JPH0929640A - ショットピーニング装置およびショットピーニング方法 - Google Patents

ショットピーニング装置およびショットピーニング方法

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JPH0929640A
JPH0929640A JP17493695A JP17493695A JPH0929640A JP H0929640 A JPH0929640 A JP H0929640A JP 17493695 A JP17493695 A JP 17493695A JP 17493695 A JP17493695 A JP 17493695A JP H0929640 A JPH0929640 A JP H0929640A
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JP
Japan
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shot
projection
shot ball
pressure
amount
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JP17493695A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Mizumiya
一浩 水宮
Masahiko Iwasaki
晶彦 岩崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投射ノズルから投射されるショット玉の投射
量と投射速度とを個別に制御できるようにする。 【解決手段】 投射ノズル63から投射されるショット
玉Bの投射量および投射速度をレーザプローブで計測
し、この計測値に基づいて、制御回路が、ミキシングバ
ルブ35のモータ43および圧力制御弁57を制御す
る。制御動作としては、空気通路51から送られてくる
圧縮空気の圧力と、ショット玉供給口47aの開口面積
との積が一定となるよう制御することで、ショット玉の
投射量を一定にして投射速度を増減でき、また前記圧力
と開口面積との商が一定となるよう制御することで、シ
ョット玉の投射速度を一定にして投射量を増減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、供給されるショ
ット玉に圧縮空気を吹き付け、投射ノズルから前記ショ
ット玉を被処理物に向けて投射させて前記被処理物に対
する表面処理を行うショットピーニング装置およびショ
ットピーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼球などからなるショット玉を、圧縮空
気を利用して被処理物に向けて高速で投射し、被処理物
の表面を硬化させるショットピーニング加工において
は、投射されるショット玉の投射量と投射速度とが大き
く影響する。このため、これら投射量および投射速度を
検知してショット玉の投射状態を変化させるべく、ショ
ット玉の供給量と圧縮空気の圧力とを制御する必要があ
る。このような制御機器を備えたショットピーニング装
置としては、例えば特開平5−209219号公報に記
載されたものがある。
【0003】図8は、上記公報に記載の技術を示すもの
で、投射ノズル1内に供給されるショット玉3に対し、
加圧空気源5から管調整器7を経て供給される圧縮空気
を吹き付けて、ショット玉3aを被処理物9に投射す
る。投射ノズル1へのショット玉3の供給量は、静電容
量に基づく比重計を組み込んだ流れ制御器11により測
定され、この測定値は質量流量表示装置13に表示され
る。
【0004】一方、投射ノズル1から投射されるショッ
ト玉3aの投射量は、静電容量に基づく比重計として作
用する、投射ノズル1の先端に設けられた静電容量型の
センサ15と感知回路17とで検出される。感知回路1
7の出力信号の入力を受ける除算器19は、前記流れ制
御器11により計測された流量信号を、感知回路17か
ら出力されるセンサ15内に存在する質量信号で除すこ
とで、投射ノズル1から投射されるショット玉3aの平
均速度を算出し、この算出値は平均速度表示装置21に
表示される。
【0005】また、感知回路17の出力値が、比較器2
3によって最大値より大きいかまたは最小値より小さ
く、かつ遅延回路25が装置始動後所定時間経過を計測
してとき、ショット玉の投射状態が不適正で誤動作が発
生したとしてスイッチ27がオンとなり、流れ制御器1
1および管調整器7を停止させてショットピーニング動
作を停止させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ショットピ
ーニング装置では、前述したように、投射されるショッ
ト玉の投射量と投射速度とが大きく影響するものである
ことから、投射量と投射速度とを個別に制御すること
で、より高精度で安定した加工が可能となり、このよう
な制御を行うには、投射ノズルに供給する圧縮空気の圧
力と、投射ノズルへのショット玉の供給量とを関連づけ
て行う必要がある。
【0007】ところが、上記した従来のショットピーニ
ング装置では、ショット玉の投射量および投射速度を計
測してはいるものの、誤動作が発生したときに、流れ制
御器11および管調整器7を停止させるのみで、計測値
に応じて空気圧とショット玉の供給量とを関連づけて変
化させる制御は行っていないので、空気圧を変化させる
と投射量および投射速度が同時に変化し、ショット玉の
供給量を変化させても投射量および投射速度が同時に変
化し、投射量と投射速度とを個別に変化させることがで
きず、高精度かつ安定したショットピーニング加工がで
きないものとなっている。
【0008】そこで、この発明は、ショット玉の投射量
と投射速度とを個別に制御できるようにすることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、圧縮空気とショット玉とがそ
れぞれ供給されるとともに、圧縮空気によって吹き付け
られたショット玉を被処理物に向けて投射する投射ノズ
ルを備え、前記供給されるショット玉の量を調整可能な
ショット玉供給量調整手段と、このショット玉供給量調
整手段に供給される圧縮空気の圧力を調整可能な圧力調
整手段と、前記投射ノズルから被処理物に投射されるシ
ョット玉の速度および量を計測する計測手段と、この計
測手段による計測値に基づき前記ショット玉供給量調整
手段によるショット玉の供給量および前記圧力調整手段
による圧縮空気の圧力を相互に関連づけて変化させべく
制御する制御手段とを有する構成としてある。
【0010】第2に、第1の構成において、ショット玉
供給量調整手段の上方にショット玉を貯蔵する貯蔵手段
が配置され、前記ショット玉供給量調整手段は、前記貯
蔵手段に連通する円形のショット玉供給口に対し、下方
から接近離反する方向に移動可能な円錐状のバルブを備
えている。
【0011】第3に、第1の構成において、円錐状のバ
ルブは金属製で構成されている。
【0012】第4に、第2の構成において、制御手段
は、圧力調整手段により調整した圧力値と、ショット玉
供給量調整手段により調整したショット玉供給口の開口
面積との積が一定となるよう制御する構成である。
【0013】第5に、第2の構成において、制御手段
は、圧力調整手段により調整した圧力値と、ショット玉
供給量調整手段により調整したショット玉供給口の開口
面積との商が一定となるよう制御する構成であることを
特徴とする請求項2記載のショットピーニング装置。
【0014】第6に、第1の構成において、制御手段
は、一定条件の運転下で、ショット玉の投射速度が低下
し、かつショット玉の投射量が増加したとき、圧力調整
手段により調整される圧力値を低下させる構成である。
【0015】第7に、第6の構成において、投射速度の
低下量をΔV、圧力値の低下量をΔPとした場合、次式
の関係に基づいて圧力値を低下させる。
【0016】ΔP=−0.1ΔV 第8に、供給されるショット玉に圧縮空気を吹き付け、
投射ノズルから前記ショット玉を被処理物に向けて投射
させて前記被処理物に対する表面処理を行うショットピ
ーニング方法において、前記投射ノズルから投射される
ショット玉の投射量および投射速度に基づいて、前記シ
ョット玉の供給量と前記圧縮空気の圧力とを相互に関連
づけて制御し、これにより前記ショット玉の投射量およ
び投射速度を個別に制御する方法としてある。
【0017】上記第1の構成または第8の方法によれ
ば、ショット玉供給量調整手段に供給される、圧縮空気
の圧力およびショット玉の供給量を、投射ノズルにおけ
るショット玉の投射量と投射速度とに基づき、相互に関
連づけて制御することで、投射ノズルからのショット玉
の投射量および投射速度が個別に制御可能となる。
【0018】第2の構成によれば、円錐状のバルブを、
貯蔵手段に連通する円形のショット玉供給口に対して接
近離反する構成とすることで、ショット玉供給口に対す
る開閉精度が向上し、ショット玉の供給量の制御が高精
度なものとなる。
【0019】第3の構成によれば、円錐状のバルブの耐
久性が向上する。
【0020】第4の構成によれば、ショット玉の投射量
を一定にして、ショット玉の投射速度を増減可能とな
る。
【0021】第5の構成によれば、ショット玉の投射速
度を一定にして、ショット玉の投射量を増減可能とな
る。
【0022】第6の構成または第7の構成によれば、シ
ョット玉の投射量および投射速度が不安定な装置始動時
などにおいて、安定した加工が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0024】図1は、この発明の実施の一形態を示すシ
ョットピーニング装置の全体構成図である。ショット玉
Bが貯蔵される貯蔵手段である加圧タンク31の下部に
は、第1開閉バルブ33を介してショット玉供給量調整
手段としてのミキシングバルブ35が接続されている。
ミキシングバルブ35は、図2に詳細を示すように、ハ
ウジング37内に円錐状の金属製バルブ39が収納され
ている。金属製バルブ39はダイヤフラム41の上面に
固定されており、ダイヤフラム41の下方には、ハウジ
ング37の外部に設置されたモータ43によって上下動
するストッパ45が配置されている。
【0025】一方、ダイヤフラム41の上方に配置され
た仕切板47には、加圧タンク31に連通する円形のシ
ョット玉供給口47aが形成され、モータ43の駆動に
よるストッパ45の上下動に伴うダイヤフラム41およ
び金属製バルブ39の上下動により、ショット玉供給口
47aの開口面積が変化する。モータ43は、制御手段
としての制御回路49によって駆動制御され、制御回路
49には、ストッパ45の上下方向位置とショット玉供
給口47aの開口面積との関係があらかじめ記憶されて
いる。
【0026】上記ミキシングバルブ35には、空気通路
51を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段とし
ての圧縮空気供給源53が接続されている。空気通路5
1には、圧縮空気供給源53側から順に、第2開閉バル
ブ55、圧力調整手段としての圧力制御弁57がそれぞ
れ設けられている。圧力制御弁57は、圧縮空気供給源
53から供給される圧縮空気の圧力を制御するもので、
前記モータ43と同様に、制御回路49によって動作が
制御される。
【0027】圧縮空気供給源53と第2開閉バルブ55
との間の空気通路51には、分岐通路59の一端が接続
され、分岐通路59の他端は加圧タンク31の上部に接
続され、圧縮空気が加圧タンク31内に供給されるよう
になっている。分岐通路59には、第3開閉バルブ61
が設けられている。
【0028】ミキシングバルブ35の上記空気通路51
と反対側には、加圧タンク31から供給されたショット
玉Bを、圧縮空気供給源53から供給された圧縮空気に
より吹き付けられて、被処理物であるワークWに向けて
投射する投射ノズル63が設けられている。ワークW
は、モータ65によって回転可能な回転台67上に設置
され、回転台67および投射ノズル63の先端部分は、
ショット室69内に配置されている。
【0029】投射ノズル63から投射されるショット玉
Bに対し、一定距離を隔ててショット玉Bの投射方向に
直交した方向には、投射されたショット玉Bの投射量と
投射速度とを計測する計測手段としてのレーザプローブ
71が配置されている。レーザプローブ71の出力値
は、制御回路49に入力され、制御回路49は、この入
力値に対し、本装置にあらかじめ設定入力されたショッ
ト玉Bの投射速度または投射量に対して差が発生した場
合に、前記モータ43および圧力制御弁57にそれぞれ
信号出力し、ショット玉Bの供給量と圧縮空気の圧力と
を相互に関連づけて制御する。この制御の具体例は後述
する。
【0030】前記ショット室69の右下部には、上下方
向に延長された第1ダクト73の下端が接続されてい
る。第1ダクト73の上端には、加圧タンク31の上部
に左端部が接続された第2ダクト75の右端部が接続さ
れ、第2ダクト75は加圧タンク31側が低い位置とな
るよう若干傾斜して配置されている。
【0031】第1ダクト73内の上部および下部には、
駆動プーリ77および従動プーリ79がそれぞれ設けら
れ、この各プーリ77,79相互はベルト81により連
動連結されている。ベルト81には、適宜な間隔でショ
ット玉受け83が設けられ、このショット玉受け83
は、従動プーリ79における回転時に、第1ダクト73
の底部に溜まったショット玉Bを掬い取る。一方、第2
ダクト75途中の下面には、ふるい網85が設けられ、
ふるい網85の下方には、使用後のショット玉Bのうち
の粉砕玉B1 を受ける粉砕玉受け皿87が設けられてい
る。
【0032】上記したようなショットピーニング装置に
おいては、装置が停止している間は、第1,第2,第3
の各開閉バルブ33,55,61は、いずれも閉じてお
り、装置を動作させる際には、いずれも開弁する。ここ
で、第3開閉バルブ61が開くことで、加圧タンク31
内が加圧され、さらに、第1および第2各開閉バルブ3
3,55が開くことで、加圧されてミキシンブバルブ3
5内に供給されるショット玉Bが、圧縮空気供給源53
から供給される圧縮空気により吹き付けられ、投射ノズ
ル63からワークWに向けて投射される。
【0033】このとき、レーザプローブ71により、投
射ノズル63から投射されるショット玉Bの投射量と投
射速度とが計測されており、この計測値の入力値を受け
る制御回路49は、前述したように、本装置にあらかじ
め設定入力されたショット玉Bの投射量または投射速度
に対して差が発生した場合に、モータ43および圧力制
御弁57にそれぞれ信号出力し、ショット玉Bの供給量
と圧縮空気の圧力とを相互に関連づけて制御する。
【0034】例えば、圧縮空気の圧力をP、ショット玉
Bの供給量に対応するショット玉供給口47aの開口面
積をSとした場合、PとSとの積(P×S)が一定とな
るように、つまりPとSとの関係が図3(a)となるよ
うに制御すれば、ショット玉Bの投射量を一定にして、
投射速度を変化させることができる。一方、PとSとの
商(P/S)が一定となるように、つまりPとSとの関
係が図3(b)となるように制御すれば、ショット玉B
の投射速度を一定にして、投射量を変化させることがで
きる。
【0035】このように、上記制御例では、投射ノズル
63からのショット玉Bの投射量と投射速度とを個別に
変化させるよう制御できるので、高精度かつ安定したシ
ョットピーニング加工が可能となる。
【0036】また、ショットピーニング装置の始動時に
おいては、投射ノズル63からのショット玉Bの投射量
および投射速度が不安定であり、一定条件下で運転した
にも拘らず、投射速度Vが低下し、かつ投射量が増加し
たときには、図4に示すように、投射速度の低下量をΔ
Vとした場合、ΔP=−0.1ΔVの関係に基づいて圧
縮空気の圧力Pを低下させる。
【0037】図5(a)は、従来装置の始動時に、投射
速度Vが110m/sから90m/sまで20m/s低
下し、かつ投射量Qが1.4倍程度増加した場合を示し
ている。これによれば、アークハイト[「ショットピー
ニング作業標準」(昭和57年9月1日 社団法人 日
本ばね工業会発行)の第4頁〜第6頁に記載されている
ように、一定サイズの試験板(アルメンストリップ)に
ショットピーニングを施した場合の前記試験板の反り量
として表されるもの]は一定であるものの、ショットピ
ーニングにおける実際の強度を表す圧縮残留応力ピーク
値が、1400MPaから1200MPaまで200M
Pa低下していることがわかる。このとき、圧縮空気圧
Pは、変化させておらず一定である。
【0038】これに対して、図5(b)に示す本実施の
形態の場合には、圧縮空気圧Pを前述した式に基づき低
下させる。つまり、圧縮空気圧Pの低下量ΔPは、ΔV
=−0.1×20m/s=2kg・f/cm2 に低下さ
せる。これにより、投射速度の低下量が、従来20m/
sであったものが6m/sに抑えられるとともに、投射
量Qについては一定となり、ショットピーニングにおけ
る実際の強度を表す圧縮残留応力ピーク値については、
60MPaの低下量にとどまっている。このため、本実
施の形態においては、装置始動時であってもワークWの
品質を高精度に維持することが可能となる。
【0039】なお、図5においては、ショット玉Bの直
径は0.4〜1.0mmの範囲、圧縮空気の圧力Pは3
〜8kgf/cm2 の範囲でそれぞれ適用されるものと
する。
【0040】図6は、この発明の他の例を示すショット
ピーニング装置の全体構成図である。このショットピー
ニング装置は、ショット玉が貯蔵される加圧タンク89
の下部にゴム製のダイヤフラム91が設けられ、このダ
イヤフラム91および加圧タンク89は、途中に減圧弁
93を備えた空気通路95を介して圧縮空気供給源97
に接続されている。ダイヤフラム91には、ショット玉
Bをワークに向けて投射する投射ノズル99が接続さ
れ、加圧タンク89内の圧力と投射ノズル99内の圧力
との差によりダイヤフラム91が押されて変位し、この
変位により発生する隙間を通してショット玉が投射ノズ
ル99に供給される。
【0041】ここで、ダイヤフラム91は、ゴム製であ
ることから使用に伴い劣化し、圧縮空気供給源97から
供給される空気圧力が一定であっても、使用初期に対し
ある程度使用した後ではダイヤフラム91の変位量が大
きくなり、このため使用に伴いショット玉の投射速度が
低下するとともに投射量が多くなる。
【0042】これに対処するため、本例では、図7に示
すように、圧縮空気供給源97からの空気圧を減圧弁9
3にて、投射初期(1回目)での圧力Pがp0 であった
ものを、ある程度使用した後、例えば25回目での圧力
Pをp1 となるよう設定することで、初期と25回目と
のいずれにおいても、投射量Qを当初設定されているq
に保持することが可能となる。これにより、ワークにお
いて初期発生した圧縮残留応力ピーク値を維持でき、安
定した品質が得られることになる。
【0043】なお、上記図7の例では、圧縮空気圧力P
をp0 からp1 に変化させているが、ダイヤフラム91
の劣化に対応すべく、その途中で2段階あるいは3段階
と複数の空気圧を設定するようにしてより細かな制御を
行えば、より安定した品質が得られることになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第8の発明によれば、ショット玉供給量調整手段に
供給される、圧縮空気の圧力およびショット玉の供給量
を、投射ノズルにおけるショット玉の投射量と投射速度
とに基づき、相互に関連づけて制御するようにしたの
で、投射ノズルからのショット玉の投射量および投射速
度を個別に制御でき、高精度かつ安定したショットピー
ニング加工が可能となる。
【0045】第2の発明によれば、円錐状のバルブを、
貯蔵手段に連通する円形のショット玉供給口に対して接
近離反する構成としたので、ショット玉供給口に対する
開閉精度が向上し、ショット玉の供給量の制御が高精度
なものとなる。
【0046】第3の発明によれば、円錐状のバルブの耐
久性を向上させることができる。
【0047】第4の発明によれば、ショット玉の投射量
を一定にして、ショット玉の投射速度を増減でき、高精
度かつ安定したショットピーニング加工が可能となる。
【0048】第5の発明によれば、ショット玉の投射速
度を一定にして、ショット玉の投射量を増減でき、高精
度かつ安定したショットピーニング加工が可能となる。
【0049】第6の発明または第7の発明によれば、シ
ョット玉の投射量および投射速度が不安定な装置始動時
などにおいて、安定したショットピーニング加工が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すショットピーニ
ング装置の全体構成図である。
【図2】図1のショットピーニング装置の要部の断面図
である。
【図3】図1のショットピーニング装置における制御例
を示す圧縮空気の圧力Pとショット玉供給口の開口面積
Sとの相関図で、(a)はP×Sが一定の場合、(b)
はP/Sが一定の場合である。
【図4】図1のショットピーニング装置の始動時での空
気圧とショット玉の投射速度との関係を示す説明図であ
る。
【図5】ショットピーニング装置の始動時でのショット
玉の投射速度などの変化を示す説明図で、(a)は従来
例、(b)は本実施の形態のものである。
【図6】ショットピーニング装置の他の例を示す全体構
成図である。
【図7】図6のショットピーニング装置における供給圧
力と投射量との相関図である。
【図8】従来例を示すショットピーニング装置の全体構
成図である。
【符号の説明】
35 ミキシングバルブ(ショット玉供給量調整手段) 39 バルブ 49 制御回路(制御手段) 51 空気通路 57 圧力制御弁(圧力調整手段) 63 投射ノズル 71 レーザプローブ(計測手段) W ワーク(被処理物)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気とショット玉とがそれぞれ供給
    されるとともに、圧縮空気によって吹き付けられたショ
    ット玉を被処理物に向けて投射する投射ノズルを備え、
    前記供給されるショット玉の量を調整可能なショット玉
    供給量調整手段と、このショット玉供給量調整手段に供
    給される圧縮空気の圧力を調整可能な圧力調整手段と、
    前記投射ノズルから被処理物に投射されるショット玉の
    速度および量を計測する計測手段と、この計測手段によ
    る計測値に基づき前記ショット玉供給量調整手段による
    ショット玉の供給量および前記圧力調整手段による圧縮
    空気の圧力を相互に関連づけて変化させべく制御する制
    御手段とを有することを特徴とするショットピーニング
    装置。
  2. 【請求項2】 ショット玉供給量調整手段の上方にショ
    ット玉を貯蔵する貯蔵手段が配置され、前記ショット玉
    供給量調整手段は、前記貯蔵手段に連通する円形のショ
    ット玉供給口に対し、下方から接近離反する方向に移動
    可能な円錐状のバルブを備えていることを特徴とする請
    求項1記載のショットピーニング装置。
  3. 【請求項3】 円錐状のバルブは金属製で構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のショットピーニング
    装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、圧力調整手段により調整し
    た圧力値と、ショット玉供給量調整手段により調整した
    ショット玉供給口の開口面積との積が一定となるよう制
    御する構成であることを特徴とする請求項2記載のショ
    ットピーニング装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、圧力調整手段により調整し
    た圧力値と、ショット玉供給量調整手段により調整した
    ショット玉供給口の開口面積との商が一定となるよう制
    御する構成であることを特徴とする請求項2記載のショ
    ットピーニング装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、一定条件の運転下で、ショ
    ット玉の投射速度が低下し、かつショット玉の投射量が
    増加したとき、圧力調整手段により調整される圧力値を
    低下させる構成であることを特徴とする請求項1記載の
    ショットピーニング装置。
  7. 【請求項7】 投射速度の低下量をΔV、圧力値の低下
    量をΔPとした場合、次式の関係に基づいて圧力値を低
    下させることを特徴とする請求項6記載のショットピー
    ニング装置。 ΔP=−0.1ΔV
  8. 【請求項8】 供給されるショット玉に圧縮空気を吹き
    付け、投射ノズルから前記ショット玉を被処理物に向け
    て投射させて前記被処理物に対する表面処理を行うショ
    ットピーニング方法において、前記投射ノズルから投射
    されるショット玉の投射量および投射速度に基づいて、
    前記ショット玉の供給量と前記圧縮空気の圧力とを相互
    に関連づけて制御し、これにより前記ショット玉の投射
    量および投射速度を個別に制御することを特徴とするシ
    ョットピーニング方法。
JP17493695A 1995-07-11 1995-07-11 ショットピーニング装置およびショットピーニング方法 Pending JPH0929640A (ja)

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JP17493695A Pending JPH0929640A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 ショットピーニング装置およびショットピーニング方法

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007128278A1 (de) * 2006-05-06 2007-11-15 Mtu Aero Engines Gmbh Verfahren zum oberflächenstrahlen eines bauteils
KR100829949B1 (ko) * 2006-12-18 2008-05-16 주식회사 포스코 스트립 표면 이물질 제거용 볼 공급장치
JP2008284647A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Sintokogio Ltd ショットブラスト処理装置および該装置を用いて得られる製品
WO2019168472A1 (en) * 2018-02-28 2019-09-06 Abrasive Engineering Pte Ltd Media dosage unit for shot peening, method of using the unit for shot peening and method of making the unit
CN112658997A (zh) * 2020-12-17 2021-04-16 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种组合强化喷丸装置及方法

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