JPH0929A - 移植機 - Google Patents
移植機Info
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- JPH0929A JPH0929A JP17444795A JP17444795A JPH0929A JP H0929 A JPH0929 A JP H0929A JP 17444795 A JP17444795 A JP 17444795A JP 17444795 A JP17444795 A JP 17444795A JP H0929 A JPH0929 A JP H0929A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planting
- motion
- speed
- rotary case
- range
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 移植機の株間適応性を向上させる。
【構成】 ロータリケース21に動力を伝動するチェン
伝動機構15を非円形スプロケットを用いた不等速運動
機構に構成すると共に、その増速域を植付爪26の土中
運動域に合致させ、植付爪26の全体速度(植付周期)
を変えることなく土中運動速度を増速する。
伝動機構15を非円形スプロケットを用いた不等速運動
機構に構成すると共に、その増速域を植付爪26の土中
運動域に合致させ、植付爪26の全体速度(植付周期)
を変えることなく土中運動速度を増速する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機等の移植機に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種移植機に設けられる植付爪は、所定の軌跡運動に
基づいて苗載台から移植苗を掻取ると共に、掻取った移
植苗を土中に植付けるが、その運動速度は、車速変化に
拘わらず植付株間が一定となるよう車速に連動し、ま
た、車速に対する相対速度を変更することで植付株間を
調節することができるようになっている。ところで、今
日では、植え付けた苗の成育条件(日照、通気等)を考
慮して植付株間を広げる試みがあるが、植付爪の静止軌
跡は、標準的な植付株間を基準にして設定されているた
め、植付株間を広げるべく植付爪の運動速度(相対速
度)を遅くした場合には、植え付けた苗を植付爪が引き
ずる逆軌跡となってしまい、これを回避するには、植付
爪の静止軌跡を見直す等の大掛かりな設計変更が必要で
あるため、広い株間に容易に対応できないのが実状であ
った。
この種移植機に設けられる植付爪は、所定の軌跡運動に
基づいて苗載台から移植苗を掻取ると共に、掻取った移
植苗を土中に植付けるが、その運動速度は、車速変化に
拘わらず植付株間が一定となるよう車速に連動し、ま
た、車速に対する相対速度を変更することで植付株間を
調節することができるようになっている。ところで、今
日では、植え付けた苗の成育条件(日照、通気等)を考
慮して植付株間を広げる試みがあるが、植付爪の静止軌
跡は、標準的な植付株間を基準にして設定されているた
め、植付株間を広げるべく植付爪の運動速度(相対速
度)を遅くした場合には、植え付けた苗を植付爪が引き
ずる逆軌跡となってしまい、これを回避するには、植付
爪の静止軌跡を見直す等の大掛かりな設計変更が必要で
あるため、広い株間に容易に対応できないのが実状であ
った。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することができる移植機
を提供することを目的として創案されたものであって、
植付爪の軌跡運動に基づいて移植苗を土中に植付ける移
植機において、前記植付爪の動力伝動経路中に、植付爪
の軌跡運動に速度変動を生じさせる不等速運動機構を介
設すると共に、植付爪の土中運動域を不等速運動機構の
増速域に設定したことを特徴とするものである。また、
植付爪の軌跡運動に基づいて苗載台から移植苗を掻取る
と共に、掻取った移植苗を土中に植付ける移植機におい
て、前記植付爪の動力伝動経路中に、植付爪の軌跡運動
に速度変動を生じさせる不等速運動機構を介設すると共
に、植付爪の掻取運動域および土中運動域を不等速運動
機構の増速域に設定したことを特徴とするものである。
また、複数の植付爪をロータリケースに設け、該ロータ
リケースの回転運動に基づいて複数の植付爪を軌跡運動
させる移植機において、前記ロータリケースの回転域
に、二本の植付爪がそれぞれ掻取運動と植付運動とを同
時に行う同時運動域を設定する一方、ロータリケースの
動力伝動経路中に、ロータリケースの回転運動に速度変
動を生じさせる不等速運動機構を介設し、さらに、前記
ロータリケースの同時運動域を不等速運動機構の増速域
に設定したことを特徴とするものである。そして本発明
は、この構成によって、移植機の株間適応性を向上させ
ることができるようにしたものである。
情に鑑み、これらの課題を解決することができる移植機
を提供することを目的として創案されたものであって、
植付爪の軌跡運動に基づいて移植苗を土中に植付ける移
植機において、前記植付爪の動力伝動経路中に、植付爪
の軌跡運動に速度変動を生じさせる不等速運動機構を介
設すると共に、植付爪の土中運動域を不等速運動機構の
増速域に設定したことを特徴とするものである。また、
植付爪の軌跡運動に基づいて苗載台から移植苗を掻取る
と共に、掻取った移植苗を土中に植付ける移植機におい
て、前記植付爪の動力伝動経路中に、植付爪の軌跡運動
に速度変動を生じさせる不等速運動機構を介設すると共
に、植付爪の掻取運動域および土中運動域を不等速運動
機構の増速域に設定したことを特徴とするものである。
また、複数の植付爪をロータリケースに設け、該ロータ
リケースの回転運動に基づいて複数の植付爪を軌跡運動
させる移植機において、前記ロータリケースの回転域
に、二本の植付爪がそれぞれ掻取運動と植付運動とを同
時に行う同時運動域を設定する一方、ロータリケースの
動力伝動経路中に、ロータリケースの回転運動に速度変
動を生じさせる不等速運動機構を介設し、さらに、前記
ロータリケースの同時運動域を不等速運動機構の増速域
に設定したことを特徴とするものである。そして本発明
は、この構成によって、移植機の株間適応性を向上させ
ることができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は乗用型田植機の機体後部に
昇降リンク機構を介して連結される植付作業部であっ
て、該植付作業部1は、昇降リンク機構に連結される作
業部フレーム2、該作業部フレーム2に左右往復動自在
に支持される苗載台3、作業部フレーム2に一体的に組
付けられる伝動ケースアッシ4、該伝動ケースアッシ4
の下部に配設されるフロート5等で構成されるが、これ
らの基本構成は何れも従来通りである。
明する。図面において、1は乗用型田植機の機体後部に
昇降リンク機構を介して連結される植付作業部であっ
て、該植付作業部1は、昇降リンク機構に連結される作
業部フレーム2、該作業部フレーム2に左右往復動自在
に支持される苗載台3、作業部フレーム2に一体的に組
付けられる伝動ケースアッシ4、該伝動ケースアッシ4
の下部に配設されるフロート5等で構成されるが、これ
らの基本構成は何れも従来通りである。
【0005】前記伝動ケースアッシ4は、入力シャフト
6を備えるドライブケース7、該ドライブケース7から
左右に突出する分配ケース8、該分配ケース8から後方
に突出する複数のプランタケース9等で構成されてい
る。そして、前記入力シャフト6が入力した動力(株間
調節に応じて車速に対する相対速度が変速される機体側
PTO動力)は、ベベルギヤ機構10を介して分配ケー
ス8内の分配シャフト11に伝動された後、ドライブケ
ース7に軸承される縦送りシャフト12と、各プランタ
ケース9の先端部に軸承されるプランタシャフト13と
にそれぞれチェン伝動機構14、15を介して分配され
るようになっている。
6を備えるドライブケース7、該ドライブケース7から
左右に突出する分配ケース8、該分配ケース8から後方
に突出する複数のプランタケース9等で構成されてい
る。そして、前記入力シャフト6が入力した動力(株間
調節に応じて車速に対する相対速度が変速される機体側
PTO動力)は、ベベルギヤ機構10を介して分配ケー
ス8内の分配シャフト11に伝動された後、ドライブケ
ース7に軸承される縦送りシャフト12と、各プランタ
ケース9の先端部に軸承されるプランタシャフト13と
にそれぞれチェン伝動機構14、15を介して分配され
るようになっている。
【0006】前記縦送りシャフト12に動力が伝動され
ると、一端部の縦送り駆動カム12aが苗載台3に設け
られる縦送り機構(図示せず)の作動レバーを横送りの
折り返し点に到達する毎に叩き、この叩き作動に伴う縦
送り機構の作動に基づいて苗載台3上のマット苗が所定
量縦送りされることになるが、縦送りシャフト12の動
力は、他端側に構成される横送り変速機構16を介して
スクリュシャフト17にも伝動されるようになってい
る。
ると、一端部の縦送り駆動カム12aが苗載台3に設け
られる縦送り機構(図示せず)の作動レバーを横送りの
折り返し点に到達する毎に叩き、この叩き作動に伴う縦
送り機構の作動に基づいて苗載台3上のマット苗が所定
量縦送りされることになるが、縦送りシャフト12の動
力は、他端側に構成される横送り変速機構16を介して
スクリュシャフト17にも伝動されるようになってい
る。
【0007】前記スクリュシャフト17には、スライド
ブロック18が外嵌状に螺合するが、このスライドブロ
ック18は、スライドバー19を介して苗載台3に一体
的に連結されている。つまり、スクリュシャフト17の
一方向回転に伴ってスライドブロック18が左右往復移
動すると、これに連動して苗載台3が横送りされること
になり、このため、苗載台3に載置されるマット苗の下
端は、掻取口20aが形成されるエプロン20に沿って
摺動するようになっている。
ブロック18が外嵌状に螺合するが、このスライドブロ
ック18は、スライドバー19を介して苗載台3に一体
的に連結されている。つまり、スクリュシャフト17の
一方向回転に伴ってスライドブロック18が左右往復移
動すると、これに連動して苗載台3が横送りされること
になり、このため、苗載台3に載置されるマット苗の下
端は、掻取口20aが形成されるエプロン20に沿って
摺動するようになっている。
【0008】一方、21は前記プランタシャフト13の
一端部もしくは左右両端部に設けられるロータリケース
であって、該ロータリケース21は、プランタシャフト
13と一体的に回転するが、ケース中心部には、プラン
タシャフト13に回動自在に支持され、かつプランタケ
ース9側に噛合して回り止めされる太陽ギヤ22が内装
されている。この太陽ギヤ22には、一対の中間ギヤ2
3が180度位相ずれした位置でそれぞれ噛合し、さら
に各中間ギヤ23には、遊星ギヤ24がそれぞれ噛合し
ている。
一端部もしくは左右両端部に設けられるロータリケース
であって、該ロータリケース21は、プランタシャフト
13と一体的に回転するが、ケース中心部には、プラン
タシャフト13に回動自在に支持され、かつプランタケ
ース9側に噛合して回り止めされる太陽ギヤ22が内装
されている。この太陽ギヤ22には、一対の中間ギヤ2
3が180度位相ずれした位置でそれぞれ噛合し、さら
に各中間ギヤ23には、遊星ギヤ24がそれぞれ噛合し
ている。
【0009】25は植付爪(プランタビーク)26を備
えるプランタアームであって、該プランタアーム25の
基端部に一体的に突設される筒状シャフト27は、ロー
タリケース21の両端部に回動自在に軸承されると共
に、前記各遊星ギヤ24にスプライン結合されている。
即ち、植付作業を行うべく前記プランタシャフト13を
回転させた場合、これに伴ってロータリケース21が回
転すると共に、固定された太陽ギヤ22の周囲を公転し
ながら中間ギヤ23が自転し、さらに中間ギヤ23に噛
合する遊星ギヤ24が逆回りに自転することになるた
め、遊星ギヤ24に一体的に結合されるプランタアーム
25は、プランタシャフト13を中心として公転しつ
つ、筒状シャフト27を中心として逆方向に自転し、而
して、プランタアーム25の姿勢は、ロータリケース2
1の回転に拘わらず常時苗載台3側を向くようになって
いる。
えるプランタアームであって、該プランタアーム25の
基端部に一体的に突設される筒状シャフト27は、ロー
タリケース21の両端部に回動自在に軸承されると共
に、前記各遊星ギヤ24にスプライン結合されている。
即ち、植付作業を行うべく前記プランタシャフト13を
回転させた場合、これに伴ってロータリケース21が回
転すると共に、固定された太陽ギヤ22の周囲を公転し
ながら中間ギヤ23が自転し、さらに中間ギヤ23に噛
合する遊星ギヤ24が逆回りに自転することになるた
め、遊星ギヤ24に一体的に結合されるプランタアーム
25は、プランタシャフト13を中心として公転しつ
つ、筒状シャフト27を中心として逆方向に自転し、而
して、プランタアーム25の姿勢は、ロータリケース2
1の回転に拘わらず常時苗載台3側を向くようになって
いる。
【0010】また、前記太陽ギヤ22、中間ギヤ23お
よび遊星ギヤ24は何れも偏心ギヤで形成されている。
つまり、植付爪26が苗載台3から苗を掻取った後、前
方に膨らむ円弧を描きながら土中の植付位置に達し、そ
の後は直線的に上昇する半月状の静止軌跡(走行停止時
の先端運動軌跡)を描くように偏芯ギヤの角速度を設定
しているが、一方の植付爪26が苗載台3から苗を掻取
る時、それと同時に他方の植付爪26が植付けを実行
し、また、他方の植付爪26が苗載台3から苗を掻取る
時、それと同時に一方の植付爪26が植付けを実行する
よう植付爪26の位置設定および軌跡設定が成されてお
り、而してロータリケース21が一回転する毎に二回の
植付けが実行されるようになっている。
よび遊星ギヤ24は何れも偏心ギヤで形成されている。
つまり、植付爪26が苗載台3から苗を掻取った後、前
方に膨らむ円弧を描きながら土中の植付位置に達し、そ
の後は直線的に上昇する半月状の静止軌跡(走行停止時
の先端運動軌跡)を描くように偏芯ギヤの角速度を設定
しているが、一方の植付爪26が苗載台3から苗を掻取
る時、それと同時に他方の植付爪26が植付けを実行
し、また、他方の植付爪26が苗載台3から苗を掻取る
時、それと同時に一方の植付爪26が植付けを実行する
よう植付爪26の位置設定および軌跡設定が成されてお
り、而してロータリケース21が一回転する毎に二回の
植付けが実行されるようになっている。
【0011】さらに、28は前記筒状シャフト27内に
軸承されるカムシャフトであって、該カムシャフト28
の基端は、ロータリケース21に一体固定されている
が、その先端には、プランタアーム25内を臨むカム2
8aが一体的に形成されている。一方、29は植付爪2
6の内面に沿って進退自在なプランタフォークであっ
て、該プランタフォーク29の基端側を構成するロッド
29aは、弾機30によって常時後退側に付勢されると
共に、他端側が前記カム28aに接当する揺動アーム3
1の一端側に係合されている。そして、ロータリケース
21の回転に伴う植付作動に際し、植付爪26が植付位
置に達した段階でカム28aの大径部が揺動アーム31
の他端側を押圧し、これに連動するプランタフォーク2
9の前進作動に基づいて植付爪26から苗を押出すよう
になっている。
軸承されるカムシャフトであって、該カムシャフト28
の基端は、ロータリケース21に一体固定されている
が、その先端には、プランタアーム25内を臨むカム2
8aが一体的に形成されている。一方、29は植付爪2
6の内面に沿って進退自在なプランタフォークであっ
て、該プランタフォーク29の基端側を構成するロッド
29aは、弾機30によって常時後退側に付勢されると
共に、他端側が前記カム28aに接当する揺動アーム3
1の一端側に係合されている。そして、ロータリケース
21の回転に伴う植付作動に際し、植付爪26が植付位
置に達した段階でカム28aの大径部が揺動アーム31
の他端側を押圧し、これに連動するプランタフォーク2
9の前進作動に基づいて植付爪26から苗を押出すよう
になっている。
【0012】さて、前記分配シャフト11から各プラン
タシャフト13に動力を伝動するチェン伝動機構15
は、分配シャフト11側に一体的に設けられる駆動側ス
プロケット32と、プランタシャフト13側にプランタ
クラッチ機構33を介して連結される従動側スプロケッ
ト34との間に伝動チェン35を懸回すると共に、伝動
チェン35の弛み側をチェンタイト36で押圧するよう
構成されるが、前記従動側スプロケット34は、楕円ス
プロケット等の非円形スプロケット(歯数は従来の円形
スプロケットと同じ)で形成されている。即ち、チェン
伝動機構15は、植付爪26の軌跡運動に速度変動を生
じさせる不等速運動機構を構成しているが、一回転中に
発生する二回の増速域は、植付爪26の土中運動域およ
び掻取運動域に合致する一方、減速域は、掻取運動域と
土中運動域との間の中間運動域に合致するように設定さ
れており、このため、植付爪26の全体速度(植付周
期)を変えることなく、掻取運動速度および土中運動速
度を増速すると共に、掻取苗を保持している中間運動域
の運動速度を減速するようになっている。
タシャフト13に動力を伝動するチェン伝動機構15
は、分配シャフト11側に一体的に設けられる駆動側ス
プロケット32と、プランタシャフト13側にプランタ
クラッチ機構33を介して連結される従動側スプロケッ
ト34との間に伝動チェン35を懸回すると共に、伝動
チェン35の弛み側をチェンタイト36で押圧するよう
構成されるが、前記従動側スプロケット34は、楕円ス
プロケット等の非円形スプロケット(歯数は従来の円形
スプロケットと同じ)で形成されている。即ち、チェン
伝動機構15は、植付爪26の軌跡運動に速度変動を生
じさせる不等速運動機構を構成しているが、一回転中に
発生する二回の増速域は、植付爪26の土中運動域およ
び掻取運動域に合致する一方、減速域は、掻取運動域と
土中運動域との間の中間運動域に合致するように設定さ
れており、このため、植付爪26の全体速度(植付周
期)を変えることなく、掻取運動速度および土中運動速
度を増速すると共に、掻取苗を保持している中間運動域
の運動速度を減速するようになっている。
【0013】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、ロータリケース21に設けられる植付爪26は、
ロータリケース21の回転に伴って所定の軌跡運動を
し、該軌跡運動に基づいて苗載台3から苗を掻取ると共
に、掻取った苗を土中に植付けることになるが、ロータ
リケース21に動力を伝動するチェン伝動機構15を非
円形スプロケットを用いた不等速運動機構に構成すると
共に、その増速域を植付爪26の土中運動域に合致させ
たため、植付爪26の全体速度(植付周期)を変えるこ
となく土中運動速度を増速することが可能になる。従っ
て、図6に示す様に、広い株間(例えば24cm)で作
業を行うべく植付爪26の全体速度を遅くしたとして
も、土中においては必要な運動速度を確保することがで
きる。つまり、苗を植え付けた後、植付爪26が植付苗
を引きずるような従来のランニング軌跡(走行時の先端
運動軌跡)を補正して広い株間に対応することが可能に
なる。
いて、ロータリケース21に設けられる植付爪26は、
ロータリケース21の回転に伴って所定の軌跡運動を
し、該軌跡運動に基づいて苗載台3から苗を掻取ると共
に、掻取った苗を土中に植付けることになるが、ロータ
リケース21に動力を伝動するチェン伝動機構15を非
円形スプロケットを用いた不等速運動機構に構成すると
共に、その増速域を植付爪26の土中運動域に合致させ
たため、植付爪26の全体速度(植付周期)を変えるこ
となく土中運動速度を増速することが可能になる。従っ
て、図6に示す様に、広い株間(例えば24cm)で作
業を行うべく植付爪26の全体速度を遅くしたとして
も、土中においては必要な運動速度を確保することがで
きる。つまり、苗を植え付けた後、植付爪26が植付苗
を引きずるような従来のランニング軌跡(走行時の先端
運動軌跡)を補正して広い株間に対応することが可能に
なる。
【0014】また、植付爪26が苗載台3から苗を掻取
る際にもその運動速度が増速されるため、図7に示す如
く、掻取り中における苗載台3の横送り量が従来に比し
て小さくなり、その結果、マット苗の床土の崩れを最小
限にして植付爪26の苗ホールド性を向上させることが
できる。
る際にもその運動速度が増速されるため、図7に示す如
く、掻取り中における苗載台3の横送り量が従来に比し
て小さくなり、その結果、マット苗の床土の崩れを最小
限にして植付爪26の苗ホールド性を向上させることが
できる。
【0015】一方、植付爪26が苗を掻取った後、掻取
り苗を植付位置まで保持する中間運動域では、その運動
速度が減速されるため、掻取り苗に作用する遠心力等が
小さくなり、その結果、掻取り苗のバラケや放擲を減少
させて植付精度の向上を計ることができる。
り苗を植付位置まで保持する中間運動域では、その運動
速度が減速されるため、掻取り苗に作用する遠心力等が
小さくなり、その結果、掻取り苗のバラケや放擲を減少
させて植付精度の向上を計ることができる。
【0016】また、植付爪26の動力を伝動するチェン
伝動機構15のスプロケットを非円形スプロケットに変
更する程度の簡単な構成で実施できるため、植付爪26
の軌跡を見直す等の大掛かりな設計変更を行うことを不
要にして実施コストを低減できる許りか、非円形スプロ
ケットの角速度設定を変更するだけで様々な株間仕様に
対応することが可能になる。
伝動機構15のスプロケットを非円形スプロケットに変
更する程度の簡単な構成で実施できるため、植付爪26
の軌跡を見直す等の大掛かりな設計変更を行うことを不
要にして実施コストを低減できる許りか、非円形スプロ
ケットの角速度設定を変更するだけで様々な株間仕様に
対応することが可能になる。
【0017】また、本実施例では、二本の植付爪26で
交互に植付けを行うロータリケース21を採用している
が、二本の植付爪26がそれぞれ掻取運動と植付運動と
を同時に行う同時運動域を確保し、その同時運動域を不
等速運動の増速域に設定したため、複雑な不等速運動機
構を用いることなく、掻取運動域および植付運動域を増
速できるという利点がある。
交互に植付けを行うロータリケース21を採用している
が、二本の植付爪26がそれぞれ掻取運動と植付運動と
を同時に行う同時運動域を確保し、その同時運動域を不
等速運動の増速域に設定したため、複雑な不等速運動機
構を用いることなく、掻取運動域および植付運動域を増
速できるという利点がある。
【0018】尚、本発明は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であって、例えば前記実施例で
は、二本の植付爪で交互に植付けを行うロータリ式を採
用すると共に、その運動を楕円スプロケットを用いて不
等速にしているが、一本の植付爪で植付けを行うクラン
ク式を採用したり、その他の不等速運動機構を採用して
も実施可能であることは言うまでもない。また、図8お
よび図9に示す第二実施例の様に、円形スプロケットで
形成される従動側スプロケット34に一旦動力を伝動し
た後、その動力を、一対の楕円ギヤ40から成る不等速
運動機構を介してプランタシャフト13に伝動するよう
にしてもよく、そしてこのものでは、非円形スプロケッ
トを用いた場合に発生する可能性がある伝動チェン35
の周期的な振れを防止できるうえに、ギヤ同志の噛合い
に基づいて円滑かつ確実な動力伝動を行うことができ
る。またさらに、図10に示す第三実施例の様に、入力
シャフト6が入力した動力を中間シャフト41に一旦伝
動した後、その動力を、チェン伝動機構14を介して縦
送りシャフト12に伝動する一方、一対の楕円ギヤ42
から成る不等速運動機構を介して分配シャフト11に伝
動するようにしてもよい。即ち、このものでは、分配シ
ャフト11から各プランタシャフト13に動力を分配す
る以前の段階で植付動力を不等速にするため、複数のチ
ェン伝動機構15を全て不等速運動機構に構成している
第一実施例に比して構造の簡略化が計れる許りか、株間
仕様の変更が一箇所で行えるという利点がある。
ものであることは勿論であって、例えば前記実施例で
は、二本の植付爪で交互に植付けを行うロータリ式を採
用すると共に、その運動を楕円スプロケットを用いて不
等速にしているが、一本の植付爪で植付けを行うクラン
ク式を採用したり、その他の不等速運動機構を採用して
も実施可能であることは言うまでもない。また、図8お
よび図9に示す第二実施例の様に、円形スプロケットで
形成される従動側スプロケット34に一旦動力を伝動し
た後、その動力を、一対の楕円ギヤ40から成る不等速
運動機構を介してプランタシャフト13に伝動するよう
にしてもよく、そしてこのものでは、非円形スプロケッ
トを用いた場合に発生する可能性がある伝動チェン35
の周期的な振れを防止できるうえに、ギヤ同志の噛合い
に基づいて円滑かつ確実な動力伝動を行うことができ
る。またさらに、図10に示す第三実施例の様に、入力
シャフト6が入力した動力を中間シャフト41に一旦伝
動した後、その動力を、チェン伝動機構14を介して縦
送りシャフト12に伝動する一方、一対の楕円ギヤ42
から成る不等速運動機構を介して分配シャフト11に伝
動するようにしてもよい。即ち、このものでは、分配シ
ャフト11から各プランタシャフト13に動力を分配す
る以前の段階で植付動力を不等速にするため、複数のチ
ェン伝動機構15を全て不等速運動機構に構成している
第一実施例に比して構造の簡略化が計れる許りか、株間
仕様の変更が一箇所で行えるという利点がある。
【0019】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、植付爪の軌跡運動に基づいて移植
苗を土中に植付けるものであるが、前記植付爪の動力伝
動経路中に、植付爪の軌跡運動に速度変動を生じさせる
不等速運動機構を介設すると共に、植付爪の土中運動域
を不等速運動機構の増速域に設定したため、植付爪の全
体速度(植付周期)を変えることなく土中運動速度を増
速することが可能になる。従って、植付株間を広げるべ
く植付爪の全体速度を遅くしたとしても、必要な土中運
動速度を確保することができ、この結果、植え付けた苗
を植付爪が引きずる不都合を解消して広い株間に対応す
ることができる。
れたものであるから、植付爪の軌跡運動に基づいて移植
苗を土中に植付けるものであるが、前記植付爪の動力伝
動経路中に、植付爪の軌跡運動に速度変動を生じさせる
不等速運動機構を介設すると共に、植付爪の土中運動域
を不等速運動機構の増速域に設定したため、植付爪の全
体速度(植付周期)を変えることなく土中運動速度を増
速することが可能になる。従って、植付株間を広げるべ
く植付爪の全体速度を遅くしたとしても、必要な土中運
動速度を確保することができ、この結果、植え付けた苗
を植付爪が引きずる不都合を解消して広い株間に対応す
ることができる。
【0020】しかも、植付爪の動力伝動経路中に非円形
ギヤ(スプロケット)等の不等速運動機構を介設する程
度の簡単な構成で実施できるため、植付爪の軌跡を見直
す等の大掛かりな設計変更を行う場合に比して実施コス
トを安くできる許りか、角速度が異なる不等速運動機構
を組込むだけで様々な株間仕様に対応できるという利点
もある。
ギヤ(スプロケット)等の不等速運動機構を介設する程
度の簡単な構成で実施できるため、植付爪の軌跡を見直
す等の大掛かりな設計変更を行う場合に比して実施コス
トを安くできる許りか、角速度が異なる不等速運動機構
を組込むだけで様々な株間仕様に対応できるという利点
もある。
【0021】また、植付爪の土中運動域のみならず、掻
取運動域も増速するようにした場合には、掻取り中にお
ける苗載台の横送り量が小さくなり、マット苗の床土の
崩れを最小限にして植付爪の苗ホールド性を向上させる
ことが可能になる。
取運動域も増速するようにした場合には、掻取り中にお
ける苗載台の横送り量が小さくなり、マット苗の床土の
崩れを最小限にして植付爪の苗ホールド性を向上させる
ことが可能になる。
【0022】また、複数の植付爪を備えるロータリケー
ス型のものにおいて、ロータリケースの回転域に、二本
の植付爪がそれぞれ掻取運動と植付運動とを同時に行う
同時運動域を設定し、該同時運動域を不等速運動機構の
増速域に設定した場合には、前記掻取運動域および土中
運動域の増速を同時に行うことができるため、不等速運
動機構の構造を簡略化してコストダウンに貢献できると
いう利点がある。
ス型のものにおいて、ロータリケースの回転域に、二本
の植付爪がそれぞれ掻取運動と植付運動とを同時に行う
同時運動域を設定し、該同時運動域を不等速運動機構の
増速域に設定した場合には、前記掻取運動域および土中
運動域の増速を同時に行うことができるため、不等速運
動機構の構造を簡略化してコストダウンに貢献できると
いう利点がある。
【図1】植付部の動力伝動経路を示す展開図である。
【図2】植付部の要部側面図である。
【図3】プランタケースおよびロータリケースの一部切
欠き側面図である。
欠き側面図である。
【図4】同上平面断面図である。
【図5】不等速運動機構を示す側面図である。
【図6】植付爪の軌跡を示す作用説明図である。
【図7】(A)は従来の掻取状態を示すマット苗の断面
図、(B)は本発明の掻取状態を示すマット苗の断面図
である。
図、(B)は本発明の掻取状態を示すマット苗の断面図
である。
【図8】第二実施例を示すプランタケースおよびロータ
リケースの平面断面図である。
リケースの平面断面図である。
【図9】第二実施例の不等速運動機構を示す側面図であ
る。
る。
【図10】第三実施例の動力伝動経路を示す展開図であ
る。
る。
1 植付作業部 3 苗載台 9 プランタケース 13 プランタシャフト 15 チェン伝動機構 21 ロータリケース 25 プランタアーム 26 植付爪 34 従動側スプロケット
Claims (3)
- 【請求項1】 植付爪の軌跡運動に基づいて移植苗を土
中に植付ける移植機において、前記植付爪の動力伝動経
路中に、植付爪の軌跡運動に速度変動を生じさせる不等
速運動機構を介設すると共に、植付爪の土中運動域を不
等速運動機構の増速域に設定したことを特徴とする移植
機。 - 【請求項2】 植付爪の軌跡運動に基づいて苗載台から
移植苗を掻取ると共に、掻取った移植苗を土中に植付け
る移植機において、前記植付爪の動力伝動経路中に、植
付爪の軌跡運動に速度変動を生じさせる不等速運動機構
を介設すると共に、植付爪の掻取運動域および土中運動
域を不等速運動機構の増速域に設定したことを特徴とす
る移植機。 - 【請求項3】 複数の植付爪をロータリケースに設け、
該ロータリケースの回転運動に基づいて複数の植付爪を
軌跡運動させる移植機において、前記ロータリケースの
回転域に、二本の植付爪がそれぞれ掻取運動と植付運動
とを同時に行う同時運動域を設定する一方、ロータリケ
ースの動力伝動経路中に、ロータリケースの回転運動に
速度変動を生じさせる不等速運動機構を介設し、さら
に、前記ロータリケースの同時運動域を不等速運動機構
の増速域に設定したことを特徴とする移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17444795A JPH0929A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17444795A JPH0929A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 移植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929A true JPH0929A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15978666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17444795A Pending JPH0929A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 移植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929A (ja) |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP17444795A patent/JPH0929A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050922 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060202 |