JPH09300876A - 筆記用ペン先及びその製造方法 - Google Patents
筆記用ペン先及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09300876A JPH09300876A JP14499596A JP14499596A JPH09300876A JP H09300876 A JPH09300876 A JP H09300876A JP 14499596 A JP14499596 A JP 14499596A JP 14499596 A JP14499596 A JP 14499596A JP H09300876 A JPH09300876 A JP H09300876A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pen
- diamond
- writing
- slit
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 筆記具の中で最も高級感が要求される万年筆
において、ペンポイント部に耐磨耗性に優れたダイヤモ
ンドを用いることにより、劣化のない永遠の書き味が得
られ、また希少価値ある高価な万年筆を所有するという
満足感を所有者本人に与える。 【構成】 ダイヤモンド単結晶の小片又は装飾品同等に
カットされたダイヤモンドを、熱研摩技術及び熱化学エ
ッチングの加工技術を用いて筆記具のペン形状に加工
し、先端ペンポイント部にダイヤモンドを配置した筆記
具ペン先。
において、ペンポイント部に耐磨耗性に優れたダイヤモ
ンドを用いることにより、劣化のない永遠の書き味が得
られ、また希少価値ある高価な万年筆を所有するという
満足感を所有者本人に与える。 【構成】 ダイヤモンド単結晶の小片又は装飾品同等に
カットされたダイヤモンドを、熱研摩技術及び熱化学エ
ッチングの加工技術を用いて筆記具のペン形状に加工
し、先端ペンポイント部にダイヤモンドを配置した筆記
具ペン先。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は万年筆のペン部に関する
のもであり、詳しくは板状、針状体又は棒状体のペン先
端部にダイヤモンドを配置してなる筆記具に関する。
のもであり、詳しくは板状、針状体又は棒状体のペン先
端部にダイヤモンドを配置してなる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】一般に使われる万年筆は、ペ
ン,ペン芯,首,軸,鞘,及びインキスペアの基本的に
6つの部品で構成され、この内、ペンの製造は主に14K
程度の金合金(Au-Ag-Cu-Ni等)が用いられ、この金合
金インゴットを圧延し、打抜きして万年筆のペン部形状
に加工していた。
ン,ペン芯,首,軸,鞘,及びインキスペアの基本的に
6つの部品で構成され、この内、ペンの製造は主に14K
程度の金合金(Au-Ag-Cu-Ni等)が用いられ、この金合
金インゴットを圧延し、打抜きして万年筆のペン部形状
に加工していた。
【0003】万年筆のペンに金合金が多く使われるの
は、インキ成分の酸に対して強く、適度な書き味のため
の硬さが得られる等の理由からであり、またペン先端に
は図5に示すように、紙との摩擦に耐えられるようにイ
リジウムとオスミウムの粉末を瞬間的に加熱して表面張
力で玉状に溶解し、これをペン地金先端部に電気溶接し
て一体化し、さらにインキが通る溝を切った後、紙への
当たりが滑らかになるように研摩加工したペンポイント
部10が形成され、これが万年筆の筆感、つまり書き味を
大きく左右する要因となっていた。
は、インキ成分の酸に対して強く、適度な書き味のため
の硬さが得られる等の理由からであり、またペン先端に
は図5に示すように、紙との摩擦に耐えられるようにイ
リジウムとオスミウムの粉末を瞬間的に加熱して表面張
力で玉状に溶解し、これをペン地金先端部に電気溶接し
て一体化し、さらにインキが通る溝を切った後、紙への
当たりが滑らかになるように研摩加工したペンポイント
部10が形成され、これが万年筆の筆感、つまり書き味を
大きく左右する要因となっていた。
【0004】しかし実際紙に書いた時の筆感は、初めは
癖が無く滑らかではあるが、永年の使用でペン先が偏摩
耗し、例えばアルファベット等の横書きにおいてはかな
り滑らかな書き味を示すが、漢字等の縦書きでは引っか
かりを示すというように、書き味が劣化することもあ
り、様々な紙質、及び個人差を考慮した使用状況に対し
ても常に安定した書き味を得ることが求められていた。
癖が無く滑らかではあるが、永年の使用でペン先が偏摩
耗し、例えばアルファベット等の横書きにおいてはかな
り滑らかな書き味を示すが、漢字等の縦書きでは引っか
かりを示すというように、書き味が劣化することもあ
り、様々な紙質、及び個人差を考慮した使用状況に対し
ても常に安定した書き味を得ることが求められていた。
【0005】このためペン先の形状,硬さ,材質,イン
クの濡れ性等の様々な角度からの研究がなされ、今日で
は特定の目的に合わせた多種多様なペン先(極細,細
字,中字,太字用、及び硬さ)が市販されてはいるが、
耐摩耗性に関しては今だに改善されていなかった。
クの濡れ性等の様々な角度からの研究がなされ、今日で
は特定の目的に合わせた多種多様なペン先(極細,細
字,中字,太字用、及び硬さ)が市販されてはいるが、
耐摩耗性に関しては今だに改善されていなかった。
【0006】また一方で万年筆は、ペン先に貴金属を用
いることから、昔から筆記具の中で最も高級感が要求さ
れ、伝統的な書き味に加えて価値あるもの、又は希少価
値であるものを所有する満足感、及び記念すべき贈答品
としての位置づけがあり、光沢と手触り感に優れた外装
材質と高級感ある物作りへの研究が盛んに行われてい
た。
いることから、昔から筆記具の中で最も高級感が要求さ
れ、伝統的な書き味に加えて価値あるもの、又は希少価
値であるものを所有する満足感、及び記念すべき贈答品
としての位置づけがあり、光沢と手触り感に優れた外装
材質と高級感ある物作りへの研究が盛んに行われてい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダイヤモンド
の小片又は装飾品同様にカットされたダイヤモンドを、
熱研摩技術及び熱化学エッチングの加工技術を用いて筆
記具のペン先に加工するものであり、少なくとも筆記具
基材の先端部に、単結晶又は多結晶のダイヤモンドを配
置したペン先を有する筆記用ペン先である。
の小片又は装飾品同様にカットされたダイヤモンドを、
熱研摩技術及び熱化学エッチングの加工技術を用いて筆
記具のペン先に加工するものであり、少なくとも筆記具
基材の先端部に、単結晶又は多結晶のダイヤモンドを配
置したペン先を有する筆記用ペン先である。
【0008】さらに本発明は、ダイヤモンドの切断技術
及び切削研磨技術と、ダイヤモンドの熱研磨技術及び熱
化学エッチング技術と、ダイヤモンドと貴金属との金属
融着技術とを応用し、ダイヤモンドペンを製造するもの
である。
及び切削研磨技術と、ダイヤモンドの熱研磨技術及び熱
化学エッチング技術と、ダイヤモンドと貴金属との金属
融着技術とを応用し、ダイヤモンドペンを製造するもの
である。
【0009】熱研摩及び熱化学エッチングを行う加工処
理条件は、真空中,又は水素ガス中,又は不活性ガス
中,又は水素ガスと不活性ガスの混合ガス中のいずれか
の雰囲気中で、温度範囲700〜950℃で行うことが望まし
く、700℃以下であると反応速度が極端に遅く、また逆
に950℃以上であると反応の制御が難しくなる。
理条件は、真空中,又は水素ガス中,又は不活性ガス
中,又は水素ガスと不活性ガスの混合ガス中のいずれか
の雰囲気中で、温度範囲700〜950℃で行うことが望まし
く、700℃以下であると反応速度が極端に遅く、また逆
に950℃以上であると反応の制御が難しくなる。
【0010】ダイヤモンドの熱研摩及び熱エッチング加
工技術の基本的な原理は、特定金属への炭素の溶解と、
金属の気体界面への移動、及びメタンの形での炭素の脱
離から起こるものであり、具体的には鉄又はニッケルの
金属表面にダイヤモンドを接触させながら高温熱処理す
ると、ダイヤモンドを構成する炭素原子が鉄に溶解する
形で拡散し、この時拡散速度も速く、通常の機械的加工
に比較して倍以上の毎時1〜3ミクロンの研摩及びエッ
チング加工が可能となる。
工技術の基本的な原理は、特定金属への炭素の溶解と、
金属の気体界面への移動、及びメタンの形での炭素の脱
離から起こるものであり、具体的には鉄又はニッケルの
金属表面にダイヤモンドを接触させながら高温熱処理す
ると、ダイヤモンドを構成する炭素原子が鉄に溶解する
形で拡散し、この時拡散速度も速く、通常の機械的加工
に比較して倍以上の毎時1〜3ミクロンの研摩及びエッ
チング加工が可能となる。
【0011】
【実施例1】本発明の一例を図1及び図2を用いて説明
する。図2において1はペン,2はペン芯,3は首,4
は軸,5は鞘であり、この万年筆内部にはインキスペア
が内蔵される。さらに図1は前記万年筆におけるペン部
分の拡大図であり、本発明の特徴であるダイヤモンド片
6をペン1先端部に配置している。
する。図2において1はペン,2はペン芯,3は首,4
は軸,5は鞘であり、この万年筆内部にはインキスペア
が内蔵される。さらに図1は前記万年筆におけるペン部
分の拡大図であり、本発明の特徴であるダイヤモンド片
6をペン1先端部に配置している。
【0012】ダイヤモンドペンの製造工程は、まず多面
カットされた単結晶のダイヤモンド片6をレーザ加工を
用いて、ペン1基材部との金属接合に合わせた形状に切
欠いて加工し、これを圧延し打抜きした18Kの金合金
(Au-Ag-Cu-Ni等)のペン1基材下地金属に、ロー材(C
u-Ti-Au-Ag)を用いてロー付け固定し、筆記具用ペンの
母材本体とした。
カットされた単結晶のダイヤモンド片6をレーザ加工を
用いて、ペン1基材部との金属接合に合わせた形状に切
欠いて加工し、これを圧延し打抜きした18Kの金合金
(Au-Ag-Cu-Ni等)のペン1基材下地金属に、ロー材(C
u-Ti-Au-Ag)を用いてロー付け固定し、筆記具用ペンの
母材本体とした。
【0013】この時、ロー付け加工条件としては、処理
温度約850℃で2時間、窒素(又はアルゴン)雰囲気中
で実施した。
温度約850℃で2時間、窒素(又はアルゴン)雰囲気中
で実施した。
【0014】次にペン先(ペンポイント)部分、つまり
ダイヤモンドと紙との接触部分を、鏡面仕上げ用のダイ
ヤモンドホイールを用いて滑らかに球状に研摩し、さら
にインク溝の割を入れるため再度レーザー加工を用いて
ダイヤモンド片6に幅0.2mmの溝を入れ、ペン金属部分
にはインクの通る溝と、インク溜まりとして1mmφの孔
を前記溝の他端に形成した。
ダイヤモンドと紙との接触部分を、鏡面仕上げ用のダイ
ヤモンドホイールを用いて滑らかに球状に研摩し、さら
にインク溝の割を入れるため再度レーザー加工を用いて
ダイヤモンド片6に幅0.2mmの溝を入れ、ペン金属部分
にはインクの通る溝と、インク溜まりとして1mmφの孔
を前記溝の他端に形成した。
【0015】上記の完成したペン部を万年筆全体として
組み上げ筆感を確かめたところ、適度な書き味の硬さが
得られ、加えて照明スタンドのかたわらで筆記している
時にはペン先がキラリと光り、質感が良く高級感のある
ダイヤモンドペン(万年筆)が得られ、また金属よりも
耐摩擦性が良く、なおかつ摩擦係数が金属より低いダイ
ヤモンドを用いることにより、筆記具のペン先として書
き味も充分満足のいくものが得られた。
組み上げ筆感を確かめたところ、適度な書き味の硬さが
得られ、加えて照明スタンドのかたわらで筆記している
時にはペン先がキラリと光り、質感が良く高級感のある
ダイヤモンドペン(万年筆)が得られ、また金属よりも
耐摩擦性が良く、なおかつ摩擦係数が金属より低いダイ
ヤモンドを用いることにより、筆記具のペン先として書
き味も充分満足のいくものが得られた。
【0016】
【実施例2】本発明の他の実施例を図3に、またその加
工工程の略図を図4に示す。図4において7aは、ダイヤ
モンド気相合成法により作られた多結晶のダイヤモンド
板であり、これをペン外形形状に成型するためダイヤモ
ンド板7aをレーザー加工により切断し、さらに同様にレ
ーザーでインクの通る溝(幅0.2mm)を加工した。
工工程の略図を図4に示す。図4において7aは、ダイヤ
モンド気相合成法により作られた多結晶のダイヤモンド
板であり、これをペン外形形状に成型するためダイヤモ
ンド板7aをレーザー加工により切断し、さらに同様にレ
ーザーでインクの通る溝(幅0.2mm)を加工した。
【0017】次にペン外形形状に切断したダイヤモンド
板7bを熱化学エッチング処理を用いて、ペン芯外径に合
わせた内面R形状の加工、及びインク溜まり孔の加工を
同時に行った。
板7bを熱化学エッチング処理を用いて、ペン芯外径に合
わせた内面R形状の加工、及びインク溜まり孔の加工を
同時に行った。
【0018】処理方法は、インク溜まり孔部及びペン形
状を形取った一体型の金属(Fe又はNi)金型8にダイヤ
モンド板7bをセットし、孔部分及び形状加工部分に対し
て均等に圧力を加えながら700℃から950℃の温度範囲内
で、水素ガスと不活性ガスの混合ガス雰囲気中において
約2時間の熱処理を実施した。これによりインク溝の端
部にインク溜まり1mmφの孔、及びペン全体の形状を成
型した。処理雰囲気はこの他に、真空及び水素ガス、あ
るいは不活性ガス中での処理でも充分可能であった。
状を形取った一体型の金属(Fe又はNi)金型8にダイヤ
モンド板7bをセットし、孔部分及び形状加工部分に対し
て均等に圧力を加えながら700℃から950℃の温度範囲内
で、水素ガスと不活性ガスの混合ガス雰囲気中において
約2時間の熱処理を実施した。これによりインク溝の端
部にインク溜まり1mmφの孔、及びペン全体の形状を成
型した。処理雰囲気はこの他に、真空及び水素ガス、あ
るいは不活性ガス中での処理でも充分可能であった。
【0019】熱処理加工したダイヤモンドペンの先端ペ
ンポイント部の最終仕上げを行うため、ダイヤモンドホ
イールによる曲面R研磨加工技術を用い、ペンポイント
部の先球加工を実施し、最終的に図3に示すダイヤモン
ドペン9を得た。
ンポイント部の最終仕上げを行うため、ダイヤモンドホ
イールによる曲面R研磨加工技術を用い、ペンポイント
部の先球加工を実施し、最終的に図3に示すダイヤモン
ドペン9を得た。
【0020】上記の完成したペン部分を万年筆全体とし
て組み上げ筆感を確かめたところ、単結晶ダイヤモンド
に比べて多少耐摩耗性は劣り全体的に硬めな感じではあ
るが、癖が無く滑らかな書き味であり、外観上はペン先
全体が透明で光輝き、一風変わった高級感溢れるムクの
ダイヤモンドペンが得られ、宝飾性のあるダイヤモンド
を万年筆に用いることにより、特に希少価値が上がり、
なおかつ筆記具のペン先としても書き味など充分満足の
いくものが得られた。
て組み上げ筆感を確かめたところ、単結晶ダイヤモンド
に比べて多少耐摩耗性は劣り全体的に硬めな感じではあ
るが、癖が無く滑らかな書き味であり、外観上はペン先
全体が透明で光輝き、一風変わった高級感溢れるムクの
ダイヤモンドペンが得られ、宝飾性のあるダイヤモンド
を万年筆に用いることにより、特に希少価値が上がり、
なおかつ筆記具のペン先としても書き味など充分満足の
いくものが得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明において用いたダイヤモンドの熱
研摩加工技術は、これまで困難であった単結晶及び多結
晶のダイヤモンドの加工成型技術を飛躍的に改善させ、
複雑で機械的加工が不可能な筆記具ペン先などに代表さ
れる微細溝加工に応用できるものである。さらに宝飾品
や装飾品等のダイヤモンド微細加工においても複雑な形
状加工が可能となった。
研摩加工技術は、これまで困難であった単結晶及び多結
晶のダイヤモンドの加工成型技術を飛躍的に改善させ、
複雑で機械的加工が不可能な筆記具ペン先などに代表さ
れる微細溝加工に応用できるものである。さらに宝飾品
や装飾品等のダイヤモンド微細加工においても複雑な形
状加工が可能となった。
【0022】例えば通常の機械的なダイヤモンド加工で
は、一度に研削される量としては最大で毎時0.5〜1ミ
クロン前後であり、これ以上の加工スピードではダイヤ
モンドの結晶構造上、機械的強度において壁解面で割れ
てしまう恐れがあり、この為、加工に際してダイヤモン
ドの結晶軸を常に考慮しなければならなかった。
は、一度に研削される量としては最大で毎時0.5〜1ミ
クロン前後であり、これ以上の加工スピードではダイヤ
モンドの結晶構造上、機械的強度において壁解面で割れ
てしまう恐れがあり、この為、加工に際してダイヤモン
ドの結晶軸を常に考慮しなければならなかった。
【0023】しかし本発明では、熱化学エッチング及び
熱研磨技術を用いることで、最大で毎時1〜3ミクロン
の加工が可能となり、今までと異なった結晶軸にとらわ
れることのない方法で、かつ複雑な形状においても、速
く、比較的容易に加工できるようになった。
熱研磨技術を用いることで、最大で毎時1〜3ミクロン
の加工が可能となり、今までと異なった結晶軸にとらわ
れることのない方法で、かつ複雑な形状においても、速
く、比較的容易に加工できるようになった。
【0024】また、本発明では、筆記具の中で最も高級
感が要求される万年筆において、伝統的な書き味に加え
付加価値あるもの、つまり宝石であるダイヤモンドをペ
ン先に用いたという希少価値ある万年筆を所有するとい
う満足感を与えることができた。
感が要求される万年筆において、伝統的な書き味に加え
付加価値あるもの、つまり宝石であるダイヤモンドをペ
ン先に用いたという希少価値ある万年筆を所有するとい
う満足感を与えることができた。
【0025】さらにまた機能的には、硬く耐摩耗性に非
常に優れたダイヤモンド材を筆記具ペン先に用いること
により、いままで紙に対しての書き味及び滑りの問題、
及び耐摩耗性の問題が一挙に改善された。
常に優れたダイヤモンド材を筆記具ペン先に用いること
により、いままで紙に対しての書き味及び滑りの問題、
及び耐摩耗性の問題が一挙に改善された。
【図1】本発明のダイヤモンドペンのペン先部分の拡大
図。
図。
【図2】万年筆の部品構成図。
【図3】本発明のダイヤモンドペンの他の一例を示す
図。
図。
【図4】本発明のダイヤモンドペンの製造工程を示す一
例。
例。
【図5】従来の万年筆ペン先部分の拡大図。
1 ペン 2 ペン芯 3 首 4 軸 5 鞘 6 ダイヤモンド片 7a ダイヤモンド板 7b ダイヤモンド板 8 金属金型 9 ダイヤモンドペン 10 ペンポイント部
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも筆記用万年筆のペン先端部
に、単結晶ダイヤモンドからなるペンポイント部を配置
したことを特徴する筆記用ペン先。 - 【請求項2】 少なくとも筆記用万年筆のペン先端部
に、多結晶ダイヤモンドからなるペンポイント部を配置
したことを特徴する筆記用ペン先。 - 【請求項3】 結晶軸(100)面のダイヤモンド板を
加工材料に用い、ペン先方向が(110)方向になるよ
うに一致させながら、前記ダイヤモンド板をペン形状に
加工したことを特徴とする筆記用ペン先。 - 【請求項4】 真空中,又は水素ガス中,又は不活性ガ
ス中,又は水素ガスと不活性ガスの混合ガス中のいずれ
かの雰囲気中で、温度範囲700〜950℃でダイヤモンドの
熱研磨、及び熱化学エッチング処理を行うことを特徴と
する請求項1,2,3記載の筆記用ペン先の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14499596A JPH09300876A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 筆記用ペン先及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14499596A JPH09300876A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 筆記用ペン先及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300876A true JPH09300876A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15375030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14499596A Withdrawn JPH09300876A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 筆記用ペン先及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09300876A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009040704A1 (de) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | C. Josef Lamy Gmbh | Schreibfeder und Verfahren zur Herstellung einer Schreibfeder |
CN104395098A (zh) * | 2012-03-30 | 2015-03-04 | 德尔塔有限公司 | 具有贵重材料的尖头笔式钢笔 |
JP2015163456A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-09-10 | 株式会社秋田研磨工業 | 万年筆のペン先 |
US9815316B2 (en) | 2014-07-07 | 2017-11-14 | Akita Grind Industry Co., Ltd. | Fountain pen nib |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP14499596A patent/JPH09300876A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009040704A1 (de) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | C. Josef Lamy Gmbh | Schreibfeder und Verfahren zur Herstellung einer Schreibfeder |
DE102009040704B4 (de) | 2009-09-10 | 2021-12-23 | C. Josef Lamy Gmbh | Schreibfeder und Verfahren zur Herstellung einer Schreibfeder |
CN104395098A (zh) * | 2012-03-30 | 2015-03-04 | 德尔塔有限公司 | 具有贵重材料的尖头笔式钢笔 |
CN104395098B (zh) * | 2012-03-30 | 2016-07-13 | 德尔塔有限公司 | 具有贵重材料的尖头笔式钢笔 |
US9421813B2 (en) | 2012-03-30 | 2016-08-23 | Delta S.R.L. | Stylographic pen with precious material |
JP2015163456A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-09-10 | 株式会社秋田研磨工業 | 万年筆のペン先 |
JP2016130028A (ja) * | 2014-01-28 | 2016-07-21 | 株式会社秋田研磨工業 | 万年筆のペン先 |
US9815316B2 (en) | 2014-07-07 | 2017-11-14 | Akita Grind Industry Co., Ltd. | Fountain pen nib |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3642427B1 (ja) | 装飾品および時計 | |
US5928977A (en) | Zirconia based ceramic article as wear-resistant exterior part for wristwatch | |
JP4176636B2 (ja) | 時計外装部品及びその製造方法 | |
JPH09300876A (ja) | 筆記用ペン先及びその製造方法 | |
US20100024481A1 (en) | Method for Producing Layered Rings | |
EP1146136A1 (en) | Ornament and method for preparation thereof | |
US6905758B1 (en) | Decorative item and process for producing the same | |
JP2008274418A (ja) | 複合材料、装飾品、および複合材料の製造方法 | |
CN1394302B (zh) | 表壳和将管件固定于表壳的方法 | |
JP2001247924A (ja) | 携帯品 | |
KR102435084B1 (ko) | 장식 부품을 제조하기 위한 방법 | |
Wayman et al. | Wu tong, a neglected Chinese decorative technology | |
JP4105246B2 (ja) | ジルコニアを基にした物品を得る方法 | |
JP2002527611A (ja) | チタン合金製時計部材 | |
JP2006212341A (ja) | 装飾品および時計 | |
Savage et al. | The techniques of the Japanese tsuba-maker | |
JPH0743478A (ja) | 腕時計用外装部品およびその製造方法 | |
Craddock et al. | Ipsa and Odong: Decorative metalwork of Korea | |
JP4754122B2 (ja) | 腕時計部品の製造方法 | |
JP3248363B2 (ja) | ボ−ルペンチップの製造方法 | |
JPH09203411A (ja) | ダイヤモンドピボット軸受及びその製造方法 | |
JP2792617B2 (ja) | フルート用素材 | |
JP2000019461A (ja) | 眼鏡フレーム | |
JPH0913132A (ja) | 金合金 | |
JPS5936591B2 (ja) | ドツトプリンテイングワイヤ− |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |