JPH09296560A - 壁板及びその接合構造 - Google Patents
壁板及びその接合構造Info
- Publication number
- JPH09296560A JPH09296560A JP13954496A JP13954496A JPH09296560A JP H09296560 A JPH09296560 A JP H09296560A JP 13954496 A JP13954496 A JP 13954496A JP 13954496 A JP13954496 A JP 13954496A JP H09296560 A JPH09296560 A JP H09296560A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall plate
- joining
- surface side
- stepped
- wall
- Prior art date
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- Pending
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- Finishing Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 風圧等に起因する曲げ力が加わっても間柱間
の壁板の撓みを抑え、撓みに起因する漏水等を防止でき
る壁板及びその接合構造を得ることを目的とする。 【解決手段】 一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、前記接合用
段部２Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り
欠き３を設けてなり、接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシール
材５を介挿して重ね合わせて下地材６に固定することに
より壁板を接合する。
の壁板の撓みを抑え、撓みに起因する漏水等を防止でき
る壁板及びその接合構造を得ることを目的とする。 【解決手段】 一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、前記接合用
段部２Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り
欠き３を設けてなり、接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシール
材５を介挿して重ね合わせて下地材６に固定することに
より壁板を接合する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は壁板及びその接合構造
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来汎用されている繊維補強セメント板
などからなる壁板１は接合の確実性と防水性を図るた
め、一般に図４に示すように、合抉状の接合用段部Ａ，
Ｂが設けられる。そして、図４に示すように壁板１を接
合して壁面を構築した場合、壁板１相互の接合線Ｐを目
立たなくするため接合用段部Ａに続いて凹溝状の化粧目
地Ｑを設ける場合が多い。ところで、この化粧目地Ｑは
排水性などの理由から通常、図示のように下位となる壁
板１の接合用段部Ａ側の表面に設けられる。
などからなる壁板１は接合の確実性と防水性を図るた
め、一般に図４に示すように、合抉状の接合用段部Ａ，
Ｂが設けられる。そして、図４に示すように壁板１を接
合して壁面を構築した場合、壁板１相互の接合線Ｐを目
立たなくするため接合用段部Ａに続いて凹溝状の化粧目
地Ｑを設ける場合が多い。ところで、この化粧目地Ｑは
排水性などの理由から通常、図示のように下位となる壁
板１の接合用段部Ａ側の表面に設けられる。
【０００３】
【従来技術の問題点】しかし、上記のように化粧目地Ｑ
を下位となる壁板１の接合用段部Ａの表面側に設ける
と、壁板１端面の実質的な厚さが上位となる壁板１の実
質的な厚さより薄くなり、その結果壁板全体に等分布状
態の曲げ力が作用すると壁板１の接合用段部Ａ側の撓み
量が、その上に接合される壁板１の接合用段部Ｂの撓み
量より大きくなる傾向を生じる。
を下位となる壁板１の接合用段部Ａの表面側に設ける
と、壁板１端面の実質的な厚さが上位となる壁板１の実
質的な厚さより薄くなり、その結果壁板全体に等分布状
態の曲げ力が作用すると壁板１の接合用段部Ａ側の撓み
量が、その上に接合される壁板１の接合用段部Ｂの撓み
量より大きくなる傾向を生じる。
【０００４】具体的には、図５に誇張して示すように、
壁板１に強風が吹き付けると風圧によって壁板１が間柱
Ｃ，Ｃ間で撓み、同一の風圧に対し壁板１の接合用段部
Ａ側の撓み量が、接合用段部Ｂの撓み量より大きくなる
ので、図６に示すように接合用段部ＡＢ間に隙間Ｓがで
き、間柱Ｃ，Ｃ間で雨水が壁板裏面に浸透することがあ
る欠点があった。
壁板１に強風が吹き付けると風圧によって壁板１が間柱
Ｃ，Ｃ間で撓み、同一の風圧に対し壁板１の接合用段部
Ａ側の撓み量が、接合用段部Ｂの撓み量より大きくなる
ので、図６に示すように接合用段部ＡＢ間に隙間Ｓがで
き、間柱Ｃ，Ｃ間で雨水が壁板裏面に浸透することがあ
る欠点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、風圧等に起因する曲げ力が加わっても間柱間の
壁板の撓みを抑え、漏水等の生じない壁板及びその接合
構造を提供することを目的としてなされたものである。
に鑑み、風圧等に起因する曲げ力が加わっても間柱間の
壁板の撓みを抑え、漏水等の生じない壁板及びその接合
構造を提供することを目的としてなされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、壁板に関し、一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、前記接合用
段部２Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り
欠き３が設けられてなることを特徴とするものである。
は、壁板に関し、一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、前記接合用
段部２Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り
欠き３が設けられてなることを特徴とするものである。
【０００７】請求項２に記載の発明は、壁板に関し、一
方の表面側端面１Ａを段状に切り欠き、他方の裏面側端
面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合用段部２Ａ、２Ｂを
有する壁板１において、裏面側が段状に切り欠かれた端
面１Ｂの表面側４のみに化粧目地の切り欠き３が設けら
れてなることを特徴とするものである。
方の表面側端面１Ａを段状に切り欠き、他方の裏面側端
面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合用段部２Ａ、２Ｂを
有する壁板１において、裏面側が段状に切り欠かれた端
面１Ｂの表面側４のみに化粧目地の切り欠き３が設けら
れてなることを特徴とするものである。
【０００８】請求項３に記載の発明は、請求項１又は２
に記載の壁板１による壁板の接合構造に関し、壁板１の
一方の接合用段部２Ａ上に他の壁板１の他方の接合用段
部２Ｂを、互いに対面する接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシ
ール材５を介挿して重ね合わせて下地材６に固定してな
ることを特徴とするものである。
に記載の壁板１による壁板の接合構造に関し、壁板１の
一方の接合用段部２Ａ上に他の壁板１の他方の接合用段
部２Ｂを、互いに対面する接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシ
ール材５を介挿して重ね合わせて下地材６に固定してな
ることを特徴とするものである。
【０００９】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の壁板の断面図である。
の発明の壁板の断面図である。
【００１０】この発明の壁板１は、一方の表面側端面１
Ａを段状に切り欠き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切
り欠いてなる接合用段部２Ａ、２Ｂを有する繊維補強セ
メント製等とされた壁板１において、前記接合用段部２
Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り欠き３
を設けて構成されている。
Ａを段状に切り欠き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切
り欠いてなる接合用段部２Ａ、２Ｂを有する繊維補強セ
メント製等とされた壁板１において、前記接合用段部２
Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り欠き３
を設けて構成されている。
【００１１】上記実施例において、壁板１の化粧用目地
の切り欠き３は、接合用段部２Ａ、２Ｂの範囲以外に設
けられているため、接合用段部の設けられた部分の厚さ
は両者同一となり、曲げ力に対する優劣が殆ど無くなる
ため、風圧等に起因する等分布曲げ力が作用しても一方
が極端に曲げ変形することは無くなる。
の切り欠き３は、接合用段部２Ａ、２Ｂの範囲以外に設
けられているため、接合用段部の設けられた部分の厚さ
は両者同一となり、曲げ力に対する優劣が殆ど無くなる
ため、風圧等に起因する等分布曲げ力が作用しても一方
が極端に曲げ変形することは無くなる。
【００１２】なお、上記実施例において、化粧目地用切
り欠き３は断面台形状の広幅凹溝３Ａと断面３三角形状
の小幅凹溝３Ｂの組み合わせからなる。これら化粧用切
り欠き３はプレス成形あるいは切削等により成形される
が、その製造手段あるいは形状については特に限定され
ない。
り欠き３は断面台形状の広幅凹溝３Ａと断面３三角形状
の小幅凹溝３Ｂの組み合わせからなる。これら化粧用切
り欠き３はプレス成形あるいは切削等により成形される
が、その製造手段あるいは形状については特に限定され
ない。
【００１３】図２は請求項２に記載の壁板１を示す。図
２において、壁板１は、一方の表面側端面１Ａを段状に
切り欠き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてな
る接合用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、裏面
側が段状に切り欠かれた端面１Ｂの表面側４のみに化粧
目地の切り欠き３が設けられて構成されている。
２において、壁板１は、一方の表面側端面１Ａを段状に
切り欠き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてな
る接合用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、裏面
側が段状に切り欠かれた端面１Ｂの表面側４のみに化粧
目地の切り欠き３が設けられて構成されている。
【００１４】上記実施例において、壁板１の化粧用目地
の切り欠き３は、裏面側が段状に切り欠かれた端面１Ｂ
の表面側４のみに設けられているため、壁板１の端面の
撓み量は、接合段部２Ａ側に較べ接合段部２Ｂ側が大き
くなる。従って、風圧等に起因する等分布曲げ力が作用
した場合、表面側の接合段部２Ｂを裏面側の接合用段部
２Ａが支持する状態となるので両者間に隙間を生じるこ
とがない。
の切り欠き３は、裏面側が段状に切り欠かれた端面１Ｂ
の表面側４のみに設けられているため、壁板１の端面の
撓み量は、接合段部２Ａ側に較べ接合段部２Ｂ側が大き
くなる。従って、風圧等に起因する等分布曲げ力が作用
した場合、表面側の接合段部２Ｂを裏面側の接合用段部
２Ａが支持する状態となるので両者間に隙間を生じるこ
とがない。
【００１５】図３は図１、図２に示した壁板１を用いた
壁板の接合構造の断面図を示し、壁板１の一方の接合用
段部２Ａ上に、他の壁板１の他方の接合用段部２Ｂを、
互いに対面する接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシール材５を
介挿して重ね合わせて間柱等の下地材６に固定されて構
成されている。
壁板の接合構造の断面図を示し、壁板１の一方の接合用
段部２Ａ上に、他の壁板１の他方の接合用段部２Ｂを、
互いに対面する接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシール材５を
介挿して重ね合わせて間柱等の下地材６に固定されて構
成されている。
【００１６】なお、上記実施例においてシール材５はホ
ットメルト系シール材を接合用段部２Ａ、２Ｂのいずれ
か一方の表面に盛り付けて接着したものなどが好適に使
用される。
ットメルト系シール材を接合用段部２Ａ、２Ｂのいずれ
か一方の表面に盛り付けて接着したものなどが好適に使
用される。
【００１７】上記壁板の接合構造によれば、接合した壁
板１、１端部の撓み量が少ないか、あるいは上側の壁板
１の撓み量に対し下側の壁板１の撓み量が少ないため、
間柱等の下地材６間で等分布荷重が作用した際、図５、
図６に示すような曲げ変形及び隙間Ｓができず、接合用
段部２Ａ、２Ｂ間に介挿したシール材５のシール防水性
も維持される。
板１、１端部の撓み量が少ないか、あるいは上側の壁板
１の撓み量に対し下側の壁板１の撓み量が少ないため、
間柱等の下地材６間で等分布荷重が作用した際、図５、
図６に示すような曲げ変形及び隙間Ｓができず、接合用
段部２Ａ、２Ｂ間に介挿したシール材５のシール防水性
も維持される。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の壁板
は、端部に接合用段部２Ａ、２Ｂを設けた壁板端面にお
ける壁板厚さを両者略同一あるいは表面側に位置する壁
板端面のみを薄くしたため、風圧等に起因する間柱間の
壁板中央部の撓みによる隙間の発生を有効に防止でき
る。従って、上記壁板１の接合構造においても、壁板中
央部のシール材によるシール効果も長期にわたって維持
され防水性も良いなどの効果を有する。
は、端部に接合用段部２Ａ、２Ｂを設けた壁板端面にお
ける壁板厚さを両者略同一あるいは表面側に位置する壁
板端面のみを薄くしたため、風圧等に起因する間柱間の
壁板中央部の撓みによる隙間の発生を有効に防止でき
る。従って、上記壁板１の接合構造においても、壁板中
央部のシール材によるシール効果も長期にわたって維持
され防水性も良いなどの効果を有する。
【図１】請求項１の発明の壁板の断面図である。
【図２】請求項２の発明の壁板の断面図である。
【図３】請求項３の発明の壁板の接合構造の断面図であ
る。
る。
【図４】従来の壁板の接合構造を示す断面図である。
【図５】従来の壁板の平面図である。
【図６】従来の壁板の接合部の縦断面図である。
１…壁板 １Ａ…一方の表面側端面 １Ｂ…他方の裏面側端面 ２Ａ…接合用段部 ２Ｂ…接合用段部 ３…化粧目地の切り欠き ４…端面１Ｂの表面側 ５…シール材 ６…下地材
Claims (3)
- 【請求項１】 一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、前記接合用
段部２Ａ、２Ｂの設けられた範囲以外に化粧目地の切り
欠き３が設けられてなることを特徴とする壁板。 - 【請求項２】 一方の表面側端面１Ａを段状に切り欠
き、他方の裏面側端面１Ｂを段状に切り欠いてなる接合
用段部２Ａ、２Ｂを有する壁板１において、裏面側が段
状に切り欠かれた端面１Ｂの表面側４のみに化粧目地の
切り欠き３が設けられてなることを特徴とする壁板。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の壁板１の一方の
接合用段部２Ａ上に他の壁板１の他方の接合用段部端面
２Ｂを、互いに対面する接合用段部２Ａ、２Ｂ間にシー
ル材５を介挿して重ね合わせて下地材６に固定されてな
ることを特徴とする壁板の接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13954496A JPH09296560A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 壁板及びその接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13954496A JPH09296560A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 壁板及びその接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09296560A true JPH09296560A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15247746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13954496A Pending JPH09296560A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 壁板及びその接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09296560A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8993462B2 (en) | 2006-04-12 | 2015-03-31 | James Hardie Technology Limited | Surface sealed reinforced building element |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP13954496A patent/JPH09296560A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8993462B2 (en) | 2006-04-12 | 2015-03-31 | James Hardie Technology Limited | Surface sealed reinforced building element |
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