JPH09303199A - エンジンの吸気ポ−ト構造 - Google Patents
エンジンの吸気ポ−ト構造Info
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Abstract
気流速を早くし、かつ吸気抵抗が増大しないように設定
する。 【解決手段】互いに並列な2つの吸気ポ−ト11、12
が、その上流側が互いに合流する共通吸気ポ−ト10と
され、下流側が隔壁5によって互いに分岐された分岐吸
気ポ−ト11A、12Aとされている。共通吸気ポ−ト
10の軸線α1(の延長線α3)と吸気弁14の弁軸1
4aとの交点がP1で示される。隔壁5の上流端5a付
近から交点P1付近までの長い範囲に渡って最狭断面積
部L1とされ、交点P1から下流側部分が、弁座16に
向けて徐々に開口断面積が大きくなる拡大部L2とされ
ている。最狭断面積部L1の長さは、拡大部L2の長さ
に比して十分大きく、例えば3倍以上の大きさに設定さ
れている。
Description
ト構造に関するものである。
て2つの吸気ポ−トを開口させて、各吸気ポ−トを別個
の吸気弁によって個々独立して開閉するようにしたもの
が多くなっている(例えば実開昭61−33954号公
報参照)。
のにおいて、気筒内に供給されが吸気が、たがいに略平
行なタンブル流となるように、吸気ポ−トの気筒に対す
る指向方向を設定したものも増加する傾向にある。この
ような吸気ポ−トは、シリンダヘッドの吸気マニホルド
取付面側から気筒へ向けて伸びるようにシリンダヘッド
に形成されるが、2つの吸気ポ−トの上流側部分は互い
に合流した共通吸気ポ−トとされ、下流側部分がシリン
ダヘッドの隔壁によって互いに分岐された分岐吸気ポ−
トとされることが多い。
前記分岐吸気ポ−トには最狭断面積部が形成され、この
最狭断面積部による絞り作用によって吸気流速を早め
て、タンブル比つまりエンジン1回転あたりのタンブル
流の回転数が極力大きくなるようにすることが行われて
いる。
形成するためには、最狭断面積部を小さくして吸気流速
を増大させることが望ましいが、この吸気流速の増大は
吸気抵抗の増大となって、エンジン出力を十分確保する
上で問題となる。
されたもので、その目的は、吸気流速の増大と吸気抵抗
の増大防止とを共に高い次元で満足できるようにしたエ
ンジンの吸気ポ−ト構造を提供することにある。
め、本発明はその第1の構成として、次のようにしてあ
る。すなわち、シリンダヘッドに、それぞれ1つの気筒
に開口するように互いに並列に2つの吸気ポ−トが形成
され、前記2つの吸気ポ−トの上流側部分が互いに合流
した共通吸気ポ−トとされると共に、該2つの吸気ポ−
トの下流側部分がシリンダヘッドの隔壁によって互いに
分岐された分岐吸気ポ−トとされ、前記2つの分岐吸気
ポ−トが、気筒内へ供給された吸気が互いに略平行なタ
ンブル流となるように気筒に対して指向され、前記各分
岐吸気ポ−トが、個々独立して吸気弁により開閉される
ようにされたエンジンの吸気ポ−ト構造において、吸気
弁配置状態において、前記分岐吸気ポ−ト部分に最狭断
面積部が形成されると共に、該最狭断面積部から気筒へ
の開口端となるスロ−ト部へ向けて徐々に開口断面積が
大きくなる拡大部を有するように設定され、前記最狭断
面積部の長さが、前記拡大部の長ささよりも大きくされ
ている、ような構成としてある。上記構成を前提とした
好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請
求項6および請求項10以下に記載のとおりである。
2の構成として、次のようにしてある。すなわち、シリ
ンダヘッドに、それぞれ1つの気筒に開口するように互
いに並列に2つの吸気ポ−トが形成され、前記2つの吸
気ポ−トの上流側部分が互いに合流した共通吸気ポ−ト
とされると共に、該2つの吸気ポ−トの下流側部分がシ
リンダヘッドの隔壁によって互いに分岐された分岐吸気
ポ−トとされ、前記2つの分岐吸気ポ−トが、気筒内へ
供給された吸気が互いに略平行なタンブル流となるよう
に気筒に対して指向され、前記各分岐吸気ポ−トが、個
々独立して吸気弁により開閉されるようにされたエンジ
ンの吸気ポ−ト構造において、吸気弁配置状態におい
て、前記分岐吸気ポ−ト部分に最狭断面積部が形成され
ると共に、該最狭断面積部から気筒への開口端となるス
ロ−ト部へ向けて徐々に開口断面積が大きくなる拡大部
を有するように設定され、前記共通吸気ポ−トの軸線α
1と前記吸気弁の弁軸とのなす角度をθ1とし、該共通
吸気ポ−トの軸線α1と前記吸気弁の弁軸との交点をP
1とし、前記交点P1と前記スロ−ト部の下方側内壁部
とを結ぶ交線をβ1とし、該交線β1とスロ−ト部のな
す角度をθ2としたとき、θ1>θ2となるように設定
され、前記最狭断面積部が、前記交点P1付近から前記
隔壁の上流端付近までの範囲に渡って形成されている、
ような構成としてある。上記構成を前提とした好ましい
態様は、特許請求の範囲における請求項8以下に記載の
とおりである。
狭断面積部の長さを十分長くして、吸気流速を早めるこ
とができ、気筒内においてタンブル流を効果的に形成す
る上で好ましいものとなる。また、最狭断面積部からス
ロ−ト部へ向けて徐々開口断面積が大きくなる拡大部と
してあるので、長い最狭断面積部によって整流された吸
気をスム−ズに気筒内へ導いて、吸気抵抗の増大を防止
すること、つまりエンジン出力を十分確保する上で好ま
しいものとなる。さらに、上記拡大部を形成することに
より、吸気弁が閉じるときに吸気流速が圧力に効果的に
変換されて、充填効率の向上つまりエンジン出力を確保
する上でも好ましいものとなる。
により、請求項1に対応した効果を十分得るために、好
ましい最狭断面積部と拡大部との長さ関係の設定が提供
される。
により、請求項1に対応した効果を十分得るために、最
狭断面積部と拡大部との形成位置の設定が提供される。
により、請求項1に対応した効果を十分得るための最狭
断面積部の形成範囲の設定が提供される。
により、請求項1に対応した効果を十分得るために、吸
気ポ−トの下面内壁の形状設定が提供される。
により、請求項1に対応した効果を十分得るために、吸
気ポ−トの下流側部分における上面内壁の形状設定が提
供される。
項1に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
により、最狭断面積部の長さ設定の具体的なものが提供
される。
により、拡大部の長さ設定の具体的なものが提供され
る。
とにより、シリンダ軸線方向から見たときの、2つの吸
気ポ−トの全体的な曲がり形状の設定の具体的なものが
提供される。
とにより、シリンダヘッド取付用ボルトと隔壁との位置
関係の設定の具体的なものが提供される。
とにより、燃料噴射弁から噴射される噴霧の逃がし孔を
共通吸気ポ−トのみに形成して、分岐吸気ポ−トに形成
しないことにより、分岐吸気ポ−トに形成される最狭断
面積部を長く確保する上で好ましいものとなる。
とにより、燃料噴射弁から噴射される噴霧が、吸気ポ−
トの上面内壁に付着してしまう事態を防止する上で好ま
しいものとなる。
発明を適用した場合を示し、1はシリンダブロック、2
はシリンダヘッド1上面に固定されたシリンダヘッド、
3はシリンダブロック1に形成された気筒1a内に摺動
自在に嵌挿されたピストンであり、これ等1〜3によっ
て燃焼室4が画成されている。
並列に2つの吸気ポ−ト11、12、および互いに並列
に2つの排気ポ−ト13(一方の排気ポ−トは図示略)
が開口されている。吸気ポ−ト11、2は、それぞれ別
個の吸気弁14(一方の吸気弁は図示略)によって個々
独立して開閉され、同様に、2つの排気ポ−トはそれぞ
れ別個の排気弁15(一方の排気弁は図示略)によっ
て、個々独立して開閉される。
ト13は、それぞれシリンダヘッド2に形成されてい
る。吸気ポ−ト11、12は、シリンダヘッド2の吸気
マニホルド取付面2aから、クランク軸と略直交するよ
うにして気筒1aへ向けて伸び、排気ポ−ト13は、気
筒1aから、クランク軸と略直交するようにして、シリ
ンダヘッド2の排気マニホルド取付面(図示略で、吸気
マニホルド取付面2aとは反対側面に形成されている)
に伸びている。なお、吸気弁11、12が離着座される
弁座が符号16で示され、この弁座16部分が、実質的
に吸気ポ−ト11、12の気筒1a内への開口端つまり
スロ−ト部となり、かつ弁座16の内径によって決定さ
れる開口面積が、吸気ポ−ト11、12におけるスロ−
ト部の開口断面積となる。
2は、その上流側が、所定長さに渡って互いに合流した
共通吸気ポ−ト10とされ、その下流側が、シリンダヘ
ッド2に一体形成された隔壁5によって互いに分岐され
た分岐吸気ポ−ト11A、12Aとされている。各吸気
ポ−ト11、12の外側面11a、12aは、その上流
側から下流側へ向けて、互いに徐々に近付くように形成
された後、互いに徐々に離れるように形成されて、全体
として弓なり形状とされている。
2a直近には、シリンダヘッド2をシリンダブロック1
に固定するためのシリンダヘッド取付用ボルト(のボル
ト孔)17が位置されている。前記隔壁5の上流端は、
ボルト17よりも若干下流側に位置するようにされてい
る。より具体的には、隔壁5は、前記弁座16から吸気
ポ−ト11、12の上流側へ向けて伸びているが、シリ
ンダ軸線方向から見たとき、その上流端5aの位置が、
気筒1aの内壁面とほぼ一致する位置(ピストン3の外
周面とほぼ一致する位置)まで伸び、ボルト17は、気
筒1aの内壁面よりもより径方向外方側に位置されてい
る。
マニホルド18が固定されて、共通吸気ポ−ト10に連
なっている。この吸気マニホルド18の下流側端部上部
には、燃料噴射弁19が取付けられている。燃料噴射弁
19は、2噴孔式とされて、各分岐吸気ポ−ト11A、
12Aに分かれて噴射を行うようにされているが、各分
岐吸気ポ−ト11A、12A毎に燃料噴射弁を設けるこ
ともできる。
断面積は、吸気マニホールド18の開口断面積よりも若
干大きくされており、共通吸気ポ−ト10の上面内壁に
は、逃がし凹部20が形成されている。この逃がし凹部
20は、燃料噴射弁19から噴射された噴霧との干渉防
止のためであり、共通吸気ポ−ト10部分において、分
岐吸気ポ−ト11A、12Aに対応して2つ形成されて
いるが、分岐吸気ポ−ト11A、12Aには形成されて
いない。
は、図1矢印Yで示すように、吸気弁14の中心よりも
下側(分岐吸気ポ−ト11、12の下面内壁側寄り)と
されて、分岐吸気ポ−ト11、12の上面内壁には、逃
がし凹部20が存在しなくても噴霧が極力付着しないよ
うにされている。
ト11、12についてより詳細に説明する。まず、吸気
ポ−ト11、12は、その断面形状が、図3〜図5に示
すように変化され、互いに同じような開口断面積の設定
とされている。この図3〜図5において、一点鎖線で示
すのは、従来からの吸気ポ−ト内壁面に相当するもので
ある。
下流側へ向けて、開口断面積が図7実線で示すように変
化されている。すなわち、上流側端となる取付面2a側
から徐々に開口断面積が小さくされていき、隔壁5部分
からはほぼ同一の開口断面積とされ、その後、弁座16
へ向けて徐々に開口断面積が大きくなるように形成され
ている。図6、図7において、L1で示す部分は、実質
的に最狭断面積部となるものであり、またL2で示す部
分が、最狭断面積部から徐々に開口断面積が大きくされ
る拡大部とされる。
置状態のものである。実施例では、吸気弁14のガイド
部材21(図1参照)が若干分岐吸気ポ−ト11A、1
2Aに突出されている関係上、図7の開口断面積は、吸
気弁14の弁軸14aおよびガイド部材21の容積分が
加味された値となる。最狭断面積部L1は、その平均開
口断面積に対して±3%前後の誤差の範囲(実施例は±
2.7%の誤差範囲)とするのが好ましい。そして、最
狭断面積部L1の長さは、拡大部L2の長さに比して十
分大きくされ、拡大部L2の長さの2倍以上、好ましく
は3倍以上の大きさとするのがよい。
示すものは、比較例であり、それぞれ弁座16の開口断
面積が本発明実施例と同じとなるように設定されてい
る。破線で示す比較例1は、吸気抵抗低減のために、全
体として、実施例の場合よりも開口断面積を大きくさ
れ、最狭断面積部が実施例よりもかなり短くされ、しか
も最狭断面積部から下流側部分の開口断面積が、一旦徐
々に大きくなるように変化された後、徐々に小さくなる
ように設定されている。この比較例1のものでは、流量
係数が0.52であって吸気抵抗は小さいものの、タン
ブル比が1.0と小さいものになり(吸気流速が小さ
い)、十分なタンブル流を生成する上では十分満足のい
かないものとなる。
るために、開口断面積を全体的に実施例よりも小さく設
定してあり、最狭断面積部L3は、実施例よりもかなり
短くされ、拡大部が最狭断面積部よりもかなり長いもの
とされている。この比較例2では、タンブル比は1.2
というように大きくなる(吸気流速大)ものの、流量係
数が0.5と小さくなってしまう。
比が1.2で、かつ流量係数が0.52というように、
比較例2における大きな吸気流速の確保と、比較例1に
おける大きな流量係数とを共に得ることができる。この
ように、実施例において、大きな吸気流速と大きな流量
係数とが得られるのは、長い最狭断面積部L1による整
流作用によって、吸気流速を早めつつも、流量係数を大
きく低下させないためと思考される。そして、最狭断面
積部からスロ−ト部に向けて徐々に開口断面積が大きく
されることにより、上記整流された吸気がスム−ズに気
筒1a内に供給されるため、流量係数の低下がより一層
防止されるものと思考される。
うに長く確保し、かつ徐々に開口断面積が大きくなる拡
大部L2を短くするには、従来の吸気ポ−トの設計手法
では不可能である。すなわち、従来は、弁座16から上
流側部分が、かなり長い範囲に渡って、上面内壁および
下面内壁がそれぞれ略同一の中心を有する円弧状とされ
ており、このような手法によると、最狭断面積部L1を
十分長く確保することが難しくなり、また拡大部L2も
かなり長くなってしまうことになる。
L1を十分長く、かつ拡大部L2を十分短くするための
具体的な手法について説明する。まず、吸気ポ−ト1
1、12は、共通吸気ポ−ト10部分においてはその軸
線α1がほぼ直線状とされている。そして、隔壁5の上
流端から下流側部分つまり分岐吸気ポ−ト11A、12
A部分の軸線α2が、わずかに下方へ湾曲したほぼ円弧
状とされている。共通吸気ポ−ト10の軸線α1の延長
線が、α2よりも上方に位置して破線で示されるα3と
して示される。
長線となるα3)と弁軸13aとの交点がP1で示され
る。この交点P1と吸気ポ−ト11、12のうち弁座1
6直近の下面内壁とを結ぶ交線がβ1で示される。上記
α1と弁軸13aとのなす角度(入射角度)がθ1で示
される。上記交線β1と弁座16の上面とのなす角度が
θ2で示される。
度以下となるように設定される(タンブル流の生成のた
めの気筒1aに対する指向方向の設定で、実施例では約
45度)と共に、θ2よりも大きくなるように設定され
ている。また、弁軸14a方向において、交点P1と弁
座16上面との長さが、拡大部L2として短くされてい
る。このL2の具体的な寸法は、弁座16の内径の1/
3以下となるように設定されている。
に側方から見たとき、その下面内壁31は、取付面2a
からほぼ弁座16まで直線状とされ、弁座16直近にお
いて上に凸となるように円弧状とされているが、この円
弧状部分は面取り程度の極めてわずかの長さしか有しな
いものとされている。
ち、吸気弁取付孔32より下流側部分は、弁座16から
上流側へ前記L2分だけ上に凸となるように円弧状に湾
曲されているが、この湾曲部分から上記取付孔32へか
けては、ほぼ直線状となるように形成されている。この
ように、吸気ポ−ト11、12は、従来のものに比し
て、全体として極力直線状となるように形成されて、弁
座16付近での曲がり部分が極力短くなるようにされて
いる。すなわち、前記交点P1は、従来のものに比し
て、かなり弁座16側へ寄った位置とされて、いわゆる
入射高さとなる拡大部L2部分が短くされている。そし
て、上記交点P1付近から隔壁5の上流端5a付近の長
い範囲に渡って、最狭断面積部L1とされている。
これに限らず、例えば、2つの吸気ポ−トの間に、さら
に1つの吸気ポ−トつまり中央吸気ポ−トを有して、全
体として1つの気筒について3つの吸気ポ−トを有する
ものであってもよい。この場合、タンブル流が必要とさ
れる燃費向上運転領域、つまり低負荷あるいは低回転領
域においては、吸気ポ−ト11、12のみを開き(中央
吸気ポ−トは閉のまま)、十分なエンジン出力が要求さ
れる高負荷、高回転領域においては、3つの吸気ポ−ト
を全て開くようにすることもできる。
図。
Claims (13)
- 【請求項1】シリンダヘッドに、それぞれ1つの気筒に
開口するように互いに並列に2つの吸気ポ−トが形成さ
れ、 前記2つの吸気ポ−トの上流側部分が互いに合流した共
通吸気ポ−トとされると共に、該2つの吸気ポ−トの下
流側部分がシリンダヘッドの隔壁によって互いに分岐さ
れた分岐吸気ポ−トとされ、 前記2つの分岐吸気ポ−トが、気筒内へ供給された吸気
が互いに略平行なタンブル流となるように気筒に対して
指向され、 前記各分岐吸気ポ−トが、個々独立して吸気弁により開
閉されるようにされたエンジンの吸気ポ−ト構造におい
て、 吸気弁配置状態において、前記分岐吸気ポ−ト部分に最
狭断面積部が形成されると共に、該最狭断面積部から気
筒への開口端となるスロ−ト部へ向けて徐々に開口断面
積が大きくなる拡大部を有するように設定され、 前記最狭断面積部の長さが、前記拡大部の長ささよりも
大きくされている、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ
−ト構造。 - 【請求項2】請求項1において、 前記最狭断面積部の長さが、前記拡大部の長さの2倍以
上の長さとされている、ことを特徴とするエンジンの吸
気ポ−ト構造。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記共通吸気ポ−トの軸線α1と前記吸気弁の弁軸との
交点をP1としたとき、前記最狭断面積部と拡大部との
境界部分がほぼ該交点P1となるように設定されてい
る、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項4】請求項3において、 前記交点P1付近から前記隔壁の上流端付近までの間の
長さ範囲全体に渡って、前記最狭断面積部とされてい
る、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
おいて、 前記吸気ポ−トを側方から見たとき、その下面内壁が、
前記スロ−ト部直近までほぼ直線状として形成されてい
る、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項6】請求項5において、 前記吸気ポ−トを側方から見たとき、その上面内壁が、
シリンダヘッドに形成された前記吸気弁の取付孔から前
記スロ−ト部に向けて、ほぼ直線状とされた直線状部
と、該直線状部から上に凸となるように円弧状に湾曲さ
れた円弧状部として形成され、 前記直線状部の長さが、前記円弧状部の長さよりも大き
くされている、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト
構造。 - 【請求項7】シリンダヘッドに、それぞれ1つの気筒に
開口するように互いに並列に2つの吸気ポ−トが形成さ
れ、 前記2つの吸気ポ−トの上流側部分が互いに合流した共
通吸気ポ−トとされると共に、該2つの吸気ポ−トの下
流側部分がシリンダヘッドの隔壁によって互いに分岐さ
れた分岐吸気ポ−トとされ、 前記2つの分岐吸気ポ−トが、気筒内へ供給された吸気
が互いに略平行なタンブル流となるように気筒に対して
指向され、 前記各分岐吸気ポ−トが、個々独立して吸気弁により開
閉されるようにされたエンジンの吸気ポ−ト構造におい
て、 吸気弁配置状態において、前記分岐吸気ポ−ト部分に最
狭断面積部が形成されると共に、該最狭断面積部から気
筒への開口端となるスロ−ト部へ向けて徐々に開口断面
積が大きくなる拡大部を有するように設定され、 前記共通吸気ポ−トの軸線α1と前記吸気弁の弁軸との
なす角度をθ1とし、該共通吸気ポ−トの軸線α1と前
記吸気弁の弁軸との交点をP1とし、前記交点P1と前
記スロ−ト部の下方側内壁部とを結ぶ交線をβ1とし、
該交線β1とスロ−ト部のなす角度をθ2としたとき、
θ1>θ2となるように設定され、 前記最狭断面積部が、前記交点P1付近から前記隔壁の
上流端付近までの範囲に渡って形成されている、ことを
特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項8】請求項7において、 前記交点P1から前記隔壁の上流端までの長さが、前記
吸気弁の弁軸方向における前記交点P1と前記スロ−ト
部との間の長さの2倍以上の大きさとされている、こと
を特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項9】請求項7において、 前記吸気弁の弁軸方向における前記交点P1と前記スロ
−ト部との間の長さが、スロ−ト部の直径の1/3以下
の大きさとされている、ことを特徴とするエンジンの吸
気ポ−ト構造。 - 【請求項10】請求項1ないし請求項9のいずれか1項
において、 シリンダ軸線方向から見たとき、前記2つの吸気ポ−ト
の外側面が、その上流側から下流側へ向けて、徐々に近
付いた後徐々に離れるように形成されている、ことを特
徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項11】請求項10において、 前記2つの吸気ポ−トの外側直近に、シリンダヘッド取
付用ボルトが位置され、 前記ボルトよりも下流側において前記隔壁が形成されて
いる、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項12】請求項1ないし請求項11のいずれか1
項において、、 前記共通吸気ポ−トの上壁部分に、燃料噴射弁からの噴
霧の逃がし凹部が形成され、 前記分岐吸気ポ−トには、前記逃がし凹部が形成されて
いない、ことを特徴とするエンジンの吸気ポ−ト構造。 - 【請求項13】請求項12において、 前記燃料噴射弁からの噴霧指向方向が、前記吸気弁の中
心よりも下側に設定されている、ことを特徴とするエン
ジンの吸気ポ−ト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11633596A JP3718902B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | エンジンの吸気ポート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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