JPH09301808A - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH09301808A
JPH09301808A JP12381896A JP12381896A JPH09301808A JP H09301808 A JPH09301808 A JP H09301808A JP 12381896 A JP12381896 A JP 12381896A JP 12381896 A JP12381896 A JP 12381896A JP H09301808 A JPH09301808 A JP H09301808A
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linear
herbicidal composition
alkyl group
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JP12381896A
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Shinichiro Ogawa
新一郎 尾川
Toshihiro Hirata
敏浩 平田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低薬量で広範な雑草を防除でき、環境には影
響を与えることがない除草剤組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 〔式中、XはC〜Cアルキル基またはハロゲン原
子であり、Rは1〜4個のC〜Cアルコキシ基お
よび/またはヒドロキシ基によって置換されていてもよ
いC〜C10アルキル基であり、nは0〜4の整数で
ある〕で表されるトリアジン誘導体またはその塩と、ウ
レア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤およびスルホ
ンアミド系除草剤からなる群より選択される化合物の少
なくとも1種とを、有効成分として含有する除草剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除草剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】これまでに種々の除草剤が開発され、農
作物の生産性向上および省力化に寄与してきた。しか
し、これまで開発された除草剤は、殺草スペクトルが十
分に広いとはいえず、難防除雑草が増えてきているのが
現状であり、より殺草スペクトルの広い除草剤が求めら
れている。また、環境に対する影響が少なく、低薬量で
除草効果の高い除草剤が求められている。
【0003】本発明者らは、後記する一般式(I)で表
される新規なトリアジン誘導体またはその塩(以下、ト
リアジン誘導体(I)という)が、ムギ類に対して高い
安全性を有し、且つ低薬量で除草効果が高い化合物であ
ることを見出し、すでに特許出願を行っている(特願平
7−29124号)。
【0004】
【発明が解決すべき課題】上記トリアジン誘導体(I)
は、高い作物−雑草間選択性を有するものであるが、さ
らに低薬量で、より広範な雑草を防除できる除草剤が求
められている。
【0005】従って本発明は、ムギ等の作物に薬害を与
えず、低薬量で広範な雑草、特に広葉雑草を防除できる
除草剤組成物を提供し、これにより農作物のさらなる生
産性の向上および省力化に寄与することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討を重ねた結果、上記トリアジン誘導
体(I)と、ウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草
剤およびスルホンアミド系除草剤からなる群より選択さ
れる化合物少なくとも一種とを併用すると、これらの化
合物の相乗作用により、作物に薬害を与えずに、広範な
雑草、特に広葉雑草を極めて低薬量で防除できることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】従って本発明の目的は、一般式(I)
【化8】 (式中、X1は直鎖または分岐C1〜C4アルキル基また
はハロゲン原子であり、nは0〜4の整数であり、nが
2以上の整数である場合、複数のX1は互いに同一また
は異なっていてもよく;R1は1〜4個のC1〜C4アル
コキシ基および/またはヒドロキシ基によって置換され
ていてもよい直鎖または分岐C1〜C10アルキル基であ
り、前記直鎖または分岐C1〜C10アルキル基が2個以
上のC1〜C4アルコキシ基および/またはヒドロキシ基
で置換されている場合、複数のC1〜C4アルコキシ基お
よび/またはヒドロキシ基は互いに同一または異なって
いてもよい。)で表されるトリアジン誘導体またはその
塩と、ウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤およ
びスルホンアミド系除草剤からなる群より選択される化
合物の少なくとも1種とを、有効成分として含有する除
草剤組成物によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】トリアジン誘導体(I) 本発明の除草剤組成物の第一の有効成分であるトリアジ
ン誘導体は、下記一般式(I)
【化9】 によって表される化合物またはその塩である。
【0010】上記一般式(I)において、X1は直鎖また
は分岐C1〜C4アルキル基またはハロゲン原子を示す。
【0011】ここで、X1が直鎖または分岐C1〜C4
ルキル基である場合の具体例としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基が挙げ
られ、好ましくはメチル基である。
【0012】X1がハロゲン原子である場合の具体例と
しては、例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ
素原子が挙げられ、好ましくはフッ素原子である。
【0013】X1の置換位置は、ベンゼン環の2〜6位
のいずれであってもよく、好ましくは3位および/また
は5位である。
【0014】上記一般式(I)において、nは0〜4の
整数を示し、好ましくは0、1または2であり、特に好
ましくは1または2である。
【0015】ここで、nが2以上の整数である場合、複
数のX1は互いに同一または異なっていてもよい。
【0016】上記一般式(I)において、R1は1〜4個
のC1〜C4アルコキシ基および/またはヒドロキシ基に
よって置換されていてもよい直鎖または分岐C1〜C10
アルキル基である。
【0017】ここで、R1がC1〜C4アルコキシ基また
はヒドロキシ基によって置換されていない、直鎖または
分岐C1〜C10アルキル基である場合の具体例として
は、例えば上記X1において説明したC1〜C4アルキル
基に加え、n−ペンチル基、i−ペンチル基、sec−
ペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、
i−ヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキ
シル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル基、sec−ヘ
プチル基、tert−ヘプチル基、n−オクチル基、i
−オクチル基、sec−オクチル基、tert−オクチ
ル基、n−ノニル基、i−ノニル基、sec−ノニル
基、tert−ノニル基、n−デシル基、i−デシル
基、sec−デシル基、tert−デシル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙
げられ、好ましくは、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、シクロヘキ
シル基である。
【0018】R1が、C1〜C4アルコキシ基および/ま
たはヒドロキシ基によって置換されている場合における
置換基C1〜C4アルコキシ基の具体例としては、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、tert
−ブトキシ基等が挙げられ、好ましくはメトキシ基、t
ert−ブトキシ基であり、特に好ましくはメトキシ基
である。
【0019】R1が、2個以上のC1〜C4アルコキシ基
および/またはヒドロキシ基で置換されているC1〜C
10アルキル基である場合、置換基である複数のC1〜C4
アルコキシ基および/またはヒドロキシ基は互いに同一
または異なってもよい。
【0020】R1が1〜4個のC1〜C4アルコキシ基お
よび/またはヒドロキシ基によって置換されている場合
の具体例としては、例えばCH3OCH2−基、CH3
24−基、CH3OC36−基、CH3OC48−基、
25OCH2−基、C25OC24−基、C25OC3
6−基、C25OC48−基、C25OC510−基、
HOCH2−基、HOC24−基、HOC36−基、H
OC48−基、(CH3O)2CH−基、(CH3O)2
23−基、(CH3O)235−基、(CH3O)24
7−基、CH3(OCH3)CH−基、C25(OC
3)CH−基、CH3OCH2(CH3)CH−基、CH
3O(CH32C−基、(CH33C−基、CH2OH
(CH32C−基、(CH32COH−基、C25(O
H)CH−基、メトキシ基で置換されたシクロプロピル
基、メトキシ基で置換されたシクロブチル基、メトキシ
基で置換されたシクロペンチル基、メトキシ基で置換さ
れたシクロヘキシル基、エトキシ基で置換されたシクロ
ペンチル基、エトキシ基で置換されたシクロヘキシル基
等が挙げられる。
【0021】R1は、好ましくは1〜4個のC1〜C4
ルコキシ基および/またはヒドロキシ基によって置換さ
れている直鎖または分岐C1〜C8アルキル基である。よ
り好ましくは1または2個のC1〜C4アルコキシ基で置
換されている直鎖または分岐C1〜C4アルキル基または
1個のヒドロキシ基で置換されている直鎖または分岐C
1〜C4アルキル基である。さらに好ましくは、R1は1
個のメトキシ基または1個のヒドロキシ基によって置換
された、直鎖または分岐C1〜C4アルキル基である。
【0022】トリアジン誘導体(I)には光学異性体が
存在し、通常ラセミ体として得られるが、不斉合成など
の既知の方法で対掌体の一方のみを得ることも可能であ
る。本発明のトリアジン誘導体(I)は、ラセミ体であ
っても、あるいは光学異性体単独であっても除草活性を
示すものである。トリアジン誘導体(I)は、上記ラセ
ミ体および上記それぞれの光学異性体を包含するもので
ある。
【0023】さらに、トリアジン誘導体(I)は、無機
酸または有機酸の塩であっても除草活性成分として使用
しうる。
【0024】ここで、一般式(I)で表されるトリアジ
ン誘導体と塩を形成しうる酸としては、例えば、塩酸、
ヨウ化水素酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝
酸、リン酸等の無機酸;および酢酸、メタンスルホン
酸、トルエンスルホン酸などのスルホン酸等の有機酸が
挙げられる。
【0025】トリアジン誘導体(I)の具体例を下記の
表1〜表6に、その物性を下記の表7〜表9に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【表9】
【0035】特に好ましい化合物は、上記の表中の化合
物A−1〜A−9である。
【0036】本発明の除草剤組成物の第一の有効成分で
あるトリアジン誘導体(I)は、本願出願人により出願
された特願平7−29124号明細書に記載された方法
により製造することができる。
【0037】即ち、下記の反応式
【化10】 (反応式中、X1、nおよびR1は、前記一般式(I)に
おいて定義したとおりであり、X2はハロゲン原子であ
り、R2はC1〜C4アルキル基である。)に従い、アル
キルビグアニドの塩(VI)をエステル類(VII)と反応
させることにより製造することができる。
【0038】本反応は、触媒の存在下に行うのが好まし
く、本反応で用いることができる触媒としては、例えば
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、マグネ
シウムジエトキシド等のアルコキシド類;リン酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の無機塩基;および1,8−ジアザビシクロ[5,
4,0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザ
ビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)、トリ
エチルアミン、ピリジン等の有機塩基が挙げられ、好ま
しくはナトリウムメトキシドおよびナトリウムエトキシ
ドである。
【0039】用いる触媒の量は、通常アルキルビグアニ
ドの塩(VI)に対して1.1〜10当量、好ましくは
1.5〜2当量である。
【0040】本反応で用いるエステル類(VII)の量
は、通常アルキルビグアニドの塩(VI)に対して1〜1
0当量、好ましくは1〜2当量である。
【0041】本反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
く、本反応で用いることができる溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類;n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
デカン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、デカリン、ア
ルキルナフタレン等の環状炭化水素類;四塩化炭素、二
塩化メチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の
塩化炭化水素類;およびテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類などが挙げられ、好ましくはアルコー
ル類であり、特に好ましくはメタノールおよびエタノー
ルである。
【0042】本反応では、エステル類(VII)の加水分
解を防ぐために、脱水剤を使用することができる。本発
明の方法において用いることができる脱水剤としては、
例えばモレキュラーシーブ、無水硫酸カルシウム、無水
硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、酸
化アルミニウム、硫酸マグネシウム、炭酸カリウム、酸
化バリウム等が挙げられ、モレキュラーシーブ、無水硫
酸カルシウムが特に好ましい。脱水剤の量は、アルキル
ビグアニドの塩(VI)に対して10から200重量%で
あり、好ましくは50〜100重量%である。
【0043】本反応の反応温度は、通常−10〜150
℃であり、好ましくは−10〜120℃である。反応時
間は、通常2〜30時間であるが、10〜15時間程度
が好ましい。
【0044】反応終了後、常法に従い、反応混合物を水
に注加し、酢酸エチル等の有機溶媒で目的物を抽出し、
得られた有機層を無水硫酸ナトリウム等の脱水剤で脱水
した後、有機溶媒を減圧下に留去する等の手段により除
去する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー等の手段により精製することにより目的のトリア
ジン誘導体を結晶として単離することができる。
【0045】ウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草
剤およびスルホンアミド系除草剤 次に、本発明の除草剤組成物の第二の有効成分であるウ
レア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤およびスルホ
ンアミド系除草剤(以下、除草剤化合物ということがあ
る)について説明する。
【0046】本発明の除草剤組成物の第二の有効成分の
うちの1種であるウレア系除草剤は、好ましくは、下記
一般式(II)によって表される化合物(以下、ウレア系
除草剤(II)という)である。
【0047】
【化11】 (式中、R2は任意に置換されたフェニル基または芳香
族複素環式基を表し、R3は水素原子または直鎖もしく
は分岐C1〜C6アルキル基を表し、R4は直鎖または分
岐C1〜C6アルキル基を表し、R5は水素原子、直鎖も
しくは分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐
1〜C6アルコキシ基を表す)
【0048】上記一般式(II)において、R2が未置換
の芳香族複素環式基である場合の具体例としては、チア
ジアゾール、ベンゾチアゾール、イソキサゾール、オキ
サジアゾロン等が挙げられる。
【0049】R2が置換されたフェニル基または芳香族
複素環式基を表す場合の置換基の具体例としては、ハロ
ゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4ハロアルキル
基、C1〜C4ハロアルコキシ基、C1〜C4アルコキシ
基、C1〜C4ハロアルキルチオ基、C1〜C4ハロアルケ
ニルオキシ基、置換アリールオキシ基、C1〜C4アルキ
ルアミノカルボニルオキシ基、C1〜C4アルキルスルホ
ニル基、C1〜C4アルキルアミノスルホニル基、ベンジ
ルオキシ基等が挙げられる。
【0050】R3、R4またはR5が直鎖または分岐C1
6アルキル基である場合の具体例は、前記一般式
(I)において説明したC1〜C4アルキル基の具体例に
加え、n−ペンチル基、i−ペンチル基、sec−ペン
チル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−
ヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられ
る。
【0051】R5が直鎖もしくは分岐C1〜C6アルコキ
シ基である場合の具体例としては、上記一般式(I)に
おいて説明したC1〜C4アルコキシ基の具体例に加え、
n−ペントキシ基、i−ペントキシ基、sec−ペント
キシ基、tert−ペントキシ基、n−ヘキソキシ基、
i−ヘキソキシ基、sec−ヘキソキシ基、tert−
ヘキソキシ基、シクロペントキシ基、シクロヘキソキシ
基が挙げられる。
【0052】R2は、好ましくは3,4−ジクロロフェ
ニル基、3−クロロ−4−メチルフェニル基、4−i−
プロピルフェニル基またはベンゾチアゾール基である。
【0053】R3は、好ましくは水素原子またはメチル
基である。
【0054】R4は、好ましくはメチル基またはメトキ
シ基である。
【0055】R5は、好ましくは水素原子またはメチル
基である。
【0056】本発明で使用されるウレア系除草剤(II)
の具体例としては、下記のものが挙げられる。
【0057】
【化12】
【0058】本発明の除草剤組成物の第二の有効成分の
うちの1種であるスルホニルウレア系除草剤は、好まし
くは、下記一般式(III)によって表される化合物(以
下、スルホニルウレア系除草剤(III)という)であ
る。
【0059】
【化13】 (式中、Zは窒素原子または炭素原子を表し、R6は任
意に置換されたフェニル基、芳香族複素環式基またはス
ルホンアミド基を表し、R7は水素原子または直鎖もし
くは分岐C1〜C6アルキル基を表し、R8は水素原子、
直鎖もしくは分岐C1〜C6アルキル基、直鎖もしくは分
岐C1〜C6アルコキシ基または直鎖もしくは分岐C1
6ハロアルコキシ基を表し、R9は水素原子、直鎖もし
くは分岐C1〜C6アルキル基、直鎖もしくは分岐C1
6アルコキシ基または直鎖もしくは分岐C1〜C6ハロ
アルコキシ基を表す)
【0060】上記一般式(III)において、R6が未置換
の芳香族複素環式基である場合の具体例、R7、R8また
はR9が直鎖または分岐C1〜C6アルキル基である場合
の具体例、およびR8、R9が直鎖もしくは分岐C1〜C6
アルコキシ基を表す場合の具体例は、前記一般式(II)
で説明したのと同様であり、ここでは省略する。
【0061】R6が置換されたフェニル基、芳香族複素
環式基またはスルホンアミド基を表す場合の置換基の具
体例としては、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C
1〜C4アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキ
ルスルホニル基、C1〜C4アルキルで置換されていても
よいカルバモイル基等が挙げられる。
【0062】R8、R9が直鎖もしくは分岐C1〜C6ハロ
アルコキシ基を表す場合の具体例としては、前記一般式
(II)で説明した直鎖もしくは分岐C1〜C6アルコキシ
基が1個またはそれ以上のハロゲン原子で置換されたも
のが挙げられる。
【0063】R6は、好ましくはo−クロロフェニル
基、o−メトキシカルボニルフェニル基、p−クロロエ
トキシフェニル基、3−エチルスルホニルピリジン−2
−イル基、3−ジメリルアミノカルボニルピリジン−2
−イル基、2−メトキシカルボニルチオフェン−3−イ
ル基、1−メチル−3−クロロ−4−メトキシカルボニ
ルイミダゾリン−5−イル基またはメチルスルホニル−
メチルアミノ基である。
【0064】R7は、好ましくは水素原子またはメチル
基である。
【0065】R8は、好ましくはメチル基、メトキシ基
またはジフルオロメトキシ基である。
【0066】R9は、好ましくはメトキシ基またはジフ
ルオロメトキシ基である。
【0067】本発明で使用されるスルホニルウレア系除
草剤(III)の具体例としては、下記のものが挙げられ
る。
【0068】
【化14】
【0069】本発明の除草剤組成物の第二の有効成分の
うちの1種であるスルホンアミド系除草剤は、好ましく
は、下記一般式(IV)によって表される化合物(以下、
スルホンアミド系除草剤(IV)という)である。
【0070】
【化15】 (式中、X2は直鎖もしくは分岐C1〜C6アルキル基ま
たはハロゲン原子を表し、mは0〜4の整数を表し、m
が2以上の整数を表す場合、複数のX2は互いに同一で
も異なっていてもよく;R10は水素原子、直鎖もしくは
分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐C1
6アルコキシ基を表し、R11は水素原子、直鎖もしく
は分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐C1
〜C6アルコキシ基を表す)
【0071】X2、R10、R11が直鎖または分岐C1〜C
6アルキル基である場合の具体例およびR10、R11が直
鎖もしくは分岐C1〜C6アルコキシ基である場合の具体
例は、前記一般式(II)で説明したのと同様であり、こ
こでは省略する。
【0072】X2は、好ましくはメチル基、塩素原子ま
たはフッ素原子である。
【0073】mは、好ましくは1または2である。
【0074】R10は、好ましくは水素原子またはメトキ
シ基である。
【0075】R11は、好ましくはメチル基またはメトキ
シ基である。
【0076】本発明で使用されるスルホンアミド系除草
剤(IV)の具体例としては、下記のものが挙げられる。
【0077】
【化16】
【0078】本発明で使用されるウレア系除草剤、スル
ホニルウレア系除草剤およびスルホンアミド系除草剤
は、市販品として入手し得るか、または当該技術分野で
公知の方法により製造され得る。
【0079】本発明の除草剤組成物は、第一の有効成分
としての前記トリアジン誘導体(I)と第二の有効成分
としての上記除草剤化合物との混合物(以下、有効成分
混合物と記す)を、溶媒などの液状担体または鉱物質微
粉などの固体担体と混合し、水和剤、乳剤、粉剤、粒剤
などの形態に製剤化して使用することができる。また、
本発明の除草剤組成物は、前記第一の有効成分および第
二の有効成分を各々液状担体または固体担体と混合して
別々に製剤化した後、二つの製剤を混合することにより
製造してもよい。製剤化に際して乳化性、分散性、展着
性などを付与するために界面活性剤を添加し得る。
【0080】本発明の除草剤組成物において、前記第一
の有効成分としてのトリアジン誘導体(I)と、前記第
二の有効成分としてのウレア系除草剤との配合比(重量
基準)は、作物の種類、防除対象となる雑草の種類、気
候等の条件により適宜決定すべきであるが、好ましくは
10:1〜1:500、より好ましくは1:1〜1:1
00である。
【0081】本発明の除草剤組成物において、前記第一
の有効成分としてのトリアジン誘導体(I)と、前記第
二の有効成分としてのスルホニルウレア系除草剤との配
合比(重量基準)は、作物の種類、防除対象となる雑草
の種類、気候等の条件により適宜決定すべきであるが、
好ましくは100:1〜1:10、より好ましくは10
0:1〜1:1である。
【0082】本発明の除草剤組成物において、前記第一
の有効成分としてのトリアジン誘導体(I)と、前記第
二の有効成分としてのスルホンアミド系除草剤との配合
比(重量基準)は、作物の種類、防除対象となる雑草の
種類、気候等の条件により適宜決定すべきであるが、好
ましくは10:1〜1:100、より好ましくは1:1
〜1:10である。
【0083】本発明の除草剤組成物を水和剤の形態で用
いる場合、通常は有効成分または有効成分混合物10〜
55重量%、固体担体40〜88重量%および界面活性
剤2〜5重量%の割合で配合して組成物を調製し、これ
を用いればよい。
【0084】また、乳剤の形態で用いる場合、通常は本
発明の有効成分または有効成分混合物20〜50重量
%、溶剤35〜75重量%および界面活性剤5〜15重
量%の割合で配合して調製すればよい。
【0085】また、粉剤の形態で用いる場合、通常は本
発明の有効成分または有効成分混合物1〜15重量%、
固体担体80〜97重量%および界面活性剤2〜5重量
%の割合で配合して調製すればよい。
【0086】さらに、粒剤の形態で用いる場合は、本発
明の有効成分または有効成分混合物1〜15重量%、固
体担体80〜97重量%および界面活性剤2〜5重量%
の割合で配合して調製すればよい。
【0087】ここで固体担体としては鉱物質の微粉が用
いられ、この鉱物質の微粉としては、例えばケイソウ
土、消石灰などの酸化物、リン灰石などのリン酸塩、セ
ッコウなどの硫酸塩、タルク、パイロフェライト、クレ
ー、カオリン、ベントナイト、酸性白土、ホワイトカー
ボン、石英粉末、ケイ石粉などのケイ酸塩などを挙げる
ことができる。
【0088】また、溶剤としては有機溶媒が用いられ、
具体的にはベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素、o−クロロトルエン、トリクロロエタン、ト
リクロロエチレンなどの塩素化炭化水素、シクロヘキサ
ノール、アミルアルコール、エチレングリコールなどの
アルコール、イソホロン、シクロヘキサノン、シクロヘ
キセニル−シクロヘキサノンなどのケトン、ブチルセロ
ソルブ、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテルなど
のエーテル、酢酸イソプロピル、酢酸ベンジル、フタル
酸メチルなどのエステル、ジメチルホルムアミドなどの
アミドあるいはこれらの混合物を挙げることができる。
【0089】界面活性剤としては、アニオン型、ノニオ
ン型、カチオン型あるいは両性イオン型(アミノ酸、ベ
タインなど)のいずれを用いることもできる。
【0090】さらに、本発明の除草剤組成物は、必要に
応じて、殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料などを
含有することができる。
【0091】本発明の除草剤組成物は、例えば、雑草の
発芽前又は発芽後に、雑草またはその生育地に施用され
る。
【0092】施用手段は、栽培植物および使用環境によ
り異なるが、例えば、噴霧、散水、散布、注水等であり
得る。
【0093】本発明の除草剤組成物は、例えば、イネ、
コムギ、オオムギ、トウモロコシ、エンバク、ソルガム
等のイネ科植物、ダイズ、ワタ、ビート、ヒマワリ、ナ
タネ等の広葉作物の栽培において有用であり、その他果
樹、果菜類、根菜類、葉菜類等の野菜や芝生等にも有用
である。
【0094】本発明の除草剤は、例えば、オオイヌノフ
グリ、スミレ、イヌタデ、ヤエムグラ、カミツレ、オド
リコソウ、ヒナゲシ、ノスズメノテッポウ、スズメノカ
タビラ、野生エンバク、イチビ、オナモミ、アサガオ、
シロザ、アオビユ、チョウセンアサガオ、イヌホウズ
キ、エノコログサ、メヒシバ、シャッターケーン、ノビ
ユ、コナギ、キカシグサ、アゼナ、ミゾハコベ、イヌホ
タルイ、タマガヤツリ、マツバイ、ミズガヤツリ、ウリ
カワ、オモダカ等の雑草の防除に有用である。
【0095】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0096】(参考例1)化合物A−4(トリアジン誘
導体(I))の製造:特開昭63−264465号公報
に記載の方法を用いて合成した2−(3’,5’−ジメ
チルフェノキシ)イソプロピルビグアニド塩酸塩5.0
0g(16.7mmol)に、室温で撹拌しながらナト
リウムメトキシド28%メタノール溶液9.66g(5
0.1mmol)を加え、更にシクロプロピルカルボン
酸メチル5.01g(50.1mmol)を滴下した。
反応混合物を7時間還流加熱した後、析出物を濾別し、
濾液をエバポレーターにより濃縮した。得られた残渣に
酢酸エチル50mlと水50mlを加え、分液した。酢
酸エチル層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エ
バポレーターにより溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸
エチル=1/1)により精製し、目的の2−アミノ−4
−[2−(3’,5’−ジメチルフェノキシ)イソプロ
ピルアミノ]−6−シクロプロピル−1,3,5−トリ
アジン(化合物A−4)4.18g(収率80%)を得
た。得られたトリアジン化合物のNMR・IRデータを
前記表7に示した。
【0097】(参考例2)化合物A−5(トリアジン誘
導体(I))の製造:特開昭63−264465号公報
記載の方法を用いて合成した2−(3’−フルオロフェ
ノキシ)イソプロピルビグアニド塩酸塩(アルキルビグ
アニドの塩(VI)に相当)5.00g(19.9mm
ol)に、塩基のナトリウムメトキシド28%メタノー
ル溶液11.5g(59.7mmol)を室温で撹拌し
ながら加えた。さらに、ここにトリメチル酢酸メチル
(エステル類(VII)に相当)6.93g(59.7
mmol)を滴下した。反応液を7時間還流加熱した
後、析出物を濾別し、濾液をエバポレーターにより濃縮
した。得られた残渣に酢酸エチル50mlと水50ml
を加え、分液した。酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、エバポレーターにより溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、
目的の2−アミノ−4−t−ブチル−6−[2−(3’
−フルオロフェノキシ)1−メチル−エチルアミノ]−
1,3,5−トリアジン(化合物A−5)4.77g
(収率85%)を得た。得られたトリアジン化合物のN
MR・IRデータを前記表7に示した。
【0098】(製剤例)以下、本発明の除草剤組成物の
製剤例を示す。
【0099】製剤例1〜4中、化合物A−1〜A−9
は、前記表1〜3に示した化合物であり、化合物B−1
〜B−7は下記表10に示す化合物である。
【0100】
【表10】
【0101】なお、製剤例中、部は重量部を表す。
【0102】 製剤例1:水和剤 化合物A−2 5部 化合物B−2 15部 ケイソウ土 62部 ホワイトカーボン 15部 アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2部 リグニンスルホン酸ナトリウム 1部 上記成分を均一に混合粉砕することにより、水和剤を調
製した。
【0103】 製剤例2:乳剤 化合物A−2 10部 化合物B−2 30部 キシレン 20部 ジメチルホルムアミド 20部 ソルポール2806B(東邦化学工業社製) 20部 上記成分を均一に溶解混合することにより、乳剤を調製
した。
【0104】 製剤例3:フロアブル剤 化合物A−2 10部 化合物B−2 15部 メチルセルロース 0.5部 コロイド状シリカ 1.5部 リグニンスルホン酸ナトリウム 1部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 水 70部 上記成分を均一に混合分散させ、得られたスラリー状混
合物を湿式粉砕することにより、フロアブル剤を調製し
た。
【0105】製剤例4:水和剤 担体としてクレー(商品名:ジークライト、ジークライ
ト工業製)97部、界面活性剤としてアルキルアリール
スルホン酸塩(商品名:ネオペレックス、花王アトラス
(株)製)1.5部、およびノニオン型とアニオン型の
界面活性剤混合物(商品名:ソルポール800A、東邦
化学工業(株)製)1.5部を均一に粉砕混合して、水
和剤用担体を得た。
【0106】この水和剤用担体90部と上記表1〜3に
示したトリアジン化合物(化合物A−1〜A−9)10
部を、均一に粉砕混合して、水和剤(以下、水和剤A−
1〜A−9という)を得た。また、上記水和剤用担体9
0部と上記表10に示した除草剤化合物(化合物B−1
〜B−7)10部を、均一に粉砕混合して、水和剤(以
下、水和剤B−1〜B−7という)を得た。
【0107】上記で得られた水和剤A−1〜A−9(以
下、水和剤Aと総称する)と水和剤B−1〜B−7(以
下、水和剤Bと総称する)とを、各々表11〜表14に
示す薬量に対応する重量比で混合し、化合物A−1〜A
−9および化合物B−1〜B−7を種々の組み合わせで
含有する、本発明の除草剤組成物としての水和剤を得
た。
【0108】(除草試験例) 試験例1:畑地土壌を充填した1/2000アールワグ
ネルポットに畑地土壌を入れて、作物としてオオムギ、
コムギおよびエンバク、雑草としてヤエムグラ、オオイ
ヌノフグリおよびスミレの種子を播種し、覆土後、温室
内で育成した。
【0109】上記製剤例4で製造した本発明の除草剤組
成物としての水和剤を水に懸濁し、下記表11〜14に
示す各濃度の除草剤懸濁液を調製し、これを前記雑草の
4〜5葉期に、各々500リットル/ヘクタール相当の
液量でポット全面に均一にスプレー散布した。
【0110】その後、温室内で育成し、処理後30日目
に作物への薬害および除草効果を下記の基準により判定
した。結果を下記の表11〜14に示す。
【0111】作物薬害 0 認められない 1 ほとんど認められない 2 若干認められる 3 認められる 4 顕著に認められる 5 ほとんど枯死
【0112】 除草効果 殺草率(%) 0 5%未満 1 5〜20% 2 20〜40% 3 40〜70% 4 70〜90% 5 90%以上
【0113】殺草率は、雑草の地上部の新鮮量を測定
し、下記の式により算出した。 殺草率(%)=(1−処理区の新鮮量/無処理区の新鮮
量)×100
【0114】比較のために、本発明の除草剤組成物とし
ての水和剤の代わりに、上記製剤例4で調製した水和剤
Aおよび水和剤Bを各々単独で用いた以外は、上記と同
様の評価方法により、薬害および除草効果を調べた。結
果を表15に示す。
【0115】
【表11】
【0116】
【表12】
【0117】
【表13】
【0118】
【表14】
【0119】
【表15】
【0120】表11〜15の結果から、水和剤Aおよび
水和剤Bを混合してなる本発明の除草剤組成物は、ヤエ
ムグラ、オオイヌノフグリ、スミレのいずれの雑草に対
しても優れた除草効果を示したのに対し、水和剤A、水
和剤Bを各々単独で施用した場合には雑草の種類によっ
て除草効果に差があり、十分な除草効果が得られない場
合があった。
【0121】試験例2:本発明の除草剤組成物の各成分
の相乗効果を評価するために、上記試験例1で測定した
水和剤A、水和剤Bを各々単独で処理した場合のヤエム
グラに対する殺草率から、下記式に基づいて期待値(Q
E)を計算し、上記試験例1で測定した本発明の除草剤
組成物としての水和剤を施用した場合のヤエムグラに対
する殺草率(実測値)と比較した。実測値が予測値を超
えた場合に、相乗作用があると判断される。 QE=Qa+Qb−(Qa・Qb/100) QE:予測値 Qa:化合物A−1〜A−9のみを有効成分としてag
/ヘクタール相当の量で施用したときの殺草率の実測値 Qb:化合物B−1〜B−7のみを有効成分としてbg
/ヘクタール相当の量で施用したときの殺草率の実測値
【0122】結果を下記の表16〜18に示す。
【0123】
【表16】
【0124】
【表17】
【0125】
【表18】
【0126】表16〜18の結果から、本発明の除草剤
組成物の第一の有効成分(化合物A−1〜A−9)と、
第二の有効成分(化合物B−1〜B−7)との併用によ
る除草効果の相乗性が、全ての供試雑草について認めら
れることが明らかである。
【0127】すなわち、試験を行った全ての本発明の除
草剤組成物の予測値が21〜74%の範囲であるのに対
し、実測値は90%以上であり、高い相乗効果を示すこ
とが明らかになった。
【0128】
【発明の効果】本発明の、トリアジン誘導体(I)と、
ウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤またはスル
ホンアミド系除草剤とを組み合わせた除草剤組成物によ
れば、その相乗効果により、低薬量で、広範囲の種類の
雑草、特に広葉雑草に対して高い除草効果を示す除草剤
組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47/36 101 A01N 47/36 101B // C07D 251/18 C07D 251/18 B (A01N 43/68 47:36 47:30 43:90) (A01N 43/70 47:36 47:30 43:90) (A01N 43/90 43:68 43:70) (A01N 47/30 43:68 43:70) (A01N 47/36 43:68 43:70)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、X1は直鎖または分岐C1〜C4アルキル基また
    はハロゲン原子であり、nは0〜4の整数であり、nが
    2以上の整数である場合、複数のX1は互いに同一また
    は異なっていてもよい;R1は1〜4個のC1〜C4アル
    コキシ基および/またはヒドロキシ基によって置換され
    ていてもよい直鎖または分岐C1〜C10アルキル基であ
    り、前記直鎖または分岐C1〜C10アルキル基が2個以
    上のC1〜C4アルコキシ基および/またはヒドロキシ基
    で置換されている場合、複数のC1〜C4アルコキシ基お
    よび/またはヒドロキシ基は互いに同一または異なって
    いてもよい。)で表されるトリアジン誘導体またはその
    塩と、ウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤およ
    びスルホンアミド系除草剤からなる群より選択される化
    合物の少なくとも1種とを、有効成分として含有する除
    草剤組成物。
  2. 【請求項2】 X1がメチル基またはフッ素原子であ
    る、請求項1に記載の除草剤組成物。
  3. 【請求項3】 nが1または2である、請求項2に記載
    の除草剤組成物。
  4. 【請求項4】 X1の置換位置がフェノキシ基の3位お
    よび/または5位である、請求項3に記載の除草剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 R1がC1〜C4アルコキシ基およびヒド
    ロキシ基によって置換されていない、直鎖または分岐C
    1〜C6アルキル基である、請求項1に記載の除草剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 R1が1または2個のメトキシ基、1個
    のブトキシ基または1個のヒドロキシ基によって置換さ
    れた、直鎖または分岐C1〜C4アルキル基である、請求
    項1に記載の除草剤組成物。
  7. 【請求項7】 ウレア系除草剤が、下記の一般式(II) 【化2】 (式中、R2は任意に置換されたフェニル基または芳香
    族複素環式基を表し、R3は水素原子または直鎖もしく
    は分岐C1〜C6アルキル基を表し、R4は直鎖または分
    岐C1〜C6アルキル基を表し、R5は水素原子、直鎖も
    しくは分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐
    1〜C6アルコキシ基を表す)で表される化合物であ
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤組成
    物。
  8. 【請求項8】 ウレア系除草剤が、 【化3】 からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である
    ことを特徴とする、請求項7に記載の除草剤組成物。
  9. 【請求項9】 スルホニルウレア系除草剤が、下記の一
    般式(III) 【化4】 (式中、Zは窒素原子または炭素原子を表し、R6は任
    意に置換されたフェニル基、芳香族複素環式基またはス
    ルホンアミド基を表し、R7は水素原子または直鎖もし
    くは分岐C1〜C6アルキル基を表し、R8は水素原子、
    直鎖もしくは分岐C1〜C6アルキル基、直鎖もしくは分
    岐C1〜C6アルコキシ基または直鎖もしくは分岐C1
    6ハロアルコキシ基を表し、R9は水素原子、直鎖もし
    くは分岐C1〜C6アルキル基、直鎖もしくは分岐C1
    6アルコキシ基または直鎖もしくは分岐C1〜C6ハロ
    アルコキシ基を表す)で表される化合物である、請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
  10. 【請求項10】 スルホニルウレア系除草剤が、 【化5】 からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である
    ことを特徴とする、請求項9に記載の除草剤組成物。
  11. 【請求項11】 スルホンアミド系除草剤が、下記の一
    般式(IV) 【化6】 (式中、X2は直鎖もしくは分岐C1〜C6アルキル基ま
    たはハロゲン原子を表し、mは0〜4の整数を表し、m
    が2以上の整数を表す場合、複数のX2は互いに同一で
    も異なっていてもよく;R10は水素原子、直鎖もしくは
    分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐C1
    6アルコキシ基を表し、R11は水素原子、直鎖もしく
    は分岐C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分岐C1
    〜C6アルコキシ基を表す)で表される化合物である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
  12. 【請求項12】 スルホンアミド系除草剤が、 【化7】 からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である
    ことを特徴とする、請求項11に記載の除草剤組成物。
  13. 【請求項13】 一般式(I)のトリアジン誘導体また
    はその塩と、ウレア系除草剤とを、10:1〜1:50
    0の重量比で配合する、請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の除草剤組成物。
  14. 【請求項14】 一般式(I)のトリアジン誘導体また
    はその塩と、スルホニルウレア系除草剤とを、100:
    1〜1:10の重量比で配合する、請求項1〜6、9お
    よび10のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
  15. 【請求項15】 一般式(I)のトリアジン誘導体また
    はその塩と、スルホンアミド系除草剤とを、10:1〜
    1:100の重量比で配合する、請求項1〜6、11お
    よび12のいずれか1項に記載の除草剤組成物。
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