JPH09302884A - 壁 紙 - Google Patents

壁 紙

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JPH09302884A
JPH09302884A JP8121576A JP12157696A JPH09302884A JP H09302884 A JPH09302884 A JP H09302884A JP 8121576 A JP8121576 A JP 8121576A JP 12157696 A JP12157696 A JP 12157696A JP H09302884 A JPH09302884 A JP H09302884A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
ink
wallpaper
peeled
color
Prior art date
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Pending
Application number
JP8121576A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Chokai
臣吾 鳥海
Toyohiro Kitamura
豊洋 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP8121576A priority Critical patent/JPH09302884A/ja
Publication of JPH09302884A publication Critical patent/JPH09302884A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】壁面等から剥離した壁紙の種類を容易に識別可
能な壁紙を提供する。 【解決手段】表面に所望の意匠を施した紙間剥離可能な
基材紙の裏面に、常態では無色または淡色の可変色イン
キによる識別図形を設けた壁紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面や天
井面等に貼付して意匠性を付与する為の壁紙に関するも
のである。更に詳しくは、建築物の解体又は室内改装等
に伴い壁紙を剥離した時に、その壁紙の種類を容易に識
別可能な壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の壁面や天井面等に意
匠性を付与する目的で、紙または合成樹脂シート等の表
面に所望の絵柄等の意匠を施してなる壁紙を、壁面材や
天井材等の表面に貼付する方法が広く行われている。係
る壁紙は、長年の使用により汚損、磨耗または褪色した
意匠の回復や、部屋の使用目的の変更、または使用者の
気分転換等を目的とした室内改装の為に、建築物の寿命
より短い周期で貼り替える必要が生じることが屡々であ
る。ところが貼り替えに際しては、接着剤で強固に接着
された古い壁紙を綺麗に剥離除去することは、一般に非
常に手間が掛かり困難である。そこで係る貼り替え時の
便宜を図る為に、基材紙として紙間剥離可能な紙を使用
することによって、基材紙のうち接着剤によって壁面等
に接着した裏面側の一部を壁面上に残したまま、残部を
その表面に設けられた意匠と共に剥離除去可能な構成と
した壁紙が、広く用いられている。
【0003】ところが、上記の如くして剥離除去した古
い壁紙の処分に関して、近年になって環境保護の観点か
らある問題点が指摘される様になった。それは、上記し
た壁紙には、単なる絵柄の印刷のみならず、表面の凹凸
模様の付与や耐汚染性等の表面物性の向上を目的とし
て、各種の合成樹脂層が設けられたものが多いが、使用
されている合成樹脂の種類によって処分方法が異なるの
で、これを判別する必要が発生するのである。すなわ
ち、合成樹脂層を有しないものやアクリル系樹脂を使用
したものは焼却処分しても特に問題はないが、ポリオレ
フィン系樹脂を使用したものは燃焼熱が非常に高いので
焼却炉を傷める場合がある。また特に普及度の高いポリ
塩化ビニル樹脂を使用したものは、これを焼却すると塩
化水素ガスやダイオキシン等の有害物質が生成するとい
う重大な問題があるので、不燃性産業廃棄物として埋め
立て処分する必要がある。
【0004】しかしその一方で、壁面等から剥離した使
用済みの壁紙の種類については、一般に壁紙そのものを
見ても識別困難である場合が多い。勿論、化学分析によ
れば樹脂の種類の判別は可能であるが、時間と労力、費
用を要し現実的でない。従って、現状では施工時の記録
によるしか方法がないが、壁紙の貼り替え周期は使用者
や使用条件等により一定せず、数年乃至10年以上の長
期である場合もあるので、施工時の記録が紛失または廃
棄処分されていて施工業者も使用者も記憶していない場
合や、使用者が代わって施工業者や施工時期等が不明の
場合等の様に、施工時の記録を追跡不可能な場合も多
い。また壁紙は絵柄等の種類が非常に多い上に、新柄へ
の生産切り替えの周期も早く、定期的に刊行される見本
帳にも掲載漏れが多いので、見本帳による追跡も困難で
あるのが実状である。
【0005】この他、表面の絵柄と共に壁紙の種類の識
別の為の文字または記号等の識別図形を印刷しておく方
法も考えられるが、これでは識別図形が目障りで意匠性
が悪化してしまい、仮令識別図形として高度に抽象化、
図案化した図形を使用したところで、壁紙として表現可
能な意匠に制約が生じ好ましくない。また、基材紙の裏
面に識別図形を印刷しておく方法も考えられるが、紙間
剥離後の基材紙の残存部を透過して明瞭に識別可能な印
刷を設けると、特に表面意匠が淡色の図柄である場合等
にあっては、裏面の識別図形が透けて見える為に意匠性
が低下してしまうという問題点があり、実用化は困難で
あった。
【0006】係る如く、建築物の解体又は室内改装等に
伴い壁紙を剥離した時に、その処分方法を決定する為に
壁紙の種類を識別する適当な方法がなかったので、仮に
実際には焼却処分可能な壁紙であったとしても、現場で
それと判定することができず、その壁紙にポリ塩化ビニ
ル樹脂等が使用されている可能性が完全には否定できな
い以上、必然的に埋め立て処分とせざるを得ず、近年の
産業廃棄物処分場の立地困難の為に、受け入れ先の確保
の困難や処分料金の高騰、遠隔地の処分場までの輸送の
経費等、多くの問題点を抱えているのが実状であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記した問題点に鑑みてなされたものであって、壁面等か
ら剥離した壁紙の種類を容易に識別可能な壁紙を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の壁紙は、紙間剥
離可能な基材紙の表面に所望の意匠が施されてなる壁紙
において、前記基材紙の裏面に、常態では無色または淡
色の可変色インキによる識別図形が設けられてなること
を特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の壁紙は、例えば図1に示
す様に、紙間剥離可能な基材紙1の表面に、所望の意匠
性の付与の為の意匠層2が施され、一方裏面には、使用
後の壁紙の種類を容易に識別可能とするための、常態で
は無色または淡色の可変色インキによる識別図形3が設
けられてなるものである。
【0010】基材紙1としては、従来より通常の壁紙に
使用されている各種の紙間剥離可能な紙が任意に使用可
能である。具体的には木材パルプを使用した木質繊維系
の紙や、ポリエステル繊維等の合成材料からなる紙等で
あって、二層抄紙法等により紙間強度を弱く調整する方
法や、表裏面の表層部分のみに樹脂含浸部を設けて表層
部の紙間強度を強化する方法等によって、容易に紙間剥
離可能としたものが、特に好適である。但し、使用する
箇所や建築物の性格によっては消防法等の基準により、
紙の燃焼を抑制する難燃剤や不燃性の無機質材料を添加
した難燃紙や、無機質材料を主体に構成した不燃紙等が
使用される。
【0011】意匠層2は、単なる印刷層である場合もあ
るが、表面に耐汚染性や耐水性、耐磨耗性等を付与する
目的で、印刷層上または基材紙1と印刷層との間に合成
樹脂層を設ける例が多い。これに使用する合成樹脂とし
ては、例えばポリ塩化ビニル樹脂、アクリル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂
等が使用されている。中でもペーストの塗布により容易
に樹脂層を形成できしかも安価なポリ塩化ビニル樹脂が
従来最も多用されて来たが、近年になって環境問題への
関心が益々高まるにつれて、製造工程上溶剤揮散の問題
のない水性エマルジョンを使用して樹脂層を形成でき、
焼却しても有害物質の発生が少なく燃焼熱も低いアクリ
ル系樹脂を使用したものが増加しつつある。
【0012】上記合成樹脂層には、表面に柔らかい触感
を持たせる目的で、加熱により気化または分解して気体
を発生する発泡剤を添加して加熱発泡処理を施したり、
その他更に金属製のエンボス版を用いて表面に凹凸模様
を形成するメカニカルエンボス法、発泡前の樹脂層上に
発泡促進剤または発泡抑制剤等を含有するインキを使用
して絵柄を印刷後加熱発泡処理を施して絵柄と同調した
凹凸模様を形成するケミカルエンボス法、インキを厚く
印刷することによって凹凸模様を形成する厚盛り印刷
法、表面光沢の異なる樹脂層をパターン状に形成するグ
ロスマット法等を、必要に応じて適宜組み合わせて適用
して、多種多様な表面意匠を表現した壁紙が製造されて
いる。
【0013】係る従来公知の壁紙に対して本発明は、紙
間剥離可能な基材紙1の裏面に、通常の状態では無色ま
たは淡色の可変色インキを使用して、当該壁紙の種類等
を識別する為の識別図形3を印刷して設けたことを要旨
とするものである。前記識別図形3の形状は、当該壁紙
の種類(材質)または処分方法(焼却可否等)等を示す
文字、記号または図案等であって、その具体的形状や寸
法等は特に問わないが、ロール状態等の大面積で供給さ
れる壁紙のどの一部分を切り取ったものであっても容易
に識別可能となる様に、壁紙の裏面全面に亙って所定間
隔で繰り返し設けられていることが好ましい。
【0014】上記識別図形3を構成する可変色インキ
は、通常の状態では無色または淡色であるので、壁紙の
表面側から透けて見えることがなく、表面意匠の支障と
なることがない。しかも、壁紙の貼り替えの際に基材紙
1の紙間剥離面11から表面側を剥離除去(図2)した
後、基材紙1の裏面の可変色インキを濃色に変色(発
色)させることによって、一部残存した基材紙1(残
紙)が十分薄い為にこれを透して発色した識別図形3が
視認可能となるので、剥離除去した使用済みの壁紙の種
類や処分方法を容易に判別することができる。
【0015】上記可変色インキとしては、その発色機構
の相違によって、例えば蛍光発色インキ、感熱発色イン
キ、光変色インキ、化学変色インキ等各種のものが知ら
れており、これらの中から使用態様に応じ適宜選択して
使用することができる。
【0016】蛍光発色インキとは、例えばフルオレセイ
ンやローダミン等の蛍光染料や、アントラキノンやフタ
ロシアニン等の蛍光顔料、硫化亜鉛や酸化硫化イットリ
ウム等の無機蛍光体粉末等を、適当な結着剤樹脂ととも
に溶剤中に溶解または分散してなるものであって、紫外
線等の放射線を照射すると材料によって決まる特定色の
蛍光を発生し、変色として視認することができるもので
ある。
【0017】感熱発色インキとしては、例えばロイコ染
料等の発色性無色染料とフェノール類等の顕色剤とを組
合せた二成分感熱発色染料や、ステアリン酸鉄等の有機
酸金属塩を使用したもの、特定の温度で変色する液晶物
質をマイクロカプセル化して使用したもの等が知られて
いる。これらの中には、一度発色すると冷却しても消色
しない不可逆性のものと、加熱・冷却により何度でも繰
り返し発色・消色可能な可逆性のものとがあり、その何
れであっても使用可能である。しかし本発明の目的に
は、壁紙の壁面等への貼付までの何れかの段階で誤って
発色する事故を防止する為にも、可逆性の感熱発色イン
キを使用することが好ましい。
【0018】光変色インキは、例えばスチルベンやスピ
ロピラン等の様に、特定波長の光の照射によって光異性
化等の化学変化を起こして発色する色素を使用したもの
で、暗所で消色するものや、熱で消色するもの、発色時
と異なる特定波長の光の照射によって消色するもの等、
可逆性のものが多い。これは、上記特定波長を含む波長
範囲を有する光の照射により発色することができるが、
可視光線にて発色するものでは常時発色状態となり使用
上不都合な場合があるので、紙に対する透過性の低い紫
外線で発色するインキを使用することが好ましい。
【0019】化学変色インキとしては、例えばアルカリ
性で発色するフェノールフタレインやクレゾールフタレ
イン、酸性で発色するメチルレッドやチモルブルー等の
染料を使用してなる、アルカリ変色インキや酸変色イン
キを始め、酸化還元反応や付加反応、溶媒和反応等を利
用した種々のものが知られている。これらは剥離後の基
材紙1の紙間剥離面11から酸やアルカリ等の所定の発
色液等を塗布または噴霧することにより発色させて、容
易に識別図形3を識別可能とすることができる。
【0020】これらの他、実用性はあまり高くないと考
えられるが、例えば電界発色現象や感圧発色現象、電気
光学効果や磁気光学効果、飽和吸収現象、紫外線吸収性
や赤外線吸収性、磁性、静電気、放射性等を利用したも
の等、何らかの操作によって発色または可視化可能なも
のであれば、理論的には使用可能である。
【0021】上記識別図形3を設ける方法としては、意
匠層2と同様にして、例えばオフセット印刷法、グラビ
ア印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、フレキソ印刷法、
スクリーン印刷法等の各種印刷法や転写法等、任意の方
法を使用することができるが、中でもインキの印刷適性
の幅が広く厚盛り印刷も容易なグラビア印刷法またはス
クリーン印刷法が、一般には最も好適である。
【0022】
【実施例】
<実施例1>坪量120g/m2 の難燃紙(特種製紙
(株)社製、商品名TT−120TW)の表裏に水性ア
クリル系エマルジョン塗工剤を塗工して紙間剥離可能と
し、この表面に、炭化水素を内包した熱膨張型発泡剤を
10重量部添加した水性アクリル系エマルジョンを乾燥
後の塗布量120g/m2 に塗工し、乾燥後、アクリル
系水性インキを使用して絵柄を印刷後、加熱発泡、エン
ボスを順次施し、最後に蛍光発色インキ(大日精化社
製、商品名4365マゼンタ)を使用してグラビア印刷
法にて「焼却可」の文字図柄を識別図形として裏面一面
に印刷して、本発明の壁紙を完成した。
【0023】上記壁紙を酢酸ビニル系エマルジョン接着
剤を介して石膏ボードからなる壁面に貼着し、紙間剥離
後、ブラックライトを使用して軟紫外線を照射したとこ
ろ、発光した文字図柄が残紙を透かして浮き上がって見
えることが確認された。
【0024】<実施例2>上記蛍光発色インキに替えて
感熱発色インキ(大日精化社製、商品名ダイサーモPI
−110)を使用して識別図形を印刷して壁紙を作製
し、壁面に貼着、紙間剥離後、家庭用のヘアドライヤー
にて加熱したところ、発色した識別図形が残紙を透かし
て視認可能であることが確認された。
【0025】
【発明の効果】本発明の壁紙は、表面に所望の意匠が施
された紙間剥離可能な基材紙の裏面に、常態では無色ま
たは淡色の可変色インキによる識別図形が設けられてい
るので、壁紙の貼り替えの際に基材紙の紙間剥離面から
表面側を剥離除去した後、基材紙の裏面の可変色インキ
を発色させることによって、十分薄い残紙を透して裏面
の発色した識別図形が視認可能となるので、剥離除去し
た使用済みの壁紙の種類や処分方法を容易に判別してそ
の種類に応じた適切な処分方法を選択することができる
という顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁紙の実施の形態を示す側断面図であ
る。
【図2】図1に示す壁紙を壁面等から紙間剥離した状態
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥基材紙 11‥‥紙間剥離面 2‥‥意匠層 3‥‥識別図形 4‥‥接着剤 5‥‥壁面等
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 D21H 5/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙間剥離可能な基材紙の表面に所望の意匠
    が施されてなる壁紙において、前記基材紙の裏面に、常
    態では無色または淡色の可変色インキによる識別図形が
    設けられてなることを特徴とする壁紙。
JP8121576A 1996-05-16 1996-05-16 壁 紙 Pending JPH09302884A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8121576A JPH09302884A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 壁 紙

Applications Claiming Priority (1)

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JP8121576A JPH09302884A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 壁 紙

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ID=14814665

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246961A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Achilles Corp 可変色性シート及び可変色性壁面装飾材
JP6989042B1 (ja) * 2021-03-29 2022-01-05 凸版印刷株式会社 化粧シート、化粧材、化粧シートの製造方法

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