JPH09300976A - ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車 - Google Patents

ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車

Info

Publication number
JPH09300976A
JPH09300976A JP14352596A JP14352596A JPH09300976A JP H09300976 A JPH09300976 A JP H09300976A JP 14352596 A JP14352596 A JP 14352596A JP 14352596 A JP14352596 A JP 14352596A JP H09300976 A JPH09300976 A JP H09300976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
roof beam
cargo
floor
roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14352596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kaneko
保裕 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fruehauf Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fruehauf Co Ltd filed Critical Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority to JP14352596A priority Critical patent/JPH09300976A/ja
Publication of JPH09300976A publication Critical patent/JPH09300976A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pallets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウイング式開閉L型屋根を有する貨物自動車
において、屋根梁の中間に設けた支持柱による荷役時の
障害や輸送時の貨物の損傷を防止し、荷箱内の積載容積
を有効に利用可能とし、その取扱を容易なものとして、
荷役作業及び輸送の効率化を図る。 【構成】 屋根梁支持柱の断面形状を扁平とすることに
より、搬送機器の搬送路との間に荷役作業の際の貨物と
の接触を回避する余裕を確保し、貨物を支持柱に接して
積載しても圧痕等の損傷を生じることなく、支持柱を挟
持して積載可能として積載効率を向上する。また、屋根
梁方向に沿って床に収納凹所を設けて支持柱を格納可能
とし、該凹所内で支持柱の位置を前後に移動可能とす
る。支持柱の上下端部に係止ピンを設け、床側に係止ピ
ンに係止して上下昇降可能に支持する高さ調節機構を設
けて支持柱の構造を断面の扁平な、簡単かつ軽量なもの
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるウイング型の
開閉屋根を有する貨物自動車などの屋根梁の支持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】バントラック或いはバントレーラなどの
車両後部に架装されている貨物自動車用荷箱は、通常、
床部、前壁、後壁左右側壁及び屋根部から構成される6
面体の箱状構造をなし、後壁或いは側壁に開口部を設け
該開口部に観音式扉或いはスライド式扉を設けて広く開
放し、貨物の積み込み、積み卸しを行い、また、床上に
設けたパレット用レールなどの搬送装置により荷箱内で
の貨物の移動を行っている。これらに対し、屋根部及び
側壁の上部を一体に形成して上方に回動可能とした通称
ウイング車は、荷箱を更に広く開放可能とするもので、
図1に示すように、荷箱の前壁15と観音式扉17を設
けた後壁16のそれぞれの中央頂部間に屋根梁2を渡し
て結合し、屋根と煽(アオリ)18上方の側部とを一体
に形成したL型屋根21を屋根梁にヒンジにより結合し
て上方に回動可能とし、油圧シリンダー又はエアシリン
ダーなどの駆動手段22により上方に回動させ、煽を下
方に下げて荷台側面を開放せしめるものである。従っ
て、ウイング車は、側壁と屋根が一体に構成された断面
L型屋根を上方に解放すると共に煽りを下方に回動する
と、荷箱側部を上方にかけて広く開放することができる
ので荷役時は開口部の内寸法にとらわれることなく貨物
の積み込み、積み卸しできるばかりでなく、側壁や屋根
部に制約されないで床上の貨物を移動させたり、貨物の
緊締作業を行ったりすることができ、積載した貨物をL
型屋根と煽りとを閉塞して荷箱内に収納した状態で輸送
することができる。更に、正規の貨物を積載し輸送する
車両の帰り荷として雑貨を混載する場合など、側部を開
放して積込をすることができるので、物流システムの効
率化に貢献するものである。このようにウイング車は、
平ボディーとバンボディーの機能を合わせ持つ貨物自動
車として、荷役作業が大幅に改善されると共に、荷箱内
の貨物収納容積を効率よく活用できるなど物流の省力
化、省コスト化に威力を発揮している。
【0003】近年ウイング車においても、輸送の効率化
と大量輸送の要求に応えて車両の大型化が進んでいる
が、輸送手段がトラックから、より大型のトレーラに移
行すると、長大なウイング型トレーラが導入されるよう
になり、荷箱の大型化を来している。ところが、ウイン
グ型車両は上記のとおり、停車して荷役する時は屋根梁
が左右の断面L型の長大な屋根を上方に開放してこの荷
重を単独で支持する構造であるから、屋根梁は自重に屋
根部の重量が加わって撓みを生じた状態になる。一方、
断面L型の屋根を閉じて輸送している時は、屋根梁の前
端は前壁頂部に、後端は後壁頂部に結合支持されてはい
るものの、屋根梁を中間で支持補強する構造ではないか
ら、走行中の車両の振動や段差に乗り上げた場合の衝撃
などを受けると屋根梁の撓みはさらに増大することにな
る。この撓みが大きくなると前壁及び後壁頂部間に屋根
梁を渡して結合した構造であるため、これが高ずるとそ
の接合部を破損することになる。また、屋根梁とL型屋
根のヒンジ結合部が撓みによる歪みのため変形、破損
し、断面L型屋根の開閉操作に支障が生じることにな
る。また、積雪時などに屋根部に雪の重量が付加される
とこのような撓みは一層増大する。
【0004】このような問題に対して、従来、床面上に
支持柱を垂直に起立せしめ、屋根梁の中央部でその荷重
を支える支持装置が種々提案されている。例えば、図1
に示すように、本出願人は先に出願した、特願平4−5
5630号において、支持柱1を床面中央部に立設し、
その先端に屋根梁を嵌め込む係止部を、下端には床部の
係止孔に嵌入する下部係止ピンを設け、中間部に支持柱
の高さを変える調整部8と車両の振動を吸収する弾性部
9とを付設した構造を提案している。
【0005】しかしながら、従来のこのような支持柱は
中間部にこのような高さ調整部や振動吸収部などを付設
し、かつ屋根梁の荷重に耐えるに十分な剛性をこれに付
与するために必然的に支持柱の外径は高さ調整部や振動
吸収部の外径にしたがって50〜60mm以上の太いも
のとなり、重量のあるものとなっていた。とりわけ、高
さ調整部は、床板の上面と屋根梁の間に支持柱をセット
する時、屋根梁の下部に支持柱の上端部の係止部を係止
させた状態で下端の係止部の係止ピンを床板の係止孔に
同時に挿入することはできず、少なくとも係止ピンの長
さだけあらかじめ短縮しておいて、一方を係止して後、
支持柱の長さを伸長して他方を係止する必要があり、高
さ調整部を削除できない構造であった。ところで、これ
らの大型貨物自動車においては床にパレット用レールを
設けてジョローダー(商品名)等の搬送機器により荷箱
内で貨物を移送して積込、積み卸しを行うことが広く行
われている。その荷役作業は、貨物を載置した搬送機器
を該レールに沿って、長大な荷箱床上をその全長にわた
って走行し、所定の位置でパレットを下に下げて貨物を
床上に載置して積み込むものであり、順次この作業を行
って荷役作業を効率化している。このため、このような
太い支持柱を床の中央にセットすると、これらの搬送機
器に載置された貨物と支持柱との間隔に余裕がなくな
り、搬送機器上の貨物が大きかったり、若干でもずれて
いると、荷役作業の際に支持柱に接触するなどして搬送
機器から貨物が落ちたり、ズレたりすることとなり、荷
箱内に積み込む貨物を再度整列する等の作業を伴うた
め、荷役作業の効率を著しく低下させる原因となってい
た。一方、支持柱の位置を回避して貨物を搬送し、その
まま積み込むと、荷箱全長にわたって支持柱に沿って空
間を設けることとなって、荷箱の容積効率を低下させる
こととなった。また、支持柱に接して貨物を積載すると
走行中の車両の動揺や振動で貨物を押圧し、圧痕をつけ
るなどして損傷する虞れがあり、また、これを回避して
貨物を積載すると支持柱の前後あるいは左右に空間を設
ければならず、積載容積を十分有効に利用することがで
きないこととなる。更に、荷役作業の都合や用途によっ
て支持柱を着脱する場合等、従来の支持柱は構造が複雑
で重く、その着脱作業は手間のかかるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消すべく案出されたものであり、屋根梁の中間
に設けた支持柱による荷役時の障害を解消し、輸送時の
貨物の損傷を防止すると共に、荷箱内の積載容積を有効
に利用可能とし、支持柱の着脱などの取扱いを容易なも
のとして、荷役作業及び輸送の効率化を図ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成するため、ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車
の屋根梁の支持構造において、該支持柱の断面形状を扁
平なものとしてなることを特徴とする開閉式屋根梁の支
持装置であり、また、該支持柱を該屋根梁と直角方向に
扁平な幅方向を向けて配置し、屋根梁方向に沿って床に
支持柱の収納凹所を設けると共に、該凹所内を該支持柱
を屋根梁方向に沿って移動可能として該凹所に沿って支
持柱の立設位置を調整可能としてなるものである。
【0008】更に、上記支持柱の屋根梁に当接する上端
に屋根梁に設けた係止孔に嵌合する進退可能な係合ピン
を設け、その下端には係止ピンを設けて、一方床面には
該係止ピンが嵌合する係止孔を有しかつ床面から昇降可
能な受け板等の調節機構を設けてなるものであり、ま
た、これらの支持柱を外側をアルミニウムなど強度のあ
る材料で、芯部を木材等の軽量な材料からなる積層構造
にて構成してなるものである。
【0009】
【作用】すなわち、支持柱の断面形状を扁平な断面形状
とすることにより、扁平な厚み方向の寸法を著しく小さ
くすることができ、支持柱の扁平な幅方向を搬送機器の
搬送方向に沿って配置すると、荷箱の床上の限られた幅
の移送路を走行する搬送機器に対して余裕を設けること
が可能となるため、搬送機器上の貨物が支持柱に接触す
ることが防止され、たとえ、移送時に貨物が支持柱に接
触しても、扁平な形状にガイドされて衝撃が和らげら
れ、搬送機器から貨物が落下したりズレたりすることが
防止できる。また、貨物を積載した状態で、この支持柱
の幅広面に当接しても従来の断面円形などの支持柱の場
合と異なり、押圧力が広く分散するため前記したような
圧痕が生じ難くなるものである。更に、このような扁平
な断面形状は、例えば、段ボール箱等の梱包材を用いる
場合など、貨物に挟まれた状態においても従来の支持柱
の断面に比べて薄いため、強く押圧されても圧痕を生じ
るほどには食い込むことがないのである。従って、本発
明の支持柱は、貨物をこれに接して積載することができ
るのであって、従来の断面円形の支持柱のように、貨物
に圧痕等の損傷を生ずることはなく、支持柱の前後左右
に空間を設ける必要はないから、積載容積を有効に活用
することが可能となる。
【0010】また、支持柱の断面形状をこのように扁平
にして、その厚みを小さくすることにより、床に収納凹
所を設けて格納することが可能となる。荷役作業中は、
走行中のように大きな荷重が屋根梁にかかることはな
く、支持柱を外しておくことができるから、床に格納し
ておけば前記のような荷役作業の障害になることはな
く、支持柱の位置まで積み込んだ段階で格納されていた
支持柱を立設して、その後の荷役作業を続行すれば良
い。支持柱を該凹所内で移動して、貨物の形状、寸法に
合わせてその立設位置を調整すれば、前記したように扁
平な断面形状は貨物に接触した状態に積載しても輸送中
に貨物を損傷することはないから、貨物を支持柱に接し
て挟持した状態で積載することができ、積載容積の一層
の効率化が図れる。そして、このように支持柱を挟んで
これらの貨物を積載した状態では、積極的にこれらの貨
物の支持作用を利用することができるのであって、これ
らの貨物は、通常、荷崩れや走行中の荷箱内での移動を
防止するため、ベルトなどにより保持されているが、こ
の状態で段ボールなどの貨物は支持柱を前後方向に挟持
して押圧しているため、支持柱の曲げを防止する作用を
発揮することが可能となる。このような効果を考慮する
ことにより、本発明の扁平な断面形状の支持柱は、屋根
梁の撓みを受けてそれ自体が撓むような大きな荷重を受
けても、これら積載貨物による補強効果により十分な剛
性を付与されることとなって、それ自体は極めて薄いも
のとすることが可能である。無論、貨物を積載しない状
態ではこのような補強効果は働かないから、このような
薄い支持柱においては、空荷の状態では別途強固な支持
柱を取り付けるか、更に同じような支持柱を設けて補強
する必要があるが、積載物のない状態であるから、格別
邪魔になることはない。
【0011】また、本発明においては、支持柱を立設し
た状態でもその断面形状が扁平で、厚さが小さいため上
記したように荷役作業の障害にはならないものである
が、上記の支持柱の上下端部に着脱自在な係止ピンを設
け、床下に支持柱下端部の係止ピンに嵌合する昇降可能
な受け板等の調節機構を設けることにより、従来のよう
にこれらの高さ調節機構等を支持柱内に組み込むことな
く、その扁平な断面形状、特にその厚さを小さくするこ
とが可能となったものである。
【0012】本発明においては、上記の様に、支持柱の
断面形状を薄く形成することが求められるが、上記のよ
うに、支持柱の断面構造を、外側をアルミニウムなど強
度のある材料で、芯部を木材等の軽量な材料からなる積
層構造にて構成することにより、応力分布に沿って適切
な強度を有する材料を配置して一層の薄い断面形状とす
ることができるのであり、大きな荷重により撓むことが
あっても、座屈を生じたりして破損することはない。ま
た、このような扁平な断面構造は、その厚さをより小さ
くすることによって、その撓み特性を変えることが可能
であって、この特性を利用することによって車両の走行
中の振動を吸収する弾性部として機能させることも可能
である。
【0013】
【実施の態様】
(実施例1)本発明の一実施例を図2ないし図6の記載
により具体的に説明する。図2は、本発明の支持柱1を
床5面上に立設し、屋根梁2を支持した状態を示す部分
斜視図である。3は支持柱を使用しない時にこれをその
まま倒して収納する支持柱の収納凹所であり、4は荷役
に使用する搬送機器類のパレット用レールである。図3
は、屋根梁と床の間に支持柱をセットした状態で、荷箱
後方から見た正面と支持柱の横断面を示し、図4は図3
の支持柱の側面を示す。これらの図に見るように支持柱
の断面形状は、幅の広い扁平な部分で主要部を構成し、
上端部には屋根梁に嵌合して保持する断面コ字形凹状の
係止部を設け、下端部には幅方向に突出した丸棒を設け
て、床面に設けた支持柱の収納凹所3の側壁に沿って形
成したフランジ下方の空間に丸棒を収容して該凹所内を
移動可能とする。
【0014】支持柱の断面構造は、図5に図3の鎖線A
で囲んだ部分を拡大して示すように、支持柱の外殻を構
成するアルミニウムなどの金属材10、芯部を構成する
木材11、アルミニウム材などからなる補強部12から
なり、その中央主要部はこれらアルミニウム材と木材と
を接着剤または結合部材で接合した積層構造をなし、そ
の両端部をほぼV字状の成形部としている。この積層構
造により支持柱を幅の広い扁平な形状としてその厚さを
極く薄くしても、十分な剛性を確保でき、座屈を生じる
ことなく、屋根梁の受ける荷重を支持することができ、
走行中に生じる大荷重を伴う撓みを防止することができ
る。これらの積層する材料は、外殻は硬く、強度のある
材料であればアルミニウムや金属に限らず、FRPなど
でも良く、また芯部の材料もプラスチックスなど比較的
強度が低くとも軽量な材料を使用することができる。支
持柱の両端部のV字形の成形部は、荷役の際に貨物が当
接しても、ガイドする作用を有するものである。
【0015】本発明の支持柱は、上記のようにその下端
部の幅方向に突出した丸棒を収納凹所側壁のフランジ部
に前後方向に移動可能とすることにより、収納凹所の範
囲内で前後方向の移動を行い、貨物の形状や大きさなど
に応じて支持柱の位置を調節することができる。また、
積載条件等に応じて従来の支持柱を用いる場合などに
は、図6に示すように、支持柱を倒して収納凹所3に収
納し、蓋板7を凹所側壁のフランジ上に載せ置いて床面
と面一に覆うことができる。
【0016】本発明の支持柱は扁平な形状であるから、
段ボールなどに梱包した貨物に当接しても押圧して破損
したり、圧痕が生じることはないから貨物を支持柱に接
して積載することができ、荷役作業は支持柱を床に格納
し、屋根及び煽を開放した状態で荷箱内に前壁から順次
に貨物を積載し、積載位置が支持柱の位置に来た段階で
支持柱を格納凹所から立てて貨物を積載し、支持柱を挟
んで配置することができる。この状態で貨物が支持柱を
挟持押圧するように積載し、荷崩れ防止の緊締処置を施
すことにより、支持柱は屋根梁からの荷重を受けても貨
物により押圧されているため、撓むことなく、例えば1
6mmの極めて薄い厚さとしても支持柱として十分な剛
性を発揮することができ、しかも、貨物によりその位置
を固定されるから、その上端部には固定手段を必要とせ
ず、その立設作業も容易である。空荷の場合や、貨物が
これら支持柱の支持固定に適さない形状の場合には、該
支持柱を倒して収納凹所に格納し、自立して十分な剛性
を有する支持柱を別途立設すれば良い。支持柱は、屋根
梁の長さや荷重に応じて適宜の本数を設けてよく、それ
ぞれに床に設けた収納凹所に格納することができ、ま
た、強度上必要であれば、複数の支持柱を組み合わせて
もよい。
【0017】(実施例2)本発明の他の実施例を図7乃
至図12により具体的に説明する。図7は、屋根梁2と
床部5との間に垂直にセットされた状態を荷箱側方から
見た支持柱1の取り付け構造を示す。図8はその側面を
荷箱後方から示す。支持柱の断面形状は実施例1と同様
に扁平であり、断面構造も基本的には同じであってもよ
い。図7及び8に示すように、支持柱1上部内に落とし
錠式のロック装置を内蔵して、屋根梁2に設けた係止孔
に係止ピン40を嵌合させて屋根梁に係止する。このロ
ック装置を操作するために支持柱には側面を切り欠いた
開口部38が設けられ、係止ピン40を先端に形成した
ロッド35は、筒体36に挿通されて該筒体内で図示し
ない弾撥手段により上方に向けて付勢されており、該ロ
ッドには該筒体に設けられた操作部37のI字状のスリ
ットを通してハンドル39が直角に突設されている。前
記開口部で手動操作し、ハンドルを前記操作部のスリッ
トの上方の水平部に保持すると、支持柱の上端からロッ
ド先端の係止ピンが突出し、屋根梁の係止孔に嵌合す
る。逆に、ハンドルを操作部の下方の水平部に保持する
とロッド先端の係止ピンは支持柱内に没入し、屋根梁と
の係止状態は解除される。支持柱が当接する屋根梁の下
端面には支持柱による損傷を防止するために断面コ字状
の補強部材41が設けられている。
【0018】図において、支持柱の下端面には、床面に
対して一対の係止ピンが突設して設けられ、床部の受板
に穿設された係止孔に挿通されている。図11ないし1
2により支持柱の下端部の係止構造を説明する。該下端
部係止構造は、上記の支持柱下端部に設けられた係止ピ
ン47を係止して支持すると共にその支持位置を昇降す
る機能を有するものであり、そのための高さ調節機構2
5は、床部に設けた凹所内に埋設されており、該凹所内
の受板45は係止孔46に上記支持柱の係止ピン47を
挿入して支持し、上下に昇降して受板を床面と面一にし
て支持柱を保持する。床部の構成は、図に示すように床
面5を構成する床材を、スペーサなどを介して強度部材
であるクロスメンバー50で支持してなる。上記凹所は
床材などを方形に切り欠いて、同じく方形の角筒を収納
して画成してなり、該凹所を挟んで隣接するクロスメン
バー間に台座31を固定する。高さ調節機構25の構成
は、受板45を上端部に固定した雄ネジ26と該雄ネジ
に螺合する雌ネジ27からなり、該雌ネジは該台座に固
着する。雄ネジは雌ネジに螺合し、回転することにより
受け板と共に上下に昇降することができる。
【0019】雌ネジを固着する台座は図示のとおり下向
きのコ字状をなすが、その上部に開口を設けて雌ネジ下
部を挿入し、上部はその開口縁部に固定するようにし
て、台座の下部には箱状のカバーを嵌合しネジ止めして
密閉するようにすれば、台座内部のネジの汚れは防止さ
れる。図10は、調整部の凹所を上方から示す平面図で
あって、51は四角い凹所カバーで、中央に大きな円形
の透孔を有するカバー材からなり、該カバー材は該凹所
内の側壁をなす前記角筒と一体をなす。このように凹所
カバーは角筒が床部の凹所に挿入されて凹所を画成する
と共にカバー材が凹所上方を床面と面一に覆っている。
カバー材の円形の透孔には調整部の上端に設けた受板4
5が収容されている。該受板には一対の小径の係止孔4
6とこれより大径の透孔30が穿設されている。該係止
孔には支持柱の下端部の係止ピン47を挿通して係止す
る。該大径の透孔は雄ネジの回転を停止するストッパー
29を挿入する挿通孔で、受板の下面に挿通孔の周縁部
から下方に垂設された同心の円筒に連通している。受板
は上昇して凹所カバー中央の前記の大きな円形の透孔内
に面一に納まり、この状態で開口を覆って保持すること
ができるので床面からゴミなどの浸入を防止することが
できる。
【0020】図9乃至図12を参照して、受板の回転を
停止する機構について説明する。支持柱の回転停止位置
で受板の挿通孔の中心線に重なる同径の透孔が台座の上
面と下面にそれぞれ穿設されており、受板に前記回転停
止位置で挿通孔からストッパーを挿入すると、台座の同
径の透孔を貫通して受板の回転を停止することができ
る。前記停止位置から90度回転した位置に別途台座に
同径の透孔を設けると、支持柱を直交する2つの方向に
沿ってセットすることができる。このような構成によ
り、支持柱をセットした状態で後部の観音式扉から貨物
の荷役作業を行う場合には、扁平な面を荷箱の屋根梁方
向に平行にセットすると荷役作業の障害にならず、これ
とは別に荷箱側部から荷役作業を行う場合には、屋根梁
に直交する方向にセットすればこの場合もなんら荷役作
業の障害にならないという利便性を備えるものである。
【0021】なお、支持柱を高さ調節機構25を使って
屋根梁にセットする手順を説明すると、図9に示すよう
に受板を凹所内に降下せしめ。その係止孔に対し上方か
ら支持柱の下端部の係止ピンを挿通して直立させ、一旦
ロック装置のハンドルを操作部下方の水平部から移動し
て上方の水平部に保持して、支持柱の上端からロッドの
先端部の係止ピンを突出して屋根梁の係止孔に貫通して
後、支持柱を回転させて雄ネジに螺合する雌ネジの作用
により受板とともに支持柱を上昇させ、支持柱の上端部
が屋根梁に当接する適正な高さになったところでストッ
パーを挿入して固定し、図11及び12の状態にセット
する。反対に支持柱を使用しない時には、図11及び1
2の状態からストッパーを抜き取り、支持柱を逆方向に
回転させて高さ調節機構により下降させ、ハンドルを操
作してロッドの先端部の係止ピンを引っ込め、図9の状
態で支持柱を取り外す。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、ウイング式開閉屋根を支持する屋根梁の支持柱をそ
の断面形状を扁平なものとしたことにより、荷役作業の
障害になることはなく、また、段ボール箱などに梱包し
た貨物を輸送時に損傷することなく、貨物を支持柱を挟
持して積載することにより容積効率を向上して、効率よ
く輸送することができる。また、支持柱の構造を簡単軽
量にすることができ、その着脱の操作性を向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のウイング式開閉L型屋根を有する貨物
自動車
【図2】 本発明の屋根梁支持柱を立設した部分斜視図
【図3】 屋根梁支持柱正面
【図4】 図3の側面面
【図5】 図3の支持柱断面拡大図
【図6】 支持柱を床面に格納した状態の断面図
【図7】 本発明の屋根梁支持柱の他の例、正面図
【図8】 図7の側面図
【図9】 図8の部分拡大図(支持柱立設前)
【図10】 床面の支持柱取り付け部平面図
【図11】 図8の部分拡大図(支持柱立設状態)
【図10】 図8の側面図(支持柱立設状態)
【符号の説明】
1:支持柱 2:屋根梁 3:収納凹所 4:パ
レット用レール 5:床 7:蓋板 8:長さ調
整部 9:弾性部 10:支持柱外殻 11:支
持柱芯部 12:アルミニウム材 15:前壁
16:後壁 17:観音式扉 18:煽(アオリ)
21:L型屋根 22:シリンダー 25:高さ調節機構 26:雄ネジ 27:雌ネジ
29:ストッパー 30:ストッパー孔 3
1:台座 32:底板 33:ストッパー支持筒
35:ロッド 36:筒体 37:操作部 3
8:開口部 39:ハンドル 40:下部係止ピン 41:補強
部材 45:受板 46:係止孔 47:下部係止ピン 48:パレテ
ナガイド 50:クロスメンバー 51:カバー
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のウイング式開閉L型屋根を有する貨物
自動車
【図2】 本発明の屋根梁支持柱を立設した部分斜視図
【図3】 屋根梁支持柱正面
【図4】 図3の側面面
【図5】 図3の支持柱断面拡大図
【図6】 支持柱を床面に格納した状態の断面図
【図7】 本発明の屋根梁支持柱の他の例、正面図
【図8】 図7の側面図
【図9】 図7の部分拡大図(支持柱立設前)
【図10】 床面の支持柱取り付け部平面図
【図11】 図7の部分拡大図(支持柱立設状態)
【図12】 図8の部分拡大図(支持柱立設状態)
【符号の説明】 1:支持柱 2:屋根梁 3:収納凹所 4:パ
レット用レール 5:床 7:蓋板 8:長さ調
整部 9:弾性部 10:支持柱外殻 11:支
持柱芯部 12:アルミニウム材 15:前壁
16:後壁 17:観音式扉 18:煽(アオリ)
21:L型屋根 22:シリンダー 25:高さ調節機構 26:雄ネジ 27:雌ネジ
29:ストッパー 30:ストッパー孔 3
1:台座 32:底板 33:ストッパー支持筒
35:ロッド 36:筒体 37:操作部 3
8:開口部 39:ハンドル 40:下部係止ピン 41:補強
部材 45:受板 46:係止孔 47:下部係止ピン 48:パレテ
ナガイド 50:クロスメンバー 51:カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動
    車の床面に支持柱を立設して屋根梁の荷重を支持する屋
    根梁支持装置において、該支持柱の断面形状を扁平なも
    のとしてなることを特徴とする開閉式屋根梁の支持装
    置。
  2. 【請求項2】 上記支持柱を該屋根梁と直角方向に扁平
    な幅方向を向けて配置し、屋根梁方向に沿って床に支持
    柱収納凹所を設けると共に、該凹所内を該支持柱を屋根
    梁方向に沿って移動可能として該凹所に沿って支持柱の
    立設位置を調整可能としてなることを特徴とする請求項
    1記載の開閉式屋根梁の支持装置。
  3. 【請求項3】 上記支持柱の屋根梁に当接する上端に屋
    根梁に設けた係止孔に嵌合する進退可能な係止ピンを設
    け、その下端には係止ピンを設けて、一方床面には該係
    止ピンが嵌合する係止孔を有しかつ床面から昇降可能な
    受板等の高さ調節機構を設けてなることを特徴とする請
    求項1記載の開閉式屋根梁の支持装置。
  4. 【請求項4】 上記支持柱を外側をアルミニウム等の強
    度のある材料で、芯部を木材等の軽量な材料からなる積
    層構造にて構成したことを特徴とする請求項1乃至3記
    載の開閉式屋根梁の支持装置。
JP14352596A 1996-05-13 1996-05-13 ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車 Pending JPH09300976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14352596A JPH09300976A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14352596A JPH09300976A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09300976A true JPH09300976A (ja) 1997-11-25

Family

ID=15340774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14352596A Pending JPH09300976A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09300976A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021183515A (ja) * 2020-05-20 2021-12-02 グリーン プラス カンパニー,リミテッド 組み立て式アルミニウムパレット用の積載された貨物の支持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021183515A (ja) * 2020-05-20 2021-12-02 グリーン プラス カンパニー,リミテッド 組み立て式アルミニウムパレット用の積載された貨物の支持装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7478865B2 (en) Trailer assembly
US5183375A (en) Container stacking apparatus
US4754709A (en) Railroad car for containers having guides for the containers
KR101464806B1 (ko) 판 형상 화물의 수송용 날개식 컨테이너 및 그것을 적재하는 트레일러
US6199929B1 (en) Sideboard bracket
US6539631B1 (en) Tapered trailer with horizontal seams and support rails
US4592585A (en) Semitrailer and method of loading the same
US4685720A (en) Semitrailer and method of loading the same
CN215946196U (zh) 一种固定式登车桥
CA1244858A (en) Tailgate capable of extending truck box
CN207890397U (zh) 集装箱
JPH09300976A (ja) ウイング式の開閉屋根を有する貨物自動車
CN217321671U (zh) 集装箱
KR102005630B1 (ko) 트럭용 적재함 덤프 장치
CN107720012B (zh) 集装箱用汽车运输架及具有其的集装箱
US6174022B1 (en) Elongated cargo opening in cargo van side wall
CN109760964A (zh) 集装箱及装载方法
KR200489976Y1 (ko) 화물차 적재함용 슬라이딩 보조 바닥장치
KR0139700Y1 (ko) 화물차량의 덤핑장치
CN102050255A (zh) 一种托盘箱
CN101327867A (zh) 托盘箱及利用该托盘箱装载车门的方法
JP4188051B2 (ja) 複数のコンテナが搭載可能な車両用のシャシ構造
JPS61171634A (ja) 貨物自動車の排出装置
CN220011443U (zh) 运输系统
US20070120345A1 (en) Shipping container convertible to a trailer

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02