JPH0929935A - オフセット印刷機 - Google Patents
オフセット印刷機Info
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- JPH0929935A JPH0929935A JP17884695A JP17884695A JPH0929935A JP H0929935 A JPH0929935 A JP H0929935A JP 17884695 A JP17884695 A JP 17884695A JP 17884695 A JP17884695 A JP 17884695A JP H0929935 A JPH0929935 A JP H0929935A
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- JP
- Japan
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- ink
- roller
- temperature
- offset printing
- printing machine
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】水なしオフセット印刷機であっても長期間に渡
り使用する場合や高速度運転する場合にブランケット胴
や版胴の頻繁な清掃の為に頻繁に運転を停止することな
くブランケット胴や版胴に余分なインキが溜まることを
防止出来、余分なインキにより印刷媒体に汚れが生じる
ことを防止出来るオフセット印刷機を提供することであ
る。 【解決手段】インキ壺16A,16Bから版胴14A,
14Bまでインキを供給するインキングユニット18
A,18Bを覆い内部空間を冷却する冷却装置100
と、上記内部空間の少なくとも一か所で温度を測定する
温度計54A,54Bと、温度計により測定された温度
に基づき冷却装置の動作を制御する冷却制御装置と、を
備えたことを特徴としている。
り使用する場合や高速度運転する場合にブランケット胴
や版胴の頻繁な清掃の為に頻繁に運転を停止することな
くブランケット胴や版胴に余分なインキが溜まることを
防止出来、余分なインキにより印刷媒体に汚れが生じる
ことを防止出来るオフセット印刷機を提供することであ
る。 【解決手段】インキ壺16A,16Bから版胴14A,
14Bまでインキを供給するインキングユニット18
A,18Bを覆い内部空間を冷却する冷却装置100
と、上記内部空間の少なくとも一か所で温度を測定する
温度計54A,54Bと、温度計により測定された温度
に基づき冷却装置の動作を制御する冷却制御装置と、を
備えたことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平版オフセット
印刷を行うオフセット印刷機に関係しており、特にイン
キ壺から版胴までインキを供給するインキングユニット
に特徴を有するオフセット印刷機に関係している。
印刷を行うオフセット印刷機に関係しており、特にイン
キ壺から版胴までインキを供給するインキングユニット
に特徴を有するオフセット印刷機に関係している。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機で使用するインキは粘
弾性物質であり、このインキは撹拌すると粘度が低下し
て流動性が良くなり、静止させておくと粘度が増大して
流動性が悪くなるという性質を有している。
弾性物質であり、このインキは撹拌すると粘度が低下し
て流動性が良くなり、静止させておくと粘度が増大して
流動性が悪くなるという性質を有している。
【0003】インキの流動性はオフセット印刷機で印刷
される印刷物の品質に大きな影響を与える。即ち、イン
キの流動性が低ければオフセット印刷機で印刷される印
刷物の画線部の濃度が薄くなる。
される印刷物の品質に大きな影響を与える。即ち、イン
キの流動性が低ければオフセット印刷機で印刷される印
刷物の画線部の濃度が薄くなる。
【0004】この為にオフセット印刷機ではインキ壺か
ら版胴までインキを供給するインキングユニット中にお
いてインキを練りながらインキを運搬している。そして
インキはインキングユニットにより練られることによっ
て温度も上昇される。
ら版胴までインキを供給するインキングユニット中にお
いてインキを練りながらインキを運搬している。そして
インキはインキングユニットにより練られることによっ
て温度も上昇される。
【0005】上記インキの温度変化は撹拌によるインキ
の流動性にも影響を及ぼし、インキの温度が上昇すると
撹拌によるインキの流動性が増大する傾向が大きくな
る。このようなインキの流動性の変化はオフセット印刷
機で印刷される印刷物の品質に大きな影響を与え、上記
流動性が微妙に変化しただけでオフセット印刷機のブラ
ンケット胴から印刷媒体に転移されるインキの量が変化
して印刷濃度にバラツキが生じ、オフセット印刷機で印
刷される印刷物の品質を一定に保つことが出来ない。
の流動性にも影響を及ぼし、インキの温度が上昇すると
撹拌によるインキの流動性が増大する傾向が大きくな
る。このようなインキの流動性の変化はオフセット印刷
機で印刷される印刷物の品質に大きな影響を与え、上記
流動性が微妙に変化しただけでオフセット印刷機のブラ
ンケット胴から印刷媒体に転移されるインキの量が変化
して印刷濃度にバラツキが生じ、オフセット印刷機で印
刷される印刷物の品質を一定に保つことが出来ない。
【0006】インキングユニット中におけるインキの温
度上昇によりインキの流動性が高まると、所定時間内に
ブランケット胴から印刷媒体に転移されるインキの量
(即ち、印刷速度)には上限があるので、インキ壺から
インキングユニットに供給されるインキの量がブランケ
ット胴から印刷媒体に転移されるインキの量のよりも多
くなり、版胴やブランケット胴の外周面の画線部やイン
キングユニット中のその他のローラの外周面にインキが
溜まる。版胴やブランケット胴においては外周面の画線
部に溜まったインキの量が上記画線部が保持可能なイン
キの量を越えると、余分なインキは上記外周面の画線部
から非画線部に流出し非画線部に付着してしまう。版胴
やブランケット胴の外周面において非画線部に付着した
インキは印刷媒体に転移して、印刷媒体に汚れを生じさ
せる。
度上昇によりインキの流動性が高まると、所定時間内に
ブランケット胴から印刷媒体に転移されるインキの量
(即ち、印刷速度)には上限があるので、インキ壺から
インキングユニットに供給されるインキの量がブランケ
ット胴から印刷媒体に転移されるインキの量のよりも多
くなり、版胴やブランケット胴の外周面の画線部やイン
キングユニット中のその他のローラの外周面にインキが
溜まる。版胴やブランケット胴においては外周面の画線
部に溜まったインキの量が上記画線部が保持可能なイン
キの量を越えると、余分なインキは上記外周面の画線部
から非画線部に流出し非画線部に付着してしまう。版胴
やブランケット胴の外周面において非画線部に付着した
インキは印刷媒体に転移して、印刷媒体に汚れを生じさ
せる。
【0007】湿し水を使用するオフセット印刷の場合に
は湿し水の蒸発による冷却効果のお陰で版胴やブランケ
ット胴上のインキの温度が比較的安定していて、上述し
た如く印刷媒体に汚れが生じる現象はある程度抑制され
ていた。
は湿し水の蒸発による冷却効果のお陰で版胴やブランケ
ット胴上のインキの温度が比較的安定していて、上述し
た如く印刷媒体に汚れが生じる現象はある程度抑制され
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近では、インキング
ユニットから版胴へのインキ供給時に湿し水を使用せ
ず、版の非画線部に被覆したシリコン等の被膜によりイ
ンキを弾き、画線部のみにインキを付着させる、いわゆ
る水なしオフセット印刷機が使用されるようになって来
た。
ユニットから版胴へのインキ供給時に湿し水を使用せ
ず、版の非画線部に被覆したシリコン等の被膜によりイ
ンキを弾き、画線部のみにインキを付着させる、いわゆ
る水なしオフセット印刷機が使用されるようになって来
た。
【0009】この水なしオフセット印刷機では湿し水を
使用しないので、湿し水による冷却効果を享受すること
が出来ず、長時間の印刷や高速度運転の際には版胴やブ
ランケット胴の温度が上昇する。その結果、インキの温
度が上昇してインキの粘度が低下することによりインキ
の流動性が向上し、上述した如く印刷媒体に汚れが生じ
る現象が往々にして発生した。これはインキの流動性が
極めて高くなったことにより版の非画線部に被覆したシ
リコン等の被膜ではインキを弾くことが出来なくなった
ことが主たる原因である。
使用しないので、湿し水による冷却効果を享受すること
が出来ず、長時間の印刷や高速度運転の際には版胴やブ
ランケット胴の温度が上昇する。その結果、インキの温
度が上昇してインキの粘度が低下することによりインキ
の流動性が向上し、上述した如く印刷媒体に汚れが生じ
る現象が往々にして発生した。これはインキの流動性が
極めて高くなったことにより版の非画線部に被覆したシ
リコン等の被膜ではインキを弾くことが出来なくなった
ことが主たる原因である。
【0010】空冷または水冷の冷却装置を使用して版胴
の温度の上昇を抑制することにより版の非画線部に被覆
したシリコン等の被膜がインキを弾くことが出来なくな
る程にインキの流動性が高まることを防止することが行
なわれたが、そのような冷却装置を使用しただけでは、
上述した如く印刷媒体に汚れが生じる現象は防止できな
かった。
の温度の上昇を抑制することにより版の非画線部に被覆
したシリコン等の被膜がインキを弾くことが出来なくな
る程にインキの流動性が高まることを防止することが行
なわれたが、そのような冷却装置を使用しただけでは、
上述した如く印刷媒体に汚れが生じる現象は防止できな
かった。
【0011】これは、インキの流動性の変化は温度上昇
時には早く温度低下時には遅く一旦増大したインキの流
動性が増大前の流動性の程度に戻るまでには最低2〜3
日を必要としているので、インキ壺から版胴までの間の
インキングユニット中で一旦インキの温度が所定の値よ
りも上昇してインキの流動性が所定の値よりも上昇して
しまうと版胴の温度の上昇を上述した如く抑制してイン
キの温度が所定よりも下降しても版胴においてインキの
流動性は所定の値よりも下降しないからである。 従っ
て水なしオフセット印刷機を長時間に渡り使用する場合
や高速度運転する場合には、ブランケット胴や版胴の清
掃を頻繁に行い、その度に水なしオフセット印刷機の運
転を停止しなければならないので印刷効率が低下すると
いう問題が生じていた。
時には早く温度低下時には遅く一旦増大したインキの流
動性が増大前の流動性の程度に戻るまでには最低2〜3
日を必要としているので、インキ壺から版胴までの間の
インキングユニット中で一旦インキの温度が所定の値よ
りも上昇してインキの流動性が所定の値よりも上昇して
しまうと版胴の温度の上昇を上述した如く抑制してイン
キの温度が所定よりも下降しても版胴においてインキの
流動性は所定の値よりも下降しないからである。 従っ
て水なしオフセット印刷機を長時間に渡り使用する場合
や高速度運転する場合には、ブランケット胴や版胴の清
掃を頻繁に行い、その度に水なしオフセット印刷機の運
転を停止しなければならないので印刷効率が低下すると
いう問題が生じていた。
【0012】そして湿し水を使用する従来のオフセット
印刷機でもブランケット胴に至るまでにインキングユニ
ット中で一旦インキの温度が所定の値よりも上昇してイ
ンキの流動性が所定の値よりも上昇してしまうと湿し水
による冷却効果だけではインキの流動性を所定の値より
も下降させることが出来ず、上述した如く印刷媒体に汚
れが生じることになる。この場合にもブランケット胴や
版胴の清掃を行う為に湿し水を使用する従来のオフセッ
ト印刷機の運転を停止させなければならないので印刷効
率を低下させるという問題が生じていた。
印刷機でもブランケット胴に至るまでにインキングユニ
ット中で一旦インキの温度が所定の値よりも上昇してイ
ンキの流動性が所定の値よりも上昇してしまうと湿し水
による冷却効果だけではインキの流動性を所定の値より
も下降させることが出来ず、上述した如く印刷媒体に汚
れが生じることになる。この場合にもブランケット胴や
版胴の清掃を行う為に湿し水を使用する従来のオフセッ
ト印刷機の運転を停止させなければならないので印刷効
率を低下させるという問題が生じていた。
【0013】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、水なしオフセット印刷機であっても長期間
に渡り使用する場合や高速度運転する場合にブランケッ
ト胴や版胴の清掃を頻繁に行う為に頻繁に運転を停止し
なくてもブランケット胴や版胴に余分なインキが溜まる
ことを防止出来、余分なインキにより印刷媒体に汚れが
生じることを防止出来るオフセット印刷機を提供するこ
とであり、さらには湿し水を使用するオフセット印刷に
おいてもインキの流動性をより良く制御出来てブランケ
ット胴や版胴に余分なインキが溜まることを防止し、余
分なインキにより印刷媒体に汚れが生じることを防止出
来、より安定した印刷濃度で印刷可能なオフセット印刷
機を提供することである。
明の目的は、水なしオフセット印刷機であっても長期間
に渡り使用する場合や高速度運転する場合にブランケッ
ト胴や版胴の清掃を頻繁に行う為に頻繁に運転を停止し
なくてもブランケット胴や版胴に余分なインキが溜まる
ことを防止出来、余分なインキにより印刷媒体に汚れが
生じることを防止出来るオフセット印刷機を提供するこ
とであり、さらには湿し水を使用するオフセット印刷に
おいてもインキの流動性をより良く制御出来てブランケ
ット胴や版胴に余分なインキが溜まることを防止し、余
分なインキにより印刷媒体に汚れが生じることを防止出
来、より安定した印刷濃度で印刷可能なオフセット印刷
機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成するために、この発明に従ったオフセット印刷機
は:インキ壺から版胴までインキを供給するインキング
ユニットを覆い内部空間を冷却する冷却手段と;上記内
部空間の少なくとも一か所で温度を測定する温度測定手
段と;温度測定手段により測定された温度に基づき冷却
手段の動作を制御する冷却制御手段と;を備えたことを
特徴としている。
を達成するために、この発明に従ったオフセット印刷機
は:インキ壺から版胴までインキを供給するインキング
ユニットを覆い内部空間を冷却する冷却手段と;上記内
部空間の少なくとも一か所で温度を測定する温度測定手
段と;温度測定手段により測定された温度に基づき冷却
手段の動作を制御する冷却制御手段と;を備えたことを
特徴としている。
【0015】[作用]上述した如く構成されたことを特
徴とするこの発明に従ったオフセット印刷機では、イン
キ壺から版胴までインキを供給するインキングユニット
が冷却手段により覆われ、冷却手段は内部空間を冷却す
る。上記内部空間の少なくとも一か所で温度測定手段が
温度を測定しており、温度測定手段により測定された温
度に基づき冷却制御手段が冷却手段の動作を制御する。
徴とするこの発明に従ったオフセット印刷機では、イン
キ壺から版胴までインキを供給するインキングユニット
が冷却手段により覆われ、冷却手段は内部空間を冷却す
る。上記内部空間の少なくとも一か所で温度測定手段が
温度を測定しており、温度測定手段により測定された温
度に基づき冷却制御手段が冷却手段の動作を制御する。
【0016】冷却制御手段はインキングユニットを覆っ
た冷却手段の内部空間の温度を所定の温度とするよう冷
却手段の動作を制御することによりインキングユニット
の温度を所定の温度とすることが出来、これにより水な
しオフセット印刷機であっても湿し水を使用するオフセ
ット印刷であっても長期間に渡り使用する場合や高速度
運転する場合にインキングユニット中のインキの温度、
即ちインキの粘度、が所定の値に保たれる。従ってイン
キ壺からインキングユニットへの適切なインキ供給量が
一旦設定されると、ブランケット胴や版胴等に余分なイ
ンキが溜まることがなく、印刷媒体に汚れが生じること
もない。そしてより安定した印刷濃度で印刷可能であ
る。
た冷却手段の内部空間の温度を所定の温度とするよう冷
却手段の動作を制御することによりインキングユニット
の温度を所定の温度とすることが出来、これにより水な
しオフセット印刷機であっても湿し水を使用するオフセ
ット印刷であっても長期間に渡り使用する場合や高速度
運転する場合にインキングユニット中のインキの温度、
即ちインキの粘度、が所定の値に保たれる。従ってイン
キ壺からインキングユニットへの適切なインキ供給量が
一旦設定されると、ブランケット胴や版胴等に余分なイ
ンキが溜まることがなく、印刷媒体に汚れが生じること
もない。そしてより安定した印刷濃度で印刷可能であ
る。
【0017】このように構成されたことを特徴とするこ
の発明に従ったオフセット印刷機では:前記インキング
ユニット中には回転しながら相互に接触してインキ壺か
ら版胴までインキを供給する複数のローラが含まれてい
て、前記温度測定手段は、複数のローラ中の比較的温度
が上昇しやすいローラの少なくともいずれか1つの温度
を測定することが好ましい。
の発明に従ったオフセット印刷機では:前記インキング
ユニット中には回転しながら相互に接触してインキ壺か
ら版胴までインキを供給する複数のローラが含まれてい
て、前記温度測定手段は、複数のローラ中の比較的温度
が上昇しやすいローラの少なくともいずれか1つの温度
を測定することが好ましい。
【0018】これは、前述した如き撹拌の程度や温度の
変化によるインキの流動性、即ち粘度、の変化は、温度
上昇時には早く温度低下時には遅く、一旦増大したイン
キの流動性が増大前の流動性の程度に戻るまでには最低
2〜3日を必要としており、従って前記インキングユニ
ット中の複数のローラ中の比較的温度が上昇しやすいロ
ーラにおいて温度が上昇されて流動性が増大されたイン
キはブランケット胴に至るまでに温度が低下したとして
もその流動性は低下しないからである。
変化によるインキの流動性、即ち粘度、の変化は、温度
上昇時には早く温度低下時には遅く、一旦増大したイン
キの流動性が増大前の流動性の程度に戻るまでには最低
2〜3日を必要としており、従って前記インキングユニ
ット中の複数のローラ中の比較的温度が上昇しやすいロ
ーラにおいて温度が上昇されて流動性が増大されたイン
キはブランケット胴に至るまでに温度が低下したとして
もその流動性は低下しないからである。
【0019】この為に、前記温度測定手段により比較的
温度が上昇しやすいローラの少なくともいずれか1つの
温度を測定し、上記少なくともいずれか1つのローラに
おけるインキの温度に基づいて冷却手段の動作を冷却制
御手段により制御させることにより、前記インキングユ
ニット中のインキの温度、即ち粘度や流動性、をより安
定して所定の値に保つことが可能となる。
温度が上昇しやすいローラの少なくともいずれか1つの
温度を測定し、上記少なくともいずれか1つのローラに
おけるインキの温度に基づいて冷却手段の動作を冷却制
御手段により制御させることにより、前記インキングユ
ニット中のインキの温度、即ち粘度や流動性、をより安
定して所定の値に保つことが可能となる。
【0020】なお本願の発明のオフセット印刷機におい
ては、前記インキングユニット中の複数のローラ中の比
較的温度が上昇しやすいローラの全ての温度を前記温度
測定手段により測定し、この測定結果に基づいて冷却制
御手段により冷却手段の動作を制御させることも当然可
能である。
ては、前記インキングユニット中の複数のローラ中の比
較的温度が上昇しやすいローラの全ての温度を前記温度
測定手段により測定し、この測定結果に基づいて冷却制
御手段により冷却手段の動作を制御させることも当然可
能である。
【0021】前記インキングユニット中の複数のローラ
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、インキ元ロー
ラ、インキ呼び出しローラまたはインキ受け渡しローラ
の少なくともいずれか1つである。
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、インキ元ロー
ラ、インキ呼び出しローラまたはインキ受け渡しローラ
の少なくともいずれか1つである。
【0022】インキ呼び出しローラはインキ元ローラと
インキ受け渡しローラとの間でこれらに交互に接触する
よう揺動し、インキ元ローラからインキ受け渡しローラ
へとインキを移動させている。この間にインキ呼び出し
ローラがインキ元ローラとインキ受け渡しローラとに接
触することにより発生する衝撃力が、これらのローラに
比較的温度が上昇しやすい傾向を生じさせている。
インキ受け渡しローラとの間でこれらに交互に接触する
よう揺動し、インキ元ローラからインキ受け渡しローラ
へとインキを移動させている。この間にインキ呼び出し
ローラがインキ元ローラとインキ受け渡しローラとに接
触することにより発生する衝撃力が、これらのローラに
比較的温度が上昇しやすい傾向を生じさせている。
【0023】前記インキングユニット中の複数のローラ
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、バイブレーシ
ョンローラ、またはバイブレーションローラと接触する
ローラの少なくともいずれか1つでもある。
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、バイブレーシ
ョンローラ、またはバイブレーションローラと接触する
ローラの少なくともいずれか1つでもある。
【0024】バイブレーションローラはその径方向の両
側の2本のローラに接触した状態で自身の回転中心線に
沿った方向に往復動することにより上記2本のローラと
協働してインキを練っており、この為に摩擦熱を発生し
て比較的温度が上昇しやすい傾向にある。バイブレーシ
ョンローラと接触するローラもバイブレーションローラ
との摩擦やバイブレーションローラからの熱伝導により
比較的温度が上昇しやすい。
側の2本のローラに接触した状態で自身の回転中心線に
沿った方向に往復動することにより上記2本のローラと
協働してインキを練っており、この為に摩擦熱を発生し
て比較的温度が上昇しやすい傾向にある。バイブレーシ
ョンローラと接触するローラもバイブレーションローラ
との摩擦やバイブレーションローラからの熱伝導により
比較的温度が上昇しやすい。
【0025】前記インキングユニット中の複数のローラ
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、上記複数のロ
ーラ中で互いに接触しているインキ練りローラが摩擦係
数の高い材質でその表面が覆われている場合には、互い
に接触しているインキ練りローラどうしの少なくともい
ずれか一方でもある。
中で比較的温度が上昇しやすいローラは、上記複数のロ
ーラ中で互いに接触しているインキ練りローラが摩擦係
数の高い材質でその表面が覆われている場合には、互い
に接触しているインキ練りローラどうしの少なくともい
ずれか一方でもある。
【0026】互いに接触しているインキ練りローラの両
方の表面の材質が摩擦係数の低い材質、例えば金属やテ
フロン、であった場合や、一方の表面の材質が摩擦係数
の高い材質、例えばゴム等、であり他方の表面の材質が
摩擦係数の低い材質、例えば金属やテフロン、であった
場合には、これら互いに接触しているインキ練りローラ
の間には大きな摩擦熱は生じないが、互いに接触してい
るインキ練りローラの両方の表面の材質が上述した如き
摩擦係数の高い材質の場合にはこれら互いに接触してい
るインキ練りローラの間に大きな摩擦熱が生じて比較的
温度が上昇しやすい。
方の表面の材質が摩擦係数の低い材質、例えば金属やテ
フロン、であった場合や、一方の表面の材質が摩擦係数
の高い材質、例えばゴム等、であり他方の表面の材質が
摩擦係数の低い材質、例えば金属やテフロン、であった
場合には、これら互いに接触しているインキ練りローラ
の間には大きな摩擦熱は生じないが、互いに接触してい
るインキ練りローラの両方の表面の材質が上述した如き
摩擦係数の高い材質の場合にはこれら互いに接触してい
るインキ練りローラの間に大きな摩擦熱が生じて比較的
温度が上昇しやすい。
【0027】前述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったオフセット印刷機では、前記冷却手段
は上記内部空間に冷却空気を送り上記内部空間を冷却す
ることが好ましい。このような冷却手段は従来からオフ
セット印刷機を使用する場所で使用されている空気冷房
装置を利用することを可能にしている。
この発明に従ったオフセット印刷機では、前記冷却手段
は上記内部空間に冷却空気を送り上記内部空間を冷却す
ることが好ましい。このような冷却手段は従来からオフ
セット印刷機を使用する場所で使用されている空気冷房
装置を利用することを可能にしている。
【0028】前述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったオフセット印刷機では、前記温度測定
手段がさらに版の温度も測定することが好ましい。これ
は版の温度が所望の温度よりも過度に冷却されて版の画
線部に対するインキの乗りが悪くなるのを防止する為で
ある。
この発明に従ったオフセット印刷機では、前記温度測定
手段がさらに版の温度も測定することが好ましい。これ
は版の温度が所望の温度よりも過度に冷却されて版の画
線部に対するインキの乗りが悪くなるのを防止する為で
ある。
【0029】湿し水を使用するオフセット印刷機に使用
される版はインキが付着する画線部が非画線部に比べて
僅かに盛り上がっている平凸版であるが、湿し水を使用
しない水なしオフセット印刷機に使用される版はインキ
が付着する画線部が非画線部に比べて凹んでいる平凹版
である。このような平凹版においては、版の温度が所望
の温度よりも過度に冷却されると、インキングユニット
を介して版胴に供給されたインキも版に接触した途端に
冷却されて流動性を低下させ凹んだ画線部にインキが十
分充填されない場合が生じる。凹んだ画線部にインキが
十分充填されない部分が生じると、印刷媒体に版胴から
ブランケット胴を介して転写された画線において上記イ
ンキが十分充填されない部分の印刷に不良が発生するの
である。
される版はインキが付着する画線部が非画線部に比べて
僅かに盛り上がっている平凸版であるが、湿し水を使用
しない水なしオフセット印刷機に使用される版はインキ
が付着する画線部が非画線部に比べて凹んでいる平凹版
である。このような平凹版においては、版の温度が所望
の温度よりも過度に冷却されると、インキングユニット
を介して版胴に供給されたインキも版に接触した途端に
冷却されて流動性を低下させ凹んだ画線部にインキが十
分充填されない場合が生じる。凹んだ画線部にインキが
十分充填されない部分が生じると、印刷媒体に版胴から
ブランケット胴を介して転写された画線において上記イ
ンキが十分充填されない部分の印刷に不良が発生するの
である。
【0030】しかも版胴は、断熱性に優れたブランケッ
トが巻かれているブランケット胴に比べると外部から負
荷される熱に影響される度合いが大きいので、前記温度
測定手段が版の温度を測定することは印刷品質を向上さ
せる為に重要である。以下、この発明の1つの実施の形
態に従ったオフセット印刷機の主要部を添付の図面を参
照しながら詳細に説明する。
トが巻かれているブランケット胴に比べると外部から負
荷される熱に影響される度合いが大きいので、前記温度
測定手段が版の温度を測定することは印刷品質を向上さ
せる為に重要である。以下、この発明の1つの実施の形
態に従ったオフセット印刷機の主要部を添付の図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の1つの実施の形
態に従ったオフセット印刷機に使用される輪転機の1つ
の側面図を概略的に示しており、上記輪転機は両面印刷
用であって、また上記オフセット印刷機は水なしオフセ
ット印刷機である。
態に従ったオフセット印刷機に使用される輪転機の1つ
の側面図を概略的に示しており、上記輪転機は両面印刷
用であって、また上記オフセット印刷機は水なしオフセ
ット印刷機である。
【0032】上記両面印刷用輪転機は、図示しない印刷
媒体供給手段から供給されて来た印刷媒体10の両面を
挟持する上下1対のブランケット胴12A,12Bを備
えている。なお印刷媒体10は枚葉紙の形態であること
が出来るし、円筒形状に巻装されている巻取紙から引き
出された長尺紙の形態であっても良い。また印刷媒体1
0の材質もオフセット印刷が可能な材質であれば何でも
良い。
媒体供給手段から供給されて来た印刷媒体10の両面を
挟持する上下1対のブランケット胴12A,12Bを備
えている。なお印刷媒体10は枚葉紙の形態であること
が出来るし、円筒形状に巻装されている巻取紙から引き
出された長尺紙の形態であっても良い。また印刷媒体1
0の材質もオフセット印刷が可能な材質であれば何でも
良い。
【0033】上下1対のブランケット胴12A,12B
の夫々には、夫々を介して印刷媒体10の両面に印刷す
る画像の刷版が表面に設けられている上版ローラ14A
及び下版ローラ14Bが接触されている。
の夫々には、夫々を介して印刷媒体10の両面に印刷す
る画像の刷版が表面に設けられている上版ローラ14A
及び下版ローラ14Bが接触されている。
【0034】上版ローラ14Aの上方には上版ローラ1
4Aの為のインキを保持した上インキ壺16Aが配置さ
れていて、上版ローラ14Aと上インキ壺16Aとの間
には上インキ壺16Aから上版ローラ14Aへとインキ
を供給する上インキングユニット18Aが介在されてい
る。また、下版ローラ14Bの下方には下版ローラ14
Bの為のインキを保持した下インキ壺16Bが配置され
ていて、下版ローラ14Bと下インキ壺16Bとの間に
は下インキ壺16Bから下版ローラ14Bへとインキを
供給する下インキングユニット18Bが介在されてい
る。
4Aの為のインキを保持した上インキ壺16Aが配置さ
れていて、上版ローラ14Aと上インキ壺16Aとの間
には上インキ壺16Aから上版ローラ14Aへとインキ
を供給する上インキングユニット18Aが介在されてい
る。また、下版ローラ14Bの下方には下版ローラ14
Bの為のインキを保持した下インキ壺16Bが配置され
ていて、下版ローラ14Bと下インキ壺16Bとの間に
は下インキ壺16Bから下版ローラ14Bへとインキを
供給する下インキングユニット18Bが介在されてい
る。
【0035】上インキングユニット18Aと下インキン
グユニット18Bの夫々は相互に独立した覆い17Aと
17Bとにより覆われている。覆い17A,17Bの夫
々は断熱構造であることが好ましい。そしてこの実施の
形態では、上インキングユニット18Aとともに上版ロ
ーラ14Aと上インキ壺16Aが覆い17Aにより覆わ
れていて、さらには下インキングユニット18Bととも
に下版ローラ14Bと下インキ壺16Bが覆い17Bに
より覆われている。そして、上インキ壺16A及び下イ
ンキ壺16Bの夫々には断熱処理された配管19A,1
9Bにより図示しない外部のインキ供給源から所望の種
類のインキが供給される。
グユニット18Bの夫々は相互に独立した覆い17Aと
17Bとにより覆われている。覆い17A,17Bの夫
々は断熱構造であることが好ましい。そしてこの実施の
形態では、上インキングユニット18Aとともに上版ロ
ーラ14Aと上インキ壺16Aが覆い17Aにより覆わ
れていて、さらには下インキングユニット18Bととも
に下版ローラ14Bと下インキ壺16Bが覆い17Bに
より覆われている。そして、上インキ壺16A及び下イ
ンキ壺16Bの夫々には断熱処理された配管19A,1
9Bにより図示しない外部のインキ供給源から所望の種
類のインキが供給される。
【0036】上インキングユニット18Aの構造と下イ
ンキングユニット18Bの構造は上下1対のブランケッ
ト胴12A,12Bの間の印刷媒体搬送路を挟んで略上
下対称なので、以下の説明では上インキングユニット1
8Aの構造のみを説明し下インキングユニット18Bの
構造の説明は省略する。なお、上インキングユニット1
8Aの構成部材は以上の説明からわかる通り参照符号に
Aを付けることにより指摘し、下インキングユニット1
8Bにおいて上インキングユニット18Aの構成部材に
対応する構成部材には同じ参照符号にBを付けることに
より指摘する。
ンキングユニット18Bの構造は上下1対のブランケッ
ト胴12A,12Bの間の印刷媒体搬送路を挟んで略上
下対称なので、以下の説明では上インキングユニット1
8Aの構造のみを説明し下インキングユニット18Bの
構造の説明は省略する。なお、上インキングユニット1
8Aの構成部材は以上の説明からわかる通り参照符号に
Aを付けることにより指摘し、下インキングユニット1
8Bにおいて上インキングユニット18Aの構成部材に
対応する構成部材には同じ参照符号にBを付けることに
より指摘する。
【0037】上インキングユニット18Aは相互に接触
し夫々が回転している複数のローラを含んでおり、複数
のローラには:所定の速度で所定の方向に回転中に上イ
ンキ壺16Aからインキキー20Aにより所望の流量の
インキが付着されるインキ元ローラ22Aと;所定の速
度で所定の方向に回転中にインキ元ローラ22Aに間欠
的に接触しインキ元ローラ22Aからインキを呼び出す
呼び出しローラ24Aと;所定の速度で所定の方向に回
転しており呼び出しローラ24Aが間欠的に接触するこ
とにより呼び出しローラ24Aからインキが受け渡され
る受け渡しローラ26Aと;所定の速度で所定の方向に
回転しているとともに自身の回転中心線に沿った方向に
往復動し受け渡しローラ26Aに接触して受け渡しロー
ラ26Aと協働してインキを練りながら受け渡しローラ
26Aからインキを受け取る第1のバイブレーションロ
ーラ(往復ローラ1)28Aと;所定の速度で所定の方
向に回転しており第1のバイブレーションローラ28A
に接触して第1のバイブレーションローラ28Aと協働
してインキを練りながら第1のバイブレーションローラ
28Aからインキを受け取る第1の練りローラ30A
と;所定の速度で所定の方向に回転しており第1の練り
ローラ30Aと接触して第1の練りローラ30Aからイ
ンキを受け取る第2の練りローラ32A(この実施例で
は下インキングユニット18Bは第2の練りローラが省
略されている)と;所定の速度で所定の方向に回転して
おり第2の練りローラ32Aと接触して第2の練りロー
ラ32Aからインキを受け取る銅メッキローラ34A
(この実施例では第2の練りローラが省略されている下
インキングユニット18Bでは銅メッキローラ34Bは
第1の練りローラ30Bに接触している)と;所定の速
度で所定の方向に回転しており銅メッキローラ34Aと
接触して銅メッキローラ34Aからインキを受け取る第
3の練りローラ36Aと;所定の速度で所定の方向に回
転しているとともに自身の回転中心線に沿った方向に往
復動し第3の練りローラ36Aに接触して第3の練りロ
ーラ36Aと協働してインキを練りながら第3の練りロ
ーラ36Aからインキを受け取る第2のバイブレーショ
ンローラ(往復ローラ2)38Aと;所定の速度で所定
の方向に回転しており第2のバイブレーションローラ3
8Aに接触して第2のバイブレーションローラ38Aと
協働してインキを練りながら第2のバイブレーションロ
ーラ38Aからインキを受け取るとともに、上版ローラ
14Aに接触して上版ローラ14Aにインキを着ける第
1のインキ着けローラ40Aと;が含まれている。
し夫々が回転している複数のローラを含んでおり、複数
のローラには:所定の速度で所定の方向に回転中に上イ
ンキ壺16Aからインキキー20Aにより所望の流量の
インキが付着されるインキ元ローラ22Aと;所定の速
度で所定の方向に回転中にインキ元ローラ22Aに間欠
的に接触しインキ元ローラ22Aからインキを呼び出す
呼び出しローラ24Aと;所定の速度で所定の方向に回
転しており呼び出しローラ24Aが間欠的に接触するこ
とにより呼び出しローラ24Aからインキが受け渡され
る受け渡しローラ26Aと;所定の速度で所定の方向に
回転しているとともに自身の回転中心線に沿った方向に
往復動し受け渡しローラ26Aに接触して受け渡しロー
ラ26Aと協働してインキを練りながら受け渡しローラ
26Aからインキを受け取る第1のバイブレーションロ
ーラ(往復ローラ1)28Aと;所定の速度で所定の方
向に回転しており第1のバイブレーションローラ28A
に接触して第1のバイブレーションローラ28Aと協働
してインキを練りながら第1のバイブレーションローラ
28Aからインキを受け取る第1の練りローラ30A
と;所定の速度で所定の方向に回転しており第1の練り
ローラ30Aと接触して第1の練りローラ30Aからイ
ンキを受け取る第2の練りローラ32A(この実施例で
は下インキングユニット18Bは第2の練りローラが省
略されている)と;所定の速度で所定の方向に回転して
おり第2の練りローラ32Aと接触して第2の練りロー
ラ32Aからインキを受け取る銅メッキローラ34A
(この実施例では第2の練りローラが省略されている下
インキングユニット18Bでは銅メッキローラ34Bは
第1の練りローラ30Bに接触している)と;所定の速
度で所定の方向に回転しており銅メッキローラ34Aと
接触して銅メッキローラ34Aからインキを受け取る第
3の練りローラ36Aと;所定の速度で所定の方向に回
転しているとともに自身の回転中心線に沿った方向に往
復動し第3の練りローラ36Aに接触して第3の練りロ
ーラ36Aと協働してインキを練りながら第3の練りロ
ーラ36Aからインキを受け取る第2のバイブレーショ
ンローラ(往復ローラ2)38Aと;所定の速度で所定
の方向に回転しており第2のバイブレーションローラ3
8Aに接触して第2のバイブレーションローラ38Aと
協働してインキを練りながら第2のバイブレーションロ
ーラ38Aからインキを受け取るとともに、上版ローラ
14Aに接触して上版ローラ14Aにインキを着ける第
1のインキ着けローラ40Aと;が含まれている。
【0038】上インキングユニット18Aの複数のロー
ラにはさらに:所定の速度で所定の方向に回転している
とともに自身の回転中心線に沿った方向に往復動し第3
の練りローラ36Aに接触して第3の練りローラ36A
と協働してインキを練りながら第3の練りローラ36A
からインキを受け取る第3のバイブレーションローラロ
ーラ(往復ローラ3)42Aと;所定の速度で所定の方
向に回転しており第3のバイブレーションローラ42A
に接触して第3のバイブレーションローラ42Aと協働
してインキを練りながら第3のバイブレーションローラ
42Aからインキを受け取る第4の練りローラ44A
と;所定の速度で所定の方向に回転しているとともに自
身の回転中心線に沿った方向に往復動し第4の練りロー
ラ44Aに接触して第4の練りローラ44Aと協働して
インキを練りながら第4の練りローラ44Aからインキ
を受け取る第4のバイブレーションローラ(往復ローラ
4)46Aと;所定の速度で所定の方向に回転しており
第4のバイブレーションローラ46Aに接触して第4の
バイブレーションローラ46Aと協働してインキを練り
ながら第4のバイブレーションローラ46Aからインキ
を受け取るとともに、上版ローラ14Aの回転方向にお
いて第1のインキ着けローラ40Aよりも下流側で上版
ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aにインキを着
ける第2のインキ着けローラ48Aと;所定の速度で所
定の方向に回転しており第4のバイブレーションローラ
46Aに接触して第4のローラ46Aと協働してインキ
を練りながら第4のバイブレーションローラ46Aから
インキを受け取るとともに、上版ローラ14Aの回転方
向において第2のインキ着けローラ48Aよりも下流側
で上版ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aにイン
キを着ける第3のインキ着けローラ50Aと;が含まれ
ている。
ラにはさらに:所定の速度で所定の方向に回転している
とともに自身の回転中心線に沿った方向に往復動し第3
の練りローラ36Aに接触して第3の練りローラ36A
と協働してインキを練りながら第3の練りローラ36A
からインキを受け取る第3のバイブレーションローラロ
ーラ(往復ローラ3)42Aと;所定の速度で所定の方
向に回転しており第3のバイブレーションローラ42A
に接触して第3のバイブレーションローラ42Aと協働
してインキを練りながら第3のバイブレーションローラ
42Aからインキを受け取る第4の練りローラ44A
と;所定の速度で所定の方向に回転しているとともに自
身の回転中心線に沿った方向に往復動し第4の練りロー
ラ44Aに接触して第4の練りローラ44Aと協働して
インキを練りながら第4の練りローラ44Aからインキ
を受け取る第4のバイブレーションローラ(往復ローラ
4)46Aと;所定の速度で所定の方向に回転しており
第4のバイブレーションローラ46Aに接触して第4の
バイブレーションローラ46Aと協働してインキを練り
ながら第4のバイブレーションローラ46Aからインキ
を受け取るとともに、上版ローラ14Aの回転方向にお
いて第1のインキ着けローラ40Aよりも下流側で上版
ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aにインキを着
ける第2のインキ着けローラ48Aと;所定の速度で所
定の方向に回転しており第4のバイブレーションローラ
46Aに接触して第4のローラ46Aと協働してインキ
を練りながら第4のバイブレーションローラ46Aから
インキを受け取るとともに、上版ローラ14Aの回転方
向において第2のインキ着けローラ48Aよりも下流側
で上版ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aにイン
キを着ける第3のインキ着けローラ50Aと;が含まれ
ている。
【0039】この1つの実施の形態では、上インキ壺1
6Aから上インキングユニット18Aに供給されたイン
キの量の略60%が第1のインキ着けローラ40Aを介
して上版ローラ14Aに供給されるとともに、上記イン
キの量の略20%が第2のインキ着けローラ48Aを介
して上版ローラ14Aに供給され、さらには上記インキ
の量の残りの略20%が第3のインキ着けローラ50A
を介して上版ローラ14Aに供給されている。
6Aから上インキングユニット18Aに供給されたイン
キの量の略60%が第1のインキ着けローラ40Aを介
して上版ローラ14Aに供給されるとともに、上記イン
キの量の略20%が第2のインキ着けローラ48Aを介
して上版ローラ14Aに供給され、さらには上記インキ
の量の残りの略20%が第3のインキ着けローラ50A
を介して上版ローラ14Aに供給されている。
【0040】この1つの実施の形態の上インキングユニ
ット18Aはさらに、上版ローラ14Aの回転方向にお
いて第1のインキ着けローラ40Aよりも上流側で上版
ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aの版面からヒ
ッキーの原因となる物体を除去するヒッキーローラ52
Aも含んでいる。
ット18Aはさらに、上版ローラ14Aの回転方向にお
いて第1のインキ着けローラ40Aよりも上流側で上版
ローラ14Aに接触して上版ローラ14Aの版面からヒ
ッキーの原因となる物体を除去するヒッキーローラ52
Aも含んでいる。
【0041】この1つの実施の形態では、覆い19Aで
覆われた内部空間中の温度の代表として放射温度計54
Aにより第4のバイブレーションローラ46Aの表面温
度が測定されている。
覆われた内部空間中の温度の代表として放射温度計54
Aにより第4のバイブレーションローラ46Aの表面温
度が測定されている。
【0042】覆い19Aの内部空間中には冷却手段とし
て、上インキングユニット18A及び下インキングユニ
ット18Bの夫々の所望の箇所に対応して気体噴出ノズ
ル100が設置されていて、この気体噴出ノズル100
から所望の温度の冷却空気が上記所望の箇所に所望の量
吹き付けられる。
て、上インキングユニット18A及び下インキングユニ
ット18Bの夫々の所望の箇所に対応して気体噴出ノズ
ル100が設置されていて、この気体噴出ノズル100
から所望の温度の冷却空気が上記所望の箇所に所望の量
吹き付けられる。
【0043】気体噴出ノズル100から吹き付けられる
冷却空気の温度や量は、放射温度計54Aにより測定さ
れた内部空間中の温度の代表に基づいて図示しない冷却
制御手段により制御される。
冷却空気の温度や量は、放射温度計54Aにより測定さ
れた内部空間中の温度の代表に基づいて図示しない冷却
制御手段により制御される。
【0044】なお気体噴出ノズル100から吹き付けら
れる冷却空気の温度や量は、オフセット印刷機の暖気運
転時には、通常運転時の冷却空気の温度や量に比べ高く
多くすることが出来る。この為、覆い19Aの内部空間
中の温度(上インキングユニット18Aの温度に対応し
ているとともに上記内部空間中におけるインキの温度に
対応している)を所望の温度の近傍まで短時間で上昇さ
せることが出来る。
れる冷却空気の温度や量は、オフセット印刷機の暖気運
転時には、通常運転時の冷却空気の温度や量に比べ高く
多くすることが出来る。この為、覆い19Aの内部空間
中の温度(上インキングユニット18Aの温度に対応し
ているとともに上記内部空間中におけるインキの温度に
対応している)を所望の温度の近傍まで短時間で上昇さ
せることが出来る。
【0045】オフセット印刷機の通常運転時には、図示
しない冷却制御手段は、図1に示した放射温度計54A
が測定した実際の温度に基づいて放射温度計54A及び
54Bが測定する温度が所望の温度になるよう、気体噴
出ノズル100から吹き付けられる冷却空気の温度や量
を調整する。上記冷却空気は従来からオフセット印刷機
を使用する場所で使用されている空気冷房装置を利用し
て供給することが出来る。
しない冷却制御手段は、図1に示した放射温度計54A
が測定した実際の温度に基づいて放射温度計54A及び
54Bが測定する温度が所望の温度になるよう、気体噴
出ノズル100から吹き付けられる冷却空気の温度や量
を調整する。上記冷却空気は従来からオフセット印刷機
を使用する場所で使用されている空気冷房装置を利用し
て供給することが出来る。
【0046】なおこの1つの実施の形態において上イン
キングユニット18A及び下インキングユニット18B
の為の気体噴出ノズル100は,呼び出しローラ24
A,24B、第1の練りローラ30A,30B、第4の
練りローラ…44A,44B、銅メッキローラ34A,
34B、第2のバイブレーションローラ38A,38
B、そして版胴14A,14Bに向かい冷却空気を噴出
している。
キングユニット18A及び下インキングユニット18B
の為の気体噴出ノズル100は,呼び出しローラ24
A,24B、第1の練りローラ30A,30B、第4の
練りローラ…44A,44B、銅メッキローラ34A,
34B、第2のバイブレーションローラ38A,38
B、そして版胴14A,14Bに向かい冷却空気を噴出
している。
【0047】この結果として上述した1つの実施の形態
のオフセット印刷機の運転中に上インキングユニット1
8Aにより上インキ壺16Aから上版胴14Aへと供給
されるインキの温度及び下インキングユニット18Bに
より下インキ壺16Bから下版胴14Bへと供給される
インキの温度の夫々を所望の温度に保つ事が出来、ひい
ては上記インキの粘度が所望の値に保たれるので、上イ
ンキングユニット18Aにより上インキ壺16Aから上
版胴14Aへと供給されるインキの量及び下インキング
ユニット18Bにより下インキ壺16Bから下版胴14
Bへと供給されるインキの量の夫々を所望の値とするこ
とが出来て、上版胴14aと上ブランケット胴12Aと
の組み合わせ及び下版胴14Bと上ブランケット胴12
Bとの組み合わせの夫々において印刷媒体10の両面に
転移されるインクの量との釣り合いを常に適切にするこ
とが出来る。この為に、上記前者の組み合わせ及び上記
後者の組み合わせでインクが過剰になり、過剰なインキ
が印刷媒体10に付着して印刷媒体10が汚されること
を確実に防止することが出来る。
のオフセット印刷機の運転中に上インキングユニット1
8Aにより上インキ壺16Aから上版胴14Aへと供給
されるインキの温度及び下インキングユニット18Bに
より下インキ壺16Bから下版胴14Bへと供給される
インキの温度の夫々を所望の温度に保つ事が出来、ひい
ては上記インキの粘度が所望の値に保たれるので、上イ
ンキングユニット18Aにより上インキ壺16Aから上
版胴14Aへと供給されるインキの量及び下インキング
ユニット18Bにより下インキ壺16Bから下版胴14
Bへと供給されるインキの量の夫々を所望の値とするこ
とが出来て、上版胴14aと上ブランケット胴12Aと
の組み合わせ及び下版胴14Bと上ブランケット胴12
Bとの組み合わせの夫々において印刷媒体10の両面に
転移されるインクの量との釣り合いを常に適切にするこ
とが出来る。この為に、上記前者の組み合わせ及び上記
後者の組み合わせでインクが過剰になり、過剰なインキ
が印刷媒体10に付着して印刷媒体10が汚されること
を確実に防止することが出来る。
【0048】しかも、上記前者の組み合わせ及び上記後
者の組み合わせに供給されたインキの温度を、上記イン
キが最も良好な状態で画線を印刷媒体10の両面に印刷
する為に必要な最も良い温度に常にすることが出来る。
者の組み合わせに供給されたインキの温度を、上記イン
キが最も良好な状態で画線を印刷媒体10の両面に印刷
する為に必要な最も良い温度に常にすることが出来る。
【0049】なお図1に示された1つの実施の形態で
は、上インキングユニット18A及び下インキングユニ
ット18Bの夫々において一箇所の温度しか測定されて
いなかったが、上インキングユニット18Aのインキ元
ローラ22A,第1のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ1)28A,第2のバイブレーションローラ(往復
ローラ2)38A,第3のバイブレーションローラ(往
復ローラ3)42A,第4のバイブレーションローラ
(往復ローラ4)46A,そして銅メッキローラ34A
の中の上記1箇所とは別の1箇所または複数または全
部、あるいは下インキングユニット18Bのインキ元ロ
ーラ22B,第1のバイブレーションローラ(往復ロー
ラ1)28B,第2のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ2)38B,第3のバイブレーションローラ(往復
ローラ3)42B,第4のバイブレーションローラ(往
復ローラ4)46B,そして銅メッキローラ34Bの中
の上記1箇所とは別の1箇所または複数または全部の表
面温度を例えば放射温度計により測定したり、あるいは
上版胴14Aあるいは下版胴14Bの表面温度を例えば
放射温度計により測定したり、あるいは上インキングユ
ニット18Aの中で上記1つの実施の形態のオフセット
印刷機の運転中に温度が上昇しやすいインキ呼び出しロ
ーラ24A,インキ受け渡しローラ26A,第1乃至第
4の練りローラ30A,32A,36A,44A,第1
のインキ着けローラ40A,第2及び第3のインキ着け
ローラ48A,50Aの中の1箇所または複数または全
部の表面温度を例えば放射温度計により測定したり、あ
るいは下インキングユニット18Bの中で上記1つの実
施の形態のオフセット印刷機の運転中に温度が上昇しや
すいインキ呼び出しローラ24B,インキ受け渡しロー
ラ26B,第1,第3及び第4の練りローラ30B,3
6B,44B,第1のインキ着けローラ40B,第2及
び第3のインキ着けローラ48B,50Bの中の1箇所
または複数または全部の表面温度を例えば放射温度計に
より測定したり、あるいは上述した全ての種類の表面温
度の幾つかの組み合わせを例えば放射温度計により測定
し、このように測定した上インキングユニット18A及
び下インキングユニット18Bの夫々の少なくとも一箇
所の表面温度に基づいて上述した冷却制御手段により気
体噴出ノズル100から吹き付けられる冷却空気の温度
や量を調整して上インキングユニット18A及び下イン
キングユニット18Bの夫々の温度、即ち上記夫々の中
のインキの温度であり、粘度である、を所望の値に常に
維持することが出来る。
は、上インキングユニット18A及び下インキングユニ
ット18Bの夫々において一箇所の温度しか測定されて
いなかったが、上インキングユニット18Aのインキ元
ローラ22A,第1のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ1)28A,第2のバイブレーションローラ(往復
ローラ2)38A,第3のバイブレーションローラ(往
復ローラ3)42A,第4のバイブレーションローラ
(往復ローラ4)46A,そして銅メッキローラ34A
の中の上記1箇所とは別の1箇所または複数または全
部、あるいは下インキングユニット18Bのインキ元ロ
ーラ22B,第1のバイブレーションローラ(往復ロー
ラ1)28B,第2のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ2)38B,第3のバイブレーションローラ(往復
ローラ3)42B,第4のバイブレーションローラ(往
復ローラ4)46B,そして銅メッキローラ34Bの中
の上記1箇所とは別の1箇所または複数または全部の表
面温度を例えば放射温度計により測定したり、あるいは
上版胴14Aあるいは下版胴14Bの表面温度を例えば
放射温度計により測定したり、あるいは上インキングユ
ニット18Aの中で上記1つの実施の形態のオフセット
印刷機の運転中に温度が上昇しやすいインキ呼び出しロ
ーラ24A,インキ受け渡しローラ26A,第1乃至第
4の練りローラ30A,32A,36A,44A,第1
のインキ着けローラ40A,第2及び第3のインキ着け
ローラ48A,50Aの中の1箇所または複数または全
部の表面温度を例えば放射温度計により測定したり、あ
るいは下インキングユニット18Bの中で上記1つの実
施の形態のオフセット印刷機の運転中に温度が上昇しや
すいインキ呼び出しローラ24B,インキ受け渡しロー
ラ26B,第1,第3及び第4の練りローラ30B,3
6B,44B,第1のインキ着けローラ40B,第2及
び第3のインキ着けローラ48B,50Bの中の1箇所
または複数または全部の表面温度を例えば放射温度計に
より測定したり、あるいは上述した全ての種類の表面温
度の幾つかの組み合わせを例えば放射温度計により測定
し、このように測定した上インキングユニット18A及
び下インキングユニット18Bの夫々の少なくとも一箇
所の表面温度に基づいて上述した冷却制御手段により気
体噴出ノズル100から吹き付けられる冷却空気の温度
や量を調整して上インキングユニット18A及び下イン
キングユニット18Bの夫々の温度、即ち上記夫々の中
のインキの温度であり、粘度である、を所望の値に常に
維持することが出来る。
【0050】インキ呼び出しローラ24Aまたは24B
はインキ元ローラ22Aまたは22Bからインキ受け渡
しローラ26Aまたは26Bへとインクを運搬する為に
インキ元ローラ22Aまたは22Bとインキ受け渡しロ
ーラ26Aまたは26Bとの間でこれらに交互に接触す
るよう揺動するが、この間に上記接触により発生する衝
撃力により、インキ呼び出しローラ24Aまたは24B
や、インキ元ローラ22Aまたは22Bやインキ受け渡
しローラ26Aまたは26Bは比較的温度が上昇しやす
い傾向にある。
はインキ元ローラ22Aまたは22Bからインキ受け渡
しローラ26Aまたは26Bへとインクを運搬する為に
インキ元ローラ22Aまたは22Bとインキ受け渡しロ
ーラ26Aまたは26Bとの間でこれらに交互に接触す
るよう揺動するが、この間に上記接触により発生する衝
撃力により、インキ呼び出しローラ24Aまたは24B
や、インキ元ローラ22Aまたは22Bやインキ受け渡
しローラ26Aまたは26Bは比較的温度が上昇しやす
い傾向にある。
【0051】第1のバイブレーションローラ(往復ロー
ラ1)28Aまたは28B,第2のバイブレーションロ
ーラ(往復ローラ2)38Aまたは38B,第3のバイ
ブレーションローラ(往復ローラ3)42Aまたは42
B,第4のバイブレーションローラ(往復ローラ4)4
6Aまたは46Bの夫々はその径方向の両側の2本のロ
ーラに接触した状態で自身の回転中心線に沿った方向に
往復動することにより上記2本のローラと協働してイン
キを練っているが、この為に摩擦熱を発生して比較的温
度が上昇しやすい傾向にある。そしてこれら第1乃至第
4のバイブレーションローラ28A,28B,38A,
38B,42A,42B,46A,46Bと接触するロ
ーラもこれら第1乃至第4のバイブレーションローラ2
8A,28B,38A,38B,42A,42B,46
A,46Bとの摩擦や第1乃至第4のバイブレーション
ローラ28A,28B,38A,38B,42A,42
B,46A,46Bからの熱伝導により比較的温度が上
昇しやすい。
ラ1)28Aまたは28B,第2のバイブレーションロ
ーラ(往復ローラ2)38Aまたは38B,第3のバイ
ブレーションローラ(往復ローラ3)42Aまたは42
B,第4のバイブレーションローラ(往復ローラ4)4
6Aまたは46Bの夫々はその径方向の両側の2本のロ
ーラに接触した状態で自身の回転中心線に沿った方向に
往復動することにより上記2本のローラと協働してイン
キを練っているが、この為に摩擦熱を発生して比較的温
度が上昇しやすい傾向にある。そしてこれら第1乃至第
4のバイブレーションローラ28A,28B,38A,
38B,42A,42B,46A,46Bと接触するロ
ーラもこれら第1乃至第4のバイブレーションローラ2
8A,28B,38A,38B,42A,42B,46
A,46Bとの摩擦や第1乃至第4のバイブレーション
ローラ28A,28B,38A,38B,42A,42
B,46A,46Bからの熱伝導により比較的温度が上
昇しやすい。
【0052】図1に示された1つの実施の形態では、第
1乃至第4のバイブレーションローラ28A,28B,
38A,38B,42A,42B,46A,46Bと接
触するローラは、第1のバイブレーションローラ28A
または28Bに対してはインキ受け渡しローラ26Aま
たは26Bと第1の練りローラ30Aまたは30Bであ
り、第2のバイブレーションローラ38Aまたは38B
に対しては第3の練りローラ36Aまたは36Bと第1
のインキ着けローラ40Aまたは40Bであり、第3の
バイブレーションローラ42Aまたは42Bに対しては
第3の練りローラ36Aまたは36Bと第4の練りロー
ラ44Aまたは44Bであり、さらに第4のバイブレー
ションローラ46Aまたは46Bに対しては第4の練り
ローラ44Aまたは44Bと第2のインキ着けローラ4
8Aまたは48Bと第3のインキ着けローラ50Aまた
は50Bである。
1乃至第4のバイブレーションローラ28A,28B,
38A,38B,42A,42B,46A,46Bと接
触するローラは、第1のバイブレーションローラ28A
または28Bに対してはインキ受け渡しローラ26Aま
たは26Bと第1の練りローラ30Aまたは30Bであ
り、第2のバイブレーションローラ38Aまたは38B
に対しては第3の練りローラ36Aまたは36Bと第1
のインキ着けローラ40Aまたは40Bであり、第3の
バイブレーションローラ42Aまたは42Bに対しては
第3の練りローラ36Aまたは36Bと第4の練りロー
ラ44Aまたは44Bであり、さらに第4のバイブレー
ションローラ46Aまたは46Bに対しては第4の練り
ローラ44Aまたは44Bと第2のインキ着けローラ4
8Aまたは48Bと第3のインキ着けローラ50Aまた
は50Bである。
【0053】図1に示された1つの実施の形態ではさら
に、第1乃至第4のインキ練りローラ30Aまたは30
B,32A,36A,36B,44A,44Bは擦係数
の高い材質、例えばゴム等、により覆われているので、
これらの中で互いに接触している第1及び第2のインキ
練りローラ30A及び32Aは大きな摩擦熱が生じて比
較的温度が上昇しやすい。
に、第1乃至第4のインキ練りローラ30Aまたは30
B,32A,36A,36B,44A,44Bは擦係数
の高い材質、例えばゴム等、により覆われているので、
これらの中で互いに接触している第1及び第2のインキ
練りローラ30A及び32Aは大きな摩擦熱が生じて比
較的温度が上昇しやすい。
【0054】なお上インキングユニット18Aのインキ
元ローラ22A,第1のバイブレーションローラ(往復
ローラ1)28A,第2のバイブレーションローラ(往
復ローラ2)38A,第3のバイブレーションローラ
(往復ローラ3)42A,第4のバイブレーションロー
ラ(往復ローラ4)46A,そして銅メッキローラ34
Aの夫々及び下インキングユニット18Bのインキ元ロ
ーラ22B,第1のバイブレーションローラ(往復ロー
ラ1)28B,第2のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ2)38B,第3のバイブレーションローラ(往復
ローラ3)42B,第4のバイブレーションローラ(往
復ローラ4)46B,そして銅メッキローラ34Bの夫
々は流体、例えば液体,が通過される中空孔を有してい
て、上記流体の温度と量を制御されることにより所望の
温度に保たれるよう構成することも出来る。
元ローラ22A,第1のバイブレーションローラ(往復
ローラ1)28A,第2のバイブレーションローラ(往
復ローラ2)38A,第3のバイブレーションローラ
(往復ローラ3)42A,第4のバイブレーションロー
ラ(往復ローラ4)46A,そして銅メッキローラ34
Aの夫々及び下インキングユニット18Bのインキ元ロ
ーラ22B,第1のバイブレーションローラ(往復ロー
ラ1)28B,第2のバイブレーションローラ(往復ロ
ーラ2)38B,第3のバイブレーションローラ(往復
ローラ3)42B,第4のバイブレーションローラ(往
復ローラ4)46B,そして銅メッキローラ34Bの夫
々は流体、例えば液体,が通過される中空孔を有してい
て、上記流体の温度と量を制御されることにより所望の
温度に保たれるよう構成することも出来る。
【0055】また上インキングユニット18A及び下イ
ンキングユニット18Bの為の覆い17A及び17Bの
夫々の内部空間の温度は内部空間の所望の位置で所望の
公知の温度計により測定した内部空間の雰囲気温度であ
って良い。そして公知の温度計として、サーモグラフを
使用することが出来る。
ンキングユニット18Bの為の覆い17A及び17Bの
夫々の内部空間の温度は内部空間の所望の位置で所望の
公知の温度計により測定した内部空間の雰囲気温度であ
って良い。そして公知の温度計として、サーモグラフを
使用することが出来る。
【0056】なお上述した如く構成されている上インキ
ングユニット18A及び下インキングユニット18B
は、湿し水使用するオフセット印刷機にも適用可能であ
り、この場合にも、上インキングユニット18A及び下
インキングユニット18Bにおいてインキの流動性が従
来の湿し水使用するオフセット印刷機の上インキングユ
ニット及び下インキングユニットに比べるとより良く制
御出来るので、従来よりもより安定した印刷濃度で印刷
可能とすることが出来る。
ングユニット18A及び下インキングユニット18B
は、湿し水使用するオフセット印刷機にも適用可能であ
り、この場合にも、上インキングユニット18A及び下
インキングユニット18Bにおいてインキの流動性が従
来の湿し水使用するオフセット印刷機の上インキングユ
ニット及び下インキングユニットに比べるとより良く制
御出来るので、従来よりもより安定した印刷濃度で印刷
可能とすることが出来る。
【0057】また冷却手段の気体噴出ノズル100は上
インキングユニット18A及び下インキングユニット1
8Bの夫々の複数のローラの中の所望のローラまたは全
部のローラに向かい冷却空気を噴射することが出来る。
インキングユニット18A及び下インキングユニット1
8Bの夫々の複数のローラの中の所望のローラまたは全
部のローラに向かい冷却空気を噴射することが出来る。
【0058】さらに冷却手段が冷房能力に優れているの
であれば、気体噴出ノズル100は上インキングユニッ
ト18A及び下インキングユニット18Bの夫々の複数
のローラに向けて冷却空気を噴射せずに、覆い17A及
び17Bの内部空間中であればどの位置に向かっても冷
却空気を噴射させることが出来る。
であれば、気体噴出ノズル100は上インキングユニッ
ト18A及び下インキングユニット18Bの夫々の複数
のローラに向けて冷却空気を噴射せずに、覆い17A及
び17Bの内部空間中であればどの位置に向かっても冷
却空気を噴射させることが出来る。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従ったオ
フセット印刷機によれば、水なしオフセット印刷機であ
っても長期間に渡り使用する場合や高速度運転する場合
にブランケット胴や版胴の清掃を頻繁に行う為に頻繁に
運転を停止しなくてもブランケット胴や版胴に余分なイ
ンキが溜まることを防止出来、余分なインキにより印刷
媒体に汚れが生じることを防止出来、さらには湿し水を
使用するオフセット印刷においてもインキの流動性をよ
り良く制御出来てブランケット胴や版胴に余分なインキ
が溜まることを防止し、余分なインキにより印刷媒体に
汚れが生じることを防止出来、より安定した印刷濃度で
印刷可能とすることが出来る。
フセット印刷機によれば、水なしオフセット印刷機であ
っても長期間に渡り使用する場合や高速度運転する場合
にブランケット胴や版胴の清掃を頻繁に行う為に頻繁に
運転を停止しなくてもブランケット胴や版胴に余分なイ
ンキが溜まることを防止出来、余分なインキにより印刷
媒体に汚れが生じることを防止出来、さらには湿し水を
使用するオフセット印刷においてもインキの流動性をよ
り良く制御出来てブランケット胴や版胴に余分なインキ
が溜まることを防止し、余分なインキにより印刷媒体に
汚れが生じることを防止出来、より安定した印刷濃度で
印刷可能とすることが出来る。
【図1】この発明の1つの実施に形態に従ったオフセッ
ト印刷機に使用される輪転機の1つを概略的に示す側面
図である。
ト印刷機に使用される輪転機の1つを概略的に示す側面
図である。
10…印刷媒体、12A,12B…ブランケット胴、1
4A…上版ローラ、14B…下版ローラ、16A…上イ
ンキ壺、16B…下インキ壺、17A,17B…覆い、
18A…上インキングユニット、18B…下インキング
ユニット、19A,19B…配管、20A,20B…イ
ンキキー、22A,22B…インキ元ローラ、24A,
24B…呼び出しローラ、26A,26B…受け渡しロ
ーラ、28A,28B…第1のバイブレーションロー
ラ、30A,30B…第1の練りローラ、32A…第2
の練りローラ、34A,34B…銅メッキローラ、36
A,36B…第3の練りローラ、38A,38B…第2
のバイブレーションローラ、40A,40B…第1のイ
ンキ着けローラ、42A,42B…第3のバイブレーシ
ョンローラ、44A,44B…第4の練りローラ、46
A,46B…第4のバイブレーションローラ、48A,
48B…第2のインキ着けローラ、50A,50B…第
3のインキ着けローラ、52A,52B…ヒッキーロー
ラ、54A,54B…放射温度計、100…気体噴出ノ
ズル(冷却手段)。
4A…上版ローラ、14B…下版ローラ、16A…上イ
ンキ壺、16B…下インキ壺、17A,17B…覆い、
18A…上インキングユニット、18B…下インキング
ユニット、19A,19B…配管、20A,20B…イ
ンキキー、22A,22B…インキ元ローラ、24A,
24B…呼び出しローラ、26A,26B…受け渡しロ
ーラ、28A,28B…第1のバイブレーションロー
ラ、30A,30B…第1の練りローラ、32A…第2
の練りローラ、34A,34B…銅メッキローラ、36
A,36B…第3の練りローラ、38A,38B…第2
のバイブレーションローラ、40A,40B…第1のイ
ンキ着けローラ、42A,42B…第3のバイブレーシ
ョンローラ、44A,44B…第4の練りローラ、46
A,46B…第4のバイブレーションローラ、48A,
48B…第2のインキ着けローラ、50A,50B…第
3のインキ着けローラ、52A,52B…ヒッキーロー
ラ、54A,54B…放射温度計、100…気体噴出ノ
ズル(冷却手段)。
Claims (7)
- 【請求項1】 インキ壺から版胴までインキを供給する
インキングユニットを覆い内部空間を冷却する冷却手段
と;上記内部空間の少なくとも一か所で温度を測定する
温度測定手段と;温度測定手段により測定された温度に
基づき冷却手段の動作を制御する冷却制御手段と;を備
えたことを特徴とするオフセット印刷機。 - 【請求項2】 前記インキングユニット中には回転しな
がら相互に接触してインキ壺から版胴までインキを供給
する複数のローラが含まれていて、 前記温度測定手段は、複数のローラ中の比較的温度が上
昇しやすいローラの少なくともいずれか1つの温度を測
定する、 ことを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷機。 - 【請求項3】 前記比較的温度が上昇しやすいローラ
が、インキ元ローラ、インキ呼び出しローラまたはイン
キ受け渡しローラの少なくともいずれか1つである、 ことを特徴とする請求項2に記載のオフセット印刷機。 - 【請求項4】 前記比較的温度が上昇しやすいローラ
が、バイブレーションローラ、またはバイブレーション
ローラと接触するローラの少なくともいずれか1つであ
る、 ことを特徴とする請求項2に記載のオフセット印刷機。 - 【請求項5】 前記比較的温度が上昇しやすいローラ
が、互いに接触しているインキ練りローラどうしの少な
くともいずれか一方であり、 その互いに接触しているインキ練りローラは摩擦係数の
高い材質でその表面が覆われている、 ことを特徴とする請求項2に記載のオフセット印刷機。 - 【請求項6】 前記冷却手段は上記内部空間に冷却空気
を送り上記内部空間を冷却する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
に記載のオフセット印刷機。 - 【請求項7】 前記温度測定手段はさらに版の温度も測
定する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
に記載のオフセット印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07178846A JP3129158B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 水なしオフセット印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07178846A JP3129158B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 水なしオフセット印刷機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929935A true JPH0929935A (ja) | 1997-02-04 |
JP3129158B2 JP3129158B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=16055701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07178846A Expired - Fee Related JP3129158B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 水なしオフセット印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129158B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3750488B2 (ja) | 2000-05-23 | 2006-03-01 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用無段変速機の制御装置 |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP07178846A patent/JP3129158B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3129158B2 (ja) | 2001-01-29 |
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Legal Events
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