JPH09298165A - 半導体素子の製造方法及び半導体素子の製造装置 - Google Patents

半導体素子の製造方法及び半導体素子の製造装置

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JPH09298165A
JPH09298165A JP11356796A JP11356796A JPH09298165A JP H09298165 A JPH09298165 A JP H09298165A JP 11356796 A JP11356796 A JP 11356796A JP 11356796 A JP11356796 A JP 11356796A JP H09298165 A JPH09298165 A JP H09298165A
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JP
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substrate
semiconductor device
manufacturing
charged particles
potential
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JP11356796A
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English (en)
Inventor
Toru Nishibe
徹 西部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットや歩留まりを低減する事なく、
低価格にて、半導体素子の電界緩和領域に所望の不純物
濃度分布を形成する。 【解決手段】 イオンドーピング時、基板ホルダ20上
の制御電気端子21から、ゲートメタル14に、制御電
圧V(t)を印加し、リン(P)イオン17をゲートメ
タル14から遠ざかる方向に曲げ、基板10に照射され
るリン(P)イオンに濃度分布を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(以下TFTと称する。)等にて用いられる半導体材料
に不純物濃度領域を形成する半導体素子の製造方法及び
半導体素子の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の画素電極等電子部品を駆
動するため、半導体材料としてポリシリコンを用いたT
FT等に在っては、一般にTFTがオフ状態の時に生じ
るリーク電流を低減するため、ソース及びドレイン間に
かかる電界を緩和する様、チャネル層と高濃度の不純物
を有するドレイン領域との間に、微量に不純物を添加し
たサブドレイン領域を有するLightly Dope
d Drain(以下LDDと称する。)構造を採用し
ている。
【0003】このLDD構造において、ポリシリコンに
不純物の濃度分布を持たせるには、従来は、図14
(a)に示す様に、ポリシリコン1上にゲート酸化膜2
を成膜し更に、ゲートメタル3をパターン形成した後、
イオン注入によりリン(P)イオン5をゲートメタル3
により自己整合的にライトドープし、ゲート酸化膜2を
通して、チャネル層4を除いた領域に低濃度を形成す
る。次いで図14(b)に示す様に、低濃度の電界緩和
領域6にレジスト7をパターン形成し、この電界緩和領
域6以外に、ゲート酸化膜2を通してリン(P)をイオ
ン注入によりハイドープし、高濃度のソース領域8a、
ドレイン領域8bを形成する。この後、図14(c)に
示す様にレジスト7を除去し、注入イオンの活性化、配
線を経て、不純物が低濃度注入される電界緩和領域6を
有するLDD構造のTFTを完成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここでTFTにあって
は、電界緩和領域が長すぎると抵抗が大きくなり、電流
が小さくなって液晶の駆動に不十分となる反面、電界緩
和領域が短すぎると電界緩和効果が無くなってしまう事
から、従来、電界緩和領域の不純物濃度の制御と共に、
電界緩和領域長の微細な調整が要求されていた。
【0005】しかしながら上記従来の方法にあっては、
フォトリソグラフィ技術を用いて電界緩和領域を形成し
ているため、その領域長の微細な調整が難しく、液晶の
より適性な駆動制御を得られず、表示画像の一層の高精
細化が妨げられるという問題を生じていた。しかも近
年、表示画像の大面積化に伴い電界緩和領域長の微細な
調整がより困難になると共に、低濃度領域と高濃度領域
の間に濃度傾斜を設けようとすると、その形成工程が複
雑となり、スループットや歩留まりを著しく低下し、コ
ストの上昇を招くという問題も有していた。
【0006】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、半導体材料中における電界緩和領域長の微細な調整
が可能であると共に、スループット及び歩留まりを低減
する事無く電界緩和領域において不純物の濃度分布を得
る事が出来る半導体素子の製造方法及び半導体素子の製
造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、基板に形成される半導体素子に荷電粒子を用
いて濃度分布を有する不純物領域を形成する半導体素子
の製造方法において、前記半導体素子への荷電粒子添加
時、前記荷電粒子に前記半導体素子面上にてエネルギー
分布を生ぜしめるようにしたものである。
【0008】又本発明は上記課題を解決するため、基板
に形成される半導体素子に荷電粒子を用いて濃度分布を
有する不純物領域を形成する半導体素子の製造方法にお
いて、前記半導体素子への荷電粒子添加時、前記荷電粒
子に前記半導体素子面上にて密度分布を生ぜしめるよう
にしたものである。
【0009】又本発明は上記課題を解決するため、基板
に形成される半導体素子に荷電粒子を用いて濃度分布を
有する様不純物を添加する半導体素子の製造装置におい
て、前記不純物添加時に前記基板に電位分布を生ぜしめ
る電位制御手段を設けるものである。
【0010】又本発明は上記課題を解決するため、基板
に形成される半導体素子に荷電粒子を用いて濃度分布を
有する様不純物を添加する半導体素子の製造装置におい
て、前記不純物添加時に前記基板に電荷分布を生ぜしめ
る電荷制御手段を設けるものである。
【0011】上記構成により、所望の不純物濃度分布を
有する所望の長さの電界緩和領域を、スループット及び
歩留まりを低減する事無く得ることができ、半導体素子
の性能向上及び製造コストの低減を図るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図9を参照して説明する。図1は、大面積の
基板10にてTFT11のポリシリコン層12にLDD
構造を作成するためのイオンドーピング装置13の概略
図であり、ガス導入口14aを有する容器14内の磁界
発生器16aを有するプラズマ室16にて生成されたイ
オン17を、引き出し電極18の引き出し電圧により引
き出し、電位制御手段の支持手段であり、イオン照射時
回転される基板ホルダ20上の基板10に照射する事に
より基板10に不純物を添加するものである。
【0013】基板ホルダ20は、印加手段である複数の
制御電位端子21を有し、金属からなる接続部品21a
により、基板10端部にそれぞれ電気的に絶縁されて設
けられる制御電極パッド22に、それぞれ独立に任意の
制御電圧V(t)を印加可能とされている。一方基板1
0は、ポリシリコン層12上にゲート酸化膜13が成膜
され、更にゲートメタル14がパターン形成されてい
る。このゲートメタル14は、制御電位端子21からの
制御電圧V(t)が印加される電位制御電極を兼ねてお
り、全てのゲートメタル14は、制御電圧V(t)印加
に用いられる回路(図示せず)に接続され、基板10周
囲のいずれかの制御電極パッド22に繋がっている。尚
この回路(図示せず)は、TFT製造後の後工程にて、
不都合なメタル部分をエッチング除去されるものであ
る。
【0014】又制御電圧V(t)は図5に示すようなパ
ルス電圧であり、パルスのデューティ比τ1 /(τ1
τ2 )及びパルスの高さV1、V2を制御する事により
ポリシリコン層12に形成される電界緩和領域12aの
不純物の濃度及びその濃度傾斜度を制御している。
【0015】尚24は、基板10のゲートメタル14を
有していない領域にて、イオン照射により表面電圧が上
昇されるのを防ぎ、ゲートメタル14の電位を制御する
ため、基板10面上に電子シャワーを均一に当てるニュ
ートラライザであり、アルゴン(Ar)ガスをイオン化
して脱離した電子を、基板14に向けてシャワー状に吹
き出すものである。
【0016】次にイオンドーピング装置13にて基板1
0のポリシリコン層12に電界緩和領域12を形成する
形成方法について述べる。先ず基板ホルダ20に基板1
0を載置し、接続部品21aにより基板10を基板ホル
ダに固定すると共に、制御電位端子21と制御電極パッ
ド22を電気的に接続する。
【0017】次いで、ガス導入口14aから5%水素
(H)希釈のホスフィン(PH3 )をプラズマ室16に
導入し、磁界発生器16aにより励起されたプラズマか
ら、引き出し電極18によりリン(P)イオン17を引
き出し基板10方向に照射する。又この時、各ゲートメ
タル14には、制御電位端子21より制御電圧V(t)
が印加されており、基板10方向に照射されるリン
(P)イオン17は、図3に示す様にゲートメタル14
から遠ざかる方向に曲げられる。従って、基板10上に
照射されるリン(P)イオン17の濃度は、ゲートメタ
ル14から遠ざかるにつれ高くなり、ポリシリコン層1
2には、リン(P)イオン17の濃度傾斜を有する電界
緩和領域12aが形成される事となる。尚この後、後工
程にてショートリングカットと同様にして、制御電極パ
ッド22及びゲートメタル14間の不要な回路をエッチ
ングし除去する。
【0018】次にこのイオンドーピング装置13にて、
各ゲートメタル14に制御電圧V(t)として直流50
Vを印加し、1価のリンイオン(P+ )を10keVの
エネルギーで照射しドーピングを行なった所、図6に示
すように、制御電圧V(t)の影響を受け、ゲートメタ
ル14の中心に近いほど、リンイオン(P+ )の曲げが
大きく、その照射エネルギーが低下され、ゲートメタル
14に近いほどイオン濃度が低くなる事が判明した。
【0019】又、イオンドーピング装置13にて、各ゲ
ートメタル14に制御電圧V(t)として直流50Vを
印加し、リンイオン(P+ )にかける初期イオン加速電
圧を変えて、イオン散乱長(△x)及び、ゲートメタル
14周囲におけるイオンのエネルギーロスを測定したと
ころ、図7に示す様に成り、初期イオン加速電圧が大き
いほど、制御電圧V(t)の影響を受け難く、イオン散
乱長(△x)が小さく又、エネルギーロスが少なく、初
期イオン加速電圧に対する基板照射エネルギー比が大き
い事が判明した。ここでイオン散乱長(△x)とは、図
8に示す様に、照射イオン27が基板10に到達するま
でに曲げられる距離とする。
【0020】更に、イオンドーピング装置13にて、各
ゲートメタル14に印加する制御電圧V(t)を直流0
〜300Vに変えて、イオン散乱長(△x)及び、ゲー
トメタル14周囲におけるイオンの照射エネルギーを測
定したところ、図9に示す様に成り、制御電圧V(t)
が大きいほど、リンイオン(P+ )は影響を受け易く、
イオン散乱長(△x)が大きく成り又、照射エネルギー
が低減される事が判明した。
【0021】従って実際には、これ等実験結果に基ずき
イオン加速電圧と共に制御電圧V(t)を設定し、所望
の不純物濃度分布を得る事となる。
【0022】このように構成すれば、イオンドーピング
時、基板ホルダ20上の制御電位端子21よりTFT1
1の基板10に形成されるゲートメタル14に、適宜設
定される制御電圧V(t)を印加する事により所望の不
純物濃度分布を有する電界緩和領域12aを得られ、フ
ォトリソグラフィ技術を用いる従来の装置に比し、その
電界緩和領域長制御をより微細に行なえ、TFTの性能
を向上可能にすると共に、そのスループットや歩留まり
を低減する事なく所望の不純物濃度分布を得られ、製造
コストの上昇を招くこと無く高性能のTFTを得られ
る。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態を図10
乃至図12を参照して説明する。尚本第2の実施の形態
は、不純物濃度傾斜を形成する基板が異なり、電位制御
電極をゲートメタルに変えてガードリングを用いるもの
であり、その他イオンドーピング装置等は第1の実施の
形態と同様である事から、第1の実施の形態と同一部分
については同一符号を付しその説明を省略する。但しイ
オンドーピング装置13はガードリング28を有するイ
ンジウム・リン/インジウム・ガリウム・砒素(InP
/InGaAs)アバランシェフォトダイオード30を
有する大面積の基板31に、不純物濃度傾斜を作成する
ものである。
【0024】ガードリング28は、高電圧で素子がブレ
ークダウンしない様に傾斜結合を設けて電界の集中を防
止するために設けられ、特に化合物半導体のInP/I
nGaAsアバランシェフォトダイオードや大電流をオ
ン/オフするパワー半導体等に多用される。
【0025】基板ホルダ20は接続部品21aを介し、
制御電位端子21の1つから、基板31端部に設けられ
る制御電極パッド34に、任意の制御電圧V(t)を印
加可能とされている。一方基板31は、InGaAs吸
収層36、インジウム・ガリウム・砒素・リン(InG
aAsP)層37、InP層38、電界緩和領域40が
形成されるInP増倍層41、チッ化シリコン(Si
N)からなる無反射膜42、が積層成膜され、更にガー
ドリング28がパターン形成されている。このガードリ
ング28は、制御電位端子21からの制御電圧V(t)
が印加される電位制御電極を兼ねており、全てのガード
リング28は、接続部44にて電気的に接続され、制御
電圧V(t)が印加される制御電極パッド34に繋がっ
ている。尚各ガードリング28間の接続部44は、In
P/InGaAsアバランシェフォトダイオード30製
造後の後工程にて、スクライブして切り離されるもので
ある。
【0026】又制御電圧V(t)も第1の実施の形態に
て印加するパルス電圧と同じものを使用する。
【0027】次にイオンドーピング装置13にて基板3
1のInP増倍層41に電界緩和領域40を形成する形
成方法について述べる。接続部品21aにて基板ホルダ
20に基板31を固定すると共に、制御電位端子21と
制御電極パッド34を電気的に接続し、ガス導入口14
aからマグネシウム(Mg2+)イオン生成ガスをプラ
ズマ室16に導入し、磁界発生器16aにより励起され
たプラズマから、引き出し電極18によりマグネシウム
(Mg2+)イオン46を引き出し基板31方向に照射
する。この時、各ガードリング28には、制御電位端子
21より制御電圧V(t)が印加されており、基板31
方向に照射されるマグネシウム(Mg2+)イオン46
は、図12に示す様にガードリング28から遠ざかる円
形中央部方向に曲げられ、ガードリング28の円形中央
部40aは、基板31上に照射されるマグネシウム(M
g2+)イオン46濃度が高くなる一方、円形周辺部4
0bは、制御電圧V(t)の影響を強く受け、基板31
に照射されるマグネシウム(Mg2+)イオン46濃度
が低く成り、InP増倍層41には、マグネシウム(M
g2+)イオン46の濃度傾斜を有する電界緩和領域4
0が形成される事となる。尚この後、後工程にてショー
トリングカットと同様にして、ガードリング28間の不
要な接続部44をエッチングし除去する。
【0028】このように構成すれば、第1の実施の形態
と同様、イオンドーピング時、基板ホルダ20上の制御
電位端子21よりInP/InGaAsアバランシェフ
ォトダイオード30の基板31に形成されるガードリン
グ28に、適宜設定される制御電圧V(t)を印加する
事によりスループットや歩留まりを低減する事無く所望
の不純物濃度分布を有する電界緩和領域40を得られ、
製造コストの上昇を招くこと無く性能を向上出来る。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態を図13
を参照して説明する。尚本第3の実施の形態は、基板を
4つの領域に分け、各領域毎に各ガードリングにそれぞ
れ異なる制御電圧を印加するものであり、その他は第2
の実施の形態と同様である事から、第2の実施の形態と
同一部分については同一符号を付しその説明を省略す
る。
【0030】即ちInGaAs吸収層36、インジウム
・ガリウム・砒素・リン(InGaAsP)層37、I
nP層38、電界緩和領域40が形成されるInP増倍
層41、チッ化シリコン(SiN)からなる無反射膜4
2、が積層成膜され、更にガードリング28a〜28d
がパターン形成される基板47は、ガードリング28a
〜28dがそれぞれ電気的に絶縁されるA領域〜D領域
47a〜47dの4つの領域に分けられている。そして
基板ホルダ20の制御電位端子21により、各領域47
a〜47dのガードリング28a〜28d端部に設けら
れる制御電極パッド48a〜48dには、それぞれ異な
る制御電圧V(t)が印加され、基板47は、各領域4
7a〜47d毎に電界緩和領域長や不純物濃度傾斜等の
パラメータの異なる電界緩和領域を有するように作成さ
れるものである。この様にして同一基板47上に同時に
特性の異なる4種類のInP/InGaAsアバランシ
ェフォトダイオードを形成した後、各領域47a〜47
d内にてガードリング28間の電気的接続を除去し、更
に基板47を各領域47a〜47d毎に切断し、4種類
の基板47a〜47dを得る事となる。
【0031】このように構成すれば、イオンドーピング
時、各領域47a〜47d毎にそれぞれ異なる制御電圧
V(t)を印加するのみで、同一基板上に同時に異なる
電界緩和領域を有するInP/InGaAsアバランシ
ェフォトダイオードを、スループットや歩留まりを低減
する事無く、低コストにて形成出来る。
【0032】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
でなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えば、第1の実施の形態において、複数の制御電
位端子21により印加される制御電圧V(t)は単一で
なく複数種類とし、同一基板上にて電界緩和領域長や不
純物濃度傾斜等パラメータの異なる電界緩和領域を同時
に作成する等しても良い。
【0033】又半導体材料に不純物を添加するための装
置もプラズマドーピング法による装置に限定されず、荷
電粒子による不純物添加を行なうものであればイオン注
入法や微細加工応用の集束イオンビーム(FBI)によ
る装置等であっても良い。
【0034】更に基板上に照射される不純物濃度に傾斜
を持たせるための手段も任意であり、基板に制御電圧を
印加する事無く、荷電粒子発生装置内にて、荷電粒子の
通過位置に、メタルマスクの様な、荷電粒子に電位分布
を生じさせるものを配置したり、あるいは荷電粒子の通
過位置にグリッドの様なエネルギー分布を生じさせるも
のを配置し、荷電粒子を曲げる等しても良い。この場合
は、基板上の電位制御電極等は不要と成る事から、これ
に代え、レジスト等の絶縁性材料をパターン形成し、基
板の必要部分にのみ不純物を添加した後、レジストを除
去するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体素子への不純物添加時、基板に照射される不純物に
濃度分布を持たせる事により、フォトリソグラフィ工程
を繰り返す事無く、半導体素子中に傾斜濃度を有する不
純物領域を形成出来、スループットや歩留まりを向上出
来、良好な特性を有する半導体素子を低コストで得る事
も可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のイオンドーピング
装置を示す概略説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の基板ホルダ上の基
板を示す概略説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の基板を示す一部概
略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の電界緩和領域のイ
オン濃度分布を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施の形態の制御電圧V(t)
を示すグラフである。
【図6】本発明の第1の実施の形態の照射エネルギーの
位置依存性を示すグラフである。
【図7】本発明の第1の実施の形態の初期イオン加速電
圧とイオン散乱長、エネルギー比を示すグラフである。
【図8】イオン散乱長を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の制御電圧V(t)
とイオン散乱長、照射エネルギーを示すグラフである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の基板を示す一部
を省略した概略平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の基板を示す一部
拡大平面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の基板を示す一部
概略断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の基板を示す一部
を省略した概略平面図である。
【図14】従来の電界緩和領域の形成方法を示し、
(a)はそのライトドープ領域形成時を示す概略説明
図、(b)はそのヘビードープ領域形成時を示す概略説
明図、(c)はそのレジストを除去した状態を示す概略
説明図である。
【符号の説明】 10…基板 11…TFT 12…ポリシリコン層 12a…電界緩和領域 13…イオンドーピング装置 14…ゲートメタル 16…プラズマ室 17…イオン 20…基板ホルダ 21…制御電位端子 22…制御電極パッド

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に形成される半導体素子に荷電粒子
    を用いて濃度分布を有する不純物領域を形成する半導体
    素子の製造方法において、 前記半導体素子への荷電粒子添加時、前記荷電粒子に前
    記半導体素子面上にてエネルギー分布を生ぜしめるよう
    にした事を特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板に形成される半導体素子に荷電粒子
    を用いて濃度分布を有する不純物領域を形成する半導体
    素子の製造方法において、 前記半導体素子への荷電粒子添加時、前記荷電粒子に前
    記半導体素子面上にて密度分布を生ぜしめるようにした
    事を特徴とする半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板に形成される半導体素子に荷電粒子
    を用いて濃度分布を有する不純物領域を形成する半導体
    素子の製造方法において、 前記半導体素子への荷電粒子添加時、前記基板に電位分
    布を生ぜしめるようにした事を特徴とする半導体素子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 基板に形成される半導体素子に荷電粒子
    を用いて濃度分布を有する不純物領域を形成する半導体
    素子の製造方法において、 前記半導体素子への荷電粒子添加時、前記基板に電荷分
    布を生ぜしめるようにした事を特徴とする半導体素子の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 基板に形成される半導体素子に荷電粒子
    を用いて濃度分布を有する様不純物を添加する半導体素
    子の製造装置において、 前記不純物添加時に前記基板に電位分布を生ぜしめる電
    位制御手段を具備する事を特徴とする半導体素子の製造
    装置。
  6. 【請求項6】 電位制御手段が、基板を支持すると共に
    前記基板に電位分布を生ぜしめる制御電位を印加する事
    を特徴とする請求項5に記載の半導体素子の製造装置。
  7. 【請求項7】 電位制御手段が、基板を支持する支持手
    段と、前記基板に制御電位を印加する印加手段とを具備
    する事を特徴とする請求項5に記載の半導体素子の製造
    装置。
  8. 【請求項8】 電位制御手段が、端部の電極まで電気的
    に接続されるゲートメタルを有する基板を支持する支持
    手段と、前記電極に制御電位を印加する印加手段とを具
    備する事を特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製
    造装置。
  9. 【請求項9】 電位制御手段が、端部の電極まで電気的
    に接続されるガードリングを有する基板を支持する支持
    手段と、前記電極に制御電位を印加する印加手段とを具
    備する事を特徴とする請求項7に記載の半導体素子の製
    造装置。
  10. 【請求項10】 電位制御手段が、基板を支持すると共
    に前記基板の任意の位置に複数の異なる電位分布を生ぜ
    しめる様複数の異なる制御電位を印加する事を特徴とす
    る請求項5に記載の半導体素子の製造装置。
  11. 【請求項11】 電位制御手段が、基板を支持する支持
    手段と、前記基板に複数の異なる制御電位を印加する複
    数の印加手段とを具備する事を特徴とする請求項5に記
    載の半導体素子の製造装置。
  12. 【請求項12】 基板に形成される半導体素子に荷電粒
    子を用いて濃度分布を有する様不純物を添加する半導体
    素子の製造装置において、 前記不純物添加時に前記基板に電荷分布を生ぜしめる電
    荷制御手段を具備する事を特徴とする半導体素子の製造
    装置。
  13. 【請求項13】 電荷制御手段が、荷電粒子の通過位置
    に設けられるグリッドである事を特徴とする請求項12
    に記載の半導体素子の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007109760A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Sharp Corp 能動素子、能動素子の製造方法および能動素子の製造装置
JP2008060524A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sharp Corp 自己整合型の低不純物濃度ドレインを備えたリセスゲート薄膜トランジスタ、および当該トランジスタの形成方法
WO2022205169A1 (zh) * 2021-03-31 2022-10-06 华为技术有限公司 一种场效应晶体管、其制作方法、开关电路及电路板

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