JPH09296378A - ゴム部品の補強用心線及びその製造方法 - Google Patents
ゴム部品の補強用心線及びその製造方法Info
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- JPH09296378A JPH09296378A JP8107215A JP10721596A JPH09296378A JP H09296378 A JPH09296378 A JP H09296378A JP 8107215 A JP8107215 A JP 8107215A JP 10721596 A JP10721596 A JP 10721596A JP H09296378 A JPH09296378 A JP H09296378A
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- Japan
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- rfl
- core wire
- rubber
- reinforcing core
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Laminated Bodies (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐劣化特性及び粘着性に優れ、撚り戻りのな
い、かつゴム部品との接着性に優れた補強用心線を提供
する。 【解決手段】 ガラス繊維の集合体であるストランドを
複数撚り合わせた下撚り体をさらに複数撚り合わせてな
る上撚り体から構成されるゴム部品の補強用心線におい
て、前記下撚り体の表面をビニルピリジンスチレンブタ
ジエンゴム(VP−SBR)系レゾルシンホルマリンラ
テックス(RFL)で被覆し、かつ前記上撚り体の表面
を水素添加ニトリルブタジエンゴム(H−NBR)系レ
ゾルシンホルマリンラテックス(RFL)で被覆する。
い、かつゴム部品との接着性に優れた補強用心線を提供
する。 【解決手段】 ガラス繊維の集合体であるストランドを
複数撚り合わせた下撚り体をさらに複数撚り合わせてな
る上撚り体から構成されるゴム部品の補強用心線におい
て、前記下撚り体の表面をビニルピリジンスチレンブタ
ジエンゴム(VP−SBR)系レゾルシンホルマリンラ
テックス(RFL)で被覆し、かつ前記上撚り体の表面
を水素添加ニトリルブタジエンゴム(H−NBR)系レ
ゾルシンホルマリンラテックス(RFL)で被覆する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイミングベル
ト、ゴムホース等のゴム部品の補強用に用いられる心線
に関する。
ト、ゴムホース等のゴム部品の補強用に用いられる心線
に関する。
【0002】
【従来の技術】タイミングベルト、ゴムホース等のゴム
部品の補強用心線としてガラス繊維が従来より用いられ
ている。ゴム部品は繰り返し屈曲応力を受けるため屈曲
疲労が生じ、補強材であるガラス繊維とゴムマトリック
スの間に剥離が生じたり、ガラス繊維が磨耗して強度低
下が生じやすい。従って、このゴムとガラス繊維とを接
着するため、従来はビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エンゴム(VP−SBR)ラテックスとレゾルシン−ホ
ルムアルデヒド樹脂からなる混合液(VP−SBR系R
FL)によりガラス繊維とゴムが接着されている。
部品の補強用心線としてガラス繊維が従来より用いられ
ている。ゴム部品は繰り返し屈曲応力を受けるため屈曲
疲労が生じ、補強材であるガラス繊維とゴムマトリック
スの間に剥離が生じたり、ガラス繊維が磨耗して強度低
下が生じやすい。従って、このゴムとガラス繊維とを接
着するため、従来はビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エンゴム(VP−SBR)ラテックスとレゾルシン−ホ
ルムアルデヒド樹脂からなる混合液(VP−SBR系R
FL)によりガラス繊維とゴムが接着されている。
【0003】しかしながら、上記のようなVP−SBR
系RFLは耐熱性や耐水性が十分ではなく、従ってエン
ジンにおいて用いられるタイミングベルト等のような高
温下において用いられるゴム製品では熱劣化やガラス繊
維同士の間及びゴムとガラス繊維の間の剥離を引き起こ
すおそれがあった。さらに、ゴム材料として水素化ニト
リルゴムのような耐熱性の高い材料を使用するようにな
り、このようなゴムとガラス繊維の間の接着性を向上さ
せることも必要であった。
系RFLは耐熱性や耐水性が十分ではなく、従ってエン
ジンにおいて用いられるタイミングベルト等のような高
温下において用いられるゴム製品では熱劣化やガラス繊
維同士の間及びゴムとガラス繊維の間の剥離を引き起こ
すおそれがあった。さらに、ゴム材料として水素化ニト
リルゴムのような耐熱性の高い材料を使用するようにな
り、このようなゴムとガラス繊維の間の接着性を向上さ
せることも必要であった。
【0004】このような問題を解決するため、特開平4
−41580 号公報では、特定のフェノール化合物を配合し
たVP−SBR系RFLが提案された。この開示された
RFLを用いてガラス繊維を処理すると、ガラス繊維同
士の間及びゴムとガラス繊維の間の耐熱性に優れた接着
を提供し、かつこれらの間の接着力をも向上させる。
−41580 号公報では、特定のフェノール化合物を配合し
たVP−SBR系RFLが提案された。この開示された
RFLを用いてガラス繊維を処理すると、ガラス繊維同
士の間及びゴムとガラス繊維の間の耐熱性に優れた接着
を提供し、かつこれらの間の接着力をも向上させる。
【0005】しかしながらこのVP−SBR系RFLに
用いられているビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
ゴムラテックスはそれ自体が耐熱性が低いため、上記の
RFLにおいても耐熱性は満足なものではない。従っ
て、このVP−SBRに代えて耐熱性、耐水性に優れた
水素添加ニトリルブタジエンゴム(H−NBR)ラテッ
クスを使用することが考えられる。このH−NBRを用
いるRFL(H−NBR系RFL)は、ポリエステルや
アラミド等の有機繊維の接着剤として従来より用いられ
ており、耐熱性、耐水性に優れ、熱劣化や膨潤を起こし
にくいことが知られている。しかしながら、このH−N
BR系RFLは粘着性に乏しく、適用できる繊維種が限
定されてしまう。すなわち、ガラス繊維は繊維自体がも
ろく、有機繊維のように撚りをかけた後にRFL処理を
することができず、従って繊維束をRFLに含浸し、乾
燥硬化させた後に撚りをかける必要があるが、乾燥後の
RFLに粘着性がないと容易に撚りが戻ってしまい、繊
維心線がばらけてしまうという問題がある。
用いられているビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
ゴムラテックスはそれ自体が耐熱性が低いため、上記の
RFLにおいても耐熱性は満足なものではない。従っ
て、このVP−SBRに代えて耐熱性、耐水性に優れた
水素添加ニトリルブタジエンゴム(H−NBR)ラテッ
クスを使用することが考えられる。このH−NBRを用
いるRFL(H−NBR系RFL)は、ポリエステルや
アラミド等の有機繊維の接着剤として従来より用いられ
ており、耐熱性、耐水性に優れ、熱劣化や膨潤を起こし
にくいことが知られている。しかしながら、このH−N
BR系RFLは粘着性に乏しく、適用できる繊維種が限
定されてしまう。すなわち、ガラス繊維は繊維自体がも
ろく、有機繊維のように撚りをかけた後にRFL処理を
することができず、従って繊維束をRFLに含浸し、乾
燥硬化させた後に撚りをかける必要があるが、乾燥後の
RFLに粘着性がないと容易に撚りが戻ってしまい、繊
維心線がばらけてしまうという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、耐
劣化特性及び粘着性に優れ、撚り戻りのない、かつゴム
部品との接着性に優れた補強用心線を提供することを目
的とする。
劣化特性及び粘着性に優れ、撚り戻りのない、かつゴム
部品との接着性に優れた補強用心線を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め1番目の発明によれば、ガラス繊維の集合体であるス
トランドを複数撚り合わせた下撚り体をさらに複数撚り
合わせてなる上撚り体から構成されるゴム部品の補強用
心線において、前記下撚り体の表面がビニルピリジンス
チレンブタジエンゴム(VP−SBR)系レゾルシンホ
ルマリンラテックス(RFL)で被覆されており、かつ
前記上撚り体の表面が水素添加ニトリルブタジエンゴム
(H−NBR)系レゾルシンホルマリンラテックス(R
FL)で被覆されている。
め1番目の発明によれば、ガラス繊維の集合体であるス
トランドを複数撚り合わせた下撚り体をさらに複数撚り
合わせてなる上撚り体から構成されるゴム部品の補強用
心線において、前記下撚り体の表面がビニルピリジンス
チレンブタジエンゴム(VP−SBR)系レゾルシンホ
ルマリンラテックス(RFL)で被覆されており、かつ
前記上撚り体の表面が水素添加ニトリルブタジエンゴム
(H−NBR)系レゾルシンホルマリンラテックス(R
FL)で被覆されている。
【0008】また、2番目の発明では上記問題点を解決
するために1番目の発明において、前記ストランドが複
数のガラス繊維をH−NBR系RFLにより互いに接着
することにより形成されている。
するために1番目の発明において、前記ストランドが複
数のガラス繊維をH−NBR系RFLにより互いに接着
することにより形成されている。
【0009】また、3番目の発明では上記問題点を解決
するために1番目の発明において、前記ストランドが複
数のガラス繊維をVP−SBR系RFLにより互いに接
着することにより形成されている。
するために1番目の発明において、前記ストランドが複
数のガラス繊維をVP−SBR系RFLにより互いに接
着することにより形成されている。
【0010】また、4番目の発明では上記問題点を解決
するために1番目の発明において、ゴム部品との接着剤
としてH−NBR系RFLからなる層が最外層にさらに
設けられている。
するために1番目の発明において、ゴム部品との接着剤
としてH−NBR系RFLからなる層が最外層にさらに
設けられている。
【0011】また、5番目の発明では、複数のガラス繊
維をH−NBR系RFL液又はVP−SBR系RFL液
に含浸してストランドを形成し、このストランドをVP
−SBR系RFL液に含浸し、この含浸した複数のスト
ランドに撚りを加えて下撚り体を形成し、次いで複数の
この下撚り体に撚りを加えて上撚り体を形成し、次いで
この上撚り体をH−NBR系RFL液に含浸してなる上
記のゴム部品の補強用心線の製造方法において、下撚り
体及び上撚り体の形成の際の撚りを加える際に、含浸し
たVP−SBR系RFL液が半乾燥状態において撚りが
加えられている。
維をH−NBR系RFL液又はVP−SBR系RFL液
に含浸してストランドを形成し、このストランドをVP
−SBR系RFL液に含浸し、この含浸した複数のスト
ランドに撚りを加えて下撚り体を形成し、次いで複数の
この下撚り体に撚りを加えて上撚り体を形成し、次いで
この上撚り体をH−NBR系RFL液に含浸してなる上
記のゴム部品の補強用心線の製造方法において、下撚り
体及び上撚り体の形成の際の撚りを加える際に、含浸し
たVP−SBR系RFL液が半乾燥状態において撚りが
加えられている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用される水素添
加ニトリルブタジエンゴムラテックスとは、不飽和ニト
リルと共役ジエンを主成分としてなり、必要に応じてエ
チレン性不飽和モノマー等のような他の共重合可能なモ
ノマーを共重合させた共重合体の共役ジエン単位を水素
化したものである。すなわち、不飽和ニトリル−共役ジ
エン共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの、不
飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマー
共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの等が例示
される。この水素添加ニトリルブタジエンゴムラテック
スは通常の重合法及び水素化法により製造され、特に限
定されない。
加ニトリルブタジエンゴムラテックスとは、不飽和ニト
リルと共役ジエンを主成分としてなり、必要に応じてエ
チレン性不飽和モノマー等のような他の共重合可能なモ
ノマーを共重合させた共重合体の共役ジエン単位を水素
化したものである。すなわち、不飽和ニトリル−共役ジ
エン共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの、不
飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマー
共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの等が例示
される。この水素添加ニトリルブタジエンゴムラテック
スは通常の重合法及び水素化法により製造され、特に限
定されない。
【0013】この水素添加ニトリルブタジエンゴムラテ
ックスの製造に使用されるモノマーは、上記のように不
飽和ニトリル、共役ジエン及びエチレン性不飽和モノマ
ー等であり、その具体例として以下のものが例示され
る。
ックスの製造に使用されるモノマーは、上記のように不
飽和ニトリル、共役ジエン及びエチレン性不飽和モノマ
ー等であり、その具体例として以下のものが例示され
る。
【0014】不飽和ニトリルとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等を使用することができる。共
役ジエンとしては、1,3-ブタジエン、2,3-ジメチルブタ
ジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエン等を使用するこ
とができる。また、エチレン性不飽和モノマーとして
は、不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸)、前記不飽和カルボン酸
のエステル(例えばメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリ
レート)、前記不飽和カルボン酸のアルコキシアルキル
エステル(例えばメトキシメチルアクリレート、エトキ
シエチルアクリレート、メトキシエトキシエチルアクリ
レート)、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-置換
アクリルアミドもしくはメタクリルアミド(例えばN-メ
チロールアクリルアミド、N,N'- ジメチロールアクリル
アミド)等を使用することができる。
ル、メタクリロニトリル等を使用することができる。共
役ジエンとしては、1,3-ブタジエン、2,3-ジメチルブタ
ジエン、イソプレン、1,3-ペンタジエン等を使用するこ
とができる。また、エチレン性不飽和モノマーとして
は、不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸)、前記不飽和カルボン酸
のエステル(例えばメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリ
レート)、前記不飽和カルボン酸のアルコキシアルキル
エステル(例えばメトキシメチルアクリレート、エトキ
シエチルアクリレート、メトキシエトキシエチルアクリ
レート)、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-置換
アクリルアミドもしくはメタクリルアミド(例えばN-メ
チロールアクリルアミド、N,N'- ジメチロールアクリル
アミド)等を使用することができる。
【0015】このニトリルブタジエンゴムラテックス中
の不飽和ニトリルの含有量は、特に制限はないが、得ら
れるH−NBR系RFLの粘着性の観点から10〜50重量
%であることが好ましい。上記モノマーを共重合させた
水素添加ニトリルブタジエンゴムラテックスの具体例と
しては以下のものを水素化したものが例示される。ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、イソプレン−
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエ
ン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合体ゴ
ム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合
体ゴム、ブタジエン−エチレン−アクリロニトリル共重
合体ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリ
レート−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル共
重合体ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアク
リレート−ビニルノルボルネン−アクリロニトリル共重
合体ゴム。
の不飽和ニトリルの含有量は、特に制限はないが、得ら
れるH−NBR系RFLの粘着性の観点から10〜50重量
%であることが好ましい。上記モノマーを共重合させた
水素添加ニトリルブタジエンゴムラテックスの具体例と
しては以下のものを水素化したものが例示される。ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、イソプレン−
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム、ブタジエ
ン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合体ゴ
ム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合
体ゴム、ブタジエン−エチレン−アクリロニトリル共重
合体ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリ
レート−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル共
重合体ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアク
リレート−ビニルノルボルネン−アクリロニトリル共重
合体ゴム。
【0016】レゾルシンホルムアルデヒド樹脂としては
従来公知のものを使用することができ、例えばレゾルシ
ンとホルムアルデヒドを水酸化アルカリ、アミン、アン
モニア等のアルカリ性触媒を用いて反応させることによ
り得られるレゾール形の水溶性樹脂が例示される。
従来公知のものを使用することができ、例えばレゾルシ
ンとホルムアルデヒドを水酸化アルカリ、アミン、アン
モニア等のアルカリ性触媒を用いて反応させることによ
り得られるレゾール形の水溶性樹脂が例示される。
【0017】本発明においては、通常水素添加ニトリル
ブタジエンゴムラテックス100 重量部に対しレゾルシン
ホルムアルデヒド樹脂を5.0 〜15.0重量部添加して用い
られる。また、このH−NBR系RFLラテックスに
は、通常の添加剤、例えばエポキシ樹脂、ブロックトイ
ソシアネート等を添加してもよい。
ブタジエンゴムラテックス100 重量部に対しレゾルシン
ホルムアルデヒド樹脂を5.0 〜15.0重量部添加して用い
られる。また、このH−NBR系RFLラテックスに
は、通常の添加剤、例えばエポキシ樹脂、ブロックトイ
ソシアネート等を添加してもよい。
【0018】本発明において使用されるビニルピリジン
スチレンブタジエンゴム(VP−SBR)ラテックスと
は、ビニルピリジン、スチレン、及びブタジエンを共重
合したものであり、当業界においては多種のものが知ら
れている。ビニルピリジンとしては、2-ビニルピリジ
ン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、2-メチル-5
- ビニルピリジン等を使用することができる。スチレン
としては、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-メ
チルスチレン、2,4-ジイソプロピルスチレン、4-t-ブチ
ルスチレン、ヒドロキシメチルスチレン等を使用するこ
とができる。またブタジエンとしては1,3-ブタジエン、
2-メチル-1,3- ブタジエン、2,3-ジメチル-1,3- ブタジ
エン等を使用することができる。このビニルピリジンス
チレンブタジエンゴムラテックスの組成は特に制限はな
いが、例えばビニルピリジン、スチレン、ブタジエンの
重合割合が10〜30:5〜20:10〜45であるものが好まし
い。
スチレンブタジエンゴム(VP−SBR)ラテックスと
は、ビニルピリジン、スチレン、及びブタジエンを共重
合したものであり、当業界においては多種のものが知ら
れている。ビニルピリジンとしては、2-ビニルピリジ
ン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、2-メチル-5
- ビニルピリジン等を使用することができる。スチレン
としては、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-メ
チルスチレン、2,4-ジイソプロピルスチレン、4-t-ブチ
ルスチレン、ヒドロキシメチルスチレン等を使用するこ
とができる。またブタジエンとしては1,3-ブタジエン、
2-メチル-1,3- ブタジエン、2,3-ジメチル-1,3- ブタジ
エン等を使用することができる。このビニルピリジンス
チレンブタジエンゴムラテックスの組成は特に制限はな
いが、例えばビニルピリジン、スチレン、ブタジエンの
重合割合が10〜30:5〜20:10〜45であるものが好まし
い。
【0019】このVP−SBRラテックスと混合するレ
ゾルシンホルムアルデヒド樹脂は、上記のH−NBR系
RFLに用いるものと同様なものであり、ビニルピリジ
ンスチレンブタジエンゴムラテックス100 重量部に対し
レゾルシンホルムアルデヒド樹脂を5.0 〜15.0重量部添
加して用いられる。このVP−SBR系RFLラテック
スにも、H−NBR系RFLにおける場合と同様に通常
の添加剤を添加してもよい。
ゾルシンホルムアルデヒド樹脂は、上記のH−NBR系
RFLに用いるものと同様なものであり、ビニルピリジ
ンスチレンブタジエンゴムラテックス100 重量部に対し
レゾルシンホルムアルデヒド樹脂を5.0 〜15.0重量部添
加して用いられる。このVP−SBR系RFLラテック
スにも、H−NBR系RFLにおける場合と同様に通常
の添加剤を添加してもよい。
【0020】本発明の補強用心線の製造法を図1を参照
して説明する。複数本のガラス繊維からなるガラス繊維
集合体11をガイドコロ12を介してRFL含浸浴13に入
れ、RFL液14を含浸させる。このガラス繊維について
は制限はなく、通常補強材として使用されているもので
よく、例えば5〜15μm 径のEガラス、Sガラス、Tガ
ラス等を使用することができる。このRFL液はVP−
SBR系RFL又はH−NBR系RFLのいずれであっ
てもよい。VP−SBR系RFLを用いた場合は、ガラ
ス繊維同士が強固に接着される。H−NBR系RFLを
用いた場合は、ガラス繊維自体の耐久性、耐水性が高め
られる。
して説明する。複数本のガラス繊維からなるガラス繊維
集合体11をガイドコロ12を介してRFL含浸浴13に入
れ、RFL液14を含浸させる。このガラス繊維について
は制限はなく、通常補強材として使用されているもので
よく、例えば5〜15μm 径のEガラス、Sガラス、Tガ
ラス等を使用することができる。このRFL液はVP−
SBR系RFL又はH−NBR系RFLのいずれであっ
てもよい。VP−SBR系RFLを用いた場合は、ガラ
ス繊維同士が強固に接着される。H−NBR系RFLを
用いた場合は、ガラス繊維自体の耐久性、耐水性が高め
られる。
【0021】RFL液14が含浸されたガラス繊維集合体
11は、RFL含浸浴13から取り出され、硬化炉15に送ら
れ、熱処理が施され、ストランド16が形成される。こう
して形成されたストランド16の断面を図2に示す。各ガ
ラス繊維31は、RFL14により互いに結合され、単一の
ストランド16を構成している。
11は、RFL含浸浴13から取り出され、硬化炉15に送ら
れ、熱処理が施され、ストランド16が形成される。こう
して形成されたストランド16の断面を図2に示す。各ガ
ラス繊維31は、RFL14により互いに結合され、単一の
ストランド16を構成している。
【0022】再び図1を参照し、ストランド16はRFL
含浸浴18に送られ、VP−SBR系RFL液17が含浸さ
れる。こうしてRFL含浸処理したストランド20を硬化
炉19において熱処理する。この熱処理は行わなくてもよ
い。すなわち、こうして得られたRFL含浸処理したス
トランド20を複数本合わせ、次いで撚りを加えるが、こ
の際、ストランド同士の接着を確保するため、RFLは
半乾燥状態にあることが必要である。従って、熱処理を
行う場合も、RFLが完全に乾燥しない程度にすべきで
ある。
含浸浴18に送られ、VP−SBR系RFL液17が含浸さ
れる。こうしてRFL含浸処理したストランド20を硬化
炉19において熱処理する。この熱処理は行わなくてもよ
い。すなわち、こうして得られたRFL含浸処理したス
トランド20を複数本合わせ、次いで撚りを加えるが、こ
の際、ストランド同士の接着を確保するため、RFLは
半乾燥状態にあることが必要である。従って、熱処理を
行う場合も、RFLが完全に乾燥しない程度にすべきで
ある。
【0023】こうして撚りを加えて下撚り体21を形成す
ると、このVP−SBR系RFLにより下撚り体の周囲
が被覆される。次いでこの下撚り体21を、RFLが半乾
燥状態においてさらに複数本合わせて撚りを加え、上撚
り体22を形成する。VP−SBR系RFLが硬化する
と、各ストランド20及び下撚り体21は、その表面上のR
FLにより互いに強固に接着され、得られる上撚り体22
は一体構造となり、下撚り体21に撚り戻りが発生するこ
とがない。
ると、このVP−SBR系RFLにより下撚り体の周囲
が被覆される。次いでこの下撚り体21を、RFLが半乾
燥状態においてさらに複数本合わせて撚りを加え、上撚
り体22を形成する。VP−SBR系RFLが硬化する
と、各ストランド20及び下撚り体21は、その表面上のR
FLにより互いに強固に接着され、得られる上撚り体22
は一体構造となり、下撚り体21に撚り戻りが発生するこ
とがない。
【0024】次いでこの上撚り体22を必要により硬化炉
23を通して熱処理を施し、RFL含浸浴25に送られ、H
−NBR系系RFL液24が含浸され、硬化炉26を通して
熱処理を施し、本発明の補強用心線27が得られる。この
補強用心線27の断面を図3に示す。ガラス繊維の集合体
であるストランド16はVP−SBR系RFL17により互
いに接着され下撚り体21を構成し、この下撚り体21はそ
の表面がVP−SBR系RFL17で被覆され、互いに接
着し、上撚り体を構成している。この上撚り体はH−N
BR系系RFL24で被覆されているため、高い耐久性、
耐水性が与えられる。すなわち、VP−SBR系RFL
17によってストランド及び下撚り体同士に高い結合性が
与えられ、従って下撚り体及び上撚り体に撚り戻りが発
生し、ばらけることがなく、一方全体が耐熱性、耐水性
に優れたH−NBR系系RFL24で被覆されているた
め、熱劣化によりRFLの脱落を防止することができ、
繊維間の摩擦による繊維切断や、繊維に加わる応力の分
担不均一化に伴う繊維切断を抑制することができ、さら
に内部への水の侵入を防止し、耐久性を著しく高めるこ
とになる。
23を通して熱処理を施し、RFL含浸浴25に送られ、H
−NBR系系RFL液24が含浸され、硬化炉26を通して
熱処理を施し、本発明の補強用心線27が得られる。この
補強用心線27の断面を図3に示す。ガラス繊維の集合体
であるストランド16はVP−SBR系RFL17により互
いに接着され下撚り体21を構成し、この下撚り体21はそ
の表面がVP−SBR系RFL17で被覆され、互いに接
着し、上撚り体を構成している。この上撚り体はH−N
BR系系RFL24で被覆されているため、高い耐久性、
耐水性が与えられる。すなわち、VP−SBR系RFL
17によってストランド及び下撚り体同士に高い結合性が
与えられ、従って下撚り体及び上撚り体に撚り戻りが発
生し、ばらけることがなく、一方全体が耐熱性、耐水性
に優れたH−NBR系系RFL24で被覆されているた
め、熱劣化によりRFLの脱落を防止することができ、
繊維間の摩擦による繊維切断や、繊維に加わる応力の分
担不均一化に伴う繊維切断を抑制することができ、さら
に内部への水の侵入を防止し、耐久性を著しく高めるこ
とになる。
【0025】従来の補強用心材は、RFL処理後、さら
にゴム糊処理を施してゴムとの複合化を図っていた。し
かしながら、最近耐熱性が要求される部品等に採用され
ているH−NBRを主体とするゴムと複合化を図る場
合、本発明の補強用心材はその最外層にH−NBR系R
FLの層を設けることにより、ゴム糊等を用いることな
くH−NBRからなるゴム部品との強力な結合を得るこ
とができる。
にゴム糊処理を施してゴムとの複合化を図っていた。し
かしながら、最近耐熱性が要求される部品等に採用され
ているH−NBRを主体とするゴムと複合化を図る場
合、本発明の補強用心材はその最外層にH−NBR系R
FLの層を設けることにより、ゴム糊等を用いることな
くH−NBRからなるゴム部品との強力な結合を得るこ
とができる。
【0026】
【実施例】実施例1 水95.5g に10%水酸化ナトリウム水溶液1.2gを加え、こ
の水溶液にレゾルシノール4.5g及びホルマリン(37%水
溶液)6.6g添加し攪拌後、20℃において20時間反応さ
せ、レゾルシンホルムアルデヒド樹脂水溶液を調製し
た。この水溶液に、H−NBRラテックス(日本ゼオン
製ゼットポール2020、90%水素添加、固形分40%)200g
及び水75.0g を加え、H−NBR系RFLを調製した。
また、上記レゾルシンホルムアルデヒド樹脂水溶液に、
VP−SBRラテックス(日本ゼオン製ニッポール2518
GL、固形分40%)200g及び水75.0g を加え、VP−SB
R系ラテックスを調製した。
の水溶液にレゾルシノール4.5g及びホルマリン(37%水
溶液)6.6g添加し攪拌後、20℃において20時間反応さ
せ、レゾルシンホルムアルデヒド樹脂水溶液を調製し
た。この水溶液に、H−NBRラテックス(日本ゼオン
製ゼットポール2020、90%水素添加、固形分40%)200g
及び水75.0g を加え、H−NBR系RFLを調製した。
また、上記レゾルシンホルムアルデヒド樹脂水溶液に、
VP−SBRラテックス(日本ゼオン製ニッポール2518
GL、固形分40%)200g及び水75.0g を加え、VP−SB
R系ラテックスを調製した。
【0027】図1に示すようにして、直径9μm のガラ
ス繊維200 本をH−NBR系RFLに含浸し、硬化炉に
おいて210 ℃で30秒間加熱し、RFLを硬化させてスト
ランドを形成した。このストランドを上記VP−SBR
系ラテックスに含浸し、VP−SBR系ラテックスが半
乾燥状態においてこのストランド3本を用いて撚り合わ
せ、下撚り体を形成した。次いでこの下撚り体11本を用
いて撚り合わせ、上撚り体を形成した。この上撚り体を
硬化炉において210 ℃で30秒間加熱し、RFLを硬化さ
せた後、上記のH−NBR系ラテックスに含浸し、同様
に熱処理を施してRFLを硬化させ、本発明の補強用心
線を得た。
ス繊維200 本をH−NBR系RFLに含浸し、硬化炉に
おいて210 ℃で30秒間加熱し、RFLを硬化させてスト
ランドを形成した。このストランドを上記VP−SBR
系ラテックスに含浸し、VP−SBR系ラテックスが半
乾燥状態においてこのストランド3本を用いて撚り合わ
せ、下撚り体を形成した。次いでこの下撚り体11本を用
いて撚り合わせ、上撚り体を形成した。この上撚り体を
硬化炉において210 ℃で30秒間加熱し、RFLを硬化さ
せた後、上記のH−NBR系ラテックスに含浸し、同様
に熱処理を施してRFLを硬化させ、本発明の補強用心
線を得た。
【0028】こうして製造した補強用心線に、さらに上
記のH−NBR系RFLからなる層を最外層として設け
た。この補強心線(サンプル1)を未加硫のH−NBR
ゴムシートの表面に埋め込み、加熱加圧下で加硫接着さ
せた。そして心線末端部とゴムシートの末端部をチャッ
クし、T形の剥離試験を行い、その際に生ずる荷重
(N)を測定し、心線とH−NBRゴムとの接着性を評
価した。最外層として、上記H−NBR系RFLにさら
にエポキシシランカップリング剤を加えたもの(サンプ
ル2)、上記VP−SBR系RFLを用いたもの(サン
プル3)、及び最外層を設けずにゴム糊(H−NBR系
ポリマー30部+メチルエチルケトン70部)にてゴムシー
トと接着するもの(サンプル4)についても同様に剥離
試験を行った。これらの結果を図4に示す。
記のH−NBR系RFLからなる層を最外層として設け
た。この補強心線(サンプル1)を未加硫のH−NBR
ゴムシートの表面に埋め込み、加熱加圧下で加硫接着さ
せた。そして心線末端部とゴムシートの末端部をチャッ
クし、T形の剥離試験を行い、その際に生ずる荷重
(N)を測定し、心線とH−NBRゴムとの接着性を評
価した。最外層として、上記H−NBR系RFLにさら
にエポキシシランカップリング剤を加えたもの(サンプ
ル2)、上記VP−SBR系RFLを用いたもの(サン
プル3)、及び最外層を設けずにゴム糊(H−NBR系
ポリマー30部+メチルエチルケトン70部)にてゴムシー
トと接着するもの(サンプル4)についても同様に剥離
試験を行った。これらの結果を図4に示す。
【0029】サンプル1及び2はサンプル1に比して極
めて高い接着力を示した。これは、ゴムとRFL中のゴ
ム成分が共にH−NBR系と同一系であるため相溶性が
よいことに起因するものであると考えられる。また、サ
ンプル1及び2はサンプル4を上回る接着力を示した。
これは、ゴム糊中には下層に存在するレゾルシンホルム
アルデヒドが存在せず、かつ水系のRFLとの接合とな
るためH−NBR系RFLのような高い接着力が得られ
なかったものと考えられる。
めて高い接着力を示した。これは、ゴムとRFL中のゴ
ム成分が共にH−NBR系と同一系であるため相溶性が
よいことに起因するものであると考えられる。また、サ
ンプル1及び2はサンプル4を上回る接着力を示した。
これは、ゴム糊中には下層に存在するレゾルシンホルム
アルデヒドが存在せず、かつ水系のRFLとの接合とな
るためH−NBR系RFLのような高い接着力が得られ
なかったものと考えられる。
【0030】実施例2 ガラス繊維を含浸させるRFLをH−NBR系からVP
−SBR系に代えてストランドを形成することを除き、
他は同様にして本発明の補強用心線を製造した。この補
強用心線は、実施例1において製造した補強用心線と比
較して耐熱劣化特性は若干劣るものの、他は同様の特性
を有しており、かつ上撚り体を形成するまでVP−NB
R系RFLを用いるため実施例1に比して工程を簡略化
することができ、コストの面では有利である。
−SBR系に代えてストランドを形成することを除き、
他は同様にして本発明の補強用心線を製造した。この補
強用心線は、実施例1において製造した補強用心線と比
較して耐熱劣化特性は若干劣るものの、他は同様の特性
を有しており、かつ上撚り体を形成するまでVP−NB
R系RFLを用いるため実施例1に比して工程を簡略化
することができ、コストの面では有利である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ストランド、下撚り
体、上撚り体の各状態においてガラス繊維の接着剤とし
て、VP−SBR系RFLとH−NBR系RFLとを使
い分けることにより、撚り戻りの発生することのない、
劣化特性に優れた、かつH−NBRゴムとの接着性に優
れた補強用心線が得られる。
体、上撚り体の各状態においてガラス繊維の接着剤とし
て、VP−SBR系RFLとH−NBR系RFLとを使
い分けることにより、撚り戻りの発生することのない、
劣化特性に優れた、かつH−NBRゴムとの接着性に優
れた補強用心線が得られる。
【図1】本発明の補強用心線の製造の一例を示す工程図
である。
である。
【図2】本発明の補強用心線中のストランドの断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の補強用心線の断面図である。
【図4】本発明の補強用心線サンプル及び比較サンプル
のH−NBRゴムとの接着力の測定結果を示すグラフで
ある。
のH−NBRゴムとの接着力の測定結果を示すグラフで
ある。
11…ガラス繊維 12…ガイドコロ 13、18、25…含浸浴 14、17、24…RFL液 15、19、23、26…硬化炉 16…ストランド 21…下撚り体 22…上撚り体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 25/10 B32B 25/10
Claims (5)
- 【請求項1】 ガラス繊維の集合体であるストランドを
複数撚り合わせた下撚り体をさらに複数撚り合わせてな
る上撚り体から構成されるゴム部品の補強用心線であっ
て、前記下撚り体の表面がビニルピリジンスチレンブタ
ジエンゴム(VP−SBR)系レゾルシンホルマリンラ
テックス(RFL)で被覆されており、かつ前記上撚り
体の表面が水素添加ニトリルブタジエンゴム(H−NB
R)系レゾルシンホルマリンラテックス(RFL)で被
覆されていることを特徴とするゴム部品の補強用心線。 - 【請求項2】 前記ストランドが複数のガラス繊維をH
−NBR系RFLにより互いに接着してなるものであ
る、請求項1記載のゴム部品の補強用心線。 - 【請求項3】 前記ストランドが複数のガラス繊維をV
P−SBR系RFLにより互いに接着してなるものであ
る、請求項1記載のゴム部品の補強用心線。 - 【請求項4】 ゴム部品との接着剤としてH−NBR系
RFLからなる層が最外層にさらに設けられていること
を特徴とする、請求項1記載のゴム部品の補強用心線。 - 【請求項5】 複数のガラス繊維を所定のH−NBR系
RFL液又はVP−SBR系RFL液に含浸してストラ
ンドを形成し、このストランドをVP−SBR系RFL
液に含浸し、この含浸した複数のストランドに撚りを加
えて下撚り体を形成し、次いで複数のこの下撚り体に撚
りを加えて上撚り体を形成し、次いでこの上撚り体をH
−NBR系RFL液に含浸してなる請求項1〜3に記載
のゴム部品の補強用心線の製造方法であって、下撚り体
及び上撚り体の形成の際の撚りを加える際に、含浸した
VP−SBR系RFL液が半乾燥状態において撚りを加
えることを特徴とするゴム部品の補強用心線の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107215A JPH09296378A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ゴム部品の補強用心線及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107215A JPH09296378A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ゴム部品の補強用心線及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296378A true JPH09296378A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14453416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8107215A Pending JPH09296378A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | ゴム部品の補強用心線及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296378A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1686212A1 (en) * | 2003-09-25 | 2006-08-02 | Nippon Sheet Glass Co.,Ltd. | Rubber reinforcing cord, method of producing the cord, and rubber product using the cord |
EP1977135A1 (en) | 2006-01-19 | 2008-10-08 | DAYCO EUROPE S.r.l. | Toothed belt and timing control system |
JP2010185487A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nok Corp | 歯付ベルト |
WO2017010098A1 (ja) * | 2015-07-15 | 2017-01-19 | 日本板硝子株式会社 | ゴム補強用コードおよびそれを用いたゴム製品 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8107215A patent/JPH09296378A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1686212A1 (en) * | 2003-09-25 | 2006-08-02 | Nippon Sheet Glass Co.,Ltd. | Rubber reinforcing cord, method of producing the cord, and rubber product using the cord |
EP1686212A4 (en) * | 2003-09-25 | 2007-10-10 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | RUBBER REINFORCING CORD, METHOD FOR MANUFACTURING THE CORD AND RUBBER PRODUCT USING THE CORD |
EP1977135A1 (en) | 2006-01-19 | 2008-10-08 | DAYCO EUROPE S.r.l. | Toothed belt and timing control system |
JP2009523979A (ja) * | 2006-01-19 | 2009-06-25 | ダイコ ユーロペ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ | 歯付きベルト及びタイミング制御系 |
US8475309B2 (en) | 2006-01-19 | 2013-07-02 | Dayco Europe S.R.L. | Toothed belt and timing control system |
JP2010185487A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nok Corp | 歯付ベルト |
WO2017010098A1 (ja) * | 2015-07-15 | 2017-01-19 | 日本板硝子株式会社 | ゴム補強用コードおよびそれを用いたゴム製品 |
US10913830B2 (en) | 2015-07-15 | 2021-02-09 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Rubber-reinforcing cord and rubber product including same |
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