JPH09300259A - ロボットの制御方法 - Google Patents

ロボットの制御方法

Info

Publication number
JPH09300259A
JPH09300259A JP8150278A JP15027896A JPH09300259A JP H09300259 A JPH09300259 A JP H09300259A JP 8150278 A JP8150278 A JP 8150278A JP 15027896 A JP15027896 A JP 15027896A JP H09300259 A JPH09300259 A JP H09300259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
work
time
line
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8150278A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8150278A priority Critical patent/JPH09300259A/ja
Publication of JPH09300259A publication Critical patent/JPH09300259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインの状況に応じたロボットの稼働を行う
ことにより、ラインの稼働率を高めて効率の良い生産が
可能なロボットの制御方法を提供する。 【解決手段】 バッファパレットの有無を検知するセン
サからの信号により、コンベア上の次工程のバッファパ
レットの数を判定(S2)する。そのパレット枚数Pに応
じてロボットの動作速度を可変(S3)して制御(S4,S
5)する。この動作速度は、ロボットの動作プログラム
内の細かい設定速度に対して、全体速度係数として動作
プログラム内の各設定速度に重畳して掛ける数値で、例
えば、動作速度80(%)に設定すると、動作プログラム
のあらゆる速度が設定速度に0.8を掛けた速度で実行
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの制御方
法、より詳細には、例えば、産業用ロボット,加工用ロ
ボット,組立用ロボット等とコンベアが組み合わされた
ロボット自動化ラインに用いられて好適なロボットの制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来技術によるロボット自動
化ラインを説明するための図である。
【0003】複数のロボット31,32,33がコンベ
ア34に向かって設置され、コンベア34上を複数のパ
レット44が(矢印方向(図中、右から左)へ)搬送さ
れる。パレット44上には各ロボット31,32,33
で加工あるいは組立てられるワークが乗っている。各ロ
ボット31,32,33には、各ロボット31,32,
33を制御する制御装置38,39,40が設けられて
いる。また、各ロボット31,32,33には、それぞ
れのロボットの加工,組立工程で使用する部品が部品供
給装置41,42,43で供給される。
【0004】このラインでは、上流(図中、右)より流
れてくるパレット44上のワークに、ライン上に設置さ
れたロボット31,32,33が順次部品を組立てて行
く。従って、下流(図中、左)に行くほどワークの完成
度が高くなる。
【0005】自動化ラインは、大きな工程別に分割され
た複数ラインの構成によって成り立っており、コンベア
34で構成されるラインの最下流で、ワーク移載ロボッ
ト45により、パレット44上のワークが次工程ライン
46に引き渡される。このライン工程間では、下流の工
程が上流のライン停止の影響を受けないように、上流ラ
イン側、すなわち、ワーク移載ロボット45の上流にバ
ッファ部が設けられている。
【0006】近年、ロボットの導入による各種作業の自
動化が図られ、そのロボットに対して、より一層の高速
動作,高精度位置決め動作が求められている。このよう
に、産業用ロボットには、加工・組立費の低コスト化を
追究するため、組立時間の短縮化が求められている。
【0007】また、ロボットの稼働率を向上させ、作業
ミスによる停止時間をできるだけ減らし、ロボットを保
守する作業者の人数も削減するなど、作業の高効率化が
要求されている。さらに、多品種少量生産に対応するた
め、多種のハンドを搭載した1台のロボットによる大小
様々な複数の部品加工・組立も実施され始めている。
【0008】一般に、ロボットは、駆動部を持つ多関節
で構成され、多自由度を得る構造になっており、加速,
等速,減速動作によって短時間で目標位置に移動して停
止する位置決め動作を繰り返し、加工・組立等の作業を
行う。製造メーカーでは、工場にロボットを多数並べて
自動化ラインを構成し、小人数で多数の製品を効率良く
生産している。
【0009】従って、多数のロボットを用いた自動化ラ
インの構成では、1日の生産量を満足するようにライン
の目標タクトタイムが決まり、そのタクトに合わせた各
ロボットの作業時間の標準化が図られ、個々のロボット
の割当て作業内容が決められる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図14に示したよう
に、多数のロボットを同一ラインで効率良く稼働させる
には、設計者が各ロボットへ割当てた作業にミスがな
く、目標タクト以内で稼働しなければならない。このた
め、ロボットの稼働に当っては、できるだけ、ミスがな
く、高速で作業することができるように、個々のロボッ
トに対して最適化が繰返し図られる。しかし、この作業
は、非常に時間を要し、ライン稼働立ち上げ時の最大の
難問となっている。
【0011】また、季節変動や、部品のロット違いによ
るバラツキなどによって、なかなか安定した稼働状況に
ならなかったり、安定していたラインで突然ミスが多発
したりすることがある。その場合、ロボットがトラブル
で停止するライン停止時間分の生産数量が減ってしま
い、安定した生産量がなかなか確保できない。
【0012】このため、従来は、ラインタクトタイムに
対して各ロボットタクトタイムの余裕度を大きく取り、
ロボット間にバッファを多く設け、多少のミスが発生し
てもラインに影響を及ぼさないように設定し、毎日の生
産数量を必ず確保できるような稼働体制を立てていた。
【0013】ラインタクトタイムに対して余裕度を大き
く持つように各ロボットタクトタイムを設定するという
ことは、ロボットは常に最高速で稼働され、余裕度の分
は待機停止していることになり、効率が悪い。作業時に
は常に最高速で動作するので、消費電力,騒音,アーム
振動が大きく、寿命も低下する。また、エラー停止後の
起動もいきなり最高速で稼働するため、安全上問題があ
った。
【0014】また、本発明者は、先に、ロボットの作業
前パレット枚数に応じて、タクトタイムや工程数、工程
内容を変更し、ロボットを制御する方法を考案したが、
この場合、下流のラインが停滞し、下流のバッファパレ
ットが一杯の場合でも、前パレットの数に応じて高速で
動作してしまい、無駄な高速動作になる場合があった。
【0015】一般的に、工程が長いラインや、手組ライ
ンにつながる場合は、工程の節目(変わり目)や中間ポ
イントにパレットのバッファを設け、前工程ラインの稼
働状況の影響をできるだけ受けないようにラインを構成
するが、この節目の部分のパレットが多いか少ないか
で、前工程ラインのタクトタイムを調整し、下流ライン
に影響の出ないロボットライン制御ができる。
【0016】また、ラインが短く、パレットが循環する
ライン構成の場合は、ロボットの前でも後ろでも大きな
差は生じないが、工程が長い場合は、ライン下流末端の
生産稼働状況に応じて、ロボットを制御するほうが、全
体ラインとしての生産効率が高くなる。
【0017】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、組立ミスなどにより、各工程のロボット停
止の累積によってパレットが滞ってラインが停止しない
ようにするため、ロボット自動化ラインの工程間の節目
となる下流のコンベア上のバッファパレットの数によっ
て、ロボットのタクトタイムや工程数,工程内容を変更
し、ラインの状況に応じたロボットの稼働を行うことに
より、ラインの稼働率を高めて効率の良い生産が可能な
ロボットの制御方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記憶
装置に登録されたプログラムに従って教示あるいは登録
された目標位置に順次動作するように制御されるロボッ
トと、該ロボットにより加工あるいは組立てられるワー
クを載置するパレットを搬送するコンベアとを有するロ
ボット自動化ラインのロボットの制御方法において、前
記ロボットの動作速度が、該ロボットの次工程のコンベ
ア上のバッファパレット数に応じて制御されることを特
徴としたものであり、ライン次工程のコンベア上に溜る
バッファパレット数が少ないとロボットの動作速度を高
速にしてタクトタイムを速くし、バッファパレットが溜
るまでできるだけ速く処理することにより、作業ミスに
よるタクトの遅れをカバーし、生産数量の安定確保を図
ることができるようにしたものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ロボットが、組立工程において組立ミスを起し
たときに組立作業をやり直す場合、該再組立回数最大値
が、前記次工程のコンベア上のバッファパレット数に応
じて制御されることを特徴としたものであり、ライン次
工程のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ないと
きは、ロボットの最組立回数を減らし、バッファパレッ
トが溜るまでできるだけミス発生時の停止処理を人によ
って速やかに行うことにより、生産数量の安定確保を図
ることができるようにしたものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1あるいは2の
発明において、前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
記次工程のコンベア上のバッファパレット数に応じて、
あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定められた量
のパレットが溜るような前記ロボットの平均作業タクト
タイムの動作速度に制御されることを特徴としたもの
で、ロボットの稼働状況を常時記憶し、その稼働状況で
の速度に対する復帰時間を含めた平均作業タクトタイム
により、バッファパレットを計画的に蓄積して稼働する
ことができ、生産数量の安定確保を図ることができるよ
うにしたものである。
【0021】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を行
い、該複数の工程に削減することができる工程順に優先
順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程数
が、前記次工程のコンベア上のバファパレット数に応じ
て制御されることを特徴としたもので、ライン次工程の
コンベア上に溜るバッファパレット数が少ないと、複数
の作業工程のうち後加工,後作業ができる工程を減らし
て一時的にタクトタイムを速くし、バッファパレットが
溜るまでできるだけ速く処理することにより、タクトの
遅れをカバーし、生産数量の安定確保を図ることができ
るようにしたものである。
【0022】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を行
い、前記記憶装置が前記各作業工程別の動作速度に対す
る各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および復帰
時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
次工程のコンベア上に溜るように制御されることを特徴
としたもので、多工程作業の工程別にロボットの稼働状
況を演算記憶し、速度を上げたときに有効にタクトタイ
ム向上が行える工程を把握して優先順位をつけ、次工程
のバッファパレットが溜るようすばやく制御することに
より、ライン速度向上に効果的なロボットの作業工程の
速度を優先して速くし、これにより、効率良く生産数量
の安定確保を図ることができるようにしたものである。
【0023】請求項6の発明は、記憶装置に登録された
プログラムに従って教示あるいは登録された目標位置に
順次動作するように制御されるロボットと、該ロボット
により加工あるいは組立てられるワークを載置するパレ
ットを搬送するコンベアとを有するロボット自動化ライ
ンのロボットの制御方法において、前記ロボットの動作
速度が該ロボットの自動化ラインの下流工程ラインのコ
ンベア上のバッファパレット数に応じて制御されること
を特徴としたもので、大きく分割した工程ラインの小自
動化ライン単位で、次工程に悪影響を及ぼさないよう、
小自動化ラインに設置した全てのロボットを工程間のバ
ッファパレット数で制御することにより、小ライン全体
を効率良く稼働することができるようにしたものであ
る。
【0024】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記ロボットが、組立工程において組立ミスを起し
たときに組立作業をやり直す場合、該再組立回数最大値
が、前記下流工程ラインのコンベア上のバッファパレッ
ト数に応じて制御されることを特徴としたもので、小自
動化ラインに設置した全てのロボットを工程間のバッフ
ァパレット数で制御することにより、小ライン全体を効
率良く稼働することができ、また、次工程にライン停止
の影響を及ぼすことを少なくして、生産数量の安定確保
を図ることができるようにしたものである。
【0025】請求項8の発明は、請求項6あるいは7の
発明において、前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
記下流工程ラインのコンベア上のバッファパレット数に
応じて、あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定め
られた量のパレットが溜るような前記ロボットの平均作
業タクトタイムの動作速度に制御されることを特徴とし
たもので、小自動化ラインに設置した全てのロボットを
工程間のバッファパレット数で制御することにより、小
ライン全体を効率良く稼働することができ、また、各ロ
ボットは、自分の稼働状況を常時記憶してその稼働状況
での速度に対する復帰時間を含めた平均作業タクトタイ
ムを記憶しているので、上記全体の制御指示された目標
に対して、それぞれのロボットが適切な動作速度で稼働
することにより、バッファパレットを計画的に蓄積して
稼働することができ、これにより、生産数量の安定確保
を図ることができるようにしたものである。
【0026】請求項9の発明は、請求項6あるいは8の
発明において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業
を行い、該複数の工程に削減することができる工程順に
優先順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程
数が、前記下流工程ラインのコンベア上のバファパレッ
ト数に応じて制御されることを特徴としたもので、小自
動化ラインに設置した全てのロボットを工程間のバッフ
ァパレット数で制御することにより、小ライン全体を効
率良く稼働することができ、また、次工程にライン停止
の影響を及ぼすことを少なくして生産数量の安定確保を
図ることができるようにしたものである。
【0027】請求項10の発明は、請求項6乃至9の発
明において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を
行い、前記記憶装置が該各作業工程別の動作速度に対す
る各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および復帰
時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
前記下流工程ラインのコンベア上に溜るように制御され
ることを特徴としたもので、小自動化ラインに設置した
全てのロボットを工程間のバッファパレット数で制御す
ることにより、小ライン全体を効率良く稼働することが
でき、また、各ロボットは、自分の稼働状況を作業工程
別に常時記憶して、その稼働状況でのタクトタイム向上
が行える工程を把握し優先順位をつけて記憶しているの
で、上記全体の制御指示された目標に対して、それぞれ
のロボットが適切な動作速度で稼働することにより、バ
ッファパレットを計画的に蓄積して稼働することがで
き、これにより、生産数量の安定確保を図ることができ
るようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるロボットの
制御方法の一実施例を説明するためのフローチャート
で、図2は、図1に示した実施例が適用されるロボット
自動化ラインの構成図である。
【0029】図2に示したように、ロボット1と次工程
のロボット2の間のコンベア4に、ロボット2のバッフ
ァパレットの有無を検知するセンサ17,18,19,
20が配置されており、センサ17は、次工程のロボッ
ト2に2枚のパレットがバッファとして溜ったことを検
知できる位置に、同様に、センサ18は、次工程のロボ
ット2に3枚のパレットが、センサ19は、ロボット2
に4枚のパレットが、センサ20は、5枚のパレットが
バッファとして溜ったことを検知できる位置に設置され
ている。
【0030】図1に示した実施例は、センサ17,1
8,19,20からの信号によりコンベア4上の次工程
のバッファパレットの数を判定(S2)し、そのパレット
枚数Pに応じてロボット1の動作速度を可変(S3)して
制御装置11で制御(S4,S5)するようにしたもので、
この動作速度は、ロボット1の動作プログラム内の細か
い設定速度に対し、全体速度係数として動作プログラム
内の各設定速度に重畳して掛ける数値で、例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、動作速度100
(%) バッファパレットが2枚の時、 動作速度 95
(%) バッファパレットが3枚の時、 動作速度 90
(%) バッファパレットが4枚の時、 動作速度 85
(%) バッファパレットが5枚以上の時、動作速度 80
(%) と、設定した場合、動作速度80(%)に設定すると、動
作プログラムのあらゆる速度が設定速度に0.8を掛け
た速度で実行され、この場合の作業タクトタイムTn
は、速度100(%)の時の標準タクトタイムをT0とする
と、Tn≒T0/0.8となる。
【0031】請求項1の発明は、上述のように、ライン
次工程のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ない
ほどロボットの動作速度を高速にし、タクトタイムを速
くして次工程のバッファパレットが多く溜るように処理
し、溜ったバッファパレット数が多い時は、速く動いて
も下流ラインがすぐに満杯になるため、無駄のないよう
にロボットの動作速度を遅くして低消費電力,低騒音の
安全速度で処理することができるようにしてラインの状
況に合わせた効率の良い制御が行えるようにしたもので
ある。
【0032】なお、加工,組立作業の速度に限界がある
場合は、加速度,減速度を調整することにより同様の対
応を取ることができる。
【0033】図3は、本発明によるロボットの制御方法
の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0034】図3に示した実施例は、図2に示した実施
例において、ロボット1が組立工程で組立ミスをした場
合、組立作業を再度やり直す動作プログラムが組込ま
れ、センサ17,18,19,20の信号によりコンベ
ア4上の次工程のバッファパレットの数を判断(S12)
し、そのパレット枚数に応じてロボット1の再組立動作
回数の最大値を、例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、再組立最大回数0
(回) バッファパレットが2枚の時、 再組立最大回数1
(回) バッファパレットが3枚の時、 再組立最大回数2
(回) バッファパレットが4枚の時、 再組立最大回数3
(回) バッファパレットが5枚以上の時、再組立最大回数4
(回) のように設定し、制御装置11で制御(S13)するよう
にしたもので、この組立最大回数は、ロボット1が組立
ミスをした場合の最試行回数の最大値で、組立が良であ
れば次工程に移り(S18)、組立が否の場合は、その最
大値まで再組立を実施(S20)し、それでも組立が否で
あればエラー停止(S21)となるようにしたものであ
る。
【0035】請求項2の発明は、上述のように、ライン
次工程のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ない
ほどロボットの再組立回数を減らし、ミス発生時の停止
処理を人によって速やかに行い、溜ったバッファパレッ
ト数が多い時は、再組立回数を増やしてできるだけロボ
ットが停止しないよう努力し、ラインに溜ったバッファ
パレット数によって組立ミス発生時の人の補助作業を適
切に運営することができるようにしてラインの状況に合
わせた効率の良い制御が行えるようにしたものである。
【0036】図4は、本発明によるロボットの制御方法
の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0037】図4に示した実施例は、図2に示した実施
例おいて、ロボット1の制御装置11に、プログラムで
設定する動作速度Vnに対する作業タクトタイムTnと
作業ミス率Xn(n=1,2,3,…,n:動作速度の種類)
および復帰時間Fと、それらのデータから演算した平均
作業タクトタイムTnaveを読込み(S32)、ロボット1
の制御系にラインタクトタイムTとパレットを工程間の
最大バッファパレットの数Pmaxに増加させる蓄積時間
Kを設定(S33)し、センサ17,18,19,20の
信号により、コンベア4上の次工程のバッファパレット
の数Pを判断(S34)してラインタクトタイムTと蓄積
時間Kにより目標作業タクトタイムTmを演算(S35)
し、記憶してあるロボット1の動作速度Vnに対する平
均作業タクトタイムTnaveを呼出し、平均作業タクトタ
イムTnaveが目標作業タクトタイムTm以内になるよう
に動作速度Vnを選択(S36)し、加工,組立動作を行
い(S37)、1ユニットの加工,組立動作の終了(S38)
後、稼働した動作速度Vnの作業タクトタイムTn,作
業ミス率Xnのデータを更新処理(S39)し、さらに、
動作速度Vnの作業タクトタイムTn,作業ミスXn,
復帰時間Fにより、平均作業タクトタイムTnaveを演算
して更新記憶(S40)するようにしたものである。
【0038】なお、これらの更新データは、旧データと
新データを平均化処理して記憶する。
【0039】ここで、作業ミスおよび復帰時間を含めた
平均作業タクトタイムTnave,平均作業タクトタイムT
naveのときのバッファパレットが最大バッファ数Pmax
まで増加する蓄積時間K,蓄積時間K以内に回復させる
ための目標作業タクトタイムTmについて説明する。
【0040】ロボット1の制御装置11に、プログラム
で設定する動作速度Vnに対する作業タクトタイムTn
と作業ミス率Xn(n=1,2,3,…,n:動作速度の種
類)および復帰時間Fを記憶させ、作業タクトタイムT
nと作業ミス率Xnは、実際に稼働しているときのデー
タを毎回測定後追加して平均化処理し、更新記憶させ
る。
【0041】この時の作業ミスおよび復帰時間を含めた
平均作業タクトタイムTnaveは以下で示される。 Tnave=Tn+Xn×F(n=1,2,3,…,n:動作速度の
種類)
【0042】設定されるラインタクトタイムTで、次工
程のロボットがこのラインタクトタイムTで動作し、現
在の次工程のコンベア上のバッファパレットの数P,工
程間の最大バッファパレットの数Pmaxとすると、上記
平均作業タクトタイムTnaveのときバッファパレットが
最大バッファ数Pmaxまで増加する蓄積時間Kは以下で
示される。 K=T×(T×(Pmax−P))/(T−Tnave)
【0043】従って、蓄積時間K以内に回復させるため
の目標作業タクトタイムTmは上記の式を変形し、次の
ようになる。 Tm≦T−T×T×(Pmax−P)/K
【0044】請求項3の発明は、上述のように、ロボッ
トの動作速度を次工程のコンベア上のバッファパレット
の数に応じて、パレットが一定時間内に増加するよう適
切な平均作業タクトタイムの動作速度に可変して制御す
るようにしたもので、これにより、次工程のバッファパ
レットを計画的に蓄積できるよう処理できるため、生産
数量の安定確保を図ることができる。
【0045】また、次工程のバッファパレット数が最大
で安定にライン稼働が行われる場合は、ロボットの動作
速度をラインタクトと一致する程度に下げて制御するた
め、常にフル稼働状態である従来に比較して低消費電
力,低騒音でアームの振動も少なく安定した動作が可能
である。
【0046】図5は、本発明によるロボットの制御方法
の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【0047】図5に示した実施例は、図2に示した実施
例において、ロボット1の制御装置11に、複数の作業
工程のうち後加工,後作業ができる工程に優先順位を設
けて記憶させ(S52)、例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、 A,B工程削
除 バッファパレットが2枚の時、 A工程削除 バッファパレットが3枚の時、 標準工程 バッファパレットが4枚の時、 標準工程 バッファパレットが5枚以上の時、 標準工程 (ただし、工程削減優先順位の高い順にA,B,C…工程
とする。) のように、工程削減優先順序を設定(S53)し、センサ
17,18,19,20の信号により次工程のコンベア
4上のバッファパレットの数を判断(S54)し、そのパ
レット枚数に応じてロボット1の複数の作業工程のうち
工程削減優先順位の高い工程を削減して制御装置11で
制御する(S55〜S62)ようにしたもので、この場合の作
業タクトタイムTnは、削減した作業工程タイムだけ短
くなる。
【0048】請求項4の発明は、上述のように、ライン
次工程のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ない
と複数の作業工程のうち後加工,後作業できる工程を減
らして一時的にタクトタイムを速くし、次工程のバッフ
ァパレットが溜るまで、できるだけ速く処理するように
したもので、これにより、タクトの遅れをカバーし、生
産数量の安定確保を図ることができる。
【0049】なお、欠落した工程は、ライン下流でロボ
ットのメンテナンスマンが後作業を行う。
【0050】図6は、本発明によるロボットの制御方法
の他の実施例を説明するためのフローチャートで、図7
は、図6に示した実施例の工程1〜6の優先順位の決め
方を説明するための図である。なお、図7に示した工程
動作速度100(%)と90(%)の時の平均工程タイムTnc
aveは、工程動作速度Vcn,作業工程タイムTcn,作業
工程ミス率Xcn,工程別復帰時間Fcより演算された数
値である。
【0051】図6に示した実施例は、図2に示した実施
例において、ロボット1の制御装置11に、プログラム
で設定する各工程別の工程動作速度Vncに対する作業工
程タイムTncと作業工程ミス率Xnc(n=1,2,3,…,n:
動作速度の種類、c=1,2,3,…,c:作業工程の種類)お
よび工程別復帰時間Fcと、それらのデータから演算し
た平均作業タクトタイムTnaveを読込み(S72)、ロボ
ット1の制御系にラインタクトタイムTとバッファパレ
ットを最大バッファ数Pmaxまで増加する蓄積時間Kを
設定(S73)し、図7に示したように、工程1〜6の2
種類の工程動作速度Vcn時の平均工程タイムTncaveの
差より、各工程の改善時間を求めて工程優先順位を決め
(S74)、次に、センサ17,18,19,20の信号
により次工程のコンベア4上のバッファパレットの数P
を判断(S75)し、ラインタクトタイムT,蓄積時間K
より目標作業タクトタイムTmを演算(S76)し、S7
4において決定した工程優先順位により、平均作業タク
トタイムTaveが目標作業タクトタイムTm以内になる
よう、それぞれの工程動作速度Vcnを制御装置11で選
択(S77)し、加工,組立動作を行い(S78)、1ユニッ
トの加工,組立動作の終了(S79)後、稼働した各工程
の工程動作速度Vncに対する作業工程タイムTnc,作業
工程ミス率Xncのデータを更新処理(S80)し、さら
に、工程動作速度Vncの作業工程タイムTnc,作業工程
ミス率Xnc,工程別復帰時間Fcより平均工程タイムT
ncaveを演算し更新記憶(S81)するようにしたものであ
る。
【0052】なお、これらの更新データは、旧データと
新データを平均化処理して記憶する。
【0053】ここで、作業ミスおよび復帰時間を含めた
平均工程タイムTncave,全工程の平均作業タクトタイ
ムTave,全工程の平均作業タクトタイムTaveのときの
バッファパレットが最大バッファ数Pmaxまで増加する
蓄積時間K,蓄積時間K以内に回復させるための目標作
業タクトタイムTmについて説明する。
【0054】ロボット1の制御装置11に、プログラム
で設定する各工程別の工程動作速度Vncに対する作業工
程タイムTncと作業工程ミス率Xnc(n=1,2,3,…,n:
動作速度の種類、c=1,2,3,…,c:作業工程の種類)お
よび工程別復帰時間Fcを記憶する。作業工程タイムT
ncと作業工程ミス率Xncは、実際に稼働しているときの
データを毎回測定後追加して平均化処理し、更新記憶す
る。この時の作業ミスおよび復帰時間を含めた平均工程
タイムTncaveと全工程の平均作業タクトタイムTaveは
以下で示される。 Tncave=Tnc+Xnc×Fc (n=1,2,3,…,n:動作速度の種類、c=1,2,3,…,
c:作業工程の種類) Tave=Tn1ave+Tn2ave+Tn3ave+…+Tncave
【0055】設定されるラインタクトタイムTで、次工
程のロボットがこのラインタクトタイムTで動作し、現
在の次工程のコンベア上のバッファパレットの数P,工
程間の最大バッファパレットの数Pmaxとすると、上記
全工程の平均作業タクトタイムTaveのときのバッファ
パレットが最大バッファ数Pmaxまで増加する蓄積時間
Kは以下で示される。 K=T×(T×(Pmax−P))/(T−Tave)
【0056】従って、蓄積時間K以内に回復させるため
の目標作業タクトタイムTmは上記の式を変形し、次の
ようになる。 Tm≦T−T×T×(Pmax−P)/K
【0057】請求項5の発明は、上述のように、多工程
作業のうちタイムアップに有利な工程の速度を次工程の
コンベア上のバッファパレットの数に応じてバッファパ
レットが一定時間内に溜るよう適切に速く制御するよう
にしたもので、これにより、速度向上に効果的な工程の
速度が優先して速くなるので、効率良く生産数量の安定
確保を図ることができ、作業ミス率の多い工程は、タク
ト改善工程から除外することでライン稼働を安定化する
ことができる。
【0058】また、次工程のバッファパレット数が最大
で安定にライン稼働が行われる場合は、各工程の動作速
度を通常にしてラインタクトタイムで動作するため、常
にフル稼働状態である従来に比較して低消費電力,低騒
音でアームの振動も少なく安定した動作が可能である。
【0059】図8は、本発明によるロボットの制御方法
の他の実施例を説明するためのフローチャートで、図9
は、図8に示した実施例が適用されるロボット自動化ラ
インの一実施例を説明するための図である。
【0060】図9に示したように、コンベア4で構成さ
れるラインの最下流で、パレット14上のワークがワー
ク移載ロボット15により次工程ライン16に引き渡さ
れる。このライン工程間のワーク移載ロボット15の上
流にバッファ部が設けられ、そのバッファパレットの有
無を検知するセンサ21,22,23,24が設置され
ており、センサ21は、ライン工程間のワーク移載ロボ
ット15に3枚のパレットがバッファとして溜ったこと
を検知できる位置に、同様に、センサ22は、ライン工
程間に4枚のバッファパレットが、センサ23は、ライ
ン工程間に5枚のバッファパレットが、センサ24は、
ライン工程間に6枚のバッファパレットが溜ったことを
検知できる位置に設置されている。
【0061】図8に示した実施例は、センサ21,2
2,23,24の信号により、コンベア4上のライン工
程間のバッファパレットの数を判断(S92)し、そのパ
レット枚数Pに応じてロボット1,2,3の動作速度を
可変(S93)して制御装置11,12,13で制御(S9
4,S95)するようにしたもので、この動作速度は、ロボ
ット1,2,3の動作プログラム内の細かい設定速度に
対し、全体速度係数として動作プログラム内の各設定速
度に重畳して掛ける数値で、例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、動作速度100
(%) バッファパレットが2枚の時、 動作速度 95
(%) バッファパレットが3枚の時、 動作速度 90
(%) バッファパレットが4枚の時、 動作速度 85
(%) バッファパレットが5枚以上の時、動作速度 80
(%) と、設定した場合、動作速度80(%)に設定すると、動
作プログラムのあらゆる速度が0.8を掛けた速度で実
行され、この場合の作業タクトタイムTnは、速度10
0(%)の時の標準タクトタイムをT0とするとTn≒T0
/0.8となる。
【0062】請求項6の発明は、上述のように、ライン
工程間のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ない
ほどライン上に設置した全てのロボットの動作速度を高
速にし、タクトタイムを速くしてライン工程間のバッフ
ァパレットが多く溜るように処理し、溜ったバッファパ
レット数が多い時は、速く動いてもライン工程間がすぐ
に満杯になるため、無駄のないようロボットの動作速度
を遅くして低消費電力,低騒音の安全速度で処理するこ
とができるようにしてライン上の設置した全てのロボッ
トを一括してラインの稼働状況に合わせた効率の良い制
御が行えるようにしたものである。
【0063】なお、加工,組立作業の速度に限界がある
場合は、加速度,減速度を調整することにより、同様の
対応を取ることができる。
【0064】図10は、本発明によるロボットの制御方
法の他の実施例を説明するためのフローチャートであ
る。
【0065】図10に示した実施例は、図9に示した実
施例において、ロボット1,2,3が組立工程で組立ミ
スをした場合、組立作業を再度やり直す動作プログラム
が組込まれ、センサ21,22,23,24の信号によ
りコンベア4上の次工程のバッファパレットの数を判断
(S102)し、そのパレット枚数に応じてロボット1,
2,3の再組立動作回数の最大値を、例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、再組立最大回数0
(回) バッファパレットが2枚の時、 再組立最大回数1
(回) バッファパレットが3枚の時、 再組立最大回数2
(回) バッファパレットが4枚の時、 再組立最大回数3
(回) バッファパレットが5枚以上の時、再組立最大回数4
(回) のように設定し、制御装置11,12,13で制御(S1
03)するようにしたもので、この組立最大回数は、ロボ
ット1,2,3が組立ミスをした場合の最試行回数の最
大値で、組立が良であれば次工程に移り(S108)、組立
が否の場合はその最大値まで再組立を実施(S110)し、
それでも組立が否であればエラー停止(S111)となる。
【0066】請求項7の発明は、上述のように、ライン
工程間のコンベア上に溜るバッファパレット数が少ない
ほどライン上に設置した全てのロボットの再組立回数を
減らし、ミス発生時の停止処理を人によって速やかに行
い、溜ったバッファパレット数が多い時は、再組立回数
を増やしてできるだけロボットが停止しないよう努力
し、ライン工程間に溜ったバッファパレット数によって
組立ミス発生時の人の補助作業を適切に運営することが
できるようにしてライン上に設置した全てのロボットを
ラインの状況に合わせた効率の良い制御が行えるように
したものである。
【0067】図11は、本発明によるロボットの制御方
法の他の実施例を説明するためのフローチャートであ
る。
【0068】図11に示した実施例は、図9に示した実
施例において、ロボット1,2,3と、その制御装置1
1,12,13のそれぞれにおいて、プログラムで設定
する動作速度Vnに対する作業タクトタイムTnと作業
ミス率Xn(n=1,2,3,…,n:動作速度の種類)および
復帰時間Fと、それらのデータから演算した平均作業タ
クトタイムTnaveを読込み(S122)、ロボット1,2,
3の制御系にラインタクトタイムTとパレットをライン
工程間の最大バッファパレットの数Pmaxに増加させる
蓄積時間Kを設定(S123)し、センサ21,22,2
3,24の信号により、ライン工程間のコンベア4上の
バッファパレットの数Pを判断(S124)し、ラインタク
トタイムT,蓄積時間Kより目標作業タクトタイムTm
を演算(S125)して記憶してあるロボットの動作速度V
nに対する平均作業タクトタイムTnaveを呼出し、平均
作業タクトタイムTnaveが目標作業タクトタイムTm以
内になるように動作速度Vnを選択(S126)し、加工,
組立動作を行い(S127)、それぞれの制御装置11,1
2,13は、1ユニットの加工,組立動作の終了(S12
8)後、稼働した動作速度Vnの作業タクトタイムT
n,作業ミス率Xnのデータを更新処理(S129)し、さ
らに、動作速度Vnの作業タクトタイムTn,作業ミス
率Xn,復帰時間Fより、平均作業タクトタイムTnave
を演算して更新記憶(S130)するようにしたものであ
る。
【0069】なお、これらの更新データは、旧データと
新データを平均化処理して記憶する。
【0070】ここで、作業ミスおよび復帰時間を含めた
平均作業タクトタイムTnave,平均作業タクトタイムT
naveのときのバッファパレットが最大バッファ数Pmax
まで増加する蓄積時間K,蓄積時間K以内に回復させる
ための目標作業タクトタイムTmについて説明する。
【0071】ロボット1,2,3と、その制御装置1
1,12,13のそれぞれにおいて、プログラムで設定
する動作速度Vnに対する作業タクトタイムTnと作業
ミス率Xn(n=1,2,3,…,n:動作速度の種類)および
復帰時間Fを記憶する。作業タクトタイムTnと作業ミ
ス率Xnは、実際に稼動しているときのデータを毎回測
定後追加して平均化処理し、更新記憶する。この時の作
業ミスおよび復帰時間を含めた平均作業タクトタイムT
naveは以下で示される。 Tnave=Tn+Xn×F(n=1,2,3,…,n:動作速度の
種類)
【0072】設定されるラインタクトタイムT,現在の
ライン工程間のコンベア上のバッファパレットの数P,
ライン工程間の最大バッファパレットの数Pmaxとする
と、上記平均作業タクトタイムTnaveのときのバッファ
パレットが最大バッファ数Pmaxまで増加する蓄積時間
Kは以下で示される。 K=T×(T×(Pmax−P))/(T−Tnave)
【0073】従って、蓄積時間K以内に回復させるため
の目標作業タクトタイムTmは上記の式を変形し、次の
ようになる。 Tm≦T−T×T×(Pmax−P)/K
【0074】請求項8の発明は、上述のように、ライン
上に設置した全てのロボットの動作速度をライン工程間
のコンベア上のバッファパレットの数に応じてパレット
が一定時間内に増加するよう適切な平均作業タクトタイ
ムの動作速度に可変して制御するようにしたもので、こ
れにより、ライン工程間のバッファパレットを計画的に
蓄積できるよう処理できるため、生産数量の安定確保を
図ることができる。
【0075】また、ライン工程間のバッファパレット数
が最大で安定にライン稼働が行われる場合は、ライン上
に設置した全てのロボットの動作速度をラインタクトと
一致する程度に下げて制御するため、常にフル稼働状態
である従来に比較して低消費電力,低騒音でアームの振
動も少なく安定した動作が可能である。
【0076】図12は、本発明によるロボットの制御方
法の他の実施例を説明するためのフローチャートであ
る。
【0077】図12に示した実施例は、図9に示した実
施例において、ロボット1,2,3と、その制御装置1
1,12,13に、複数の作業工程のうち後加工,後作
業ができる工程に優先順位を設けて記憶させ(S142)、
例えば、 バッファパレットが1枚以下の時、 A,B工程削
除 バッファパレットが2枚の時、 A工程削除 バッファパレットが3枚の時、 標準工程 バッファパレットが4枚の時、 標準工程 バッファパレットが5枚以上の時、 標準工程 (ただし、工程削減優先順位の高い順にA,B,C…工程
とする。)のように、工程削減優先順序を設定(S143)
し、センサ21,22,23,24の信号により、ライ
ン工程間のコンベア4上のバッファパレットの数を判断
(S144)し、そのパレット枚数に応じてロボット1,
2,3の複数の作業工程のうち、工程削減優先順位の高
い工程を削減して制御装置11で制御する(S145〜S15
2)ようにしたもので、この場合の作業タクトタイムT
nは、削減した作業工程タイム分だけ短くなる。
【0078】請求項9の発明は、上述のように、ライン
上に設置した全てのロボットを、ライン工程間のコンベ
ア上に溜るバッファパレット数が少ないと複数の作業工
程のうち後加工,後作業できる工程を減らして一時的に
タクトタイムを速くし、ライン工程間のバッファパレッ
トが溜るまでできるだけ速く処理するようにしたもの
で、これにより、タクトの遅れをカバーし、生産数量の
安定確保を図ることができる。
【0079】なお、欠落した工程は、ライン下流でロボ
ットのメンテナンスマンが後作業を行う。
【0080】図13は、本発明によるロボットの制御方
法の他の実施例を説明するためのフローチャートであ
る。
【0081】図13に示した実施例は、図9に示した実
施例において、ロボット1,2,3と、その制御装置1
1,12,13に、プログラムで設定する各工程別の工
程動作速度Vncに対する作業工程タイムTncと作業工程
ミス率Xnc(n=1,2,3,…,n:動作速度の種類、c=
1,2,3,…,c:作業工程の種類)および工程別復帰時間
Fcと、それらのデータから演算した平均工程タイムT
ncaveを読込み(S162)、ロボット1,2,3の制御系
にラインタクトタイムTとバッファパレットを最大バッ
ファ数Pmaxまで増加する蓄積時間Kを設定(S163)
し、図7に示したように、工程1〜6の2種類の工程動
作速度Vnc時の平均工程タイムTncaveの差より各工程
の改善時間を求めて工程優先順位を決め(S164)、次
に、センサ21,22,23,24の信号によりライン
工程間のコンベア4上のバッファパレットの数Pを判断
(S165)し、ラインタクトタイムT,蓄積時間Kより目
標作業タクトタイムTmを演算(S166)し、S164にお
いて決定した工程優先順位により、平均作業タクトタイ
ムTaveが目標作業タクトタイムTm以内になるよう、
それぞれの工程動作速度Vcnを各ロボットのそれぞれの
制御装置11,12,13で選択(S167)し、加工,組
立を行い(S168)、1ユニットの加工,組立動作の終了
(S169)後、稼働した各工程の工程動作速度Vncに対す
る作業工程タイムTnc,作業工程ミス率Xncのデータを
更新処理(S170)し、さらに、工程動作速度Vncの作業
工程タイムTnc,作業工程ミス率Xnc,工程別復帰時間F
cより平均工程タイムTncaveを演算し更新記憶(S17
1)するようにしたものである。
【0082】なお、これらの更新データは、旧データと
新データを平均化処理して記憶する。
【0083】ここで、作業ミスおよび復帰時間を含めた
平均工程タイムTncave,全工程の平均作業タクトタイ
ムTave,全工程の平均作業タクトタイムTaveのときの
バッファパレットが最大バッファ数Pmaxまで増加する
蓄積時間K,蓄積時間K以内に回復させるための目標作
業タクトタイムTmについて説明する。
【0084】ロボット1,2,3と、その制御装置1
1,12,13に、プログラムで設定する各工程別の工
程動作速度Vncに対する作業工程タイムTncと作業工程
ミス率Xnc(n=1,2,3,…,n:動作速度の種類、c=
1,2,3,…,c:作業工程の種類)および工程別復帰時間
Fcを記憶する。作業工程タイムTncと作業工程ミス率
Xncは、実際に稼働しているときのデータを毎回測定後
追加して平均化処理し、更新記憶する。この時の作業ミ
スおよび復帰時間を含めた平均工程タイムTncaveと全
工程の平均作業タクトタイムTaveは以下で示される。 Tncave=Tnc+Xnc×Fc (n=1,2,3,…,n:動作速度の種類,c=1,2,3,…,
c:作業工程の種類) Tave=Tn1ave+Tn2ave+Tn3ave+…+Tncave
【0085】設定されるラインタクトタイムT,現在の
次工程のコンベア上のバッファパレットの数P,工程間
の最大バッファパレットの数Pmaxとすると、上記全工
程の平均作業タクトタイムTaveのときのバッファパレ
ットが最大バッファ数Pmaxまで増加する蓄積時間Kは
以下で示される。 K=T×(T×(Pmax−P))/(T−Tave)
【0086】従って、蓄積時間K以内に回復させるため
の目標作業タクトタイムTmは上記の式を変形し、次の
ようになる。 Tm≦T−T×T×(Pmax−P)/K
【0087】請求項10の発明は、上述のように、多工
程作業のうちタイムアップに有利な工程の速度を次工程
のコンベア上のバッファパレットの数に応じてバッファ
パレットが一定時間内に溜るよう適切に速く制御するよ
うにしたもので、これにより、速度向上に効果的な工程
の速度が優先して速くなるので、効率良く生産数量の安
定確保を図ることができ、作業ミス率の多い工程は、タ
クト改善工程から除外することでライン稼働を安定化す
ることができる。
【0088】また、ライン工程間のバッファパレット数
が最大で安定にライン稼働が行われる場合は、各ロボッ
トそれぞれの各工程の動作速度を通常にしてラインタク
トタイムで動作するため、常にフル稼働状態である従来
に比較して低消費電力,低騒音でアームの振動も少なく
安定した動作が可能である。
【0089】
【発明の効果】請求項1の発明は、記憶装置に登録され
たプログラムに従って教示あるいは登録された目標位置
に順次動作するように制御されるロボットと、該ロボッ
トにより加工あるいは組立てられるワークを載置するパ
レットを搬送するコンベアとを有するロボット自動化ラ
インのロボットの制御方法において、前記ロボットの動
作速度が、該ロボットの次工程のコンベア上のバッファ
パレット数に応じて制御されるので、ライン次工程のコ
ンベア上に溜るバッファパレット数が少ないとロボット
の動作速度を高速にしてタクトタイムを速くし、バッフ
ァパレットが溜るまでできるだけ速く処理するため、作
業ミスによるタクトの遅れをカバーするように動作し、
生産数量の安定確保を図ることができる。
【0090】また、ミスを起こすことなく安定したライ
ン稼働が行われ、コンベア上の溜るバッファパレット数
が多い時は、ロボットの動作速度を適度に落とした速度
で動作するため、高速時に比較して低消費電力,低騒音
でアームの振動も少なく安定した動作が可能である。さ
らに、従来に比較し、ラインの状況に応じロボットを効
率的に稼働することができ、常に最大速度で稼働しない
ため、ロボットのメカ的な寿命も延びる。
【0091】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ロボットが、組立工程において組立ミスを起し
たときに組立作業をやり直す場合、該再組立回数最大値
が、前記次工程のコンベア上のバッファパレット数に応
じて制御されるので、ライン次工程のコンベア上に溜る
バッファパレット数が少ないときは、ロボットの再組立
回数を減らし、バッファパレットが溜るまでできるだけ
ミス発生時の停止処理を人によって速やかに行うこと
で、生産数量の安定確保を図ることができる。
【0092】また、ミスを起こすことなく安定したライ
ン稼働が行われ、コンベア上の溜るバッファパレット数
が多い時は、再組立回数を増やしてできるだけロボット
が停止しないようにすることが可能である。さらに、従
来に比較し、ラインに溜ったバッファパレット数によっ
て組立ミス発生時の人の補助作業を適切に運営すること
ができ、且つロボットを効率良く稼働することができ
る。
【0093】請求項3の発明は、請求項1あるいは2の
発明において、前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
記次工程のコンベア上のバッファパレット数に応じて、
あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定められた量
のパレットが溜るような前記ロボットの平均作業タクト
タイムの動作速度に制御されるので、ロボットの稼働状
況を常時記憶し、その稼働状況での速度に対する復帰時
間を含めた平均作業タクトタイムが得られるため、バッ
ファパレットを計画的に蓄積して稼働することができ、
生産数量の安定確保を図ることができる。
【0094】また、次工程のバッファパレット数が最大
で安定にライン稼働が行われる場合は、ロボットの動作
速度をラインタクトと一致する程度に下げて制御するた
め、常にフル稼働状態である従来制御法に比較して低消
費電力,低騒音でアームの振動も少なく安定した動作が
可能で且つロボットのメカ的な寿命も延びる。
【0095】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を行
い、該複数の工程に削減することができる工程順に優先
順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程数
が、前記次工程のコンベア上のバファパレット数に応じ
て制御されるので、ライン次工程のコンベア上に溜るバ
ッファパレット数が少ないと複数の作業工程のうち後加
工,後作業ができる工程を減らして一時的にタクトタイ
ムを速くし、バッファパレットが溜るまでできるだけ速
く処理するため、タクトの遅れをカバーし生産数量の安
定確保を図ることができる。
【0096】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を行
い、前記記憶装置が前記各作業工程別の動作速度に対す
る各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および復帰
時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
次工程のコンベア上に溜るように制御されるので、多工
程作業の工程別にロボットの稼働状況を演算記憶し、速
度を上げたときに有効にタクトタイム向上が行える工程
を把握して優先順位をつけ、次工程のバッファパレット
が溜るようすばやく制御することができ、ライン速度向
上に効果的なロボットの作業工程の速度が優先して速く
なるので、効率良く生産数量の安定確保を図ることがで
きる。作業ミス発生率の多い工程は、タクト改善工程か
ら除外することによりライン稼働を安定化することがで
きる。
【0097】また、次工程のバッファパレット数が最大
で安定なライン稼働が行われる場合は、各工程の動作速
度を通常にして標準タクトタイムで動作するため、常に
フル稼働状態の従来に比較して低消費電力,低騒音でア
ームの振動も少なく安定した動作が可能である。
【0098】請求項6の発明は、記憶装置に登録された
プログラムに従って教示あるいは登録された目標位置に
順次動作するように制御されるロボットと、該ロボット
により加工あるいは組立てられるワークを載置するパレ
ットを搬送するコンベアとを有するロボット自動化ライ
ンのロボットの制御方法において、前記ロボットの動作
速度が該ロボットの自動化ラインの下流工程ラインのコ
ンベア上のバッファパレット数に応じて制御されるの
で、請求項1の発明の効果に加え、大きく分割した工程
ラインの小自動化ライン単位で、次工程に悪影響を及ぼ
さないよう、小自動化ラインに設置した全てのロボット
を、工程間のバッファパレット数で制御するため、小ラ
イン全体を効率良く稼働することができる。
【0099】また、次工程にライン停止の影響を及ぼす
ことも少なくすることができるので、生産数量の安定確
保を図ることができ、請求項1の発明に比較してセンサ
の数も少なくて済む。さらに、工程間のバッファパレッ
ト数が多く、安定稼働が行われている時は、ラインに設
置された全てのロボットは低速で動作し、必要のない場
合は省エネ運転稼働を行うことができる。
【0100】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記ロボットが、組立工程において組立ミスを起し
たときに組立作業をやり直す場合、該再組立回数最大値
が、前記下流工程ラインのコンベア上のバッファパレッ
ト数に応じて制御されるので、請求項2の発明の効果に
加え、小自動化ラインに設置した全てのロボットを、工
程間のバッファパレット数で制御するため、小ライン全
体を効率良く稼働することができる。また、次工程にラ
イン停止の影響を及ぼすことも少なくすることができ、
生産数量の安定確保を図ることができる。請求項2の発
明に比較してセンサの数も少なくて済む。
【0101】請求項8の発明は、請求項6あるいは7の
発明において、前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
記下流工程ラインのコンベア上のバッファパレット数に
応じて、あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定め
られた量のパレットが溜るような前記ロボットの平均作
業タクトタイムの動作速度に制御されるので、請求項3
の発明の効果に加え、小自動化ラインに設置した全ての
ロボットを、工程間のバッファパレット数で制御するた
め、小ライン全体を効率良く稼働することができる。
【0102】また、各ロボットは、自分の稼働状況を常
時記憶してその稼働状況での速度に対する復帰時間を含
めた平均作業タクトタイムを記憶しており、上記全体の
制御指示された目標に対して、それぞれのロボットが適
切な動作速度で稼働するため、バッファパレットを計画
的に蓄積して稼働することができ、生産数量の安定確保
を図ることができる。さらに、次工程にライン停止の影
響を及ぼすことも少なくすることができ、生産数量の安
定確保を図ることができる。請求項3の発明に比較して
センサの数も少なくて済む。
【0103】請求項9の発明は、請求項6あるいは8の
発明において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業
を行い、該複数の工程に削減することができる工程順に
優先順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程
数が、前記下流工程ラインのコンベア上のバファパレッ
ト数に応じて制御されるので、請求項4の発明の効果に
加え、小自動化ラインに設置した全てのロボットを、工
程間のバッファパレット数で制御するため、小ライン全
体を効率良く稼働することができる。また、次工程にラ
イン停止の影響を及ぼすことを少なくすることができ、
生産数量の安定確保を図ることができる。請求項4の発
明に比較してセンサの数も少なくて済む。
【0104】請求項10の発明は、請求項6乃至9の発
明において、前記ロボットは、1台で複数の工程作業を
行い、前記記憶装置が該各作業工程別の動作速度に対す
る各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および復帰
時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
前記下流工程ラインのコンベア上に溜るように制御され
るので、請求項5の発明の効果に加え、小自動化ライン
に設置した全てのロボットを、工程間のバッファパレッ
ト数で制御するため、小ライン全体を効率良く稼働する
ことができる。
【0105】また、各ロボットは、自分の稼働状況を作
業工程別に常時記憶して、その稼働状況でのタクトタイ
ム向上が行える工程を把握し優先順位をつけ記憶してお
り、上記全体の制御指示された目標に対して、それぞれ
のロボットが適切な動作速度で稼働するため、バッファ
パレットを計画的に蓄積して稼働することができ、これ
により生産数量の安定確保を図ることができる。さら
に、次工程にライン停止の影響を及ぼすことも少なくす
ることができ、生産数量の安定確保を図ることができ
る。請求項5の発明に比較してセンサの数も少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるロボットの制御方法の一実施例
を説明するためのフローチャートである。
【図2】 図1に示した実施例が適用されるロボット自
動化ラインの構成図である。
【図3】 本発明によるロボットの制御方法の他の実施
例を説明するためのフローチャートである。
【図4】 本発明によるロボットの制御方法の他の実施
例を説明するためのフローチャートである。
【図5】 本発明によるロボットの制御方法の他の実施
例を説明するためのフローチャートである。
【図6】 本発明によるロボットの制御方法の他の実施
例を説明するためのフローチャートである。
【図7】 図6に示した実施例の工程1〜6の優先順位
の決め方を説明するための図である。
【図8】 本発明によるロボットの制御方法の他の実施
例を説明するためのフローチャートである。
【図9】 図8に示した実施例が適用されるロボット自
動化ラインの一実施例を説明するための図である。
【図10】 本発明によるロボットの制御方法の他の実
施例を説明するためのフローチャートである。
【図11】 本発明によるロボットの制御方法の他の実
施例を説明するためのフローチャートである。
【図12】 本発明によるロボットの制御方法の他の実
施例を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明によるロボットの制御方法の他の実
施例を説明するためのフローチャートである。
【図14】 従来技術によるロボット自動化ラインを説
明するための図である。
【符号の説明】
1,2,3,31,32,33…ロボット、4,34…
コンベア、5,6,7,35,36,37…作業台、
8,9,10,38,39,40…制御装置、11,1
2,13,41,42,43…部品供給装置、14,4
4…パレット、15,45…ワーク移載ロボット、1
6,46…次工程ライン、17,18,19,20,2
1,22,23,24…センサ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置に登録されたプログラムに従っ
    て教示あるいは登録された目標位置に順次動作するよう
    に制御されるロボットと、該ロボットにより加工あるい
    は組立てられるワークを載置するパレットを搬送するコ
    ンベアとを有するロボット自動化ラインのロボットの制
    御方法において、前記ロボットの動作速度が、該ロボッ
    トの次工程のコンベア上のバッファパレット数に応じて
    制御されることを特徴とするロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ロボットが、組立工程において組立
    ミスを起したときに組立作業をやり直す場合、該再組立
    回数最大値が、前記次工程のコンベア上のバッファパレ
    ット数に応じて制御されることを特徴とする請求項1に
    記載のロボットの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
    に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
    とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
    イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
    記次工程のコンベア上のバッファパレット数に応じて、
    あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定められた量
    のパレットが溜るような前記ロボットの平均作業タクト
    タイムの動作速度に制御されることを特徴とする請求項
    1あるいは2に記載のロボットの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ロボットは、1台で複数の工程作業
    を行い、該複数の工程に削減することができる工程順に
    優先順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程
    数が、前記次工程のコンベア上のバファパレット数に応
    じて制御されることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のロボットの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ロボットは、1台で複数の工程作業
    を行い、前記記憶装置が前記各作業工程別の動作速度に
    対する各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および
    復帰時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
    工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
    タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
    ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
    ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
    時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
    次工程のコンベア上に溜るように制御されることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボットの制
    御方法。
  6. 【請求項6】 記憶装置に登録されたプログラムに従っ
    て教示あるいは登録された目標位置に順次動作するよう
    に制御されるロボットと、該ロボットにより加工あるい
    は組立てられるワークを載置するパレットを搬送するコ
    ンベアとを有するロボット自動化ラインのロボットの制
    御方法において、前記ロボットの動作速度が該ロボット
    の自動化ラインの下流工程ラインのコンベア上のバッフ
    ァパレット数に応じて制御されることを特徴とするロボ
    ットの制御方法。
  7. 【請求項7】 前記ロボットが、組立工程において組立
    ミスを起したときに組立作業をやり直す場合、該再組立
    回数最大値が、前記下流工程ラインのコンベア上のバッ
    ファパレット数に応じて制御されることを特徴とする請
    求項6に記載のロボットの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記記憶装置が前記ロボットの動作速度
    に対する作業タクトタイムと作業ミス率および復帰時間
    とを記憶し、 動作速度に対する平均作業タクトタイム=作業タクトタ
    イム+作業ミス率×復帰時間 の演算結果に基づいて、前記ロボットの動作速度が、前
    記下流工程ラインのコンベア上のバッファパレット数に
    応じて、あらかじめ定められた時間内にあらかじめ定め
    られた量のパレットが溜るような前記ロボットの平均作
    業タクトタイムの動作速度に制御されることを特徴とす
    る請求項6あるいは7に記載のロボットの制御方法。
  9. 【請求項9】 前記ロボットは、1台で複数の工程作業
    を行い、該複数の工程に削減することができる工程順に
    優先順位を設けることにより、前記ロボットの作業工程
    数が、前記下流工程ラインのコンベア上のバファパレッ
    ト数に応じて制御されることを特徴とする請求項6乃至
    8のいずれかに記載のロボットの制御方法。
  10. 【請求項10】 前記ロボットは、1台で複数の工程作
    業を行い、前記記憶装置が該各作業工程別の動作速度に
    対する各工程毎の作業タクトタイムと作業ミス率および
    復帰時間とを記憶し、 各工程毎の動作速度に対する平均作業工程タイム=作業
    工程タイム+作業工程ミス率×復帰時間 と、 全工程の平均作業タクトタイム=各工程の平均作業工程
    タイムの合計 の演算結果に基づいて、タクトタイムの向上を図ること
    ができる工程順に優先順位を設けることにより、前記ロ
    ボットの各工程別の動作速度が、あらかじめ定められた
    時間内にあらかじめ定められた量のバッファパレットが
    前記下流工程ラインのコンベア上に溜るように制御され
    ることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の
    ロボットの制御方法。
JP8150278A 1996-05-21 1996-05-21 ロボットの制御方法 Pending JPH09300259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8150278A JPH09300259A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 ロボットの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8150278A JPH09300259A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 ロボットの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09300259A true JPH09300259A (ja) 1997-11-25

Family

ID=15493481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8150278A Pending JPH09300259A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 ロボットの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09300259A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018027575A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 ファナック株式会社 ロボットシステム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05298324A (ja) * 1992-04-17 1993-11-12 Dainippon Printing Co Ltd 生産機械の稼働予定立案装置
JPH06126668A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Sekisui Chem Co Ltd ロボットパレタイザ
JPH06251028A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nec Software Ltd 同期生産指示システム
JPH07129672A (ja) * 1993-10-01 1995-05-19 Nec Corp 生産制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05298324A (ja) * 1992-04-17 1993-11-12 Dainippon Printing Co Ltd 生産機械の稼働予定立案装置
JPH06126668A (ja) * 1992-10-14 1994-05-10 Sekisui Chem Co Ltd ロボットパレタイザ
JPH06251028A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nec Software Ltd 同期生産指示システム
JPH07129672A (ja) * 1993-10-01 1995-05-19 Nec Corp 生産制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018027575A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 ファナック株式会社 ロボットシステム
CN107756396A (zh) * 2016-08-15 2018-03-06 发那科株式会社 机器人系统
US10357876B2 (en) 2016-08-15 2019-07-23 Fanuc Corporation Robot system
CN107756396B (zh) * 2016-08-15 2020-07-10 发那科株式会社 机器人系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6463360B1 (en) Mobile robot, automated production system, and mobile robot system
EP1815301B1 (en) A system and a method for controlling movements of an industrial robot
WO1998029804A1 (fr) Systeme automatique de commande
CN109789545B (zh) 用于控制输送路径的速度的方法和系统
JP2013134563A (ja) フレキシブル生産システム
CN109857083B (zh) 一种基于Petri网的含有不可观事件的无死锁控制方法
KR100743144B1 (ko) 로봇의 작업선 추종방법 및 그 시스템
JP2019168763A (ja) 運転開始条件変換装置および運転開始条件変換方法
EP4016217A1 (en) Planning system and method for processing workpieces
CN201201242Y (zh) 直线电机定子生产线上下料机械手电控系统
JPH09300259A (ja) ロボットの制御方法
JP7255353B2 (ja) ロボットの制御装置及び制御方法
CN113423533B (zh) 托盘搬送系统、托盘搬送方法以及托盘搬送程序
JPS60167814A (ja) コンベヤシステムの制御装置
US20200061834A1 (en) Robot controller and method of controlling robot
Chincholkar et al. Simultaneous optimisation of control factors in automated storage and retrieval systems and FMS using stochastic coloured Petri nets and the Taguchi method
KR20000047842A (ko) 로트 반송 제어 시스템 및 그 반송 제어 방법
US9334125B2 (en) Conveyance system for machining apparatus
JP3422881B2 (ja) ロボットの制御装置
WO2022097607A1 (ja) 制御装置
Wang et al. An AGV scheduling algorithm for smart workshops with limited logistics capacity
WO2024047909A1 (ja) 自動作業ラインの制御装置、及び、その制御方法
JPH10254545A (ja) 制御方法およびシミュレーション方法
JP3745906B2 (ja) 生産システム
CN113856423B (zh) 一种全自动脱硝设备及脱硝方法