JPH09303499A - 低減速比の撓み噛み合い式歯車装置 - Google Patents
低減速比の撓み噛み合い式歯車装置Info
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- JPH09303499A JPH09303499A JP12546796A JP12546796A JPH09303499A JP H09303499 A JPH09303499 A JP H09303499A JP 12546796 A JP12546796 A JP 12546796A JP 12546796 A JP12546796 A JP 12546796A JP H09303499 A JPH09303499 A JP H09303499A
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Abstract
た低速比の撓み噛み合い式歯車装置を提案すること。 【解決手段】 撓み噛み合い式歯車装置1は、可撓性外
歯歯車4を楕円形に撓める第1の波動発生器5を備えて
いる。また、可撓性内歯歯車3を楕円形に撓める第2の
波動発生器6を備えており、この第2の波動発生器6
は、第1の波動発生器5と一体となって回転する一対の
腕部材61と、各腕部材の先端に回転自在に支持された
ウエーブローラ63を備えている。ウエーブローラ63
によって可撓性内歯歯車3は楕円形に撓められ、その長
軸3aが、楕円状に撓められた可撓性外歯歯車4の長軸
4aとは直交した状態となる。従って、双方の歯車の最
大撓み位置の所で双方の歯車が噛み合っている。この状
態で第1および第2の波動発生器5、6を回転させる
と、噛み合い位置も周方向に移動して、減速回転が得ら
れる。
Description
歯歯車が共に可撓性を有し、これらの歯車の双方の撓み
を利用して低減速比を実現した撓み噛み合い式歯車装置
に関するものである。
性の内歯歯車と、この内側に配置された可撓性の外歯歯
車と、この外歯歯車を楕円形に撓めて内歯歯車に噛み合
わせると共に当該噛み合わせ位置を周方向に移動させる
波動発生器とを備えている。この形式の撓み噛み合い式
歯車装置では、内歯と外歯の歯数差に応じた減速回転出
力が得られる。一般的には歯数差は2枚であり、得られ
る速比はR=50程度である。
ればよい。歯数差を多くすると、その分、可撓性外歯歯
車の撓み量を多くする必要がある。しかしながら、可撓
性外歯歯車の撓み量を大きくすることには限界があるの
で、速比を小さくすることにも限界がある。
−141485号公報、同5−141486号公報にお
いて、内歯歯車も可撓性のものとし、内歯歯車および外
歯歯車の双方を半径方向に撓ませることにより、速比の
小さな撓み噛み合い式歯車装置を実現することを提案し
ている。
歯車および外歯歯車が共に可撓性の歯車である撓み噛み
合い式歯車装置において、双方の歯車の撓み噛み合い状
態を形成するための新たな構成の波動発生器を提案する
ことにある。
歯車装置は、環状をした可撓性内歯歯車と、当該可撓性
内歯歯車の内側に同心状に配置された環状をした可撓性
外歯歯車と、当該可撓性外歯歯車の内側に同心状に配置
され当該可撓性外歯歯車を楕円形に撓めて前記可撓性内
歯歯車に対して部分的に噛み合わせるための第1の波動
発生器と、前記可撓性内歯歯車を楕円形に撓めて前記可
撓性外歯歯車に対して部分的に噛み合わせるための第2
の波動発生器とを有する構成を採用している。
形をした剛性カム板と、この剛性カム板の外周面と前記
可撓性外歯歯車の内周面の間に嵌め込まれたウエーブベ
アリングとを備えた構成のものを採用している。
記剛性カム板と一体回転すると共に、当該剛性カム板の
長軸方向に沿って反対方向に延びる一対の腕部材と、こ
れらの腕部材の先端に回転自在に支持され、前記可撓性
内歯歯車の外周面を中心に向けて押し付けた状態で当該
外周面を周方向に向けて転動可能なウエーブローラとを
備えた構成のものを採用している。
式歯車装置では、第1の波動発生器によって可撓性外歯
歯車が楕円形に撓められる。これに対して、第2の波動
発生器によって可撓性内歯歯車が同じく楕円形に撓めら
れる。ここで、楕円形に撓められた可撓性外歯歯車の長
軸方向の両端の位置に、楕円形に撓められた可撓性内歯
歯車の短軸方向の両端の位置と一致する。従って、双方
の歯車の撓みによって、双方の歯車の撓み噛み合い状態
が形成される。このために、相対的な撓み量を大きくで
きるので、低速比の撓み噛み合い式歯車装置を実現でき
る。
腕部材のそれぞれの先端に支持されるローラとして、前
記剛性カム板の長軸延長線に対して線対称な位置に一対
のウエーブローラを取付けた構成のものを採用すること
ができる。このように、長軸延長上の位置から外れた位
置で可撓性内歯歯車を半径方向の内方に向けて押し付け
ると、負偏位状態の噛み合いを形成できる。この結果、
双方の歯車の噛み合い領域を広くすることができ、トル
ク伝達特性等を改善することができる。
を適用した撓み噛み合い式歯車装置の概略構成を示して
ある。撓み噛み合い式歯車装置1は円筒状の装置ハウジ
ング2を備えており、この装置ハウジング2の内部に
は、外側から、可撓性内歯歯車3、可撓性外歯歯車4お
よび第1の波動発生器5が同心状に組み込まれている。
また、可撓性内歯歯車3を撓めるための第2の波動発生
器6も組み付けられている。
ット形状をしており、先端開口側の内周面に内歯31が
形成された円筒状の胴部32と、この胴部32の反対側
の開口から半径方向の外側に向けて直角に広がっている
環状のダイヤフラム33と、このダイヤフラム33の外
周縁に連続して形成されている環状のボス34とを備え
ている。この環状のボス34が装置ハウジング2に形成
した取付け面に締結固定されている。
状をしており、先端開口側の外周面に外歯41が形成さ
れた円筒状の胴部42と、この胴部42の反対側の開口
から半径方向の内側に向けて直角に延びている環状のダ
イヤフラム43と、このダイヤフラム43の内周縁に連
続して形成されている環状のボス44とを備えている。
環状のボス44は、不図示の出力部材(負荷側)に連結
されている。
を楕円形に撓めるためのものであり、入力軸(図示せ
ず)に固着された楕円形の輪郭を有する剛性カム板51
と、この外周面に嵌めたウエーブベアリング52とを備
えている。この第1の波動発生器5によって楕円形に撓
められた可撓性外歯歯車4は、その長軸4aの位置が例
えば図に示すように垂直方向となっている。
車3を楕円形に撓めるためのものである。この第2の波
動発生器6は、上記の第1の波動発生器5の剛性カム板
51に固着した一対の腕部材61(図において一方の側
の腕部材のみを示してある。)を備えている。この腕部
材61は、第1の波動発生器6の剛性カム板51の長軸
4aに沿って配列され、その基端61aが剛性カム板5
1の端面51aに締結ボルトによって締結されている。
車3を越えた位置まで延びており、そこには、ローラ軸
62が装置軸線1aに沿って可撓性内歯歯車3の外周側
に向けて突出した状態に取付けられている。このローラ
軸62には回転自在にウエーブローラ63が支持されて
いる。このウエーブローラ63の外周面は丁度、可撓性
内歯歯車3の胴部32における内歯31が形成されてい
る部分の外周面に位置しており、この部分を半径方向の
内方に向けて押し付けた状態となっている。
腕部材61の先端に取り付けたウエーブローラ63によ
って内側の押し付けられている。従って、可撓性内歯歯
車3は、全体として、腕部材61の配列方向とは直交す
る方向が長軸3aとなる楕円状に撓められる。
状のウエーブローラ受け64が、装置軸線1aを中心と
して配置されており、このウエーブローラ受け64の外
周側は、ベアリング65を介して装置ハウジング2の側
に形成した円環状の内周面に回転自在に支持されてい
る。
置1においては、上記のように第1の波動発生器5によ
って可撓性外歯歯車4が楕円形状の撓められ、その長軸
4aが例えば図に示すように垂直方向となっている。こ
れに対して、第2の波動発生器6によって可撓性内歯歯
車3は、長軸3aが水平方向となる楕円形状に撓められ
る。この結果、可撓性外歯歯車4の長軸方向の両端部分
の外歯と、可撓性内歯歯車3の短軸方向の両端部分の内
歯とが相互の噛み合った状態が形成される。すなわち、
相応の歯車3、4は、それぞれの最大撓み量が発生して
いる位置で相互の噛み合った状態になる。従って、これ
らの歯車の相対撓み量を大きくすることができる。
の剛性カム板51が入力軸(図示せず)によって高速回
転すると、第2の波動発生器6の一対の腕部材61に支
持されているウエーブローラ63も自転しながら、剛性
カム板51と一体となって、装置軸線1aの回りを公転
する。
方向に移動して、これらの歯車の歯数差に応じた相対回
転が双方の歯車の間に発生する。可撓性内歯歯車3が固
定されているので、可撓性外歯歯車4の側が減速回転
し、その回転が不図示の出力部材の側に伝達される。
ウエーブローラ63の別の形態を示してある。この例
は、第2の波動発生器6において、腕部材61のそれぞ
れの先端に支持されるウエーブローラとして、剛性カム
板51の長軸4aの延長線に対して線対称な位置に一対
のウエーブローラ63A、63Bを取付けた構成となっ
ている。このように、長軸延長上の位置から外れた位置
で可撓性内歯歯車を半径方向の内方に向けて押し付ける
と、負偏位状態の噛み合いを形成できる。この結果、双
方の歯車3、4の噛み合い領域を広くでき、トルク伝達
特性等を改善できる。
合い式歯車装置では、可撓性外歯歯車を楕円形に撓める
と共に、可撓性内歯歯車を、装置軸線の回りに公転する
一対のローラを当該可撓性内歯歯車の外周面に押し付け
ることにより楕円形に撓めるようにしている。従って、
本発明によれば、双方の歯車の最大撓みが発生している
位置で、これらの噛み合い状態を形成できる。よって、
歯車の撓み量を大きくすることができ、その分、双方の
歯車の歯数差を多くして、速比を低くすることができ
る。
略断面構成図、(B)はその部分的な側面構成図、
(C)は第2の波動発生器の変形例を示す説明図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 環状をした可撓性内歯歯車と、当該可撓
性内歯歯車の内側に同心状に配置された環状をした可撓
性外歯歯車と、当該可撓性外歯歯車の内側に同心状に配
置され当該可撓性外歯歯車を楕円形に撓めて前記可撓性
内歯歯車に対して部分的に噛み合わせるための第1の波
動発生器と、前記可撓性内歯歯車を楕円形に撓めて前記
可撓性外歯歯車に対して部分的に噛み合わせるための第
2の波動発生器とを有し、 前記第1の波動発生器は、楕円形をした剛性カム板と、
この剛性カム板の外周面と前記可撓性外歯歯車の内周面
の間に嵌め込まれたウエーブベアリングとを備え、 前記第2の波動発生器は、前記剛性カム板と一体回転す
ると共に、当該剛性カム板の長軸方向に沿って反対方向
に延びる一対の腕部材と、これらの腕部材の先端に回転
自在に支持され、前記可撓性内歯歯車の外周面を中心に
向けて押し付けた状態で当該外周面に沿って周方向に転
動可能なウエーブローラとを備えていることを特徴とす
る低減速比の撓み噛み合い式歯車装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記腕部材のそれぞ
れの先端には、前記剛性カム板の長軸延長線に対して線
対称な位置に一対のウエーブローラが取付けられている
ことを特徴とする低減速比の撓み噛み合い式歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12546796A JP3788528B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 低減速比の撓み噛み合い式歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12546796A JP3788528B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 低減速比の撓み噛み合い式歯車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09303499A true JPH09303499A (ja) | 1997-11-25 |
JP3788528B2 JP3788528B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=14910816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12546796A Expired - Fee Related JP3788528B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 低減速比の撓み噛み合い式歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3788528B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111406164A (zh) * | 2018-11-29 | 2020-07-10 | 日本电产新宝株式会社 | 波动齿轮装置 |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP12546796A patent/JP3788528B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111406164A (zh) * | 2018-11-29 | 2020-07-10 | 日本电产新宝株式会社 | 波动齿轮装置 |
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