JP2003241841A - 真空圧力制御システム及びコントローラ - Google Patents
真空圧力制御システム及びコントローラInfo
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Abstract
御により、真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)
を目標真空圧力値(目標値)の近辺にまで大きく変化さ
せ、その後に、電空比例弁による真空圧力制御により、
真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)を目標真空
圧力値(目標値)に到達させることを、真空比例開閉弁
の弁開度に関係なく行うことができる真空圧力制御シス
テム及びコントローラを提供すること。 【解決手段】 真空チャンバ内の現在圧力値と目標値と
の制御偏差の絶対値が、値sより大きい場合には(S1
1:Yes又はS14:Yes)、第1電磁弁及び第2
電磁弁を介して、真空比例開閉弁の空気圧シリンダを排
気ライン又は給気ラインに連通させる一方、制御偏差の
絶対値が値S以下である場合には(S11:No且つS
14:No)、電空比例弁を介して行う。
Description
(特に、枚葉装置)で使用される真空圧力制御システム
及びコントローラに関する。
装置においては、反応室内を減圧状態、すなわち、真空
状態に保ちながら、薄膜材料を構成する元素からなる材
料ガスを、ウエハー上に供給している。このとき、反応
室内の真空圧力を一定に保持する必要があるが、その一
定値は、種々の条件によって変わり、大気圧又は大気圧
に近い低真空から高真空までの広いレンジに渡る。そこ
で、本出願人は、特開平10−337543号公報にお
いて、大気圧に近い低真空から高真空までの広いレンジ
に渡って、真空圧力を精度良く一定に保持できる真空圧
力制御システムを開示している。
ステムを具体的に説明する。図6のブロック図に示すよ
うに、かかる真空圧力制御システムは、コントローラ2
0、空気圧制御部30、操作部40である真空比例開閉
弁16、検出部60である真空圧力センサー14、15
などから構成されている。
路21、真空圧力制御回路22、シーケンス制御回路2
3などからなる。インターフェイス回路21は、コント
ローラ20のフロントパネルのボタンを介した現場入力
による信号、及び、コントローラ20のバックパネルの
コネクタを介した遠隔入力による信号を、真空圧力制御
回路22やシーケンス制御回路23などに適した信号に
変換するものである。
に該当する真空チャンバ内の真空圧力に対するフィード
バック制御をPID制御で行わせる回路である。シーケ
ンス制御回路23は、インターフェイス回路21から与
えられた動作モードに従って、空気圧制御部30内の第
1電磁弁34の駆動コイルSV1と第2電磁弁35の駆
動コイルSV2とに対し、予め定められた動作をさせる
回路である。
パルスドライブ回路32、電空比例弁33、第1電磁弁
34、第2電磁弁35などからなる。位置制御回路31
は、真空圧力制御回路22から与えられた弁開度指令値
と、真空比例開閉弁16に設けられたポテンショメータ
18からアンプ19を介して与えられた弁開度計測値と
を比較して、真空比例開閉弁16の弁の位置を制御する
ものである。パルスドライブ回路32は、位置制御回路
31からの制御信号に基づいて、電空比例弁33へパル
ス信号を送信するものである。
弁及び排気側比例弁を内蔵するものであって、パルスド
ライブ回路32からのパルス信号に応じて、給気側比例
弁及び排気側比例弁を時間開閉動作させるものであり、
第1電磁弁34と第2電磁弁35を介して、真空比例開
閉弁16の空気圧シリンダ41(後述する図7、図8参
照)内の空気圧力を調整するものである。
上述した反応室に該当する真空チャンバから真空ポンプ
までの排気系のコンダクタンスを変化させるものであ
る。図7、図8に真空比例開閉弁16の断面を示す。図
に示すように、その中央には、ピストンロッド43が設
けられている。そして、ピストンロッド43に対し、真
空比例開閉弁16の上部である空気圧シリンダ41内に
おいて、ピストン44が固設され、真空比例開閉弁16
の下部であるベローズ式ポペット弁42内において、ポ
ペット弁体45が固設されている。従って、空気圧シリ
ンダ41によりポペット弁体45を移動させることがで
きる。
ンダ41内に供給ポート18Aを介して圧縮空気が供給
されず、空気圧シリンダ41内が排気ポート18Bを介
して排気ラインと連通するときは、空気圧シリンダ41
内の復帰バネ46による下向きの付勢力がピストン44
に作用するので、図7に示すように、ポペット弁体45
は弁座47に密着し、真空比例開閉弁16は遮断した状
態となる。
18Aを介して圧縮空気が供給されるときは、空気圧シ
リンダ41内の復帰バネ46による下向きの付勢力と、
空気圧シリンダ41内の圧縮空気による上向きの圧力と
がピストン44に同時に作用するので、そのバランスに
応じて、図8に示すように、ポペット弁体45は弁座4
7から離間し、真空比例開閉弁16は開いた状態とな
る。
離間する距離は、弁のストローク(リフト量)として、
空気圧シリンダ41に対する圧縮空気の供給と排気で操
作することができる。尚、ポペット弁体45が弁座47
から離間する距離は、弁のストローク(リフト量)とし
て、ピストン44に連結されたスライドレバー48を介
して、ポテンショメータ18で計測されるものであり、
真空比例開閉弁16の弁開度に相当するものである。
は、上述した反応室に該当する真空チャンバ内の真空圧
力を計測するキャパシタンスマノメータである。ここで
は、計測される真空圧力のレンジに応じて、2個のキャ
パシタンスマノメータを使い分けている。
ムでは、動作モードとして、強制クローズモード(CL
OSE)を、コントローラ20で選択すると、シーケン
ス制御回路23は、第1電磁弁34及び第2電磁弁35
を図6に示すように動作させる。これにより、空気圧シ
リンダ41内には圧縮空気が供給されず、空気圧シリン
ダ41内は排気ラインと連通するので、空気圧シリンダ
41内の空気圧が大気圧となり、真空比例開閉弁16は
遮断した状態となる。
ロールモード(PRESS)を、コントローラ20で選
択すると、シーケンス制御回路23は、第1電磁弁34
を動作させることによって、電空比例弁33と空気圧シ
リンダ41とを連通させる。これにより、真空比例開閉
弁16の空気圧シリンダ41内の空気圧力が調整され、
弁のストローク(リフト量)が、空気圧シリンダ41で
操作できる状態となる。
は、現場入力又は遠隔入力で指示された目標真空圧力値
を目標値とするフィードバック制御を開始する。すなわ
ち、真空圧力センサー14、15で真空チャンバ内の真
空圧力値を計測し、それと目標真空圧力値との差(制御
偏差)に応じて、真空比例開閉弁16の弁のストローク
(リフト量)を操作し、排気系のコンダクタンスを変化
させることによって、真空チャンバ内の真空圧力を目標
真空圧力値に一定に保持する。
は、フィードバック制御の制御偏差が小さいときは、予
め調整された時定数に段階的に移行するので、真空チャ
ンバ内の真空圧力を安定した状態で維持することができ
る。
は、真空比例開閉弁16の弁のストローク(リフト量)
を微細に操作できるようにするため、第1電磁弁34や
第2電磁弁35のものと比べて小さくできている。その
ため、電空比例弁33による真空圧力制御では、フィー
ドバック制御の制御偏差が大きいと、図10や図11に
示すように、真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力
値)を目標真空圧力値(目標値)に到達させるまでに、
かなりの時間を要していた。
れた結果、真空比例開閉弁16の弁開度を全閉から全開
にしなければならない場合には、図12に示すように、
コントローラ20へ信号が入力されてから真空比例開閉
弁16の弁開度が全開になるまでに要する時間pは、約
7秒であった。また、コントローラ20へ信号が入力さ
れた結果、真空比例開閉弁16の弁開度を全開から全閉
にしなければならない場合には、図13に示すように、
コントローラ20へ信号が入力されてから真空比例開閉
弁16の弁開度が全閉になるまでに要する時間qは、約
12.7秒であった。
る枚葉装置の要求仕様を十分に満たすことができないの
で、本出願人は、特開平10−252942号公報にお
いて、真空比例開閉弁16の弁開度が全開である場合又
はしきい値より大きい場合に限り、真空比例開閉弁16
の空気圧シリンダ41内の圧縮空気を急速に排気させる
技術を提案している。これにより、真空圧力制御回路2
2においては、フィードバック制御の制御偏差が大きい
ときでも、フィードバック制御の操作量を最大にさせて
いるので、フィードバック制御の速応性が十分に確保さ
れている。
ように、先ず、S111において、真空比例開閉弁16
の弁開度が全開であるか否かを判断する。ここで、真空
比例開閉弁16の弁開度が全開であると判断した場合に
は(S111:Yes)、S112で第1電磁弁34を
OFFさせ、さらに、S113で第2電磁弁35をOF
Fさせることにより、第1電磁弁34及び第2電磁弁3
5をノーマル位置とした後に(図6参照)、S111に
戻る。一方、真空比例開閉弁16の弁開度が全開である
と判断しない場合には(S111:No)、S114に
進む。
度がしきい値より大きいか否かを判断する。ここで、真
空比例開閉弁16の弁開度がしきい値より大きいと判断
した場合には(S114:Yes)、S116で第1電
磁弁34をOFFさせ、さらに、S116で第2電磁弁
35をOFFさせることにより、第1電磁弁34及び第
2電磁弁35をノーマル位置とした後に(図6参照)、
S111に戻る。
い値より大きいと判断しない場合には(S114:N
o)、S117で第1電磁弁34をONさせ、さらに、
S118で第2電磁弁35をOFFさせることにより、
第2電磁弁35のみをノーマル位置として、電空比例弁
33による真空圧力制御が行われる状態(S119)に
した後に(図6参照)、S111に戻る。
開である場合(S111:Yes)又はしきい値より大
きい場合(S114:Yes)には、第1電磁弁34及
び第2電磁弁35をノーマル位置にすることにより、真
空比例開閉弁16の空気圧シリンダ41内を排気ライン
と連通させて(図6参照)、真空比例開閉弁16の空気
圧シリンダ41内の圧縮空気を急速に排気させることが
できる。
真空比例開閉弁16の弁開度が全開である場合に、目標
真空圧力値(目標値)が変更され、フィードバック制御
の制御偏差が大きくなっても、真空比例開閉弁16の弁
開度がしきい値になるまでの時間は、第1電磁弁34及
び第2電磁弁35による真空圧力制御が行われる時間t
であって、真空比例開閉弁16の空気圧シリンダ41内
の圧縮空気が急速に排気されるから、短時間で、真空チ
ャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)を目標真空圧力値
(目標値)の近辺にまで変化させ、その後に、電空比例
弁33による真空圧力制御を行うことができる。
(現在圧力値)と目標真空圧力値(目標値)の差(制御
偏差)が大きくても、比較的短時間で、真空チャンバ内
の真空圧力値(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標
値)にまで大きく変化させることができるので、半導体
製造装置における枚葉装置の要求仕様を満たすことが可
能となる。
磁弁34及び第2電磁弁35による真空圧力制御と、電
空比例弁33による真空圧力制御のいずれを行うかは、
図9に示すように、真空比例開閉弁16の弁開度に対す
るしきい値で決定されるため(S111、S114)、
しきい値の設定次第では、フィードバック制御の制御偏
差が大きい場合でも、かかる制御偏差の全部又は殆ど
を、電空比例弁33による真空圧力制御で無くさなけれ
ばならない事態になるおそれがあった。
するためになされたものであり、第1電磁弁及び第2電
磁弁による真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空
圧力値(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)の近
辺にまで大きく変化させ、その後に、電空比例弁による
真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空圧力値(現
在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)に到達させるこ
とを、真空比例開閉弁の弁開度に関係なく行うことがで
きる真空圧力制御システム及びコントローラを提供する
ことを課題とする。
に成された請求項1に係る発明は、半導体製造ライン上
に設けられた真空チャンバと、前記真空チャンバ内のガ
スを排出する真空ポンプと、前記真空チャンバと前記真
空ポンプとを接続する配管上にあって弁開度を変化させ
ることにより前記真空チャンバ内の真空圧力を変化させ
るとともにポペット式の弁構造を持った真空比例開閉弁
と、前記真空チャンバ内の真空圧力を計測する真空圧力
センサーと、前記真空圧力センサーで計測された前記真
空チャンバ内の真空圧力値と外部から与えられた目標真
空圧力値との制御偏差に応じて外部コマンドを発生させ
るコントローラと、前記外部コマンドに従って前記真空
比例開閉弁の弁開度を操作するサーボ機構と、前記サー
ボ機構を構成する第1電磁弁及び第2電磁弁と、前記サ
ーボ機構を構成するとともに前記第1電磁弁及び前記第
2電磁弁よりも小さな径のオリフィスを設けた電空比例
弁と、を有し、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁、前
記電空比例制御弁の動作により、前記真空比例開閉弁の
駆動源となる空気圧シリンダを排気ライン又は給気ライ
ンに連通させて、大気圧から高真空圧までの範囲で前記
真空チャンバ内の真空圧力をフィードバック制御する真
空圧力制御システムにおいて、前記コントローラは、前
記制御偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、前記
第1電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記空気圧シリ
ンダを前記排気ライン又は前記給気ラインに連通させる
一方、前記制御偏差の絶対値が所定値より小さい場合に
は、前記電空比例弁を介して前記空気圧シリンダを前記
排気ライン又は前記給気ラインに連通させること、を特
徴としている。
記載する真空圧力制御システムであって、前記所定値
を、前記真空圧力センサーのフルスケール値と所定比率
との積とすること、を特徴としている。
ライン上に設けられた真空チャンバと、前記真空チャン
バ内のガスを排出する真空ポンプと、前記真空チャンバ
と前記真空ポンプとを接続する配管上にあって弁開度を
変化させることにより前記真空チャンバ内の真空圧力を
変化させるとともにポペット式の弁構造を持った真空比
例開閉弁と、前記真空チャンバ内の真空圧力を計測する
真空圧力センサーと、前記真空圧力センサーで計測され
た前記真空チャンバ内の真空圧力値と外部から与えられ
た目標真空圧力値との制御偏差に応じて発生する外部コ
マンドと、前記外部コマンドに従って前記真空比例開閉
弁の弁開度を操作するサーボ機構と、前記サーボ機構を
構成する第1電磁弁及び第2電磁弁と、前記サーボ機構
を構成するとともに前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁
よりも小さな径のオリフィスを設けた電空比例弁と、を
有する真空圧力制御システムで使用されるとともに、前
記外部コマンドを発生させて、前記第1電磁弁及び前記
第2電磁弁、前記電空比例制御弁を動作させることによ
り、前記真空比例開閉弁の駆動源となる空気圧シリンダ
を排気ライン又は給気ラインに連通させて、大気圧から
高真空圧までの範囲で前記真空チャンバ内の真空圧力を
フィードバック制御するコントローラにおいて、前記制
御偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、前記第1
電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記空気圧シリンダ
を前記排気ライン又は前記給気ラインに連通させる一
方、前記制御偏差の絶対値が所定値より小さい場合に
は、前記電空比例弁を介して前記空気圧シリンダを前記
排気ライン又は前記給気ラインに連通させること、を特
徴としている。
記載するコントローラであって、前記所定値を、前記真
空圧力センサーのフルスケール値と所定比率との積とす
ること、を特徴としている。
制御システム及びコントローラでは、真空圧力センサー
で計測された真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力
値)と外部から与えられた目標真空圧力値(目標値)と
の制御偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、第1
電磁弁及び第2電磁弁を介して、真空比例開閉弁の駆動
源となる空気圧シリンダを排気ライン又は給気ラインに
連通させる一方、制御偏差の絶対値が所定値より小さい
場合には、電空比例弁を介して空気圧シリンダを排気ラ
イン又は給気ラインに連通させるが、この点、第1電磁
弁及び第2電磁弁のオリフィス径は電空比例弁よりも大
きいので、このとき、第1電磁弁及び第2電磁弁による
急速な真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空圧力
値(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)の近辺に
まで大きく変化させ、その後に、電空比例弁による微細
な真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空圧力値
(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)に到達させ
ることができ、さらに、この真空圧力制御では、第1電
磁弁及び第2電磁弁による真空圧力制御と、電空比例弁
による真空圧力制御のいずれを行うかは、制御偏差の絶
対値と所定値の大小関係で決定されるため、真空比例開
閉弁の弁開度に関係なく行うことができる。
びコントローラでは、殆どの場合で、制御偏差の大部分
を、第1電磁弁及び第2電磁弁による急速な真空圧力制
御で無くすことができ、従来技術のものと比べて、真空
チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)が目標真空圧力
値(目標値)に到達するまでの時間を短縮できるので、
圧力応答性が向上し、半導体製造のプロセス時間の短縮
にも貢献することができる。
所定値を、真空圧力センサーのフルスケール値と所定比
率との積とすれば、真空チャンバ内の真空圧力値(現在
圧力値)が目標真空圧力値(目標値)に到達するまでの
時間を短縮させることを、この真空圧力制御の分解能に
適合させつつつも、臨機応変に対応させることが可能と
なる。
を参照にして説明する。本実施の形態は、従来技術の欄
で述べたものと同様な構成を持つものである(図6〜図
8)。従って、その詳細は、従来技術の欄に記載されて
いるので省略し、その真空制御の動作について詳細に説
明する。
うに、先ず、S11において、真空チャンバ内の真空圧
力値(現在圧力値)と目標真空圧力値(目標値)の差
(以下、「制御偏差」という)が、真空圧力センサー1
4、15のフルスケール値のX%の値sよりも大きいか
否かを判断する。尚、真空圧力センサー14、15は、
計測される真空圧力のレンジに応じて、2個のキャパシ
タンスマノメータを使い分けているので、S11では、
目標真空圧力値(目標値)の際に使用する真空圧力セン
サー14、15のフルスケール値を用いる。
と判断した場合には(S11:Yes)、S12で第1
電磁弁34をONさせ、さらに、S13で第2電磁弁3
5をONさせることにより、空気圧シリンダ41内を給
気ポート18Aを介して給気ラインと連通させた後に
(図6〜図8参照)、S11に戻る。一方、「制御偏
差」が値sよりも大きいと判断しない場合には(S1
1:No)、S14に進む。
sよりも小さいか否かを判断する。ここで、「制御偏
差」がマイナスの値sより小さいと判断した場合には
(S14:Yes)、S12で第1電磁弁34をOFF
させ、さらに、S13で第2電磁弁35をOFFさせる
ことにより、空気圧シリンダ41内を排気ポート18B
を介して排気ラインと連通させた後に(図6〜図8参
照)、S11に戻る。一方、「制御偏差」がマイナスの
値sより小さいと判断しない場合には(S14:N
o)、S17に進む。
小さいと判断しない場合には(S14:No)、S17
で第1電磁弁34をONさせ、さらに、S18で第2電
磁弁35をOFFさせることにより、空気圧シリンダ4
1内を電空比例弁33を介して給気ライン及び排気ライ
ンと連通させて、電空比例弁33による真空圧力制御が
行われる状態(S19)にした後に(図6〜図8参
照)、S11に戻る。
と判断した場合には(S11:Yes)、真空比例開閉
弁16の空気圧シリンダ41内を給気ラインと連通させ
て(図6参照)、真空比例開閉弁16の空気圧シリンダ
41内に圧縮空気を急速に給気させることができる。そ
のため、例えば、真空圧力制御中に目標真空圧力値(目
標値)が変更されても、図2に示すように、真空比例開
閉弁16の現在の弁開度に関係なく、「制御偏差」が値
sよりも小さくなるまでの時間は、第1電磁弁34及び
第2電磁弁35による真空圧力制御が行われる時間tで
あって、真空比例開閉弁16の空気圧シリンダ41内に
圧縮空気が急速に給気されるから、短時間で、真空チャ
ンバ内の真空圧力値(現在圧力値)を目標真空圧力値
(目標値)の近辺にまで変化させ、その後に(S14:
No)、電空比例弁33による微細な真空圧力制御を行
うことができる。
信号が入力された結果、真空比例開閉弁16の弁開度を
全閉から全開にしなければならない場合には、図4に示
すように、コントローラ20へ信号が入力されてから真
空比例開閉弁16の弁開度が全開になるまでに要する時
間は、約0.5秒であった。
小さいと判断した場合には(S14:Yes)、真空比
例開閉弁16の空気圧シリンダ41内を排気ラインと連
通させて(図6参照)、真空比例開閉弁16の空気圧シ
リンダ41内の圧縮空気を急速に排気させることができ
る。そのため、例えば、真空圧力制御中に目標真空圧力
値(目標値)が変更されても、図3に示すように、真空
比例開閉弁16の現在の弁開度に関係なく、「制御偏
差」がマイナスの値sよりも大きくなるまでの時間は、
第1電磁弁34及び第2電磁弁35による真空圧力制御
が行われる時間tであって、真空比例開閉弁16の空気
圧シリンダ41内の圧縮空気が急速に排気されるから、
短時間で、真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)
を目標真空圧力値(目標値)の近辺にまで変化させ、そ
の後に(S14:No)、電空比例弁33による微細な
真空圧力制御を行うことができる。
信号が入力された結果、真空比例開閉弁16の弁開度を
全開から全閉にしなければならない場合には、図5に示
すように、コントローラ20へ信号が入力されてから真
空比例開閉弁16の弁開度が全閉になるまでに要する時
間は、約1.2秒であった。
るために使用される百分率Xの値は、10(%)である
が、コントローラ20への入力により変更させることが
可能である。
では、真空圧力センサー14、15で計測された真空チ
ャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)と外部から与えら
れた目標真空圧力値(目標値)との「制御偏差」の絶対
値が、真空圧力センサー14、15のフルスケール値の
X%の値s(所定値)より大きい場合には(S11:Y
es又はS14:Yes)、第1電磁弁34及び第2電
磁弁35を介して、真空比例開閉弁16の駆動源となる
空気圧シリンダ41を排気ライン又は給気ラインに連通
させる一方、「制御偏差」の絶対値が値s(所定値)以
下である場合には(S11:No且つS14:No)、
電空比例弁33を介して空気圧シリンダ41を排気ライ
ン又は給気ラインに連通させる。
5のオリフィス径は電空比例弁33よりも大きいので、
このとき、第1電磁弁34及び第2電磁弁35による急
速な真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空圧力値
(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)の近辺にま
で大きく変化させ、その後に、電空比例弁33による微
細な真空圧力制御により、真空チャンバ内の真空圧力値
(現在圧力値)を目標真空圧力値(目標値)に到達させ
ることができ(図2、図3参照)、さらに、この真空圧
力制御では、第1電磁弁34及び第2電磁弁35による
真空圧力制御と、電空比例弁33による真空圧力制御の
いずれを行うかは、「制御偏差」の絶対値と値s(所定
値)の大小関係で決定されるため(S11、S14)、
真空比例開閉弁16の弁開度に関係なく行うことができ
る。
に示すように、殆どの場合で、「制御偏差」の大部分
を、第1電磁弁34及び第2電磁弁35による急速な真
空圧力制御で無くすことができるので、従来技術のもの
と比べて、真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)
が目標真空圧力値(目標値)に到達するまでの時間を短
縮できるので、圧力応答性が向上し、半導体製造のプロ
セス時間の短縮にも貢献することができる。
れた結果、真空比例開閉弁16の弁開度を全閉から全開
にしなければならない場合には、コントローラ20へ信
号が入力されてから真空比例開閉弁16の弁開度が全開
になるまでに要する時間は、従来技術では約7秒であっ
たが(図12参照)、本実施の形態では約0.5秒であ
った(図4参照)。また、コントローラ20へ信号が入
力された結果、真空比例開閉弁16の弁開度を全開から
全閉にしなければならない場合には、コントローラ20
へ信号が入力されてから真空比例開閉弁16の弁開度が
全閉になるまでに要する時間は、図15に示すように、
従来技術(図14の技術)では、しきい値Rの設定次第
により、約1.2秒(R=0.5mm)〜12.3秒
(R=27.5mm)であったが、本実施の形態では約
1.2秒であった(図5参照)。
絶対値の比較対象となる値s(所定値)を、真空圧力セ
ンサー14、15のフルスケール値と百分率Xの値(所
定比率)との積としており、さらに、百分率Xの値(所
定比率)はコントローラ20への入力により自由に設定
変更が可能であるから、真空チャンバ内の真空圧力値
(現在圧力値)が目標真空圧力値(目標値)に到達する
までの時間を短縮させることを、この真空圧力制御の分
解能に適合させつつつも、臨機応変に対応させることが
可能となる。
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、図1のS11及びS14における
値sを求めるために使用される百分率Xの値は、目標真
空圧力値(目標値)の際に使用する真空圧力センサー1
4、15ごとに設定してもよい。
トローラでは、真空圧力センサーで計測された真空チャ
ンバ内の真空圧力値(現在圧力値)と外部から与えられ
た目標真空圧力値(目標値)との制御偏差の絶対値が所
定値より大きい場合には、第1電磁弁及び第2電磁弁を
介して、真空比例開閉弁の駆動源となる空気圧シリンダ
を排気ライン又は給気ラインに連通させる一方、制御偏
差の絶対値が所定値より小さい場合には、電空比例弁を
介して空気圧シリンダを排気ライン又は給気ラインに連
通させるが、この点、第1電磁弁及び第2電磁弁のオリ
フィス径は電空比例弁よりも大きいので、このとき、第
1電磁弁及び第2電磁弁による急速な真空圧力制御によ
り、真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)を目標
真空圧力値(目標値)の近辺にまで大きく変化させ、そ
の後に、電空比例弁による微細な真空圧力制御により、
真空チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)を目標真空
圧力値(目標値)に到達させることができ、さらに、こ
の真空圧力制御では、第1電磁弁及び第2電磁弁による
真空圧力制御と、電空比例弁による真空圧力制御のいず
れを行うかは、制御偏差の絶対値と所定値の大小関係で
決定されるため、真空比例開閉弁の弁開度に関係なく行
うことができる。
びコントローラでは、殆どの場合で、制御偏差の大部分
を、第1電磁弁及び第2電磁弁による急速な真空圧力制
御で無くすことができ、従来技術のものと比べて、真空
チャンバ内の真空圧力値(現在圧力値)が目標真空圧力
値(目標値)に到達するまでの時間を短縮できるので、
圧力応答性が向上し、半導体製造のプロセス時間の短縮
にも貢献することができる。
所定値を、真空圧力センサーのフルスケール値と所定比
率との積とすれば、真空チャンバ内の真空圧力値(現在
圧力値)が目標真空圧力値(目標値)に到達するまでの
時間を短縮させることを、この真空圧力制御の分解能に
適合させつつつも、臨機応変に対応させることが可能と
なる。
る。
る。
閉から全開にしなければならない場合に(フルストロー
ク30mm)、コントローラへ信号が入力されてから真
空比例開閉弁の弁開度が全開になるまでに要する時間を
示した図である。
開から全閉にしなければならない場合に(フルストロー
ク30mm)、コントローラへ信号が入力されてから真
空比例開閉弁の弁開度が全閉になるまでに要する時間を
示した図である。
である。
弁が遮断した状態にあるときの断面図である。
弁が開いた状態にあるときの断面図である。
ある。
ある。
を全閉から全開にしなければならない場合に(フルスト
ローク30mm)、コントローラへ信号が入力されてか
ら真空比例開閉弁の弁開度が全開になるまでに要する時
間を示した図である。
を全開から全閉にしなければならない場合に(フルスト
ローク30mm)、コントローラへ信号が入力されてか
ら真空比例開閉弁の弁開度が全閉になるまでに要する時
間を示した図である。
ある。
例開閉弁の弁開度を全開から全閉しなければならない場
合に(フルストローク30mm)、コントローラへ信号
が入力されてから真空比例開閉弁の弁開度が全閉になる
までに要する時間を示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体製造ライン上に設けられた真空チ
ャンバと、前記真空チャンバ内のガスを排出する真空ポ
ンプと、前記真空チャンバと前記真空ポンプとを接続す
る配管上にあって弁開度を変化させることにより前記真
空チャンバ内の真空圧力を変化させるとともにポペット
式の弁構造を持った真空比例開閉弁と、前記真空チャン
バ内の真空圧力を計測する真空圧力センサーと、前記真
空圧力センサーで計測された前記真空チャンバ内の真空
圧力値と外部から与えられた目標真空圧力値との制御偏
差に応じて外部コマンドを発生させるコントローラと、
前記外部コマンドに従って前記真空比例開閉弁の弁開度
を操作するサーボ機構と、前記サーボ機構を構成する第
1電磁弁及び第2電磁弁と、前記サーボ機構を構成する
とともに前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁よりも小さ
な径のオリフィスを設けた電空比例弁と、を有し、前記
第1電磁弁及び前記第2電磁弁、前記電空比例制御弁の
動作により、前記真空比例開閉弁の駆動源となる空気圧
シリンダを排気ライン又は給気ラインに連通させて、大
気圧から高真空圧までの範囲で前記真空チャンバ内の真
空圧力をフィードバック制御する真空圧力制御システム
において、 前記コントローラは、 前記制御偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、前
記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記空気圧シ
リンダを前記排気ライン又は前記給気ラインに連通させ
る一方、前記制御偏差の絶対値が所定値より小さい場合
には、前記電空比例弁を介して前記空気圧シリンダを前
記排気ライン又は前記給気ラインに連通させること、 を特徴とする真空圧力制御システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載する真空圧力制御システ
ムであって、 前記所定値を、前記真空圧力センサーのフルスケール値
と所定比率との積とすること、を特徴とする真空圧力制
御システム。 - 【請求項3】 半導体製造ライン上に設けられた真空チ
ャンバと、前記真空チャンバ内のガスを排出する真空ポ
ンプと、前記真空チャンバと前記真空ポンプとを接続す
る配管上にあって弁開度を変化させることにより前記真
空チャンバ内の真空圧力を変化させるとともにポペット
式の弁構造を持った真空比例開閉弁と、前記真空チャン
バ内の真空圧力を計測する真空圧力センサーと、前記真
空圧力センサーで計測された前記真空チャンバ内の真空
圧力値と外部から与えられた目標真空圧力値との制御偏
差に応じて発生する外部コマンドと、前記外部コマンド
に従って前記真空比例開閉弁の弁開度を操作するサーボ
機構と、前記サーボ機構を構成する第1電磁弁及び第2
電磁弁と、前記サーボ機構を構成するとともに前記第1
電磁弁及び前記第2電磁弁よりも小さな径のオリフィス
を設けた電空比例弁と、を有する真空圧力制御システム
で使用されるとともに、前記外部コマンドを発生させ
て、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁、前記電空比例
制御弁を動作させることにより、前記真空比例開閉弁の
駆動源となる空気圧シリンダを排気ライン又は給気ライ
ンに連通させて、大気圧から高真空圧までの範囲で前記
真空チャンバ内の真空圧力をフィードバック制御するコ
ントローラにおいて、 前記制御偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、前
記第1電磁弁及び前記第2電磁弁を介して前記空気圧シ
リンダを前記排気ライン又は前記給気ラインに連通させ
る一方、前記制御偏差の絶対値が所定値より小さい場合
には、前記電空比例弁を介して前記空気圧シリンダを前
記排気ライン又は前記給気ラインに連通させること、を
特徴とするコントローラ。 - 【請求項4】 請求項3に記載するコントローラであっ
て、 前記所定値を、前記真空圧力センサーのフルスケール値
と所定比率との積とすること、を特徴とするコントロー
ラ。
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JP2002042838A JP3590030B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 真空圧力制御システム及びコントローラ |
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- 2002-02-20 JP JP2002042838A patent/JP3590030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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