JPH09297359A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09297359A
JPH09297359A JP11382896A JP11382896A JPH09297359A JP H09297359 A JPH09297359 A JP H09297359A JP 11382896 A JP11382896 A JP 11382896A JP 11382896 A JP11382896 A JP 11382896A JP H09297359 A JPH09297359 A JP H09297359A
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JP
Japan
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image
exposure
recording medium
forming apparatus
filter
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JP11382896A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hattori
康弘 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台の装置においてポジ画像及びネガ画像を
使用者の選択に応じて形成することが可能な画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置1は、感光記録媒体21を
露光する光強度を、画像情報に対するポジ画像を形成す
るためのポジ画像露光強度と、前記画像情報に対するネ
ガ画像を形成するためのネガ画像露光強度との、少なく
とも2種類の異なる露光強度の間で切り替えが可能なフ
ィルタユニット14及びフィルタ選択機構15を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光記録媒体を用
い、画像情報に対するポジ画像およびネガ画像を形成す
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭58ー88740号公報に
記載されているように、感光性組成物と発色剤とを内包
するマイクロカプセル層を、画像状に露光した後、マイ
クロカプセルを破壊して、発色体を現像剤層を持つ支持
体上に転写移行させて支持体上に画像を形成する方法が
知られている。
【0003】このような画像形成法では、原稿の画像濃
度が高い部分では露光強度が弱くなり、感光性組成物が
硬化しないため、マイクロカプセルが破壊されて支持体
上に画像が形成される。逆に、原稿の画像濃度が低い部
分では露光強度が強くなり、感光性組成物が硬化するた
め、マイクロカプセルが破壊されにくく、したがって支
持体上に画像が形成されない。すなわち、原稿と同じ画
像を形成する。これを以下にポジティブ(ポジ)画像形
成法と定義する。
【0004】これとは反対に、いわゆる銀塩写真でネガ
フィルムからプリントを作製するように、原稿の像とは
反転した画像を形成する方法を、ネガティブ(ネガ)画
像形成法と定義する。
【0005】特開平3ー73955号公報には感光性マ
イクロカプセルを用いるネガ画像形成法が開示されてい
る。詳しくは、このマイクロカプセルは、発色剤、およ
び遊離基付加重合又は架橋可能な化合物、並びに光ある
いは化学線を吸収して重合又は架橋を開始させうる光開
始剤を含む光硬化性組成物を含有する。
【0006】そして、光硬化組成物は、ある程度の強度
の光あるいは化学線に暴露されると、その強度が強いほ
ど硬化するが、さらに高強度の光あるいは化学線に暴露
される場合には、その強度が強いほど硬化しない特性を
有している。このような光組成物を含有する感光性マイ
クロカプセルが被覆された基材を、高強度で露光した
後、現像剤の存在下で前記マイクロカプセルに均一の破
壊力を与えて、ネガ画像を形成するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成方法を用いて構成された画像形成装置では
ネガ画像を形成することは可能であるが、通常の印刷物
の複写などボジ画像を形成することは不可能であった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、一台の装置においてポジ画像及
びネガ画像を選択的に形成することが可能な画像形成装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、画像情
報に基づいて露光を行う露光手段と、その露光手段が露
光することにより転写可能な画像を得る感光記録媒体
と、画像を記録するための受像媒体とを備え、前記感光
記録媒体に画像情報を露光し、その感光記録媒体より前
記受像媒体に画像を転写するように構成されたものを対
象として、特に、前記感光記録媒体を露光する光強度
を、前記画像情報に対するポジ画像を形成するためのポ
ジ画像露光強度と、前記画像情報に対するネガ画像を形
成するためのネガ画像露光強度との、少なくとも2種類
の異なる露光強度の間で切り替えが可能な露光強度切り
替え手段を備えている。従って、露光強度切り替え手段
によりポジ画像露光強度が選択された場合には画像情報
に対するポジ画像が感光記録媒体上に形成され、一方、
ネガ画像露光強度が選択された場合には画像情報に対す
るネガ画像が感光記録媒体上に形成され、それぞれポジ
画像あるいはネガ画像が受像媒体上に転写される。
【0010】また、請求項2に記載の画像形成装置は、
前記露光強度切り替え手段が、前記感光記録媒体への光
路中に設けられたフィルタと、そのフィルタの透過率を
変更可能な透過率変更手段とからなる。前記透過率変更
手段によりフィルターの透過率が低く設定されている場
合には前記ポジ画像露光強度が設定され、一方、透過率
が高く設定されている場合には前記ネガ画像露光強度が
設定される。
【0011】また、請求項3に記載の画像形成装置は、
前記フィルタが、透過率の異なる複数のフィルタからな
り、前記透過率変更手段は前記透過率の異なる複数のフ
ィルタを択一的に選択するフィルタ選択手段により構成
される。従って、前記フィルタ選択手段が、透過率の異
なる複数のフィルタより一つのフィルタを選択すること
ができる。
【0012】また、請求項4に記載の画像形成装置は、
前記露光強度切り替え手段が、前記感光記録媒体を露光
するための露光光源の光量を増減する光量増減手段によ
り構成される。従って、前記光量増減手段により光量が
低く設定されている場合には前記ポジ画像露光強度が設
定され、一方、光量が高く設定されている場合には前記
ネガ画像露光強度が設定される。
【0013】また、請求項5に記載の画像形成装置は、
前記露光手段が、前記ポジ画像露光強度での露光を行う
ポジ画像露光手段と、前記ネガ画像露光強度での露光を
行うネガ画像露光手段とからなり、前記露光強度切り替
え手段が、前記ポジ画像露光手段からの光路と前記ネガ
画像露光手段からの光路とを切り替える光路切り替え手
段により構成される。従って、前記露光強度切り替え手
段が、前記ポジ画像露光手段からの光路を選択している
場合には前記ポジ画像露光強度が設定され、一方、前記
ネガ画像露光手段からの光路を選択している場合には前
記ネガ画像露光強度が設定される。
【0014】また、請求項6に記載の画像形成装置は、
前記光路切り替え手段が、前記ポジ画像露光手段からの
光路と前記ネガ画像露光手段からの光路とを択一的に遮
蔽する遮蔽部材により構成される。従って、前記遮蔽部
材が前記ネガ画像露光手段からの光路を遮蔽している場
合には前記ポジ画像露光手段からの光路が選択され、一
方、前記ポジ画像露光手段からの光路を遮蔽している場
合には前記ネガ画像露光手段からの光路が選択される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】まず、本発明の第一の実施の形態である画
像形成装置1について、図1の概略構成図を参照して説
明する。
【0017】画像形成装置1は、露光部10と、感光記
録媒体21を含む現像部20とから構成されている。
【0018】まず、本発明における画像形成の原理をな
す感光記録媒体21の構成及び特性について説明する。
【0019】感光記録媒体21は、図3に示すように、
プラスティックフィルム等からなる基材22と、その基
材22の表面に塗工された感光層23とからなってい
る。
【0020】さらに詳しくは、感光層23は、イエロー
発色用の感光性マイクロカプセル(以下Yカプセルと称
す)24と、マゼンタ発色用の感光性マイクロカプセル
(以下Mカプセルと称す)25と、シアン発色用の感光
性マイクロカプセル(以下Cカプセルと称す)26との
3種の異なるカプセルとバインダー材が混合されてい
る。そして、その感光層23の表面にはさらに透明な保
護層28が設けられている。
【0021】Yカプセル24には、波長450nm付近
に最大硬化感度を有する感光性物質と、イエロー色の画
像形成物質とが内包されている。Mカプセル25には、
波長550nm付近の光に最大硬化感度を有する感光性
物質と、マゼンタ色の画像形成物質とが内包されてい
る。Cカプセル26には、波長650nm付近の光に最
大硬化感度を有する感光性物質と、シアン色の画像形成
物質とが内包されている。
【0022】この感光記録媒体21は、本出願人らがす
でに特願平7ー241553号明細書などに開示してい
る感光記録媒体と概略同様の製造方法によって得られ
る。しかし、本出願の感光記録媒体21は、ポジ画像お
よびネガ画像の両方を形成する機能を有するために、感
光記録媒体21の感光性マイクロカプセルに含まれる感
光性物質の成分組成は、特願平7ー241553号明細
書記載のものとは異なるものとなっている。
【0023】より具体的に、感光記録媒体21の感光特
性を説明する。図6は、本実施の形態の感光記録媒体2
1の感光特性を示す図である。一方、図7は、比較のた
め特願平7ー241553号明細書記載の感光性マイク
ロカプセルを用いて得られた感光記録媒体の感光特性を
示す図である。
【0024】いずれも横軸には露光量(感光記録媒体を
露光する光強度と露光時間の積で得られる)が、縦軸に
は受像紙に形成された画像の濃度が示されている。この
感光特性は、透過濃度が段階的に変化しているマスク版
であるステップウェッジ(コダック社製)を用いて、感
光記録媒体に到達する光の強度を変化させ、露光時間は
一定(例えば10秒)にして得られた。
【0025】通常の印刷物などを原稿として、その反射
光によって感光記録媒体を露光する場合、例えば画像部
からの反射光による露光量がE1であれば、非画像部す
なわち白色部からの反射光E2は、E1よりも大きな値
になる。このとき図6および図7の両方において、E1
における画像濃度D1はE2における画像濃度D2より
も高い。すなわち、どちらの感光記録媒体を用いても、
原稿とほぼおなじ画像すなわちポジ画像が形成される。
以下の説明においては、このE1からE2の範囲の光強
度をポジ画像露光強度と定義する。
【0026】これとは別に、前記E2よりもさらに大き
な露光量を与え、画像部からの反射光がE3、かつ非画
像部すなわち白色部からの反射光がE4である場合も想
定できる。
【0027】このとき図7においては、E3、E4に対
応する濃度D3、D4はD2とほぼ同じであり、つまり
白色部分のみとなって画像は形成されない。しかし、図
6においては、D3はほぼD2と同じであるが、D4は
D3よりもはるかに高い値でむしろD1に近い値にな
る。従って、原稿の画像部に対応する部分が、受像紙1
9上では白地になり、原稿の非画像部に対応する部分で
は、受像紙19上では画像が形成される。すなわち、原
稿に対する反転画像、つまりネガ画像が形成されるので
ある。以下の説明においては、このE3からE4の範囲
の光強度をネガ画像露光強度と定義する。
【0028】従って、図6に感光特性が示された感光記
録媒体21においては、E1〜E2の範囲のポジ画像露
光強度の露光を行えばポジ画像を、またE3〜E4の範
囲のネガ画像露光強度の露光を行えばネガ画像を形成す
ることが可能である。
【0029】以上に説明したような特徴有る感光特性
は、銀塩写真技術においてソラリゼーションとして知ら
れている。本実施の形態の感光記録媒体21は、銀塩写
真技術ではなく光硬化技術によっているため、この特性
を生ずるメカニズムは異なっている。完全に解明されて
いる訳ではないが、ラジカル重合のメカニズムとして説
明することが可能である。
【0030】すなわち、感光性物質とくに光重合開始剤
から生ずる反応基(ラジカル)の量は、与えられる光の
強度が高いほど多量になる。一方、ラジカルを消費す
る、すなわち重合性物質(不飽和結合を有する物質)の
重合反応の速度は、光の強度に直接の関係がない。従っ
て、発生したラジカルが過剰の場合には、重合に寄与し
ないラジカル同士が結合して活性を失う。そして、光の
強度がある値を超えて強い場合、ひいては露光量が高い
場合には、露光量がより低い場合よりも、かえって重合
が進行しないと考えられる。
【0031】従って、このように反転現象を生ずる感光
記録媒体を得るためには、感光性マイクロカプセルの感
光性物質のうち、ラジカルを発生する成分を過剰量に設
計すればよい。具体的には、光重合開始剤、および波長
増感色素を、比較的多量に加えれば良い。
【0032】次に、露光部10の構成について説明す
る。
【0033】露光部10は、図1に示すように、画像形
成装置1の上部を構成するものであり、原稿を保持し光
を透過する原稿台11と、その下部には光源12と、投
射レンズ13と、フィルタユニット14とを備えてい
る。尚、露光部10は本発明の露光手段を、光源12は
露光光源を構成するものである。
【0034】光源12は、少なくとも450nm付近、
550nm付近、および650nm付近の波長の光を発
することが必要であり、可視光域に連続的な発光スペク
トルを有する、白熱電球、ハロゲンランプなどが望まし
い。
【0035】フィルタユニット14にはフィルタ選択機
構15が連結されている。フィルタユニット14の拡大
図を図2に示す。フィルタユニット14は、異なる可視
光透過率を有する2種のフィルタ14a、14bを含
み、かつ2種のフィルタの一種が選択されて、光路上に
挿入されるように構成されている。具体的には、写真用
に市販されている富士写真フィルム製ニュートラルデン
シティフィルタ(製品名)の中から、ND1フィルタ
(透過率10%)14aとND0.1フィルタ(透過率
80%)14bとが用いられている。尚、フィルタユニ
ット14及びフィルタ選択機構15は本発明の露光強度
切り替え手段を、フィルタユニット14はフィルタを、
フィルタ選択機構15は透過率変更手段及びフィルタ選
択手段を構成するものである。
【0036】次に、現像部20の構成について説明す
る。
【0037】現像部20は、図1に示すように、感光記
録媒体21と、巻出しロール27と、巻き取りロール2
9と、加圧部30と、受像紙19と、ストッカ16と、
排紙トレイ17とから構成される。尚、受像紙19は本
発明の受像媒体を形成するものである。
【0038】加圧部30は、一対の加圧ローラ31、3
2からなり、その両加圧ローラの空隙部を感光記録媒体
21と受像紙19とが通過するように構成されている。
【0039】感光記録媒体21は、感光層23を上側に
して、図1の左右方向に長い長尺形状であり、巻出しロ
ール27から引き出されて巻き取りロール29に巻き取
られる。
【0040】受像紙19は、ストッカ16に収納されて
いる。また、受像紙19は普通紙でもよいし、感光記録
媒体21から転写される色材を吸収するための吸収層が
設けられていてもよい。
【0041】排紙トレイ17は、加圧部30において現
像され、排出された受像紙19を蓄積する部材である。
【0042】次に、画像形成装置1の作用について説明
する。
【0043】まず、使用者が通常の印刷物を原稿として
その複写を得ようとする場合には、図示しない選択手段
によってポジ画像モードが選択され、フィルタユニット
の選択機構15が駆動されてND1フィルタ14aが光
路に挿入される。このフィルタ14aによって、図6に
示されるポジ画像露光強度の光が、感光記録媒体21を
露光するように設定される。
【0044】そして、光源12が発光して原稿である印
刷物を露光し、その反射光が投射レンズ13、フィルタ
14aを透過し、感光記録媒体21の感光層23の表面
で結像される。これによって、感光記録媒体21の感光
性マイクロカプセルが画像にしたがって硬化する。この
感光記録媒体21は加圧部30まで搬送される。これと
共に、受像紙19がストッカー16から一枚取り出され
て加圧部30に搬送される。
【0045】そして、感光記録媒体21の感光層23と
受像紙19が向かい合うように重ね合わされて、一対の
加圧ロール31、32によって加圧される。そして、硬
化していないカプセルほど破壊されて、カプセルに含ま
れている色材などを放出し、同時に色材が受像紙19に
転写される。従って、受像紙19に原稿に対するポジ画
像が形成される。
【0046】次に、使用者が銀塩写真のネガフィルムを
原稿として自然な画像の印刷物を得ようとする場合に
は、図示しない選択手段によってネガ画像モードが選択
され、フィルタユニットの選択機構15が駆動されてN
D0.1フィルタ14bが光路に挿入される。このフィ
ルタ14bは前記ND1フィルタ14aよりもはるかに
透過率が高いので、図6に示されるネガ画像露光強度の
光が、感光記録媒体21を露光するように設定される。
【0047】このフィルタが異なること以外は、前記と
同様の方法によって受像紙19に画像が形成される。こ
の画像は原稿に用いたネガフィルムに対するネガ画像、
すなわち自然な画像である。
【0048】以上説明したように使用者の意向に基づい
てポジ画像あるいはネガ画像が形成される。
【0049】次に、本発明の第二の実施の形態である画
像形成装置41について、図4を参照して説明する。
尚、画像形成装置1と同一の構成についてはその説明を
省略する。
【0050】露光部40は、図4に示すように、画像形
成装置41の上部を構成するものであり、原稿を保持し
光を透過する原稿台11と、その下部には第一の光源1
2aと、第二の光源12bと、光源の光量を変化させる
光量増減機構42とが設けられている。尚、光量増減機
構42は本発明の露光強度切り替え手段及び光量増減手
段を構成するものである。
【0051】光量増減機構42は、点灯する光源の数を
制御するON/OFF制御回路である。
【0052】尚、画像形成装置1とは異なり、画像形成
装置41にはフィルタユニット14及びフィルタ選択機
構15は設けられていない。
【0053】使用者が通常の印刷物の複写を得ようとす
る場合には、図示しない選択手段によってポジ画像モー
ドが選択され、光量増減機構42によって第一の光源1
2aのみが点灯する。
【0054】この第一の光源12aによって、図6に示
されるポジ画像露光強度の光が、感光記録媒体21を露
光する。
【0055】一方、使用者がネガフィルムなどを原稿と
して通常の画像を得ようとする場合には、図示しない選
択手段によってネガ画像モードが選択される。ネガ画像
モードでは、光量増減機構42の働きによって第一の光
源12aと第二の光源12bの両方が点灯する。従っ
て、ネガ画像モードでの露光強度はポジ画像モードの場
合よりも高くなり、図6に示されるネガ画像露光強度に
なる。
【0056】このようにして、使用者の意向に基づい
て、ポジ画像及びネガ画像が得られる。
【0057】次に、第三の実施の形態である画像形成装
置51について、図5を参照して説明する。
【0058】画像形成装置51の原稿台11の下部に
は、ポジ画像モード時に使用される第一露光部52が設
けられ、その右側にネガ画像モード時に使用される第二
露光部50が設けられている。尚、第一露光部52は本
発明のポジ画像露光手段を、第二露光部50はネガ画像
露光手段をそれぞれ構成するものである。
【0059】第一露光部52は、前記第一の実施の形態
における露光部10と同様に、原稿に光を照射してその
反射光を得るように構成されたものである。
【0060】一方、第二露光部50は、光源12cと液
晶表示部53とRGBフィルタ54とからなる。さら
に、液晶表示部53の多数のマトリックス状の液晶セル
を持ち、図示しない色分解データ作製部によって作製さ
れた画像データ、より詳しくはR、G、あるいはBの画
像データにしたがって、その液晶セルの開口と非開口と
が制御されるように構成されている。
【0061】また、RGBフィルタ54は、R、G、B
の3種のフィルタからなるもので、前記画像データに対
応して、R、G、Bのいずれかのフィルタが選択される
ように構成されている。
【0062】第一露光部52の下方でかつ第二露光部5
0の左方にはミラー55と、ミラーを駆動する回転機構
56が設けられている。尚、ミラー55及び回転機構5
6は本発明の光路切り替え手段を、ミラー55は遮蔽手
段をそれぞれ構成するものである。
【0063】尚、画像形成装置1とは異なり、画像形成
装置51にはフィルタユニット14及びフィルタ選択機
構15は設けられていない。
【0064】次に、画像形成装置51の作用について説
明する。
【0065】まず、使用者がポジ画像を形成する場合に
は、原稿台11の上に原稿を設置し、ポジ画像モードを
選択する。ミラー55は、ミラー回転機構56によって
55bの位置に回転して固定される。従って、ミラー5
5は第二露光部50からの光を遮蔽し、原稿からの反射
光はミラーに影響されることなく感光記録媒体21を露
光する。このとき露光強度は、図6におけるポジ画像露
光強度である。以後、第一の実施の形態である画像形成
装置1と同様の手順で、ポジ画像が形成される。
【0066】一方、使用者は印刷物の原稿ではなく、パ
ーソナルコンピュータ等で作成した画像データからネガ
画像を作製する事ができる。このような場合ネガ画像モ
ードが選択され、第二露光部50が用いられる。ミラー
55は、ミラー回転機構56によって55aの位置まで
回転して固定される。
【0067】まず、図示しない色分解データ作製部によ
ってフルカラーの画像データを元にR、G、Bの3種の
データが作製される。この原理は印刷などに使用されて
いる、いわゆる色分解技術と同様である。色分解された
Rの画像データにしたがって液晶表示部の液晶セルの開
口と非開口が制御される。そして、液晶表示の右側に設
けられた光源が点灯とする。この光源からの光が液晶表
示部53を透過するか、しないかが、前記液晶セルによ
って決定される。液晶表示部53を透過した光はRGB
フィルタ54を通って、ミラー55aに到達する。ミラ
ー55aによって反射した光はレンズ13によって感光
記録媒体21の表面に結像される。一方、ミラー55は
第一露光部50からの光を遮蔽する。このとき第二露光
部50による露光強度は、第一露光部10による露光強
度よりも大きく、図6におけるネガ画像露光強度に対応
する強度である。このように露光強度を設定するため
に、光源12cは光源12aよりも発光量が大きい光源
を用いることが望ましい。以後、第一の実施の形態であ
る画像形成装置1と同様の手順で受像紙19にネガ画像
が形成される。
【0068】また、本実施の形態とは逆に、フルカラー
の画像データを液晶表示部53に表示してこれを元にポ
ジ画像を形成し、カラーネガフィルムなどを原稿にして
ネガ画像を形成するように構成しても良い。
【0069】尚、遮蔽手段としてミラー55を使用し、
第二露光部50からの画像情報を反射させるように構成
したために、第二露光部50を側面部に配置でき、従っ
て装置を小型化することが可能となっている。
【0070】以上説明したように、使用者の意向に基づ
いてポジ画像あるいはネガ画像を形成することが可能で
ある。
【0071】尚、本発明は以上詳述した実施の形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。
【0072】例えば、前記第一の実施の形態において
は、露光強度切り替え手段を透過率の異なる2種類のフ
ィルタ14a及び14bからなるフィルタユニット14
及びフィルタ選択機構15により構成したが、露光光源
の光量をネガ画像露光強度に合わせておけば、1種類の
フィルタのみでポジ画像露光強度に切り替えることも可
能である。また、透過型液晶パネルをフィルタとして使
用することにより、電気的に透過率を変更可能としても
よい。
【0073】また、前記第二の実施の形態においては、
光量増減機構42を点灯する光源の数を制御するON/
OFF制御回路により構成したが、原稿を露光する光量
を増減させるもので有れば他の方法でもよく、例えば光
源の駆動電圧を変更制御する回路であってもよい。さら
に、遮蔽物により光量を増減するものであってもよい。
【0074】また、前記第三の実施の形態においては、
第二露光部50を、液晶表示部53に表示した画像を元
にネガ画像を形成するように構成したが、原稿を元にネ
ガ画像を形成するように構成しても構わない。
【0075】また、前記第三の実施の形態においては、
第二露光部50を側面部に配置したが第一露光部52と
同様に上部に配置しても構わない。この場合、光路切り
替え手段は、光路を選択的に遮蔽可能であればよく、前
記実施の形態のミラーのように画像を反射させる必要は
ない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の画像形成装置は、画像情報に基
づいて露光を行う露光手段と、その露光手段が露光する
ことにより転写可能な画像を得る感光記録媒体と、画像
を記録するための受像媒体とを備え、前記感光記録媒体
に画像情報を露光し、その感光記録媒体より前記受像媒
体に画像を転写するように構成されたものを対象とし
て、特に、前記感光記録媒体を露光する光強度を、前記
画像情報に対するポジ画像を形成するためのポジ画像露
光強度と、前記画像情報に対するネガ画像を形成するた
めのネガ画像露光強度との、少なくとも2種類の異なる
露光強度の間で切り替えが可能な露光強度切り替え手段
を備えている。従って、一台の装置において、原稿に対
するポジ画像か、あるいはネガ画像を使用者の選択に従
って形成することが可能である。したがって、通常の印
刷物の複写などのほか、カラーネガフィルムなどから自
然な画像を得ることも可能である。
【0077】また、請求項2に記載の画像形成装置は、
前記露光強度切り替え手段が、前記感光記録媒体への光
路中に設けられたフィルタと、そのフィルタの透過率を
変更可能な透過率変更手段とからなる。従って、フィル
タの透過率を変更するだけで容易にポジ画像又はネガ画
像を切り替えることができ、かつ装置の小型化が可能で
ある。
【0078】また、請求項3に記載の画像形成装置は、
前記フィルタが、透過率の異なる複数のフィルタからな
り、前記透過率変更手段は前記透過率の異なる複数のフ
ィルタを択一的に選択するフィルタ選択手段により構成
される。従って、前記フィルタ選択手段が、透過率の異
なる複数のフィルタより一つのフィルタを選択すること
により、容易に透過率を変更することができ、かつ装置
の小型化が可能である。る。
【0079】また、請求項4に記載の画像形成装置は、
前記露光強度切り替え手段が、前記感光記録媒体を露光
するための露光光源の光量を増減する光量増減手段によ
り構成される。従って、光源の光量を切り替えることの
みでポジ画像形成とネガ画像形成を選択できるので、移
動機構が少なく部品点数が少なく信頼性が高い画像形成
装置が可能である。
【0080】また、請求項5に記載の画像形成装置は、
前記露光手段が、前記ポジ画像露光強度での露光を行う
ポジ画像露光手段と、前記ネガ画像露光強度での露光を
行うネガ画像露光手段とからなり、前記露光強度切り替
え手段が、前記ポジ画像露光手段からの光路と前記ネガ
画像露光手段からの光路とを切り替える光路切り替え手
段により構成される。従って、ポジ画像形成用の露光部
と、ネガ画像形成用の露光部とが別個に設けられている
ので、操作ミスの恐れがなく、また、一の露光部では印
刷物を元に画像を形成し、他の露光部ではビデオカメラ
などから出力されるビデオ信号や、CDROMなどに収
納されている画像データなどを元に画像を形成するよう
に構成することが可能である。
【0081】また、請求項6に記載の画像形成装置は、
前記光路切り替え手段が、前記ポジ画像露光手段からの
光路及び前記ネガ画像露光手段からの光路とを択一的に
遮蔽する遮蔽部材により構成される。従って、簡単な構
成で光路の切り替えを行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態である画像形成装置
の説明図である。
【図2】フィルタユニットの斜視図である。
【図3】感光記録媒体の断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態である画像形成装置
の説明図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態である画像形成装置
の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に使用される感光記録媒体
の感光特性を示す図である。
【図7】従来の感光記録媒体の感光特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 画像形成装置 10 露光部 12 光源 14 フィルタユニット 15 フィルタ選択機構 19 受像紙 20 現像部 21 感光記録媒体 40 露光部 41 画像形成装置 42 光量増減機構 50 第二露光部 51 画像形成装置 52 第一露光部 55 ミラー 56 ミラー回転機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/34 G03F 7/34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて露光を行う露光手段
    と、その露光手段が露光することにより転写可能な画像
    を得る感光記録媒体と、画像を記録するための受像媒体
    とを備え、前記感光記録媒体に画像情報を露光し、その
    感光記録媒体より前記受像媒体に画像を転写するように
    構成された画像形成装置において、 前記感光記録媒体を露光する光強度を、前記画像情報に
    対するポジ画像を形成するためのポジ画像露光強度と、
    前記画像情報に対するネガ画像を形成するためのネガ画
    像露光強度との、少なくとも2種類の異なる露光強度の
    間で切り替えが可能な露光強度切り替え手段を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記露光強度切り替え手段は、前記感光
    記録媒体への光路中に設けられたフィルタと、そのフィ
    ルタの透過率を変更可能な透過率変更手段とからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、透過率の異なる複数の
    フィルタからなり、 前記透過率変更手段は前記透過率の異なる複数のフィル
    タを択一的に選択するフィルタ選択手段により構成され
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記露光強度切り替え手段は、前記感光
    記録媒体を露光するための露光光源の光量を増減する光
    量増減手段により構成されることを特徴とする請求項1
    若しくは2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記露光手段は、前記ポジ画像露光強度
    での露光を行うポジ画像露光手段と、前記ネガ画像露光
    強度での露光を行うネガ画像露光手段とからなり、 前記露光強度切り替え手段は、前記ポジ画像露光手段か
    らの光路と前記ネガ画像露光手段からの光路とを切り替
    える光路切り替え手段により構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記光路切り替え手段は、前記ポジ画像
    露光手段からの光路と前記ネガ画像露光手段からの光路
    とを択一的に遮蔽する遮蔽部材により構成されることを
    特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
JP11382896A 1996-05-08 1996-05-08 画像形成装置 Pending JPH09297359A (ja)

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