JPH09295966A - ピロリジンアルカロイド化合物 - Google Patents

ピロリジンアルカロイド化合物

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JPH09295966A
JPH09295966A JP20851196A JP20851196A JPH09295966A JP H09295966 A JPH09295966 A JP H09295966A JP 20851196 A JP20851196 A JP 20851196A JP 20851196 A JP20851196 A JP 20851196A JP H09295966 A JPH09295966 A JP H09295966A
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JP
Japan
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compound
acid
hyperglycemia
pyrrolidine alkaloid
solution
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Application number
JP20851196A
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English (en)
Inventor
Genjiro Kusano
源次郎 草野
Makio Shibano
真喜雄 芝野
Koichi Nakahara
光一 中原
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に害を及ぼすことなく糖質分解酵素を効
果的に阻害する物質。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 (式中、xは8,7又は4、yは0,3又は2及びzは
1,2又は3で、xが8の時yは0及びzは1、xが7
の時yは0及びzは2、xが4の時yは3及びzは2又
はyは2及びzは3を示し、R1 ,R2 ,R3 ,R4
びR5 は、xが8又は7の時R4 及びR5 は水素で、R
1 とR2 は一緒になって酸素、R3 は水酸基を示すか、
又はR4 及びR5 は水素で、R1 は水酸基、R2 とR3
が一緒になって酸素を示し、xが4の時R1 は水素で、
2 とR5 は一緒になって酸素、R 4 とR3 は一緒にな
って酸素を示す)で表されるピロリジンアルカロイド化
合物及びそれを含む糖質分解酵素阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ピロリジンア
ルカロイド化合物に関し、更に詳しくは、強力な糖質分
解酵素阻害作用を有し、ヒトおよび動物の過血糖症状お
よび過血糖に起因する種々の疾病の予防または治療剤と
して有用な新規ピロリジンアルカロイド化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、主として、栄養過多等の原因によ
り、飲食物中に含まれる糖質が消化されて生じる過血糖
症状及び過血糖に起因する種々の疾病、例えば、肥満、
糖尿病、高インスリン血症等の糖尿病前駆症状、高脂血
症、動脈硬化症、心筋梗塞等の心臓疾患、胃炎、胃潰
瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸病に罹患する人の数が増加し
ている。例えば、肥満は、飲食物中に含まれる糖質が消
化され、ブドウ糖となって体内に吸収されると血糖が上
昇し、その刺激によって膵臓から分泌されるインスリン
が脂肪細胞に働き、血液中のブドウ糖を脂肪細胞内に取
り込ませ、脂肪に変えるので脂肪細胞の肥大が起こり、
身体全体として脂肪の異常蓄積が起こって生じるものと
されている。また、糖尿病は、ブドウ糖が体内に吸収さ
れても、インスリンの分泌が不足したり(インスリン依
存型糖尿病)、また、インスリンの分泌が多くても、標
的組織でのインスリンの働きが充分でない(インスリン
非依存型糖尿病)ために、血液中のブドウ糖が筋肉や脂
肪組織細胞へ取り込まれ難くなり、さらに、肝臓におい
てグリコーゲンの分解や糖新生が促進され、過血糖症に
陥り、域値を越えたブドウ糖が腎臓から尿中に排泄され
ることにより起こるものといわれている。
【0003】したがって、飲食物中の糖質がブドウ糖へ
と消化されるのを阻害する物質を投与して血糖の上昇を
抑制することは、肥満や糖尿病等の過血糖症状及び過血
糖に起因する種々の疾病の予防および治療において有用
である。また、糖質分解酵素阻害物質は、糖質の消化を
遅延させ急激な食後の血糖上昇を抑制し、糖尿病や肥満
を防ぐものとして注目されており、糖尿病薬として従来
使用されているスルホニル尿素系血糖降下剤が効果を奏
さないインスリン非依存型糖尿病などに対しても有用と
考えられる。さらに、糖尿病等において認められる脂質
代謝の異常を改善することは、高脂血症、動脈硬化症、
心筋梗塞等の心臓疾患の進展を防止する観点からも重要
である。
【0004】現在、医薬品として使用されている糖質分
解酵素阻害物質としては、グルコバイ(アカルボース:
バイエル薬品)やベイスン(ボグリボース:武田薬品)
等が知られており、これら化合物は、動物試験や臨床試
験において食後の血糖の上昇抑制効果が確認され、抗肥
満、抗糖尿病に対する有効性も報告されている〔Res.Ex
p.Med.vol.175, 87(1979) 、日本農芸化学会誌vol.63,
217(1989), New Current vol.6, 2(1995) 、薬理と治
療、vol.19, 4105(1991)〕。
【0005】また、21世紀に向けて、疾病の治療より
も予防の必要性が叫ばれている。糖尿病や肥満等に対し
て、その苦難を思うとき、なんらかの予防措置が必要と
される。上記の予防措置は、医薬品により行うよりも食
品のように日常的に摂取されたり用いられているものに
より講じられることがより望ましいが、十分な血糖上昇
抑制活性や抗肥満活性を有し、かつ、安全な天然物質が
未だ知られていないため、有用な食品素材は提供されて
いないというのが実情であった。
【0006】従って、医薬品として糖尿病や肥満等の過
血糖症状及び過血糖に起因する種々の疾病の治療、予防
剤として有効であることはもちろん、日常的に摂取、使
用される飲食物に配合することによっても、血糖上昇を
抑えることで、かかる症状及び疾病を改善あるいは予防
することのできる素材、原料の提供が課題として残され
ていた。更に、人間に限らず、動物、例えば家畜やペッ
トにとっても、最近は糖尿病や肥満が問題となってお
り、糖尿病や肥満を改善あるいは予防できる動物用飼
料、例えば家畜飼料やペットフードの素材、原料の提供
も望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の状況に鑑み、本
発明は、糖質分解酵素を効果的に阻害し、かつ、人体に
対し有害な作用を示さない物質を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に従え
ば、一般式(I):
【0009】
【化2】
【0010】(式中、xは8,7または4、yは0,3
または2およびzは1,2または3を示し、xが8のと
きyは0およびzは1を示し、xが7のときyは0およ
びzは2を示し、xが4のときyは3およびzは2を示
すかまたはyは2およびzは3を示し、R1 ,R2 ,R
3 ,R4 およびR5 はxが8または7のときR4 および
5 は水素原子を示し、R1 とR2 は一緒になって酸素
原子を示し、R3 は水酸基を示すか、またはR4 および
5 は水素原子を示し、R1 は水酸基を示し、R2 とR
3 が一緒になって酸素原子を示し、xが4のときR1
水素原子を示し、R2 とR5 は一緒になって酸素原子を
示し、R4 とR3 は一緒になって酸素原子を示す)で表
されるピロリジンアルカロイド化合物が提供される。
【0011】本発明に従えば、また、前記ピロリジンア
ルカロイド化合物を活性成分として含有してなる糖質分
解酵素阻害剤が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、糖質分解酵素を効
果的に阻害し、かつ、人体に対して有害な作用を有さな
い物質を見出すべく、鋭意研究を重ねた結果、コウゾ
Broussonia kazinoki Sie
b.)に含まれる成分がα−グルコシダーゼ、β−グル
コシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ等の糖質分解酵素を
効果的に阻害する作用を有することを見い出し、本発明
を完成した。
【0013】本発明に係るピロリジンアルカロイド化合
物は、血糖上昇抑制作用または血糖降下作用を有し、前
記ピロリジンアルカロイド化合物を含有してなる糖質分
解酵素阻害剤は、過血糖症状及び過血糖に起因する種々
の疾病、例えば、肥満、糖尿病、高インスリン血症等の
糖尿病前駆症状、高脂血症、動脈硬化症、心筋梗塞等の
心臓疾患、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸病の予
防または治療剤として、有用である。また本発明のピロ
リジンアルカロイド化合物は、飲食物または動物用飼料
において有用である。
【0014】本発明のピロリジンアルカロイド化合物
は、新規の化合物であり、例えば、コウゾ(Brous
sonia kazinoki Sieb.)等の植物
から、抽出して得ることができる。コウゾは、クワ科
(Moraceae)に属する落葉低木で岩手県以南の
各地、朝鮮、台湾、中国中南部の人里に近い低木林、雑
木林に広く自生する。また、カミキとも呼ばれ製紙原料
として植栽されるが、栽培種はカジノキpapyr
ifcraとの雑種と考えられ、大型で雌雄異株であ
る。なお、枝葉、果実、根は中国民間で利尿、滋養、活
血薬などとして薬用に供されているが、糖質分解酵素阻
害作用については報告されていない。
【0015】なお、本発明において、ピロリジンアルカ
ロイド化合物は、その純品に限らず、それを含有する抽
出物として使用されてもよい。
【0016】本発明のピロリジンアルカロイド化合物の
抽出に用いる溶剤としては、水、メタノールもしくはエ
タノールなどのアルコール類またはアセトンなどのケト
ン類等が利用される。これらの溶剤は、単独であって
も、または2種以上の溶剤の任意の混合溶剤のいずれで
あってもよいが、安全性の点で、水、エタノール、また
はこれらの混合溶剤を用いるのが好ましい。
【0017】抽出の際の植物と溶剤との比率は特に限定
されるものではないが、植物1に対して溶剤2〜100
0重量倍、特に抽出操作、効率の点で5〜100重量倍
が好ましい。また、抽出温度は室温〜常圧下での溶剤の
沸点の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度
等によって異なるが、数秒から2日間の範囲とするのが
好ましい。
【0018】このようにして得られた植物抽出物は、更
にイオン交換剤処理法、吸着剤処理法、膜分離法、溶媒
分画法等の通常の精製法に付すことにより、高純度また
は単離された本発明のピロリジンアルカロイド化合物を
得ることができる。
【0019】例えば、植物抽出物あるいはその溶媒分画
物を陽イオン交換カラムクロマトグラフィー、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーおよび逆相カラムを用いた
HPLCに付し、1種類以上の溶媒で溶出することによ
り、高純度の本発明のピロリジンアルカロイド化合物を
得ることができる。
【0020】植物抽出物あるいはその溶媒分画物を陽イ
オン交換カラムクロマトグラフィーに付して分画を行う
には、例えば、これらを少量の水、メタノール、エタノ
ール等の溶媒あるいはこれらの混合溶媒に溶解し、Am
berlite CG−50(オルガノ) 、DOWEX
50W(室町化学工業)等の陽イオン交換カラムに吸
着させた後、水で十分に洗浄し、2.8%NH4 OH溶
液等の溶媒あるいはこれらとメタノール等の混合溶媒で
溶出させればよい。2つ以上の陽イオン交換カラムクロ
マトグラフィーを組み合わせることにより、より高純度
の本発明のピロリジンアルカロイド化合物を得ることが
できる。さらに高純度のものを得るためには、例えば、
クロマトレックスNH−1020(富士シリシア化学)
等のシリカゲルカラムに吸着させた後、クロロホルム、
メタノール、エタノール等の溶媒あるいはこれらの混合
溶媒で溶出させればよい。
【0021】さらには、例えば、AsahiPak O
DP 50E(旭化成工業製)等の逆相カラムを用いた
HPLCに吸着させた後、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、水等の溶媒あるいはこれらの混合溶媒
で溶出させればよい。2種以上のクロマトグラフィーを
組み合わせることにより、より高純度の本発明のピロリ
ジンアルカロイド化合物を得ることができる。
【0022】以上の方法により得られた本発明のピロリ
ジンアルカロイド化合物は、必要に応じて種々の酸を作
用させてその塩に変換することができる。さらに、その
塩は再結晶、カラムクロマトグラフィー等の手段で精製
することができる。本発明のピロリジンアルカロイド化
合物をその塩とするために利用される酸としては、塩
酸、硝酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸または
マレイン酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、クエン酸、酢
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、アジ
ピン酸、バルミチン酸、タンニン酸等の有機酸を挙げる
ことができる。
【0023】本発明のピロリジンアルカロイド化合物を
糖質分解酵素阻害剤として医薬品に使用する場合、形態
としては、経口剤、例えば散剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤、丸剤、トローチ、内用液剤、懸濁剤、乳剤、シロ
ップ剤等を挙げることができ、これらを症状に応じてそ
れぞれ単独で、または組み合わせて使用することができ
る。これら各種製剤は、常法に従って目的に応じて主薬
に賦形剤、結合剤、防腐剤、酸化安定剤、崩壊剤、滑沢
剤、矯味剤などの医薬の製剤技術分野において通常使用
しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0024】利用される担体としては、剤形に応じた通
常用いられるものを特に制限なく使用することができる
が、好ましいものの例としては、デンプン、乳糖、マン
ニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスター
チ、無機塩等の固形担体や蒸留水、生理食塩水、ブドウ
糖水溶液、エタノール等のアルコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール等の液体担体や各種の
動植物油、白色ワセリン、パラフィン、ロウ等の油性担
体等が挙げられる。
【0025】また、本発明の糖質分解酵素阻害剤を過血
糖症状および過血糖に起因する種々の疾病の予防及び治
療薬として投与する場合、投与の目的、投与対象者の年
齢、体重、状態等により異なるが、経口的には、通常、
単回または数回に分割して、本発明のピロリジンアルカ
ロイド化合物が成人1日当たり、好ましくは0.05mg
〜500mg、特に好ましくは0.1mg〜50mgで投与さ
れる。
【0026】また、本発明のピロリジンアルカロイド化
合物は、そのまま、あるいは従来食品に用いられている
各種成分と共に配合することにより肥満、糖尿病等の過
血糖症状及び過血糖に起因する種々の疾病の改善又は予
防のための飲食物に調製される。これら飲食物の製造に
は、その種類に応じて種々の成分を利用することがで
き、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソ
ルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、
クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−ア
スコルビン酸、d−α−トコフェロール、エリソルビン
酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガ
ム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒
天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カ
ルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、
保存剤等、通常の食品原料として使用されているものを
適宜配合することにより製造することができる。製造さ
れる飲食物の形態としては、固形食品、クリーム状ある
いはジャム状の半流動食品、ゲル状食品、飲料等あらゆ
る飲食物形態にすることが可能であり、例えば、カプセ
ル、顆粒、タブレット、ドリンク剤等の形態や、常用さ
れている任意の基材を用いて清涼飲料、ジュース、コー
ヒー、紅茶、リキュール、牛乳、乳清飲料、乳酸菌飲
料、飴(キャンデー)、チューインガム、チョコレー
ト、グミ、ヨーグルト、アイスクリーム、プディング、
水羊羹などとすることができる。
【0027】更に、本発明のピロリジンアルカロイド化
合物は、そのままあるいは通常の製造に用いられる担体
と組み合わせて、粉末、顆粒、ペースト、カプセル、シ
ロップ、固形状、ゲル状、液状、懸濁液、乳液等の形態
として肥満や糖尿病等の過血糖症状及び過血糖に起因す
る種々の疾病の改善あるいは予防のための飲食物の製造
を目的として使用される飲食物用添加用剤として用いら
れ、これは飲食物の製造時、または製造された製品に添
加することができる。
【0028】本発明のピロリジンアルカロイド化合物
を、飲食物に配合する場合は、本発明のピロリジンアル
カロイド化合物は0.0001〜0.1重量%の濃度範
囲とすることが望ましい。
【0029】また、本発明のピロリジンアルカロイド化
合物は、その目的に応じて通常用いられる各種成分と適
宜配合することにより動物用飼料に調製され、例えば家
畜飼料やペットフード等として用いられる。
【0030】本発明のピロリジンアルカロイド化合物
は、動物用飼料への添加用剤として使用することもでき
る。この添加用剤は、本発明のピロリジンアルカロイド
化合物をそのまま、あるいは通常の製造に用いられる担
体と組み合わせて、粉末、顆粒、ペースト、カプセル、
シロップ、固形状、ゲル状、液状、懸濁液、乳液等の形
態として利用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明のピロリジンアルカロイド化合物
は、消化酵素の一つである糖質分解酵素の活性を阻害す
ることにより、食後の血糖の上昇を抑制することで、糖
尿病や肥満等の過血糖症状及び過血糖に起因する種々の
疾病、例えば肥満、糖尿病、高インスリン血症などの糖
尿病前駆症状、高脂血症、動脈硬化症、心筋梗塞等の心
臓疾患、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸病の治療
・予防効果を示すものである。また、本発明のピロリジ
ンアルカロイド化合物は、例えば、古くから飲用されて
いる漢方薬に含まれる成分であるので、安全性が高く、
体内に摂取されても心配がない。したがって、本発明の
ピロリジンアルカロイド化合物は、これを血糖上昇抑制
剤、抗肥満剤、抗糖尿病薬等の医薬品として、糖尿病や
肥満等の過血糖症状及び過血糖に起因する種々の疾病、
例えば、肥満、糖尿病、高インスリン血症等の糖尿病前
駆症状、高脂血症、動脈硬化症、心筋梗塞等の心臓疾
患、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸病の治療、予
防等に利用できる他、継続的に摂取することにより、血
糖の上昇を抑制する飲食物、例えば、健康な人はもちろ
ん、太り気味の人のためのダイエット食品や、糖尿病患
者用食品の製造を、従来よりも容易にし、糖尿病や肥満
を改善あるいは予防するのに貢献することができる。
【0032】更に、本発明のピロリジンアルカロイド化
合物を使用することにより、ペットなどの動物用のダイ
エット食品や、糖尿病の動物のための食品の製造も容易
になり、動物の糖尿病や肥満を改善あるいは予防するの
にも貢献することができる。
【0033】
【実施例】次に製造例及び実施例を挙げ、本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等になんら
制約されるものではない。
【0034】実施例1 コウゾからピロリジンアルカロ
イド化合物の分離 細切したコウゾの枝部9.5kgに熱水120リットルを
加え、加熱下3時間抽出した。抽出液は濾別した後、熱
水抽出エキスを陽イオン交換カラムクロマトグラフィー
(Amberlite CG−50(オルガノ:6.5
×30cm)4本)に付し、水およびメタノールで洗浄
後、メタノールを50%含んだ2.8%NH4 OH溶液
で溶出して粗塩基性画分46.0gを得た。さらに粗塩
基性画分を陽イオン交換カラムクロマトグラフィー(D
OWEX50W(室町化学工業:5.0×30cm)4
本)に付し、pH5.7のHCOONH4 緩衝液で洗浄
後、吸着成分は2.8%NH4 OH溶液を用いてグラジ
エント溶出した。溶出画分はさらにシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロマトレックスNH−DM102
0(富士シリシア化学))に供し、クロロホルム−メタ
ノール(5:1)混合液で分離した後、高速液体クロマ
トグラフィー(カラム:AsahiPak ODP50
E(旭化成工業)、溶出溶媒:12%アセトニトリル−
0.1%NH4 OH)で精製して下記化合物1(113
mg)、化合物2(106mg)、化合物3(52mg)、化
合物4(58mg)、化合物5(70mg)および化合物6
(75mg)を得た。得られた化合物の構造式及び物性デ
ータを下記する。
【0035】化合物1
【0036】
【化3】
【0037】無色微細結晶、mp103〜105℃ [α]D +4.7°(MeOH,c=1.06) HR−SIMS:m/z362.2537(M+H)+
1835NO6 IR(KBr):3369,1703cm-1 1 H−NMR(300MHz ピリジン−d5 ):δ 3.
85(m,2−H),4.72(t,J=6.4,3−
H),4.96(t,J=6.4,4−H),3.68
(t,J=6.4,5−H),4.15(s,1′−
H),1.15〜2.00(s,2′〜7′−H),
1.55(s,8′−H),2.61(t,J=7.
3,9′−H),2.71(t,J=7.3,11′−
H),1.95(quin,J=7.3,12′−
H),3.90(t,J=7.3,13′−H),4.
22(m,CH2 OH)13 C−NMR(75MHz ピリジン−d5 ):δ 65.
99(C−2),80.72(C−3),80.37
(C−4),67.68(C−5),74.14(C−
1′),35.15(C−2′),29.95(C−
3′),30.39(C−4′),29.71(C−
5′),30.06(C−6′),28.10(C−
7′),24.42(C−8′),43.06(C−
9′),210.98(C−10′),39.74(C
−11′),26.94(C−12′),61.59
(C−13′),63.68(C−1″)
【0038】化合物2
【0039】
【化4】
【0040】無色微細結晶、mp105〜107℃ [α]D +13.5°(MeOH,c=0.93) HR−SIMS:m/z362.2541(M+H)+
1835NO6 IR(KBr):3397,1707cm-1 1 H−NMR(300MHz ピリジン−d5 ):δ 3.
82(m,2−H),4.71(t,J=6.4,3−
H),4.96(t,J=6.4,4−H),3.65
(t,J=6.4,5−H),4.15(m,1′−
H),1.15〜1.70(s,2′〜6′−H),
1.55(s,7′−H),2.35(t,J=7.
3,8′−H),2.49(t,J=7.3,10′−
H),1.75(s,11′−H),1.87(s,1
2′−H),3.87(t,J=7.3,13′−
H),4.27(m,CH2 OH)13 C−NMR(75MHz ピリジン−d5 ):δ 65.
66(C−2),80.36(C−3),80.19
(C−4),67.32(C−5),73.78(C−
1′),34.79(C−2′),29.92(C−
3′),29.72(C−4′),29.40(C−
5′),26.61(C−6′),24.04(C−
7′),42.60(C−8′),210.57(C−
9′),42.48(C−10′),20.85(C−
11′),32.99(C−12′),61.68(C
−13′),63.33(C−1″)
【0041】化合物3
【0042】
【化5】
【0043】無色微細結晶、ニンヒドリン陽性(黄色) 〔α〕D +17.5°(MeOH,c=0.43) HR−SIMS:m/z360.2374(M−H)+
1835NO6 IR(液膜法):3317cm-1(OH,NH)
【0044】化合物4
【0045】
【化6】
【0046】無色微細結晶、ニンヒドリン陽性(黄色) 〔α〕D +15.5°(MeOH,c=0.5) HR−SIMS:m/z360.2376(M−H)+
1835NO6 IR(液膜法):3320cm-1(OH,NH)
【0047】化合物5
【0048】
【化7】
【0049】ニンヒドリン陽性(黄色) 〔α〕D +17.5°(MeOH,c=0.43) HR−SIMS:m/z360.2374(M+H)+
1833NO6 IR(液膜法):3317cm-1(OH,NH)
【0050】化合物6
【0051】
【化8】
【0052】ニンヒドリン陽性(黄色) 〔α〕D +15.5°(MeOH,c=0.5) HR−SIMS:m/z360.2376(M+H)+
1833NO6 IR(液膜法):3320cm-1(OH,NH)
【0053】試験例1:α−グルコシダーゼ阻害活性 実施例1で得た化合物1〜6について、下記方法でα−
グルコシダーゼ阻害活性を測定した。その結果を表1に
示す。
【0054】(α−グルコシダーゼ阻害活性の測定法)
α−グルコシダーゼとしては、酵母由来のα−グルコシ
ダーゼ(東洋紡社製)を用いた。α−グルコシダーゼの
酵素活性は、スクロースの加水分解により生成するグル
コースおよびフラクトースの還元力の増加をジニトロサ
リチル酸を用いた比色定量をすることにより測定した。
具体的には、まず、下記組成の酵素反応液を試験管に入
れ、37℃で30分間反応させた。
【0055】 酵素反応液組成 100mMスクロースのリン酸カリウム緩衝液* 溶液 0.175ml α−グルコシダーゼ溶液 0.100ml 化合物1,2,3,4,5又は6 0.025ml リン酸カリウム緩衝液* 0.200ml *リン酸カリウム緩衝液としては、50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0 )を用いた。
【0056】反応終了後、これに0.5mlのジニトロサ
リチル酸溶液(1%水酸化ナトリウム、5%酒石酸カリ
ウムナトリウム、0.2%フェノール、1%ジニトロサ
リチル酸、0.05%亜硫酸ナトリウム)を加え、10
0℃で10分間、グルコース等の還元糖と反応させ、発
色させた。発色終了後、吸光度540nmの吸収を測定
し、下記式からα−グルコシダーゼ阻害活性を求めた。
なお、対照には化合物1〜6の代わりに50mMリン酸カ
リウム緩衝液(pH7.0)を用いたものを利用した。ま
た、それぞれのブランクとして、酵素溶液の代わりに上
記リン酸カリウム緩衝液を用いた。
【0057】阻害率(%)=[((A−B)−(C−
D))/(A−B)]×100 但し、A:対照溶液の吸光度 B:対照溶液のブランクの吸光度 C:試料溶液の吸光度 D:試料溶液のブランクの吸光度
【0058】上記のα−グルコシダーゼ阻害活性の結果
から、化合物1〜6のα−グルコシダーゼの50%阻害
率濃度(IC50値)を求め、表1に示した。
【0059】表1 ──────────────────── 被 験 試 料 IC50値(μg/ml) ─────── ────────── 化合物1 30 化合物2 30 化合物3 28 化合物4 28 化合物5 60 化合物6 60 ─────────────────────
【0060】試験例2 β−グルコシダーゼ阻害活性 実施例1で得た化合物1,2,5および6について、下
記方法でβ−グルコシダーゼ阻害活性を測定した。その
結果を表2に示す。
【0061】(β−グルコシダーゼ阻害活性の測定法)
β−グルコシダーゼとしては、Sweet almon
d由来のβ−グルコシダーゼ(Sigma社製)を用いた。β
−グルコシダーゼの酵素活性は、p−ニトロフェニル−
β−D−グルコピラノシド(pNP−β−Glc)の加
水分解により生成するp−ニトロフェノールの増加を吸
光度400nmで定量することにより測定した。具体的に
は、まず、下記組成の酵素反応液を試験管に入れ、37
℃で15分間反応させた。
【0062】 酵素反応液組成 20mMpNP−β−Glcの酢酸緩衝液* 溶液 0.250ml β−グルコシダーゼ溶液 0.250ml 化合物1,2,5または6 0.025ml 酢酸緩衝液* 0.475ml ───────────────────────────────── *酢酸緩衝液としては、100mM酢酸緩衝液(pH5.0)を用いた。
【0063】反応後、これに1.0mlの0.2M Na
2 CO3 を加え、反応終了した。終了後、吸光度400
nmの吸収を測定し、下記式からβ−グルコシダーゼ阻害
活性を求めた。なお、対照には化合物1,2,5および
6の代わりに100mM酢酸緩衝液(pH5.0)を用いた
ものを利用した。また、それぞれのブランクとして、酵
素溶液の代わりに上記酢酸緩衝液を用いた。
【0064】阻害率(%)=[((A−B)−(C−
D))/(A−B)]×100 但し、A:対照溶液の吸光度 B:対照溶液のブランクの吸光度 C:試料溶液の吸光度 D:試料溶液のブランクの吸光度
【0065】上記のβ−グルコシダーゼ阻害活性の結果
から、化合物1,2,5および6のβ−グルコシダーゼ
の50%阻害率濃度(IC50値)を求め、表2に示し
た。
【0066】表2 被 験 試 料 IC50値(μg/ml) ─────── ────────── 化合物1 0.2 化合物2 3.6 化合物5 28 化合物6 28 ────────────────────
【0067】試験例3 β−ガラクトシダーゼ阻害活性 実施例1で得た化合物1〜6について、下記方法でβ−
ガラクトシダーゼ阻害活性を測定した。その結果を表3
に示す。
【0068】(β−ガラクトシダーゼ阻害活性の測定
法)β−ガラクトシダーゼとしては、牛肝臓由来のβ−
ガラクトシダーゼ(Sigma社製)を用いた。β−ガラクト
シダーゼの酵素活性は、p−ニトロフェニル−β−ガラ
クトピラノシド(pNP−β−Gal)の加水分解によ
り生成するp−ニトロフェノールの増加を吸光度400
nmで定量することにより測定した。具体的には、まず、
下記組成の酵素反応液を試験管に入れ、37℃で15分
間反応させた。
【0069】 酵素反応液組成 20mM pNP−β−Galの酢酸緩衝液* 溶液 0.250ml β−ガラクトシダーゼ溶液 0.250ml 化合物1,2,3,4,5または6 0.025ml 酢酸緩衝液* 0.475ml ───────────────────────────────── *酢酸緩衝液としては、100mM酢酸緩衝液(pH5.0)を用いた。
【0070】反応後、これに1.0mlの0.2M Na
2 CO3 を加え、反応終了した。終了後、吸光度400
nmの吸収を測定し、下記式からβ−ガラクトシダーゼ阻
害活性を求めた。なお、対照には、化合物1〜6の代わ
りに100mM酢酸緩衝液(pH5.0)を用いたものを利
用した。また、それぞれのブランクとして、酵素溶液の
代わりに上記酢酸緩衝液を用いた。
【0071】阻害率(%)=[((A−B)−(C−
D))/(A−B)]×100 但し、A:対照溶液の吸光度 B:対照溶液のブランクの吸光度 C:試料溶液の吸光度 D:試料溶液のブランクの吸光度
【0072】上記のβ−ガラクトシダーゼ阻害活性の結
果から、化合物1〜6のβ−ガラクトシダーゼの50%
阻害率濃度(IC50値)を求め、表3に示した。
【0073】表3 ──────────────────── 被 験 試 料 IC50値(μg/ml) ─────── ────────── 化合物1 0.05 化合物2 1.5 化合物3 1.4 化合物4 1.4 化合物5 1.4 化合物6 1.4 ────────────────────
【0074】実施例2:錠剤 化合物1を用い、錠剤を製造した。即ち、220mgの化
合物1を同量の乳糖及びステアリン酸マグネシウム5g
及び微結晶セルロース49.56gと混合し、この混合
物を単発式打錠機にて打錠し、1錠中0.88mgの化合
物1を含有する直径9mm、重量220mgの錠剤を製造し
た。
【0075】実施例3:顆粒剤 実施例2(錠剤)で得た錠剤を粉砕、整粒し、篩別して
20〜50メッシュの顆粒剤を得た。
【0076】実施例4:トローチ 下記の組成により、トローチを製造した。 (組成) (配合%) アラビアガム 8.0 ブドウ糖 11.0 ソルビトール 30.0 デキストリン 30.0 化合物1 0.02 リン酸第二カリウム 0.2 リン酸第一カリウム 0.1 乳糖 17.0 ステアリン酸マグネシウム 3.68
【0077】実施例5:キャンデー 下記の組成で、キャンデーを製造した。 (組成) (配合%) ソルビトール 99.745 香料 0.2 化合物2 0.005 ソルビトールシード 0.05
【0078】実施例6:ジュース 下記の組成により、ジュースを製造した。 (組成) (配合%) 冷凍濃縮温州みかん果汁 6.0 ステビオサイド 0.05 アラビアガム 0.01 果糖ブドウ糖液糖 1.0 クエン酸 0.2 L−アスコルビン酸 0.02 香料 0.2 色素 0.1 化合物1 0.0005 水 92.4195
【0079】実施例7:チューインガム 下記の組成で、チューインガムを製造した。 (組成) (配合%) チューインガムベース 20.0 ソルビトール 33.0 乳糖 22.0 水飴 20.0 軟化剤 4.0 香料 0.89 色素 0.1 化合物2 0.01
【0080】実施例8:チョコレート 下記の組成で、チョコレートを製造した。 (組成) (配合%) チョコレート 45.0 パラチノース 5.0 デキストリン 10.0 カカオバター 20.0 全脂粉乳 19.999 化合物2 0.001
【0081】実施例9:ペットフード(ドッグフード) 下記の組成で、ペットフード(ドッグフード、ドライタ
イプ、水分10%)を製造した。 (組成) (配合%) ミートミール 39.99 チキンエキス 5.0 植物油脂 5.0 炭水化物 37.0 灰分 カルシウム 0.1 リン 0.08 ナトリウム 0.02 カリウム 0.03 鉄 5.0×10-5 ビタミン類 ビタミンA 1000IU ビタミンB1 3.0×10-4 ビタミンB2 3.0×10-4 ビタミンD 100IU ビタミンE 10IU ナイアシン 5.0×10-3 パントテン酸 5.0×10-3 水分 10.0 化合物1 0.01
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/40 AED A61K 31/40 AED // C07M 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、xは8,7または4、yは0,3または2およ
    びzは1,2または3を示し、 xが8のときyは0およびzは1を示し、 xが7のときyは0およびzは2を示し、 xが4のときyは3およびzは2を示すかまたはyは2
    およびzは3を示し、 R1 ,R2 ,R3 ,R4 およびR5 はxが8または7の
    ときR4 およびR5 は水素原子を示し、R1 とR2 は一
    緒になって酸素原子を示し、R3 は水酸基を示すか、ま
    たはR4 およびR5 は水素原子を示し、R1 は水酸基を
    示し、R2 とR 3 が一緒になって酸素原子を示し、 xが4のときR1 は水素原子を示し、R2 とR5 は一緒
    になって酸素原子を示し、 R4 とR3 は一緒になって酸素原子を示す)で表される
    ピロリジンアルカロイド化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピロリジンアルカロイド
    化合物を活性成分として含有してなる糖質分解酵素阻害
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047206A1 (en) * 1999-02-12 2000-08-17 Novo Nordisk A/S Use of pyrrolidine derivatives for the manufacture of a pharmaceutical composition for the treatment or prophylaxis of obesity or appetite regulation
JP2000256314A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 Basf Ag N−置換ラクタムのアミン含有率を低下させるための方法
KR101067905B1 (ko) * 2008-10-22 2011-09-27 동아대학교 산학협력단 항고혈당증 활성을 갖는 닥나무 줄기 껍질

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