JPH09299829A - 摩擦帯電装置 - Google Patents

摩擦帯電装置

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JPH09299829A
JPH09299829A JP8122868A JP12286896A JPH09299829A JP H09299829 A JPH09299829 A JP H09299829A JP 8122868 A JP8122868 A JP 8122868A JP 12286896 A JP12286896 A JP 12286896A JP H09299829 A JPH09299829 A JP H09299829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電選別機の前処理で効果的にプラスチック
片を帯電させる。 【解決手段】 内面が帯電列中間位置にある基準プラス
チック材で覆われた円筒状の帯電容器3と、この帯電容
器3内に供給口3bからプラスチック片を供給する樹脂供
給手段4と、樹脂供給手段4により帯電容器3内に投入
されたプラスチック片を旋回して帯電容器3の内面に摩
擦接触させ、プラスチック片を帯電列に応じて帯電させ
る旋回摺接手段5とで構成した。基準プラスチック材よ
り帯電列が上位のプラスチック片にプラスの電荷を帯電
させ、帯電列が下位のプラスチック片にマイナスの電荷
を帯電させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リサイクル用の粉
砕プラスチック片などを種類ごとに分別する静電選別機
の前処理に使用される摩擦帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば現在製品および材料として消費
されるプラスチック類は、塩化ビニル系樹脂(以下PV
Cと略する)、ポリエチレン系樹脂(以下PEと略す
る)、ポリプロピレン系樹脂(以下PPと略する)、ポ
リスチレン系樹脂(以下PSと略する)およびメタクリ
ル樹脂〔アクリル樹脂〕(以下PMMAと略する)が全
体の約80%を占め、回収される廃プラスチックも前記
樹脂類がほとんどを占めると考えられる。またペットボ
トルとして多用されるポリエチレンテレフタラート樹脂
(以下PETと略する)も独自に集荷されつつある。こ
れら樹脂をリサイクルする場合、樹脂ごとに分別するこ
とが肝要であるが、その分離技術は確率されていない。
【0003】従来、粉砕ごみを選別するものとして、た
とえば静電選別機がある。この静電選別機は、接地され
たドラム電極と、高電圧を印加された固定電極とを具備
し、回転するドラム電極上に被選別物を投入してドラム
電極と固定電極とで形成される静電場を通過させ、強く
帯電されてドラム電極側に強く吸引される絶縁体と、帯
電されずドラム電極に反発する導体と、その中間の半導
体とに分離するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁体であ
るプラスチックは、その材質によりプラス(正)に帯電
されやすいものからマイナス(負)に帯電されやすいも
のを1列に並べたものとして、帯電列がある。この帯電
列を利用して、上記静電選別機でプラスチック片を材質
別に分離する場合、ドラム電極と固定電極とで形成され
る静電場では、各プラスチック片における帯電量(圧)
が極めて僅かな差であり、これを利用して選別するのは
困難である。
【0005】本発明は、前記帯電列の中間部分に位置す
る被摩擦材に摩擦されたプラスチック片では、帯電列に
おいて被摩擦材位置よりプラス側の帯電位置に位置する
ものはプラスの電荷が帯電され、反対に被摩擦材位置よ
りマイナス側の帯電位置に位置するものはマイナスの電
荷が帯電される点と、プラスチック片が長時間摩擦され
ることにより帯電量が大きくなり、静電選別機における
分別精度が向上できる点とに着目してなされたものであ
る。
【0006】本発明のうち請求項1記載の発明は、プラ
スチック片をより効果的に帯電させることができ、静電
選別機によるプラスチック片の材質毎の分別に寄与でき
る摩擦帯電装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、静電選別装置に供給
前にプラスチック片を前処理するための摩擦帯電装置で
あって、内面が被摩擦材で覆われた円筒状の帯電容器
と、この帯電容器内に供給口からプラスチック片を供給
する樹脂供給手段と、樹脂供給手段により帯電容器内に
投入されたプラスチック片を旋回して帯電容器内面に摩
擦接触させる旋回摺接手段とで構成されたものである。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記構成の被
摩擦材を、帯電列中間位置の基準プラスチック材により
構成したものである。さらに請求項3記載の発明は、上
記構成の旋回摺接手段を、帯電容器に接戦方向に接続さ
れた気送管とこの気送管に旋回気送空気を供給する気送
ファンとで構成し、帯電容器の内周面に沿ってプラスチ
ック片を送る螺旋状の流送摩擦経路を形成したものであ
る。
【0009】さらにまた請求項4記載の発明は、上記構
成の帯電容器の軸心部に送風管を配設するとともに、こ
の送風管にプラスチック片を帯電容器の内周面に押し付
ける摩擦用空気を噴射する空気孔を形成したものであ
る。
【0010】また請求項5記載の発明は、上記構成の帯
電容器を、内面に基準プラスチック材が内嵌または被覆
された金属製容器電極により形成するとともに、この容
器電極内に金属製中心電極を挿入し、前記容器電極と中
心電極に電圧を印加して容器電極内に帯電用静電場を形
成する高圧電源装置を設けたものである。
【0011】さらに請求項6記載の発明は、静電選別装
置に供給前にプラスチック片を前処理するための摩擦帯
電装置であって、円筒状の金属製容器電極と、この容器
電極内に供給口からプラスチック片を供給する樹脂供給
手段と、樹脂供給手段により容器電極内に回転自在に配
置され投入されたプラスチック片を攪拌して容器電極内
面に摩擦接触させる金属製攪拌翼電極と、前記容器電極
と攪拌翼電極に電圧を印加して容器電極内に静電場を形
成する高圧電源装置とを具備し、少なくとも容器電極の
内面を帯電列中間位置の基準プラスチック材で被覆した
ものである。
【0012】上記請求項1記載の発明によれば、樹脂供
給手段により摩擦容器内に供給されたプラスチック片
を、旋回摺接手段により旋回させつつ被摩擦材に摺接さ
せ、プラスチック片が被摩擦材の帯電列順位よりプラス
側の帯電位置である場合には、プラスチック片にプラス
の電荷が帯電され、また被摩擦材の帯電列順位よりマイ
ナス側の帯電位置の材質である場合には、プラスチック
片にマイナススの電荷が帯電されるので、静電選別機に
より、プラスチック片を帯電荷の極性および帯電量に基
づいて、効果的に種類別に分別することができる。
【0013】また請求項2記載の発明によれば、被摩擦
材を基準プラスチック材により構成したので、摩擦接触
により各プラスチック片に蓄えられた電荷が被摩擦材か
ら逃げにくく帯電量が良好に保持される、また基準プラ
スチック材と同一材質、または帯電列が同位置のものは
ほとんど帯電されず、基準プラスチック材の帯電列のプ
ラス側間マイナス側の帯電位置の材質に対してそれぞれ
の順位に即して、各プラスチック片にプラスの電荷とマ
イナスの電荷とが帯電されるので、静電選別機における
分別精度が向上される。
【0014】さらに請求項3記載の発明によれば、プラ
スチック片を旋回気送空気により螺旋状の流送摩擦経路
に沿って流送させ、各プラスチック片のプラス、マイナ
スの電荷に加え、被摩擦材への接触面積および時間を増
大させることにより、プラスチック片への帯電量を増加
させることができ、プラスチック片の種類毎の帯電量差
を拡大することができ、静電選別機における分別精度を
向上させることができる。
【0015】また請求項4記載の発明によれば、各プラ
スチック片のプラス、マイナスの電荷に加え、摩擦用空
気によりプラスチックと被摩擦材(基準プラスチック
材)との摩擦力を増大して効果的に帯電量を増大させる
ことができる。
【0016】さらにまた請求項5および6記載の発明に
よれば、上記各構成によれば、帯電容器内に静電場を形
成して、摩擦帯電と併用するので、プラスチック片への
帯電量を短時間に飛躍的に増大させることができ、短時
間で効率よく帯電を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る第1〜第5
の摩擦帯電装置の実施の形態を図1〜図7に基づいて説
明する。
【0018】まず第1の実施の形態を図1に示す。2は
静電選別装置1に供給前にプラスチック片を前処理する
ための摩擦帯電装置2で、内部に電位が中間部に位置す
る被摩擦材である基準プラスチック材が内面を覆う円筒
状の帯電容器3と、プラスチック片を貯留する供給ホッ
パ4aおよび定量ずる切り出すスクリュフィーダ4bお
よび調整バルブ4cを有して、プラスチック片供給口3
bから帯電容器3にプラスチック片を所定量ずつ供給す
る樹脂供給手段4と、送風ファン5aからプラスチック
片供給口3b近傍の送気口3cを介して帯電容器3内に
接線方向に供給され、樹脂供給手段4により帯電容器3
内に投入されたプラスチック片を旋回させて帯電容器3
の基準プラスチック材に摩擦接触させて帯電させ底部軸
心位置に形成された排出口3dから排出する旋回摺接手
段5とを具備している。
【0019】前記帯電容器3は、強度を保証する金属製
の外筒体3eに絶縁ピース3fを介して基準プラスチッ
ク材製の内筒体3aが内嵌固定されている。ここで被摩
擦材となる基準プラスチック材について説明する。被摩
擦材は、帯電列ではPSとほぼ同じ順位に位置する銅や
クロム、ニッケルなどの金属を使用することもできる。
しかし摩擦により帯電された電荷が金属との接触により
逃げるため、被摩擦材として絶縁材であるプラスチック
材を使用するほうがよい。ところで、回収量が多いPV
C、PE、PP、PS、PMMAおよびPETを帯電列
順に並べると、プラスに帯電されやすい側からPMMA
→PS→PE→PP→PET→PVC(PP→PVC→
PETを示す別資料もある)とマイナスに帯電されやす
い側に配列される。ここで中間の順位に位置するPS、
PE、PPのうち、たとえばPPを基準プラスチック材
として選択し、このPP製の基準プラスチック材に他の
プラスチック片を摩擦させると、PE<PS<PMMA
のプラスチック片の順にプラスの電荷が多く帯電され、
またPPのプラスチック片は帯電されにくい。さらにP
ET<PVCのプラスチック片の順にマイナスの電荷が
多く帯電される。このように、帯電列の中間順位のプラ
スチックを基準プラスチック材として選択することによ
り、混在するプラスチック片に、種類毎にプラスの電荷
とマイナスの電荷をそれぞれ帯電させるとともに、種類
毎に帯電量(帯電圧)を異ならせることができる。した
がって、摩擦帯電装置2から静電分離装置1に送られた
プラスチック片は、振動コンベヤ1aから、電源装置1
cから高電圧が印加された回転ドラム電極1bと電極棒
1dとの間に形成された選別用静電場Sに投入され、マ
イナスの電荷が帯電されたプラスチック片が正極側の回
転ドラム電極1bに吸着されて第1トレイ1eに分離さ
れ、またプラスの電荷が帯電されたプラスチック片が回
転ドラム電極1bに反発されて第3トレイ1gに分離さ
れ、帯電されなかった基準プラスチック材と同じプラス
チック片はそのまま落下されて第2トレイ2fに分離さ
れることになる。
【0020】上記第1の実施の形態によれば、静電選別
機1への投入前に、摩擦帯電装置2により基準プラスチ
ック材2aに摩擦されて、プラスチック片の材質ごと
に、プラスまたはマイナスの電荷で異なる電荷量で帯電
されるので、静電選別機1による選別の精度を向上する
ことができ、リサイクルされるプラスチック片を種類毎
に分離して、資源の有効利用を促進することができる。
【0021】なお、この帯電および分別動作を複数回繰
り返すこともできるし、また分別後のプラスチック片を
帯電順位の異なる基準プラスチック材を使用した帯電装
置2から静電分別装置に投入し、さらに分別を細分類し
てもよい。
【0022】次に第2の実施の形態を図2に基づいて説
明する。なお、上記実施の形態と同一の部材は同一符号
を付し、説明は省略する。帯電容器3内に、プラスチッ
ク片を螺旋状に流送する螺旋状の流送摩擦経路11を形
成したものである。すなわち排出口3dが底部外周に形
成されるとともに、基準プラスチック材製の内筒体3a
には、軸心部に軸筒12が配設され、軸筒12と内筒体
3dの間に螺旋状フィン13が配設されてプラスチック
片供給口3bから排出口3dにわたって螺旋状の流送摩
擦経路11が形成される。前記軸筒12および螺旋状フ
ィンは、基準プラスチック材と同一材質のプラスチック
製か、または金属基材に基準プラスチック材と同一材質
のプラスチックを被覆させたものが使用される。
【0023】上記第2の実施の形態によれば、第1の実
施の実施の形態に比べて、流送摩擦経路11によりプラ
スチック片の流送経路を大幅に長くすることができるの
で、プラスチック片の摩擦帯電面積を増大することがで
き、各プラスチック片にそれぞれ大きい電位差を与え
て、静電選別機1により精度よくプラスチック片を材質
ごとに選別することができる。
【0024】さらに第3の実施の形態を図3,図4に基
づいて説明する。この摩擦帯電装置は、上記第2の実施
の形態の軸筒12が送気管21に構成されて、送風ファ
ン5aに空気供給管22が接続され、プラスチック片の
流送方向前方に向かって摩擦用空気bを噴射する摩擦用
空気孔23が形成されている。したがって、旋回摺接手
段5により螺旋状の流送摩擦経路11に沿って移動中
に、送気管21から摩擦用空気噴射孔23を介して摩擦
用空気bが噴射され、流送中のプラスチック片が内筒体
3a内面の基準プラスチック材製の内筒体3aに押し付
けられて摺接され、より効果的に帯電させることができ
る。
【0025】また第4の実施の形態を図5に基づいて説
明する。帯電容器31は、金属製容器電極32の内面全
面にわたって基準プラスチック材製の皮膜33が被覆さ
れて構成され、天部軸心位置に形成された挿入口32a
にロッド状の中心電極34が挿入配置されている。そし
て、容器電極32が接地されるとともに、前記中心電極
34が高圧電源装置35に接続されて高電圧が印加さ
れ、帯電容器31内に帯電用静電場Rが形成される。
【0026】したがって、プラスチック片供給口31b
から投入されたプラスチック片は、旋回摺接手段5によ
り送気口31cから吹き込まれた旋回気送空気aにより
内面皮膜33の基準プラスチック材に摩擦接触されると
同時に、中心電極34と容器電極32により形成された
帯電用静電場Rを移動して排出口31dから排出される
ので、短時間にプラスチック片を帯電させて分別に必要
な帯電圧に到達させることができ、静電選別機1により
プラスチック片を材質ごとに精度よく選別することがで
きる。
【0027】ついで、第5の実施の形態を図6に基づい
て説明する。上記各実施の形態では、プラスチック片の
旋回摺接を、摩擦容器3,31内に接線方向に吹き込ま
れる旋回気送空気aにより行ったが、この実施の形態で
は、容器電極32に挿入口32aを介して軸心位置に回
転自在に挿入され攪拌モータ41により回転駆動される
攪拌軸電極42と、この攪拌軸電極42に取り付けられ
た複数の攪拌翼43とで構成される。またここで攪拌軸
電極42と複数の攪拌翼43を金属製基材の表面に基準
プラスチック材と同一の皮膜を形成してもよい。
【0028】したがって、樹脂供給手段4によりプラス
チック片供給口3bから容器電極32内に投入されたプ
ラスチック片は、攪拌モータ41により回転される攪拌
翼43により旋回されて 内面皮膜33の基準プラスチ
ック材に摩擦接触されると同時に、攪拌軸電極42と容
器電極32により形成された帯電用静電場Rを移動する
ので、帯電列に合わせて短時間でプラスチック片への帯
電量を増大することができ、帯電量の差を広げることが
できて、静電選別機1によりプラスチック片を精度よく
材質ごとに選別することができる。
【0029】ここで、第5の実施の形態において、帯電
用静電場Rを形成した場合と、帯電用静電場Rを形成し
ない場合におけるプラスチック片の帯電量のと帯電時間
との関係を図7に示す。これによれば、帯電用静電場R
を形成した場合に必要帯電電圧Vaに達するための摩擦
必要時間T1は、帯電用静電場Rを形成ないた場合に必
要帯電電圧Vaに達するための摩擦必要時間T2に比べ
て、短時間ですむことがわかる。
【0030】なお、帯電用静電場Rを形成するのに直流
電圧を印加したが、交流電圧であってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、樹脂供給手段により摩擦容器内に供給された
プラスチック片を、旋回摺接手段により旋回させつつ被
摩擦材に摺接させ、プラスチック片が被摩擦材の帯電列
順位よりプラス側の帯電位置である場合には、プラスチ
ック片にプラスの電荷が帯電され、また被摩擦材の帯電
列順位よりマイナス側の帯電位置の材質である場合に
は、プラスチック片にマイナススの電荷が帯電されるの
で、静電選別機により、プラスチック片を帯電荷の極性
および帯電量に基づいて、効果的に種類別に分別するこ
とができる。
【0032】また請求項2記載の発明によれば、被摩擦
材を基準プラスチック材により構成したので、摩擦接触
により各プラスチック片に蓄えられた電荷が被摩擦材か
ら逃げにくく帯電量が良好に保持される、また基準プラ
スチック材と同一材質、または帯電列が同位置のものは
ほとんど帯電されず、基準プラスチック材の帯電列のプ
ラス側間マイナス側の帯電位置の材質に対してそれぞれ
の順位に即して、各プラスチック片にプラスの電荷とマ
イナスの電荷とが帯電されるので、静電選別機における
分別精度が向上される。
【0033】さらに請求項3記載の発明によれば、プラ
スチック片を旋回気送空気により螺旋状の流送摩擦経路
に沿って流送させ、各プラスチック片のプラス、マイナ
スの電荷に加え、被摩擦材への接触面積および時間を増
大させることにより、プラスチック片への帯電量を増加
させることができ、プラスチック片の種類毎の帯電量差
を拡大することができ、静電選別機における分別精度を
向上させることができる。
【0034】また請求項4記載の発明によれば、各プラ
スチック片のプラス、マイナスの電荷に加え、摩擦用空
気によりプラスチックと被摩擦材(基準プラスチック
材)との摩擦力を増大して効果的に帯電量を増大させる
ことができる。
【0035】さらにまた請求項5および6記載の発明に
よれば、上記各構成によれば、帯電容器内に静電場を形
成して、摩擦帯電と併用するので、プラスチック片への
帯電量を短時間に飛躍的に増大させることができ、短時
間で効率よく帯電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦帯電装置の第1の実施の形態
を示す構成図である。
【図2】同摩擦帯電装置の第2の実施の形態を示す帯電
容器の縦断面図である。
【図3】同摩擦帯電装置の第3の実施の形態を示す帯電
容器の縦断面図である。
【図4】同帯電容器の平面断面図である。
【図5】同摩擦帯電装置の第4の実施の形態を示す帯電
容器の縦断面図である。
【図6】同摩擦帯電装置の第5の実施の形態を示す帯電
容器の縦断面図である。
【図7】同摩擦帯電装置の静電場形成時と無形成時の帯
電状態を示す図である。
【符号の説明】
1 静電選別装置 2 摩擦帯電装置 3 帯電容器 3a 基準プラスチック材 4 樹脂供給手段 5 旋回摺接手段 11 流送摩擦経路 12 軸筒 13 螺旋状フィン 21 送気管 23 摩擦用空気孔 31 帯電容器 32 容器電極 33 皮膜 34 中心電極 35 高圧電源装置 42 攪拌軸電極 43 攪拌翼 R 帯電用静電場 a 旋回気送空気 b 摩擦用空気

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電選別装置に供給前にプラスチック片を
    前処理するための摩擦帯電装置であって、内面が被摩擦
    材で覆われた円筒状の帯電容器と、この帯電容器内に供
    給口からプラスチック片を供給する樹脂供給手段と、樹
    脂供給手段により帯電容器内に投入されたプラスチック
    片を旋回して帯電容器内面に摩擦接触させる旋回摺接手
    段とで構成されたことを特徴とする摩擦帯電装置。
  2. 【請求項2】被摩擦材を、帯電列中間位置の基準プラス
    チック材により構成したことを特徴とする請求項1記載
    の摩擦帯電装置。
  3. 【請求項3】旋回摺接手段を、帯電容器に接線方向に接
    続された気送管とこの気送管に旋回気送空気を供給する
    気送ファンとで構成し、帯電容器の内周面に沿ってプラ
    スチック片を送る螺旋状の流送摩擦経路を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の摩擦帯電装置。
  4. 【請求項4】帯電容器の軸心部に送風管を配設するとと
    もに、この送風管にプラスチック片を帯電容器の内周面
    に押し付ける摩擦用空気を噴射する空気孔を形成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の摩擦帯電装置。
  5. 【請求項5】帯電容器を、内部に基準プラスチック材が
    内嵌または被覆された金属製容器電極により形成すると
    ともに、この容器電極内に金属製中心電極を挿入し、前
    記容器電極と中心電極に電圧を印加して容器電極内に帯
    電用静電場を形成する高圧電源装置を設けたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の摩擦帯電装置。
  6. 【請求項6】静電選別装置に供給前にプラスチック片を
    前処理するための摩擦帯電装置であって、円筒状の金属
    製容器電極と、この容器電極内に供給口からプラスチッ
    ク片を供給する樹脂供給手段と、容器電極内に回転自在
    に配置され前記樹脂供給手段により投入されたプラスチ
    ック片を攪拌して容器電極内面に摺接させる金属製攪拌
    翼電極と、前記容器電極と攪拌翼電極に電圧を印加して
    容器電極内に静電場を形成する高圧電源装置とを具備
    し、少なくとも容器電極の内面を帯電列中間位置の基準
    プラスチック材で被覆したことを特徴とする摩擦帯電装
    置。
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