JPH09298296A - 導電性側壁間隙を備えたmos電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
導電性側壁間隙を備えたmos電界効果トランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH09298296A JPH09298296A JP13562996A JP13562996A JPH09298296A JP H09298296 A JPH09298296 A JP H09298296A JP 13562996 A JP13562996 A JP 13562996A JP 13562996 A JP13562996 A JP 13562996A JP H09298296 A JPH09298296 A JP H09298296A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁
間隙(side wall spacer)を備えたM
OS電界効果トランジスタ。 【解決手段】 電場酸化区域とされ、半導体基板表面に
主動区を区画する目的のために形成されたものと;主動
区とされ、該電場酸化区域の間に形成されたものと;ゲ
ート構造とされ、該主動区に形成され、ゲート酸化物
と、不純物を注入してあり該ゲート酸化物上に形成され
ているポリシリコンゲートよりなるものと;導電性を有
する側壁間隙とされ、該ゲート構造の側壁に形成され、
下方に二酸化ケイ素を有してシリコン基板と隔離されて
不接触とされているものと;ドレインとソースとされ、
該電場酸化区と該ゲートの間に形成されたものよりな
る。
間隙(side wall spacer)を備えたM
OS電界効果トランジスタ。 【解決手段】 電場酸化区域とされ、半導体基板表面に
主動区を区画する目的のために形成されたものと;主動
区とされ、該電場酸化区域の間に形成されたものと;ゲ
ート構造とされ、該主動区に形成され、ゲート酸化物
と、不純物を注入してあり該ゲート酸化物上に形成され
ているポリシリコンゲートよりなるものと;導電性を有
する側壁間隙とされ、該ゲート構造の側壁に形成され、
下方に二酸化ケイ素を有してシリコン基板と隔離されて
不接触とされているものと;ドレインとソースとされ、
該電場酸化区と該ゲートの間に形成されたものよりな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一種のMOS電界効
果トランジスタ(MOSFET)の構造と製造方法に関
し、特に、ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁
間隙(sidewall spacer)を備えたMO
S電界効果トランジスタの構造と製造方法に関する。
果トランジスタ(MOSFET)の構造と製造方法に関
し、特に、ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁
間隙(sidewall spacer)を備えたMO
S電界効果トランジスタの構造と製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、PN接合面が仕事関数の違い
により発生する電位差を利用して一般のMOSトランジ
スタの電気特性を改善するもので、本発明のMOSトラ
ンジスタ構造の有する導電性ゲート側壁間隙は、従来の
MOSトランジスタとは異なるものである。一般に従来
のMOSトランジスタの構造は、半導体基板上に、電場
酸化層10、ソース11、ドレイン12、ゲート酸化層
13、ゲート14が包含されているが、2ミクロン以下
のものでは、さらに低不純物濃度のドレイン(Ligh
t Doped Drain:LDD)構造15が設け
られ、ホットキャリア効果を克服しており、及び、ゲー
ト側壁間隙16(sidewall spacer)が
設けられている。
により発生する電位差を利用して一般のMOSトランジ
スタの電気特性を改善するもので、本発明のMOSトラ
ンジスタ構造の有する導電性ゲート側壁間隙は、従来の
MOSトランジスタとは異なるものである。一般に従来
のMOSトランジスタの構造は、半導体基板上に、電場
酸化層10、ソース11、ドレイン12、ゲート酸化層
13、ゲート14が包含されているが、2ミクロン以下
のものでは、さらに低不純物濃度のドレイン(Ligh
t Doped Drain:LDD)構造15が設け
られ、ホットキャリア効果を克服しており、及び、ゲー
ト側壁間隙16(sidewall spacer)が
設けられている。
【0003】一般に、MOSトランジスタの4つの接点
において、ソースと基材は通常接地して、MOSトラン
ジスタ全体の操作はゲート電圧とドレイン電圧により制
御され、ゲート電圧が全体のトランジスタの開閉状態を
制御し、ドレイン電圧はトランジスタがオンの状態の時
に、ドレイン、チャネル及びソースを流れる電流を決定
する。n型MOSでは、ゲートに加えられる電圧があま
り大きくない時、ドレインからチャネルを流れるドレイ
ン電流はゲートの電圧と正比例の関係をなし、この状況
の下で、ドレイン電流はドレイン電圧の増加に伴いドレ
イン電流が飽和に達するまで増加する。この時のドレイ
ン電圧は飽和ドレイン電圧と称され、この時はドレイン
に加えられる電圧の多少に係わらず、ドレイン電圧が飽
和ドレイン電圧となれば、ドレイン電流は定値となり、
反転層幅は零にまで減り、これが挟止点とされる。挟止
点において、飽和電圧が保持されて不変である原因は、
ソースから挟止点のキャリア数とドレインからソースに
至る電流が維持されて不変であることである。この飽和
区間の下のドレイン電圧は非常に高く、ゲート電圧をド
レイン付近の部分で中性化(neutralized)
し、テャネルのドレインに接近する反転層を消失させ
る。
において、ソースと基材は通常接地して、MOSトラン
ジスタ全体の操作はゲート電圧とドレイン電圧により制
御され、ゲート電圧が全体のトランジスタの開閉状態を
制御し、ドレイン電圧はトランジスタがオンの状態の時
に、ドレイン、チャネル及びソースを流れる電流を決定
する。n型MOSでは、ゲートに加えられる電圧があま
り大きくない時、ドレインからチャネルを流れるドレイ
ン電流はゲートの電圧と正比例の関係をなし、この状況
の下で、ドレイン電流はドレイン電圧の増加に伴いドレ
イン電流が飽和に達するまで増加する。この時のドレイ
ン電圧は飽和ドレイン電圧と称され、この時はドレイン
に加えられる電圧の多少に係わらず、ドレイン電圧が飽
和ドレイン電圧となれば、ドレイン電流は定値となり、
反転層幅は零にまで減り、これが挟止点とされる。挟止
点において、飽和電圧が保持されて不変である原因は、
ソースから挟止点のキャリア数とドレインからソースに
至る電流が維持されて不変であることである。この飽和
区間の下のドレイン電圧は非常に高く、ゲート電圧をド
レイン付近の部分で中性化(neutralized)
し、テャネルのドレインに接近する反転層を消失させ
る。
【0004】このほか、素子の縮小化が進む中で、ショ
ートチャネルのホットキャリア効果発生しやすいが、こ
のホットキャリアの一部の電子はゲート酸化層に進入し
て電洞を発生し、基材電流を形成し、一部の電洞はソー
スに収集されて電崩壊を発生する。ホットキャリア効果
を克服するために、MOSトランジスタの操作電圧を下
げ、チャネル内の電場をホットキャリアを発生するのに
不足なものとし、キャリア倍増現象を低くすることは、
容易なことではなかった。一般には、低不純物濃度のド
レイン(Light Doped Drain:LD
D)構造が電場を低くするために利用されるが、サブミ
クロンより小さい場合、LDD構造は製造が難しかっ
た。
ートチャネルのホットキャリア効果発生しやすいが、こ
のホットキャリアの一部の電子はゲート酸化層に進入し
て電洞を発生し、基材電流を形成し、一部の電洞はソー
スに収集されて電崩壊を発生する。ホットキャリア効果
を克服するために、MOSトランジスタの操作電圧を下
げ、チャネル内の電場をホットキャリアを発生するのに
不足なものとし、キャリア倍増現象を低くすることは、
容易なことではなかった。一般には、低不純物濃度のド
レイン(Light Doped Drain:LD
D)構造が電場を低くするために利用されるが、サブミ
クロンより小さい場合、LDD構造は製造が難しかっ
た。
【0005】本発明のMOS電界効果トランジスタの構
造は、特にゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁
間隙(side wall spacer)を有するM
OS電界効果トランジスタの構造であり、n型MOSに
応用されてドレインの飽和電流を増加し、PMOSに応
用されてドレイン付近のホットキャリアを減少し、パン
チスルー効果の発生を改善するものである。
造は、特にゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁
間隙(side wall spacer)を有するM
OS電界効果トランジスタの構造であり、n型MOSに
応用されてドレインの飽和電流を増加し、PMOSに応
用されてドレイン付近のホットキャリアを減少し、パン
チスルー効果の発生を改善するものである。
【0006】
【発明が解決しようとずる課題】本発明の主な目的は、
ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間隙(si
de wall spacer)を有するMOS電界効
果トランジスタの構造と製造方法を提供することにあ
る。
ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間隙(si
de wall spacer)を有するMOS電界効
果トランジスタの構造と製造方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明のもう一つの目的は、n型MOSの
ドレイン飽和電流を増し、PMOSのパンチスルー(p
unched through)効果を減少することに
ある。
ドレイン飽和電流を増し、PMOSのパンチスルー(p
unched through)効果を減少することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電場
酸化区域とされ、半導体基板表面に主動区を区画する目
的のために形成されたものと、主動区とされ、該電場酸
化区域の間に形成されたものと、ゲート構造とされ、該
主動区に形成され、ゲート酸化物と、不純物を注入して
あり該ゲート酸化物上に形成されているポリシリコンゲ
ートよりなるものと、導電性を有する側壁間隙とされ、
該ゲート構造の側壁に形成され、下方に二酸化ケイ素を
有してシリコン基板と隔離されて不接触とされているも
のと、ドレインとソースとされ、該電場酸化区と該ゲー
トの間に形成されたもの、以上を包括してなる、導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタと
している。
酸化区域とされ、半導体基板表面に主動区を区画する目
的のために形成されたものと、主動区とされ、該電場酸
化区域の間に形成されたものと、ゲート構造とされ、該
主動区に形成され、ゲート酸化物と、不純物を注入して
あり該ゲート酸化物上に形成されているポリシリコンゲ
ートよりなるものと、導電性を有する側壁間隙とされ、
該ゲート構造の側壁に形成され、下方に二酸化ケイ素を
有してシリコン基板と隔離されて不接触とされているも
のと、ドレインとソースとされ、該電場酸化区と該ゲー
トの間に形成されたもの、以上を包括してなる、導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタと
している。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、さ
らに低不純物濃度のドレイン構造(Light Dop
edDrain:LDD)が、上記側壁間隙下方の上述
ドレインに接近する区域に形成されている、MOS電界
効果トランジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、さ
らに低不純物濃度のドレイン構造(Light Dop
edDrain:LDD)が、上記側壁間隙下方の上述
ドレインに接近する区域に形成されている、MOS電界
効果トランジスタとしている。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の半導体基板はp型とされてn型MOSを形
成しており、上述のドレインの飽和電流を増加可能であ
る、MOS電界効果トランジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の半導体基板はp型とされてn型MOSを形
成しており、上述のドレインの飽和電流を増加可能であ
る、MOS電界効果トランジスタとしている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の半導体基板はn型とされてp型MOSを形
成しており、上述のドレイン付近のホットキャリアを減
少し、パンチスルー(punched throug
h)効果の発生を改善する、MOS電界効果トランジス
タとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の半導体基板はn型とされてp型MOSを形
成しており、上述のドレイン付近のホットキャリアを減
少し、パンチスルー(punched throug
h)効果の発生を改善する、MOS電界効果トランジス
タとしている。
【0012】請求項5の発明は、請求項1の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の導電性のゲート側壁間隙と不純物を注入し
てあるポリシリコンゲートは異なる仕事関数を備えた物
質とされる、MOS電界効果トランジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、上述の導電性のゲート側壁間隙と不純物を注入し
てあるポリシリコンゲートは異なる仕事関数を備えた物
質とされる、MOS電界効果トランジスタとしている。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、ゲートは高濃度のn型不純物(n+)分布区域と
される、MOS電界効果トランジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、そ
の中、ゲートは高濃度のn型不純物(n+)分布区域と
される、MOS電界効果トランジスタとしている。
【0014】請求項7の発明は、請求項6の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、導
電性ゲート側壁間隙は高濃度にp型不純物(p+)が注
入してあるポリシリコンとされるMOS電界効果トラン
ジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、導
電性ゲート側壁間隙は高濃度にp型不純物(p+)が注
入してあるポリシリコンとされるMOS電界効果トラン
ジスタとしている。
【0015】請求項8の発明は、請求項6の導電性ゲー
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、導
電性ゲート側壁間隙はチタン金属とされる、MOS電界
効果トランジスタとしている。
ト側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタで、導
電性ゲート側壁間隙はチタン金属とされる、MOS電界
効果トランジスタとしている。
【0016】請求項9の発明は、p型或いはn型シリコ
ン半導体上に主動区域を隔離する電場酸化層を形成する
ステップ、主動区域表面にゲート酸化層を形成するステ
ップ、イオン注入により高不純物濃度とした第1ポリシ
リコン層を形成するステップ、MOSゲートとゲート酸
化物を形成するステップ、導電性を有するゲート側壁間
隙を形成するステップ、該ゲートとゲート側壁間隙の構
成する構造を利用して、ソースとドレインに高濃度の不
純物注入を進行するステップ、以上のステップを包括し
てなる導電性ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果ト
ランジスタの製造方法としている。
ン半導体上に主動区域を隔離する電場酸化層を形成する
ステップ、主動区域表面にゲート酸化層を形成するステ
ップ、イオン注入により高不純物濃度とした第1ポリシ
リコン層を形成するステップ、MOSゲートとゲート酸
化物を形成するステップ、導電性を有するゲート側壁間
隙を形成するステップ、該ゲートとゲート側壁間隙の構
成する構造を利用して、ソースとドレインに高濃度の不
純物注入を進行するステップ、以上のステップを包括し
てなる導電性ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果ト
ランジスタの製造方法としている。
【0017】請求項10の発明は、請求項9の導電性ゲ
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、上述の第1ポリシリコン層は、高濃
度にn型不純物(n+)が注入されたポリシリコンイオ
ン層とする、製造方法としている。
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、上述の第1ポリシリコン層は、高濃
度にn型不純物(n+)が注入されたポリシリコンイオ
ン層とする、製造方法としている。
【0018】請求項11の発明は、請求項9の導電性ゲ
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、上記ゲートとゲート酸化物を形成の
後、上述のMOSゲートをマスクとなして、ウェハに対
してイオン注入を進行し、低不純物濃度のドレイン(L
ight Doped Drain:LDD)を形成す
る、製造方法としている。
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、上記ゲートとゲート酸化物を形成の
後、上述のMOSゲートをマスクとなして、ウェハに対
してイオン注入を進行し、低不純物濃度のドレイン(L
ight Doped Drain:LDD)を形成す
る、製造方法としている。
【0019】請求項12の発明は、請求項9の導電性ゲ
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、導電性を有するゲート側壁間隙を形
成するステップは、マスクを定義し二酸化ケイ素を堆積
してゲート側壁間隙下方の酸化物層を形成し、マスクを
除去するステップ、第2ポリシリコン層を堆積するステ
ップ、該第2ポリシリコン層で該導電性を有するゲート
側壁間隙を形成するステップ、リソグラフィー技術で上
述のゲート側壁間隙のパターンを定義し、エッチングで
該ゲート側壁間隙を形成し、その後、マスクを除去する
ステップ、以上を包括する、製造方法としている。
ート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの製
造方法で、その中、導電性を有するゲート側壁間隙を形
成するステップは、マスクを定義し二酸化ケイ素を堆積
してゲート側壁間隙下方の酸化物層を形成し、マスクを
除去するステップ、第2ポリシリコン層を堆積するステ
ップ、該第2ポリシリコン層で該導電性を有するゲート
側壁間隙を形成するステップ、リソグラフィー技術で上
述のゲート側壁間隙のパターンを定義し、エッチングで
該ゲート側壁間隙を形成し、その後、マスクを除去する
ステップ、以上を包括する、製造方法としている。
【0020】請求項13の発明は、請求項12の導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層で形成する導
電性を有するゲート側壁間隙は、上述の第2シポリシリ
コン層にイオン注入して形成したp型高不純物濃度(p
+)区域とする、製造方法としている。
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層で形成する導
電性を有するゲート側壁間隙は、上述の第2シポリシリ
コン層にイオン注入して形成したp型高不純物濃度(p
+)区域とする、製造方法としている。
【0021】請求項14の発明は、請求項13の導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層へのイオン注
入は、低いエネルギー量でリン或いは砒素を注入するも
のとし、その注入エネルギーと注入剤量はそれぞれ30
keV、5E15〜5E16atoms/cm2とす
る、製造方法としている。
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層へのイオン注
入は、低いエネルギー量でリン或いは砒素を注入するも
のとし、その注入エネルギーと注入剤量はそれぞれ30
keV、5E15〜5E16atoms/cm2とす
る、製造方法としている。
【0022】請求項15の発明は、請求項12の導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層で該導電性を
有するゲート側壁間隙を形成するステップでは、すでに
イオン注入してあるp+のポリシリコンを利用し上述の
ゲート側壁間隙を形成するものとし、その注入剤量は5
E15〜5E16atoms/cm2とする、製造方法
としている。
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層で該導電性を
有するゲート側壁間隙を形成するステップでは、すでに
イオン注入してあるp+のポリシリコンを利用し上述の
ゲート側壁間隙を形成するものとし、その注入剤量は5
E15〜5E16atoms/cm2とする、製造方法
としている。
【0023】請求項16の発明は、請求項12の導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層に、大角度イ
オン注入を行う、製造方法としている。
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタの
製造方法で、その中、第2ポリシリコン層に、大角度イ
オン注入を行う、製造方法としている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法は、シリコン半
導体基板上に主動区域を隔離する電場酸化層を形成し、
主動区域の表面のシリコンを酸化して二酸化ケイ素とな
し、ゲート酸化物を製造しやすくし、続いて、化学気相
成長法により第1ポリシリコン層を堆積し、その後、該
第1ポリシリコン層にイオン注入し、リソグラフィー技
術を利用しMOSゲートのパターンを定義し、エッチン
グによりMOSゲートとゲート酸化物を製造した後、フ
ォトマスクを除去し、続いて、MOSゲートをマスクと
して、ウェハに対してイオン混入を進行し、低不純物濃
度のドレイン(Light Doped Drain:
LDD)構造を形成し、次に、第2ポリシリコン層を堆
積してウェハ全体を覆い、該第2ポリシリコン層を利用
して導電性のゲート側壁間隙を製造し、リソグラフィー
技術を用いてゲート側壁間隙のパターンを定義し、エッ
チングによりゲート側壁間隙を製造する。その後、マス
クを除去し、ゲートとゲート側壁間隙の構成する構造を
利用し、ソースとドレインの濃い不純物注入を進行し、
最後に本発明の導電性ゲート側壁間隙を有するMOS電
界効果トランジスタの構造を完成する。以上により製造
されたゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間隙
を有するMOS電界効果トランジスタでは、導電性ゲー
ト側壁間隙とゲートとの異なる仕事関数が発生する接触
電位によりMOS電界効果トランジスタの電気特性が増
進されている。
導体基板上に主動区域を隔離する電場酸化層を形成し、
主動区域の表面のシリコンを酸化して二酸化ケイ素とな
し、ゲート酸化物を製造しやすくし、続いて、化学気相
成長法により第1ポリシリコン層を堆積し、その後、該
第1ポリシリコン層にイオン注入し、リソグラフィー技
術を利用しMOSゲートのパターンを定義し、エッチン
グによりMOSゲートとゲート酸化物を製造した後、フ
ォトマスクを除去し、続いて、MOSゲートをマスクと
して、ウェハに対してイオン混入を進行し、低不純物濃
度のドレイン(Light Doped Drain:
LDD)構造を形成し、次に、第2ポリシリコン層を堆
積してウェハ全体を覆い、該第2ポリシリコン層を利用
して導電性のゲート側壁間隙を製造し、リソグラフィー
技術を用いてゲート側壁間隙のパターンを定義し、エッ
チングによりゲート側壁間隙を製造する。その後、マス
クを除去し、ゲートとゲート側壁間隙の構成する構造を
利用し、ソースとドレインの濃い不純物注入を進行し、
最後に本発明の導電性ゲート側壁間隙を有するMOS電
界効果トランジスタの構造を完成する。以上により製造
されたゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間隙
を有するMOS電界効果トランジスタでは、導電性ゲー
ト側壁間隙とゲートとの異なる仕事関数が発生する接触
電位によりMOS電界効果トランジスタの電気特性が増
進されている。
【0025】
【実施例】本発明の、ゲートと異なる仕事関数の導電性
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタ
は、p型或いはn型シリコン半導体基板上に形成され、
n型MOSは図2、p型MOSは図8に示される構造を
備え、該構造は、電場酸化層20(20p)、ソース2
1(21p)、ドレイン22(22p)、ゲート酸化物
23(23p)、高不純物濃度のゲート24(24
p)、低不純物濃度のドレイン(Light Dope
d Drain:LDD)構造25(25p)、導電性
のゲート側壁間隙26(26p)を包括する。本発明の
構造を以下に説明する。本発明では、半導体基板表面に
主動区を区画する目的のために、二酸化ケイ素の電場酸
化区を形成してあり、電場酸化区の間に主動区が形成さ
れ、主動区中央に位置する構造は、ゲート酸化物とゲー
トとされ、ゲートはゲート酸化物の上に位置し、ゲート
は高不純物濃度のn型ポリシリコンとされ、ゲート構造
の傍らの位置は、高不純物濃度のp型のポリシリコン側
壁間隙(sidewall spacer)とされ、ゲ
ートの側壁間隙下方には二酸化ケイ素があってそれとシ
リコン基板とが接触しないものとされ、電場酸化区とゲ
ートの間はドレインとソースとされ、低不純物濃度のド
レイン(Light Doped Drain:LD
D)構造は側壁間隙下方のドレインに近い区域に位置し
ている。
ゲート側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタ
は、p型或いはn型シリコン半導体基板上に形成され、
n型MOSは図2、p型MOSは図8に示される構造を
備え、該構造は、電場酸化層20(20p)、ソース2
1(21p)、ドレイン22(22p)、ゲート酸化物
23(23p)、高不純物濃度のゲート24(24
p)、低不純物濃度のドレイン(Light Dope
d Drain:LDD)構造25(25p)、導電性
のゲート側壁間隙26(26p)を包括する。本発明の
構造を以下に説明する。本発明では、半導体基板表面に
主動区を区画する目的のために、二酸化ケイ素の電場酸
化区を形成してあり、電場酸化区の間に主動区が形成さ
れ、主動区中央に位置する構造は、ゲート酸化物とゲー
トとされ、ゲートはゲート酸化物の上に位置し、ゲート
は高不純物濃度のn型ポリシリコンとされ、ゲート構造
の傍らの位置は、高不純物濃度のp型のポリシリコン側
壁間隙(sidewall spacer)とされ、ゲ
ートの側壁間隙下方には二酸化ケイ素があってそれとシ
リコン基板とが接触しないものとされ、電場酸化区とゲ
ートの間はドレインとソースとされ、低不純物濃度のド
レイン(Light Doped Drain:LD
D)構造は側壁間隙下方のドレインに近い区域に位置し
ている。
【0026】本発明で形成される導電性を備えたゲート
側壁間隙は一種の新たなデバイスの構造とされ、デバイ
スの性能を増進する。本発明の一つの実施例では、高不
純物濃度のp型(p+)ポリシリコンで導電性を備えた
ゲート側壁間隙を形成し、ポリシリコンゲートは高不純
物濃度のn型(n+)ポリシリコンとしている。p型の
導電性ゲート側壁間隙とn型ポリシリコンゲートは接触
し、両者は異なる仕事関数(different wo
rk function)を有するため接触電位を発生
する。n型MOSでは、その偏圧はn型ポリシリコンゲ
ートに比べて約1ボルト程度高く、ドレイン付近のキャ
リア累積を増加するため、ドレイン飽和電流の上昇を形
成して、駆動の電流を増強できる。本発明がp型MOS
電界効果トランジスタに応用された場合は、p型の導電
性のゲート側壁間隙とp型のドレインが電気的性質の同
じキャリアを有するため、その排斥作用により高エネル
ギーのキャリアがゲート酸化層に進入してショートチャ
ネルを発生するホットキャリアパンチスルー効果が減少
する。これは低不純物濃度のドレイン(LightDo
ped Drain:LDD)構造と相補的に形成され
る作用である。これにより本発明はn型MOSに応用さ
れてドレインの飽和電流を増加し、p型MOS電界効果
トランジスタに応用されてドレイン付近のホットキャリ
アを減少し、パンチスルー効果の発生を改善する。
側壁間隙は一種の新たなデバイスの構造とされ、デバイ
スの性能を増進する。本発明の一つの実施例では、高不
純物濃度のp型(p+)ポリシリコンで導電性を備えた
ゲート側壁間隙を形成し、ポリシリコンゲートは高不純
物濃度のn型(n+)ポリシリコンとしている。p型の
導電性ゲート側壁間隙とn型ポリシリコンゲートは接触
し、両者は異なる仕事関数(different wo
rk function)を有するため接触電位を発生
する。n型MOSでは、その偏圧はn型ポリシリコンゲ
ートに比べて約1ボルト程度高く、ドレイン付近のキャ
リア累積を増加するため、ドレイン飽和電流の上昇を形
成して、駆動の電流を増強できる。本発明がp型MOS
電界効果トランジスタに応用された場合は、p型の導電
性のゲート側壁間隙とp型のドレインが電気的性質の同
じキャリアを有するため、その排斥作用により高エネル
ギーのキャリアがゲート酸化層に進入してショートチャ
ネルを発生するホットキャリアパンチスルー効果が減少
する。これは低不純物濃度のドレイン(LightDo
ped Drain:LDD)構造と相補的に形成され
る作用である。これにより本発明はn型MOSに応用さ
れてドレインの飽和電流を増加し、p型MOS電界効果
トランジスタに応用されてドレイン付近のホットキャリ
アを減少し、パンチスルー効果の発生を改善する。
【0027】本発明の製造方法は以下のとおりである。
まず、p型或いはn型シリコン半導体基板上に熱酸化で
主動区域を隔離する電場酸化層30を形成し、続いて主
動区域表面のシリコンを酸化して二酸化ケイ素となす。
第1ポリシリコン層を堆積した後に、イオンを該第1ポ
リシリコン層に注入してn型高不純物濃度区域(n+)
を形成し、後述のn+ポリシリコンゲートの製作に利用
する。リソグラフィー技術でMOSゲートのパターンを
定義し、エッチングでMOSゲート酸化物31とゲート
32を製作し、その後、マスクを除去して図3に示すよ
うなゲート構造を形成する。
まず、p型或いはn型シリコン半導体基板上に熱酸化で
主動区域を隔離する電場酸化層30を形成し、続いて主
動区域表面のシリコンを酸化して二酸化ケイ素となす。
第1ポリシリコン層を堆積した後に、イオンを該第1ポ
リシリコン層に注入してn型高不純物濃度区域(n+)
を形成し、後述のn+ポリシリコンゲートの製作に利用
する。リソグラフィー技術でMOSゲートのパターンを
定義し、エッチングでMOSゲート酸化物31とゲート
32を製作し、その後、マスクを除去して図3に示すよ
うなゲート構造を形成する。
【0028】n型MOSに対する本発明の実施例はMO
Sゲートをマスクとなし、ウェハに対してイオン注入を
進行し、低不純物濃度のドレイン(Light Dop
edDrain:LDD)構造を形成する(n型MOS
ではn−、p型MOSではp−とし、もしLDD構造を
製作しない場合は、このステップは省略する)、これは
図4の如くである。マスクを定義し、二酸化ケイ素層を
ゲート酸化物と同じ厚さに堆積し、側壁間隙下方の酸化
物層を製造し、その後、マスクを除去する。次のステッ
プは導電性のゲート側壁間隙を製作するものとし、ポリ
シリコンへのイオン注入あるいは金属層(例えばチタ
ン)の堆積を利用するが、本実施例では第2ポリシリコ
ン層33を堆積することで形成し、図5に示すように、
上述の第2ポリシリコン層で導電性のゲート側壁間隙を
形成し、p型の高不純物濃度の導電性ゲート側壁間隙を
形成している。このステップは数種の方法で完成可能で
あるが、本発明の実施例ではリン或いは砒素を大角度低
エネルギーでイオン注入しており、注入のエネルギーと
注入剤量はそれぞれ30keV、5E15〜5E16a
toms/cm2とするか、或いはp+をすでに注入し
た(in−situdoped)ポリシリコンを用いて
ゲート側壁間隙を製作し、後者の場合の注入剤量は5E
15〜5E16atoms/cm2とする。続いて、リ
ソグラフィー技術でゲート側壁間隙のパターンを定義
し、エッチングでp+ゲート側壁間隙34を製作し、そ
の後、マスクを除去する(図6参照)。ゲートとゲート
側壁間隙の構成する構造を利用し、ソースとドレインの
イオン高濃度注入をを進行し、本発明の、ゲートと異な
る仕事関数の導電性ゲート側壁間隙を有するMOS電界
効果トランジスタを完成する(図7参照)。
Sゲートをマスクとなし、ウェハに対してイオン注入を
進行し、低不純物濃度のドレイン(Light Dop
edDrain:LDD)構造を形成する(n型MOS
ではn−、p型MOSではp−とし、もしLDD構造を
製作しない場合は、このステップは省略する)、これは
図4の如くである。マスクを定義し、二酸化ケイ素層を
ゲート酸化物と同じ厚さに堆積し、側壁間隙下方の酸化
物層を製造し、その後、マスクを除去する。次のステッ
プは導電性のゲート側壁間隙を製作するものとし、ポリ
シリコンへのイオン注入あるいは金属層(例えばチタ
ン)の堆積を利用するが、本実施例では第2ポリシリコ
ン層33を堆積することで形成し、図5に示すように、
上述の第2ポリシリコン層で導電性のゲート側壁間隙を
形成し、p型の高不純物濃度の導電性ゲート側壁間隙を
形成している。このステップは数種の方法で完成可能で
あるが、本発明の実施例ではリン或いは砒素を大角度低
エネルギーでイオン注入しており、注入のエネルギーと
注入剤量はそれぞれ30keV、5E15〜5E16a
toms/cm2とするか、或いはp+をすでに注入し
た(in−situdoped)ポリシリコンを用いて
ゲート側壁間隙を製作し、後者の場合の注入剤量は5E
15〜5E16atoms/cm2とする。続いて、リ
ソグラフィー技術でゲート側壁間隙のパターンを定義
し、エッチングでp+ゲート側壁間隙34を製作し、そ
の後、マスクを除去する(図6参照)。ゲートとゲート
側壁間隙の構成する構造を利用し、ソースとドレインの
イオン高濃度注入をを進行し、本発明の、ゲートと異な
る仕事関数の導電性ゲート側壁間隙を有するMOS電界
効果トランジスタを完成する(図7参照)。
【0029】本発明によるp型MOS電界効果トランジ
スタの構造は、図8に示され、それは、電場酸化層20
p、ソース21pとドレイン22p、ゲート酸化物23
p、高不純物濃度のゲート24p、低不純物濃度のドレ
イン(Light Doped Drain:LDD)
25p、導電性のゲート側壁間隙26pを備えている。
p型MOS電界効果トランジスタでは、p型の導電性ゲ
ート側壁間隙とp型のドレインが電気的性質の同じキャ
リアを有しているため、その排斥作用により、高エネル
ギーのキャリアがゲート酸化層に入り込むことで発生ず
るショートチャネルのホットキャリアパンチスルー効果
を減少することができる。p型MOS電界効果トランジ
スタのテャネル形成前の製造プロセスはn型MOS電界
効果トランジスタと同じであるが、ゲート32pとゲー
ト酸化物31pを形成した後には、図9のように、MO
Sゲートをマスクとしてウェハに対してイオン注入を進
行し、低不純物濃度のドレイン構造(Light Do
ped Drain:LDD)を形成する(p型MOS
ではp−となし、もしLDD構造を形成しない場合はこ
のステップは省略する)。これは図10に示される如く
である。マスクを定義し、二酸化ケイ素をゲート酸化物
と同じ厚さに堆積し、側壁間隙下方の酸化物層を形成
し、その後、マスクを除去する。次のステップでは導電
性ゲート側壁間隙を形成し、それにはポリシリコンへの
イオン注入或いは金属層堆積(例えばチタン金属)を利
用する。本実施例では、第2ポリシリコン層33pを堆
積して形成する(図11)。該第2ポリシリコン層で形
成した導電性のゲート側壁間隙で、p型の高不純物濃度
の導電性ゲート側壁間隙を形成し、このステップは数種
の方法で完成可能であるが、本発明の実施例ではリン或
いは砒素を大角度低エネルギーでイオン注入しており、
注入のエネルギーと注入剤量はそれぞれ30keV、5
E15〜5E16atoms/cm2とするか、或いは
p+をすでに注入した(in−situ doped)
ポリシリコンを用いてゲート側壁間隙を製作し、後者の
場合の注入剤量は5E15〜5E16atoms/cm
2とする。続いて、リソグラフィー技術でゲート側壁間
隙のパターンを定義し、エッチングでp+ゲート側壁間
隙34pを製作し、その後、マスクを除去する(図12
参照)。ゲートとゲート側壁間隙の構成する構造を利用
し、ソースとドレインのイオン高濃度注入を進行し、本
発明の、ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間
隙を有するMOS電界効果トランジスタを完成する(図
13参照)。
スタの構造は、図8に示され、それは、電場酸化層20
p、ソース21pとドレイン22p、ゲート酸化物23
p、高不純物濃度のゲート24p、低不純物濃度のドレ
イン(Light Doped Drain:LDD)
25p、導電性のゲート側壁間隙26pを備えている。
p型MOS電界効果トランジスタでは、p型の導電性ゲ
ート側壁間隙とp型のドレインが電気的性質の同じキャ
リアを有しているため、その排斥作用により、高エネル
ギーのキャリアがゲート酸化層に入り込むことで発生ず
るショートチャネルのホットキャリアパンチスルー効果
を減少することができる。p型MOS電界効果トランジ
スタのテャネル形成前の製造プロセスはn型MOS電界
効果トランジスタと同じであるが、ゲート32pとゲー
ト酸化物31pを形成した後には、図9のように、MO
Sゲートをマスクとしてウェハに対してイオン注入を進
行し、低不純物濃度のドレイン構造(Light Do
ped Drain:LDD)を形成する(p型MOS
ではp−となし、もしLDD構造を形成しない場合はこ
のステップは省略する)。これは図10に示される如く
である。マスクを定義し、二酸化ケイ素をゲート酸化物
と同じ厚さに堆積し、側壁間隙下方の酸化物層を形成
し、その後、マスクを除去する。次のステップでは導電
性ゲート側壁間隙を形成し、それにはポリシリコンへの
イオン注入或いは金属層堆積(例えばチタン金属)を利
用する。本実施例では、第2ポリシリコン層33pを堆
積して形成する(図11)。該第2ポリシリコン層で形
成した導電性のゲート側壁間隙で、p型の高不純物濃度
の導電性ゲート側壁間隙を形成し、このステップは数種
の方法で完成可能であるが、本発明の実施例ではリン或
いは砒素を大角度低エネルギーでイオン注入しており、
注入のエネルギーと注入剤量はそれぞれ30keV、5
E15〜5E16atoms/cm2とするか、或いは
p+をすでに注入した(in−situ doped)
ポリシリコンを用いてゲート側壁間隙を製作し、後者の
場合の注入剤量は5E15〜5E16atoms/cm
2とする。続いて、リソグラフィー技術でゲート側壁間
隙のパターンを定義し、エッチングでp+ゲート側壁間
隙34pを製作し、その後、マスクを除去する(図12
参照)。ゲートとゲート側壁間隙の構成する構造を利用
し、ソースとドレインのイオン高濃度注入を進行し、本
発明の、ゲートと異なる仕事関数の導電性ゲート側壁間
隙を有するMOS電界効果トランジスタを完成する(図
13参照)。
【0030】
【発明の効果】本発明は、n型MOS電界効果トランジ
スタに応用されてドレインの飽和電流を増加でき、また
p型MOS電界効果トランジスタに応用されてドレイン
付近のホットキャリアを減少し、パンチスルー効果の発
生を改善し、電気的性質を高める効果がある。
スタに応用されてドレインの飽和電流を増加でき、また
p型MOS電界効果トランジスタに応用されてドレイン
付近のホットキャリアを減少し、パンチスルー効果の発
生を改善し、電気的性質を高める効果がある。
【図1】従来のn型MOS電界効果トランジスタ構造の
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ構造
の断面図である。
の断面図である。
【図3】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図4】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図5】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図6】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図7】本発明のn型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図8】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ構造
の断面図である。
の断面図である。
【図9】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ製造
ステップを示す断面図である。
ステップを示す断面図である。
【図10】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ製
造ステップを示す断面図である。
造ステップを示す断面図である。
【図11】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ製
造ステップを示す断面図である。
造ステップを示す断面図である。
【図12】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ製
造ステップを示す断面図である。
造ステップを示す断面図である。
【図13】本発明のp型MOS電界効果トランジスタ製
造ステップを示す断面図である。
造ステップを示す断面図である。
20、20p・・・電場酸化層 21、21p・・・ソ
ース 22、22p・・・ドレイン 23、23p・・・ゲー
ト酸化物 24、24p・・・高不純物濃度のゲート 25、25p・・・低不純物濃度のドレイン(Ligh
t Doped Drain:LDD)構造 26、26p・・・導電性のゲート側壁間隙 32p・・・ゲート 31p・・・ゲート酸化物 33p・・・第2ポリシリコン層 34p・・・p+ゲ
ート側壁間隙
ース 22、22p・・・ドレイン 23、23p・・・ゲー
ト酸化物 24、24p・・・高不純物濃度のゲート 25、25p・・・低不純物濃度のドレイン(Ligh
t Doped Drain:LDD)構造 26、26p・・・導電性のゲート側壁間隙 32p・・・ゲート 31p・・・ゲート酸化物 33p・・・第2ポリシリコン層 34p・・・p+ゲ
ート側壁間隙
Claims (16)
- 【請求項1】 電場酸化区域とされ、半導体基板表面に
主動区を区画する目的のために形成されたものと、 主動区とされ、該電場酸化区域の間に形成されたもの
と、 ゲート構造とされ、該主動区に形成され、ゲート酸化物
と、不純物を注入してあり該ゲート酸化物上に形成され
ているポリシリコンゲートよりなるものと、 導電性を有する側壁間隙とされ、該ゲート構造の側壁に
形成され、下方に二酸化ケイ素を有してシリコン基板と
隔離されて不接触とされているものと、 ドレインとソースとされ、該電場酸化区と該ゲートの間
に形成されたもの、以上を包括してなる、導電性ゲート
側壁間隙を備えたMOS電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、さらに低不純物濃度
のドレイン構造(Light DopedDrain:
LDD)が、上記側壁間隙下方の上述ドレインに接近す
る区域に形成されている、MOS電界効果トランジス
タ。 - 【請求項3】 請求項1の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、その中、上述の半導
体基板はp型とされてn型MOSを形成しており、上述
のドレインの飽和電流を増加可能である、MOS電界効
果トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、その中、上述の半導
体基板はn型とされてp型MOSを形成しており、上述
のドレイン付近のホットキャリアを減少し、パンチスル
ー(punched through)効果の発生を改
善する、MOS電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 請求項1の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、その中、上述の導電
性のゲート側壁間隙と不純物を注入してあるポリシリコ
ンゲートは異なる仕事関数を備えた物質とされる、MO
S電界効果トランジスタ。 - 【請求項6】 請求項5の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、その中、ゲートは高
濃度のn型不純物(n+)分布区域とされる、MOS電
界効果トランジスタ。 - 【請求項7】 請求項6の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、導電性ゲート側壁間
隙は高濃度にp型不純物(p+)が注入してあるポリシ
リコンとされるMOS電界効果トランジスタ。 - 【請求項8】 請求項6の導電性ゲート側壁間隙を備え
たMOS電界効果トランジスタで、導電性ゲート側壁間
隙はチタン金属とされる、MOS電界効果トランジス
タ。 - 【請求項9】 p型或いはn型シリコン半導体上に主動
区域を隔離する電場酸化層を形成するステップ、 主動区域表面にゲート酸化層を形成するステップ、 イオン注入により高不純物濃度とした第1ポリシリコン
層を形成するステップ、 MOSゲートとゲート酸化物を形成するステップ、 導電性を有するゲート側壁間隙を形成するステップ、 該ゲートとゲート側壁間隙の構成する構造を利用して、
ソースとドレインに高濃度の不純物注入を進行するステ
ップ、 以上のステップを包括してなる導電性ゲート側壁間隙を
備えたMOS電界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項10】 請求項9の導電性ゲート側壁間隙を備
えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、上述の第1ポリシリコン層は、高濃度にn型不純物
(n+)が注入されたポリシリコンイオン層とする、製
造方法。 - 【請求項11】 請求項9の導電性ゲート側壁間隙を備
えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、上記ゲートとゲート酸化物を形成の後、上述のMO
Sゲートをマスクとなして、ウェハに対してイオン注入
を進行し、低不純物濃度のドレイン(Light Do
ped Drain:LDD)を形成する、製造方法。 - 【請求項12】 請求項9の導電性ゲート側壁間隙を備
えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、導電性を有するゲート側壁間隙を形成するステップ
は、 マスクを定義し二酸化ケイ素を堆積してゲート側壁間隙
下方の酸化物層を形成し、マスクを除去するステップ、 第2ポリシリコン層を堆積するステップ、 該第2ポリシリコン層で該導電性を有するゲート側壁間
隙を形成するステップ、 リソグラフィー技術で上述のゲート側壁間隙のパターン
を定義し、エッチングで該ゲート側壁間隙を形成し、そ
の後、マスクを除去するステップ、 以上を包括する、製造方法。 - 【請求項13】 請求項12の導電性ゲート側壁間隙を
備えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、第2ポリシリコン層で形成する導電性を有するゲー
ト側壁間隙は、上述の第2シポリシリコン層にイオン注
入して形成したp型高不純物濃度(p+)区域とする、
製造方法。 - 【請求項14】 請求項13の導電性ゲート側壁間隙を
備えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、第2ポリシリコン層へのイオン注入は、低いエネル
ギー量でリン或いは砒素を注入するものとし、その注入
エネルギーと注入剤量はそれぞれ30keV、5E15
〜5E16atoms/cm2とする、製造方法。 - 【請求項15】 請求項12の導電性ゲート側壁間隙を
備えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、第2ポリシリコン層で該導電性を有するゲート側壁
間隙を形成するステップでは、すでにイオン注入してあ
るp+のポリシリコンを利用し上述のゲート側壁間隙を
形成するものとし、その注入剤量は5E15〜5E16
atoms/cm2とする、製造方法。 - 【請求項16】 請求項12の導電性ゲート側壁間隙を
備えたMOS電界効果トランジスタの製造方法で、その
中、第2ポリシリコン層に、大角度イオン注入を行う、
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13562996A JPH09298296A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 導電性側壁間隙を備えたmos電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13562996A JPH09298296A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 導電性側壁間隙を備えたmos電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09298296A true JPH09298296A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15156284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13562996A Pending JPH09298296A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 導電性側壁間隙を備えたmos電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09298296A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109103261A (zh) * | 2018-09-28 | 2018-12-28 | 长江存储科技有限责任公司 | 半导体器件和集成电路 |
US10381451B2 (en) | 2015-10-09 | 2019-08-13 | Unisantis Electronics Singapore Pte. Ltd. | Semiconductor device |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03159132A (ja) * | 1989-11-16 | 1991-07-09 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置とその製造方法 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP13562996A patent/JPH09298296A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03159132A (ja) * | 1989-11-16 | 1991-07-09 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置とその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10381451B2 (en) | 2015-10-09 | 2019-08-13 | Unisantis Electronics Singapore Pte. Ltd. | Semiconductor device |
CN109103261A (zh) * | 2018-09-28 | 2018-12-28 | 长江存储科技有限责任公司 | 半导体器件和集成电路 |
CN109103261B (zh) * | 2018-09-28 | 2024-03-26 | 长江存储科技有限责任公司 | 半导体器件和集成电路 |
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A02 | Decision of refusal |
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