JPH09296769A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH09296769A
JPH09296769A JP31432596A JP31432596A JPH09296769A JP H09296769 A JPH09296769 A JP H09296769A JP 31432596 A JP31432596 A JP 31432596A JP 31432596 A JP31432596 A JP 31432596A JP H09296769 A JPH09296769 A JP H09296769A
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pinion gear
cover
wall portion
opening
ring gear
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健次 荻島
Keiichi Matsushima
圭一 松島
Masanori Omi
正昇 大見
Takahisa Inagaki
登久 稲垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータ静止時及び作動時に係わらず、ハウ
ジング3に開けられた開口部からの水浸入を防止するこ
と。 【解決手段】 ピニオンギヤ5と一体に移動可能に設け
られたカバーは、ハウジング3の開口部を開閉する開閉
壁部7a、この開閉壁部7aと一体に設けられてピニオ
ンギヤ5のリングギヤ6側端面を覆う前面壁部7b、こ
の前面壁部7bの外周縁から反リングギヤ6側へ延設さ
れて、ピニオンギヤ鍔部5bの外周に近接してピニオン
ギヤ5の外周を覆う外周壁部7c、およびピニオンギヤ
5の反リングギヤ6側端面の一部を覆う後面壁部7dよ
り構成される。但し、前面壁部7bと外周壁部7cは、
ピニオンギヤ5の径方向で反開口部側を含む全体の1/
2以上を覆っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、RV車の増加等により車両が浸水
路を走行するチャンスが増え、それに伴ってリングギヤ
がトランスミッション等の地方向側に溜まった水を掻き
上げ、その水がスタータハウジングの開口部からスター
タ内部に浸入してスタータ内部に溜水し、やがてスター
タ内部が腐食する等の可能性が出てきた。そこで、特開
昭63−253170号公報では、ハウジングの開口部
からスタータ内部へ水が浸入するのを防止するための防
水構造が提案されている。この防水構造は、ハウジング
の開口部を転回可能に配設されたカバーによって開閉す
るもので、スタータ静止時にはカバーによって開口部が
覆われている。また、スタータ作動時には、ドライブレ
バーに設けた腕部がカバーに設けた略螺旋状の凹部また
は凸部を押圧することにより、カバーを転回させてハウ
ジングの開口部を開くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の防水
構造では、スタータが作動している時にはカバーが開口
部を開いているため、リングギヤで掻き上げられた水を
カバーで跳ね返すことができず、開口部からスタータ内
部への浸水が避けられない問題があった。本発明は、上
記事情に基づいて成されたもので、その目的は、スター
タ静止時及び作動時に係わらず、ハウジング開口部から
の水浸入を防ぐことのできるスタータを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の手段によれ
ば、スタータ作動時、つまりピニオンギヤがリングギヤ
と噛み合って回転している時は、カバーの開閉壁部がハ
ウジングの開口部を開いているため、リングギヤの回転
によって掻き上げられた水が開口部に向かって掛かり得
る。しかし、これらの水は、殆どピニオンギヤの歯部に
掛かって跳ね返され、残りの水もピニオンギヤのリング
ギヤ側端面と前面壁部との微小な隙間、またはピニオン
ギヤの外周と外周壁部との微小な隙間で遮断されるた
め、スタータ内部への浸水を略防止できる。一方、ピニ
オンギヤが静止位置へ戻っている時は、カバーの開閉壁
部がハウジングの開口部を略閉じているため、リングギ
ヤの回転で掻き上げられた水は、殆ど開閉壁部で跳ね返
すことができる。仮に、開口部の僅かな隙間よりハウジ
ング内部へ水が浸入しても、上記の様にピニオンギヤの
リングギヤ側端面と前面壁部との微小な隙間、またはピ
ニオンギヤの外周と外周壁部との微小な隙間でスタータ
内部への浸水を遮断できる。
【0005】請求項2の手段によれば、カバーの前面壁
部および外周壁部がピニオンギヤの径方向で少なくとも
中心より反開口部側を覆っているため、リングギヤの回
転で掻き上げられた水を前面壁部および外周壁部で効果
的に遮断してスタータ内部への浸水を防止できる。
【0006】請求項3の手段によれば、開閉壁部をハウ
ジングに当接させることでカバーの回転が規制されてい
るため、ピニオンギヤあるいは出力軸の回転に伴ってカ
バーが連れ回りするのを防止できる。
【0007】請求項4の手段によれば、カバーにピニオ
ンギヤの反リングギヤ側端面を覆う後面壁部を設けたこ
とにより、ピニオンギヤが噛合位置から静止位置へ戻る
時には、その後面壁部がピニオンギヤの反リングギヤ側
端面に押されることでカバーも静止位置へ戻ることがで
きる。
【0008】請求項5の手段によれば、ハウジングと前
面壁部との間にカバーを静止位置方向へ付勢する弾性体
を介在させたことにより、ピニオンギヤが静止位置へ戻
る時には、その弾性体の弾力によってカバーを静止位置
へ戻すことができる。また、弾性体の弾力によってカバ
ーとともにピニオンギヤも静止位置へ戻す様にすれば、
ピニオンギヤを戻すための戻し力を発生する手段(例え
ばマグネットスイッチに内蔵されたリターンスプリン
グ)が不要となる。
【0009】請求項6の手段によれば、カバーは、出力
軸の外周面に摺動自在に嵌合する筒部を有し、この筒部
が出力軸に案内されて軸方向に移動することができる。
これにより、カバーの移動を案内するためにカバーとは
別のガイド部品を設けたり、ハウジングにガイド部を設
ける必要がないため、簡単な構造にできる。
【0010】請求項7の手段によれば、筒部の外周形状
が先端へ向かって外径が次第に小さくなるテーパ形状に
設けられている。これにより、ピニオンギヤがリングギ
ヤ側へ移動する際に、筒部の外周面(テーパ面)で出力
軸に付着した泥や塵等を除去することが可能である。
【0011】請求項8の手段によれば、軸方向に対面す
るカバーの前面壁部とピニオンギヤとの間にワッシャを
配設したことにより、ピニオンギヤの回転力をワッシャ
で遮断してカバーに伝達されるのを防ぐことができる。
その結果、ピニオンギヤの回転に伴ってカバーが連れ回
りするのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はピニオンギヤが静止している時の
内部構造を示す半断面図、図2はピニオンギヤがリング
ギヤと噛み合っている時の内部構造を示す半断面図であ
る。本実施例のスタータ1は、出力軸2上に配されたピ
ニオン移動体(後述する)と共に移動してハウジング3
に開けられた開口部4(図4および図5参照)を開閉す
るとともに、ピニオンギヤ5の外周およびリングギヤ6
側端面を覆うカバー7(図3参照)を備える。
【0013】出力軸2は、一端が軸受8を介してハウジ
ング3に回転自在に支持され、減速装置(図示しない)
を介して始動モータ(図示しない)の回転力が伝達され
て回転する。出力軸2の先端寄り外周には、ピニオン移
動体の前進移動を規制するストップカラー9が取り付け
られている。このストップカラー9は、出力軸2の外周
に形成された周溝2aに嵌合するスナップリング10を
介して軸方向前方(図1左方)への移動が規制されてい
る。なお、始動モータは、周知の直流電動機であり、ス
タータスイッチ(図示しない)がONされてマグネット
スイッチ11に内蔵されたモータ接点(図示しない)が
閉じることにより、車載バッテリを電源として給電され
る。
【0014】ピニオン移動体は、スリーブ12、一方向
クラッチ(後述する)、およびピニオンギヤ5より成
り、静止位置(図1に示す位置)とピニオンギヤ5がエ
ンジンのリングギヤ6に噛み合う噛合位置(図2に示す
位置)との間で出力軸2上を移動可能に設けられてい
る。スリーブ12は、出力軸2の外周にヘリカルスプラ
イン13を介して嵌合し、シフトレバー14を介してマ
グネットスイッチ11に連結されている。
【0015】一方向クラッチは、スリーブ12の回転を
ピニオンギヤ5へ伝達するもので、スリーブ12と一体
に形成されたアウタ15、ピニオンギヤ5と一体に形成
されたインナ16、アウタ15の内周面に形成された楔
状のカム室に収容されたローラ17、このローラ17を
カム室の狭い方向へ付勢するスプリング(図示しない)
等より構成されている。ピニオンギヤ5は、出力軸2上
を前進してエンジンのリングギヤ6と噛み合うことで始
動モータの回転力をリングギヤ6に伝達する。なお、ピ
ニオンギヤ5の後端部(反リングギヤ6側の端部)に
は、リングギヤ6と噛み合う歯部5aと同等か若干大径
の鍔部5bが設けられている。
【0016】マグネットスイッチ11は、内蔵するコイ
ル(図示しない)が通電されて磁力を発生することによ
り、コイルの内周に配されたプランジャ(図示しない)
を吸引してモータ接点を閉じるとともに、そのプランジ
ャ吸引力によってシフトレバー14を駆動する。シフト
レバー14は、一端がプランジャに連結されたジョイン
ト18に係合し、他端がスリーブ12の外周に係合し
て、ハウジング3に設けられた支点部19を中心として
揺動可能に設けられている。
【0017】カバー7は、図3に示すように、ハウジン
グ3の開口部4を開閉する開閉壁部7a、この開閉壁部
7aと一体に設けられてピニオンギヤ5のリングギヤ6
側端面を覆う前面壁部7b、この前面壁部7bの外周縁
から反リングギヤ側へ延設されて、ピニオンギヤ5の外
周に近接して外周を覆う外周壁部7c、およびピニオン
ギヤ5の反リングギヤ側端面の一部を覆う後面壁部7d
より構成される。但し、前面壁部7bと外周壁部7c
は、ピニオンギヤ5の径方向で反開口部側を含む全体の
1/2以上を覆っている。また、開閉壁部7aは、ピニ
オンギヤ5が噛合位置へ移動した時に開口部4を開き
(図5参照)、ピニオンギヤ5が静止位置へ戻った時に
開口部4を略閉じることができる(図4参照)。
【0018】このカバー7は、ピニオン移動体がリング
ギヤ6側へ移動する時に、ピニオンギヤ5の前端面でカ
バー7の前面壁部7bが押されることによりピニオン移
動体と共に移動することができる。一方、ピニオン移動
体が静止位置側へ戻る時に、ピニオンギヤ5の後端面で
カバー7の後面壁部7dが押されることにより、ピニオ
ン移動体と共に移動して静止位置へ戻ることができる。
また、このカバー7は、開閉壁部7aが開口部4周縁の
ハウジング3に当接して回転規制されていることによ
り、ピニオンギヤ5と共に回転することはなく、ハウジ
ング3に対して平行移動できる。
【0019】次に、本実施例の作動を説明する。スター
タスイッチがONされてマグネットスイッチ11が作動
することにより、シフトレバー14を介してピニオン移
動体がヘリカルスプライン13に沿って出力軸2上をリ
ングギヤ6側へ押し出される(図2参照)。一方、マグ
ネットスイッチ11内のモータ接点が閉じると、バッテ
リから始動モータに電流が流れてアーマチャに回転力が
発生し、そのアーマチャの回転が減速装置で減速されて
出力軸2に伝達される。出力軸2の回転は、スリーブ1
2から一方向クラッチを介してピニオンギヤ5に伝達さ
れ、そのピニオンギヤ5がリングギヤ6と噛み合って始
動モータの回転力をリングギヤ6に伝達することでエン
ジンを始動する。
【0020】ここで、リングギヤ6は、エンジン側にあ
るトランスミッションケース等に収納されていることが
多いが、そのトランスミッションケース等は、内部排水
等の目的で地方向に孔を有していることが多い。このた
め、この様なトランスミッションケースを有する車両が
比較的水深のある浸水路を走行した場合、トランスミッ
ションケース内に水が浸入して滞留することがあり、そ
の滞留した水にリングギヤ6が浸っている場合、リング
ギヤ6の回転によって滞留していた水が掻き上げられ
る。
【0021】そこで、ピニオンギヤ5がリングギヤ6と
噛み合って回転している時は、ハウジング3の開口部4
が開かれているため、リングギヤ6の回転によって掻き
上げられた水が開口部4に向かって掛かることがある。
しかし、これらの水は、殆どピニオンギヤ5の歯部5a
に掛かって跳ね返され、残りの水もピニオンギヤ5のリ
ングギヤ6側端面と前面壁部7bとの微小な隙間、また
はピニオンギヤ5の鍔部5bの外周と外周壁部7cとの
微小な隙間で遮断されるため、スタータ1内部への浸水
を略防止できる。
【0022】エンジン始動後、スタータスイッチがOF
Fされてマグネットスイッチ11の作動が停止すると、
それまで吸引されていたプランジャが初期位置へ復帰し
てモータ接点が開くことにより、始動モータへの通電が
停止してアーマチャの回転が停止する。また、プランジ
ャの復帰によってシフトレバー14がエンジン始動時と
反対側へ揺動することでピニオン移動体を静止位置側へ
押し戻す。これにより、ピニオンギヤ5がリングギヤ6
から離脱して出力軸2上を後退し、静止位置(図1に示
す位置)へ復帰する。このピニオンギヤ5が静止位置へ
戻っている時は、カバー7の開閉壁部7aがハウジング
3の開口部4を略閉じているため、リングギヤ6の回転
で掻き上げられた水は殆ど開閉壁部7aで跳ね返すこと
ができる。仮に、開口部4の僅かな隙間よりハウジング
3内部へ水が浸入しても、上記の様にピニオンギヤ5の
リングギヤ6側端面と前面壁部7bとの微小な隙間、ま
たはピニオンギヤ5の鍔部5bの外周と外周壁部7cと
の微小な隙間でスタータ1内部への浸水を遮断できる。
【0023】(本実施例の効果)本実施例では、ピニオ
ンギヤ5が噛合位置から静止位置へ戻った場合、カバー
7の開閉壁部7aがハウジング3の開口部4を略閉じる
ことにより、リングギヤ6の回転によって掻き上げられ
た水がスタータ1内部へ浸入するのを防止できる。ま
た、ピニオンギヤ5のリングギヤ6側端面と外周をそれ
ぞれ前面壁部7bと外周壁部7cとで1/2以上覆い、
且つ外周壁部7cをピニオンギヤ5の鍔部5bの外周に
近接して両者間の隙間を小さくしたことにより、スター
タ1作動時(ハウジング3の開口部4が開いている時)
にリングギヤ6の回転で掻き上げられた水が開口部4に
掛かっても、ピニオンギヤ5とカバー7との隙間を通っ
てスタータ1内部へ浸水することは殆どなく、スタータ
1内部への水浸入を防止できる。
【0024】なお、本実施例では、ピニオンギヤ5の後
端部に歯部5aより外径の大きい鍔部5bを設けている
が、必ずしも鍔部5bの外径が歯部5aより大きい必要
はなく、歯部5aと同一外径でも良い。又、本実施例で
は、カバー7の後面壁部7dは部分的にしか設けていな
いが、ハウジング3の反開口部側を含む全体の1/2以
上覆えば、更にスタータ1内部への水浸入の防止効果を
向上できる。 〔変形例〕本実施例のピニオンギヤ5は、いわゆる冷間
鍛造により形成されるピニオンの如く反リングギヤ側に
略ピニオン外径に等しい鍔部5bを有するが、鍔部を有
しないホブカッターにより創成されるピニオン等の場合
は、カバー7の後面壁部7dはピニオンギヤ5の歯底径
以下まで内径側に延設されれば同様の効果が得られる
(図9参照)。
【0025】(第2実施例)図6はピニオンギヤ5が静
止している時の内部構造を示す半断面図、図7はピニオ
ンギヤ5がリングギヤ6と噛み合っている時の内部構造
を示す半断面図である。本実施例は、カバー7の前面壁
部7bとハウジング3との間にスプリング20(本発明
の弾性体)を介在させて、このスプリング20の弾力に
よりピニオン移動体をカバー7とともに噛合位置から静
止位置へ戻す様に構成されている。スプリング20は、
一方の端部がハウジング3に形成された環状の係止溝3
a(図6参照)に係止され、他方の端部が前面壁部7b
に形成された環状の係止溝7e(図8参照)に係止され
ている。カバー7は、スプリング20の弾力で静止位置
へ戻ることができるため、第1実施例で示した後面壁部
7dは省略されている。
【0026】本実施例では、第1実施例と同様に、スタ
ータ1静止時及び作動時に係わらず、ハウジング3の開
口部4からの水浸入を防ぐことができるとともに、スプ
リング20の弾力によってピニオン移動体をカバー7と
ともに噛合位置から静止位置へ戻すことができるため、
マグネットスイッチ11によるピニオン移動体の戻し力
が不要となる。通常、この戻し力は、コイルへの通電が
停止した時にプランジャを初期位置へ復帰させるための
リターンスプリングによって得られる。従って、リター
ンスプリングが不要となることで、マグネットスイッチ
11の小型化が可能となる。なお、スプリング20とマ
グネットスイッチ11のリターンスプリングとを併用し
ても良い。つまり、スプリング20にはカバー7を戻す
だけの弾力を持たせて、ピニオン移動体は従来通りマグ
ネットスイッチ11のリターンスプリングを使用して静
止位置へ戻す様にしても良い。
【0027】(第3実施例)図9はピニオンギヤ5周辺
の内部構造を示す断面図である。本実施例は、カバー7
に筒部7fを設けて、この筒部7fが出力軸2にガイド
されながらカバー7全体が軸方向に移動できる構造であ
る。カバー7は、図10に示す様に、前面壁部7bの反
リングギヤ6側へ突出する筒部7fを有し、この筒部7
fが出力軸2の外周面に摺動自在に嵌合されている(図
9参照)。また、筒部7fの外周形状は、先端へ向かっ
て外径が次第に小さくなるテーパ形状に設けられてい
る。
【0028】本実施例によれば、カバー7に設けた筒部
7fが出力軸2に案内されながら軸方向に移動できるた
め、カバー7の移動を案内するためにカバー7とは別の
ガイド部品を設けたり、ハウジング3に特別のガイド部
を設ける必要がないため、簡単な構造にできる。また、
筒部7fの外周形状をテーパ形状としたことにより、ピ
ニオン移動体がリングギヤ6側へ移動する際に、筒部7
fの外周面(テーパ面)で出力軸2に付着した泥や塵等
を除去できるという効果も生じる。なお、ピニオンギヤ
5の下側を覆うハウジング3には、図9に示す様に遮水
壁3bが設けられて、その遮水壁3bの内周端面とピニ
オンギヤ5の外径との隙間が極力小さく設定されてい
る。
【0029】(第4実施例)図11はピニオンギヤ5周
辺の内部構造を示す断面図である。本実施例は、軸方向
に対面するカバー7の前面壁部7bとピニオンギヤ5と
の間、即ち、前面壁部7bのピニオンギヤ5側の壁面と
ピニオンギヤ5の前端面との間にワッシャ21を配設し
たものである。ワッシャ21は出力軸2の外周に若干の
隙間を有して嵌合し、ピニオンギヤ5に対して相対回転
自在に配されている。これにより、ピニオンギヤ5の回
転力をワッシャ21で遮断してカバー7に伝達されるの
を防ぐことができるため、ピニオンギヤ5の回転に伴っ
てカバー7が連れ回りするのを防止できる。
【0030】(第5実施例)図12はカバー7とねじり
コイルばね22の斜視図である。本実施例は、第2実施
例で説明したスプリング20(図6参照)の代わりに図
12に示す様なねじりコイルばね22を用いてカバー7
を静止位置へ戻す様に構成したものである。このねじり
コイルばね22は、カバー7の開閉壁部7aに設けられ
たピン7gにねじりコイルばね22の環状部22aを嵌
合して、ねじりコイルばね22の両端部をそれぞれカバ
ー7の前面壁部7bとハウジング3に当接させた状態で
使用される。なお、第2実施例と同様に、ねじりコイル
ばね22の弾力によってカバー7とともにピニオン移動
体も静止位置へ戻す様に構成しても良いし、ねじりコイ
ルばね22にはカバー7を戻すだけの弾力を持たせて、
ピニオン移動体は従来通りマグネットスイッチ11のリ
ターンスプリングを使用して静止位置へ戻す様にしても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】静止位置でのピニオンギヤ周辺の内部構造を示
す半断面図である。
【図2】噛合位置でのピニオンギヤ周辺の内部構造を示
す半断面図である。
【図3】カバーの斜視図である。
【図4】開口部が略閉じている状態を示す平面図であ
る。
【図5】開口部が開いている状態を示す平面図である。
【図6】静止位置でのピニオンギヤ周辺の内部構造を示
す半断面図である(第2実施例)。
【図7】噛合位置でのピニオンギヤ周辺の内部構造を示
す半断面図である(第2実施例)。
【図8】カバーの斜視図である(第2実施例)。
【図9】ピニオンギヤ周辺の内部構造を示す断面図であ
る(第3実施例)。
【図10】カバーの斜視図である。
【図11】ピニオンギヤ周辺の内部構造を示す断面図で
ある(第4実施例)。
【図12】カバーとねじりコイルばねの斜視図である
(第5実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 出力軸 3 ハウジング 4 開口部 5 ピニオンギヤ 5a 歯部 6 リングギヤ 7 カバー 7a 開閉壁部 7b 前面壁部 7c 外周壁部 7d 後面壁部 7f 筒部 8 軸受 20 スプリング(弾性体) 21 ワッシャ 22 ねじりコイルばね(弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 登久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が軸受を介してハウジングに回転自在
    に支持された出力軸と、 この出力軸上を静止位置とエンジンのリングギヤに噛み
    合う噛合位置との間で移動可能に設けられたピニオンギ
    ヤと、 前記ピニオンギヤが前記リングギヤと噛み合うために前
    記ハウジングに開けられた開口部と、 前記ピニオンギヤと共に移動して、前記ピニオンギヤが
    前記噛合位置へ移動した時に前記開口部を開き、前記ピ
    ニオンギヤが前記静止位置へ戻った時に前記開口部を略
    閉じる開閉壁部、この開閉壁部と一体に設けられて前記
    ピニオンギヤの前記リングギヤ側端面を1/2以上覆う
    前面壁部、およびこの前面壁部から軸方向の反リングギ
    ヤ側へ延設されて前記ピニオンギヤの外周を1/2以上
    覆う外周壁部を有するカバーとを備えたことを特徴とす
    るスタータ。
  2. 【請求項2】前記前面壁部および前記外周壁部は、前記
    ピニオンギヤの径方向で少なくとも中心より反開口部側
    を覆っていることを特徴とする請求項1記載のスター
    タ。
  3. 【請求項3】前記カバーは、前記開閉壁部を前記ハウジ
    ングに当接させることによって回転規制されていること
    を特徴とする請求項1または2記載のスタータ。
  4. 【請求項4】前記カバーは、前記ピニオンギヤの反リン
    グギヤ側端面の一部を覆う後面壁部を有し、 前記ピニオンギヤが前記噛合位置から前記静止位置へ戻
    る時には、前記後面壁部が前記ピニオンギヤの反リング
    ギヤ側端面に押されることで前記カバーが前記ピニオン
    ギヤと共に移動できることを特徴とする請求項1〜3記
    載の何れかのスタータ。
  5. 【請求項5】前記カバーは、前記前面壁部の反ピニオン
    ギヤ側で前記ハウジングと前記前面壁部との間に介在さ
    れた弾性体により前記静止位置方向へ付勢されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の何れかのスタータ。
  6. 【請求項6】前記カバーは、前記出力軸の外周面に摺動
    自在に嵌合する筒部を有し、この筒部が前記出力軸に案
    内されて軸方向に移動することを特徴とする請求項1〜
    5記載の何れかのスタータ。
  7. 【請求項7】前記カバーは、前記筒部が前記前面壁部の
    反ピニオンギヤ側へ突出して設けられ、且つ前記筒部の
    外周形状が先端へ向かって外径が次第に小さくなるテー
    パ形状に設けられていることを特徴とする請求項6記載
    のスタータ。
  8. 【請求項8】軸方向に対面する前記カバーの前面壁部と
    前記ピニオンギヤとの間にワッシャを配設したことを特
    徴とする請求項1〜7記載の何れかのスタータ。
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WO2006043579A1 (ja) * 2004-10-20 2006-04-27 Mitsuba Corporation アイドルギヤ付始動電動機

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