JPH09304603A - ノングレア層を有するシート - Google Patents

ノングレア層を有するシート

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JPH09304603A
JPH09304603A JP8142333A JP14233396A JPH09304603A JP H09304603 A JPH09304603 A JP H09304603A JP 8142333 A JP8142333 A JP 8142333A JP 14233396 A JP14233396 A JP 14233396A JP H09304603 A JPH09304603 A JP H09304603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防眩性、解像性に優れたノングレアシートを提
供する。 【解決手段】平均粒径の標準偏差が異なる複数の種類の
微粒子を含有するノングレア層と支持体層からなるノン
グレアシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防眩性、解像性に
優れたノングレアシートに関する。
【0002】
【従来の技術】表示体の表面における外光の反射を低減
する方法として表面に微細な凸凹を形成したいわゆるノ
ングレアシートが広く用いられている。このノングレア
シートは従来、透明合成樹脂シートの表面に微粉末固体
を吹き付けて凸凹をつけるサンドブラスト方式や、凸凹
状に加工したガラスや金型、ロールなどを用いて樹脂シ
ートに凸凹状模様を転写するエンボス加工方式や、シリ
カなどの微粒子を紫外線硬化型樹脂組成物に含有させて
フィルム上に塗布した後、紫外線を照射して凸凹を有す
る硬化皮膜を形成する方法等によって形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
例えばシリカ等の微粒子と紫外線硬化型樹脂組成物を用
いてノングレア層を形成する場合、防眩性の制御は主に
用いる微粒子の粒径と添加量によって行われているた
め、そのノングレアシートの光拡散性(ヘイズ値)およ
び反射光の強さを示す正反射率はその粒径と添加量に左
右されていた。このため、光拡散性を上げれば正反射率
も低減するが、同時に解像性が低下してしまうという問
題があった。
【0004】逆に、解像性を向上させようとすると、微
粒子の添加量を減らさなけらばならず、その結果、光拡
散性が低下し、正反射率が増加するため防眩効果が低下
してしまい、光拡散性を維持したまま正反射率のみを低
減させることは困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような状
況に鑑みこれらの欠点を改善すべく鋭意検討した結果、
平均粒径の標準偏差が異なる複数の種類の微粒子を含有
するノングレア層と支持体層からなるノングレアシート
を用いることにより、単一の微粒子を用いる場合と比べ
て、同じ光拡散性(ヘイズ値)でありながら、正反射率
を低減し、防眩性と解像性に優れたノングレア層が得ら
れることを新規に見出し、本発明に至った。即ち本発明
は、(1)平均粒径の標準偏差が異なる複数の種類の微
粒子を含有するノングレア層と支持体層からなるノング
レアシート、(2)複数の種類の微粒子が、平均粒径の
標準偏差が3.0μm以下の微粒子と該標準偏差が1.
0μm以下の微粒子である(1)のノングレアシート、
(3)微粒子の平均粒径が0.5〜5.0μmである
(1)または(2)のノングレアシート、(4)ノング
レア層100重量部に対して平均粒径の標準偏差が1.
0〜2.0μmの微粒子を0.05〜20重量部、該標
準偏差が1.0μm未満の微粒子を0.5〜30重量部
含有していることを特徴とする(1)ないし(3)のノ
ングレアシート、(5)微粒子が珪素化合物または金属
化合物または高分子化合物またはそれらの混合物である
ことを特徴とする(1)ないし(4)のノングレアシー
ト、
【0006】(6)ノングレア層が、平均粒径の標準偏
差が異なる複数の種類の微粒子を分散させた紫外線硬化
型樹脂組成物の硬化皮膜の層である(1)ないし(5)
のノングレアシート、(7)ノングレア層の厚さが1〜
10μmである(6)のノングレアシート、(8)ノン
グレア層上にフッ素系樹脂層または多層反射防止膜が形
成された(1)ないし(7)のノングレアシート、
(9)支持体層が透明なフィルムである(1)ないし
(8)のノングレアシート、(10)支持体層が偏光板
または楕円偏光板である(1)ないし(9)のノングレ
アシート、(11)(1)ないし(10)のノングレア
シートを用いた画像表示装置、(12)画像表示装置が
液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置またはCRT
表示装置である(11)の画像表示装置、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるノングレアシ
ートは、平均粒径の標準偏差が異なる複数の種類の微粒
子を含有するノングレア層と支持体層からなる。ノング
レア層は表面に微細な凸凹を有し、外部より入射してく
る光を拡散させることにより、観察者の眼に直接反射光
が入り込んで眩しくなるのを低減する機能を有する。
【0008】本発明に用いられる粒径の粒度分布の異な
る複数の種類の微粒子は少なくとも2種類の微粒子から
なる。一方はその粒径の粒度分布の標準偏差が3.0μ
m以下、もう一方は平均粒径の標準偏差が1.0μm以
下である微粒子であることが好ましい。該標準偏差が
3.0μm以下の微粒子は、本発明のノングレアシート
における光拡散性(ヘイズ値)を主に制御する機能を有
し、その微粒子の平均粒径の標準偏差は、コールターカ
ウンター法による値が3.0μm以下、好ましくは0.
5〜2.0μm程度がよい。また、該標準偏差が1.0
μm以下の微粒子は、本発明のノングレアシートにおい
て主に正反射率を低減する機能を有し、その微粒子の平
均粒径の標準偏差は、コールターカウンター法による値
が1.0μm以下、好ましくは0.5μm以下程度がよ
い。この平均粒径の標準偏差の異なる複数の種類の微粒
子を用いることにより、同じ光拡散性でありながら、従
来のノングレアシートに比べて、正反射率が低減される
ため、防眩性と解像性が向上する。
【0009】また、用いる微粒子の粒径は、所望とする
光拡散性や解像性などにより異なるが、コールターカウ
ンター法による平均粒径が0.5〜5.0μm、より好
ましくは0.5〜3.0μm程度がよい。その材質は透
明性を有しているものが好ましく、シリカまたは金属化
合物または高分子化合物が好適に用いられる。シリカと
しては例えば、二酸化珪素の合成粒子が挙げられる。ま
た、金属化合物としてはアルミナ、チタニア、ジルコニ
ア等が挙げられる。また、高分子化合物としては、ポリ
メチル(メタ)アクリレート樹脂等が挙げられる。
【0010】また、その配合量は目的とする防眩性、解
像性などにより異なるが、例えば紫外線硬化型樹脂組成
物に該微粒子を分散させて本発明のノングレア層を形成
する場合、紫外線硬化型樹脂組成物100重量部に対し
て平均粒径の標準偏差が3.0μm以下の微粒子を0.
05〜20重量部、より好ましくは0.1〜10重量部
程度がよく、もう一方の平均粒径の標準偏差が1.0μ
m以下の微粒子を0.1〜50重量部、より好ましくは
0.5〜30重量部程度含有させるのがよい。この範囲
を超えると、光拡散性が極端に増加、あるいは減少する
ため正反射率もそれに伴い減少、あるいは増加してしま
い本発明の効果が顕著に現れなくなってしまう。尚、複
数の種類の微粒子の使用割合は、所望する光拡散性及び
正反射率により適宜定められる。
【0011】本発明におけるノングレア層を形成する方
法は特に限定されず、従来の方法の任意の過程で微粒子
を含有させることにより得ることができるが、製造上の
容易性や、表面のハードコート性を考慮すると、紫外線
硬化型樹脂組成物中に微粒子を分散させて、支持体層に
塗布した後、紫外線によって硬化させることによりノン
グレア層を形成する方法が好ましい。
【0012】紫外線硬化型樹脂としては、アクリル系、
ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコ
ーン系等のモノマーやオリゴマーに光重合開始剤を配合
したものが好ましく用いられ、特に紫外線により硬化し
た皮膜が支持体との密着性に優れ、なおかつハードコー
ト性を有するものが好ましい。そのようなものとしては
例えば、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1、6−
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メ
タ)アクリレートモノマーおよび2−ヒドルキキシル
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロイルモルホリン、t−ブチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、2−シアノ(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビ
ニルピロリドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム等の
反応性モノマーおよび光重合開始剤を含有する紫外線硬
化型樹脂組成物等が挙げられる。
【0013】本発明に用いる微粒子を紫外線硬化型樹脂
組成物中に分散させるにあたり、表面処理剤や分散剤を
用いることが可能である。表面処理剤としては例えば種
々のカップリング剤が挙げられる。カップリング剤とし
ては主にシランカップリング剤がある。また分散剤とし
ては、例えば種々の界面活性剤が挙げられる。用いうる
界面活性剤としては硫酸エステル系、モノカルボン酸
系、ポリカルボン酸系等のアニオン系界面活性剤、高級
脂肪族アミンの4級塩等のカチオン系界面活性剤、高級
脂肪酸ポリエチレングリコールエステル系等のノニオン
界面活性剤、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、アマイドエステル結合を有する高分子界面活性剤な
どがある。
【0014】本発明におけるノングレア層の厚さは、作
成上および使用上問題とならなければ特に限定されない
が、1〜10μm程度、好ましくは2〜5μm程度が良
い。この範囲を超えると、例えば紫外線硬化型樹脂組成
物と微粒子により、本発明のノングレアシートを作製す
る場合、硬化した樹脂層が厚くなりすぎることにより該
微粒子がすべて樹脂中に埋没してしまい、光拡散性がな
くなってしまう。
【0015】紫外線硬化型樹脂組成物を用いて、本発明
におけるノングレア層を形成する場合、紫外線硬化型樹
脂組成物に上記微粒子を分散させた混合分散液を、支持
体上に均一な膜厚になるよう塗布した後、溶剤が混入し
ている場合には溶剤を、好ましくは加熱により、除去
し、紫外線を照射して該樹脂を硬化させることにより得
ることができる。
【0016】混合分散液を塗布する方法は特に限定され
ないが、ノングレア層の特性を一定にするために均一な
膜厚にすることが好ましい。そのような方法としては、
ワイヤーバー方式、ディップコート方式、スピンコート
方式、グラビア方式、マイクログラビア方式、ドクター
ブレード方式等種々の塗工方式を用いることができる。
【0017】本発明のノングレアシートにおいて、ノン
グレア層の上にさらに反射防止膜層として、例えば低屈
折率のフッ素系樹脂層を形成することも可能であり、ま
た二酸化珪素や金属化合物の薄膜を多数積層した多層反
射防止膜を形成することも可能である。この多層反射防
止膜上にさらにフッ素系樹脂層を形成してもよい。ノン
グレア層の上に光干渉効果によって反射光を低減するよ
うに光学設計された上記の層を設けることで、ノングレ
ア層表面で拡散する反射光を低減し、透過光を増加させ
ることができる。従って、表示体等に用いた場合、この
効果により、より鮮明な、見やすい表示画面となり、好
ましい。この反射防止膜層の層厚や多層反射防止膜の層
の数は、使用する素材の屈折率により、適宜定められ
る。
【0018】本発明のノングレアシートにおいて、支持
体層には、例えばプラスチック等があげられるが、特に
制限はない。プラスチックとしては、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、紫外線等のエネルギー線硬化型樹脂等が使
用でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂、トリアセチルセルロース、ブチルセルロ
ース等のセルロース樹脂、ポリスチレン、ポリウレタ
ン、塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリレート樹脂などがあげられる。液晶表示装置
に使用する場合は、光学的に均質で等方性である透明な
プラスチックが好ましく、またその屈折率は好ましくは
1.3〜1.75、より好ましくは1.45〜1.65
程度のものがよい。このようなプラスチックとしては、
例えばポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル
樹脂、ポリカーボネート等のプラスチックが挙げられ
る。支持体部の厚みは軽量化の面から50〜200μ
m、好ましくは50〜150μmが良い。
【0019】また、支持体は偏光板や偏光板と位相差板
を貼り合わせた楕円偏光板であっても良い。特に、偏光
子(素膜)にトリアセチルセルロースなどの保護フィル
ムを貼り合わせた構造の偏光板の場合に、該保護フィル
ム上にノングレア層を形成することは、例えば、液晶表
示装置に用いる場合、従来の液晶表示装置の製造工程に
全く手を加えることなく本発明のノングレアシートを装
着した液晶表示装置を製造できる点で好ましい。ここで
使用するトリアセチルセルロースなどの保護フィルムの
厚さは50〜100μm程度が好ましい。
【0020】本発明のノングレアシートを作成する場
合、支持体層とノングレア層は密着させることが好まし
く、その方法は特に限定されないが、例えば接着剤や粘
着剤を用いる方法が挙げられる。また、紫外線硬化型樹
脂組成物を含む分散液を用いる場合には、該樹脂硬化物
と支持体との密着性が良ければ直接塗布しても良い。ま
た、密着性が劣る場合には、該紫外線硬化樹脂組成物中
に、支持体との密着性を向上させるような樹脂やシラン
カップリング剤等の各種カップリング剤を含有させるこ
とも可能である。そのようなものとしては例えば、偏光
板の保護フィルムとして用いられるトリアセチルセルロ
ースフィルム上に、該微粒子と紫外線硬化型樹脂組成物
を含む分散液を用いて本発明のノングレアシートを形成
する場合、該紫外線硬化型樹脂組成物中にセルロース系
の樹脂を添加する方法が挙げられる。適宜定められた量
のセルロース系樹脂を紫外線硬化型樹脂組成物中に添加
することにより、高湿熱雰囲気下での密着性の低減を抑
制することが出来る。
【0021】さらに、支持体層表面に表面処理、例えば
コロナ放電処理やプラズマ放電処理などの電離放射線処
理、または、シランカップリング剤の塗布等のアンカー
処理を施すことも可能である。
【0022】本発明の画像表示装置としては、例えば液
晶表示装置、プラズマディスプレイ装置、CRT(ca
thode−ray tube)表示装置等の光学表示
装置等があげられる。本発明のノングレアシートを画像
表示装置に用いる場合、該ノングレアシートを画像表示
装置の外光の反射が問題となる面に配置することが好ま
しい。そのような面としては例えば表示体の最前面が挙
げられる。配置する方法は特に限定されないが例えば、
表示体の最前面の表面に接着剤や粘着剤を用いて貼り合
わせる方法が好ましい。
【0023】図1は本発明のノングレアシートの一実施
例の部分断面図である。図1において、支持体層1の上
にノングレア層2が形成されている。
【0024】図2は表示装置として本発明のノングレア
シートを使用した液晶表示装置の一実施例の部分断面図
である。本実施例の液晶表示装置は、液晶表示部と光源
部からなり、光源装置は、バックライト1の上に拡散シ
ート5とプリズムシート6が設置されたものである。バ
ックライト1は、導光板2と反射シート4、その一端ま
たは中央に蛍光灯等の線状光源3を配置して構成されて
いる。そして、線状光源3からの入射光が、導光板2を
通して、一部は反射シート4に反射して出射面から出射
して拡散シート5に入射し、拡散光となってプリズムシ
ート6へ入射する。バックライト1は図2に示した構造
のものに限らず、通常使用されている種々のものが使用
できる。
【0025】本発明の液晶表示装置は、この光源装置の
プリズムシート6の上に液晶表示素子7が設置され、さ
らにその上に本発明のノングレアシートを有する偏光板
9を設置したものである。液晶表示素子7は、例えば、
スペーサーにより一定の間隔を隔てて設けられた2枚の
ガラス基板の間に液晶が充填され、さらに、この2枚の
上下ガラス基板のそれぞれの外面には、本発明のノング
レアシートを有する偏光板9および通常の偏光板8が設
けられており、上部ガラス基板の内側と下部のガラス基
板の内面にはそれぞれ内部電極が設けられている。内部
電極は、微小な画素電極が多数縦横に配列されて構成さ
れている。液晶表示素子7がカラー液晶表示素子である
場合には、上部ガラス基板の内側にはカラーフィルター
層と、このカラーフィルター層の外面に内部電極が設け
られ、下部のガラス基板の内面には内部電極が設けられ
ている。内部電極は、微小な画素電極が多数縦横に配列
されて構成されている。また、カラーフィルター層は、
赤、緑、青の3色の色フィルターを画素電極に対応して
配列して、各々の画素を形成している。また、液晶表示
素子の種類に特に制限はなくTFT型およびSTN型等
種々のものが利用できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1 平均粒径1.4μm、平均粒径の標準偏差が1.3μm
のシリカ微粒子を1.2重量部および平均粒径2.2μ
m、平均粒径の標準偏差が0.8μmのポリメチル(メ
タ)アクリレート樹脂1.2重量部からなる微粒子およ
び光重合開始剤を含む紫外線硬化型のアクリル系樹脂1
00重量部をトルエン中で高速撹拌して固形分25重量
%の分散液を調製し、それを膜厚80μmのトリアセチ
ルセルロースフィルムの片面に、マイクログラビア方式
にて塗布し、トルエンを蒸発させて2.5g/m2 の樹
脂層(層の厚さは約2.5μm)を形成し、それを高圧
水銀ランプにて80W/cmの光を照射して硬化させ、
本発明のノングレアシートを得た。
【0027】次にこのノングレアシートをヘイズメータ
(東京電色製)を用いてヘイズ値を、分光光度計(島津
製作所製)を用いて、光源の入射角15°における正反
射率を測定した。その結果を表1に示した。
【0028】実施例2 平均粒径1.6μm、平均粒径の標準偏差が0.8μm
のシリカ微粒子1.0重量部、平均粒径1.0μm、平
均粒径の標準偏差が0.5μmのシリカ微粒子を10.
0重量部用いた以外は実施例1と同様の操作により本発
明のノングレアシートを得た。このノングレアシートを
実施例1と同様に評価した。結果を表1に示した。
【0029】比較例1 平均粒径2.2μm、平均粒径の標準偏差が0.8μm
のポリメチル(メタ)アクリレート樹脂からなる微粒子
を用いない以外は実施例1と同様の操作によりノングレ
アシートを得た。このノングレアシートを実施例1と同
様に評価した。結果を表1に示した。
【0030】比較例2 平均粒径1.0μm、平均粒径の標準偏差が0.5μm
のシリカ微粒子を10.0重量部用いない以外は実施例
2と同様の操作によりノングレアシートを得た。このノ
ングレアシートを実施例1と同様に評価した。結果を表
1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から、本発明のノングレアシー
トは、比較例に比べて、同じヘイズ値でありながら正反
射率が低くなっていることが判る。
【0033】
【発明の効果】本発明は、平均粒径の標準偏差が異なる
複数の微粒子を含有するノングレア層と支持体層からな
るノングレアシートであって、このシートを用いること
により、防眩性、解像性に優れた偏光板や様々な画像表
示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノングレアシートの構造図の一例。
【図2】本発明のノングレアシートを使用した液晶表示
装置の一例の断面図。
【符号の説明】
図1 1:支持体層 2:ノングレア層 図2 1:バックライト部 2:導光板 3:蛍光灯 4:反射シート 5:拡散シート 6:プリズムシート 7:液晶表示素子 8:偏光板 9:本発明のノングレアシートを有する偏光板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径の標準偏差が異なる複数の種類の
    微粒子を含有するノングレア層と支持体層からなるノン
    グレアシート。
  2. 【請求項2】複数の種類の微粒子が、平均粒径の標準偏
    差が3.0μm以下の微粒子と該標準偏差が1.0μm
    以下の微粒子である請求項1に記載のノングレアシー
    ト。
  3. 【請求項3】微粒子の平均粒径が0.5〜5.0μmで
    ある請求項1または2に記載のノングレアシート。
  4. 【請求項4】ノングレア層100重量部に対して平均粒
    径の標準偏差が1.0〜2.0μmの微粒子を0.05
    〜20重量部、該標準偏差が1.0μm未満の微粒子を
    0.5〜30重量部含有していることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載のノングレアシー
    ト。
  5. 【請求項5】微粒子が珪素化合物または金属化合物また
    は高分子化合物またはそれらの混合物であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のノング
    レアシート。
  6. 【請求項6】ノングレア層が、平均粒径の標準偏差が異
    なる複数の種類の微粒子を分散させた紫外線硬化型樹脂
    組成物の硬化皮膜の層である請求項1または5に記載の
    ノングレアシート。
  7. 【請求項7】ノングレア層の厚さが1〜10μmである
    請求項6に記載のノングレアシート。
  8. 【請求項8】ノングレア層上にフッ素系樹脂層または多
    層反射防止膜が形成された請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載のノングレアシート。
  9. 【請求項9】支持体層が透明なフィルムである請求項1
    ないし8のいずれか1項に記載のノングレアシート。
  10. 【請求項10】支持体層が偏光板または楕円偏光板であ
    る請求項1ないし9のいずれか1項に記載のノングレア
    シート。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれか1項に記
    載のシートを有する画像表示装置。
  12. 【請求項12】画像表示装置が液晶表示装置、プラズマ
    ディスプレイ装置またはCRT表示装置である請求項1
    1の画像表示装置。
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