JPH09306373A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH09306373A
JPH09306373A JP5511697A JP5511697A JPH09306373A JP H09306373 A JPH09306373 A JP H09306373A JP 5511697 A JP5511697 A JP 5511697A JP 5511697 A JP5511697 A JP 5511697A JP H09306373 A JPH09306373 A JP H09306373A
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shadow mask
side wall
cathode ray
ray tube
color cathode
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JP5511697A
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Hisashi Nose
寿司 能勢
Mutsumi Maehara
睦 前原
Takeshi Iwata
剛 岩田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスク6の曲面部6aの有効領域を
拡大し、優れた磁気シールド特性を得るシャドウマスク
組立5を備えたカラー陰極線管を提供する。 【解決手段】 多数の電子ビーム通過孔を有する曲面部
6aとスカート部6bとを有するシャドウマスク6と、
略長方形状の枠状部7aを有するマスクフレーム7とを
備え、スカート部6bを枠状部7aの内側に嵌合固定し
たシャドウマスク組立5をパネル部の内部に装着配置し
たカラー陰極線管であり、シャドウマスク組立5は、シ
ャドウマスクのスカート部6bの対向する2辺または4
辺の中央部分を僅かに内側に湾曲するように整形してい
る。 【効果】シャドウマスク6の曲面部6aの有効領域を拡
大し、優れた磁気シールド特性を得るシャドウマスク組
立5を備えたカラー陰極線管を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係わり、特に、シャドウマスクの有効領域を拡大し、か
つ、シャドウマスク組立における磁気シールド特性及び
ハウリング抑止特性を改良したカラー陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、前面側に配
置され、フェースプレート内面に螢光膜を形成したパネ
ル部と、後部側に配置され、3本の電子銃を内包した細
長形状のネック部と、パネル部とネック部とを連結する
略漏斗形状のファンネル部とからなる真空外囲器(ガラ
スバルブ)と、パネル部内側に固定配置されるシャドウ
マスク組立と、パネル部とファンネル部との連結部分の
管体内側に設けられるインナーシールド(磁気シール
ド)と、ファンネル部とネック部との連結部分の管体外
側に装着される偏向ヨークとを具備する。そして、シャ
ドウマスク組立は、多数の電子ビーム通過孔を有し、パ
ネル部前面側に若干突出した曲面部、この曲面部の周縁
から屈曲して垂下するスカート部を備えたシャドウマス
クと、平面形状が略長方形の側壁部、インナーシールド
の外枠に連結されるフランジ部を備えたマスクフレーム
とからなり、スカート部を側壁部に嵌合固定することに
より、シャドウマスク組立が構成される。そして、シャ
ドウマスク組立がパネル部に内側に固定配置された際、
シャドウマスクの曲面部がフェースプレート内面に形成
された螢光膜に対向配置される。
【0003】かかる構成のカラー陰極線管は、ネック部
に内包された電子銃からそれぞれ3本の電子ビームが放
射され、これら3本の電子ビームは偏向ヨークが発生す
る偏向磁界によって適宜偏向される。次いで、3本の電
子ビームは、シャドウマスクの曲面部に設けられた電子
ビーム通過孔を通った後、電子ビーム毎に螢光膜上の対
応する色の螢光体領域に投射される。このようにしてカ
ラー陰極線管のフェースプレートに所要の多色画像が表
示される。
【0004】ここで、図15及び図16(A)、(B)
は、既知のカラー陰極線管に用いられているシャドウマ
スク組立の構成の一例を示す構成図であって、図15は
その上面図、図16(A)はその長辺の中央部分の一部
断面図、(B)はそのコーナー部分の一部断面図であ
る。
【0005】図15及び図16(A)、(B)におい
て、40はシャドウマスク組立、41はシャドウマス
ク、42は曲面部、43はスカート部、44はマスクフ
レーム、45はマスクフレームの側壁部、46はシャド
ウマスク組立をパネル内面に装着するためのスプリン
グ、47はマスクフレームの側壁部45に設けたフレー
ム内側方向のダボ、48はマスクフレームのフランジで
ある。
【0006】そして、シャドウマスク41は、多数の電
子ビーム透過孔(図示なし)を有する曲面部42と、曲
面部42の周縁から屈曲して垂下するスカート部43と
からなっている。マスクフレーム44は、平面形状が略
長方形をなし、側壁部45と側壁部45の下端縁から直
交方向に突出されたフランジ部48とからなり、側壁部
45及びフランジ部48は結合またはプレス成形によっ
て形成される。側壁部45は、外周にマスクフレーム4
4をパネル部の内側に装着するスプリング46が取付け
られる。また、マスクフレームは、側壁部45の機械的
強度を補強するとともに、側壁部45とスカート部43
との接合面のクリアランスを補償するためのダボ47を
有している。シャドウマスク41のスカート部43がマ
スクフレーム44の側壁部45の内側に嵌合され、スカ
ート部43と側壁部45とを数個所にわたって点溶接す
ることによって、シャドウマスク組立40が構成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、シャドウマス
ク41をプレス整形によって形成する際は、そのプレス
整形に伴うスプリングバックによってスカート部43に
若干の反りが発生する。こおスカート部43における反
り量SBは、通常、プレス整形による絞り込みの程度が
比較的大きくなる各コーナー部分において小さく、絞り
込みの程度が比較的小さい各辺の中央部分において大き
くなる傾向がある。かかるプレス整形をした後、シャド
ウマスク41のスカート部の下端縁は、反りの発生によ
って、コーナ部の近傍にある各辺に比べて辺の中央部分
が外方向に僅かに湾曲した形状を有するようになる。
【0008】このように、既知のシャドウマスク組立4
0においては、シャドウマスク41のスカート部43を
マスクフレーム44の側壁部45の内側に嵌合させる場
合、スカート部43の辺の中央部分では側壁部45に当
接するようになり、一方、スカート部43のコーナー部
分ではスカート部43と側壁部45の間にクリアランス
が生じじてしまうという問題があった。
【0009】また、既知のシャドウマスク組立における
シャドウマスク41の曲面部42は、その周縁部を、パ
ネルガラスの周縁形状に合わせて、辺の中央部分が僅か
に外方向に湾曲するように整形していた。即ち、スカー
ト部43をマスクフレーム44の側壁部45の内側に嵌
合させる場合、スカート部43の辺の中央部分が側壁部
45の内側に丁度収まるように、シャドウマスク41に
おける各部の寸法を設定していた。
【0010】そして、このような寸法設定に基づいてシ
ャドウマスク41をプレス整形し、得られたシャドウマ
スク41のスカート部43を、マスクフレーム44の側
壁部45の内側に嵌合させようとした場合、スカート部
43と側壁部45とによるクリアランス49は、スカー
ト部43の辺の中央部分において小さくなり、スカート
部43のコーナー部分において大きくなってしまう。こ
のため、通常は、図15に示されるように、側壁部45
のコーナー部分にそれぞれダボ47を設け、クリアラン
スの拡がりを補うようにしている。なお、ダボ47は、
側壁部45のコーナー部分に限らず、側壁部45の辺の
中央部分にも適宜設けられるが、後者のダボ47は側壁
部45の機械的強度を補強するためのものである。
【0011】このように、既知のシャドウマスク組立4
0においては、シャドウマスク41をプレス整形する際
に、曲面部42の周縁部を辺の中央部分が僅かに外方向
に湾曲するように整形していることから、スカート部4
3と側壁部45とのクリアランスは、スカート部43の
コーナー部分において大きくなってしまい、側壁部45
の各コーナー部分にダボ47を設ける必要が生じるとと
もに、クリアランスが大きくなった分だけ、マスクフレ
ーム44のサイズに対する曲面部42の有効領域が狭く
なってしまうという問題がある。
【0012】また、既知のシャドウマスク組立40にお
いては、コーナー部分におけるスカート部43と側壁部
45との接触部分がダボ47の配置部分だけに限定され
るようになるので、実質的に、スカート部43と側壁部
45との接触部分が少なくなり、特に、コーナー部分で
接触部分が少なくなり、有効なインナーシールド(磁気
シールド)特性を得ることができないという問題があ
る。
【0013】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、シャドウマスク組立におけるマスクフ
レームのサイズに対する曲面部の有効領域を拡大し、か
つ、優れた磁気シールド特性が得られるシャドウマスク
組立を備えたカラー陰極線管を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、主に、次のような各種の手段を備えてい
る。
【0015】その第1の手段は、平面形状が略長方形の
シャドウマスクの曲面部に対して、長辺または短辺の中
央部分が内方向に湾曲するように、即ち、長辺または短
辺の中央部分が内方向に所定の第1の曲率を持って湾曲
するように周縁部を設定する。また、平面形状が略長方
形のマスクフレームの側壁部は、長辺または短辺の中央
部分が外方向に湾曲するように、即ち、長辺または短辺
の中央部分が外方向に所定の第2の曲率を持って湾曲す
るように設定する。これらの設定を行なうことにより、
シャドウマスクのスカート部とマスクフレームの側壁部
は、長辺または短辺の中央部分で十分なクリアランスが
得られるようになり、各コーナー部におけるクリアラン
スを小さくしても、シャドウマスク組立の量産性を充分
確保することができる。さらに、地磁気の影響が最も大
きく表われる表示画面の各コーナー部における磁気シー
ルド効果(陰極線管の外部磁気のシールド効果)を向上
することができ、各コーナー部におけるクリアランスを
小さくした分、表示画面の対角線方向の有効径を大きく
することができる。
【0016】その第2の手段は、平面形状が略長方形の
シャドウマスクの周縁部に対して、長辺または短辺の中
央部分における外方向に湾曲の第1の曲率半径が、長辺
または短辺の各コーナー部に近接した部分における外方
向の対応する湾曲の第2の曲率半径に比べて大きくなる
ように設定する。これらの設定を行なうことにより、シ
ャドウマスクのスカート部とマスクフレームの側壁部
は、長辺または短辺の中央部分で十分なクリアランスが
得られるようになり、各コーナー部におけるクリアラン
スを小さくしても、シャドウマスク組立の量産性を充分
確保することができる。
【0017】その第3の手段は、マスクフレームの側壁
部において、側壁部のフランジ部突出側にダボを設置
し、シャドウマスクのスカート部をダボの設置部分より
開放端側に接触させて溶接している。このような溶接を
行なうことにより、マスクフレームの機械的強度を充分
に維持させるとともに、シャドウマスクの有効径を大き
くすることができ、その上に、シャドウマスクとマスク
フレームの磁気的結合をより向上させることができる。
【0018】その第4の手段は、シャドウマスクの周縁
部とマスクフレームの側壁部とのクリアランスを、長辺
または短辺の中央部分に比べてコーナー部で小さくし、
かつ、マスクフレームの側壁部に、高さ方向にわたって
ダボを設置し、ダボの設置部分におけるクリアランスを
小さくしている。このような状態にすれば、クリアラン
スの小さな部分が自ずと限られるため、シャドウマスク
組立の量産性を確保することができ、同時に、第1の手
段乃至第3の手段で得られる機能を合わせて得ることが
できる。
【0019】このように、前記第1乃至第4の手段によ
れば、シャドウマスクにおける曲面部が実質的にコーナ
ー部まで拡がり、曲面部の有効領域が拡大するととも
に、シャドウマスクのスカート部とマスクフレームの側
壁部との間の各コーナー部における接触部分が増えたた
め、シャドウマスク組立のコーナー部における磁気シー
ルド特性が良好になる。
【0020】なお、この種の手段に類似した技術手段と
しては、例えば、米国特許第4,308,485号明細
書や特開昭63−200436号公報等に開示の手段が
知られているが、いずれのものも、本発明における前記
第1乃至第4の手段を示唆しているものではない。
【0021】また、シャドウマスクをプレス整形によっ
て形成したときのスプリングバックについては、例え
ば、実願昭60−40942号に開示されているが、シ
ャドウマスクを取付けるマスクフレームの構造や、シャ
ドウマスクとマスクフレームとの位置関係等についての
開示がなく、同様に、本発明における前記第1乃至第4
の手段を示唆しているものではない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明のカラー陰極線管における
実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【0024】図1において、1はパネル部、2はネック
部、3はファンネル部、4は螢光膜、5はシャドウマス
ク組立、6はシャドウマスク、7はマスクフレーム、8
は偏向ヨーク、9はピュリテイ調整用マグネット、10
はセンタービームスタティックコンバーゼンス調整用マ
グネット、11はサイドビームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット、12は電子銃、13は電子ビー
ム、14はインナーシールド(磁気シールド)である。
【0025】そして、カラー陰極線管は、前面側に配置
され、フェースプレート内面に螢光膜4が形成されたパ
ネル部1と、後部側に配置され、電子銃12を収納して
いる細長い円筒形状のネック部2と、パネル部1及びネ
ック部2を連結する略漏斗形状のファンネル部3とによ
り管体(ガラスバルブ)が構成される。パネル部1の内
側に配置されるシャドウマスク組立5は、シャドウマス
ク6とマスクフレーム7とからなっている。この場合、
シャドウマスク6は、例えば、アンバー材またはAK
(アルミキド)材からなるもので、多数の電子ビーム通
過孔を有する曲面部と、曲面部の周縁部から屈曲して垂
下するスカート部とを有している。マスクフレーム7
は、例えば、軟鋼またはステンレス材からなるもので、
平面形状が略長方形のもので、立設した側壁部と、側壁
部の下端より内方に略垂直に屈曲したフランジ部とを有
している。シャドウマスク6のスカート部がマスクフレ
ーム7の側壁部の内側に嵌合されて溶接され、シャドウ
マスク6とマスクフレーム7とが一体的になって、シャ
ドウマスク組立5が構成される。シャドウマスク組立5
は、シャドウマスク6の曲面部が螢光膜4方向に僅かに
突出した状態でパネル部1の内側に配置固定される。
【0026】管体のファンネル部3には、内側のパネル
部1寄りの部分にインナーシールド14が配置され、外
側のネック部2寄りの部分に偏向ヨーク8が装着され
る。ネック部2は、外側に、ピュリテイ調整用マグネッ
ト9、センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット10、サイドビームスタティックコンバー
ゼンス調整用マグネット11が併設配置される。電子銃
12から放射された3本の電子ビーム13(図1では1
本だけが示されている)は、偏向ヨーク8が発生する偏
向磁界によって所定方向に偏向された後、シャドウマス
ク6に設けられた多くの電子ビーム透過孔を通して螢光
膜4のそれぞれ対応する色の画素に到達する。
【0027】前記構成によるカラー陰極線管の動作、即
ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管における画
像表示動作と同じである。
【0028】
【実施例】図2及び図3は、図1に図示されたカラー陰
極線管に用いられるシャドウマスク組立5の第1実施例
を示す構成図であって、図2はその斜視図、図3はその
平面図である。
【0029】図2及び図3において、6aはシャドウマ
スク6の曲面部、6bはシャドウマスク6のスカート
部、6b1 、6b3 はスカート部6bの相対する長辺、
6b2、6b4 はスカート部6bの相対する短辺、7a
はマスクフレーム7の側壁部、7a1 、7a3 は側壁部
7aの相対する長辺、7a2 、7a4 は側壁部7aの相
対する短辺、7bはスプリング、7cは側壁部7aの内
側に設置したダボであり、その他、図1に示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0030】ここで、図3に示された軸Aは、シャドウ
マスク組立5の中心部を通り、短辺に略平行な軸、同じ
く軸Bは、シャドウマスク組立5の中心部を通り、長辺
に略平行な軸である。
【0031】そして、シャドウマスク6は、多くの電子
ビーム通過孔(図示なし)を形成した有効領域を有する
曲面部6aと、曲面部6aの周縁部から屈曲して垂下す
るスカート部6bとからなっている。マスクフレーム7
は、2つの長辺7a1 、7a3 と2つの短辺7a2 、7
4 により、平面形状が略長方形になるように形成され
た側壁部7aと、後述するようにインナーシールド14
が取付けられるフランジ71とを有する。側壁部7a
は、各辺7a1 乃至7a4 の外周にそれぞれスプリング
7bが取付けられ、2つの長辺7a1 、7a3 の内周に
ダボ7cが形成されている。
【0032】プレス整形によって、このシャドウマスク
6を形成する場合、スカート部6bの2つの長辺6b
1 、6b3 及び2つの短辺6b2 、6b4 は、中央部分
が各コーナー部の近傍よりも僅かに内方(シャドウマス
ク6の中心方向)側に湾曲するように整形する。即ち、
スカート部6bの2つの長辺6b1 、6b3 は、軸Aと
交差する交差部分及びその近傍が最も内方側に湾曲して
おり、かつ、前記交差部分を中心に湾曲状態が左右対称
になっている。同様に、スカート部6bの2つの短辺6
2 、6b4 は、軸Bと交差する交差部分及びその近傍
が最も内方側に湾曲しており、かつ、前記交差部分を中
心に湾曲状態が左右対称になっている。また、マスクフ
レーム7の側壁部7aの内周に設置されるダボ7cは、
側壁部7aと軸Aが交差する交差部分上及びその交差部
分の近傍であって、しかも、スカート部6bの2つの長
辺6b1 、6b3 の湾曲状態が最も大きくなる部分に設
置される。
【0033】シャドウマスク6のスカート部6bをマス
クフレーム7の側壁部7aの内側に嵌合させたとき、長
辺及び短辺のクリアランス51を、中央部分で比較的大
きくし、コーナー部の近傍部分で比較的小さくするた
め、側壁部7aの2つの長辺7a1 、7a3 の中央部分
(スカート部6bの内方側への湾曲部分に対向した部
分)にそれぞれダボ7cを設置しているが、側壁部7a
の各コーナー部に溶接するためのダボ7cを設置してい
ない。そして、シャドウマスク6のスカート部6bとマ
スクフレーム7の側壁部7aの溶接点を、各辺の中央部
分近傍とコーナー部に選んでいる。
【0034】シャドウマスク6のスカート部6bとマス
クフレーム7の側壁部7aとの間のコーナー部の接触部
分を多くするために、マスクフレーム7の側壁部7a内
面の曲率とシャドウマスク6のスカート部6bの曲率と
を略同じかまたはスカート部6bの曲率を側壁部7a内
面の曲率よりもやや小さくなるように設定する。
【0035】また、シャドウマスク6のスカート部6b
とマスクフレーム7の側壁部7aとの間の接触部分は、
曲率を有するコーナー部からコーナー部に連なる各辺に
まで及ぶ領域になる。なお、コーナー部における接触部
分は、スカート部6bの下端部と側壁部7aとの接触部
分であってもよく、また、スカート部6bの上端部と側
壁部7aとの接触部分であってもよい。そして、コーナ
ー部における接触部分は、スカート部6bと側壁部7a
との面状態の接触であることが最も好ましい。この場
合、ダボ7cは、側壁部7aの内周側に溶接により設置
するようにしてもよく、また、側壁部7aを内方向にプ
レス整形して設置するようにしてもよい。
【0036】かかる構成にすれば、シャドウマスク組立
5のシャドウマスク6のスカート部6bにおける2つの
長辺6b1 、6b3 及び2つの短辺6b2 、6b4 と、
マスクフレーム7の側壁部7aにおける2つの長辺7a
1 、7a3 及び2つの短辺7a2 、7a4 との各対向面
において、スカート部6bと側壁部7aの各辺の中央部
分のクリアランス51が比較的大きくなり、コーナー部
のクリアランス51が比較的小さくなる。即ち、各辺の
中央部分及びその近傍部分のクリアランス51よりも、
コーナー部のクリアランス51の方が小さくなる。その
結果、スカート部6bと側壁部7aとの接触部分は、各
コーナー部において十分に確保することが可能になり、
側壁部7aの各コーナー部分にダボ7cを設置する必要
がなくなる。
【0037】さらに、側壁部7aの各コーナー部にダボ
7cを設置する必要がなくなったことから、シャドウマ
スク6の曲面部6aが実質的にコーナー部で拡がり、そ
の分、曲面部6aの有効領域を拡大することができ、コ
ーナー部をスクエアコーナにすることができる。さら
に、スカート部6bと側壁部7aとの接触部分がコーナ
ー部において多くなったため、シャドウマスク組立5の
コーナー部における磁気シールド特性が良好になり、そ
の結果、表示画面の各コーナー部におけるフォーカス特
性を改善することができる。
【0038】以上を総合すると、本発明の最も特徴的な
点は、シャドウマスク6のスカート部6bとマスクフレ
ーム7の側壁部7aとを、コーナー部においてほぼ全体
に接触状態(密接状態)にしていることである。即ち、
シャドウマスク6は、中央部に配置され、電子ビーム通
過孔を有する曲面部6aと、曲面部6aの周縁部から屈
曲して垂下するスカート部6bとを有し、周縁部の平面
形状は、長辺または短辺が内方側に第1の曲率を持って
湾曲した略長方形のものである。また、マスクフレーム
7の平面形状は、長辺または短辺が外方側に第2の曲率
を持って湾曲した略長方形のものである。そして、シャ
ドウマスク6のスカート部6bは、マスクフレーム7の
側壁部7aの内周に溶接によって固定されたものであ
る。
【0039】ここで、図4(A)、(B)は第1実施例
のシャドウマスク組立をカラー陰極線管に装着し、それ
にインナーシールドを装着する場合の構成例を示す一部
断面図であって、(A)はインナーシールドを装着する
場合の一つの例、(B)はインナーシールドを装着する
場合の他の例であって、いずれも、シャドウマスク組立
5とインナーシールド14との結合に係止スプリング1
5を用いた例を示すものである。
【0040】図4(A)、(B)において、15は係止
スプリング、71はマスクフレーム7のフランジ部であ
って、その他、図2及び図3(A)、(B)に示された
構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けてい
る。
【0041】図4(A)、(B)に図示された例におい
ては、マスクフレーム7のフランジ部71とインナーシ
ールド14とを装着する場合に、フランジ部71及びイ
ンナーシールド14のフランジ部141にそれぞれ結合
孔を形成し、これらの係合孔に係止スプリング15を挿
入し、係止スプリング15のバネ作用によって装着する
ものである。
【0042】このインナーシールド14の装着例によれ
ば、コーナー部にダボ7cを設置する必要がないため、
その分、マスクフレーム7のフランジ部71を広くする
ことが可能になり、コーナー部におけるシャドウマスク
6とインナーシールド14とが密着するので、磁気結合
状態を向上させることができ、特に、地磁気の影響を大
きく受ける表示画面のコーナー部のビームランディング
裕度を向上させることができる。
【0043】さらに、このインナーシールド14の装着
例において、コーナー部におけるマスクフレーム7の側
壁部7aの開放端712がシャドウマスク6の曲面部6
aの周縁部61よりも螢光膜4側に突出しているので、
コーナー部における外部から加わる磁気のシールド効果
がより向上する。なお、マスクフレーム7の側壁部7a
の開放端712を、側壁部7aの全周にわたってシャド
ウマスク6の曲面部6aの周縁部61よりも螢光膜4側
に突出させるよういすれば、コーナー部を含んだ周縁部
61の全周にわたって外部から加わる磁気(特に地磁
気)のシールド効果が向上する。
【0044】この場合、マスクフレーム7の側壁部7a
のコーナー部には、ダボ7cを設ける必要がないので、
有効画面に対応した電子ビーム通過孔を有するシャドウ
マスク6の有効部をより周辺領域まで拡げることがで
き、対角線方向の有効画面を拡大することができる。
【0045】また、図5(A)、(B)は、マスクフレ
ーム7の側壁部7aのコーナー部に、何等かの事情でダ
ボ7cを設ける必要が生じた場合の構成例を示す一部断
面図であって、(A)は高さ方向に背の低いダボ7cを
設けた場合、(B)は高さ方向に背の高いダボ7cを設
けた場合を示すものである。
【0046】図5(A)、(B)において、図2乃至図
4に示される構成要素と同じ構成要素については同じ符
号を付けている。
【0047】図5(A)に示されるように、高さ方向に
背の低いダボ7cを設けた場合は、シャドウマスク6の
スカート部6bの全体をダボ7cに接触させないで、マ
スクフレーム7の側壁部7aにのみ接触させるように
し、図5(B)に示されるように、高さ方向に背の高い
ダボ7cを設けた場合は、スカート部6bの全体をダボ
7cに接触させるようにすればよい。このような接触を
行なうことによって、マスクフレーム7とシャドウマス
ク6の接触部分を拡大させ、結合効果を向上させること
ができる。
【0048】次に、図6は、シャドウマスク6の曲面部
6aに設けられる電子ビーム通過孔の配列状態の一部を
示す説明図である。
【0049】一般に、シャドウマスク6の電子ビーム通
過孔の孔ピッチPが小さい程、高精細な表示画像を得る
ことができるものであるが、この孔ピッチPが小さ過ぎ
ると、電子ビームのランディング裕度が小さくなり、1
本の電子ビームが複数色の螢光体に当たってそれらを発
光させる現象(所謂、多色打ち)が起き易くなる。これ
は、通常、ピュリティの劣化と呼ばれている。このピュ
リティの劣化は、地磁気の影響が大きく、特に、電子ビ
ームの偏向角の大きくなる表示画面のコーナー部におい
て大きな影響を受けるようになる。
【0050】この場合、第1実施例のシャドウマスク組
立によれば、コーナー部におけるインナーシールド効果
が改善されるため、シャドウマスク6の電子ビーム通過
孔の孔ピッチPを0.28mm以下にした高精細カラー
陰極線管を実現することができる。
【0051】図7(A)、(B)は、図1に図示された
カラー陰極線管に用いられる電子銃12の構成の一例を
示す構成図であって、(A)は管軸方向の断面図、
(B)はそのD−D線部分の断面図である。
【0052】この電子銃12は、主レンズ部分におい
て、3本の電子ビームに対して共通の外囲器を有する電
極が対向配置される所謂大口径電子銃であって、3本の
電子ビームのビーム間隔Sが小さい程、コンバーゼンス
およびフォーカスが向上するという性質を持っている。
ところが、電子銃の3本の電子ビームのビーム間隔Sを
小さくすると、図4(A)、(B)に示される、パネル
部1のフェースプレート内面とシャドウマスク6との間
隔Qが大きくなり、地磁気の影響によるピュリティの劣
化が問題となる。これに対して、第1実施例のシャドウ
マスク組立5によれば、特に問題となるコーナー部にお
けるインナーシールド効果が改善されるため、電子銃の
3本の電子ビームのビーム間隔Sが5.5mm以下であ
っても、十分なランディング裕度を確保することができ
る。なお、ここでいうビーム間隔Sは、図7(A)に示
されるように、カソード表面部における3本の電子ビー
ムのビーム間隔Sを意味する。そして、シャドウマスク
6の電子ビーム通過孔の孔ピッチPが0.28mmの場
合のとき、3本の電子ビームのビーム間隔Sは5.0m
m以下であっても、ピュリティ裕度を確保することが可
能になる。
【0053】なお、本実施例においては、プレス整形に
よってシャドウマスク6のスカート部6bを形成する場
合、スカート部6bの2つの長辺6b1 、6b3 及び2
つの短辺6b2 、6b4 は、辺の中央部分を辺のコーナ
ー部の近傍部分よりも僅かに内方(シャドウマスク6の
中心方向)側に湾曲するように整形した例を挙げて説明
したが、スカート部6bの2つの長辺6b1 、6b3
び2つの短辺6b2 、6b4 に対してかかる整形を行う
代わりに、2つの長辺6b1 、6b3 または2つの短辺
6b2 、6b4 だけについてかかる整形を行い、残りの
2つの短辺6b2 、6b4 または2つの長辺6b1 、6
3 について既知の整形態様にしたがった整形を行った
ものであっても、前述の効果を達成することができる。
【0054】以上のように、本実施例によれば、シャド
ウマスク組立におけるシャドウマスクの少なくとも相対
する2辺のスカート部とマスクフレームの対応する少な
くとも相対する2辺の側壁部との接合面において、辺の
中央部分のクリアランスを比較的大きくし、区コーナー
部分のクリアランスを比較的小さくすることができ、そ
の結果、コーナー部分におけるスカート部と側壁部との
接触部分を充分に確保することができ、側壁部の各コー
ナー部分にそれぞれダボを設置する必要がなくなる。
【0055】また、本実施例によれば、側壁部の各コー
ナー部分にそれぞれダボを設置する必要がなくないこと
から、シャドウマスクにおける曲面部が実質的にコーナ
ー部まで拡がり、その分、曲面部の有効領域を拡大する
ことができ、さらに、コーナー部においてスカート部と
側壁部との接触部分が拡大されたので、シャドウマスク
組立のコーナー部における磁気シールド特性を良好にで
きる。
【0056】特に、パネル部フェースプレートのアスペ
クト比が16:9または16:10等の横長のカラー陰
極線管においては、コーナー部表示画面のフォーカスが
劣化するが、本実施例を適用することにより、フォーカ
ス特性の劣化を未然に回避できる。
【0057】続く、図8は、図1に図示されたカラー陰
極線管に用いられるシャドウマスク組立5の第2実施例
を示す平面図である。
【0058】図8において、RF1はマスクフレーム7
の側壁部7aの2つの長辺における湾曲部分の内側の曲
率半径、RF2は側壁部7aの2つの短辺における湾曲
部分の内側の曲率半径、RM1はシャドウマスク6の曲
面部6a周縁部の長辺における湾曲部分の曲率半径、R
M2は曲面部6a周縁部の短辺における湾曲部分の曲率
半径であり、その他に、図3に示された構成要素と同じ
構成要素には同じ符号を付けている。
【0059】図8に示されるように、シャドウマスク6
は、中央部分に多くの電子ビーム通過孔を有する曲面部
6aと、曲面部6aの周縁部から屈曲して垂下するスカ
ート部6bとを有し、周縁部の平面形状は、長辺が内方
側に曲率半径RM1で湾曲し、短辺が内方側に曲率半径
RM2で湾曲した略長方形状のものであり、また、マス
クフレーム7は、立設した側壁部7aと、側壁部7aの
下端から垂直方向に屈曲したフランジ部71によって略
L字形の断面形状を有し、側壁部7aの平面形状は、長
辺が外方側に曲率半径RF1で湾曲し、短辺が外方側に
曲率半径RF2で湾曲した略長方形状のものである。そ
して、マスクフレーム7の側壁部7aの2つの長辺にお
ける内側の曲率半径RF1をシャドウマスク6の曲面部
6a周縁部の長辺における湾曲部分の曲率半径RM1よ
りも小さく設定し、同時に、側壁部7aの2つの短辺に
おける内側の曲率半径RF2を曲面部6a周縁部の短辺
における湾曲部分の曲率半径RM2よりも小さく設定す
る。
【0060】かかる構成の第2実施例のシャドウマスク
組立5によれば、シャドウマスク6のスカート部6bの
2つの相対する2辺と、マスクフレーム7の対応する側
壁部7aの2つの相対する2辺との接合部分において、
辺の中央部分のクリアランスを比較的大きくし、コーナ
ー部のクリアランスを比較的小さくすることが可能にな
る。また、辺の中央部分のクリアランスを大きくしたこ
とによって、コーナー部のクリアランスを小さくしたと
しても、以下に述べるような構成を備えたことにより、
比較的簡単にシャドウマスク6のスカート部6bをマス
クフレーム7の側壁部7a内側に嵌め込むことができ、
シャドウマスク組立5の量産性を確保することができ
る。
【0061】この場合、第2実施例においては、シャド
ウマスク6の曲面部6aの周縁部の平面形状として、長
辺が内方側に曲率半径RM1で湾曲し、短辺が内方側に
曲率半径RM2で湾曲しており、マスクフレーム7の側
壁部7aの平面形状として、長辺が外方側に曲率半径R
F1で湾曲し、短辺が外方側に曲率半径RF2で湾曲し
ているものを挙げて説明したが、曲率半径RM1、RM
2の中のいずれか一方が無限大(辺が直線状に形成され
る)であり、それに対応して、曲率半径RF1、RF2
の中のいずれか一方るの周縁部の無限大(同じく辺が直
線状に形成される)であってもよく、また、曲率半径R
F1、RF2、RM1、RM2の間で、RM1>RF1
またはRM2>RF2を満たすものであれば、前述の機
能より若干劣るものの、ほぼ同等の機能を達成すること
ができる。
【0062】続いて、図9及び図10(A)乃至(C)
は、図1に図示されたカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスク組立5の第3実施例を示す構成図であって、
図9はその平面図、図10(A)は図9におけるA−A
線部分の断面図、図10(B)は図9におけるB−B線
部分の断面図、図10(C)は図9におけるC−C線部
分の断面図である。
【0063】図9及び図10(A)乃至(C)におい
て、図3及び図5(A)、(B)に図示された構成要素
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0064】第3実施例においては、シャドウマスク6
の構成素材としてアンバー材を用いており、アンバー材
は固いために、シャドウマスク6のスカート部6bの高
さを通常のスカート部の高さよりも低く形成している。
【0065】図9及び図10(A)乃至(C)に示され
るように、シャドウマスク6は、中央部分に多くの電子
ビーム通過孔を有する曲面部6aと、曲面部6aの周縁
部から屈曲して垂下したスカート部6bとを有してい
る。マスクフレーム7は、立設された側壁部7aと、側
壁部7aの下端から垂直方向に屈曲したフランジ部7b
とを有する略L字形の断面形状、及び、略長方形の平面
形状を有するもので、側壁部7aには下端部にダボ7c
が設置される。そして、シャドウマスク6のスカート部
6bは、全体的に、側壁部7aにおけるダボ7cの設置
箇所よりも開放端側に接触した状態で、スカート部6b
が側壁部7aの内周に溶接されている。
【0066】ここで、図10(A)に示されるように、
Laを、長辺におけるマスクフレーム7の側壁部7aの
開放端内周部とシャドウマスク6の曲面部6aの周縁部
との間隔、図10(B)に示されるように、Lbを、短
辺におけるマスクフレーム7の側壁部7の開放端内周部
とシャドウマスク6の曲面部6aの周縁部との間隔、図
10(C)に示されるように、Lcを、コーナー部にお
けるマスクフレーム7の側壁部7の開放端内周部とシャ
ドウマスク6の曲面部6aの周縁部との間隔とすれば、
既に述べた第1及び第2実施例と同様に、間隔La、L
b、Lcとの間に、La>Lc、Lb>Lcの関係があ
り、コーナー部における接触部分が多くなっている。
【0067】この第3実施例における特徴的な点は、シ
ャドウマスク組立5において、シャドウマスク6のスカ
ート部6bは、マスクフレーム7の側壁部7a下端に設
置されるダボ7cよりも側壁部7aの開放端側に接触し
た状態にあることである。このような構成により、アン
バー材よりなるシャドウマスク6のスカート部6bの高
さを低くしても、ダボ7cの設置箇所より側壁部7aの
開放端側にスカート部6bのほぼ全体が接触するため、
シャドウマスク6のスカート部6bをマスクフレームの
側壁部7aの下端まで嵌め込む必要がなくなり、スカー
ト部6bの側壁部7aへの嵌め込み作業及び溶接作業の
各作業性が向上する。また、ダボ7cを設置したことに
より、マスクフレーム7の機械的強度が向上するもの
で、この場合、各コーナー部には必ずしもダボ7cを設
置する必要がなくなる。
【0068】次に、図11(A)、(B)、(C)は、
第3実施例において、マスクフレーム7の側壁部7aに
設置されるダボ7cが2段階である場合の例を示す断面
図であって、図11(A)は長辺の断面図、図11
(B)は短辺の断面図、図11(C)はコーナー部の断
面図である。
【0069】図11(A)乃至(C)において、7c
1、7c2はダボであり、その他、図10(A)乃至
(C)に図示された構成要素と同じ構成要素については
同じ符号を付けている。
【0070】図11(A)、(B)示されるように、本
例は、側壁部7aの長辺及び短辺の中央部分において、
側壁部7aの下端側に第1のダボ7c1を、第1のダボ
7c1より開放端側に第2のダボ7c2をそれぞれ設置
している。これに対して、図11(C)に示されるよう
に、側壁部7aのコーナー部にダボ7cを設置していな
い。
【0071】シャドウマスク6のスカート部6bは、全
体的に、側壁部7aに設置した第2のダボ7c2に接触
させた状態で、スカート部6bと側壁部7aとを溶接し
ている。
【0072】なお、本例においては、マスクフレーム7
の側壁部7aに設置されるダボ7c1、7c2が2段階
になっている例を挙げて説明したが、ダボ7c1、7c
2の設置段数は2段階のものに限られず、3段階または
それ以上であってもよい。
【0073】次いで、図12及び図13(A)乃至
(C)は、図1に図示されたカラー陰極線管に用いられ
るシャドウマスク組立5の第4実施例を示す構成図であ
って、図12はその平面図、図13(A)は図12にお
けるA−A線部分の断面図、図13(B)は図10にお
けるB−B線部分の断面図、図13(C)は図10にお
けるC−C線部分の断面図である。
【0074】図12及び図13(A)乃至(C)におい
て、図9及び図10(A)、(B)に図示された構成要
素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0075】この第4実施例においても、シャドウマス
ク6の構成素材としてアンバー材を用いており、シャド
ウマスク6のスカート部6bの高さを通常のスカート部
の高さよりも低く形成している。
【0076】図12及び図13(A)乃至(C)に示さ
れるように、シャドウマスク6は、中央部分に多くの電
子ビーム通過孔を有する曲面部6aと、曲面部6aの周
縁部か屈曲して垂下するスカート部6bとを有し、マス
クフレーム7は、立設した側壁部7aと、側壁部7aの
下端から垂直方向に屈曲したフランジ部7bとからなる
の略L字形の断面形状、及び、略長方形の平面形状を有
すりもので、側壁部7aの下端部から開放端部に至るダ
ボ7cが設置されているもので、シャドウマスク6のス
カート部6bがマスクフレーム7の側壁部7a内周に溶
接されている。
【0077】この第4実施例における特徴的な点は、マ
スクフレーム7の側壁部7aの長辺及び短辺に設置され
ているダボ7cが、側壁部7aの高さ方向全体にわたっ
て設けられていることである。このような構成によっ
て、シャドウマスク6のスカート部6bとマスクフレー
ム7の側壁部7aの内周との接触部分(かつ、溶接部
分)における密着度を向上させることができる。勿論、
ダボ7cが側壁部7aの開放端側まで設置されることに
より、シャドウマスク6のスカート部6bがマスクフレ
ーム7の側壁部7a内側に嵌め込み難くなるが、ダボ7
cの設置部分は全体的に少ないため、スカート部6bを
側壁部7aに嵌め込む作業に対する大きな支障にならな
い。
【0078】なお、ダボ7cを設置した部分の側壁部7
aの開放端側をテーパ状Tのもの形成すれば、スカート
部6bを側壁部7aに嵌め込む際の作業性が向上する。
例えば、図13(A)、(B)に示されるように、ダボ
7cを設置した部分の側壁部7aの長辺及び短辺におけ
る開放端側をテーパ状Tに形成しているが、図13
(C)に示されるように、側壁部7aのコーナー部にダ
ボ7cを設置していないため、側壁部7aの開放端側が
テーパ状に形成されていない。
【0079】また、図13(D)は、テーパ状Tの形状
の他の例を示すもので、マスクフレーム7の側壁部7a
の開放端側を外方に傾斜させたものである。
【0080】続く、図14(A)、(B)、(C)は、
図1に図示されたカラー陰極線管に用いられるシャドウ
マスク組立5の第4実施例の変形例を示す構成図であっ
て、(A)は図12におけるA−A線部分の断面図、
(B)は図10におけるB−B線部分の断面図、(C)
は図10におけるC−C線部分の断面図である。
【0081】図14(A)、(B)に示されるように、
ダボ7cを設置した部分の側壁部7aの長辺及び短辺の
開放端側をそれぞれテーパ状Tに形成し、シャドウマス
ク6のスカート部6bの全体をマスクフレーム7の側壁
部7aのダボ7c設置箇所よりも開放端側に接触させ、
その接触状態でスカート部6bを側壁部7aの内周に溶
接しており、一方、図14(C)に示されるように、ダ
ボ7cを設置していない側壁部7aのコーナー部の開放
端側をテーパ状Tに形成しておらず、シャドウマスク6
のスカート部6bの全体をマスクフレーム7の側壁部7
aのダボ7c設置箇所よりも開放端側に対応した箇所に
接触させ、その接触状態でスカート部6bを側壁部7a
の内周に溶接しているものである。
【0082】このような構成においても、前述の各実施
例で発揮される機能と同等の機能を達成させることが可
能である。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シャド
ウマスクのスカート部とマスクフレームの側壁部との間
のコーナー部における接触部分を十分に確保することが
でき、側壁部の各コーナー部にそれぞれダボを設置する
必要がないという効果がある。
【0084】また、本発明によれば、側壁部のコーナー
部にそれぞれダボを設置する必要がないことから、シャ
ドウマスクの曲面部が実質的にコーナー部まで拡がり、
その分、曲面部の有効領域を拡大することができる。さ
らに、コーナー部においてスカート部と側壁部との接触
部分が拡大したので、シャドウマスク組立のコーナー部
における磁気シールド特性が良好になるという効果があ
る。
【0085】さらに、本発明によれば、マスクフレーム
の機械的強度が向上し、シャドウマスクをマスクフレー
ムに嵌め込んでシャドウマスク組立を製造する際の量産
性及び作業性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー陰極線管における実施の形態の
一例を示す概略断面図である。
【図2】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
シャドウマスク組立の第1実施例を示す斜視図である。
【図3】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
シャドウマスク組立の第1実施例を示す平面図である。
【図4】図2に図示されたシャドウマスク組立をカラー
陰極線管に装着し、それにインナーシールドを装着する
場合の構成例を示す断面図である。
【図5】マスクフレームの側壁部のコーナー部にダボを
設けた場合の構成例を示す断面図である。
【図6】シャドウマスクの曲面部に設けられる電子ビー
ム通過孔の配列状態の一部を示す説明図である。
【図7】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
電子銃の構成の一例を示す構成図である。
【図8】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
シャドウマスク組立の第2実施例を示す平面図である。
【図9】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
シャドウマスク組立の第3実施例を示す平面図である。
【図10】図9に図示されたシャドウマスク組立の各部
の構成を示す断面図である。
【図11】図9に図示されたシャドウマスク組立におい
て、マスクフレームの側壁部に設置されるダボが2段階
である場合の例を示す断面図である。
【図12】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられ
るシャドウマスク組立の第4実施例を示す平面図であ
る。
【図13】図12に図示されたシャドウマスク組立の各
部の構成を示す断面図である。
【図14】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられ
るシャドウマスク組立の第4実施例の変形例を示す構成
図である。
【図15】既知のカラー陰極線管に用いられるシャドウ
マスク組立の構成を示す平面図である。
【図16】図15に図示されたシャドウマスク組立にお
けるコーナー部の断面図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光膜 5 シャドウマスク組立 6 シャドウマスク 6a 曲面部 6b スカート部 7 マスクフレーム 7a 側壁部 7b スプリング 7c ダボ 71 フランジ部 8 偏向ヨーク 9 ピュリテイ調整用マグネット 10 センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット 11 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 12 電子銃 13 電子ビーム 14 インナーシールド(磁気シールド) 15 係止スプリング

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェースプレート内面に螢光膜を形成し
    たパネル部と、電子銃を内包したネック部と、前記パネ
    ル部と前記ネック部とを連結するファンネル部とからな
    る管体を有し、前記管体内に配置されたシャドウマスク
    組立と、前記シャドウマスク組立に取付けられたインナ
    ーシールドとを備えたカラー陰極線管において、前記シ
    ャドウマスク組立は、シャドウマスクと、マスクフレー
    ムと、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内に取付
    けるスプリングとからなり、前記シャドウマスクは、電
    子ビーム通過孔を有する曲面部と、前記曲面部の周縁部
    から折曲して垂下するスカート部とを有し、前記シャド
    ウマスクの周縁部の平面形状は、略長方形のもので、長
    辺及び短辺の少なくとも一方の中央部分が内方に湾曲し
    ており、前記マスクフレームは、平面形状が略長方形
    で、側壁部及び前記側壁部から内方に垂直に屈曲したフ
    ランジ部からなる略L字形の断面形状を有しており、前
    記マスクフレームの側壁部の長辺及び短辺の少なくとも
    一方は中央部分が外方に湾曲しており、前記スカート部
    の外周側と前記側壁部の内周側が溶接されていることを
    特徴をするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形状
    及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、各コー
    ナー部における前記シャドウマスクの周縁部の内周と前
    記マスクフレームの側壁部の外周との接触領域の曲率R
    が略等しいものであることを特徴とする請求項1に記載
    のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形状
    及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記周
    縁部の内周と前記側壁部の外周との間隙が前記長辺の中
    央部分または前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部
    で小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の
    カラー陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記マスクフレームの側壁部は、長辺及
    び短辺の中央部分の内周側にそれぞれダボを配置し、前
    記周縁部の中央部分の内周と前記側壁部の外周との間隙
    が前記周縁部のコーナー部の内周と前記側壁部の外周と
    の間隙に略等しくなるようにしていることを特徴とする
    請求項1に記載のカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記マスクフレームの側壁部は、長辺及
    び短辺の中央部分の内周側にそれぞれダボを配置し、各
    コーナー部の内周側にダボを配置していないことを特徴
    とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形状
    及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記周
    縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分または
    前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくなっ
    ており、かつ、前記シャドウマスク組立における前記側
    壁部の開放端が前記周縁部よりも突出した状態になって
    いることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線
    管。
  7. 【請求項7】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形状
    及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記周
    縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分または
    前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくなっ
    ており、かつ、前記シャドウマスク組立における前記側
    壁部の開放端が全周にわたって前記周縁部よりも突出し
    た状態になっていることを特徴とする請求項1に記載の
    カラー陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記シャドウマスクは、電子ビーム通過
    孔を配置している略長方形のシャドウマスク有効部のコ
    ーナーをスクエアコーナーに構成していることを特徴と
    する請求項1に記載のカラー陰極線管。
  9. 【請求項9】 前記インナーシールドは、外枠を略長方
    形の前記マスクフレームのコーナー部に取付けたもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線
    管。
  10. 【請求項10】 前記マスクフレームのフランジ部は、
    コーナー部にインナーシールドの外枠を取付ける係止ス
    プリング嵌め込み用孔を有していることを特徴とする請
    求項1に記載のカラー陰極線管。
  11. 【請求項11】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー陰極線管。
  12. 【請求項12】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されており、前記電子ビーム通過孔は、ピッチが
    0.28mm以下の丸孔であることを特徴とする請求項
    1に記載のカラー陰極線管。
  13. 【請求項13】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されており、前記電子ビーム通過孔は、ピッチが
    0.28mm以下の丸孔であり、電子銃は、放射される
    3本の電子ビームのビーム間隔がカソード表面において
    5.5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載
    のカラー陰極線管。
  14. 【請求項14】 フェースプレート内面に螢光膜を形成
    したパネル部と、電子銃を内包したネック部と、前記パ
    ネル部と前記ネック部とを連結するファンネル部とから
    なる管体を有し、前記管体内に配置されたシャドウマス
    ク組立と、前記シャドウマスク組立に取付けられたイン
    ナーシールドとを備えたカラー陰極線管において、前記
    シャドウマスク組立は、シャドウマスクと、マスクフレ
    ームと、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内に取
    付けるスプリングとからなり、前記シャドウマスクは、
    電子ビーム通過孔を有する曲面部と、前記曲面部の周縁
    部から折曲して垂下するスカート部とを有し、前記シャ
    ドウマスクの周縁部の平面形状は、略長方形のもので、
    長辺の中央部分が第1の曲率半径RM1を持って、短辺
    の中央部分が第2の曲率半径RM2を持ってそれぞれ内
    方に湾曲しており、前記マスクフレームは、平面形状が
    略長方形で、側壁部及び前記側壁部から内方に垂直に屈
    曲したフランジ部からなる略L字形の断面形状を有して
    おり、前記マスクフレームの側壁部は、長辺の中央部分
    が第3の曲率半径RF1を持って、短辺の中央部分が第
    4の曲率半径RF2を持ってそれぞれ外方に湾曲してお
    り、前記第1乃至第4の曲率半径RM1、RM2、RF
    1、RF2は、RM1>RF1、RM2>RF2の少な
    くとも一方の条件を満たすものであり、前記スカート部
    の外周側と前記側壁部の内周側が溶接されていることを
    特徴をするカラー陰極線管。
  15. 【請求項15】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記
    周縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分また
    は前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくな
    っていることを特徴とする請求項14に記載のカラー陰
    極線管。
  16. 【請求項16】 前記マスクフレームの側壁部は、長辺
    及び短辺の中央部分の内周側にそれぞれダボを配置し、
    前記周縁部の中央部分の内周と前記側壁部の外周との間
    隙が前記周縁部のコーナー部の内周と前記側壁部の外周
    との間隙に略等しくなるようにしていることを特徴とす
    る請求項14に記載のカラー陰極線管。
  17. 【請求項17】 前記マスクフレームの側壁部は、長辺
    及び短辺の中央部分の内周側にそれぞれダボを配置し、
    各コーナー部の内周側にダボを配置していないことを特
    徴とする請求項14に記載のカラー陰極線管。
  18. 【請求項18】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記
    周縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分また
    は前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくな
    っており、かつ、前記シャドウマスク組立における前記
    側壁部の開放端が前記周縁部よりも突出した状態になっ
    ていることを特徴とする請求項14に記載のカラー陰極
    線管。
  19. 【請求項19】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記
    周縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分また
    は前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくな
    っており、かつ、前記シャドウマスク組立における前記
    側壁部の開放端が全周にわたって前記周縁部よりも突出
    した状態になっていることを特徴とする請求項14に記
    載のカラー陰極線管。
  20. 【請求項20】 前記シャドウマスクは、電子ビーム通
    過孔を配置している略長方形のシャドウマスク有効部の
    コーナーをスクエアコーナーに構成していることを特徴
    とする請求項14に記載のカラー陰極線管。
  21. 【請求項21】 前記インナーシールドは、外枠を略長
    方形の前記マスクフレームのコーナー部に取付けたもの
    であることを特徴とする請求項14に記載のカラー陰極
    線管。
  22. 【請求項22】 前記マスクフレームのフランジ部は、
    コーナー部にインナーシールドの外枠を取付ける係止ス
    プリング嵌め込み用孔を有していることを特徴とする請
    求項14に記載のカラー陰極線管。
  23. 【請求項23】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されていることを特徴とする請求項14に記載のカ
    ラー陰極線管。
  24. 【請求項24】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されており、前記電子ビーム通過孔は、ピッチが
    0.28mm以下の丸孔であることを特徴とする請求項
    14に記載のカラー陰極線管。
  25. 【請求項25】 前記シャドウマスクは、アンバー材で
    形成されており、前記電子ビーム通過孔は、ピッチが
    0.28mm以下の丸孔であり、電子銃は、放射される
    3本の電子ビームのビーム間隔がカソード表面において
    5.5mm以下であることを特徴とする請求項14に記
    載のカラー陰極線管。
  26. 【請求項26】 フェースプレート内面に螢光膜を形成
    したパネル部と、電子銃を内包したネック部と、前記パ
    ネル部と前記ネック部とを連結するファンネル部とから
    なる管体を有し、前記管体内に配置されたシャドウマス
    ク組立と、前記シャドウマスク組立に取付けられたイン
    ナーシールドとを備えたカラー陰極線管において、前記
    シャドウマスク組立は、シャドウマスクと、マスクフレ
    ームと、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内に取
    付けるスプリングとからなり、前記シャドウマスクは、
    電子ビーム通過孔を有する曲面部と、前記曲面部周縁部
    から折れ曲がって管軸方向に延在するスカート部を有
    し、前記シャドウマスクは、電子ビーム通過孔を有する
    曲面部と、前記曲面部の周縁部から折曲して垂下するス
    カート部とを有し、前記マスクフレームは、平面形状が
    略長方形で、側壁部及び前記側壁部から内方に垂直に屈
    曲したフランジ部からなる略L字形の断面形状を有して
    おり、前記マスクフレームの側壁部は、前記フランジ部
    の突出側にダボを設置し、前記シャドウマスクのスカー
    ト部は、前記側壁部における前記ダボの設置領域よりも
    開放端側において前記側壁部の内周に溶接されているこ
    とを特徴をするカラー陰極線管。
  27. 【請求項27】 前記マスクフレームの側壁部は、前記
    フランジ部の突出側に設置された第1のダボと、前記第
    1のダボと辺方向の設置箇所が同一で、前記第1のダボ
    よりも開放端側に設置された前記第1のダボよりも厚み
    の薄い第2のダボとを有し、前記シャドウマスクのスカ
    ート部は、前記側壁部における前記第1のダボの設置領
    域よりも開放端側において前記側壁部の内周に溶接され
    ていることを特徴をする請求項26に記載のカラー陰極
    線管。
  28. 【請求項28】 前記第1及び第2のダボは、コーナー
    部に設置されていないことを特徴とする請求項26及び
    請求項27に記載のカラー陰極線管。
  29. 【請求項29】 前記シャドウマスクの周縁部を管軸と
    垂直な面に投影した平面図は、長辺または短辺が管軸に
    対し凸な曲率を有する略長方形状であり、 前記マスクフレームの側壁部の螢光膜側端部の内側を管
    軸と垂直な面に投影した平面図は長辺または短辺が直線
    かまたは管軸に対し凹な曲率を有することを特徴とする
    請求項26及び請求項27に記載のカラー陰極線管。
  30. 【請求項30】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状は、略長方形のもので、長辺及び短辺の中央部分が内
    方に湾曲しており、前記マスクフレームの側壁部は、長
    辺または短辺の中央部分が外方に湾曲していることを特
    徴とする請求項26に記載のカラー陰極線管。
  31. 【請求項31】 前記シャドウマスクの周縁部は、長辺
    の中央部分が第1の曲率半径RM1を持って、短辺の中
    央部分が第2の曲率半径RM2を持ってそれぞれ内方に
    湾曲しており、前記マスクフレームの側壁部は、長辺の
    中央部分が第3の曲率半径RF1を持って、短辺の中央
    部分が第4の曲率半径RF2を持ってそれぞれ外方に湾
    曲しており、前記第1乃至第4の曲率半径RM1、RM
    2、RF1、RF2は、RM1>RF1、RM2>RF
    2の少なくとも一方の条件を満たすものであることを特
    徴とする請求項26に記載のカラー陰極線管。
  32. 【請求項32】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記
    周縁部の内周と前記側壁部の外周との間隙が前記長辺の
    中央部分または前記短辺の中央部分よりも前記コーナー
    部で小さくなっていることを特徴とする請求項26に記
    載のカラー陰極線管。
  33. 【請求項33】 前記シャドウマスクの電子ビーム通過
    孔は、ピッチが0.28mm以下の丸孔であり、前記電
    子銃は、放射される3本の電子ビームのビーム間隔がカ
    ソード表面において5.5mm以下であることを特徴と
    する請求項26及び請求項27に記載のカラー陰極線
    管。
  34. 【請求項34】 フェースプレート内面に螢光膜を形成
    したパネル部と、電子銃を内包したネック部と、前記パ
    ネル部と前記ネック部とを連結するファンネル部とから
    なる管体を有し、前記管体内に配置されたシャドウマス
    ク組立と、前記シャドウマスク組立に取付けられたイン
    ナーシールドとを備えたカラー陰極線管において、前記
    シャドウマスク組立は、シャドウマスクと、マスクフレ
    ームと、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内に取
    付けるスプリングとからなり、前記シャドウマスクは、
    電子ビーム通過孔を有する曲面部と、前記曲面部の周縁
    部から折曲して垂下するスカート部とを有し、前記マス
    クフレームは、平面形状が略長方形で、側壁部及び前記
    側壁部から内方に垂直に屈曲したフランジ部からなる略
    L字形の断面形状を有しており、前記マスクフレームの
    側壁部は、高さ方向にわたったいずれかの部分にダボを
    設置し、前記シャドウマスクのスカート部は、前記側壁
    部の内周に溶接されていることを特徴をするカラー陰極
    線管。
  35. 【請求項35】 前記マスクフレームの側壁部は、前記
    フランジ部の突出側に設置された第1のダボと、前記第
    1のダボと辺方向の設置箇所が同一で、前記第1のダボ
    よりも開放端側に設置された前記第1のダボよりも厚み
    の薄い第2のダボとを有し、前記シャドウマスクのスカ
    ート部は、前記側壁部における前記第1のダボの設置領
    域よりも開放端側において前記側壁部の内周に溶接され
    ていることを特徴をする請求項34に記載のカラー陰極
    線管。
  36. 【請求項36】 前記第1及び第2のダボは、コーナー
    部に設置されていないことを特徴とする請求項34及び
    請求項35に記載のカラー陰極線管。
  37. 【請求項37】 前記マスクフレームの側壁部に設置さ
    れた開放端側にまで達する前記第2のダボは、前記開放
    端側が前記マスクフレームの内側に向かうテーパを有し
    ていることを特徴とする請求項34及び請求項35に記
    載のカラー陰極線管。
  38. 【請求項38】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状は、略長方形のもので、長辺または短辺の中央部分が
    第1の曲率を持って内方に湾曲しており、前記マスクフ
    レームの側壁部は、長辺または短辺の中央部分が第2の
    曲率を持って外方に湾曲していることを特徴とする請求
    項34に記載のカラー陰極線管。
  39. 【請求項39】 前記シャドウマスクの周縁部は、長辺
    の中央部分が第1の曲率半径RM1を持って、短辺の中
    央部分が第2の曲率半径RM2を持ってそれぞれ内方に
    湾曲しており、前記マスクフレームの側壁部は、開放端
    側における長辺の中央部分が第3の曲率半径RF1を持
    って、開放端側における短辺の中央部分が第4の曲率半
    径RF2を持ってそれぞれ外方に湾曲しており、前記第
    1乃至第4の曲率半径RM1、RM2、RF1、RF2
    は、RM1>RF1、RM2>RF2の少なくとも一方
    の条件を満たすものであることを特徴とする請求項34
    に記載のカラー陰極線管。
  40. 【請求項40】 前記シャドウマスクの周縁部の平面形
    状及び前記マスクフレームの側壁部の平面形状は、前記
    周縁部と前記側壁部との間隙が前記長辺の中央部分また
    は前記短辺の中央部分よりも前記コーナー部で小さくな
    っていることを特徴とする請求項34、35、38、3
    9のいずれかに記載のカラー陰極線管。
  41. 【請求項41】 前記シャドウマスクの電子ビーム通過
    孔は、ピッチが0.28mm以下の丸孔であり、前記電
    子銃は、放射される3本の電子ビームのビーム間隔がカ
    ソード表面において5.5mm以下であることを特徴と
    する請求項34、35、38、39のいずれかに記載の
    カラー陰極線管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100863972B1 (ko) * 2007-09-13 2008-10-16 삼성에스디아이 주식회사 음극선관

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