JPH09305391A - オーサリングツール開発装置及びオーサリングシステム - Google Patents

オーサリングツール開発装置及びオーサリングシステム

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JPH09305391A
JPH09305391A JP31820996A JP31820996A JPH09305391A JP H09305391 A JPH09305391 A JP H09305391A JP 31820996 A JP31820996 A JP 31820996A JP 31820996 A JP31820996 A JP 31820996A JP H09305391 A JPH09305391 A JP H09305391A
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Application number
JP31820996A
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English (en)
Inventor
Satoshi Tsujimura
敏 辻村
Yuuki Kusumi
雄規 楠見
Shinji Inoue
信治 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザ毎に合ったオーサリングツールを開発
するとともに、そのオーサリングツールで作成されたマ
ルチメディアタイトルを容易に実行できるオーサリング
ツール開発装置及びオーサリングシステムを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 オーサリングツール14を開発するため
の開発機能11と、前記開発機能11を使って開発した
オーサリングツール14およびこのオーサリングツール
14を使って作成したマルチメディアタイトル15を保
存する機能12と、前記オーサリングツール14と前記
マルチメディアタイトル15を実行するための機能13
とを備えたオーサリング部3と、前記オーサリング部3
の持つ機能のうちマルチメディアタイトルの実行機能1
3のみを取りだし実行に必要なハードウェア資源を少な
くしたプレーヤ部2とを組合せたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチメディアタ
イトルを作成するためのオーサリングツールの開発、オ
ーサリングツールの実行、及びマルチメディアタイトル
の実行をするオーサリングツール開発装置及びオーサリ
ングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチメディアタイトルの作成お
よび実行は、マクロマインド社のディレクタのような専
用のオーサリングツールと専用プレーヤソフトの組合せ
を用いて行っていた。ここで、マルチメディアタイトル
とは、コンピュータゲーム、インフォテイメント、エデ
ュテイメントなどと呼ばれているものの総称であり、動
画、音声、グラフィックス、テキストなどを組み合わせ
たものを表示画面等に表示等し、対話的な操作を行なう
ことによってユーザがその内容を楽しむことができるソ
フトウェアのことである。
【0003】図23はオーサリングツールとプレーヤソ
フトの関係を表した図である。図23において、231
はマルチメディアタイトルを作成しようとする製作者が
使用するオーサリングツール、232はオーサリングツ
ール231を使って作成されたマルチメディアタイト
ル、233はマルチメディアタイトル232を実行する
ためのプレーヤソフトである。このオーサリングツール
231およびプレーヤソフト233は、パソコン等のハ
ードウェア/OS234上で実行されるソフトウェアで
ある。
【0004】マルチメディアタイトルを作成しようとす
る製作者は、マッキントッシュやウィンドウズパソコン
の上でオーサリングツール231を使い、あらかじめオ
ーサリングツール231で決められているユーザインタ
ーフェイスを使ってマルチメディアタイトル232の作
成を行なう。作成されたマルチメディアタイトル232
は、例えばCD−ROMに焼かれたり、ネットワークを
通じてなどの方法により、マルチメディアタイトルの実
行を行なう最終消費者のところに配送され、プレーヤソ
フト233を使って実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディレクタのようなオーサリングツールを使用してマル
チメディアタイトルを作成する場合、当該オーサリング
ツールのユーザインターフェイスや機能が固定されてお
りカスタマイズ性が乏しく、製作者が無理矢理そのオー
サリングスタイルを当該オーサリングツールに合わせる
必要があった。そのため、マルチメディアタイトルの製
作にあたり製作者の意図する表現が困難であったり、マ
ルチメディアタイトルの作成効率が悪かったりするとい
う問題があった。
【0006】一方、ビジュアルベーシック(商品名)等
のプログラミング言語を用いて、ユーザにあったオーサ
リングツールを開発することは可能である。ところが、
そのオーサリングツールで作成されたマルチメディアタ
イトルを実行するためにはその開発されたオーサリング
ツール用の専用プレーヤも合わせて開発しなければなら
ず、マルチメディアタイトルの実行が容易でなかった。
【0007】そこで本発明は、ユーザ毎に合ったオーサ
リングツールを開発するとともに、そのオーサリングツ
ールで作成されたマルチメディアタイトルを容易に実行
できるオーサリングツール開発装置及びオーサリングシ
ステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明におけるオーサリングツール開発装置は、オ
ブジェクトを実行する実行手段と、ユーザからのオブジ
ェクト作成指示に従って、順次、オブジェクトを作成す
ることにより、オブジェクトを組み合わせたオーサリン
グツールを作成する第1作成手段と、作成されたオーサ
リングツールを実行手段に実行させることにより、オブ
ジェクトを組み合わせたマルチメディアタイトルを作成
する第2作成手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、オーサリングツール開発装置とプレ
ーヤからなるオーサリングシステムであって、前記オー
サリングツール開発装置は、前述のオーサリングツール
開発装置であり、前記プレーヤは、前記オーサリングツ
ール開発装置の実行手段と同機能を持つ第2実行手段
と、作成されたマルチメディアタイトルを前記プレーヤ
の第2実行手段に実行させることにより、マルチメディ
アタイトルを再生する再生手段とを備えたことを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本実施の形態におけるオーサ
リングシステムの構成を示す図である。当該オーサリン
グシステムは、オーサリングツール開発装置1とプレー
ヤ2とからなる。
【0011】オーサリングツール開発装置1は、オーサ
リング部3と、ハードウェア/OS4とからなる。この
オーサリング部3は、ハードウェア/OS4上で実行さ
れるソフトウェアである。オーサリング部3は、大きく
は、オーサリングツールを開発するオーサリングツール
開発機能11と、開発されたオーサリングツールを保存
するオブジェクト保存機能12と、オーサリングツール
及びマルチメディアタイトルの実行を行うオブジェクト
実行機能13とからなる。詳細には、図2を用いて後述
する。
【0012】ハードウェア/OS4は、上記オーサリン
グ部3を実行する。オーサリングツール14は、マルチ
メディアタイトルを作成するためのユーザインターフェ
イスを提供するものであり、オーサリングツール開発機
能11により開発される。当該オーサリングツールは、
オブジェクトで構成される。このオーサリングツールの
実行は、オブジェクトを実行するオブジェクト実行機能
13により行われる。
【0013】マルチメディアタイトル15は、オーサリ
ングツール14の実行により作成される。このマルチメ
ディアタイトル15もオブジェクトにより構成されてお
り、オブジェクト実行機能13により実行(再生)され
る。また、このマルチメディアタイトル15は、CD−
ROMやネットワーク等の媒体を介してプレーヤ2に送
られる。
【0014】プレーヤ2は、オブジェクト実行機能13
とハードウェア/OS4とから構成される。このオブジ
ェクト実行機能13は、前記オーサリング部3のオブジ
ェクト実行機能13と同じものであり、ハードウェア/
OS4上で動作する。このオブジェクト実行機能13
は、上記マルチメディアタイトル15を実行(再生)す
る。
【0015】図2は、図1におけるオーサリング部3を
より機能的なブロックに分割した構成を示す図である。
本図は、ユーザからの指示に基づきオブジェクト作成部
21とスクリプト付加部22に対して要求を出すインタ
ープリタ25と、オーサリングツールやマルチメディア
タイトルを構成するオブジェクトを作成するオブジェク
ト作成部21と、作成されたオブジェクトに対してその
オブジェクトのスクリプトを付加するスクリプト付加部
22と、オブジェクト保存部23と、オブジェクト実行
部24とからなる。図1のオーサリング部3におけるオ
ブジェクト保存機能12と、オブジェクト実行機能13
は、それぞれ、オブジェクト保存部23と、オブジェク
ト実行部24とほぼ同じものである。また、図1のオー
サリング部3におけるオーサリングツール開発機能11
は、図2のオーサリング部3におけるオブジェクト作成
部21とスクリプト付加部22とを組み合わせたものと
ほぼ同じである。図2のオーサリング部3は、インター
プリタ25を備えている。
【0016】オブジェクト作成部21は、インタープリ
タ25から受けたオブジェクト作成要求に基づき、内部
に有するオブジェクト情報を用いてオブジェクトを作成
する。オブジェクトは、大きく分けて基本オブジェクト
と、グラフィックオブジェクトと、インターラクティブ
オブジェクトとの3種類に分かれる。基本オブジェクト
は、「文書」や「ページ」のように、グラフィックオブ
ジェクトやインターラクティブオブジェクトを配置すべ
き領域を示すオブジェクトである。グラフィックオブジ
ェクトは、「グラフィック」、「イメージ」、「ビデ
オ」、「オーディオ」、「テキスト」などのように画面
上に図形や文字などの表示を行うが、ユーザからの指示
は受け付けないオブジェクトである。インターラクティ
ブオブジェクトは、「ボタン」、「メニュー」、「ビュ
ーワ」、「リスト」等のように、画面上にユーザインタ
ーフェイスを構成し、ユーザからの指示を受け付けるオ
ブジェクトである。これらのオブジェクトの関係は、例
えば、図3に示すように、基本オブジェクトに、グラフ
ィックオブジェクトやインターラクティブオブジェクト
が従属する関係にある。
【0017】図4は、これらのオブジェクトの構造を示
す。オブジェクトは属性41と、スクリプト42と、ふ
るまい43とからなる。属性41は、そのオブジェクト
の識別子としての役割や、表示されたときの状態や、そ
のオブジェクトの従属関係を示す。例えば、名前、I
D、塗り潰しパターン、線幅、従属先リスト、従属元リ
スト、データ等からなる。ここで、従属先リストは、当
該オブジェクトに従属しているオブジェクトのIDを記
載してあるリストである。同様に従属元リストは、当該
オブジェクトが従属している従属元のオブジェクトのI
Dを記載してあるリストである。これら従属先リストと
従属元リストにより、オブジェクトの階層構造が形成さ
れる。データは、例えばオブジェクトが「イメージ」、
「ビデオ」、「テキスト」であれば、それぞれイメージ
データや動画データやテキストデータとなる。
【0018】スクリプト42は、例えば、そのオブジェ
クトが指定されたときに出力される命令等を記述したプ
ログラムである。例えばオブジェクト「ボタン」の場合
に、その「ボタン」が指定されたら所定の命令を出力す
るなどと記述する。また、グラフィックオブジェクト等
のように、ユーザから指示を受け付けないオブジェクト
の場合は、このスクリプトが存在しない場合もある。ふ
るまい43は、オブジェクトの画面上での表示の仕方で
ある。例えば、インターラクティブオブジェクト「ボタ
ン」の場合は、そのボタンを表す図形を画面上に表示す
るとともに、そのボタンがユーザから押された場合に
は、押されたボタンを表す図形を表示することを示す。
【0019】スクリプト付加部22は、インタープリタ
25からスクリプト付加要求を受け、指定されたオブジ
ェクトにスクリプトを付加する。オブジェクト保存部2
3は、オーサリングツールやマルチメディアタイトルを
構成するオブジェクトを保存する。具体的には、オブジ
ェクト保存部23は、ハードウェア/OS4を構成する
ハードディスク等の2次記憶装置にオブジェクトを保存
させる。
【0020】オブジェクト実行部24は、オーサリング
ツールやマルチメディアタイトルを構成するオブジェク
トを実行し、画面上にオーサリングツールやマルチメデ
ィアタイトルを表示する。さらに、それらオーサリング
ツール等を構成するオブジェクからスクリプトが出力さ
れたとき、そのスクリプト内容に基づいて種々の動作を
行う。
【0021】インタープリタ25は、オーサリングツー
ルを開発する際に、ユーザインターフェイスをユーザに
提供し、オブジェクト作成の指示や、その作成されたオ
ブジェクトに対するスクリプト付加の指示をユーザから
受け付ける。インタープリタ25は、オブジェクト作成
指示を受け付けたときは、オブジェクト作成部21に対
してオブジェクト作成要求を出す。スクリプト付加指示
を受け付けたときはスクリプト付加部22に対してスク
リプト付加要求を出す。さらに、オーサリングツールや
マルチメディアタイトルを構成するオブジェクトから、
オブジェクトを作成するスクリプトや、オブジェクトの
属性の値を変更するスクリプトや、動画再生や文字列処
理や数値計算を行う関数を実行するスクリプトや、スク
リプトを付加するスクリプト等を受け、オブジェクト作
成部21や、オブジェクト実行部24や、スクリプト付
加部22に対してオブジェクト作成要求やオブジェクト
実行要求やスクリプト付加要求等を出す。
【0022】図5は、インタープリタ25が提供するユ
ーザインターフェイスの一例を示す図である。本図にお
いて、作成51は、オブジェクトの作成指示を受け付け
る部分である。52、53は、作成51のプルダウンメ
ニューが開いた状態を示しており、作成できるオブジェ
クトを列挙している。52は、「ボタン」、「リスト」
等のようなインターラクティブオブジェクトの作成指示
を受け付ける。53は、「ボックス」、「画像」等のよ
うにグラフィックスオブジェクトの作成指示を受け付け
る。また、ページ54は、ページを指定する部分であ
り、「ページ」オブジェクト等のような基本オブジェク
トの作成指示を受け付ける。スクリプト55は、スクリ
プト付加の指示を受け付ける部分である。ウィンドウ5
6はスクリプト55が指定されたら開くウィンドウであ
る。プログラムであるスクリプトをユーザが記載する。
属性57は、オブジェクトの属性を指定する部分であ
る。この属性57が指定されると、58、59、60等
のウィンドウが開く。ウィンドウ58は、オブジェクト
の色等を指定し、ウィンドウ59はオブジェクトの塗り
潰しパターンを指定し、ウィンドウ60はオブジェクト
を構成する線幅等を指定するウィンドウである。
【0023】次に、図6、図7、図8及び動作フローを
示す図9、図10、図11を用いて、本実施の形態にお
けるオーサリングツール開発装置1の動作を説明する。
ここで、図6はオーサリングツールの開発動作を説明す
るための図である。同様に図7はオーサリングツールの
実行(マルチメディアタイトルの作成)動作、図8はマ
ルチメディアタイトルの実行動作を説明するための図で
ある。また、図9、図10、図11は、それぞれ、オー
サリングツール開発装置1の開発動作、オーサリングツ
ールの実行(マルチメディアタイトルの作成)動作、マ
ルチメディアタイトルの実行動作を説明するためのフロ
ー図である。
【0024】先ず、図6及び図9を用いてオーサリング
ツール開発装置1が行うオーサリングツール14の開発
動作を説明する。先ず、図9に示すように、インタープ
リタ25が、ユーザインターフェイスを用い、ユーザか
らオブジェクトの作成指示を受け付けたとき(ステップ
S101)、オブジェクト作成部21はオブジェクトを
作成する(ステップS102)。
【0025】例えばユーザは、「矩形作成というラベル
を持ったオブジェクト「ボタン」を(10、10)の位
置に作成」というオブジェクトの作成指示(図6
(1))をインタープリタ25に対して行う。オブジェ
クト作成指示を受けたインタープリタ25は、オブジェ
クトの作成要求(図6(2))をオブジェクト作成部2
1に対して出力する。オブジェクト作成部21は、その
作成要求をうけ、オーサリングツールのユーザインター
フェイスとなるオブジェクト「ボタン」(図6(3))
を、基本オブジェクトの領域(10、10)の位置に作
成する。この作成されたオブジェクトは、パソコンなど
の計算機の画面に表示され、作成者に見える形で示され
る。
【0026】次に、インタープリタ25が、ユーザか
ら、作成したオブジェクトに対するスクリプト付加指示
を受けたとき(ステップS103)、スクリプト付加部
22は、指定されたオブジェクトにスクリプトを付加す
る(ステップS104)。例えば、「ボタンが押された
ら矩形オブジェクトを作成する」などのスクリプト付加
部22を呼び出すスクリプト付加指示(図6(1))を
受けたとき、インタープリタ25は、スクリプト付加部
22に対してスクリプト付加要求(図6(4))を出力
する。スクリプト付加部22は、そのスクリプト付加要
求を受け、指定された前記オブジェクト「ボタン」に対
して、「矩形オブジェクトを(10、10)の位置に作
成」というスクリプト(図6(5))を付加する。この
図6の(1)から(5)までの操作を繰り返すことによ
り、オーサリングツールを開発する。図12は、開発さ
れたオーサリングツールの表示画面の例を示す図であ
る。
【0027】次に、オブジェクトの作成が終了、つまり
オーサリングツールの開発が終了すると(ステップS1
05)、オーサリングツールを構成するオブジェクト
を、オブジェクト同士の関連を表すオブジェクト構造と
ともに、オブジェクト保存部23に保存する(ステップ
S106)。図6に示すように、オーサリングツール
(6)がオブジェクト保存部23に保存される。保存さ
れるオブジェクトは、一般的にはハードディスクなどの
2次記憶装置に保存される。
【0028】なお、オーサリングツールを開発する途中
の状態をオブジェクト保存部23に保存しておき、後ほ
ど保存しておいたオブジェクトの状態からオーサリング
ツールの開発を再開してもよい。次に、図7及び図10
を用いてオーサリングツール開発装置1が行うオーサリ
ングツール14の実行(マルチメディアタイトルの作
成)動作について説明する。
【0029】先ず、図10に示すようにオブジェクト保
存部23に保存されているオーサリングツールが取り出
され(ステップS201)、オブジェクト実行部24に
よって実行される(ステップS202)。例えば、図7
に示すように、オーサリングツール(7)が取り出さ
れ、オブジェクト実行部24によりそのオーサリングツ
ールが実行される(図7(8))。
【0030】次に、その実行され表示されたオーサリン
グツールがユーザから操作され(ステップS203)、
その操作がオブジェクトの作成指示であれば(ステップ
S204)、オブジェクト作成部21はオブジェクトを
作成する(ステップS205)。例えば、先に説明した
矩形作成ボタンがユーザにより押された場合、「矩形オ
ブジェクトを10、10の位置に作成」というスクリプ
ト(図7(9))がインタープリタ25に送られる。そ
のスクリプトを受け取ったインタープリタ25は、オブ
ジェクト作成部21に対してオブジェクト作成要求(1
0)を出す。オブジェクト作成部21は、そのオブジェ
クト作成要求に基づいて矩形オブジェクトを作成する
(11)。ここで作成されるオブジェクトは、先に説明
したオーサリングツールを構成するオブジェクトと同様
な物であるが、今度はオーサリングツールではなくマル
チメディアタイトルの構成要素となる。
【0031】次に、ユーザからスクリプト付加指示を受
け付けたとき(ステップS206)、スクリプト付加部
22は指定されたオブジェクトにスクリプトを付加する
(ステップS207)。オーサリングツールのユーザイ
ンターフェイスを構成するオブジェクトの中には、マル
チメディアタイトルを構成要素となるオブジェクトにス
クリプト付加するためのスクリプトを持つものもある。
例えば、スクリプト付加のためのスクリプトが付加され
ているオブジェクト「ボタン」などを製作者がクリック
した場合、スクリプト付加のためのスクリプト(図7
(12))がインタープリタ25に送られる。そして、
インタープリタ25は、スクリプト付加部22に対し
て、スクリプト付加要求を出す(図7(13))。スク
リプト付加部22は、図7(11)で作成されているオ
ブジェクトに対して、スクリプトを付加する(図7(1
4))。ただし、マルチメディアタイトル作成の際にオ
ブジェクトに付加されるスクリプトは、オブジェクト作
成部21に対して要求しないものに限られる。マルチメ
ディアタイトルを構成するオブジェクトが、他のオブジ
ェクトを作成することはあり得ないからである。
【0032】次に、ユーザからオブジェクトの実行指示
を受け付けた場合(ステップS208)、オブジェクト
実行部24は指定されたオブジェクトを実行する(ステ
ップS209)。例えば、オブジェクトに「オブジェク
トの上でマウスがクリックされ、ドラッグされたら、オ
ブジェクトの位置を変更する」などのスクリプトが付加
されている場合、ユーザがそのオブジェクトをクリック
し、ドラッグしたら、インタープリタ25を介してオブ
ジェクト実行部24が呼び出され、オブジェクトが移動
される。
【0033】これらの処理を繰り返した後、オブジェク
トの作成が終了したとき(ステップS210)、作成さ
れたマルチメディアタイトルのオブジェクトは、オーサ
リングツール同様、オブジェクト保存部23によってハ
ードディスクなどの2次記憶装置に保存される(ステッ
プS211)。この保存は、例えばメニューのオブジェ
クトなどに対して「メニューが選ばれたら文書オブジェ
クトとそのオブジェクトに関連するすべてのオブジェク
トを保存する」などのスクリプトが付加されており、そ
のスクリプトがオブジェクト保存部23に対してインタ
ープリタ25を介して出力されることにより実現され
る。
【0034】次に、図8及び図11を用いてオーサリン
グツール開発装置1が行うマルチメディアタイトルの実
行動作について説明する。先ず、図11に示すように、
マルチメディアタイトルがオブジェクト保存部23から
取り出され(ステップS301)、そのマルチメディア
タイトルがオブジェクト実行部24により実行される
(ステップS302)。
【0035】マルチメディアタイトルの製作者は、オー
サリングツール14を使って作成したマルチメディアタ
イトルの動作確認を行うため、マルチメディアタイトル
の実行を行う必要がある。この実行では、まず、オブジ
ェクト保存部23からマルチメディアタイトルが取り出
される(図8(15))。取り出されたマルチメディア
タイトルは、オブジェクト実行部24によって実行さ
れ、画面にイメージや動画などの表示を行う(図8(1
6))。
【0036】次に、ユーザからオブジェクトが指定され
たとき(ステップS303)、オブジェクト実行部24
は、指定されたオブジェクトを実行する(ステップS3
04)。例えば、マルチメディアタイトルを構成するオ
ブジェクトがクリックされるなどの動作により起動され
た場合は、そのオブジェクトに付加されているスクリプ
トがインタープリタに送られる(図9(17))。マル
チメディアタイトルのオブジェクトには、動画を再生し
たり、グラフィックスをアニメーションしたり、属性の
値を変更したり、文字列処理や数値計算を行う関数を実
行したりするスクリプトのみが付加されているので、イ
ンタープリタ25はスクリプトを受け取るとオブジェク
ト実行部24に対してオブジェクト実行要求を出す(図
6(18))。オブジェクト実行部24は、その実行要
求を受け取り、動画再生やアニメーション実行や、オブ
ジェクトの属性値の変更、各種の関数の実行などを行
い、ディスプレイ上に表示する。
【0037】以上のような手順により、オーサリングツ
ールの開発から、マルチメディアタイトルの作成、マル
チメディアタイトルの実行までを行う。このようにして
作成されたマルチメディアタイトルは、CD−ROMや
インターネットなどのネットワークを使って、エンドユ
ーザに届けられる。エンドユーザは、このマルチメディ
アタイトルを、オブジェクト実行機能13と同様なも
の、つまり、オーサリング部3におけるオブジェクト実
行部24とインタープリタ25のみを抜き出したもので
あるプレーヤ部で実行することにより、マルチメディア
タイトルを再生することができる。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、オー
サリングツール開発機能11を用いて、ユーザ毎に合っ
たオーサリングを開発することができる。また、そのオ
ーサリングツールで作成されたマルチメディアタイトル
をマルチメディアタイトルの作成時に用いたオブジェク
ト実行部24を用いて、実行することができるので、マ
ルチメディアタイトルを容易に実行することができる。
さらに、エンドユーザにおいても、同じオブジェクト実
行部24及びインタープリタ25を備えたプレーヤを用
いるので、容易にをマルチメディアタイトルの実行がで
きる。 (実施の形態2)図13は、本実施の形態のオーサリン
グツール開発装置のうちオーサリング部130の構成を
示す図である。オーサリングツール開発装置の他の構成
要素は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略す
る。当該オーサリング部130は、実施の形態1のオー
サリング部3の構成要素に加えて、さらにRDBインタ
ーフェイス部131を備えた構成となっている。以下、
RDBインターフェイス部131について説明する。
【0039】RDBインターフェイス部131は、イン
タープリタ25からのデータの取得要求を受けて、RD
B(リレーショナルデータベース)に記憶されているデ
ータを取得する。本実施の形態のオーサリングツール開
発装置におけるオーサリングツールの開発動作は、基本
的には実施の形態1と同様に行う。但し、作成されたオ
ブジェクトに付加される(図6(5))に示すスクリプ
トには、実施の形態1の場合と異なり、「ボタンが押さ
れたらRDB内に記憶されているデータをとってく
る。」等のRDBインターフェイス部131を呼び出す
スクリプトをも付加することができる。
【0040】次に、図14を用いてオーサリングツール
開発装置が行うオーサリングツール14の実行(マルチ
メディアタイトルの作成)動作について説明する。先
ず、オーサリングツール(図14(1))がオブジェク
ト保存部23から取り出される。取り出されたオーサリ
ングツールは、オブジェクト実行部24により実行さ
れ、製作者にオーサリングのためのユーザインターフェ
イスが提供される(図14(2))。
【0041】以下、実施の形態1と同様に、マルチメデ
ィアタイトルの製作者は、オーサリングツールに配置さ
れているボタンやメニューなどのユーザインターフェイ
スを使い、意図するマルチメディアタイトルデータの作
成を行う。これらのボタンやメニューにはオブジェクト
作成のためのスクリプトや、オブジェクトのレイアウト
を変更するためのスクリプトが付加されている。オブジ
ェクト作成のスクリプトが付加されているボタンなどを
製作者がクリックすると、オブジェクト作成のためのス
クリプトがインタープリタ25に送られる(図14
(3))。オブジェクト作成のためのスクリプトを受け
取ったインタープリタ25は、オブジェクト作成部21
に対してオブジェクト作成要求を出す(図14
(4))。オブジェクト作成部21は、オブジェクトを
作成する(図14(5))。
【0042】また、スクリプト付加のためのスクリプト
が付加されているボタンなどを製作者がクリックした場
合、スクリプト付加のためのスクリプトがインタープリ
タ25に送られる(図14(6))。そして、インター
プリタ25は、スクリプト付加部22に対して、スクリ
プト付加要求を出す(図14(7))。スクリプト付加
部22は、図14(5)で作成されているオブジェクト
に対して、スクリプトを付加する(図14(8))。
【0043】さらに、オーサリングツールのユーザイン
ターフェイスを構成するオブジェクトの中には、本実施
の形態の場合、例えば、RDBに保存されているイメー
ジデータを取り出して、そのイメージをオブジェクトと
して使用する場合などがある。このRDB内に保存され
ているデータを取り出すスクリプトが付加されているボ
タンなどを製作者がクリックした場合、RDBアクセス
のためのスクリプトがインタープリタ25に送られる
(図14(9))。そして、インタープリタ25は、R
DBインターフェイス部131に対して、RDBアクセ
ス要求を出す(図9(10))。RDBインターフェイ
ス部131は、RDB内に保存されているイメージデー
タを取り出し、マルチメディアタイトルに貼り付ける
(図14(11))。
【0044】この作業を繰り返すことにより作成される
マルチメディアタイトルのデータは、オーサリングツー
ル同様、オブジェクト保存部23によってハードディス
クなどの2次記憶装置に保存される。なお、本実施の形
態では、RDBから取り出すデータをイメージとした
が、イメージデータに限られない。例えば、RDBに記
憶されている数値データなどを取り出し、加工して、マ
ルチメディアタイトルを構成するテキストなどのオブジ
ェクトにその値を表示するようなことも可能である。
【0045】以上のように本実施の形態のオーサリング
ツール開発装置によれば、RDBインターフェイス部1
31を備えているので、マルチメディアタイトルを作成
する際に、RDBのデータを取り出し、利用することが
できる。 (実施の形態3)図15は、本実施の形態のオーサリン
グツールの開発装置うちオーサリング部150の構成を
示す図である。オーサリングツール開発装置の他の構成
要素は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略す
る。当該オーサリング部150は、実施の形態2のオー
サリング部130の構成要素に加えて、さらに、レイア
ウト制御部品151と、時間制御部品152と、シーン
構造制御部品153とを備えた構成となっている。これ
らの部品は、オブジェクト作成部21により作成された
オブジェクトを一つ又は複数組み合わせ、それらオブジ
ェクトにスクリプトを付加したものである。これらの部
品は、オーサリングツールの基本機能を発揮する部品で
あり、予め用意することにより、オーサリングツールの
開発効率をあげるものである。これらの部品は、オブジ
ェクト保存部23により管理されている。
【0046】レイアウト制御部品151は、オーサリン
グツールの基本機能の一つであるレイアウト制御機能を
発揮する部品である。この部品は、マルチメディアタイ
トルを構成する各種のオブジェクトの画面表示上の位置
や大きさなどを編集する。図16は、レイアウト制御部
品151のいくつかの具体例を示す。ページオブジェク
ト作成部品161は、オブジェクト作成部21を使っ
て、マルチメディアタイトルの一つのシーンのベースの
データ構造となるページオブジェクトを作成する。矩形
オブジェクト作成部品162は、その作成されたページ
オブジェクト上の表現要素となる矩形オブジェクトを作
成するための部品である。また、オブジェクト表示・位
置変更部品163は、オブジェクト実行部24を使っ
て、作成したページオブジェクトの表示や、作成したグ
ラフィックオブジェクトの位置や大きさを変更を行う部
品である。オブジェクト保存・読み出し部品164は、
オブジェクト保存部23を使って、作成したオブジェク
トデータの保存や、取り出しを行う部品である。これら
の部品はそれぞれの機能を呼び出すためのスクリプトが
付加されている。また、これらのレイアウト制御部品1
51により、例えば図7に示すようなユーザインターフ
ェイスが形成される。
【0047】時間制御部品152は、オーサリングツー
ルの基本機能の一つである時間制御機能を発揮する部品
である。この部品は、ビデオ、オーディオ、アニメーシ
ョンなどの時間の経過にそって動作するオブジェクトの
時間的な制御を行う。図17は、時間制御部品152の
いくつかの具体例を示す。ビデオスケジュール作成作品
171は、オブジェクト作成部21を使って、ビデオや
オーディオなどの時間を持ったオブジェクトを再生する
ためのスケジュールオブジェクトを作成する部品であ
る。時間開始部品172や時間停止部品173は、オブ
ジェクト実行部24を使って、シーンの時間を動かした
り、止めたりするための部品である。また、時間管理部
品174は、シーンの時間を管理するための部品であ
る。これらの部品にもはそれぞれの機能を呼び出すため
のスクリプトが付加されている。図18は、これらの時
間制御部品152により形成されたユーザインターフェ
イスの例を示す図である。
【0048】シーン構造制御部品153は、オーサリン
グツールの基本機能の一つであるシーン構造制御機能を
発揮する部品である。これらの部品は、エンドユーザの
インターラクティブな操作によって、画面に表示するシ
ーンを変更するためのデータであるシーン構造を編集す
る。図19は、シーン構造制御部品153のいくつかの
具体例を示す。新規ページオブジェクト作成部品191
は、オブジェクト作成部21を使って、前記ページオブ
ジェクトの作成と作成したページオブジェクトに対応し
たページアイコンを作成するための部品である。シーン
間のリンク作成部品192は、ページオブジェクト間の
リンクを作成するための部品である。ページアイコン管
理部品193は、オブジェクト実行部24を使って、ペ
ージアイコンの表示位置の変更などのシーン群に対応す
るページアイコン群を管理するための部品である。これ
らの部品も、それぞれの機能を呼び出すためのスクリプ
トが付加されている。図20は、これらのシーン構造制
御部品153により形成されたユーザインターフェイス
の例を示す図である。
【0049】次に、図21を用いてオーサリングツール
の開発動作を説明する。先ず、インタープリタ25に対
してオーサリングツールで必要な制御部品の取り出しの
指示を入力する(図21(1))。例えば、マルチメデ
ィアタイトルを構成するオブジェクトのレイアウト機能
の部分を作成したい場合、ページオブジェクト作成部品
や矩形オブジェクト作成部品などをレイアウト制御部品
の中から取り出すという取り出し指示を入力する。
【0050】インタープリタ25は製作者からの指示を
受け取り、オブジェクト保存部23に対して、指定され
た制御部品の取り出し要求を出す(図21(2))。オ
ブジェクト保存部23は、管理している制御部品のなか
から指定された制御部品を取り出し、オーサリングツー
ルの構成要素とする(図21(3))。一方、オーサリ
ングツールの開発において、前記制御部品だけでは足り
ない部分については、実施の形態1と同様にオブジェク
ト作成部21、スクリプト付加部22を使って、オーサ
リングツールを構成するオブジェクトを作成する。
【0051】これらの操作を繰り返すことにより、オー
サリングツールを開発する。そして、オーサリングツー
ルの開発が終了すると、オーサリングツールを構成する
オブジェクトは、オブジェクト保存部23によってハー
ドディスクなどの2次記憶装置に保存される。次にマル
チメディアタイトルの製作者は、開発したオーサリング
ツールを使い、マルチメディアタイトルの作成や、作成
したマルチメディアタイトルの実行を行うが、これらの
手順は実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
【0052】なお、本実施の形態では各制御部品の例を
いくかあげたが、部品の内容はこれらの例に限定するも
のではない。以上のように本実施の形態のオーサリング
ツール開発装置によれば、オブジェクト作成部21によ
り作成されたオブジェクトを一つ又は複数組み合わせ、
それらオブジェクトにスクリプトを付加したオーサリン
グツールの基本機能を発揮する制御部品を予め用意して
いるので、それら制御部品を用いることによりオーサリ
ングツールの開発効率をあげることができる。 (実施の形態4)本実施の形態は、作成したマルチメデ
ィアタイトルを、さまざまなハードウェアやOS上で実
行することを可能とするプレーヤを提供することを目的
とする。
【0053】図22は、当該プレーヤを含むオーサリン
グシステムの構成を示す図である。実施の形態1や形態
2や形態3と同じ構成要素には同符号を付し説明を省略
する。プレーヤ220は、機種非依存部221と、仮想
マシン部222と、インタプリタ223とからなる。
【0054】機種非依存部221は、マルチメディアタ
イトルの実行において、画面への描画コマンドや、デー
タへのアクセスコマンドなどを汎用のコマンドとして仮
想マシン部222に伝える。仮想マシン部222では、
機種非依存部221より送られてきた汎用コマンドをハ
ードウェアやOSに依存したネイティブコマンドに変換
し、ハードウェアやOSに伝えることにより、実際の描
画やデータアクセスを行う。
【0055】インタプリタ223は、マルチメディアタ
イトル15からオブジェクトの実行指示を受け取り、機
種非依存部221に対して、描画コマンドやデータのア
クセスコマンドを発行する。以上のように、本実施の形
態におけるプレーヤは、ハードウェアやOSに依存する
仮想マシン部と、依存しない機種非依存部にわけること
により、オーサリングツールで作成したマルチメディア
タイトルをさまざまなハードウェアやOS上で実行する
ことを可能とする。
【0056】なお、上述の実施の形態1〜実施の形態4
のオーサリングツール開発装置及びプレーヤは、プログ
ラムによって実現し、これをフロッピーディスク等の記
録媒体に記録して移送し、あるいは、通信回線を通して
移送することにより、独立した他のコンピュータシステ
ムで容易に実施することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オブジェ
クトを実行する実行手段と、ユーザからのオブジェクト
作成指示に従って、順次、オブジェクトを作成すること
により、オブジェクトを組み合わせたオーサリングツー
ルを作成する第1作成手段と、作成されたオーサリング
ツールを実行手段に実行させることにより、オブジェク
トを組み合わせたマルチメディアタイトルを作成する第
2作成手段とを備え、ユーザからの指示の基づいてオー
サリングツールを作成するので、ユーザ毎に合ったオー
サリングツールを開発することができる。さらに、作成
されたオーサリングツールで作成されたマルチメディア
タイトルは、オーサリングツールの実行に用いた実行手
段を用いて実行することができるので、そのオーサリン
グツールで作成されたマルチメディアタイトルを容易に
実行できる。
【0058】また、オーサリングツール開発装置とプレ
ーヤからなるオーサリングシステムであって、前記オー
サリングツール開発装置は、上記オーサリングツール開
発装置であり、前記プレーヤは、前記オーサリングツー
ル開発装置の実行手段と同機能を持つ第2実行手段と、
作成されたマルチメディアタイトルを前記プレーヤの第
2実行手段に実行させることにより、マルチメディアタ
イトルを再生する再生手段とを備え、ユーザ毎に合った
オーサリングツールを開発するとともに、プレーヤがオ
ーサリングツール開発装置の実行手段と同機能の第2実
行手段を備えているので、そのオーサリングツールで作
成されたマルチメディアタイトルを容易に実行できる。
【0059】また、前記オーサリングシステムにおける
オーサリングツール開発装置は、さらに、リレーショナ
ルデータベース(RDB)にアクセスしデータベース内
に保存されているデータを取り出すRDBインターフェ
イス手段を備え、前記第2作成手段は、ユーザからのデ
ータ取得指示に従って、前記RDBインターフェイス手
段にデータを取り出させ、その取り出させたデータを用
いて、マルチメディアタイトルを作成するので、RDB
を用いて容易にマルチメディアタイトルを作成できる。
【0060】また、前記オーサリング開発装置は、さら
に、オーサリングツールの基本機能を発揮すべく、予め
オブジェクトを組み合わせた機能部品を記憶する機能部
品記憶手段を備え、前記オーサリング開発装置における
第1作成手段は、ユーザからの取り出し指示に従って、
前記機能部品記憶手段から機能部品を取り出す取り出し
部と、前記機能部品や、順次、作成したオブジェクトを
用いてオーサリングツールを作成する作成部とを備え、
この機能部品記憶手段に記憶されている機能部品を用い
て、オーサリングツールを開発することができるので、
オーサリングツールの開発効率を向上させることができ
る。
【0061】また、前記プレーヤの第2実行手段は、マ
ルチメディアタイトルを構成するオブジェクトに基づ
き、汎用コマンドを出力する機種非依存部と、前記汎用
コマンドを受け、ハードウェアやOSの種類に依存した
コマンドに変換してハードウェアやOSに出力する仮想
マシン部とを備えているので、作成されたマルチメディ
アタイトルをさまざまなハードウェアやOS上で実行す
ることができ、プレーヤの機種移植性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるオーサリングシステムの
構成を示す図である。
【図2】オーサリングツール開発装置のオーサリング部
をより機能的なブロックに分割した構成を示す図であ
る。
【図3】基本オブジェクトとグラフィックオブジェクト
とインターラクティブオブジェクトとの関係を示す図で
ある。
【図4】オブジェクトの構造を示す図である。
【図5】インタープリタが提供するユーザインターフェ
イスの一例を示す図である。
【図6】オーサリングツールの開発動作を説明するため
の図である。
【図7】オーサリングツールの実行(マルチメディアタ
イトルの作成)動作を示す図である。
【図8】マルチメディアタイトルの実行動作を説明する
ための図である。
【図9】オーサリングツール開発装置1の開発動作を説
明するフローチャートである。
【図10】オーサリングツールの実行(マルチメディア
タイトルの作成)動作を説明するフローチャートであ
る。
【図11】マルチメディアタイトルの実行動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図12】開発されたオーサリングツールの表示画面の
例を示す図である。
【図13】実施の形態2におけるオーサリングツール開
発装置のうちオーサリング部の構成を示す図である。
【図14】オーサリングツール開発装置が行うオーサリ
ングツールの実行(マルチメディアタイトルの作成)動
作を説明するための図である。
【図15】実施の形態3のオーサリングツール開発装置
のうちオーサリング部150の構成を示す図である。
【図16】レイアウト制御部品のいくつかの具体例を示
す図である。
【図17】時間制御部品のいくつかの具体例を示す図で
ある。
【図18】時間制御部品により形成されたユーザインタ
ーフェイスの例を示す図である。
【図19】シーン構造制御部品のいくつかの具体例を示
す図である。
【図20】シーン構造制御部品により形成されたユーザ
インターフェイスの例を示す図である。
【図21】オーサリングツールの開発動作を説明する図
である。
【図22】実施の形態4におけるオーサリングシステム
の構成を示す図である。
【図23】従来技術におけるオーサリングツールとプレ
ーヤソフトの関係を表した図である。
【符号の説明】
1 オーサリングツール開発装置 2 プレーヤ 3 オーサリング部 4 ハードウェア/OS 11 オーサリングツール開発機能 12 オブジェクト保存機能 13 オブジェクト実行機能 14 オーサリングツール 15 マルチメディアタイトル 21 オブジェクト作成部 22 スクリプト付加部 23 オブジェクト保存部 24 オブジェクト実行部 25 インタープリタ 130 オーサリング部 131 RDBインターフェイス部 150 オーサリング部 151 レイアウト制御部品 152 時間制御部品 153 シーン構造制御部品 221 機種非依存部 222 仮想マシン部 223 インタプリタ 231 オーサリングツール 232 マルチメディアタイトル 233 プレーヤソフト 234 ハードウェア/OS

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オブジェクトを実行する実行手段と、 ユーザからのオブジェクト作成指示に従って、順次、オ
    ブジェクトを作成することにより、オブジェクトを組み
    合わせたオーサリングツールを作成する第1作成手段
    と、 作成されたオーサリングツールを実行手段に実行させる
    ことにより、オブジェクトを組み合わせたマルチメディ
    アタイトルを作成する第2作成手段とを備えたことを特
    徴とするオーサリングツール開発装置。
  2. 【請求項2】 オーサリングツール開発装置とプレーヤ
    からなるオーサリングシステムであって、 前記オーサリングツール開発装置は、請求項1記載のオ
    ーサリングツール開発装置であり、 前記プレーヤは、 前記オーサリングツール開発装置の実行手段と同機能を
    持つ第2実行手段と、 作成されたマルチメディアタイトルを前記プレーヤの第
    2実行手段に実行させることにより、マルチメディアタ
    イトルを再生する再生手段とを備えたことを特徴とする
    オーサリングシステム。
  3. 【請求項3】 前記オーサリングシステムにおけるオー
    サリングツール開発装置は、さらに、 リレーショナルデータベース(RDB)にアクセスしデ
    ータベース内に保存されているデータを取り出すRDB
    インターフェイス手段を備え、 前記第2作成手段は、ユーザからのデータ取得指示に従
    って、前記RDBインターフェイス手段にデータを取り
    出させ、その取り出させたデータを用いて、マルチメデ
    ィアタイトルを作成することを特徴とする請求項2記載
    のオーサリングシステム。
  4. 【請求項4】 前記オーサリング開発装置は、さらに、 オーサリングツールの基本機能を発揮すべく、予めオブ
    ジェクトを組み合わせた機能部品を記憶する機能部品記
    憶手段を備え、 前記オーサリング開発装置における第1作成手段は、 ユーザからの取り出し指示に従って、前記機能部品記憶
    手段から機能部品を取り出す取り出し部と、 前記機能部品や、順次、作成したオブジェクトを用いて
    オーサリングツールを作成する作成部とを備えたことを
    特徴とする請求項2又は請求項3記載のオーサリングシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記プレーヤの第2実行手段は、 マルチメディアタイトルを構成するオブジェクトに基づ
    き、汎用コマンドを出力する機種非依存部と、 前記汎用コマンドを受け、ハードウェアやOSの種類に
    依存したコマンドに変換してハードウェアやOSに出力
    する仮想マシン部と、 を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項4何れか
    記載のオーサリングシステム。
  6. 【請求項6】 オーサリングツール開発装置を実現する
    プログラムを記録した記録媒体であって、当該プログラ
    ムは、 オブジェクトを実行する実行手段と、 ユーザからのオブジェクト作成指示に従って、順次、オ
    ブジェクトを作成することにより、オブジェクトを組み
    合わせたオーサリングツールを作成する第1作成手段
    と、 作成されたオーサリングツールを実行手段に実行させる
    ことにより、オブジェクトを組み合わせたマルチメディ
    アタイトルを作成する第2作成手段とを備えたことを特
    徴とする記録媒体。
JP31820996A 1996-03-12 1996-11-28 オーサリングツール開発装置及びオーサリングシステム Pending JPH09305391A (ja)

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JP31820996A JPH09305391A (ja) 1996-03-12 1996-11-28 オーサリングツール開発装置及びオーサリングシステム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-54607 1996-03-12
JP5460796 1996-03-12
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JP (1) JPH09305391A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125925A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho:Kk 構造表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001125925A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho:Kk 構造表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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