JPH09304599A - 電子線照射装置における電子流制御装置 - Google Patents

電子線照射装置における電子流制御装置

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JPH09304599A
JPH09304599A JP15875896A JP15875896A JPH09304599A JP H09304599 A JPH09304599 A JP H09304599A JP 15875896 A JP15875896 A JP 15875896A JP 15875896 A JP15875896 A JP 15875896A JP H09304599 A JPH09304599 A JP H09304599A
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JP
Japan
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filament
electron flow
electron
setting device
output
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JP15875896A
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Masaru Hamano
勝 濱野
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィラメントから発生される電子流の応答速度
を高めることを可能にした電子線照射装置における電子
流制御装置を提供すること。 【解決手段】フィラメント2で放出された電子を加速管
3で加速して放出する電子流5を設定する設定器8と、
フィラメント2を予備加熱するバイアス設定器24と、
設定器8の設定値近傍の電子流5を発生させる信号を出
力する関数発生器23とを備え、電子流5の発生を停止
している時には、バイアス設定器24の信号でフィラメ
ント2を予備加熱し、電子流5を発生させるときには、
関数発生器23の信号を制御回路10でフィードバック
演算処理した信号に加算してフィラメント2の温度を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線照射装置に
おける電子流制御装置に関し、詳しくは熱電子を放出す
るフィラメントに印加する電力の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子線照射装置が出射する電子線、すな
わち電子流の制御は、一般に熱電子を放出するフィラメ
ントの温度を制御することにより行なわれている。図2
は、このような電子流制御を行なう電子流制御装置1の
例を示すもので、フィラメント2から放出された電子を
加速して電子流5にして放出する加速管3と、フィラメ
ント2に直列に接続した加速器用高圧直流電源4と、フ
ィラメント2を加熱して熱電子を放出させる電力を供給
する絶縁トランス12と、絶縁トランス12へ供給する
電力を制御するサイリスタ11と、サイリスタ11の導
通を制御する制御装置6とから構成されている。
【0003】制御装置6は、電子流5の値を設定する設
定器8と、加速器用高圧直流電源4の回路に流れる電
流、すなわち電子流5に依存して流れる電流を検出する
検出器7と、設定器8の設定値と検出器7の検出値とを
加算する加算器9と、加算器9の出力をPID演算する
PID制御回路10とを備え、大地側に配置して構成さ
れている。
【0004】このように構成された電子流制御装置1
は、予め設定器8により設定されている設定値と検出器
7の検出値との差をPID演算してサイリスタ11の導
通を制御し、絶縁トランス12を介してフィラメント2
に供給する電力を制御、すなわちフィラメント2の温度
を制御して電子流5を制御するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子流制御装置1による制御では、フィラメント2
の温度制御のため応答時間が1〜2秒あり、さらに運転
開始時には5〜10秒の時間を要し、このため全体の制
御も遅れてしまうと云う問題点がある。また、電子流5
の発生とフィラメント2への印加電力との関係は、図3
に示すように、特に電子流5の高いところでのゲインが
高く、これに追従してPID制御回路10のゲイン応答
を高くすることには困難がある。
【0006】本発明は、上記の状況に鑑みなされたもの
で、フィラメントから発生される電子流の応答速度を高
めることを可能にした電子線照射装置における電子流制
御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
子を発生するフィラメントとに電力を供給する電源と、
前記フィラメントで発生した電子を加速する電源回路
と、加速された電子流を設定する設定器と、前記電源回
路の電流を検出する検出器と、前記設定器の設定値と検
出器の検出値との偏差を演算する制御回路と、前記設定
器の設定値に対応して所定の出力を出力する関数発生器
と、前記フィラメントを予備加熱するバイアス設定器
と、前記関数発生器と前記バイアス設定器とを切り替え
る切替スイッチと、前記制御回路の出力と前記関数発生
器および前記バイアス設定器の出力のいずれかと加算す
る加算器とを備え、前記加算器の出力により前記電源の
出力を制御することを特徴とする電子線照射装置におけ
る電子流制御装置とすることにより達成される。。
【0008】本発明の上記特徴によれば、電子流を発生
していない時は、切替スイッチをバイアス設定器に接続
してフィラメントを予備加熱し、フィラメントから電子
が発生しやすい条件に加熱する。電子流を発生させる時
には、切替スイッチを関数発生器に接続して電子流を設
定する設定器の設定値に対応する値の信号により、フィ
ラメントに供給する電力を制御し、この制御により発生
する誤差を制御回路の演算により制御する。
【0009】したがって、フィラメントから発生される
電子流の応答速度は速く、また、電子流の高いところで
の高ゲインにも対応することができ、電子流を発生させ
るのに最適値の電力を常にフィラメントに供給すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子線照射装
置における電子流制御装置の例について図1を参照して
説明する。図1は本発明に係る電子線照射装置の特にフ
ィラメントの制御を行う制御部の全体構成を示した略示
的説明図である。なお、図2と共通する部分には同一の
符号を付している。
【0011】この例の電子線照射装置における電子流制
御装置21は、図1に示すように、フィラメント2から
放出された電子を加速して電子流5にして放出する加速
管3と、フィラメント2に直列に接続した加速器用高圧
直流電源4と、フィラメント2を加熱して熱電子を放出
させる電力を供給する絶縁トランス12と、絶縁トラン
ス12へ供給する電力を制御するサイリスタ11と、サ
イリスタ11の導通を制御する制御装置22とから構成
されている。なお、サイリスタ11にはサイリスタ11
の点弧回路も含まれる。
【0012】制御装置22は、放出する電子流5の値を
設定する設定器8と、加速器用高圧直流電源4の回路に
流れる電流、すなわち電子流5に依存して流れる電流を
検出する検出器7と、設定器8の設定値と検出器7の検
出値とを加算する加算器9と、加算器9の出力、すなわ
ち設定値と検出値との偏差をPID演算等の演算をする
制御回路10と、設定器8の設定値に対応して所定の出
力を出力する関数発生器23と、フィラメント2を予備
加熱するバイアス設定器24と、関数発生器23とバイ
アス設定器24とを切り替える切替スイッチ25と、制
御回路10の出力と関数発生器23およびバイアス設定
器24の出力のいずれかと加算する加算器26とを備
え、大地側すなわち低電位側に配置して構成されてい
る。
【0013】このように構成された電子流制御装置21
は、前述(図2)した従来技術と同様に基本的には、電
子流5を検出器7で検出し、その検出値と設定器8の設
定値との偏差を加算器9で算出し、その偏差を制御回路
10で、この例ではPID(比例、微分、積分)演算を
なし、その演算結果によりサイリスタ11を、例えばオ
ン・オフあるいは位相制御するようにされている。た
だ、制御回路10の出力側には加算器26が設けられて
いて、制御回路10の演算結果は関数発生器23の出力
が加算され、その加算結果によりサイリスタ11を制御
するようにされている。
【0014】関数発生器23は、図3で示したゲイン特
性曲線に係る関数と同様の関数により出力するようにさ
れていて、設定器8の設定値に対応する関数値が出力さ
れる。これにより、設定された電子流値の近傍の電子流
5が常に出力されるようにフィラメント2への電力供給
が制御され、この制御により発生する誤差を制御回路1
0の演算により制御することとなる。
【0015】また、加算器26は、フィラメント2を予
備加熱するバイアス設定器24の出力を切替スイッチ2
5を介して入力されるようにされている。切替スイッチ
25は、電子線照射装置の運転待機時、つまり電子流5
が停止されているときにはバイアス設定器24側に接続
し、電子線照射装置の運転時、つまり電子流5を発生さ
せるときには関数発生器23側に接続される。切替スイ
ッチ25により加算器26にバイアス設定器24が接続
されているとき、加算器26はバイアス設定器24で設
定された値の出力によりサイリスタ11を制御する。
【0016】バイアス設定器24は、フィラメント2を
予備加熱、すなわち電子線照射装置の運転待機時に運転
時に備えフィラメント2を電子を放出する手前の温度に
加熱する電力を設定するもので、電子線照射装置の運転
待機時には、バイアス設定器24で設定された電力がフ
ィラメント2に供給される。これにより、電子流5の立
上り速度が高められる。
【0017】すなわち、電子流制御装置21は、電子流
5を発生していない時には、スイッチ25はバイアス設
定器24側に切り替え、バイアス設定器24からのフィ
ラメント2の予備加熱信号を加算器26を介してサイリ
スタ11に供給される。従って、電子流5が発生してい
ない時には、フィラメント2は予備加熱により熱せら
れ、電子流5が発生しやすい状態としておく。
【0018】また、電子流5を発生させる場合には、ス
イッチ25を関数発生器23側に切り替え、関数発生器
23から設定された値近傍の電子流5を発生させる信号
を加算器26を介してサイリスタ11に供給される。こ
れにより、フィラメント2はほぼ所望の電子流5を得る
温度に熱せられ、制御の応答速度を高める。言い替えれ
ば、おおまかな制御は関数発生器13で行い、きめ細い
制御はPID演算等の制御回路10で行なわれる。
【0019】この制御により、電子線照射装置の一般的
な応答は、例えば、100mA器で電子流を発生してい
ない状態から最大限まで出力するには、最短で約15〜
30秒であるが、5秒以内での応答が可能になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィラメントから発生される電子流の応答速度は速く、
また、電子流の高いところでの高ゲインにも対応するこ
とができ、電子流を発生させるのに最適値の電力を常に
フィラメントに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子線照射装置における電子流制
御装置の回路図である。
【図2】従来の電子線照射装置における電子流制御装置
の回路図である。
【図3】電子流とフィラメント印加電力との関係を示し
た概略特性図である。
【符号の説明】
2 フィラメント 3 加速管 4 直流高圧電源 5 電子流 8 電子流設定器 9、26 加算器 10 制御回路 11 サイリスタ 12 絶縁トランス 22 制御装置 23 関数発生器 24 バイアス設定器 25 切替スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子を発生するフィラメントとに電力を供
    給する電源と、前記フィラメントで発生した電子を加速
    する電源回路と、加速された電子流を設定する設定器
    と、前記電源回路の電流を検出する検出器と、前記設定
    器の設定値と検出器の検出値との偏差を演算する制御回
    路と、前記設定器の設定値に対応して所定の出力を出力
    する関数発生器と、前記フィラメントを予備加熱するバ
    イアス設定器と、前記関数発生器と前記バイアス設定器
    とを切り替える切替スイッチと、前記制御回路の出力と
    前記関数発生器および前記バイアス設定器の出力のいず
    れかと加算する加算器とを備え、前記加算器の出力によ
    り前記電源の出力を制御することを特徴とする電子線照
    射装置における電子流制御装置。
JP15875896A 1996-05-15 1996-05-15 電子線照射装置における電子流制御装置 Pending JPH09304599A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010040454A1 (en) * 2008-10-07 2010-04-15 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Control method for electron beam sterilizing device and device performing said method

Cited By (3)

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WO2010040454A1 (en) * 2008-10-07 2010-04-15 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Control method for electron beam sterilizing device and device performing said method
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US8772743B2 (en) 2008-10-07 2014-07-08 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Control method for electron beam sterilizing device and device performing said method

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