JPH09296353A - ビーム液処理装置 - Google Patents
ビーム液処理装置Info
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- JPH09296353A JPH09296353A JP14475796A JP14475796A JPH09296353A JP H09296353 A JPH09296353 A JP H09296353A JP 14475796 A JP14475796 A JP 14475796A JP 14475796 A JP14475796 A JP 14475796A JP H09296353 A JPH09296353 A JP H09296353A
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- processing
- flow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置を小型化すると共に、低浴比で液処
理ができるビーム液処理装置を得ること。 【解決手段】 処理槽1内の後部に、上方または下方に
処理液を循環流動させる、流動方向の反転可能な羽根車
31を配した処理液強制循環機構30を設けて、装置を
小型化すると共に低浴比で液処理が行えるようにビーム
液処理装置を構成したものである。
理ができるビーム液処理装置を得ること。 【解決手段】 処理槽1内の後部に、上方または下方に
処理液を循環流動させる、流動方向の反転可能な羽根車
31を配した処理液強制循環機構30を設けて、装置を
小型化すると共に低浴比で液処理が行えるようにビーム
液処理装置を構成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビーム液処理装置に
関するもので、詳しくは中空円筒形状の多孔巻胴上に、
布帛、テープ、糸等の長尺繊維製品を巻層したビームを
装着して、その長尺繊維製品の巻層を貫通透過して液処
理するように、染色液、漂白液等の処理液を循環流動さ
せるビーム液処理装置の改良に関するものである。
関するもので、詳しくは中空円筒形状の多孔巻胴上に、
布帛、テープ、糸等の長尺繊維製品を巻層したビームを
装着して、その長尺繊維製品の巻層を貫通透過して液処
理するように、染色液、漂白液等の処理液を循環流動さ
せるビーム液処理装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビーム液処理装置としては、例え
ば実公平5−7273号公報に示すように、処理槽内を
整流仕切板によってビーム処理室と熱交換室に区分して
設け、処理槽外に設けた循環ポンプによりビーム処理室
内のビームの多孔巻胴の中空中心部に処理液を送給し、
多孔巻胴を貫通透過して外周部に流出した処理液を、処
理槽内壁の上方および下方に設けた整流室を通して熱交
換室に送り、熱交換した処理液を循環ポンプに戻して再
度処理室に送給して液処理を行うようにしたものが知ら
れていた。
ば実公平5−7273号公報に示すように、処理槽内を
整流仕切板によってビーム処理室と熱交換室に区分して
設け、処理槽外に設けた循環ポンプによりビーム処理室
内のビームの多孔巻胴の中空中心部に処理液を送給し、
多孔巻胴を貫通透過して外周部に流出した処理液を、処
理槽内壁の上方および下方に設けた整流室を通して熱交
換室に送り、熱交換した処理液を循環ポンプに戻して再
度処理室に送給して液処理を行うようにしたものが知ら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のビーム液処理装
置は処理槽の後部に設けた熱交換室の外側に続いて循環
ポンプが設けてあるため装置の据付面積が大となり、ま
た処理液は処理槽外に設けた循環ポンプより熱交換室を
通って処理槽に送られるため流路が長く処理液量が多量
に必要となる点が問題となっていた。そこで本発明は前
記問題点を解消して装置を小型化して据付面積を小さく
すると共に必要な処理液の量を低減したビーム液処理装
置を提供することを目的としたものである。
置は処理槽の後部に設けた熱交換室の外側に続いて循環
ポンプが設けてあるため装置の据付面積が大となり、ま
た処理液は処理槽外に設けた循環ポンプより熱交換室を
通って処理槽に送られるため流路が長く処理液量が多量
に必要となる点が問題となっていた。そこで本発明は前
記問題点を解消して装置を小型化して据付面積を小さく
すると共に必要な処理液の量を低減したビーム液処理装
置を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、円筒胴の横型処理槽内に、中空円筒形状の
多孔巻胴上に被処理物を巻層したビームを装着し、多孔
巻胴の後端を介して、処理液強制循環機構により処理液
を巻層した被処理物を貫通透過するように循環流動させ
て液処理をするようにしたビーム液処理装置において、
前記円筒胴の横型処理槽内の後部に、多孔巻胴の後端中
央の開口部と、多孔巻胴の外周流路の端部と連通する下
部流路とを結ぶ循環流路に、上方または下方に処理液を
循環流動させる、流動方向の反転可能な羽根車を配した
処理液強制循環機構を設けて構成することによりビーム
液処理装置を小型化すると共に必要な処理液量を低減さ
せたものである。また処理液を循環流動させる羽根車を
横型処理槽に着脱可能に設けた後部壁に取付けることに
より羽根車の保守管理を容易にすることができる。
するために、円筒胴の横型処理槽内に、中空円筒形状の
多孔巻胴上に被処理物を巻層したビームを装着し、多孔
巻胴の後端を介して、処理液強制循環機構により処理液
を巻層した被処理物を貫通透過するように循環流動させ
て液処理をするようにしたビーム液処理装置において、
前記円筒胴の横型処理槽内の後部に、多孔巻胴の後端中
央の開口部と、多孔巻胴の外周流路の端部と連通する下
部流路とを結ぶ循環流路に、上方または下方に処理液を
循環流動させる、流動方向の反転可能な羽根車を配した
処理液強制循環機構を設けて構成することによりビーム
液処理装置を小型化すると共に必要な処理液量を低減さ
せたものである。また処理液を循環流動させる羽根車を
横型処理槽に着脱可能に設けた後部壁に取付けることに
より羽根車の保守管理を容易にすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基いて説明する。図1は本発明のビーム
液処理装置の要部を断面として示したもので、図2は図
1のX−X線における処理槽の断面を示したものであ
る。図面に示す実施例はビーム液処理装置の一例として
ビーム染色装置に適用したものであるが、本発明はビー
ム形式で液処理するものであれば、染色の他に漂白、そ
の他の液処理に用いることができるものである。1は耐
高圧の処理槽であって、後部を後壁3で、前部をビーム
10の挿脱を行う開閉蓋4で構成された円筒胴2からな
っている。10はビームであって、その両端部の側方に
鍔12,13を備え、その筒状の周壁面に多数の透孔を
穿設した多孔巻胴11の外周面に、染色するところの布
帛、テープ、糸等の被処理物を巻着けて被処理物巻層6
を形成して構成したものである。ビーム10は処理槽1
の前部より吊持移動具(図示せず)により処理槽内の中
央に取付けた中空軸14に挿入される。この中空軸14
は図2に示すようにその周面に保持板15が放射状に設
けてあって、後記の羽根車31より送り込まれる染色液
をビーム10の周方向に均一に分配して均一な染色処理
が行なわれるようになっている。そして中空軸14に挿
入されたビーム10は円筒胴2内にセットされた後処理
槽1の前部の開閉蓋4が閉じられ締着具9によって開口
部が封止され、開閉蓋4に取付けられているハンドル7
を操作して、開閉蓋4の内側に設けた封止板8を処理槽
1の内方に移動させてビーム10の多孔巻胴11の前端
開口部に圧着封止すると共に、ビーム10の多孔巻胴1
1の後端を処理槽1の後壁3に固定した区切板19のフ
ランジ17の先端に密着させて封止する。区切板19は
処理室側と戻しの流路との間を区切るもので環状に形成
されていて、その上部と下部には図2に示すように円筒
胴2の上部と下部に設けた流路20,21の端部と連通
して染色液を循環させる円弧状の切欠部が形成されてい
て、区切板19の上部が処理槽1の後壁3より内方に突
出して設けた取付板18に取付けられている。そして区
切板19の内周縁に設けられているフランジ17は多孔
巻胴11側に突出して形成されていて、その上部の内周
面には中空軸14の後端部に取付けた接合板16が固着
されていて、これにより中空軸14を処理槽内の中心に
支持すると共に、その内周面の後部は液流案内部32の
周端部と図1に示すように嵌合して液漏れが起らないよ
うになっている。20,21は図2に示すように円筒胴
2の上部と下部の長手方向に沿って形成された流路であ
って、多孔巻胴11の巻層6を貫通透過した染色液を集
めて処理槽後部の処理液強制循環機構30に戻すところ
のものである。この流路20,21は、その前端部は多
孔巻胴11の前部の鍔12より突出し、後端部は区切板
19の上部および下部の切欠部に夫々嵌合してケーシン
グ37を囲む環状の後部流路25と下部流路26に連通
している。そして多孔巻胴11の上部および下部にはそ
の長手方向に沿って多孔巻胴側に凹曲した多数の孔を穿
設した底板22と底板22の長手両側端の側壁23,2
4とにより樋状に形成されていて、その側壁23,24
が円筒胴2の内壁に溶接固定され、処理槽1のビーム1
0の被処理物の巻層6を貫通透過した処理液を集めて処
理液強制循環機構30に反送するところの処理液の流路
20,21が構成されている。
に示す実施例に基いて説明する。図1は本発明のビーム
液処理装置の要部を断面として示したもので、図2は図
1のX−X線における処理槽の断面を示したものであ
る。図面に示す実施例はビーム液処理装置の一例として
ビーム染色装置に適用したものであるが、本発明はビー
ム形式で液処理するものであれば、染色の他に漂白、そ
の他の液処理に用いることができるものである。1は耐
高圧の処理槽であって、後部を後壁3で、前部をビーム
10の挿脱を行う開閉蓋4で構成された円筒胴2からな
っている。10はビームであって、その両端部の側方に
鍔12,13を備え、その筒状の周壁面に多数の透孔を
穿設した多孔巻胴11の外周面に、染色するところの布
帛、テープ、糸等の被処理物を巻着けて被処理物巻層6
を形成して構成したものである。ビーム10は処理槽1
の前部より吊持移動具(図示せず)により処理槽内の中
央に取付けた中空軸14に挿入される。この中空軸14
は図2に示すようにその周面に保持板15が放射状に設
けてあって、後記の羽根車31より送り込まれる染色液
をビーム10の周方向に均一に分配して均一な染色処理
が行なわれるようになっている。そして中空軸14に挿
入されたビーム10は円筒胴2内にセットされた後処理
槽1の前部の開閉蓋4が閉じられ締着具9によって開口
部が封止され、開閉蓋4に取付けられているハンドル7
を操作して、開閉蓋4の内側に設けた封止板8を処理槽
1の内方に移動させてビーム10の多孔巻胴11の前端
開口部に圧着封止すると共に、ビーム10の多孔巻胴1
1の後端を処理槽1の後壁3に固定した区切板19のフ
ランジ17の先端に密着させて封止する。区切板19は
処理室側と戻しの流路との間を区切るもので環状に形成
されていて、その上部と下部には図2に示すように円筒
胴2の上部と下部に設けた流路20,21の端部と連通
して染色液を循環させる円弧状の切欠部が形成されてい
て、区切板19の上部が処理槽1の後壁3より内方に突
出して設けた取付板18に取付けられている。そして区
切板19の内周縁に設けられているフランジ17は多孔
巻胴11側に突出して形成されていて、その上部の内周
面には中空軸14の後端部に取付けた接合板16が固着
されていて、これにより中空軸14を処理槽内の中心に
支持すると共に、その内周面の後部は液流案内部32の
周端部と図1に示すように嵌合して液漏れが起らないよ
うになっている。20,21は図2に示すように円筒胴
2の上部と下部の長手方向に沿って形成された流路であ
って、多孔巻胴11の巻層6を貫通透過した染色液を集
めて処理槽後部の処理液強制循環機構30に戻すところ
のものである。この流路20,21は、その前端部は多
孔巻胴11の前部の鍔12より突出し、後端部は区切板
19の上部および下部の切欠部に夫々嵌合してケーシン
グ37を囲む環状の後部流路25と下部流路26に連通
している。そして多孔巻胴11の上部および下部にはそ
の長手方向に沿って多孔巻胴側に凹曲した多数の孔を穿
設した底板22と底板22の長手両側端の側壁23,2
4とにより樋状に形成されていて、その側壁23,24
が円筒胴2の内壁に溶接固定され、処理槽1のビーム1
0の被処理物の巻層6を貫通透過した処理液を集めて処
理液強制循環機構30に反送するところの処理液の流路
20,21が構成されている。
【0006】30は処理槽1の後部内方に設けた処理液
強制循環機構であって、ケーシング37と羽根車31と
液流案内部32とからなっている。ケーシング37は前
方を開口した円筒形であってその内部に羽根車31と液
流案内部32を収納している。前方の開口部は多孔巻胴
11の後端中心の開口部と連通して羽根車31から吐出
した染色液を多孔巻胴11の中空部に送るようになって
いる。そしてケーシング37の側壁の下方には図1に示
すように羽根車31に連通する下部開口部38が形成さ
れていて、円筒胴2の上部および下部に設けた流路2
0,21より返送されケーシング37の外周に設けられ
た後部流路25を経て下部流路26に集められた染色液
を吸込む羽根車31の吸込口となっている。またケーシ
ング37の後部は、羽根車31を取付ける後壁フランジ
5となっていて、ネジ40により処理槽1の後壁3に着
脱自在に取付けられている。ケーシング37内に収納さ
れている羽根車31は染色液の流動方向を反転できるよ
うに正逆回転可能であって、その取付軸34は内部に軸
シール(図示せず)をもった軸受部33に軸支され、処
理槽1の後壁3にネジ40により着脱自在に取付けられ
た後壁フランジ5によって支承されている。したがって
処理液強制循環装置30は、後壁フランジ5を取外すこ
とにより処理槽1より外へ引出して容易に保守ができる
ようになっている。そして羽根車31は処理槽1の外部
に設けたモーター35と、カップリング36を介して接
続され、モーター35の回転を変化させる(インバータ
ー等の利用)ことにより流量および流動方向を変えて適
正な処理液の循環流動を行えるようになっている。また
液流案内部32は図1に示すように羽根車31の前面を
蔽うように配置されており、その上部が開口されてい
て、この上部開口部39より、羽根車31が下部開口部
38より吸込んだ染色液を吐出して、図1の矢印に示す
ように前方および下方に案内して多孔巻胴11の後端開
口部に均一に送給するようになっている。41は円筒胴
2の外壁より大きい直径をもったジャケット胴であり、
このジャケット胴の両端はリング42,43により閉鎖
され処理槽1の円筒胴2に溶着されている。そして円筒
胴2とジャケット胴41との間には染色液を加熱、冷却
する熱媒体であるスチームや冷却水を保有する部屋が形
成されている。またジャケット胴41に連なる配管には
スチーム入口弁44、スチームトラップ45および冷却
水入口弁46、冷却水出口弁47が設けられていて染色
液の温度を調節できるようになっている。48は処理槽
1の下底に設けられた染色液の排出弁であり、49は同
じく供給弁である。そして処理槽1の上部外方には長手
方向に沿って圧力調整タンク50が設けられ、連通管5
1により接続されていて、熱によって膨張された液量を
吸収するようになっている。
強制循環機構であって、ケーシング37と羽根車31と
液流案内部32とからなっている。ケーシング37は前
方を開口した円筒形であってその内部に羽根車31と液
流案内部32を収納している。前方の開口部は多孔巻胴
11の後端中心の開口部と連通して羽根車31から吐出
した染色液を多孔巻胴11の中空部に送るようになって
いる。そしてケーシング37の側壁の下方には図1に示
すように羽根車31に連通する下部開口部38が形成さ
れていて、円筒胴2の上部および下部に設けた流路2
0,21より返送されケーシング37の外周に設けられ
た後部流路25を経て下部流路26に集められた染色液
を吸込む羽根車31の吸込口となっている。またケーシ
ング37の後部は、羽根車31を取付ける後壁フランジ
5となっていて、ネジ40により処理槽1の後壁3に着
脱自在に取付けられている。ケーシング37内に収納さ
れている羽根車31は染色液の流動方向を反転できるよ
うに正逆回転可能であって、その取付軸34は内部に軸
シール(図示せず)をもった軸受部33に軸支され、処
理槽1の後壁3にネジ40により着脱自在に取付けられ
た後壁フランジ5によって支承されている。したがって
処理液強制循環装置30は、後壁フランジ5を取外すこ
とにより処理槽1より外へ引出して容易に保守ができる
ようになっている。そして羽根車31は処理槽1の外部
に設けたモーター35と、カップリング36を介して接
続され、モーター35の回転を変化させる(インバータ
ー等の利用)ことにより流量および流動方向を変えて適
正な処理液の循環流動を行えるようになっている。また
液流案内部32は図1に示すように羽根車31の前面を
蔽うように配置されており、その上部が開口されてい
て、この上部開口部39より、羽根車31が下部開口部
38より吸込んだ染色液を吐出して、図1の矢印に示す
ように前方および下方に案内して多孔巻胴11の後端開
口部に均一に送給するようになっている。41は円筒胴
2の外壁より大きい直径をもったジャケット胴であり、
このジャケット胴の両端はリング42,43により閉鎖
され処理槽1の円筒胴2に溶着されている。そして円筒
胴2とジャケット胴41との間には染色液を加熱、冷却
する熱媒体であるスチームや冷却水を保有する部屋が形
成されている。またジャケット胴41に連なる配管には
スチーム入口弁44、スチームトラップ45および冷却
水入口弁46、冷却水出口弁47が設けられていて染色
液の温度を調節できるようになっている。48は処理槽
1の下底に設けられた染色液の排出弁であり、49は同
じく供給弁である。そして処理槽1の上部外方には長手
方向に沿って圧力調整タンク50が設けられ、連通管5
1により接続されていて、熱によって膨張された液量を
吸収するようになっている。
【0007】次に本発明の一実施例として示した上記構
成よりなるビーム染色装置の染色処理法について述べる
と、処理槽1内に被染色処理物を巻層したビーム10を
挿入し中空軸14に嵌合し、開閉蓋4を閉じ、ハンドル
7を回転して封止板8をビーム10の多孔巻胴11の前
端に圧着し、またその後端はフランジ17に嵌着させ
て、保持板15をもった中空軸14により吊持状態にビ
ーム10を支承させる。そして供給弁49を開いて処理
槽1内に染色液を供給し、液面レベルが上部に設けた圧
力調整タンク50内に形成されるまで染色液を供給す
る。そしてスチーム入口弁44を開いてジャケット胴4
1内に所定温度のスチームを供給しながら、処理液強制
循環機構30の羽根車31をモーター35によって駆動
する。羽根車31の回転により下部流路26の染色液を
下部開口部38より吸込んで上方に強制移送し、上部開
口部39より吐出する。そして吐出された染色液は図1
の矢印で示すように、多孔巻胴11の後端開口部に移送
され、一部は前方に、また一部は液流案内部32により
下方より前方に流動し、中空軸14に放射状に設けられ
た保持板15を介して均一に分配され、ビーム10の多
孔巻胴11の内面に加圧された染色液となって移送され
る。そして染色液は多孔巻胴11の外周に巻層した被染
色処理物の布帛を貫通透過して、円筒胴2の内周の上部
および下部に設けた流路20,21に、多孔の凹曲底板
22,22を通して集められ、後方端部開放部より上部
のものは後部流路25に、また下部のものは下部流路2
6に移送され、そして後部流路25に移送された染色液
は処理液強制循環機構30のケーシング37の周囲を通
って下部流路26に合流されて、再び羽根車31により
下部開口部38より吸込まれ、上部開口部39より吐出
されて強制的に循環流動するようになっている。また多
孔巻胴11の鍔12より前方に廻った染色液は流路2
0,21の前方端部より流路20,21に入り、凹曲底
板22から入った染色液に合流されて移送され、また多
孔巻胴11の後方に廻った染色液は、図1の矢印に示す
ように区切板19と凹曲底板22の隙間を通って後部流
路25を経て下部流路26に移送されるようになってい
る。上記のように染色液は羽根車31により加圧流動さ
れビーム10の巻層6を貫通透過し、流路20,21を
通って下部流路26に集められ再び羽根車31で吸込ま
れて多孔巻胴11の後端開口部に吐出されて、染色液に
よる強制循環サイクルが形成されてビーム10の巻層6
を染色処理するようになっている。そして所定時間染色
処理が行われた後羽根車31の回転が停止され、スチー
ムトラップ45が開放されてスチームが排出されジャケ
ット胴41の加熱が停止され、次いで処理槽1の下部に
設けた排出弁48が開放されて処理槽1内に充填されて
いた染色液が排出される。そして前方の開閉蓋4のハン
ドル7が処理前と反対方向に回転されて封止板8が多孔
巻胴11の前端部より離された後開閉蓋4が開放され
て、染色処理が終了したビーム10が処理槽1から外方
に引出されて乾燥工程を経て染色製品が完成することに
なる。また処理液強制循環機構30の羽根車31の回転
方向を逆にして液流動方向を反転すれば、図1に示す矢
印と反対方向に染色液の循環流動が生じ、下部流路26
の染色液は円筒胴2に設けた下部の流路21と、下部流
路26より後部流路25を経て上部の流路20に夫々加
圧送供され、各流路20,21の凹曲底板22の多孔部
より多孔巻胴11の巻層6に外周面より中心に向って貫
通透過し、中空軸14の保持板15に沿って後方に流動
し、ケーシング37の前方開口部より液流案内部32に
案内されて上部開口部39に吸込まれ、羽根車31によ
り再び下部開口部38から吐出され流路20,21を経
て被染色処理物の巻層6を外周面より中心に向って貫通
透過して接触処理が行われてビーム10に巻層した布帛
が染色される。なおジャケット式熱交換器により加熱さ
れて膨張した染色液の増量分は処理槽1の上方に設けた
圧力調整タンク50の空間部に連通管51を通って流入
することにより吸収されるようになっている。
成よりなるビーム染色装置の染色処理法について述べる
と、処理槽1内に被染色処理物を巻層したビーム10を
挿入し中空軸14に嵌合し、開閉蓋4を閉じ、ハンドル
7を回転して封止板8をビーム10の多孔巻胴11の前
端に圧着し、またその後端はフランジ17に嵌着させ
て、保持板15をもった中空軸14により吊持状態にビ
ーム10を支承させる。そして供給弁49を開いて処理
槽1内に染色液を供給し、液面レベルが上部に設けた圧
力調整タンク50内に形成されるまで染色液を供給す
る。そしてスチーム入口弁44を開いてジャケット胴4
1内に所定温度のスチームを供給しながら、処理液強制
循環機構30の羽根車31をモーター35によって駆動
する。羽根車31の回転により下部流路26の染色液を
下部開口部38より吸込んで上方に強制移送し、上部開
口部39より吐出する。そして吐出された染色液は図1
の矢印で示すように、多孔巻胴11の後端開口部に移送
され、一部は前方に、また一部は液流案内部32により
下方より前方に流動し、中空軸14に放射状に設けられ
た保持板15を介して均一に分配され、ビーム10の多
孔巻胴11の内面に加圧された染色液となって移送され
る。そして染色液は多孔巻胴11の外周に巻層した被染
色処理物の布帛を貫通透過して、円筒胴2の内周の上部
および下部に設けた流路20,21に、多孔の凹曲底板
22,22を通して集められ、後方端部開放部より上部
のものは後部流路25に、また下部のものは下部流路2
6に移送され、そして後部流路25に移送された染色液
は処理液強制循環機構30のケーシング37の周囲を通
って下部流路26に合流されて、再び羽根車31により
下部開口部38より吸込まれ、上部開口部39より吐出
されて強制的に循環流動するようになっている。また多
孔巻胴11の鍔12より前方に廻った染色液は流路2
0,21の前方端部より流路20,21に入り、凹曲底
板22から入った染色液に合流されて移送され、また多
孔巻胴11の後方に廻った染色液は、図1の矢印に示す
ように区切板19と凹曲底板22の隙間を通って後部流
路25を経て下部流路26に移送されるようになってい
る。上記のように染色液は羽根車31により加圧流動さ
れビーム10の巻層6を貫通透過し、流路20,21を
通って下部流路26に集められ再び羽根車31で吸込ま
れて多孔巻胴11の後端開口部に吐出されて、染色液に
よる強制循環サイクルが形成されてビーム10の巻層6
を染色処理するようになっている。そして所定時間染色
処理が行われた後羽根車31の回転が停止され、スチー
ムトラップ45が開放されてスチームが排出されジャケ
ット胴41の加熱が停止され、次いで処理槽1の下部に
設けた排出弁48が開放されて処理槽1内に充填されて
いた染色液が排出される。そして前方の開閉蓋4のハン
ドル7が処理前と反対方向に回転されて封止板8が多孔
巻胴11の前端部より離された後開閉蓋4が開放され
て、染色処理が終了したビーム10が処理槽1から外方
に引出されて乾燥工程を経て染色製品が完成することに
なる。また処理液強制循環機構30の羽根車31の回転
方向を逆にして液流動方向を反転すれば、図1に示す矢
印と反対方向に染色液の循環流動が生じ、下部流路26
の染色液は円筒胴2に設けた下部の流路21と、下部流
路26より後部流路25を経て上部の流路20に夫々加
圧送供され、各流路20,21の凹曲底板22の多孔部
より多孔巻胴11の巻層6に外周面より中心に向って貫
通透過し、中空軸14の保持板15に沿って後方に流動
し、ケーシング37の前方開口部より液流案内部32に
案内されて上部開口部39に吸込まれ、羽根車31によ
り再び下部開口部38から吐出され流路20,21を経
て被染色処理物の巻層6を外周面より中心に向って貫通
透過して接触処理が行われてビーム10に巻層した布帛
が染色される。なおジャケット式熱交換器により加熱さ
れて膨張した染色液の増量分は処理槽1の上方に設けた
圧力調整タンク50の空間部に連通管51を通って流入
することにより吸収されるようになっている。
【0008】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、処
理液を上方または下方に吐出するように作動する羽根車
を配し、この羽根車から吐出した処理液をビーム処理室
に循環流動させるように構成したため、従来の処理液を
水平方向に吐出するものより処理液の配管経路を短くす
ることができると共に、処理槽の後方内部に収納設置す
ることができるので、処理液の低浴比化が計られると共
に、処理液の強制循環機構が従来のように処理槽後方外
部に突出して設けられていないため、ビーム液処理装置
を小型化することができ据付面積も小さくすることがで
きる等、多くの優れた効果を有している。また処理液強
制循環機構を着脱可能な後部壁に取付けてあるため、簡
単に装置外に取出せることができ保守管理が容易に行え
る効果を有している。
理液を上方または下方に吐出するように作動する羽根車
を配し、この羽根車から吐出した処理液をビーム処理室
に循環流動させるように構成したため、従来の処理液を
水平方向に吐出するものより処理液の配管経路を短くす
ることができると共に、処理槽の後方内部に収納設置す
ることができるので、処理液の低浴比化が計られると共
に、処理液の強制循環機構が従来のように処理槽後方外
部に突出して設けられていないため、ビーム液処理装置
を小型化することができ据付面積も小さくすることがで
きる等、多くの優れた効果を有している。また処理液強
制循環機構を着脱可能な後部壁に取付けてあるため、簡
単に装置外に取出せることができ保守管理が容易に行え
る効果を有している。
【図1】本発明のビーム液処理装置の要部を断面で示し
た側面図である。
た側面図である。
【図2】図1のX−X線における処理槽の断面図であ
る。
る。
1 処理槽 2 円筒胴 5 後壁フランジ 10 ビーム 11 多孔巻胴 14 中空軸 20,21 流路 30 処理液強制循環機構 31 羽根車 37 ケーシング 41 ジャケット胴
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒胴の横型処理槽内に、中空円筒形状
の多孔巻胴上に被処理物を巻層したビームを装着し、多
孔巻胴の後端を介して、処理液強制循環機構により処理
液を巻層した被処理物を貫通透過するように循環流動さ
せて液処理をするようにしたビーム液処理装置におい
て、前記円筒胴の横型処理槽円の後部に、多孔巻胴の後
端中央の開口部と、多孔巻胴の外周流路の端部と連通す
る下部流路とを結ぶ循環流路に、上方または下方に処理
液を循環流動させる、流動方向の反転可能な羽根車を配
した処理液強制循環機構を設けたことを特徴とするビー
ム液処理装置。 - 【請求項2】 処理液を循環流動させる羽根車が、横型
処理槽に着脱可能に設けた後部壁に取付けられている請
求項1記載のビーム液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14475796A JP3353195B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ビーム液処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14475796A JP3353195B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ビーム液処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296353A true JPH09296353A (ja) | 1997-11-18 |
JP3353195B2 JP3353195B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=15369694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14475796A Expired - Fee Related JP3353195B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ビーム液処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353195B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100890268B1 (ko) * | 2008-04-07 | 2009-03-24 | 이기열 | 빔 염색기 및 이를 이용한 염색방법 |
CN104164758A (zh) * | 2013-03-12 | 2014-11-26 | Ykk株式会社 | 染色机 |
-
1996
- 1996-05-02 JP JP14475796A patent/JP3353195B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100890268B1 (ko) * | 2008-04-07 | 2009-03-24 | 이기열 | 빔 염색기 및 이를 이용한 염색방법 |
CN104164758A (zh) * | 2013-03-12 | 2014-11-26 | Ykk株式会社 | 染色机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3353195B2 (ja) | 2002-12-03 |
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Legal Events
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