JPH09298635A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH09298635A
JPH09298635A JP8112300A JP11230096A JPH09298635A JP H09298635 A JPH09298635 A JP H09298635A JP 8112300 A JP8112300 A JP 8112300A JP 11230096 A JP11230096 A JP 11230096A JP H09298635 A JPH09298635 A JP H09298635A
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宜伸 加賀美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸ずれを補正して、読取濃度ムラおよび副
走査方向の倍率誤差を改善することができる原稿読取装
置を得る。 【解決手段】 原稿面を照射する光源と、原稿からの反
射光を光学的に読み取って光電変換する多数の光電変換
素子からなる読取センサ12と、原稿からの反射光を読
取センサ12に導くための光学系と、読取センサ12に
よる原稿面の読取位置を相対的に移動させる読取駆動源
とを有する原稿読取装置において、読取位置を相対的に
移動させる際に、光学系の光軸ずれ量を検出する検出手
段と、原稿読取時に、検出された光軸ずれ量に応じて光
軸と読取センサを相対的に移動させて位置関係のずれを
補正する補正手段29とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取装置に関
し、特に、原稿面上の場所による光軸ずれの補正に関す
るもので、例えば、複写機の読取装置、パソコン入力装
置としてのスキャナ等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】複写機の読取装置、パソコン入力装置と
してのスキャナ等に用いられる原稿読取装置では、原稿
面上の各場所での読取値を均一にし、かつ安定させるこ
とはとても重要なことである。濃度が均一な原稿を読み
取ったとき、結像面上の受光量が読取位置によって異な
ると、受光面に設置されている受光体が、CCDなどの
光電変換素子か、アナログ複写機の感光体であるかなど
ににかかわらず、読取濃度ムラとなって地肌汚れを生
じ、カラー画像形成装置の場合はグレーバランス不良な
どの不具合が発生する。
【0003】そこで、特開昭60−113232号公
報、特開昭60−218970号公報などに記載されて
いるように、結像面の光量を検出して光源の光量を制御
することにより読取値を均一化することが一般的に行わ
れている。また、本出願人の出願にかかる特願平8−5
9629号の願書に添付した明細書および図面には、原
稿面またはその同一平面上で画像読取範囲外に一様の濃
度のチャートを設置してこれを読み取り、その出力値か
ら濃度ムラを検出し、アナログ回路の増幅器の増幅率、
またはA/D変換器の基準電圧を上記濃度ムラに応じて
補正することにより、形成された画像に濃度ムラが生じ
ないようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の原稿読取装置では、原稿読取の濃度ムラが問題に
され、これを補正する技術が各種提案されている。しか
し、原稿読取装置においては、原稿読取の濃度ムラのみ
でなく、画像の結像面での読取センサと光学系の光軸と
の相対的な位置ずれも、形成される画像の性能に大きく
影響する。すなわち、読取センサに対する光学系の光軸
のずれは、上記のような場所による読取値のばらつき
(読取濃度ムラ)のみでなく、スキャナ移動方向(副走
査方向)の倍率誤差、などの問題を引き起こす。
【0005】本発明は、かかる従来技術に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明は、光軸ずれを補正し
て、読取濃度ムラおよび副走査方向の倍率誤差を改善す
ることができる原稿読取装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】請求項2記載の発明は、読取センサに3ラ
インカラーCCDを使用した場合に、3ラインの出力値
の大きさの比率を認識することにより光軸ずれを検出す
るようにし、これによって特別な手段を用いることなく
単純な構成で光軸のずれ量を検出することができる原稿
読取装置を提供することを目的としている。
【0007】請求項3記載の発明は、副走査方向の倍率
誤差を認識することにより光軸ずれを検出するように
し、これによって特別な手段を用いることなく単純な構
成で光軸のずれ量を検出することができる原稿読取装置
を提供することを目的としている。
【0008】請求項4記載の発明は、光軸ずれの補正を
実際の画像読取時に反映する方法として、読取駆動源と
同期させて光軸のずれ量に対応した速度で補正手段を動
かすようにし、これによって新たな駆動源をもたず、し
かも正確な補正を行うことができる原稿読取装置を提供
することを目的としている。
【0009】請求項5記載の発明は、光軸ずれの量を検
出する機能を原稿読取装置内に設けることによって、光
軸ずれ量が使用条件、または経時的に変化する場合で
も、サービスマンやユーザーが光軸ずれを補正すること
ができるようにし、これによって最新で最適の補正が可
能となる原稿読取装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿面を照射する光源と、原稿からの反射光を光学的に
読み取って光電変換する多数の光電変換素子からなる読
取センサと、原稿からの反射光を読取センサに導くため
の光学系と、読取センサによる原稿面の読取位置を相対
的に移動させる読取駆動源とを有する原稿読取装置にお
いて、読取位置を相対的に移動させる際に、光学系の光
軸のずれ量を検出する検出手段と、原稿読取時に、検出
された上記ずれ量に応じて光軸と読取センサを相対的に
移動させて位置関係のずれを補正する補正手段とを有す
ることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、読取センサは3ラインカラーイメージセン
サであり、光軸のずれ量を検出するために上記3ライン
の各出力の大きさを認識するものであることを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、検出手段が、移動方向の倍率誤差によって
光軸のずれ量を検出することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、補正手段の駆動源として、原稿面に対して
読取位置を相対的に移動させる読取駆動源を共用し、補
正手段の駆動源の動きと読取駆動源の動きを同期させる
ことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の発明において、光軸のずれ量を検出する検
出手段を装置内に設けることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる原稿読取装置の実施の形態について説明する。
図5は、一般的な原稿読取装置を横から見た機構図であ
る。光学系に注目すると、まず、ハロゲンランプなどか
らなる光源1とリフレクタ2、それと第1ミラー3が搭
載されている第1スキャナ5がある。第1スキャナ5
は、コンタクトガラス6上に画像面を下向きにして載置
されかつ圧板7によってコンタクトガラス6に押しつけ
られた原稿の上記画像面を光源1の照明光で照射しなが
ら、ある一定の速度で図面の右方向へ移動することがで
きる。次に、第2ミラー8と第3ミラー9を有する第2
スキャナ10がある。第2スキャナ10は、第1スキャ
ナ5のちょうど半分の速度で右方向に移動する。これに
よって第1スキャナ5が原稿面に対しどこの位置にあっ
ても、原稿面と後述のレンズ11の中心までの距離(物
体距離)が一定になるようになっている。
【0016】光学撮像は、原稿面からの反射光を第1ミ
ラー3で受け、第2、第3ミラー8、10で次々と反射
してレンズ11に入射し、レンズ11で屈折させてレン
ズ11の中心からちょうど結像する距離(像面距離)だ
け隔てた位置にある読取センサとしての電荷結合素子
(以下「CCD」という)12に入射し、CCD12の
受光面に原稿面の画像を結像させることによって行うよ
うになっている。CCD12は、原稿からの反射光を光
学的に読み取って光電変換する多数の光電変換素子(電
荷結合素子)からなる。ここで第2、第3ミラー8、9
相互のなす角度はダハ角といって、ちょうど90゜にな
るように、かなりの精度で設計してある。
【0017】図6は、CCD12として3ラインカラー
CCDを使用した場合の光学撮像の光路を示している。
CCD12は多数の画素が横方向に列をなして配置され
たラインセンサで、画素列が上中下に3列形成されてい
て、上からR(赤)、G(緑)、B(青)の順に約0.
1mmの間隔をおいて並んでいる。従って、原稿面上で
は同時刻でR,G,Bの色ごとに読取っている位置が異
なり、Rが先行して読取っていて、G、Bがそれに続い
ている。原稿面上のR、G、Bの読取位置は、光学系の
縮小率を0.22倍とすると約0.5mmである。
【0018】3ラインカラーCCDを使用した光学系で
特に重要となるのは、原稿面上の読取位置での副走査方
向(上記スキャナ5、10の移動方向)の照度分布の安
定性である。図7に原稿面と照明光学系部分の詳細図を
示す。R、G、Bの各読取ラインと照度分布曲線Aが図
中の上方に示してあり、照度分布曲線Aの平坦部が読取
ラインの間隔に対して十分広くなるように設定されてい
る。
【0019】ところで、前記第2、第3ミラー8、9の
ダハ角であるが、高精度といっても正確に90゜を出す
のは難しく、±1゜以下の公差はある。そうすると、図
7に示されているとおり、第1、第2スキャナ5、10
が移動して原稿の画像を読み取っていくうちに、CCD
12上では撮像位置が上下方向に移動する。言い換える
と、同じCCD12のR、G、Bの各ラインから見る
と、原稿面上での読取位置がずれてくる。このずれが大
きいと様々な問題が発生する。そのうちの1つが原稿面
上の位置による読取濃度ムラである。
【0020】例えばダハ角に0.5度の公差があると、
原稿面上での読取位置が副走査(読取)の開始側と終了
側とでは0.7mm程度ずれてくる。すると、図7の読
取ラインと照度分布曲線Aとの関係が互いに左右にずれ
るため、例えば、副走査開始側で調整して、照度分布曲
線Aの平坦部の中心がCCD12の真ん中のラインであ
るGのラインに合わせたとしても、副走査終了側では左
右どちらかに0.7mmもずれるので、RまたはBのい
ずれかの読取位置が照度分布曲線Aの平坦部から外れ、
傾斜した部分にさしかかってしまう。これを光軸ずれと
いうが、一般的に副走査の開始側での光軸の調整と白色
基準の調整をしているので、ダハ角が90゜より大きい
と副走査の終了側では光軸の中心がB側にずれ、Bの読
取値が大きくてRが小さくなり、逆にダハ角が90゜よ
り小さいと光軸の中心がR側にずれ、Bの読取値が小さ
くRが大きくなる。
【0021】また、第1、第2スキャナ5、10が副走
査方向に進んでいく間に、同時に読取位置光軸が読取セ
ンサであるCCD12に対してずれていくので、CCD
12から見たら光学撮像の速度が変わってくる。これは
副走査方向の倍率誤差となって現れる。すなわち、光軸
が下に移動していくようであれば、倍率は大きくなり、
逆に上に移動するなら倍率は小さくなる。例えば副走査
方向に100mmの長さの直線を読み取ったとき、CC
D12上で0.1mmだけ上下いずれかに光軸がずれた
場合、副走査方向の倍率誤差は0.5%にもなってしま
う。そこで、本発明は、このような光学系の光軸ずれを
補正して、光軸ずれによる倍率誤差をなくそうとするも
のである。
【0022】次に本発明の構成の具体例について述べ
る。図2は光軸ずれの量を検出するための電気回路のブ
ロック図で、図1、図3、図4は画像読取時に光軸ずれ
を補正するための機構の図である。まず図2の電気回路
について説明する。この電気回路は、上記CCD12か
らのアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器36と、デジタル信号に変換された画像信号中の
R、G、B各色の出力値を蓄えるためのメモリ37と、
このメモリ37に接続している演算回路38から成り立
っている。この電気回路は原稿読取装置内に設けるか、
または外部に治具として設置してある。
【0023】上記電気回路は次のように動作する。ま
ず、原稿面に一様の濃度で無彩色のチャート、または複
数のパッチを載せ、これを読み取って各場所のR、G、
B各色の出力値をメモリ37に蓄える。光軸ずれがなけ
れば無彩色であるから、各色とも同じ出力値になるはず
である。演算回路38では、各色の出力の比率から、光
軸ずれ量を算出する。すでに述べたとおり、R、G、B
各色の出力値の大小関係から少なくともずれの方向がわ
かり、これに加えて各色の比率とずれ量の関係がわかっ
ていれば、光軸ずれ量を即座に検出することができる。
前記第2、第3ミラー8、9のダハ角が90゜より大き
い場合も小さい場合も、光軸のずれ量は副走査方向の位
置に対しておおむね比例関係となる。例えばホームポジ
ションから100mmの所からのずれ量が0.1mmだ
としたら200mmの所では0.2mmといった具合で
ある。こうして副走査方向の位置に対するずれ量がわか
る。
【0024】図1は、CCD12が搭載されているプリ
ント基板30を光軸に対して上下方向に動かして光軸ず
れを補正する機構の例を示す。プリント基板30は、図
1において左右の両側縁部を挟み込んだ一対のガイドレ
ール33、33によって垂直方向に、かつ、上下方向に
移動可能に保持されている。プリント基板30の下辺の
左右には片側をベースに連結した一対のスプリング3
2、32が連結されていて、プリント基板30は常にベ
ース側(図1において下側)に向かって付勢されてい
る。プリント基板30の上側の左右には一対の孔30
a,30aが開けてあり、この各孔30a,30aに矢
型のピン29、29の矢尻に対応する先端部分が最初は
半分ほど入り込んでいる。ピン29、29はプリント基
板30の面に対して直角方向からその長手方向に進退自
在に設けられていて、上記先端部分を上記孔30a,3
0aにどれだけ出し入れするかで、プリント基板30が
上下に動くようになっている。ピン29、29の進退に
よってプリント基板30が前後方向に移動しないように
上記ガイドレール33、33が設けられている。
【0025】図3、図4はピン29、29を出し入れす
るための駆動系の例を示している。図3は、原稿面の読
取位置を相対的に移動させる読取駆動源、すなわち、第
1、第2スキャナ5、10の駆動モータ20を、ピン2
9、29を進退させて光軸とCCD12との相対的な位
置ずれを補正する補正手段の駆動源として共用した例を
示す。図3において、読取駆動源としてのモータ20の
回転力は、一対のドラム22、22が両端部に一体に設
けられた軸21に伝達される。各ドラム22、22には
ワイヤ25、25の一端部が固着されると共に適宜回数
巻き付けられている。各ワイヤ25、25はそれぞれプ
ーリ23、23に掛けられて折り返された後、第2スキ
ャナ10に取り付けられたプーリ24、24にそれぞれ
掛けられて折り返され、各ワイヤ25、25の他端はベ
ース等の不動部に固定されている。各ワイヤ25、25
はプーリ23、24間において第1スキャナ5の両端部
に一体に連結されている。第2スキャナ10のプーリ2
4、24と同軸に設けられた別のプーリ(図示されず)
には別のワイヤ26、26が掛けられ、各ワイヤ26、
26の一端は上記ドラム22、22に固着され、各ワイ
ヤ26、26の他端は引っ張りばねを介して不動部に固
定されている。これにより、第2スキャナ10さらには
ワイヤ25、25を介した第1スキャナ5が一方向に移
動付勢されている。
【0026】上記モータ20の回転力はまた、減速比が
可変できる減速器27に伝達される。減速器27は二つ
の出力軸を有し、各出力軸にはウォームギア28、28
が取り付けられ又は形成されている。一方、前記ピン2
9、29の矢尻状先端部とは反射側(後端部)にもピッ
チが上記ウォームギア28、28と同じウォームギアが
取り付けられ又は形成されていて、これら双方のウォー
ムギアが噛み合っている。
【0027】上記第1スキャナ5および第2スキャナ1
0の移動機構自体は周知のもので、モータ20の正逆回
転によりワイヤ25、25がドラム22、22に巻き込
まれあるいは上記付勢力によりドラム22、22から繰
り出され、ワイヤ25、25の移動距離と同じ距離だけ
第1スキャナ5が移動し、第2スキャナ10は第1スキ
ャナ5の移動距離の半分の距離だけ同じ向きに移動す
る。また、モータ20の回転力は減速器27を介してピ
ン28、28にも伝達されるため、第1、第2スキャナ
5、10の動きに同期してウォームギア28、28が回
転駆動され、ピン29、29が進退させられる。ピン2
9、29の進退によりその矢尻状の先端部でプリント基
板30を押し上げたり引き下げたりし、プリント基板3
0に取り付けられているCCDの光軸に対するずれを補
正することができる。
【0028】なお、減速器27の減速比の可変は、検出
した光軸のずれ量、またはずれの速度から算出する。例
えば副走査方向100ミリに対して0.1mmのずれが
検出されたら、スキャナの読取速度と光軸ずれの速度は
1000分の1となる。従って、減速比は矢型のピン2
9、29の矢尻状先端部の大きさを含めて1000分の
1となるようにすればよい。光軸ずれの検出によってず
れの方向しかわからない場合は、減速比を小刻みに変え
ていって各色の出力値が同じになるところを選べばよ
い。なお、減速比は負の値も取ることができるようにし
てもよい。これによって、モータ20の回転方向に対し
ピン29、29を逆向きに回転させることもできる。
【0029】第1スキャナ5を構成する第2、第3ミラ
ー8、9のダハ角の公差がこれらミラー8、9の左右で
違っていたり、装置のフレームが曲がっていたりする場
合は、光軸ずれの量は位置に対して比例するとは限ら
ず、原稿面の上下左右によってさまざまであり、予想し
がたいものとなってしまう。こういう場合は、読取駆動
源を補正手段の駆動源として共用するのではなく、図4
に示す実施の形態のように、別途設けた駆動源によって
補正手段を駆動するようにすればよい。これは、第1、
第2スキャナ5、10の駆動機構を図3の実施の形態と
同様に構成し、この各スキャナ5、10の駆動機構とは
別に補正手段の駆動源としての一対のモータ31、31
を左右独立に設け、各モータ31、31の出力軸に設け
られたウオームギヤ28、28の回転によって左右一対
のピン29、29を進退させ、CCD12を一体に有す
るプリント基板30の左右の高さを独立に制御するよう
にしたものである。図4に示す実施の形態によれば、C
CD12の左右のアンバランスなども矯正できる。
【0030】また、光軸ずれ量の検出の方法として、前
述のようにRGBの出力値を用いる代わりに、副走査方
向の倍率誤差を用いてもよい。例えば、原稿面上に副走
査方向に伸びた一定の長さ(例えば100mm)の直線
を多数用意してこれを読み取り、そのライン数を求めて
倍率誤差を算出する。この算出した値から場所による光
軸ずれの量を予測する。
【0031】光軸ずれ量の検出の時期は、例えば製造ラ
インでの調整時に専用のチャートを用いて行い、原稿読
取装置外に設けたメモリと演算回路に、各場所の画像デ
ータを蓄えて光軸ずれ量を演算する。これを例えば装置
内のシステムコントローラのメモリに蓄え、製品出荷以
降はずっとこのずれ量を矯正するようにする。システム
コントローラのメモリはさまざまな調整値を記憶させる
もので、特にこのために設けたものではない。
【0032】しかしこれでは経時変動や温度や湿度によ
る変化には対応できない。そこでユーザーのもとでは、
サービスマンかユーザーが希望するときにいつでも光軸
ずれの補正を行うことができるように、専用のタッチキ
ーを設け、あるいは、サービスマンモードで光軸ずれ補
正を選択するようにすればよい。またこのときは、各場
所の画像データを蓄えるためのメモリと演算回路を装置
内に設けるものとする。サービスマンまたはユーザー
は、専用のチャートを原稿面に載せて読み取らせ、各場
所でのずれ量を更新する。これによって最新でかつ最適
の補正ができる。
【0033】ところが、サービスマンやユーザーが専用
のチャートを用意するのは難しいことである。保管する
のは大変であるし、準備して原稿面に載せるのも手間が
かかる。そこで図9に示すように画像読取可能な範囲1
6のうち、原稿載置領域15外の適宜の複数個所に、予
めずれ量検出用のパッチP1,P2,……P8を設置し
ておき、光軸ずれ補正が選択されたらこれらパッチP
1,P2,……P8の画像を読み取るのである。CCD
12による画像読取可能範囲16は原稿載置領域15よ
り四隅とも5mmほど大きいのが一般的であるため、こ
の画像読取可能範囲16ないであって原稿載置領域15
よりも外側の部分を使うのである。また、このようにし
ておけば、サービスマンやユーザーが特に選択した時で
なくても、装置自身がある一定の期間ごとに光軸ずれ補
正を行うようにすることもできるし、原稿読取時毎にス
キャンして、読取最中にリアルタイムで光軸ずれを補正
するようにすることもできる。
【0034】なお、図1、図3、図4に示す光軸ずれ補
正機構は一例に過ぎないものであって、例えば矢尻型の
ピン29、29に代えて偏心ピンを用い、この偏心ピン
の回転位置調整することにより読取センサの上下位置を
調整して光軸ずれを補正するようにすることもできる
し、その他適宜の機構を採用することもできる。そのほ
か、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において
任意に設計変更できるものであることはいうまでもな
い。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、読取位置
を相対的に移動させる際に、光学系の光軸のずれ量を検
出し、この検出されたずれ量に応じて光軸と読取センサ
を相対的に移動させて位置関係のずれを補正する補正手
段を設けたため、補正手段によって光軸ずれを補正する
ように読取センサを相対的に移動することで、画像の濃
度ムラや倍率誤差を改善することができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、読取センサ
として3ラインカラーイメージセンサを用いた場合、3
ラインの出力値の比率を認識することによって光軸ずれ
を検出するようにしたため、これによって特別な手段を
用いることなく単純に光軸ずれの量の検出ができるよう
になり、コストダウンが可能であると共に設計の手間を
省くことができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、副走査方向
の倍率誤差を検出することによって光軸ずれを検出する
ようにしたため、これによってあらゆる原稿読取装置に
おいて、特別な手段を用いることなく単純に光軸ずれの
量を検出できるようになり、原稿読取装置の種類や方式
を問わず光軸ずれ検出を実現することができ、コストダ
ウンが可能であると共に設計の手間を省くことができ
る。
【0038】請求項4記載の発明によれば、検出した光
軸ずれの補正を原稿読取時に行う方法として、スキャナ
のモータと同期させて光軸ずれの量に対応した速度で読
取センサを動かすようにしたため、光軸ずれ補正のため
に特別に駆動源を設ける必要がなく、コストダウンが可
能であると共に、原稿読取時に光軸ずれ補正ができるよ
うになる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、光軸ずれの
量を検出する機能を原稿読取装置内に設けたため、光軸
ずれ量が経時的にあるいは環境条件によって変化する場
合でも、ユーザーやサービスマンが任意に光軸ずれ検出
を行って補正データを更新することができる。これによ
って最新かつ最適の光軸補正ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる原稿読取装置に適用可能な光軸
ずれ補正機構の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる原稿読取装置に適用可能な信号
処理系統の例を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる原稿読取装置に適用可能な光軸
ずれ補正機構の別の例を示す平面図である。
【図4】本発明にかかる原稿読取装置に適用可能な光軸
ずれ補正機構のさらに別の例を示す平面図である。
【図5】原稿読取装置の一般的な例を示す側面図であ
る。
【図6】同上原稿読取装置中の読み取り光学系の例を示
す側面図である。
【図7】同上原稿読取装置中の照明系の部分を示す一部
断面側面図である。
【図8】原稿読取装置において読取位置の移動による光
軸のずれを示す側面図である。
【図9】本発明にかかる原稿読取装置に適用可能な光軸
ずれ量検出用部材の配置例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 光源 3 光学系を構成する第1ミラー 8 光学系を構成する第2ミラー 9 光学系を構成する第3ミラー 11 光学系を構成するレンズ 12 読取センサとしてのCCD 20 読取駆動源としてのモータ 29 補正手段としてのピン 30 補正手段の駆動源としてのモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面を照射する光源と、原稿からの反
    射光を光学的に読み取って光電変換する多数の光電変換
    素子からなる読取センサと、原稿からの反射光を読取セ
    ンサに導くための光学系と、読取センサによる原稿面の
    読取位置を相対的に移動させる読取駆動源とを有する原
    稿読取装置において、 読取位置を相対的に移動させる際に、光学系の光軸のず
    れ量を検出する検出手段と、 原稿読取時に、検出された上記ずれ量に応じて光軸と読
    取センサを相対的に移動させて位置関係のずれを補正す
    る補正手段とを有することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 読取センサは3ラインカラーイメージセ
    ンサであり、光軸のずれ量を検出するために上記3ライ
    ンの各出力の大きさを認識するものである請求項1記載
    の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 検出手段は、移動方向の倍率誤差によっ
    て光軸のずれ量を検出することを特徴とする請求項1記
    載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 補正手段の駆動源として、原稿面に対し
    て読取位置を相対的に移動させる読取駆動源を共用し、
    補正手段の駆動源の動きと読取駆動源の動きを同期させ
    ることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 光軸のずれ量を検出する検出手段を装置
    内に設けることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の原稿読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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