JPH09301749A - 高炉スラグ微粉末の利用方法および塗料 - Google Patents

高炉スラグ微粉末の利用方法および塗料

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JPH09301749A
JPH09301749A JP8117771A JP11777196A JPH09301749A JP H09301749 A JPH09301749 A JP H09301749A JP 8117771 A JP8117771 A JP 8117771A JP 11777196 A JP11777196 A JP 11777196A JP H09301749 A JPH09301749 A JP H09301749A
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JP
Japan
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fine powder
furnace slag
blast furnace
blast
pigment
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JP8117771A
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English (en)
Inventor
Naoki Bo
直樹 坊
Naota Itoyama
直太 糸山
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TONE CHIKA GIJUTSU KK
Original Assignee
TONE CHIKA GIJUTSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄鋼製造過程で副成される高炉スラグ微粉末の
新たな有効利用の途を提供する。 【解決手段】鉄鋼製造過程で副生される高炉水砕スラグ
を粉砕した高炉スラグ微粉末を顔料または研磨材として
利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼製造過程で副
生される高炉溶融スラグを水砕して得られる高炉水砕ス
ラグをさらに微粉砕した高炉スラグ微粉末の利用方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製造過程では、高炉で溶融された鉄
鋼石の鉄以外の成分は、副原料の石灰石やコークス中の
灰分と一緒に高炉溶融スラグとなる。この高炉溶融スラ
グは冷却ヤードに流し込んで、自然放冷するとともに、
適度の散水を行うことによって結晶質の岩石状のスラグ
(徐冷スラグという。)となる。この徐冷スラグは道路
用路盤材、コンクリート用粗骨材、セメントクリンカー
原料などとして利用されている。また、前記高炉溶融ス
ラグに対して加圧水を噴射して急激に冷却した場合に
は、ガラス質の砂状スラグ(水砕スラグという。)とな
り、この水砕スラグは地盤改良材、裏込材、盛土材、サ
ンドドレーン材などの土工用材として利用され、これを
さらに微粉砕した高炉スラグ微粉末は、高炉セメント原
料、ポルトランドセメント混和材、コンクリート混和材
として利用されている。
【0003】さらに、近年はその利用方法も拡大され、
徐冷スラグに副原料を加えて成分調整した後、キューポ
ラ、電熱炉などで溶融し、これをスピナーによる遠心力
で細い繊維状にした断熱・保温材(ロックウール)原料
として利用されているとともに、スラグ中の硅酸分、石
灰分や鉄、ほう素などのミネラル分に着目して肥料とし
ての利用も図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、鉄鋼ス
ラグの有効活用方法については、年々その利用の拡大化
が図られているとともに、各種の指針や基準作りも行わ
れており、資源化率(利用化率)も相当の数値に昇って
いるが、主たる用途は前述したものに限られており、な
お一層の用途拡大が望まれている。
【0005】そこで本発明の主たる課題は、鉄鋼製造過
程で副成される高炉スラグ微粉末の新たな有効利用の途
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、鉄鋼製造過程で副生される高炉水砕スラグ
を粉砕した高炉スラグ微粉末を顔料として使用すること
を特徴とするものである。また、他の用途としては、前
記高炉スラグ微粉末を研磨材として使用することを特徴
とするものである。
【0007】顔料の用途としては、塗料、絵の具、着色
インキなどの着色材、プラスチック、紙、ゴム、弾性
体、ガラスなどの着色材などとして使用することができ
る。高炉スラグ微粉末は、鉄鋼所から大量に安定供給さ
れるとともに、その単価も非常に廉価である。また、高
炉スラグ微粉末の有効利用の拡大により省資源化にも寄
与することができる。
【0008】特に、前記高炉スラグ微粉末を塗料の顔料
として使用し、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂または
フッ素樹脂等を展色剤として使用してなる塗料はコンク
リート表面の化粧用として好適に用いられる。高炉スラ
グ微粉末は、高炉セメントの主原料として使用されると
ともに、ポルトランドセメントの混和材として使用され
ているものであり、高炉スラグ微粉末を顔料とした塗料
の場合には、色彩が共通するとともに、コンクリートの
質感をそのまま生かした色合いとすることができる。ま
た、他の白色または灰白色の顔料、たとえば二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛などに比べて、たとえば隣接す
る生肌のコンクリート構造物と比較して色彩上の違和感
が少ないなどの利点を有するものとなる。また、展色剤
をエポキシ樹脂とする塗料は耐薬品性、防食性に優れた
特性を有し、プライマー、パテ、下塗り、中塗り塗料と
して好適に使用される。但し、耐候性に難があるため、
上塗り塗料とする場合には展色剤をフッ素樹脂またはポ
リウレタン樹脂としたものが好適に使用される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例に基づいて詳述する。高炉スラグ微粉末の組成
は、たとえば図1に示されるように、石灰(CaO)お
よびシリカ(SiO2)の2成分を主成分として、他にア
ルミナ(Al2O3 )、マグネシア(MgO)、その他少量
の不純物を含有している。なお、カドミウム、水銀、6
価クロムなどの有害物質の溶出はすべて検出限界値以下
であり、人体に対する影響はない。
【0010】かかる高炉スラグ微粉末は、図2に示され
るように、高炉から溶融状態で取り出した溶融スラグに
高圧水を噴射して急冷した後これを冷却し、続いて脱水
装置にかけて表面水を除去した後、破砕機により粉砕
し、ふるいにかけて分級し、さらにこれを乾燥機を通し
て乾燥させた後、超微粉末粉砕ミル等で粉砕することに
より得られる。
【0011】本発明では、前記高炉スラグ微粉末を塗料
などの顔料として利用する。塗料の顔料は、機能別に大
別すると、塗料に混合して着色や隠蔽の役割をする着色
顔料と、増量や塗料状態に変化を与える体質顔料と、塗
膜に特殊性能を与える特殊顔料とがある。前記高炉スラ
グ微粉末は、主として前記着色顔料として好適に使用さ
れるが、つや消し塗料または光沢調整などの体質顔料と
して使用することも可能である。また色合いは、白色ま
たは灰白色を呈する。
【0012】前記顔料を分散させるための展色剤として
は、一般的には、あまに油、大豆油などの油類、松脂、
セラック、エステルガムなどの天然樹脂やアルキド樹
脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂などの合成樹脂
が使用される。また、樹脂を溶解し流動性を与えるため
の溶剤としては、石油系混合溶剤、ミネラルスピリッ
ト、キシロール、エタノール、ブタノール、酢酸ブチ
ル、酢酸エチル、水などが使用される。また添加剤とし
て、顔料の沈殿を防止する沈殿防止剤、流展性調整剤、
柔軟性付与剤等の改質剤が適宜使用される。
【0013】ところで、顔料としての用途は、前記塗料
に限らず、絵の具、着色インキなどの着色材、プラスチ
ック、紙、ゴム、弾性体、ガラスなどの着色材などとし
て使用することができる。
【0014】次いで、高炉スラグ微粉末は上記顔料とし
ての利用方法の他、研磨材として使用することもでき
る。研磨材は、グリッドまたは砥粒と呼ばれる粒子とし
て供給され、切断、研削、研磨などに使用される。ま
た、研磨微粒子を紙、布などの可撓性基材の上に接着剤
により付着させ被覆した研磨布紙として使用したり、さ
らに水、可溶性油、石油系油などに分散させ研削液とし
て使用する場合もある。
【0015】従来より、研磨材としては、ダイヤモン
ド、コランダム、エメリー、ガーネットなどの天然研磨
材、炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニア−アルミナ、人
工ダイヤモンド、窒化ホウ素、金属研磨材などの人工研
磨材が用いられている。研磨材として使用するために
は、一般的に硬さ、靱性、化学的不活性度、耐熱性など
の諸特性が要求されるが、高炉スラグ微粉末はモース硬
さで8〜9程度の硬さを有し、他の靱性、化学的不活性
度、耐熱性についても、通常使用されている前記研磨材
と比較して何ら遜色のない物理特性を有し、研磨材とし
ての使用が可能である。
【0016】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、高
炉スラグ微粉末の新たな有効利用の途を提供することが
でき、省資源化に寄与することができる。また、廉価な
顔料または研磨材料として安定供給することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】高炉スラグ微粉末の組成例を示す成分表であ
る。
【図2】高炉水砕スラグおよび高炉スラグ微粉末の製造
工程フローである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄鋼製造過程で副生される高炉水砕スラグ
    を粉砕した高炉スラグ微粉末を顔料として使用すること
    を特徴とする高炉スラグ微粉末の利用方法。
  2. 【請求項2】鉄鋼製造過程で副生される高炉水砕スラグ
    を粉砕した高炉スラグ微粉末を研磨材として使用するこ
    とを特徴とする高炉スラグ微粉末の利用方法。
  3. 【請求項3】顔料として高炉スラグ微粉末を使用し、エ
    ポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂またはフッ素樹脂等の展
    色剤を使用してなることを特徴とする塗料。
JP8117771A 1996-05-13 1996-05-13 高炉スラグ微粉末の利用方法および塗料 Pending JPH09301749A (ja)

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