JPH09304810A - レバー部材とトーションばねとの組合せ構造体 - Google Patents

レバー部材とトーションばねとの組合せ構造体

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JPH09304810A
JPH09304810A JP7040997A JP7040997A JPH09304810A JP H09304810 A JPH09304810 A JP H09304810A JP 7040997 A JP7040997 A JP 7040997A JP 7040997 A JP7040997 A JP 7040997A JP H09304810 A JPH09304810 A JP H09304810A
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JP
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lever member
torsion spring
lever
shaft
spring
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Tetsuji Shono
鉄司 庄野
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバー部材が固定回転軸に回転自在に軸着さ
れ、トーションばねがその座巻き部を固定回転軸に挿通
させられてレバー部材に装着される組合せ構造体におい
て、トーションばねが固定回転軸に対して偏って押圧さ
れることを排除してレバー部材が固定回転軸に対して滑
らかに回動運動し得るように保証する。 【解決手段】 レバー部材が固定回転軸に回転自在に軸
着され、トーションばねがその座巻き部を固定回転軸に
挿通させられてレバー部材に装着される組合せ構造体に
おいて、レバー部材が固定回転軸の周りにばね受け部を
具備し、トーションばねの座巻き部がばね受け部に挿通
させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレバー部材とトーシ
ョンばねとからなる組合せ構造体であって、レバー部材
が固定回転軸に回転自在に軸着され、トーションばねが
その座巻き部を固定回転軸に挿通させられてレバー部材
に装着される組合せ構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したようなレバー部材とトーション
ばねとの組合せ構造体は種々の機械部品特にカメラの機
械部品として様々な状況で使用されるものであって、レ
バー部材を所定の回動位置で或る部材と当接させてその
当接位置に弾性的に保持させる目的で利用されるもので
ある。詳述すると、トーションばねの双方のアーム部は
それぞれレバー部材上の突起要素に掛けられ、レバー部
材の回動運動は双方のアーム部の一方に力を作用させて
行なわれる。レバー部材が所定の回動位置まで回動させ
られて或る部材と当接すると、レバー部材は停止させら
れるが、しかしかかる一方のアーム部に作用させられる
力は取り除かれずにその侭とされ、このため該アームは
弾性変形を受けてその該当突起要素から離脱し、所謂オ
ーバーチャージを受ける。かくして、レバー部材は所定
の回動当接位置に弾性的に保持された状態を維持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、トーションばねのアーム部はレバー部上の突起要
素に掛けられた状態となっているために、トーションば
ねの座巻き部が固定回転軸に対して弾性的に偏って押圧
された状態となって、そこに大きな摩擦力が作用する。
このため固定回転軸に対するレバー部材の回動運動に制
動作用が生じて、該レバー部材の滑らかな回動運動を阻
害する。このようにレバー部材の回動運動に制動作用を
及ぼすことは特に精巧な機械運動を保証しなければなら
ないカメラには問題となる。
【0004】従って、本発明は、レバー部材とトーショ
ンばねとからなる組合せ構造体であって、レバー部材が
固定回転軸に回転自在に軸着され、トーションばねがそ
の座巻き部を固定回転軸に挿通させられてレバー部材に
装着される組合せ構造体において、トーションばねが固
定回転軸に対して偏って押圧されることを排除してレバ
ー部材が該固定回転軸に対して滑らかに回動運動し得る
ように保証することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
たようなレバー部材とトーションばねとの組合せ構造体
において、レバー部材が固定回転軸の周りにばね受け部
を具備し、トーションばねの座巻き部が該ばね受け部に
挿通させられることが特徴とされる。このような構成に
よれば、トーションばねの座巻き部と固定回転軸との間
にはばね受け部が介在して、該座巻き部が固定回転軸に
直接的に係合させられることはなく、このためレバー部
材の回転運動が該座巻き部によって制動作用を受けるこ
とは阻止される。要するに、固定回転軸はトーションば
ねの座巻き部の内側を挿通させられ、該固定回転軸の周
りでのレバー部材の滑らかな回転運動が保証される。好
ましくは、ばね受け部はレバー部材に一体的にスリーブ
状に形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるレバー部材と
トーションばねとの組合せ構造体の実施形態について添
付図面を参照して以下に説明する。
【0007】図1には本発明によるレバー部材とトーシ
ョンばねとの組合せ構造体をフォーカルプレーンシャッ
タ装置の後幕シャッタのリセット機構に適用した実施形
態が示され、同図において、参照符号10はレバー部材
を示し、参照符号12はトーションばねを示す。
【0008】レバー部材10は3つのレバーアーム10
a、10b及び10cを有し、そのほぼ中心部で固定回
転軸14に軸着される。一方、トーションばね12も回
転固定軸14に対して取り付けられると共にレバー部材
10に対して装着される。詳述すると、図2及び図3か
ら明らかなように、固定回転軸14は軸本体14aと、
この軸本体14aの端面に螺着されたねじ形式の軸端部
14bとからなり(図3)、レバー部材10には軸端部
14bを回転自在に受け入れるようになった孔が形成さ
れ、これによりレバー部材10は軸端部14bの周りで
回動自在とされる。図3に示すように、レバー部材10
のかかる孔の周囲からはばね受け部10dが軸端部14
bを囲むように一体的に立ち上がり、トーションばね1
2はその座巻き部12aを該ばね受け部10dに挿通さ
せられると共にそのアーム部12b及び12cは図2に
示すようにレバー部材10のレバーアーム10b及び1
0cにそれぞれ設けられた突起要素15b及び15cに
弾性的に付勢された状態で掛け止めされる。
【0009】図1に示すように、レバー部材10のレバ
ーアーム10aの先端は後幕変速歯車16の側面に設け
られた係止突起18と衝合して後幕変速歯車16の回転
を阻止するようになっている。後幕変速歯車16には後
幕ピニオン20が係合させられ、この後幕ピニオン20
には後幕巻取りドラム22から引き出された索条24が
連結されて部分的に巻き付けられるている。即ち、図1
に示すリセット状態では、後幕シャッタ自体はドラム2
2に巻き込まれており、その後幕シャッタから延びた索
条24が後幕ピニオン20に部分的に巻き付けられる。
また、図1に示すリセット状態では、後幕変速歯車16
は適当なばね駆動機構により時計方向に駆動させられる
ように付勢されているが、しかしレバー部材10のレバ
ーアーム10aと係止突起18との衝合のために後幕変
速歯車16は図示の位置に留められている。
【0010】レバー部材10のレバーアーム10b側に
はミラー作動機構(図示されない)に連動した作動レバ
ー26が設けられ、この作動レバー26の一方のレバー
アームには突起要素26aが設けられ、この突起要素2
6aはトーションばね12の作用部即ちアーム部12b
と係合し得るようになっている。作動レバー26の他方
のレバーアームは上述したミラー作動機構によって作用
させられるようになっている。なお、ミラー作動機構は
ミラーをファインダ観察可能位置と撮影可能位置との間
で駆動するためのものであり、ミラーがファインダ観察
可能位置にあるとき、被写体像をファインダを通して観
察可能であり、またミラーがファインダ観察可能位置か
ら撮影可能位置に回動させられたとき、被写体像を撮影
フィルムに結像させることが可能となる。
【0011】レバー部材10のレバーアーム10cの先
端には電磁石28と協働するようになったアーマチュア
30が枢着され、またレバーアーム10cには引張りコ
イルばね32がレバー部材10を反時計方向に回動させ
るように作用させられる。
【0012】カメラの撮影作動時にレリーズ信号がその
回路に与えられると、電磁石28が通電され、このため
アーマチュア30が電磁石28に磁気的に吸着され、次
いでカメラのミラー作動機構(図示されない)が作動し
て作動レバー26は図示の実線位置から時計方向に二点
鎖線で示す退避位置まで回動させられる。このためレバ
ー部材10は引張りコイルばね32によって反時計方向
の回転駆動力を受けるが、しかしアーマチュア30は電
磁石に吸着されているために図示の位置に留まってい
る。
【0013】ミラー作動機構のミラーがファインダ観察
可能位置から撮影可能位置に到達すると、先ず、前幕シ
ャッタ(図示されない)が始動させられ、次いで所定時
間経過後に電磁石28の通電が切られ、これによりレバ
ー部材10は引張りコイルばね32の作用により反時計
方向に回動する。このためレバー部材10のレバーアー
ム10aの先端が後幕変速歯車16の係止突起18から
外れて、後幕変速歯車16は時計方向に回転駆動させら
れ、これにより後幕ピニオン20が反時計方向に回転し
て、ドラム22から後幕シャッタが前幕シャッタに続い
て引き出される。かくして、所定の露光で撮影が終了す
る。
【0014】図1に示すような後幕シャッタのリセット
機構をリセット状態にするためには、作動レバー26が
二点鎖線の位置から反時計方向に回動させられ、先ずそ
の突起要素26aがトーションばね12の作用部即ちア
ーム部12bに当接し、これによりレバー部材10は引
張りコイルばね32の弾性力に抗して時計方向に回動さ
せられる。このときトーションばね12のアーム部12
bは突起要素15bから離れることはなくそこに接触さ
れた侭となっている。
【0015】アーマチュア30が電磁石28に当接して
接触状態となっても、作動レバー26は更に反時計方向
に回動させられ、このためレバー部材10の時計方向の
回動は停止させられるために、トーションばね12のア
ーム部12bが突起要素15bから離れて、所謂オーバ
ーチャージの状態、即ちトーションばね12が更に弾性
的に付勢された状態になり、このときアーマチュア30
は電磁石28に対して弾性的に押圧された状態になり、
このためレバー部材10は適正な位置に保持されると共
に電磁石28の通電時にアーマチュア30は電磁石28
に対して確実に磁気的に吸着され得る。かくして、図1
に示すようなリセット状態が得られる。なお、以上で述
べたようなリセット時、後幕変速歯車16も反時計方向
に回動させられ、このとき該後幕変速歯車16のばね駆
動機構にはばね力がチャージされる。
【0016】先に述べたように、トーションばね12の
座巻き部12aはレバー部材10のばね受け部10dに
装着されるために、該座巻き部12aが固定回転軸14
の軸端部14bに摩擦力を及ぼすことはない。このため
レバー部材10の回動運動は常に滑らかであるので、適
正な作動が常に得られる。
【0017】図4は図3に対応した断面図であって、従
来のタイプのレバー部材とトーションばねとの組合せ構
造体の一例を示すものである。この従来例でも、固定回
転軸14’は軸本体14a’と、この軸本体14a’の
端面に螺着されたねじ形式の軸端部14b’とからな
り、レバー部材10’は軸本体14a’と軸端部14
b’との間で回転自在に保持されるが、トーションばね
の座巻き部12a’は軸端部14b’に対して直接挿通
させられる。トーションばねの双方のアーム部は弾性的
に付勢された状態でレバー部材に装着されるために、ト
ーションばねの座巻き部12a’は軸端部14b’に対
して偏って押圧される。即ち、図2に矢印Fで示すよう
な方向に押圧させられ、このためトーションばねの座巻
き部12a’と軸端部14b’との間に大きな摩擦力が
発生して、レバー部材10’の滑らかな回動運動が阻害
される。
【0018】図5には本発明によるレバー部材とトーシ
ョンばねとの組合せ構造体を一眼レフカメラのクイック
リターンミラーの駆動機構に適用した実施形態が示さ
れ、同図において、参照符号36はレバー部材を示し、
参照符号38はトーションばねを示す。レバー部材36
は固定回転軸40に図3に示した場合と同様な態様で装
着され、またトーションばね38も図3に示した場合と
同様な態様で固定回転軸40に取り付けられると共にレ
バー部材36に装着される。即ち、レバー部材36には
ばね受け部が一体的に形成され、そこにトーションばね
38の座巻き部が挿通させられ、またトーションばね3
8の双方のアーム部38b及び38cはレバー部材36
の突起要素42b及び42cに弾性的に付勢された状態
で掛け止めされる。
【0019】レバー部材36の一方のレバーアームには
ミラーシート44が取り付けられ、このミラーシート4
4にはミラー46が搭載される。レバー部材36の他方
のレバーアームには該レバー部材36を時計方向に回動
させるように引張りコイルばね48が作用させられ、か
つ該他方のレバーアームに接近して作動レバー50が設
けられる。作動レバー50の自由端には突起要素50a
が設けられ、該作動レバー50が時計方向に回動させら
れるとき、突起要素50aがトーションばね38の作用
部即ちアーム部38bに係合するようになっている。
【0020】撮影時、作動レバー50は図5に示す位置
から反時計方向に回動させられ、このときレバー部材3
6は引張りコイルばね48の作用により時計方向に回動
させられ、ミラー46は図示の位置から水平位置即ち撮
影可能位置まで移動させられる。このような状態から図
5に示す状態に移行させるためには、先ず、作動レバー
50が時計方向に回動させられて、その突起要素50a
をトーションばね38のアーム部38bに当接させる。
更に、作動レバー50が時計方向に回動させられると、
レバー部材36は引張りコイルばね48の弾性力に抗し
て反時計方向に回動させられ、これによりレバー部材3
6は反時計方向に回動させられてミラー46は水平位置
から図5の傾斜位置に向かって回動し始める。なお、こ
のときアーム部38bは突起42bに接触した状態にさ
れている。
【0021】レバー部36の反時計方向の回動により、
ミラーシート44がストッパ52に当接して、ミラー4
6が撮影レンズ54の光軸に対して45度の傾斜位置にな
っても、作動レバー50は更に時計方向に回動させら
れ、これによりトーションばね38のアーム部38bは
突起要素42bから離れてオーバーチャージの状態とな
る。かくして、ミラーシート44はストッパ52に対し
て弾性的に押し付けられて、ミラー46は撮影レンズ5
4の光軸に対して45度の傾斜位置に確実に保持され得る
ことになる。なお、このとき撮影者はファインダ光学系
56を介して被写体像を観察することが可能である。
【0022】上述したように、撮影時、作動レバー50
は反時計方向に回動させられ、これによりレバー部材3
6が引張りコイルばね48の弾性力によって時計方向に
回動させられ、ミラーシート44及びミラー46は図示
の傾斜位置即ちファインダ観察可能位置から水平位置に
向かって回動させられるが、このときクイックリターン
ミラー46の滑らかな回動運動が保証されることにな
る。というのは、トーションばね38の座巻き部が固定
回転軸40に摩擦力を及ぼすことがないからである。
【0023】図6には本発明によるレバー部材とトーシ
ョンばねとの組合せ構造体をカメラの絞り駆動機構に適
用した実施形態が示され、同図において、参照符号58
はレバー部材を示し、参照符号60はトーションばねを
示す。レバー部材58は固定回転軸61に図3に示した
場合と同様な態様で装着され、またトーションばね60
も図3に示した場合と同様な態様で固定回転軸61に取
り付けられると共にレバー部材58に装着される。即
ち、レバー部材58にはばね受け部が一体的に形成さ
れ、そこにトーションばね60の座巻き部が挿通させら
れ、またトーションばね60の双方のアーム部60b及
び60cはレバー部材58の突起要素62b及び62c
に弾性的に付勢された状態で掛け止めされる。
【0024】レバー部材58のレバーアーム58aの先
端はラチェット爪64として形成され、このラチェット
爪64はラチェットホィール66と係合するようになっ
ている。また、レバーアーム58aにはレバー部材58
を時計方向に回動させるように引張りコイルばね67が
作用させられる。レバー部材58のレバーアーム58b
に近接して作動レバー68が設置され、この作動レバー
68の自由端には突起要素68aが設けられる。突起要
素68aは作動レバー68の時計方向の回動によりトー
ションばね60の作用部即ちアーム部60bに係合する
ようになっている。
【0025】レバー部材58のレバーアーム58cには
アーマチュア70が枢着され、このアーマチュア70は
磁性材料から形成されたU字形要素72の両脚部に当接
するようになっている。U字形要素72には永久磁石7
4が設けられ、アーマチュア70がU字形要素72の両
脚部に当接したときそこに磁気的に吸着されるようにな
っている。一方、U字形要素72には電磁コイル73が
設けられ、この電磁コイル73が通電されると、永久磁
石74によって発生させられる磁界が打ち消されるよう
になっている。即ち、電磁コイル73の通電時、U字形
要素72はアーマチュア70に対する磁気的吸着力を失
う。
【0026】ラチェットホィール66の中心部にはピニ
オン66aが設けられ、このピニオン66aは駆動板7
6に設けられたラック76aと係合させられる。また、
ラチェットホィール66には多数の被検出孔66bが円
周に沿って適当な間隔で配置され、またラチェットホィ
ール66には被検出孔66bを検出するホトカプラ78
が適用される。ラチェットホィール66の回転時、ホト
カプラ78は被検出孔66bを検出する毎に検出パルス
を出力し、この検出パルスはカメラの制御回路(図示さ
れない)によって処理される。
【0027】駆動板76は適当なガイド部材(図示され
ない)によって上下方向に移動自在に案内され、しかも
その上端に引張りコイルばね79が作用させられ、この
ため駆動板76は常に上方に駆動させられるようになっ
ている。しかしながら、駆動板76の上端には抑えレバ
ー80の自由端に設けられた突起要素80aに係合させ
られ、抑えレバー80は通常は図示の位置に置かれ、こ
のとき駆動板76はその最下方位置に留められる。抑え
レバー80が図示の位置から時計方向に回動させられる
と、駆動板76は引張りばね79の作用によりその最下
方位置から上方に向かって移動させられる。
【0028】駆動板76からは一対の突出片76b、7
6bが突出し、この一対の突出片76b、76b間には
絞り羽根82に設けれた端軸82bが受容される。絞り
羽根82は枢軸82aに枢着させられ、しかも図示され
ない多数の絞り羽根と連動させられる。例えば、絞り羽
根82が実線で示す位置に置かれているとき、即ち駆動
板76がその最下方位置にあるとき、多数の絞り羽根群
は最大開口面積の絞り開口84を規定するようになって
いるが、駆動板76が上昇させられて絞り羽根82が実
線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで回動させられ
ると、多数の絞り羽根群は最大開口面積の絞り開口84
から絞り込まれた絞り開口84’を規定するようになっ
ている。
【0029】ユーザが所定の絞り値を設定した後にカメ
ラを作動させると、抑えレバー80が反時計方向に回動
させられ、これにより駆動板76は上昇して最大開口面
積の絞り開口84は次第に絞り込まれる。一方、駆動板
76の下方への移動に伴い、ラチェットホィール66は
反時計方向に回動させられ、このときホトカプラ78は
被検出孔66bを検出して検出パルスを出力し、この検
出パルスの出力数はカメラの制御回路でカウントされ
る。検出パルスのカウント数が絞り設定値に対応した数
になると、電磁コイル73が通電され、これよりU字要
素72はアーマチュア70に対する磁気的吸着力を失
い、このためレバー部材58はコイルばね67のために
時計方向に回動させられる。その結果、ラチェット爪6
4がラチェットホィール66の歯に係合してラチェット
ホィール66の回転は停止すると共に駆動板76も上昇
運動も停止させられ、このとき絞り開口は絞り設定値に
対応した開口面積を持つ。なお、このとき作動レバー6
8は既に図示の実線位置から反時計方向の退避位置まで
回動させられているので、レバー部材58の時計方向の
回動運動が作動レバー68によって邪魔されることはな
く、またアーマチュア70がU字形要素72から離脱す
ると、直ちに電磁コイル73への通電は止められる。
【0030】カメラの次回の巻上げ操作時、抑えレバー
80は図示の実線位置まで反時計方向に回動させられ、
これにより最大開口面積の絞り開口84まで戻される。
一方、作動レバー68は退避位置から時計方向に回動さ
せられ、トーションばね60のアーム部60bに当接す
ると、レバー部材58は反時計方向に回動させられ、こ
れによりレバー部材58のラチェット爪はラチェットホ
ィール66の歯から離脱させられると共にアーマチュア
70はU字形要素72の両脚部に当接させられる。アー
マチュア70がU字形要素72の両脚部に当接させられ
た後も、作動レバー68は時計方向に回動させられ、こ
のためトーションばね60のアーム部60bは突起要素
62bから離されると共に該アーム部60bは図示する
ようにオーバーチャージの状態となる。このためアーマ
チュア70は弾性的にU字形要素72に押圧させられる
ので、該U字形要素72に対するアーマチュア70の磁
気的吸着は確実に保証される。アーマチュア70がU字
形要素72に吸着された後、作動レバー68は図示の実
線位置から反時計方向の退避位置まで回動させられる。
【0031】本発明によれば、トーションばね60は固
定回転軸61に対して摩擦力を及ぼすことはないので、
レバー部材58は固定回転軸61の周りで滑らかに回動
することが可能であり、かくして信頼性のある絞り作動
を保証することができる。
【0032】図7には本発明によるレバー部材とトーシ
ョンばねとの組合せ構造体をカメラのフォーカルプレー
ンシャッタの一種であるブレードシャッタに適用した実
施形態が示され、同図において、参照符号86はレバー
部材を示し、参照符号88はトーションばねを示す。本
実施形態においても、レバー部材86は図3に示した場
合と同様な態様で固定回転軸90に装着され、またトー
ションばね88も図3に示した場合と同様な態様で固定
回転軸90に取り付けられると共にレバー部材86に装
着される。即ち、レバー部材86にはばね受け部が一体
的に形成され、そこにトーションばね88の座巻き部が
挿通させられ、またトーションばね88の双方のアーム
部88b及び88cはレバー部材86の突起要素92b
及び92cに弾性的に付勢された状態で掛け止めされ
る。
【0033】レバー部材86のレバーアーム86aはそ
の先端部で前シャッタブレード94に枢着される。レバ
ー部材86のレバーアーム86bに近接して作動レバー
96が設置され、この作動レバー96の自由端には突起
要素96aが設けられる。突起要素96aは作動レバー
96の時計方向の回動によりトーションばね88の作用
部即ちアーム部88bに係合するようになっている。レ
バー部材86のレバーアーム86cにはアーマチュア9
8が枢着され、このアーマチュア98は電磁石100の
通電時にそこに磁気的に吸着されるようになっている。
【0034】前シャッタブレード94にはレバーアーム
86aと平行リンク機構を形成するようになったリンク
アーム102の一端が枢着され、またリンクアーム10
2の他端の枢着軸には駆動トーションばね104が装着
される。駆動トーションばね104の一方のアーム部1
04aはカメラの機枠(図示されない)に設置された固
定突起要素106に掛け止めされ、駆動トーションばね
104の他方のアーム部104bの先端部は折り曲げら
れてリンクアーム102に掛け止めされる。駆動トーシ
ョンばね104は前シャッタ94を矢印105の方向に
駆動するようにばね付勢されているが、しかし図示の状
態ではアーマチュア98が電磁石100に磁気的に吸着
されているために前シャッタ94はアパーチャ106を
閉鎖する位置に留められる。
【0035】前シャッタブレード94に隣接して後シャ
ッタブレード108が設けられ、この後シャッタブレー
ド108にも前シャッタブレード94の場合と同様な平
行リンク機構が設けられる。なお、図7では、後シャッ
タブレード108に枢着されるレバーアームの一部が参
照符号86a’で示され、また後シャッタブレード10
8に枢着されるリンクアームの一部が参照符号102’
で示される。
【0036】カメラの撮影作動時、電磁石100が直ち
に通電され、これによりアーマチュア98が電磁石10
0に磁気的に吸着される。次いで、作動レバー96は反
時計方向に退避位置まで回動させられるが、しかし前シ
ャッタ94は電磁石100に対するアーマチュア98の
吸着のために未だ図示の位置に留められる。所定時間経
過後に電磁石100への通電が切られ、このため電磁石
100はアーマチュア98に対する吸着力を失って、前
シャッタブレード94は作動トーションばね104のば
ね力でもって矢印105の方向に駆動され、これにより
アパーチャ106が開放される。カメラの撮影作動前に
ユーザによって設定された露出値に対応した時間経過後
に、後シャッタブレード108も同様な作動原理で矢印
105の方向に駆動され、アパーチャ106を閉鎖す
る。
【0037】次のフィルム巻上げ時、作動レバー96は
退避位置から時計方向に回動させられて、その突起要素
96aがトーションばね88のアーム部88bに当接す
ると、レバー部材86は反時計方向に回動させられ、前
シャッタブレード94は矢印105とは反対方向に移動
させられる。アーマチュア98が電磁石100に当接し
ても、作動レバー96の時計方向の回動は続けられ、こ
のためトーションばね88のアーム部88bは突起要素
92bから離れてオーバーチャージの状態となり、これ
によりアーマチュア98は電磁石100に対する弾性的
に押圧された状態に維持される。かくして、レバー部材
86は適正な位置に保持されると共に電磁石100の通
電時にアーマチュア98は確実に電磁石100に吸着さ
れ得る。
【0038】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によるレバー部材とトーションばねとの組合せ構造体に
おいては、レバー部材は固定回転軸に対して摩擦力を及
ぼすことがないので、レバー部材については、滑らかな
回動運動が保証され、そのレバー部材が担う機能の信頼
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレバー部材とトーションばねとの
組合せ構造体をフォーカルプレーンシャッタ装置の後幕
シャッタのリセット機構に適用した実施形態を示す概略
図である。
【図2】図1に示したレバー部材の一部を拡大して示す
部分拡大図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図3に対応する断面図であって、従来の構造を
示す図である。
【図5】本発明によるレバー部材とトーションばねとの
組合せ構造体を一眼レフカメラのクイックリターンミラ
ーの駆動機構に適用した実施形態を示す概略図である。
【図6】本発明によるレバー部材とトーションばねとの
組合せ構造体をカメラの絞り駆動機構に適用した実施形
態を示す概略図である。
【図7】本発明によるレバー部材とトーションばねとの
組合せ構造体をカメラのフォーカルプレーンシャッタの
一種であるブレードシャッタに適用した実施形態を示す
概略図である。
【符号の説明】
10 レバー部材 10a・10b・10c レバーアーム 10d ばね受け部 12 トーションばね 12a 座巻き部 14 固定回転軸 14a 軸本体 14b 軸端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レバー部材とトーションばねとからなる
    組合せ構造体であって、前記レバー部材が固定回転軸に
    回転自在に軸着され、前記トーションばねがその座巻き
    部を前記固定回転軸に挿通させられて前記レバー部材に
    装着される組合せ構造体において、 前記レバー部材が前記固定回転軸の周りにばね受け部を
    具備し、前記トーションばねの座巻き部が前記ばね受け
    部に挿通させられることを特徴とする組合せ構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組合せ構造体におい
    て、前記ばね受け部が前記レバー部材に一体的にスリー
    ブ状に形成されることを特徴とする組合せ構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の組合せ構造体
    において、前記トーションばねが弾性的に付勢された状
    態で前記レバー部材に装着されることを特徴とする組合
    せ構造体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の組合せ構造体におい
    て、前記レバー部材に装着されたトーションばねの少な
    くとも一方のアーム部が作用部として機能し、該トーシ
    ョンばねを更に弾性的に付勢させるようような方向に前
    記作動部に力を作用させることにより、前記レバー部材
    が回動運動を行なうようになっていることを特徴とする
    組合せ構造体。
JP7040997A 1996-03-11 1997-03-07 レバー部材とトーションばねとの組合せ構造体 Pending JPH09304810A (ja)

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JP8-80464 1996-03-11
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505361A (ja) * 2003-09-15 2007-03-08 ポラロイド コーポレイション イメージキャプチャのための方法およびカメラ
CN102109743A (zh) * 2009-12-25 2011-06-29 Hoya株式会社 单反照相机的结合有制动机构的反光镜驱动装置

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JP2007505361A (ja) * 2003-09-15 2007-03-08 ポラロイド コーポレイション イメージキャプチャのための方法およびカメラ
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