JPH09301639A - 糸条の切替巻取機における切替方法および装置 - Google Patents

糸条の切替巻取機における切替方法および装置

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JPH09301639A
JPH09301639A JP13747496A JP13747496A JPH09301639A JP H09301639 A JPH09301639 A JP H09301639A JP 13747496 A JP13747496 A JP 13747496A JP 13747496 A JP13747496 A JP 13747496A JP H09301639 A JPH09301639 A JP H09301639A
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JP
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traverse
yarn
speed
bobbin
width
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JP13747496A
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Takami Sugioka
隆美 杉岡
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Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動切替巻取機における切替時にトラバ
ース装置のトラバース幅が定常高速トラバース時のトラ
バース幅より広がることを防止して、円滑な切替えが行
える方法および装置を提供する。 【解決手段】 少なくともトラバース速度を減速する
間、トラバース幅規制ガイド28によってトラバースさ
れる糸条の振り幅を縮小するようにして、自動切替巻取
機における切替時にトラバース装置のトラバース幅が定
常高速トラバース時のトラバース幅より広がることを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速度で且つ連続
的に供給される糸条を、コンタクトローラの上流に設置
されたトラバース装置により、ボビンホルダに装着され
コンタクトローラが圧接されるボビンに沿ってトラバー
スしつつボビン上に巻取り、一方のボビンに巻取られる
糸条が所定の量に達するともう一方のボビンホルダに順
次切替えるようにした自動切替巻取機における切替方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような自動切替巻取機において
は、従来は糸条の切替時に、単にトラバース装置のトラ
バース速度を減速させて、巻取り側のボビンホルダと控
えのボビンホルダを入替えて糸条を切替えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常の高速トラバース
装置では、定常の高速トラバースの間は、トラバースさ
れる糸条の慣性により、トラバース装置のトラバースガ
イドの動きに糸条の動きが充分に追従せず、このため、
通常、トラバース装置のトラバースガイドのトラバース
幅に対して、コンタクトローラ位置における糸条のトラ
バース幅は小さくなる。しかしながら、上述のように、
糸条の切替時にトラバース装置のトラバース速度を減速
することにより、糸条がトラバース装置のトラバースガ
イドに追従可能となる。このために、トラバース装置の
トラバース速度を減速する際には、トラバース装置によ
って巻かれるパッケージの巻幅が定常高速巻取り時に比
較して広がることになる。このようにパッケージの巻幅
が広がることによって、パッケージの端から糸条が落
ち、このためトラバース装置のトラバースガイドからボ
ビンに連なる糸条が弛んで切れるという問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上述したような従来技術に付
随する問題を解消して、自動切替巻取機における切替時
にトラバース装置のトラバース幅が定常高速トラバース
時のトラバース幅より広がることを防止して、円滑な切
替えが行える方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上述
の目的を、ボビンホルダに装着したボビンにコンタクト
ローラを圧接し、該コンタクトローラの上流位置に設置
されたトラバース装置によって糸条をトラバースしなが
ら前記ボビン上に糸条を巻上げ、一方のボビンホルダ上
に巻取られる糸条が所定の量に達するともう一方のボビ
ンホルダへ順次切替えるようにし、糸条の切替時に先立
ち、前記トラバース装置のトラバース速度を所定の速度
勾配で減速させ、ついで停止させた後、糸条をボビンに
形成した把持手段の近傍に位置させて該把持手段に把持
させた後に、トラバース装置のトラバース速度を所定の
速度で増速させて糸条の巻取りを開始させるようにした
糸条の切替巻取機における切替方法において、少なくと
も前記トラバース速度を減速する間、トラバース幅規制
ガイドによってトラバースされる糸条の振り幅を縮小す
るようにしたことを特徴とする糸条の切替巻取機におけ
る切替方法により達成する。
【0006】また、本発明によれば、この方法を実施す
る装置として、ボビンを装着するボビンホルダ、ボビン
に圧接されるコンタクトローラおよびコンタクトローラ
の上流位置に設けられ糸条をトラバースするトラバース
装置からなり、糸条をトラバースしながら前記ボビン上
に巻上げ、一方のボビンホルダ上に巻取られる糸条が所
定の量に達するともう一方のボビンホルダへ順次切替え
るようにした糸条の切替巻取機において、前記トラバー
ス装置に可変速モータを連結して糸条の切替時に前記ト
ラバース装置のトラバース速度を所定の速度勾配で減速
させ、ついで停止させた後、糸条をボビンに形成した把
持手段の近傍に位置させて該把持手段に把持させた後
に、トラバース速度を所定の速度で増速させて糸条の巻
取りを開始させるようにし、前記トラバース装置によっ
てトラバースされる糸条の振り幅を縮小し規制するため
のトラバース幅規制ガイドを前記トラバース装置のトラ
バースストロークの両端部の近傍位置に移動可能に設
け、少なくとも前記トラバース速度を減速する間、前記
トラバース装置によってトラバースされる糸条の振り幅
を縮小するようにしたことを特徴とする糸条の切替巻取
機が提供される。
【0007】
【実施例】以下図示した実施例に従って本発明を説明す
る。図1から図8は本発明の一実施例で糸条の切替順序
を説明した正面図、図9は本発明の実施例のトラバース
幅規制ガイドおよび巻取位置規制ガイドの作動を説明し
たもので、(a)から(d)は糸条の切替順序を説明し
た詳細平面図、(e)は(c)のE断面図である。図1
0(a)はトラバース速度とトラバース幅との関係を示
す概略正面図、図10(b)はトラバース幅規制ガイド
と糸条の振り幅との関係を示す図、図10(c)は図1
0(b)のC矢視図である。図11は切替の作動状況を
示すタイムテーブル、図12は本実施例の系統図であ
る。
【0008】
【本発明の原理】図10(a)に実線で示すように、通
常の高速トラバース装置では、定常の高速トラバースの
間は、トラバースされる糸条Yの慣性により、トラバー
ス装置のトラバースガイド6a、6bの動きに糸条Yの
動きが充分に追従せず、このため、通常、トラバース装
置のトラバースガイド6a、6bのトラバース幅に対し
て、コンタクトローラ位置における糸条のトラバース幅
は小さくなり、このトラバース幅が定常状態でのパッケ
ージの巻幅である。
【0009】一方、トラバース装置のトラバース速度を
減速することにより、糸条Yがトラバース装置のトラバ
ースガイド6a、6bに一層追従可能となる。このため
に、切替え時にトラバース装置のトラバース速度を減速
する際には、トラバース装置によって巻かれるパッケー
ジの巻幅が図10(a)に鎖線で示すように定常高速巻
取り時に比較して広がることになる。
【0010】このようにパッケージの巻幅が広がること
によって、前述したように、パッケージの端から糸条が
落ち、このためトラバース装置のトラバースガイドから
ボビンに連なる糸条が弛んで切れるという問題があっ
た。
【0011】本発明においては、図10(b)および
(c)に示すように、少なくともトラバース速度を減速
する間、トラバース装置によりトラバースされる糸条が
形成するトラバース面にトラバース幅規制ガイド28を
位置させトラバース幅規制ガイド28によってトラバー
スされる糸条の振り幅を縮小するようにして、自動切替
巻取機における切替時にトラバース装置のトラバース幅
が定常高速トラバース時のトラバース幅より広がること
を防止する。
【0012】
【構成】先ず本実施例の構成を説明する。図1におい
て、一対のチャンネルからなるベース2に機枠1が載置
されている。機枠1からサポータ3が突設され、サポー
タ3にはフレーム5が支点4を中心として上下に揺動可
能に支持されている。フレーム5はコンタクトローラ7
を回転可能に担持している。
【0013】更に、機枠1には、コンタクトローラ7の
上方にトラバース装置6が載置されている。なお、本ト
ラバース装置としては互いに逆回転する羽根6a、6b
によって糸条をトラバースする公知の回転式のトラバー
ス装置を採用している。しかし、本発明においては、他
の公知のトラバース装置を使用してもよい。
【0014】図12に示すように、トラバース装置6の
羽根6a、6bを支持する軸は、プーリ21、22およ
び歯付ベルトのような伝導部材23を介して、回転羽根
6a、6b、トラバースガイド等のトラバース手段の移
動速度(トラバース速度)を変更する速度変更手段とし
ての可変速モータに連結されている。図示した実施例で
は可変速モータとしてサーボモータ26を使用し、サー
ボモータ26に接続したドライバー27の周波数を制御
してトラバース装置6の速度を可変としている。なお、
可変モータとして直流モータ等を使用してもよい。更
に、回転羽根、トラバースガイド等のトラバース手段の
位置を検出する位置検出手段としてトラバース装置6の
近傍に位置検出センサ34を配設して羽根、トラバース
ガイド等の位置を検出する。なお、本実施例では位置検
出センサ34として電磁ピックアップを使用している。
【0015】図1において、エアシリンダ31の後端を
ピン29によりサポータ3に連結するとともに、エアシ
リンダ31のピストンロッドをピン30によりフレーム
5により連結しており、シリンダ31に所定の圧縮空気
を供給してフレーム5とコンタクトローラ7の重量を支
えるとともにコンタクトローラ7と巻取り中のボビンホ
ルダ11の間に所定の圧接力を付与する機枠1のフレー
ム5の下側に大略三角形状をした開口1aが形成されて
おり、開口1aの垂直に近い右辺に接近して、機枠1の
内側に第1スライダー案内手段20が固定設置されてい
る。
【0016】また機枠1は、その下部の開口1aの左側
にボビンホルダ8、11の軸方向に伸びる軸18を支持
しており、第2スライダー案内手段17を軸18によっ
て揺動可能に支承するとともにシリンダ19に連結して
おり、第2スライダー案内手段17をシリンダ19によ
り軸18の回りに図1の矢印A方向へ移動できる。
【0017】更に、スライダー13が第2スライダー案
内手段17に沿って上下(図1の矢印B方向へ)に摺動
可能である。
【0018】キャリア15、16がボビンホルダ8、1
1を回転可能に支承しており、更に、ボビンホルダ8、
11にはキャリア15、16に一体的に止着された駆動
モータ(図示せず)が連結されている。
【0019】スライダー14と連結されたキャリア1
5、16は、スライダー14の第1スライダー案内手段
20に沿う移動によって上述の玉揚げ位置から待機位置
へ、そして更に待機位置から巻取り位置へと移動可能で
ある。
【0020】ボビンホルダ11上に巻上げられたパッケ
ージ10がコンタクトローラ7から離脱すると、サーボ
モータ26によりトラバース装置6を所定の速度まで減
速させ、センサ34で羽根等の回転位置を検出してヤー
ンガイド6aを所定の位置に停止させることができる。
【0021】図1に示すように、機枠1のサポータ3の
右側面に対向する部位にL字状断面をした部材をその上
端を中心に揺動可能に支承し、その下部先端にトラバー
ス幅規制ガイド28を形成している。
【0022】トラバース幅規制ガイド28は、トラバー
ス装置6の速度を減速させる際に、トラバース速度の減
速によって糸条の振り幅が広がってパッケージの端面か
ら糸条が落ちるのを防止するためのものである。L字状
断面をした部材を揺動させることにより、トラバース幅
規制ガイド28は、トラバース面37(トラバース装置
6によりトラバースされる糸条が形成する平面)に対向
する控えの位置から、トラバース面上の糸条のトラバー
ス幅の端部の近傍に移動してトラバース装置によって綾
振られる糸条のトラバースストローク幅を規制する位置
まで移動可能である。
【0023】本実施例のトラバース幅規制ガイド28
は、図10(c)に示すように、板状部材にトラバース
ストロークに対応する凹部28cが形成されており、こ
の凹部28cの両端部は糸条を案内するように外側に向
けて拡開している。
【0024】本実施例では、切替時に、ヤーンガイド6
bがパッケージの幅内において他方のボビンホルダ8に
装着したボビン9(空のボビン)に形成した糸条把持溝
9aの近傍に位置するように構成されている。すなわ
ち、トラバース装置6の羽根6aによってトラバース端
に運ばれた糸条を、他の羽根6bが受取り、この糸条の
張力によって糸条がトラバースの中心に移動するのを防
止し且つ規制するための糸道規制ガイド32を図9に示
すように、トラバース幅規制ガイド28の凹部28cの
内側と凹部の外側の間を移動可能とし、巻取位置規制ガ
イド32の糸条の規制部32aによって糸条を規制する
ようにしている。
【0025】本実施例の糸条の切替巻取機は、トラバー
ス装置の回転羽根、トラバースガイド等のトラバース手
段の移動速度を変更する速度変更手段、トラバース手段
の位置を検出する位置検出手段、検出した位置にトラバ
ース手段を停止させるための停止手段並びに定常巻取り
時にはトラバース手段を速度の制御方式により制御する
とともに速度変更手段によるトラバース速度の減速時に
は位置検出手段および停止手段により位置の制御方式に
より制御する制御手段を有し、制御手段は、一方のボビ
ンホルダに巻取られる糸条が所定量に達すると他方のボ
ビンホルダを所定の回転数に昇速し、一方のボビンホル
ダとコンタクトローラとを離脱させ、トラバース手段の
移動速度を減速せしめ移動速度が所定の速度に達したら
トラバース手段の回転羽根の位置を検出して、検出した
位置から所定の位置に回転羽根を停止せしめ、次いで規
制ガイドによって糸条をトラバース端の近傍に位置さ
せ、糸条の把持手段に糸条を捕捉せしめ、次いで、規制
ガイドと回転羽根を所定の速度でトラバースの中央方向
へ移動してピッグテイルを付与した後、前記トラバース
手段の移動速度を増速して所定の速度でトラバースする
ようになっている。
【0026】機枠1にはコンタクトローラ7を具備した
フレーム5の移動量を検出するセンサ(図示しないが、
リミットスイッチまたは他の公知のセンサを使用する)
が設けられ、糸条巻取り中、パッケージの巻き太りによ
りコンタクトローラ7が上方向へ微少量移動すると、移
動量を上記センサで検出し、巻取り中のボビンホルダ1
1を支持したスライダー14を所定量だけ下方向(ボビ
ンホルダがコンタクトローラから離脱する方向)へ移動
させる。
【0027】ボビンホルダ8、11は、糸条の切替え時
には、図示されていないシリンダによってボビンホルダ
8、11の軸方向へ所定量摺動可能に構成されている。
【0028】軸方向の移動により、ボビンホルダに装着
したボビンの端部近傍に形成された糸条の把持溝が、パ
ッケージの端部近傍で巻取位置規制ガイド32によって
規制された糸条と係合して、糸条が把持溝に把持され
る。
【0029】図1では控えの位置に待機しているボビン
ホルダ8に紙管9が装着され、スライダー13と一体化
されたキャリア15に担持され、パッケージ10を巻取
っているボビンホルダ11にはボビン12が装着され、
パッケージ10が巻取られる。ボビンホルダ8、11は
それぞれキャリア15に搭載された電動機(図示せず)
によって駆動され、糸条巻取り中、コンタクトローラ7
の回転数が所定の回転になるようにコントローラ7によ
って公知の方法により制御される。切替後、パッケージ
の取出し位置にボビンホルダ8、11を移動させ、その
位置でパッケージ10を巻取ったボビン9、12と係合
するプレート35をシリンダ(図示せず)によってボビ
ンホルダ8、11に平行に押し出し、パッケージ10を
押し出す。
【0030】
【作用】次に上記構成からなる本実施例の作動について
説明する。なお、以下の動作は制御手段により行われ
る。
【0031】図1のように。ボビンホルダ11に装着さ
れたボビン12上にパッケージ10が巻かれ、パッケー
ジ10に圧接されているコンタクトローラ7が上方向に
微少距離移動すると、センサ(図示せず)がONされ、
ボビンホルダ11が下方向へ下降してセンサ(図示せ
ず)をOFFするとボビンホルダ11の下降が停止す
る。
【0032】以下、パッケージ10の巻き太りに従って
上記動作を繰り返す。この間、トラバース装置6は制御
手段により所定のトラバース速度となるようそのトラバ
ース速度が制御される。
【0033】ボビンホルダ11上に形成されるパッケー
ジ10が所定の量に達すると(図2参照)、第2スライ
ダー13上のボビンホルダ8の回転を起動する。ボビン
ホルダ8が所定の回転に達すると、スライダー14、キ
ャリア16とともにボビンホルダ11を第1スライダー
案内手段20に沿って下方向へ移動させコンタクトロー
ラ7から離脱させてボビンの取出し位置へ移動させ、キ
ャリア着脱機構33によりその位置に固定する(図3参
照)。
【0034】ボビンホルダ11上に巻上げられたパッケ
ージ10がコンタクトローラ7から離脱すると、制御手
段38によりトラバース装置6を駆動するサーボモータ
26のドライバー27への周波数を制御し、トラバース
装置6を所定速度まで減速させる。トラバース装置6の
速度を減速させる前にトラバース速度の減速によって糸
条の振り幅が広がってパッケージの端面から糸条が落ち
るのを防止するためのトラバース幅規制ガイド28を、
トラバース面37に対向する控えの位置からトラバース
の糸道に移動させてトラバース装置6によって綾振られ
るストローク幅を規制する(図3参照)。
【0035】トラバース速度が所定の速度に低下する
と、センサ34で羽根の回転位置を検出してヤーンガイ
ド6aをパッケージの端においてもう一方のボビンホル
ダ8に装着したボビン9に形成した糸条把持溝9aの近
傍の位置に停止させる。
【0036】すなわち、センサ34でトラバース装置6
の回転羽根の位置を検出して羽根が所定位置にくると、
巻取位置規制ガイド32をトラバース装置6の対向する
位置で、且つ、糸条把持手段の反対側のトラバース端か
ら(図9a参照)移動させて、トラバース装置6の羽根
6bによってトラバース端に運ばれた糸条を羽根6aが
受取り、糸条を所定位置において巻取位置規制ガイド3
2によって規制する(図9b参照)。
【0037】次いで、シリンダ19によって第2スライ
ダー案内手段17を軸18の回りに回動させ、ボビンホ
ルダ8を図1の矢印A方向へ移動させる。ボビン9に形
成した糸条把持溝9aと糸条が係合すると糸条把持溝9
aに糸条が把持される。
【0038】糸条が把持されるとボビンホルダ8をボビ
ンホルダの軸方向へ移動すると同時に、サーボモータ2
6が起動されトラバース装置6を所定の速度で起動して
回転羽根のヤーンガイド6aと、巻取位置規制ガイド3
2を所定の速度でトラバースストロークの中心方向へ移
動する。この際に、ボビンホルダ8の移動速度とトラバ
ースガイド6aと巻取装置規制ガイド32の中心方向移
動速度の相対速度によって、ボビン上に所定のピッチで
ピッグテイルが形成される。次いで規制ガイド28を元
の位置に戻して糸道から退避させる。
【0039】制御手段によってトラバース速度を所定の
値まで増速して所定の巻取りに入る。すなわち、ボビン
ホルダの前進が完了し、ピッグテイルの形成が完了する
と、トラバース速度を急速に定常の速度まで増速してパ
ッケージの巻取りを開始する。トラバース速度が定常の
速度に達するとトラバース幅規制ガイド28をトラバー
スの糸道から退避させる(図5参照)。
【0040】図6において、切替が完了すると、スライ
ダー14に支持されたボビンホルダ11は制動装置(図
示せず)によって停止される。
【0041】キャリア着脱機構によりキャリア16とス
ライダー14との係合を解く。この状態でキャリア16
を玉揚げ装置に残して、スライダー14は巻取り位置に
ある別のキャリア15のところに戻る。巻取り位置にお
いてキャリア着脱機構によりスライダー14とキャリア
15とを一体化する。
【0042】図7において、次いで、取出し位置にある
パッケージ10がプレート35により押し出され、空ボ
ビン9が装着される(図7参照)。
【0043】また、スライダー13上のキャリア着脱機
構によりキャリア15と係合していたスライダー13は
キャリア15から外され、玉揚げ位置に下降され、そこ
のキャリア16に係合する。
【0044】図8において、次に、キャリア着脱機構3
3からキャリア16を解放して、第2スライダー案内手
段17は軸18の回りに回動され、ボビンホルダ11を
支持したスライダー13が控えの位置まで上昇して停止
して、ボビンホルダ11を軸方向へ移動して、切替え
時、糸条の規制位置とボビンに形成した把持手段とを対
応させる。
【0045】本実施例では、トラバース面37を挟んで
トラバース装置6と対向する位置から、トラバース幅規
制ガイド28および巻取位置規制ガイド32をトラバー
ス装置6のトラバース面内へ挿入するようにしたが、こ
れらガイド28、32の一方または双方をトラバース装
置6とコンタクトローラ7の間の位置にトラバース面に
対しトラバース装置6と同じ側に配設し、切替え時、ト
ラバース面内へ出すようにしてもよい。
【0046】本実施例では、ボビンホルダをそれぞれ別
のキャリアに突設し、循環するようにしたが、ターレッ
トテーブル2本のボビンホルダを突設した巻取機におい
ても実施できる。
【0047】本実施例では、互いに逆回転する回転羽根
を使用したトラバース装置について説明したが、円筒に
溝を形成したカム式のトラバース装置等その他の公知の
トラバース装置であってもよい。
【0048】本実施例では規制ガイドをトラバース速度
の減速開始から定常速度への完了までトラバース道内へ
挿入したが、トラバース速度の減速開始から減速完了ま
での間であってもよい。
【0049】上述した実施例では、トラバース面と対向
する位置から、トラバース幅規制ガイド28をトラバー
ス面に向け挿入した。別の実施例として、図13に示す
ように、トラバース装置6の端面の側面にトラバース幅
規制ガイド28を流体圧シリンダ29等でトラバース面
上を移動可能に配設し、定常巻取時はトラバース幅規制
ガイド28をトラバース域の外側に退避させ、切替え時
には、トラバースストロークの中心方向へトラバース幅
規制ガイド28を移動させてもよい。
【0050】図13に示す実施例では、各巻取位置のト
ラバース幅規制ガイド28各々にシリンダ29を設けた
が、トラバース装置6が複数個並設される場合は、複数
のトラバース装置6のトラバース幅規制ガイド28をバ
ーまたはリンク等によって連結してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、糸条の切替え時、トラ
バース速度の減速によって生ずるトラバース幅の拡大に
よって糸条がパッケージの幅から落ちることがないた
め、糸条が弛んで切れることがないため糸条の切替え成
功率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】本発明の一実施例の正面図で糸条の切替え順序
を図2〜図8に従い説明したものである。
【図3】本発明の実施例の図2に引続く正面図である。
【図4】本発明の実施例の図3に引続く正面図である。
【図5】本発明の実施例の図4に引続く正面図である。
【図6】本発明の実施例の図5に引続く正面図である。
【図7】本発明の実施例の図6に引続く正面図である。
【図8】本発明の実施例の図7に引続く正面図である。
【図9】本発明の実施例のトラバース幅規制ガイドおよ
び巻取装置規制ガイドの作動を説明したもので、(a)
から(d)は糸条の切替順序を説明した詳細平面図、
(e)は(c)のE断面図である。
【図10】本発明の実施例のトラバース幅規制ガイドの
作動を説明したもので、(a)はトラバース速度とトラ
バース幅との関係を示す概略正面図、(b)は糸のトラ
バース幅規制ガイドと糸条の振り幅との関係を示す図、
(c)は(b)のC矢視図である。
【図11】本発明の切替えの作動状況を示すタイムテー
ブルである。
【図12】本発明の実施例の系統図である。
【図13】本発明の他の実施例の要部正面図であり、
(a)は巻取時、(b)は切替時を示す。
【符号の説明】
3 サポータ 6 トラバース装置 7 コンタクトローラ 8 ボビンホルダ 11 ボビンホルダ 28 トラバース幅規制ガイド 32 巻取装置規制ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンホルダに装着したボビンにコンタ
    クトローラを圧接し、該コンタクトローラの上流位置に
    設置されたトラバース装置によって糸条をトラバースし
    ながら前記ボビン上に糸条を巻上げ、一方のボビンホル
    ダ上に巻取られる糸条が所定の量に達するともう一方の
    ボビンホルダへ順次切替えるようにし、糸条の切替時に
    先立ち、前記トラバース装置のトラバース速度を所定の
    速度勾配で減速させ、ついで停止させた後、糸条をボビ
    ンに形成した把持手段の近傍に位置させて該把持手段に
    把持させた後に、トラバース装置のトラバース速度を所
    定の速度で増速させて糸条の巻取りを開始させるように
    した糸条の切替巻取機における切替方法において、少な
    くとも前記トラバース速度を減速する間、トラバース幅
    規制ガイドによってトラバースされる糸条の振り幅を縮
    小するようにしたことを特徴とする糸条の切替巻取機に
    おける切替方法。
  2. 【請求項2】 ボビンを装着するボビンホルダ、ボビン
    に圧接されるコンタクトローラおよびコンタクトローラ
    の上流位置に設けられ糸条をトラバースするトラバース
    装置からなり、糸条をトラバースしながら前記ボビン上
    に巻上げ、一方のボビンホルダ上に巻取られる糸条が所
    定の量に達するともう一方のボビンホルダへ順次切替え
    るようにした糸条の切替巻取機において、前記トラバー
    ス装置に可変速モータを連結して糸条の切替時に前記ト
    ラバース装置のトラバース速度を所定の速度勾配で減速
    させ、ついで停止させた後、糸条をボビンに形成した把
    持手段の近傍に位置させて該把持手段に把持させた後
    に、トラバース速度を所定の速度で増速させて糸条の巻
    取りを開始させるようにし、前記トラバース装置によっ
    てトラバースされる糸条の振り幅を縮小し規制するため
    のトラバース幅規制ガイドを前記トラバース装置のトラ
    バースストロークの両端部の近傍位置に移動可能に設
    け、少なくとも前記トラバース速度を減速する間、前記
    トラバース装置によってトラバースされる糸条の振り幅
    を縮小するようにしたことを特徴とする糸条の切替巻取
    機。
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