向において前後にずらすようにして、これらの第2の
曲げ端子が、絶縁ハウジングの基部の長手方向に沿って
2列に配設されるようにしている。図のa)は横面図、
b)はカード挿入側から見た図である。図から明らかな
ように、一方の列の各第2の曲げ端子は、各第1の曲げ
端子と同一断面上に配列され、他方の列の各第2の曲げ
端子は、前記一方の列の第2の曲げ端子および第1の曲
げ端子に対して、基部の長手方向において、半ピッチづ
つずらして配列されている。これら第2の曲げ端子につ
いても、先に述べた実施例と同様に、その先端にストッ
パー308が設けてあり、このストッパーを、該ストッ
パーに対応して設けられた絶縁ハウジング110の窪み
309に引っかけることによって、いわゆるプリロード
状態とすることが可能にされている。この実施例のよう
に、第2の曲げ端子を増やすことにより、カードと接触
子、若しくは、回路基板の配線との接点を増加させるこ
とができ、従って、カード使用の多様性を増大させるこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】本発明では、曲げ端子が使用されている
ために、従来の抜き端子のようにばね定数をあまり大き
くせずに十分なバネ性を発揮することができる。また、
接触子の全長が長くされているために、接触子に負荷さ
れた応力をより大きな領域に分散させることができ、そ
の一部にのみ応力を集中させることはない。この結果、
接触子の変形を防止し、また、カードエッジコネクタ本
体の破損も防止される。更に、接触子の全長をコ字形状
としたことから、装置に占めるスペースの割合を比較的
に小さく抑えることができ、この結果、製作費の削減と
いう利点が得られる。
ために、従来の抜き端子のようにばね定数をあまり大き
くせずに十分なバネ性を発揮することができる。また、
接触子の全長が長くされているために、接触子に負荷さ
れた応力をより大きな領域に分散させることができ、そ
の一部にのみ応力を集中させることはない。この結果、
接触子の変形を防止し、また、カードエッジコネクタ本
体の破損も防止される。更に、接触子の全長をコ字形状
としたことから、装置に占めるスペースの割合を比較的
に小さく抑えることができ、この結果、製作費の削減と
いう利点が得られる。
【0019】また、接触子は、絶縁ハウジング挿入前に
おいて、複数の接触子をセットとして形成されており、
それらを一体的に基板の穴若しくは溝に挿入することが
できるため、複数の接触子を絶縁ハウジングに挿入しな
ければならない場合であっても、その作業が非常に容易
とされる。また、この結果、製造コストを抑えることが
できる。また、各接触子にストッパーを設けて、接触子
をプリロード状態とすることが可能にされている。更
に、特に、接触子のアーム部が表面実装されている場合
に、カードの挿入、回転時に接触子に加わる回転モーメ
ントの方向を制御することができるため、接触子と回路
基板とのはんだ剥離等の問題が解消される。
おいて、複数の接触子をセットとして形成されており、
それらを一体的に基板の穴若しくは溝に挿入することが
できるため、複数の接触子を絶縁ハウジングに挿入しな
ければならない場合であっても、その作業が非常に容易
とされる。また、この結果、製造コストを抑えることが
できる。また、各接触子にストッパーを設けて、接触子
をプリロード状態とすることが可能にされている。更
に、特に、接触子のアーム部が表面実装されている場合
に、カードの挿入、回転時に接触子に加わる回転モーメ
ントの方向を制御することができるため、接触子と回路
基板とのはんだ剥離等の問題が解消される。
【図1】本発明の接触子が使用されるタイプのカードエ
ッジコネクタと、このカードエッジコネクタに挿入され
るカードとを示す図であって、カード挿入前の状態を示
す。
ッジコネクタと、このカードエッジコネクタに挿入され
るカードとを示す図であって、カード挿入前の状態を示
す。
【図2】図1と同様の図であるが、カード挿入後、カー
ド固定前の状態を示す。
ド固定前の状態を示す。
【図3】図1の同様の図であるが、カード固定後の状態
を示す。
を示す。
【図4】絶縁ハウジングの基部の穴に配設される本発明
の実施例による第1の曲げ端子の形状を示す。
の実施例による第1の曲げ端子の形状を示す。
【図5】絶縁ハウジングの基部の溝に配設される本発明
の実施例による第2の曲げ端子の形状を示す。
の実施例による第2の曲げ端子の形状を示す。
【図6】第1の曲げ端子の斜視図。
【図7】第2の曲げ端子の斜視図。
【図8】第1の曲げ端子を絶縁ハウジングに挿入し、更
に、この絶縁ハウジングを回路基板に固定した後の状態
を示す図であって、図1の第1の曲げ端子における断面
である。
に、この絶縁ハウジングを回路基板に固定した後の状態
を示す図であって、図1の第1の曲げ端子における断面
である。
【図9】第2の曲げ端子を絶縁ハウジングに挿入し、更
に、この絶縁ハウジングを回路基板に固定した後の状態
を示す図であって、図1の第2の曲げ端子における断面
である。
に、この絶縁ハウジングを回路基板に固定した後の状態
を示す図であって、図1の第2の曲げ端子における断面
である。
【図10】図8、9に対応する図であって、第1のおよ
び第2の曲げ端子を同時に示す図である。
び第2の曲げ端子を同時に示す図である。
【図11】カード挿入、固定時に、第2の曲げ端子の固
定アームの端部に作用する力を、固定アームの固定位置
と可動アームの接点位置との相対位置を異ならしめて示
した図である。
定アームの端部に作用する力を、固定アームの固定位置
と可動アームの接点位置との相対位置を異ならしめて示
した図である。
【図12】本発明のカードエッジコネクタの他の実施例
を示す図。
を示す図。
100 カードエッジコネクタ 110 絶縁ハウジング 111 基部 112 長溝 113 穴 114 溝 117 アーム部 118 側部壁 121 係止部 200 カード 201 接触部 301 可動アーム 302 中アーム 303 固定アーム 305 曲部 306 曲部 307 曲部 308 ストッパー 309 窪み 310 連結部 400 回路基板 402 取付柱 404 曲がり部 500 幅広部分 502 突起
Claims (12)
- 【請求項1】 複数の配線を有した回路基板に表面実装
によって取り付けられるカードエッジコネクタであっ
て、該カードエッジコネクタは絶縁ハウジングを備え、
該絶縁ハウジングは、少なくとも前記回路基板に表面実
装される側に複数の接触子が配列、固定された長溝をそ
の基部に有し、前記カードエッジコネクタは、前記複数
の各接触子に対応して複数のカード接触部が配列された
カード側縁を前記長溝に斜め前方から挿入して後、この
カード挿入側と対向側のカード側縁を前記回路基板の側
へ回転させることによって、各前記カード接触部を各対
応する複数の接触子と接触させるようなカードエッジコ
ネクタにおいて、 少なくとも、前記絶縁ハウジングの前記回路基板に表面
実装される側に配列、固定された前記複数の端子は、曲
げ端子として形成されており、これらの各曲げ端子は、
各前記カード接触部と接触する接点を有した可動アー
ム、前記回路基板の各対応する配線に接続される接続部
と前記絶縁ハウジングに固定される固定部とを有した固
定アーム、および、これらのアームの一端をつなぐ中ア
ームから成る弾性偏移可能な略コ字形状とされており、
前記固定アームの前記接続部は、該固定アームの前記固
定部を挟んで、前記中アームの反対側に位置づけられて
おり、前記可動アームの前記接点は、前記固定アームの
前記固定部の上部、若しくは、該固定部を挟んで、前記
中アームの反対側に位置付けられていることを特徴とす
るカードエッジコネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載のカードエッジコネクタに
おいて、各前記曲げ端子は、前記固定アームの固定部に
設けられた幅広部分を前記絶縁ハウジングの各対応する
部分に圧入することによって、前記絶縁ハウジングに固
定されているカードエッジコネクタ。 - 【請求項3】 請求項2記載のカードエッジコネクタに
おいて、各幅広部分には突起が設けられているカードエ
ッジコネクタ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のカー
ドエッジコネクタにおいて、各前記曲げ端子は、その可
動アームの先端にストッパーを有し、該ストッパーを前
記絶縁ハウジングに設けられた突起と噛み合わせること
により、カード挿入前において、前記可動アームを前記
回路基板側へ弾性偏移させたプリロード状態とされてい
るカードエッジコネクタ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のカー
ドエッジコネクタにおいて、各前記曲げ端子を、それと
隣り合う曲げ端子に対して、前記カード挿入方向におい
て前後にずらして、前記複数の曲げ端子を2つの列で配
設したカードエッジコネクタ。 - 【請求項6】 複数の配線を有した回路基板に表面実装
されるカードエッジコネクタであって、該カードエッジ
コネクタは絶縁ハウジングを備え、該絶縁ハウジング
は、複数の接触子がその両側に配列、固定された長溝を
その基部に有し、前記カードエッジコネクタは、前記複
数の各接触子に対応するようにして複数のカード接触部
がその両側に配列されたカード側縁を前記長溝に斜め前
方から挿入して後、このカード挿入側と対向側のカード
側縁を前記回路基板側へ回転させることによって、前記
カード側縁の各側の各前記カード接触部を前記長溝の各
側に配列された各対応する複数の接触子と接触させるよ
うなカードエッジコネクタにおいて、 前記複数の接触子は、カード挿入、回転時に前記回路基
板側に位置付けられるカード接触部と接触するような複
数の第1の曲げ端子と、カード挿入、回転時に前記回路
基板側とは反対側に位置付けられるカード接触部と接触
するような複数の第2の曲げ端子とから成り、各前記第
1の曲げ端子は、各前記カード接触部と接触する接点を
有した可動アーム、前記回路基板の各対応する配線に接
続される接続部と前記絶縁ハウジングに固定される固定
部とを有した固定アーム、および、これらのアームの一
端をつなぐ中アームから成る弾性偏移可能な片持梁状と
され、前記可動アームの前記接点は、前記固定アームの
前記固定部を挟んで、前記固定アームの前記接続部の反
対側に位置付けられており、一方、各前記第2の曲げ端
子は、各前記カード接触部と接触する接点を有した可動
アーム、前記回路基板の各対応する配線と接続する接続
部と前記絶縁ハウジングに固定される固定部とを有した
固定アーム、および、これらのアームの一端をつなぐ中
アームから成る弾性偏移可能な略コ字形状とされ、前記
固定アームの前記接続部は、該固定アームの前記固定部
を挟んで、前記中アームの反対側に位置づけられ、前記
可動アームの前記接点は、前記固定アームの前記固定部
の上部、若しくは、該固定部を挟んで、前記中アームの
反対側に位置付けられていることを特徴とするカードエ
ッジコネクタ。 - 【請求項7】 請求項6記載のカードエッジコネクタに
おいて、各前記第1および第2の曲げ端子は、それぞ
れ、各前記固定アームの固定部に設けられた幅広部分を
前記絶縁ハウジングの各対応する部分に圧入することに
よって、前記絶縁ハウジングに固定されているカードエ
ッジコネクタ。 - 【請求項8】 請求項7記載のカードエッジコネクタに
おいて、各幅広部分には突起が設けられているカードエ
ッジコネクタ。 - 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれかに記載のカー
ドエッジコネクタにおいて、前記第1の曲げ端子の可動
アームの接点は、前記第2の曲げ端子の可動アームの接
点よりも前記絶縁ハウジングの内部に引っ込められてい
るカードエッジコネクタ。 - 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれかに記載のカ
ードエッジコネクタにおいて、各前記第2の曲げ端子
は、その可動アームの先端にストッパーを有し、該スト
ッパーを前記絶縁ハウジングに設けられた突起と噛み合
わせることによって、カード挿入前において、前記可動
アームを前記回路基板側へ弾性偏移させた、いわゆるプ
リロード状態とされているカードエッジコネクタ。 - 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれかに記載の
カードエッジコネクタにおいて、各前記第2の曲げ端子
を、それと隣り合う第2の曲げ端子に対して、前記カー
ド挿入方向において前後にずらして、前記複数の第2の
曲げ端子を2つの列で配設したカードエッジコネクタ。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
カードエッジコネクおいて、各前記曲げ端子は、前記絶
縁ハウジングの長溝に固定される以前においては、前記
曲げ端子の固定アームに設けられた連結部によって隣合
う曲げ端子と連結されているカードエッジコネクタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12313696A JP3232241B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | カードエッジコネクタ |
TW086106490A TW366609B (en) | 1996-05-17 | 1997-05-15 | Card edge connector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12313696A JP3232241B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | カードエッジコネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09306606A true JPH09306606A (ja) | 1997-11-28 |
JP3232241B2 JP3232241B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=14853084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12313696A Expired - Fee Related JP3232241B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | カードエッジコネクタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232241B2 (ja) |
TW (1) | TW366609B (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040043252A (ko) * | 2002-11-18 | 2004-05-24 | 쵸우수안 차이 | 카드 커넥터 |
KR100772004B1 (ko) * | 2005-12-06 | 2007-10-31 | 교우세라 에르코 가부시키가이샤 | 잠금구조 |
KR100885863B1 (ko) * | 2001-02-22 | 2009-02-26 | 니혼 앗사쿠단시세이조 가부시키가이샤 | 전기 커넥터 |
JP2009212002A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
EP3179572A1 (en) | 2015-12-10 | 2017-06-14 | Iriso Electronics Co., Ltd. | Connector for flat conductor |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP12313696A patent/JP3232241B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-05-15 TW TW086106490A patent/TW366609B/zh active
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100885863B1 (ko) * | 2001-02-22 | 2009-02-26 | 니혼 앗사쿠단시세이조 가부시키가이샤 | 전기 커넥터 |
KR20040043252A (ko) * | 2002-11-18 | 2004-05-24 | 쵸우수안 차이 | 카드 커넥터 |
KR100772004B1 (ko) * | 2005-12-06 | 2007-10-31 | 교우세라 에르코 가부시키가이샤 | 잠금구조 |
JP2009212002A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
US7654846B2 (en) | 2008-03-05 | 2010-02-02 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connector for electrically connecting circuit boards |
EP3179572A1 (en) | 2015-12-10 | 2017-06-14 | Iriso Electronics Co., Ltd. | Connector for flat conductor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3232241B2 (ja) | 2001-11-26 |
TW366609B (en) | 1999-08-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |