JPH09299897A - コンテナ洗浄・乾燥装置及び同装置によるコンテナ洗浄・乾燥方法 - Google Patents

コンテナ洗浄・乾燥装置及び同装置によるコンテナ洗浄・乾燥方法

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JPH09299897A
JPH09299897A JP12366496A JP12366496A JPH09299897A JP H09299897 A JPH09299897 A JP H09299897A JP 12366496 A JP12366496 A JP 12366496A JP 12366496 A JP12366496 A JP 12366496A JP H09299897 A JPH09299897 A JP H09299897A
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JP
Japan
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container
cleaning
drying
washing
hot water
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JP12366496A
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English (en)
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Takeo Sumiyoshi
建夫 住吉
Yutaka Ochi
豊 越智
Yasushi Uchiyama
靖 内山
Susumu Takagi
晋 高木
Shigeto Morisada
栄人 森定
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SABASU ENG KK
Sunstar Inc
Original Assignee
SABASU ENG KK
Sunstar Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無菌化、自動化を一層高め、且つ洗浄すべき
内容物に対応した洗浄パターンを自動選択できるコンテ
ナ洗浄・乾燥装置とこの装置を用いた洗浄・乾燥方法を
提案せんとする。 【解決手段】 搬入路、洗浄室、乾燥室及び搬出路を連
続配置するとともに、洗浄室内には高圧温水、低圧温水
及び蒸気等の異なる洗浄媒体を切替え使用できる機構を
設けて、コンテナの内外を同時に洗浄できるようにす
る。また乾燥室では除菌フィルターを用いて無菌清浄化
した熱風を作り、これをコンテナに吹きつける。そして
洗浄工程における洗浄パターンはコンテナに付された識
別標識から読み取り、これをデータベースと照合して自
動的に選択することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状又は練り状の
化粧品やシャンプー、リンス、その他の薬剤、更には食
品等を製造過程で収容する中間コンテナの洗浄・乾燥装
置とその洗浄・乾燥方法に関し、特に雑菌の混入、繁殖
防止に関して最大限の努力を払うことが要求される内容
物を収容するコンテナの洗浄装置とその洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液状又は練り状の化粧品やシャンプー、
リンス、その他の薬剤、更には食品等は製造過程では1
〜数トンの規模の中間コンテナに収容されている。コン
テナはその使用効率を上げるために異なる内容物を必要
に応じて入替えて使用するため、入替えに際してはコン
テナの洗浄が必須となっている。また入れ替える内容物
が同種のものである場合も雑菌を繁殖させないためには
入れ替え時の洗浄は重要である。
【0003】コンテナの洗浄は古くは作業員が手作業で
行っていた。コンテナ洗浄においては特にコンテナ内面
の洗浄に手間を要する。コンテナ内面に付着している内
容物は完全に除去する必要があるが、コンテナ内面の洗
浄はコンテナの上部開口を通じて行うしかなく重労働且
つ作業性も悪い。例えば、作業員が手作業で行う方法と
しては、コンテナ内面を手作業でブラッシングしたうえ
内面を洗浄し、そののち流通蒸気ホースをコンテナ内に
挿入して蒸気殺菌を行い、その後、自然乾燥させる方法
と、前記方法のうち手作業によるブラッシングの代わり
に、半自動の温水高圧スプレー装置を手作業でコンテナ
に装着して、コンテナ内を洗浄するようにした方法とが
あるが、いずれも手作業であるため重労働で作業性が悪
い。また自然乾燥であるため、水分除去が不十分であ
り、製品への結露水の混入や微生物発生の危険性もあ
る。更にコンテナ外面については作業員が汚れを拭き取
っている程度であって洗浄していないため、不衛生でも
あった。また、蒸気ホース、温水配管や蒸気殺菌直後の
コンテナを作業員が直接ハンドリングしていたため火傷
の危険性も大きかった。
【0004】このような状況のなかで、特開平2−26
8881号の「コンテナの洗浄方法」が出願され、この
なかで上記問題点のうちいくつかを解消した洗浄・乾燥
装置が開示されている。これは、複数のコンテナを人手
を要することなく連続して洗浄できるようにしたもので
ある。この装置は複数のコンテナを倒立状態で収容しう
る大きさのケーシングを設けて、この内部空間を洗浄室
となし、且つこのケーシングとは別に乾燥室を設けた構
成を有している。そして、洗浄工程を4つの工程に分け
て、第1工程ではコンテナ内部に下方から侵入させたノ
ズルから低圧の洗浄水を噴出させてコンテナ内面に付着
した大きな汚れを洗い流し、次いで第2工程では、この
湿ったコンテナを暫く放置して、頑固にコンテナ内面に
付着残留している汚れに洗浄剤を浸潤させ、この後、第
3工程において高圧の洗浄水を用いた仕上げ洗浄を行
い、この後、第4工程で放置による水切りを行う。そし
て更に第4工程では、シャッター構造を有する断熱箱内
において蒸気流通パイプからの放熱によって加熱した乾
燥空気をコンテナ内面に流通させてコンテナの完全乾燥
を行うというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この技術は上記各作業
の自動化についても言及しており、これによって、作業
員の負担と危険性が著しく軽減できる可能性が示唆さ
れ、また人が介在しなくなったことにより、雑菌の侵入
並びに繁殖の可能性も少なくなった。しかしながら、こ
の技術においても、いまだ解決すべき重要な課題が多く
残されている。例えば解決すべきテーマとしては、無
菌化、自動化の一層の向上を挙げることができる。こ
れらは次の内容を有している。 無菌化について 化粧品やシャンプー、リンス、その他の薬剤、更には食
品等においては、雑菌の侵入や繁殖は可能な限り、少な
くすることが要求されており、その要求水準は極めて高
い。前記技術では洗浄水には純水を用いて無菌化をはか
っているものの、乾燥工程においては無菌化に係わる工
夫はなく、洗浄工程でせっかく維持した無菌状態が乾燥
工程で破られるおそれがある。また前記技術では洗浄後
に加熱された高温空気によってコンテナを乾燥させるこ
とによりコンテナ内外面の水分除去を行っている程度
で、コンテナ内外面や装置周辺に付着した水分が雑菌繁
殖の温床となっているとの意識は希薄であり、したがっ
て無菌化をはかるうえでの工夫も不十分となっている。 自動化について 中間コンテナに格納される内容物の種類は様々であり、
各内容物に最も適した洗浄パターンがある。例えばシャ
ンプー製造工場ではリンス等の関連製品も製造している
場合が多いが、シャンプーとリンスとでは、これらを除
去するための効率的洗浄パターンは異なる。上記技術で
多種類の内容物に対応しようとすれば、各コンテナを洗
浄する度に洗浄装置を個別に制御するしかなく、極めて
面倒である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような現状
に鑑みなされたものであり、コンテナ洗浄・乾燥装置の
一層の無菌化をはかるとともに、自動化をより進めて作
業員の負担を軽減し、更に各処理工程の配置関係を工夫
することで洗浄・乾燥の効率を高めたコンテナ洗浄・乾
燥装置と、この装置を用いた洗浄・乾燥方法に関する。
【0007】このような課題を解決すべく検討した結
果、次の着想を得た。即ち、無菌化については、コンテ
ナ内外面への水分付着を防止することに止まらず、本洗
浄・乾燥装置自体あるいはその周囲に水分が付着残留し
ないように努める。また自動化については、コンテナに
識別標識を付すとともに、この識別標識の内容を読み取
り、そのコンテナに入っていた内容物を特定できる手段
を設け、特定された内容物を洗い流すのに必要な洗浄パ
ターンをデータベースから呼び出すようにする。
【0008】このような着想を具体化した本発明のコン
テナ洗浄・乾燥装置は次の構成を有する。請求項1記載
のコンテナ洗浄・乾燥装置は、前工程から使用済のコン
テナを受け取り、搬入途上にコンテナ表面に付された識
別標識を読み取る手段を備えた搬入路と、この搬入路に
連続させて設けた洗浄室であって、コンテナを格納しう
る大きさのケーシングを外装体とし、同室に格納された
コンテナ上方位置にはコンテナの上部開口を通じてコン
テナ内部に侵入する昇降自在な回転する内洗浄ノズルを
設けるとともにコンテナの周囲位置にはコンテナ外面及
び脚部を洗浄する外洗浄ノズルを設け、前記内洗浄ノズ
ルは高圧温水、低圧温水及び蒸気のうち二種以上を切り
換えて噴出する構造となし、一方、外洗浄ノズルは少な
くとも高圧温水、低圧温水及び蒸気のうちの1種を噴出
するようにした洗浄室と、開閉できる隔壁を介して前記
洗浄室の隣接位置に設けた乾燥室であって、コンテナを
格納しうる大きさのケーシングを外装体となし、同室に
格納されたコンテナ上方位置にはコンテナの上部開口を
通じてコンテナ内部に侵入する昇降自在な熱風噴出手段
を設けるとともに、コンテナの周囲位置にはコンテナ外
面に常温風又は熱風を吹きつける送風手段を設け、且つ
少なくとも熱風噴出手段への熱風の供給路に除菌フィル
ターを設けて熱風噴出手段から噴出する熱風を無菌清浄
化してなる乾燥室と、この乾燥室に連続して設けられ、
コンテナを次工程に受け渡す手段を備えた搬出路と、前
記搬入路のコンテナ受け取り部から洗浄室及び乾燥室を
経由して搬出路のコンテナ受け渡し部にいたるまでの経
路をコンテナを順次移送する移送手段と、前記搬入路に
設けた読み取り手段によって読み取られた識別標識の内
容に対応する洗浄パターンをデータベースを参照して特
定するとともに、この特定された洗浄パターンに従って
洗浄室内の装置を制御する洗浄パターン制御部と、を備
えたことを特徴としている。
【0009】コンテナは搬入路及び搬出路上を停止させ
ることなく常時移動させても良いが、請求項2記載のよ
うに、搬入路後半に洗浄前の前処理と処理サイクル調整
用の待機空間を設けたり、搬出路前半に乾燥後の後処理
と処理サイクルを調整用の乾燥後待機空間を設けてもよ
い。
【0010】搬入路、洗浄室、乾燥室及び搬出路の具体
的配置態様としては直線状、U字状のいずれもが利用で
きるが、請求項3記載のように、前端位置を揃えて平行
配置した搬入路と搬出路を、洗浄室と乾燥室の隣接方向
に直交させた状態で洗浄室及び乾燥室に接続して全体を
U字型配置となしたものを用いることが無人搬送車との
受け渡しには都合が良い。
【0011】コンテナの口縁は一般に洗浄しにくいが、
請求項4記載のように洗浄室内における内洗浄ノズルよ
り上方位置に、内洗浄ノズルからの噴射水をコンテナ口
部へ向かって反射させる傘状反射壁を、コンテナ口部を
覆うようにして設ければ口縁の洗浄が容易となる。
【0012】また、本装置周辺への水分の飛び散りを防
止するために、請求項5記載のように、搬入路の底板を
搬入方向下方に向かって傾斜させて搬入経路で発生する
水分を一か所に収集し、且つ搬入路前端に傾斜底板表面
に向けて放水する放水手段を設けて、必要に応じて散水
することにより、傾斜底板表面の頑固な汚れを除去でき
るようにすることも好ましい。
【0013】またこの種のコンテナには下部に折曲した
抜き取り配管が取り付けられている場合が多いが、この
ような抜き取り配管の内部はコンテナ各部においても最
も洗浄しにくい箇所でもある。抜き取り配管内部をより
完全に洗浄するためには、請求項6記載のように、抜き
取り配管の開口に対面して蒸気を噴出する手段を設ける
ことが好ましい。
【0014】
【作用】上記構成のコンテナ洗浄・乾燥装置の動作内容
は次の各工程によって構成され、それぞれの工程は次の
内容を有している。 <受け取り工程>前工程から使用済のコンテナを搬入路
へ受け取り部を介して受け取る工程である。ここでいう
前工程とは多くの場合、無人搬送車によるストックヤー
ドからの使用済コンテナの移送を指している。この工程
では受渡しを確実に行うことが重要である。 <前処理工程>受け取ったコンテナから、洗浄に際して
邪魔となる付属部品、例えばコンテナ上蓋や下部バルブ
ユニットを取り外す。またコンテナ表面に付された識別
標識の内容を搬入路に設けられた読み取り装置によって
読み取り、コンテナ内に収容されていた内容物をホスト
コンピュータ等に構築されたデータベースを参照して特
定し、これに応じた洗浄パターンを読みだす。 <洗浄工程>前記前処理工程で選択された洗浄パターン
にしたがってコンテナの洗浄を行う。洗浄は、コンテナ
外面及びコンテナ内面の両方に放水してコンテナ内外面
を同時に行う。コンテナ内面を洗浄する内洗浄ノズルは
昇降自在且つ回転可能であり、コンテナを洗浄室に導入
する際には洗浄室上部に退避し、コンテナが所定位置に
セッティングされればコンテナの上部開口を通じてコン
テナ内部所定深さまで侵入して停止する。この侵入深さ
はコンテナの大きさによって変わる。コンテナに吹きつ
ける温水は低圧のものと高圧のものとを使いわけ、更に
これに加えて蒸気も使いわける。 <乾燥工程>洗浄を終えたコンテナは、移送手段によっ
て前記洗浄室に連接する乾燥室に移される。コンテナに
対しては内面及び外面の両方から乾燥風が吹きつけられ
る。特にコンテナ内面には除菌フィルターを通じて無菌
清浄化した熱風が吹きつけられる。 <後処理工程>乾燥後のコンテナは乾燥室から出された
うえ、洗浄前に取り外した付属品、例えば上蓋や下部バ
ルブユニットが取り付けられ、コンテナを次工程に渡し
うる形態にする。 <受渡し工程>付属部品が取り付けられたコンテナを搬
出路を通じて、次工程への受渡し位置まで移動させ、受
渡し部を通じて次工程に受け渡す。ここでいう次工程と
は多くの場合、無人搬送車への積み込みである。
【0015】本洗浄・乾燥装置はこのように動作する
が、温水及び蒸気等の洗浄媒体あるいは乾燥媒体である
熱風の温度を常に一定に保つことは、これら媒体の供給
源の加熱能力の安定性や季節による外気温の変動を考え
ると難しい。また仮にこれら媒体の温度を一定に保つこ
とができたとしても、季節によりコンテナの表面温度に
はかなりの差があり、洗浄や乾燥更には殺菌効果に影響
を及ぼす。このような事態を避けるための方法として
は、洗浄媒体である温水、蒸気又は乾燥媒体である熱風
の各媒体の温度を測定する手段をそれぞれ設け、これら
洗浄媒体の温度が予め設定された温度以上となった時間
をそれぞれ積算し、この積算時間が所定時間に到達した
段階でその各媒体による処理動作を完了させることがな
どが考えられる。このような方法を採用すれば媒体の温
度にばらつきがあっても所定温度以上で処理する時間を
一定時間以上確保できるので、予定された洗浄、乾燥、
更には殺菌効果を得ることが可能となる。
【0016】また、洗浄媒体の温度変化に加えて、コン
テナ表面温度も変化する場合がある。例えば季節の違い
により外気温に差が生じる場合などが、この例に相当す
る。このような場合は、請求項8に示すように、コンテ
ナ内部にコンテナ内部の雰囲気温度を測定する手段を設
け、この温度が予め設定された温度以上となった時間を
積算し、この積算時間が所定時間に到達した段階で温
水、蒸気のそれぞれの吹き付け動作を完了させるように
することが好ましい。この場合、洗浄媒体の温度変動に
加えてコンテナ表面温度に変動があったとしても、所定
温度以上で処理する時間を常に一定時間以上確保できる
ので、予定された洗浄、殺菌効果をより確実に得ること
ができる。このような処理時間を予め設定された所定温
度以上となった積算時間によって管理するという考え方
は乾燥工程にも適用できる。
【0017】また、蒸気噴射は温水吹き付けの前あるい
は温水吹き付け途中に行ってもよいが、より好ましくは
請求項9記載のように温水による洗浄の後に行って、殺
菌処理と予備乾燥処理を兼ねることが好ましい。
【0018】更に、請求項10に記載したように、洗浄
工程の最終段階において、エアーを吹きつけてコンテナ
表面の残留水滴を強制除去するようにすれば、乾燥室で
の乾燥処理時間は著しく短くできる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を図示した実施
例に基づき説明する。図1〜図4は本発明のコンテナ洗
浄・乾燥装置を示し、図1は搬入路及び搬出路を含む本
コンテナ洗浄・乾燥装置全体における移送手段の概要を
見た横断面図、図2(a)は正面側から洗浄室及び乾燥
室を見た搬送機構を簡略表現した断面説明図、図3は左
側面から見た断面図、図4は洗浄室及び乾燥室上部位置
から両室の平面状態を見た断面図である。本コンテナ洗
浄・乾燥装置は製造工程において化粧品やシャンプー、
リンス、その他の薬剤、更には食品等が収容されていた
コンテナを、再充填に際して洗浄するためのものであ
る。再充填する内容物は、その前に充填されていたもの
と同じものである場合と異なる場合とがある。本コンテ
ナ洗浄・乾燥装置は上記製品の製造過程における、内容
物の払出し工程と再充填工程との間に置かれ、これら両
工程との間を無人搬送車によって接続している。
【0020】図1に示すように本コンテナ洗浄・乾燥装
置Aは、搬入路1、洗浄室50、乾燥室100、搬出路
150と、これら各部間を搬入路1から搬出路150に
向かってコンテナを移送する移送手段200と、洗浄パ
ターンを制御する洗浄パターン制御部とから主として構
成されている。洗浄パターン制御部は図示外のホストコ
ンピュータが関与している。各部の配置は図示するよう
に、洗浄室50と乾燥室100とが隣接配置され、これ
ら洗浄室50と乾燥室100の隣接方向に対して直交方
向に搬入路1と搬出路150を平行配置し、全体として
U字型配置となし、且つ搬入路1と搬出路150の前端
位置を揃えている。そして、搬入路1につながる洗浄室
50前面には上下に開閉する扉51を、また搬出路15
0につながる乾燥室100前面には上下に開閉する扉1
01を設け、洗浄室50と乾燥室100との間には上下
に開閉する隔壁60を設けている。以下、各部について
説明する。
【0021】搬入路1及び搬出路150は図1及び図3
に示すように、共に搬送方向にコンテナBを2個ずつ並
べることができる長さを有し、且つその移送手段200
としてはチェーンコンベア2,152を用いている。搬
入路1及び搬出路150の前端位置にはストッパー3,
153が取り付けられ、搬入路1及び搬出路150から
コンテナBが不用意に落下しないようにしている。スト
ッパー3,153の方式及び形状は前記目的に叶うもの
であれば特に限定されない。また搬入路1前端には無人
搬送車からコンテナBを受け取るための受け取り部7が
設けられ、他方、搬出路150前端には洗浄・乾燥処理
後のコンテナBを無人搬送車に受け渡すための受け渡し
部157が設けられている。これら受け取り部7及び受
け渡し部157としてはコンテナBが安全且つ確実に移
動できるものであれば任意のものが採用できる。図示し
ないが搬入路1前端には着荷センサーが取り付けられて
おり、無人搬送車から移載されたことを検出できるよう
になっている。また搬入路1には着荷後のコンテナBが
次工程に不用意に移動しないようにするためのストッパ
ー(図示せず)も設けている。このストッパーは次工程
からの搬送要求があって始めて解除されるようになって
いる。搬入路1には図5及び図6に示すように水受け用
の底板4が設けられている。底板4は奥行き下方に向か
って傾斜しており、コンテナBから底板4上に落下した
水分を一か所に収集できるようになっている。また搬入
路1前端には底板4を洗浄するための複数のノズル6を
持った散水管5が横設されており、底板4表面にしつこ
い汚れ等を除去する必要がある場合には、この散水管5
を通じて底板4表面に温水や常温水、更には洗浄液を散
水できるようになっている。搬入路1に落下する水分を
一括収集するのは、雑菌繁殖の温床となる管理外の水分
の存在を装置周辺から可能な限り減らすという設計方針
に基づいている。一方、搬出路150には傾斜底板及び
散水管は設けられていない。これは洗浄・乾燥後のコン
テナBが全く清浄であり、水分付着が全くないとの前提
に立っているためである。搬入路1及び搬出路150の
長さをコンテナ2個分とするのは、洗浄室50の手前位
置に洗浄前待機空間8を設け、他方、乾燥室100から
出た位置に乾燥後待機空間158を設けて、この空間に
おいて洗浄前の前処理及び乾燥後の後処理を行わんがた
めである。洗浄前の前処理としては、コンテナ上蓋、ベ
ントフィルターユニット、下部バルブユニット等の付属
部品の取り外し作業が挙げられる。また乾燥後の後処理
としては洗浄前に取り外した、これら付属部品の取り付
けが挙げられる。これら前処理及び後処理も自動化する
ことが好ましいのはいうまでもないが、その作業内容が
機械化が困難であることから現状では作業員による手作
業に依存するしかない。コンテナBが通過する搬入路1
の側部位置には、コンテナB表面に付されたバーコード
を読み取るバーコードリーダ9が設置されている。ここ
では識別標識としてバーコードを用いているが、他の識
別標識を用いることも可能である。この場合は読み取り
機も識別標識に対応したものを使用する。バーコードに
は少なくともコンテナを区別するためのIDコードが含
まれている。そして図示外のホストコンピュータにはコ
ンテナBのIDコードと充填された内容物の種別とを関
連付ける履歴に関するデータベースが構築されており、
コンテナBに付されたバーコードを読み取ることでその
使用済コンテナBに直前まで充填されていた内容物を特
定し、且つ特定された内容物に対応した洗浄パターンを
自動選択するようにしている。前記データベースにはコ
ンテナBの大きさやノズルの挿入口となる上端開口の高
さ位置も記録しておき、後述する内洗浄ノズルの降下位
置も決定する。本実施例では各コンテナのIDコードと
収容されている内容物の履歴に関するデータベースはホ
ストコンピュータ側に記憶し、各内容物に応じた洗浄パ
ターンは洗浄・乾燥装置Aに記憶しているが、この洗浄
パターンもホストコンピュータに記憶させてもよいこと
はいうまでもない。
【0022】また本実施例では、搬出路150の側部位
置にもバーコードリーダ159を設け、乾燥後待機空間
158を通過するコンテナBが洗浄前待機空間8におい
て認識したコンテナBと同じものであることを再確認
し、合わせて、この時点で洗浄指令を完結させる信号を
発するためのものである。ただし制御フローを変更させ
ることにより、このバーコード159は省略することも
できる。
【0023】図1に示すように、搬入路1の受け取り部
7から搬出路150の受け渡し部157までコンテナB
を移動させる役目を担うものは移送手段200である。
この移送手段200は搬入路1内での移動を担うチェー
ンコンベア2、洗浄室50内での奥行き方向の移動を担
うローラコンベア52、同室内の幅方向への移動を担う
チェーンコンベア53、乾燥室100内での幅方向への
移動を担うチェーンコンベア103、同室内での入口方
向への移動を担うローラコンベア102とから構成され
ている。そしてローラコンベア52は平行配置したチェ
ーンコンベア53間に挟まれた主ローラコンベア52a
と扉51の背後に位置する補助ローラコンベア52bと
から構成され、他方、ローラコンベア102も同様に平
行配置したチェーンコンベア103間に挟まれた主ロー
ラコンベア102aと扉101の直前に位置する補助ロ
ーラコンベア102bとから構成されている。図7に示
すように、主ローラコンベア52aはそれぞれ昇降シリ
ンダ61によって昇降可能な構成としており、コンテナ
Bを洗浄室50の奥行き方向へ移動する場合は昇降シリ
ンダ61を上昇させて主ローラコンベア52aによって
コンテナBの底板B3を支えて移動できるようにしてい
る。またコンテナBを幅方向に移動する場合は前記昇降
シリンダ61を降下させてチェーンコンベア53によっ
てコンテナBの全重量を支えて移動させる。尚、ここで
は詳細について触れないが主ローラコンベア102aも
同様な構成を有している。
【0024】洗浄室50の詳細は図2〜図4で示され
る。洗浄室50はほぼ密閉されたケーシング54を外装
体とし、上下に開閉する隔壁60を介して乾燥室100
に隣合い、搬入路1とは上下に開閉する扉51を介して
接続されている。洗浄室50内に設けられる洗浄設備は
温水、蒸気(スチーム)、エアーをそれぞれ独立して噴
出できる構成であり、それぞれ独立したノズルを設けて
いる。各ノズルへの配管の概略は図8で示される。ノズ
ルはコンテナ内面に温水と蒸気を吹きつける内洗浄ノズ
ル55とコンテナ外面に温水と蒸気を吹きつける外洗浄
ノズル56に大別される。内洗浄ノズル55は昇降可能
で且つ360°回転できる構成であり、高圧温水供給用
の高圧温水管57、低圧温水供給用の低圧温水管58、
スチーム供給用のスチーム管59を集合させ、各配管か
らの温水及びスチームの噴出を切替え制御できるように
なしている。内洗浄ノズル55を昇降可能としたのは、
洗浄室50へのコンテナBの出入りに際して邪魔になら
ないようにすることと、コンテナBの高さに応じて内洗
浄ノズル55のコンテナB内部への侵入深さを調節する
ためである。
【0025】また内洗浄ノズル55には温度センサー
(図示せず)が取り付けられており、内洗浄ノズル55
の昇降に伴って、この温度センサーも昇降するようにな
っている。この温度センサーはコンテナB内部の雰囲気
温度を検出するためのものである。ところで、所望のコ
ンテナの洗浄や殺菌効果を実現しようとすれば、温水や
蒸気の吹き付け時間だけに留意するだけでなく、これら
媒体の温度が極めて重要となり、一定温度以上でどれだ
けの時間吹き付けたかが重要となる。そして、この媒体
の温度は洗浄しようとする内容物の種類によっても異な
る。同種のことは乾燥室100内における乾燥処理の場
合にも当てはまり、一定以上の温度でどれだけの時間、
熱風を吹き付けたかが重要となる。ただしこの場合の温
度は収容されていた内容物ではなく、コンテナBの熱容
量に依存する。このように温水や蒸気等の洗浄媒体や熱
風等の乾燥媒体の温度を一定温度以上で安定的に維持す
ることが重要となるが、加熱源の能力限界や外気温の温
度差等の要因があるため、これら媒体の温度を一定温度
以上に維持することは難しい。しかも実際の洗浄効果及
び乾燥効果はこれら媒体の温度に加えてコンテナ表面温
度も影響することから、安定した洗浄効果及び乾燥効果
を常に得ることを一層難しくしている。本発明では、こ
れを積算時間という概念を導入して本装置を制御するこ
とによって解決した。そして、コンテナB内部の雰囲気
温度を内洗浄ノズル55に取り付けた温度センサーによ
って測定することとし、例えば図14に示すような温度
変化がある場合には、温度が予め設定された所定温度P
を越えている時間t1,t2…tnを順次積算し、この
積算値t1+t2+……tnが所定時間Tsを越えたと
きにそれぞれの媒体の吹き付け動作を終了させるように
している。この実施例では測定温度としてコンテナB内
部の雰囲気温度を用いているため、媒体の温度フレのみ
ならず、コンテナBの表面温度や外気温の変化による影
響があっても常に安定した洗浄効果や乾燥効果が得られ
ることになる。尚、本実施例のようにコンテナB内部の
雰囲気温度を測定するのではなく、温水、蒸気や熱風等
の媒体の温度を測定することも考えられる。この場合
は、コンテナB表面温度や外気温の変動に起因する洗浄
効果及び乾燥効果の変動については解消できないが、媒
体の温度変化による洗浄効果及び乾燥効果の変動は解消
することができる。このような媒体の吹き付け時間の積
算制御は、温水、蒸気、熱風の全てに適用してもよいが
一部にのみ適用する場合もある。
【0026】内洗浄ノズル55にはこの内洗浄ノズル5
5と一緒に昇降する傘状反射壁68が設けられ、内洗浄
ノズル55がコンテナB内に降下侵入したときには、図
9に示すようにこの傘状反射壁68がコンテナBの上部
開口B1を覆い、内洗浄ノズル55から噴出された温水
の一部が傘状反射壁68の内面で反射して口縁B2を洗
浄するように構成されている。一方、外洗浄ノズル56
は、コンテナBの高さ方向に長く配管した低圧温水管6
1に複数個設けた低圧温水ノズル63と、コンテナBの
側部に洗浄室50の奥行き方向に長くして設けたスチー
ム管62に複数個設けたスチームノズル64とに区別さ
れる。ここで、低圧温水は軽度な汚れや予備洗浄目的で
使用され、他方、高圧温水は頑固な汚れに対して使用さ
れる。これら温水は洗浄室50の背後空間に設けた水タ
ンク65に一旦、市水を貯めたうえ、この市水をスチー
ムを熱源とする熱交換機66(図8参照)に通して温水
化して使用している。また温水には必要に応じて薬注タ
ンク67からの洗浄用薬剤が供給される。スチームノズ
ル64から噴出される高温スチームはコンテナBを殺菌
すると同時に乾燥室100への移動に先立ってコンテナ
Bを予備乾燥しておく役目もはたし、これにより次工程
である乾燥工程における処理時間の大幅な短縮をはかっ
ている。スチームノズル64からスチームが噴出される
際には内洗浄ノズル55からもスチーム管59を通じて
スチームが供給されコンテナBの内外両面から殺菌と予
備乾燥が行われる。このようなスチームの噴出は通常、
温水による洗浄を終えた後に行われる。
【0027】これら各配管からの高圧温水、低圧温水及
びスチームの噴出パターン、即ち洗浄パターンはコンテ
ナBに収容されていた内容物の種類に応じて決定され
る。内容物の特定はコンテナBに付されたバーコードに
書き込まれたコンテナBのIDを読み取って、これを図
示外のホストコンピュータ上に構築されたデータベース
を照合することによって行い、更にこの特定された内容
物を洗浄するのに最も適した洗浄パターンを本コンテナ
洗浄・乾燥装置に記録した別のデータベースを参照して
自動的に選択する。これら洗浄パターンについては後述
する。図2,図4に示すように洗浄室50と乾燥室10
0との間を仕切る隔壁60に近接する位置には、移動す
るコンテナBに対して圧縮空気を吹きつけるエアーノズ
ル69が洗浄室50の奥行き方向に複数個設けられてい
る。このエアーノズル69は洗浄終了後のコンテナB表
面の水分を洗浄室50内において可能な限り除去するた
めに使用されるもので、次工程である乾燥工程の処理時
間をはかるとともに、水分の存在を洗浄室50内に可能
な限り限定することによって雑菌繁殖の温床となりやす
い水分の存在箇所を可能な限り減らそうとの考えに基づ
いている。そしてこの考えをより徹底するために、図3
に示すように主ローラコンベア52aの下方に傾斜底板
70を設け、洗浄室50内で回収された排水の全てを一
か所に収集するとともに、搬入路1において底板4によ
り収集した排水と一括して本装置外に排水するようにし
ている。エアーノズル69をコンテナBの移動経路の上
部位置に設け、更に複数のエアーノズル107をコンテ
ナBの側部位置に設けたことで、エアーノズル69,1
07からの噴出エアーはコンテナBの移動動作を利用し
てコンテナB全体に吹きつけることが可能となり、コン
テナBのほぼ全体の水分を除去することができる。エア
ーノズル69は図例のものでは、洗浄室50内において
隔壁60近傍におけるコンテナBの上方位置に設けてい
るが、コンテナ表面の残留水滴を除去する目的のエアー
ノズルはコンテナBの移動により全体にエアーが当たれ
ばよいことから隔壁60に近接した乾燥室100側に設
けてもよい。同様にエアーノズル107は、図例のもの
では、乾燥室100内の隔壁60近傍位置においてコン
テナBの側部位置に設けているが、隔壁60に近接した
洗浄室50側に設けてもよい。
【0028】ところで、中間コンテナにおいては、図2
(b)に示すようにコンテナ下部に折曲した抜き取り配
管B4が取り付けられている場合が多い。このような抜
き取り配管B4は曲がっているため、内部の洗浄及び殺
菌が困難である。本実施例では、抜き取り配管B4内部
の洗浄・殺菌を確実化するために、図2(b)に示すよ
うに、抜き取り配管B4の開口に対面して蒸気を噴出す
るスチームノズル71を設けている。このスチームノズ
ル71はコンテナBを洗浄室50に引き込む主ローラコ
ンベア52aの上面を境にしてその上下に出没できる構
造となっており、コンテナBを移送する際には邪魔にな
らないように下方へ没し、抜き取り配管B4を洗浄する
際には上昇して抜き取り配管B4の開口部に対面するよ
うに構成されている。
【0029】以上、洗浄室50の一例を述べたが、洗浄
室50内部への各ノズルの配置は上記目的に照らして適
宜変更できる。洗浄室50において重要なのは、コンテ
ナBを内外両面から同時に洗浄すること、洗浄に高圧温
水、低圧温水及び蒸気等の異種の洗浄媒体を用いた複数
の段階があること、更にこれら複数の洗浄媒体による複
数段階の洗浄パターンが、コンテナBに付されたバーコ
ード等の識別標識に基づいて収容されていた内容物に対
応して自動的に選択されるということである。
【0030】乾燥室100は上下に開閉する隔壁60を
間に介在させて前記洗浄室50に隣接して設けられてい
る。乾燥室100はほぼ密閉されたケーシング104を
外装体となし、上下に開閉する扉101を介して搬出路
150に接続され、且つこのケーシング104内に乾燥
設備を設置した構成である。乾燥設備は、格納されたコ
ンテナBの開口の上方位置に設けた、コンテナB内部へ
の侵入を可能となした昇降可能な熱風管106とコンテ
ナBの側部位置に設けた複数のエアーノズル107とに
区別される。熱風管106には温度センサー(図示せ
ず)が取り付けられ、コンテナB内の雰囲気温度を測定
することで前述したように熱風を吹き付け時間の積算制
御を行えるよう構成されている。熱風管106はコンテ
ナB内部深く侵入してコンテナB内面を乾燥させるため
のものであり、この熱風管106への熱風供給には図4
及び図8に示すように高精度な除菌フィルタ(HEPA
フィルタ)108とヒータ109を組み込んだ熱風発生
器110を用いている。コンテナB内面乾燥に除菌フィ
ルタ108によって濾過した熱風を用いるのは、いかに
洗浄工程で無菌化をはかったとしても乾燥工程で菌の侵
入があれば無意味であるとの認識に基づいている。実
際、乾燥時の熱程度では死滅しない菌も多く、このため
コンテナ内部乾燥用に用いる熱風を無菌化することは重
要である。更に熱風管106は、当該熱風管106によ
る乾燥処理の後、高温化したコンテナBを冷やすために
クリーンな冷風を噴出する機能も有する。この冷風はヒ
ータ109を停止することで作りだしている。熱風管1
06が冷風を噴出することにより、次工程で待機してい
る作業員が火傷するおそれがなくなるとともに乾燥室1
00内にコンテナBが滞在している時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0031】次に本コンテナ洗浄・乾燥装置Aの作動態
様について述べる。図11は本装置の処理工程の概略を
示している。本装置は工程1〜6として区別される各工
程をU字状に配し、その最初の工程である工程1の作業
開始位置と最後の工程である工程6との作業終了位置と
を揃えている。各工程を図11及び図1〜10を参照し
ながら簡単に説明する。
【0032】<工程1:受け取り工程>無人搬送車Dが
運んできた使用済のコンテナBを搬入路1へ受け取り部
7を介して受け取る工程である。コンテナBが移載され
たことは着荷センサー(図示せず)によって確認され、
その後、次の工程からの移送要求があるまではコンテナ
Bをその位置に停止させておく。 <工程2:前処理工程>コンテナBを受け取ったコンテ
ナから、コンテナ上蓋、ベントフィルタユニット、下部
バルブユニットを取り外す。この作業は現在のところ作
業員が手作業で行うが、将来的には自動化することが好
ましい。またコンテナ表面に付されたバーコードをバー
コードリーダ9によって読み込みコンテナBのIDを認
識し、このID情報を遠隔配置されたホストコンピュー
タに送り込み、コンテナBに収容されていた内容物の履
歴をIDコードと関連付けて管理しているデータベース
を参照して、該当コンテナに収容されていた内容物を特
定し、その内容物を洗浄するのに適した洗浄パターンを
読みだす。上蓋が外された状態では空中からの塵や菌の
侵入が懸念されることから、上蓋を開放した後は、可能
な限り早く洗浄室50内へコンテナBを移送することが
好ましい。 <工程3:洗浄工程>扉51が開き、洗浄室50内へ移
送されたコンテナBに対し前記前処理工程で選択された
洗浄パターンにしたがって洗浄が行われる。洗浄は、コ
ンテナ外面及びコンテナ内面の両方を同時に行い、且つ
高圧温水、低圧温水、スチームを使い分けて複数段階に
分けて行われる。これら各段階に費やす時間は前述した
ように積算時間によって制御される。洗浄が終わると隔
壁60が開いてコンテナBは、チェーンコンベア53,
103(移送手段200)によって洗浄室50に隣接す
る乾燥室100に移される。このとき隔壁60の内側上
方に位置するエアーノズル69から乾燥風がエアーが吹
きつけられ、コンテナBの内外面に最後まで残っている
水分を完全に除去する。尚、洗浄パターンには例えば次
のようなものがある。 (基本パターン)温水投入→蒸気蒸し→抜き取り配管蒸
気蒸し→外面の低圧温水洗浄→内面の高圧温水スプレー
洗浄1→外面の低圧温水洗浄→蒸気殺菌1→内面の高圧
温水スプレー洗浄2→蒸気殺菌2 (パターンA) 温水投入(配管付残りの押し出しが目的)→蒸気蒸し
(壁面付着薬剤の軟化が目的)→抜き取り配管蒸気蒸し
(配管付着薬剤の軟化が目的)→内面の高圧温水スプレ
ー洗浄(高圧ジェットによる内面洗浄が目的)→外面の
低圧温水洗浄→蒸気殺菌(コンテナ内面の蒸気殺菌が目
的) (パターンB) 抜き取り配管蒸気蒸し(配管付着薬剤の軟化が目的)→
外面の低圧温水洗浄→内面の高圧温水スプレー洗浄(高
圧ジェットによる内面洗浄が目的)→外面の低圧温水洗
浄→蒸気殺菌(コンテナ内面の蒸気殺菌が目的) (パターンC) 洗浄対象内容物:油性薬剤、色素含有薬剤 温水投入(配管付残りの押し出しが目的)→蒸気蒸し
(壁面付着薬剤の軟化が目的)→抜き取り配管蒸気蒸し
(配管付着薬剤の軟化が目的)→外面の低圧温水洗浄→
高圧温水スプレー洗浄1(高圧ジェットによる内面洗浄
が目的)→外面の低圧温水洗浄→蒸気殺菌1→内面の
高圧温水スプレー洗浄2(高圧 ジェットによる内面洗
浄が目的)→蒸気殺菌2(コンテナ内面の蒸気殺菌) (パターンD) 温水投入(配管付残りの押し出しが目的)→蒸気蒸し
(壁面付着薬剤の軟化が目的)→抜き取り配管蒸気蒸し
(配管付着薬剤の軟化が目的)→外面の低圧温水洗浄→
内面の高圧温水スプレー洗浄(高圧ジェットによる内面
洗浄が目的)→外面の低圧温水洗浄→蒸気殺菌1→蒸気
殺菌2(コンテナ内面の蒸気殺菌) (パターンE) 温水投入(配管付残りの押し出しが目的)→抜き取り配
管蒸気蒸し(配管付着薬剤の軟化が目的)→外面の低圧
温水洗浄→内面の高圧温水スプレー洗浄1(高圧ジェト
による内面洗浄が目的)→外面の低圧温水洗浄→薬液殺
菌(コンテナ内面の薬液による殺菌が目的)→内面の高
圧温水スプレー洗浄2(殺菌剤のすすぎ) (パターンF) 抜き取り配管蒸気蒸し(配管付着薬剤の軟化が目的)→
外面の低圧温水洗浄→内面の高圧温水スプレー洗浄1
(高圧ジェトによる内面洗浄が目的)→外面の低圧温水
洗浄→薬液殺菌(コンテナ内面の薬液による殺菌が目
的)→内面の高圧温水スプレー洗浄2(殺菌剤のすす
ぎ)
【0033】洗浄工程のパターンは、このように多様で
ある。尚、上記各パターンにおいては「温水投入」や
「抜き取り配管蒸気蒸し」の段階が存在するが、これは
抜き取り配管B4が取り外せないコンテナを対象とした
場合である。抜き取り配管B4が完全に取り外せるもの
については、これら「温水投入」や「抜き取り配管蒸気
蒸し」の段階は不要である。
【0034】<工程4:乾燥工程>コンテナBが乾燥室
100に入り所定位置に停止すると天井から熱風ノズル
106が降りてきて、コンテナB内所定深さまで侵入し
て停止したのち熱風の吹きつけを開始し、コンテナBの
完全乾燥と殺菌を行う。熱風は高精度な除菌フィルタ
(HEPAフィルタ)108によって無菌化されている
ため、熱風の吹きつけに際して新たな菌の侵入は全くな
く、コンテナBの殺菌が完全に行われる。この乾燥工程
において熱風の吹き付けに費やす時間も積算時間で管理
される。一定時間、熱風の吹きつけが行われて乾燥及び
殺菌が完了すると、ヒータ109を停止させて熱風ノズ
ル106からの送風を冷風に切り替え、コンテナB表面
温度を作業員が触れても安全な温度にまで下げる。コン
テナBの乾燥並びに冷却が完了すると、扉101を開け
てコンテナBを搬出路150の乾燥後待機空間158に
移動させる。コンテナBは上蓋が開放した状態であるた
め、乾燥室100外に出れば、直ぐに蓋をする必要があ
り、このため扉101の開放及び移動は乾燥後待機空間
158に作業員が待機していることを確認したうえ行わ
れる。本実施例では作業員が扉101の開放ボタンを手
動操作することで作業員の待機状態を本装置に知らせる
ようにしている。 <工程5:後処理工程>乾燥室100から出されたコン
テナBは乾燥後待機空間158において、作業員によっ
て、上蓋、ベントフィルターユニット、下部バルブユニ
ット上蓋等の洗浄前に取り外した付属部品の取り付けが
行われ、コンテナBを次工程に渡しうる形態にする。 <工程6:受渡し工程>付属部品が取り付けが完了する
と、コンテナBは次工程への受渡し位置まで移動して待
機し、無人搬送車Dが搬出路150の前端に横付けされ
たことを知らせる信号を受けると、受渡し手段を通じて
無人搬送車Dに受け渡される。
【0035】以上、本コンテナ洗浄・乾燥装置の作動態
様の一例を述べたが、コンテナBへの付属部品の取り外
し及び取り付け以外の作業は全て自動化され、コンピュ
ータに連動した制御装置によって制御され、各工程間及
び工程内の動作手順は変更可能に登録できるようになっ
ている。そして操作指令は動作内容が表示されるタッチ
パネルの該当箇所を選択することで簡易に行えるよう工
夫されている。 また、ここで述べた実施例は図12に
示すように各処理工程(S1:受け取り工程、S2:前
処理工程、S3:洗浄工程、S4:乾燥工程、S5:後
処理工程、S6:受渡し工程)をU字型配列にして無人
搬送車からの受け取りと無人搬送車への受け渡しを1本
の通行路Cだけで行う場合であったが、図13に示すよ
うに各工程を直線状に配して受け取り用通行路と受け渡
し用通行路を別々に設けることもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明のコンテナ洗浄・乾燥装置は、高
圧温水、低圧温水、蒸気等の複数種の洗浄媒体を組み合
わせて内外両面からコンテナを洗浄し、しかもコンテナ
内容物の相違に対応して最も効率のよい洗浄パターンを
自動的に採用できるようにしたことにより極めて効率の
高い洗浄が可能となっている。また本装置は装置各部に
おいて雑菌繁殖の温床となる水分の存在を極力排除す工
夫を行うとともに、乾燥風を無菌清浄化する工夫を行っ
ているので、コンテナの完全無菌化が実現できるように
なる。
【0037】請求項2記載のように、搬入路後半に洗浄
前の前処理用の待機空間を設け、且つ搬出路前半に乾燥
後の後処理用の待機空間を設けた場合、この空間でコン
テナからの付属部品の取り外しと、コンテナへの取り付
け及び作業員によるコンテナの状態確認ができるととも
に、各処理工程間の処理時間の差を調整して効率のよい
運用ができるようになる。
【0038】請求項3のように、前端位置を揃えた状態
で搬入路と搬出路を平行配置して全体をU字型配置とし
たときは、装置全体の小型化がはかれるとともに無人搬
送車の通行路を本装置の片側だけとすることができ、共
通通路1本でコンテナの積み降ろし及び積み込みができ
る。
【0039】請求項4のように、傘状反射壁を、コンテ
ナ口部を覆うようにして設けた場合コンテナ内部に侵入
した内洗浄ノズルから噴出される高圧温水が傘状反射壁
内面で跳ね返り、コンテナの上部口縁を洗浄できる。
【0040】請求項5のように搬入路の底板を搬入方向
下方に向かって傾斜させた場合、搬入経路で発生する落
下水は一か所に収集する。また搬入路前端に傾斜底板表
面に向けて散水する散水手段を設けた場合、頑固な汚れ
も除去しやすくなる。
【0041】請求項6のように、コンテナ下部に取り付
けられた折曲した抜き取り配管の開口に対面して蒸気を
噴出する手段を設けた場合には、全体洗浄用のノズルで
は洗浄できなかった抜き取り配管の内部を効果的に洗浄
することができる。
【0042】請求項7記載のように温水による洗浄の後
に、蒸気をコンテナ内面及び外面の一方又は両方に噴射
して殺菌と乾燥を行った場合、乾燥室内での熱風による
殺菌の前にも殺菌を行うこととなるので殺菌処理は完璧
なものとなり、また乾燥室に入る前に予備乾燥もされる
ので、次工程である乾燥室内における乾燥処理時間を短
縮できる。
【0043】請求項8に示すように、コンテナ内部の雰
囲気温度を測定する手段を設け、この温度が予め設定さ
れた温度以上となった時間を積算し、この積算時間が所
定時間に到達した段階で温水、蒸気のそれぞれの吹き付
け動作を完了させるようにした場合は、温水や蒸気等の
洗浄媒体や熱風等の乾燥媒体の温度変動に加えてコンテ
ナ表面温度に変動があった場合でも、所定温度以上で処
理する時間を常に一定時間以上確保できるので、予定さ
れた洗浄、殺菌、乾燥効果をより確実に得ることができ
る。
【0044】請求項9記載のように温水による洗浄の後
に蒸気吹き付けを行うようにした場合は、殺菌処理と同
時に予備乾燥処理も行えるので、次工程である乾燥室で
の処理時間が短くなる。
【0045】更に、請求項10に記載したように、洗浄
工程の最終段階において、エアーを吹きつけてコンテナ
表面の残留水滴を強制除去するようにすれば、乾燥室で
の乾燥処理時間は一層短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンテナ洗浄・乾燥装置の装置全体
における移送手段の概要を見た横断面図
【図2】 (a)は同装置において搬入路及び搬出路が
設けられている正面側から洗浄室及び乾燥室を見た搬送
機構を簡略表現した断面説明図、(b)は洗浄室下部に
抜き取り配管蒸気蒸し用ノズルを出没可能に設けた状態
を示す説明図
【図3】 同装置を左側面から見た断面図
【図4】 同装置の洗浄室及び乾燥室上部位置から両室
の平面状態を見た断面図
【図5】 搬入路の概要を示し、(a)は平面図、
(b)は断面図
【図6】 搬入路の概要を示す要部斜視図
【図7】 洗浄室下部の移動手段を示し、(a)は主ロ
ーラコンベアが上昇した状態を示す説明図、(b)は主
ローラコンベアが降下した状態を示す説明図
【図8】 本コンテナ洗浄・乾燥装置の全体の配管図
【図9】 傘状反射壁内面で水流が反射している様子を
記す断面説明図
【図10】 洗浄室から乾燥室へ移動するコンテナの様
子を示す説明図
【図11】 各処理工程の配置の概要を示す説明図
【図12】 処理工程をU字状に配置した説明図
【図13】 処理工程を直線状に配置した説明図
【図14】 洗浄工程及び乾燥工程における処理時間を
積算時間によって管理する方法を示す説明用グラフ
【符号の説明】
A コンテナ洗浄・乾燥装置 B コンテナ B1 上部開口 B2 口縁 B3 底板 B4 抜き取り配管 C 通行路 D 無人搬送車 1 搬入路 2 チェーンコン
ベア 3 ストッパー 4 底板 5 散水管 6 ノズル 7 受け取り部 8 洗浄前待機空
間 9 バーコードリーダ 50 洗浄室 51 扉 52 ローラコンベア 52a 主ローラコンベア 52b 補助ロ
ーラコンベア 53 チェーンコンベア 54 ケーシン
グ 55 内洗浄ノズル 56 外洗浄ノ
ズル 57 高圧温水管 58 低圧温水
管 59 スチーム管 60 隔壁 61 昇降シリンダ 62 スチーム管 64 スチームノズル 65 水タンク 66 熱交換機 67 薬注タン
ク 68 傘状反射壁 69 エアーノ
ズル 70 傾斜底板 71 スチーム
ノズル 100 乾燥室 101 扉 102 ローラコンベア 102a 主ローラコンベア 102b 補助
ローラコンベア 103 チェーンコンベア 104 ケーシ
ング 104 ケーシング 106 熱風管 107 エアー
ノズル 108 除菌フィルタ 109 ヒータ 110 熱風発生器 150 搬出路 152 チェーンコンベア 153 ストッ
パー 157 受け渡し部 158 乾燥後
待機空間 159 バーコードリーダ 200 移送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 靖 大阪府高槻市月見町2−24第2荒木荘1F 6号 (72)発明者 高木 晋 徳島県板野郡松茂町笹木野八上 エスチュ アリー64−407号室 (72)発明者 森定 栄人 大阪府高槻市川西町2丁目6−8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前工程から使用済のコンテナを受け取
    り、搬入途上にコンテナ表面に付された識別標識を読み
    取る手段を備えた搬入路と、 この搬入路に連続させて設けた洗浄室であって、コンテ
    ナを格納しうる大きさのケーシングを外装体とし、同室
    に格納されたコンテナ上方位置にはコンテナの上部開口
    を通じてコンテナ内部に侵入する昇降自在な回転する内
    洗浄ノズルを設けるとともにコンテナの周囲位置にはコ
    ンテナ外面及び脚部を洗浄する外洗浄ノズルを設け、前
    記内洗浄ノズルは高圧温水、低圧温水及び蒸気のうち二
    種以上を切り換えて噴出する構造となし、一方、外洗浄
    ノズルは少なくとも高圧温水、低圧温水及び蒸気のうち
    の1種を噴出するようにした洗浄室と、 開閉できる隔壁を介して前記洗浄室の隣接位置に設けた
    乾燥室であって、コンテナを格納しうる大きさのケーシ
    ングを外装体となし、同室に格納されたコンテナ上方位
    置にはコンテナの上部開口を通じてコンテナ内部に侵入
    する昇降自在な熱風噴出手段を設けるとともに、コンテ
    ナの周囲位置にはコンテナ外面に常温風又は熱風を吹き
    つける送風手段を設け、且つ少なくとも熱風噴出手段へ
    の熱風の供給路に除菌フィルターを設けて熱風噴出手段
    から噴出する熱風を無菌清浄化してなる乾燥室と、 この乾燥室に連続して設けられ、コンテナを次工程に受
    け渡す手段を備えた搬出路と、 前記搬入路のコンテナ受け取り部から洗浄室及び乾燥室
    を経由して搬出路のコンテナ受け渡し部にいたるまでの
    経路をコンテナを順次移送する移送手段と、 前記搬入路に設けた読み取り手段によって読み取られた
    識別標識の内容に対応する洗浄パターンをデータベース
    を参照して特定するとともに、この特定された洗浄パタ
    ーンに従って洗浄室内の装置を制御する洗浄パターン制
    御部と、 を備えたコンテナ洗浄・乾燥装置。
  2. 【請求項2】 搬入路後半に洗浄前の前処理用の待機空
    間を設け、且つ搬出路前半に乾燥後の後処理用の待機空
    間を設けてなる請求項1記載のコンテナ洗浄・乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】 前端位置を揃えた状態で平行配置した搬
    入路と搬出路を、洗浄室と乾燥室の隣接方向に直交させ
    て配置し、全体をU字型形状となした請求項1又は2記
    載のコンテナ洗浄・乾燥装置。
  4. 【請求項4】 内洗浄ノズルより上方位置に、内洗浄ノ
    ズルからの噴射水をコンテナ口部へ向かって反射する傘
    状反射壁を、コンテナ口部を覆うようにして設けてなる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナ洗浄・乾
    燥装置。
  5. 【請求項5】 搬入路の底板を搬入方向下方に向かって
    傾斜させ、搬入路前端にこの傾斜底板表面に向けて散水
    する散水手段を設けてなる請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のコンテナ洗浄・乾燥装置。
  6. 【請求項6】 コンテナ下部に取り付けられた折曲した
    抜き取り配管の開口に対面して蒸気を噴出する手段を設
    けてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテナ
    洗浄・乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前工程から使用済のコンテナを搬入路へ
    受け取り手段を介して受け取る受け取り工程と、 受け取ったコンテナから、洗浄に際して邪魔となる付属
    部品を取り外すとともに、コンテナ表面に付された識別
    標識の内容を読み取り、データベースを参照して洗浄パ
    ターンを特定する前処理工程と、 コンテナ内面に高圧温水、低圧温水及び蒸気のうち二種
    以上を切り換えて噴射し、他方、コンテナ外面には少な
    くとも高圧温水、低圧温水及び蒸気のうちの1種を噴射
    して前記洗浄パターンに沿ってコンテナ内外を同時に洗
    浄する洗浄工程と、 洗浄を終えたコンテナ内面に除菌フィルターを通じて無
    菌清浄化した熱風を吹きつけるとともに、コンテナ外面
    に常温風又は熱風を吹きつけてコンテナ内外を同時に乾
    燥させる乾燥工程と、 乾燥後のコンテナに対して洗浄前に取り外した付属品を
    取り付けてコンテナを次工程に渡すための後処理を行う
    後処理工程と、 コンテナを搬出路を通じて次工程に受け渡す受渡し工程
    と、 を有するコンテナ洗浄・乾燥方法。
  8. 【請求項8】 コンテナ内部の雰囲気温度を測定する手
    段を設け、温水吹き付け動作、蒸気吹き付け動作又は熱
    風吹き付け動作において、この温度が予め設定された温
    度以上となった時間をそれぞれ積算し、この積算時間が
    所定時間に達した段階で温水、蒸気又は熱風のそれぞれ
    の吹き付け動作を完了させてなる請求項7記載のコンテ
    ナ洗浄・乾燥方法。
  9. 【請求項9】 温水による洗浄の後に、蒸気噴射による
    殺菌と乾燥を行う請求項7又は8記載のコンテナ洗浄・
    乾燥方法。
  10. 【請求項10】 洗浄工程の最終段階において、エアー
    を吹きつけてコンテナ表面の残留水滴を強制除去してな
    る請求項7〜9のいずれか1項に記載のコンテナ洗浄・
    乾燥方法。
JP12366496A 1996-05-17 1996-05-17 コンテナ洗浄・乾燥装置及び同装置によるコンテナ洗浄・乾燥方法 Withdrawn JPH09299897A (ja)

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