JPH09295301A - 切削木材の製造装置とそのカッター - Google Patents

切削木材の製造装置とそのカッター

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JPH09295301A
JPH09295301A JP13591796A JP13591796A JPH09295301A JP H09295301 A JPH09295301 A JP H09295301A JP 13591796 A JP13591796 A JP 13591796A JP 13591796 A JP13591796 A JP 13591796A JP H09295301 A JPH09295301 A JP H09295301A
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cutter
cut
wood
raw wood
raw
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JP13591796A
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Hikari Sasaki
光 佐々木
Yoshinori Kobayashi
好紀 小林
Hidefumi Yamauchi
秀文 山内
Akio Hiramitsu
昭雄 平光
Katsumi Saito
勝美 斉藤
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AKITA PREF GOV MOKUZAI KAKO SU
AKITA PREF GOV MOKUZAI KAKO SUISHIN KIKO
SHIYOUNAI TEKKO KK
Kanefusa KK
Kanefusa Corp
Original Assignee
AKITA PREF GOV MOKUZAI KAKO SU
AKITA PREF GOV MOKUZAI KAKO SUISHIN KIKO
SHIYOUNAI TEKKO KK
Kanefusa KK
Kanefusa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中小径木の丸太等の原木から板材或は角材と
OSB等の原料となるフレークを同時にしかも超高速に
製造できる切削木材の製造装置とそのカッターを提供す
る。 【解決手段】 原木31Aを芯出し部41で芯出しを行
った後、その両端面を油圧シリンダで駆動されるチャッ
カーでチャックする。原木はそのまま半径方向に送材さ
れ、中空で円筒形の上下2つのカッター61Aと61B
で原木31Aの上下側を切削する。太鼓落とし状となっ
た原木31Bは次に上方向に送材され、同じく円筒形の
左右2つのカッター61Cと61Dで左右側が切削さ
れ、角材32が製造される。カッターで切削したとき生
じる切削片はフレーク状となり、ウエハボードやOSB
の原料となる。カッターに用いる刃物63はボルト1本
をゆるめることでワンタッチで交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直径200mm〜300mm
(φ200〜φ300とする。)程度の中小径木の丸太
等の原木から対向する2面、あるいは4面を切削してそ
れぞれ板材とフレーク、あるいは角材とフレーク(総称
して切削木材とする。)を同時に製造する製造装置と該
製造装置に用いるカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】丸太等の原木を製材して角材を製造する
には、古くから帯のこ盤や丸のこ盤が利用されている。
これらの機械は、のこに対して原木を長手方向に送って
切断するという作業を何度か繰り返して製造しているも
のである。例えば、図3のような断面がほぼ円形の原木
31から角材32を製材するためには、原木31のA
1、A2、B1,B2の位置を計4回のこで長手方向に
切断する必要がある。すなわち角材1本を得るために、
何度も原木31をその長手方向に送ったり戻したりとい
う作業が繰り返されるため、非常に時間を要し、そのた
めの人員も必要である。また原木31から角材32を取
った残りの背材33は、それから薄物の板や角材を取る
場合もあるが、ほとんどが不要物として廃棄や焼却処分
の対象となっていた。また、のこによる製材は当然のこ
屑が発生し、一部を除いてこれも廃棄や焼却処分されて
いる。木材資源の枯渇が叫ばれる昨今にあって、わずか
であっても貴重な木材が利用されずに無駄にされるとい
うことは、資源の有効利用という観点からしても好まし
いことではない。
【0003】一方、最近図2のような木材のフレーク状
の切削片(以下フレークと称す)21に合成樹脂接着剤
を塗布し、堆積したものを熱圧して製造したウエハボー
ドやOSB(Oriented Strand Boa
rdの略称、以下まとめてOSBと称す)等の利用が急
速に拡大している。OSBの原料となるフレーク21
は、剥皮された丸太やチップ(小木片)を、繊維の長さ
方向に刃先線がほぼ平行になるような切削状態を持つ、
例えばかんな胴型のフレーキングマシン等の専用機で切
削して製造しているものであるが、該フレーキングマシ
ンの刃物は、フレークの長さが40mm〜100mmという
関係から、短い刃物が円柱形のかんな胴に多数取り付け
られている。特に生産力の大きい機械はその数も一段と
増大する。そのため刃物の交換には莫大な時間を要して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
に鑑み、木材資源の有効利用とエネルギー効率の向上に
資する切削木材の製造装置と、刃物交換域は該交換とフ
レーク排出の簡易なカッターの提供をその目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の切削木材の製
造装置は、剥皮された丸太等の原木を半径方向に送材す
る第1の送材手段と、原木の長手方向と刃先線が平行に
形成され、前記第1の送材手段で送材される原木の送材
方向と平行な2面を同時に切削する2つの円筒形のカッ
ターA、Bとから成る。
【0006】第2の発明の切削木材の製造装置は、第1
発明の切削木材の製造装置と、2面が切削された原木を
その2面とほぼ垂直な方向に送材する第2の送材手段
と、原木の長手方向と刃先線が平行に形成され、前記第
2の送材手段で送材される切削木材の送材方向と平行な
2面を同時に切削する2つの円筒形のカッターC、Dと
から成る。
【0007】第3発明のカッターは、円筒形のカッター
胴に所要数配設する陥没部に刃物を所要に配設して成る
カッターにおいて、該陥没部のカッター胴の軸心と平行
な傾斜面に凹部を横設し、該凹部にナイフホルダーの下
部に横設する凸部を嵌着するとともに、該ナイフホルダ
ーの上部同一面に横設した凸部を刃物の刃先と平行に横
設した凹部に嵌着し、カッター胴の外周側より前記傾斜
面に挿通孔を貫設し、該挿通孔の内外を挟んで締結する
締結手段によりナイフホルダーを介して刃物をカッター
胴に取着して成る。
【0008】第4発明のカッターは、第3発明のカッタ
ーの陥没部をカッター胴の中央部の空室に連通し、該カ
ッター胴の軸心部を通して前記空室を吸引手段に連通し
て成る。
【0009】
【作用】原木を半径方向に送材して一対のカッターで原
木の上下側を切削する。次に上下を切削した原木を最初
に切削した面に直角な方向に送材して一対のカッターで
原木の左右側を切削して角材を製造する。カッターで切
削された切削片はOSBの原料のフレークとなる。すな
わち、1台の機械で角材とフレークが高速に製造され
る。また、カッター胴の挿通孔を内外から挟んで締結す
る締結手段は、ナイフホルダーを傾斜面に締結し、該ナ
イフホルダーは凹部と凸部との嵌着で傾斜面に位置決め
され、刃物は凹部と凸部との嵌着でナイフホルダーに位
置決めされるとともに、ナイフホルダーと傾斜面間に挟
持される。さらに、陥没部を吸引手段に連通すれば、フ
レークは陥没部より吸引手段を介して排出される。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例の基本構造図である。なお、
図1は本実施例の説明に必要な主な部分のみを図示する
ものであり、説明に不要な部分及び他図によって図示し
た方が理解しやすいものは省略している。
【0011】11は機械本体のベッド、12は剥皮され
た原木31を載置する載置台で複数の原木31を載置す
る。載置台12はモーター駆動のコンベアとしても良
く、そうすれば自動的に原木31が搬送されて機械に投
入できる。41は原木31Aの芯出しを行う芯出し部で
ある。図4は芯出し部41の構造と原理を示す図であ
る。コラム42は前記ベッド11上にボルト止めによっ
て立設されている。コラム42にはガイドレール43が
形成され、2つのガイド44A、44Bが図の上下方向
に摺動可能にガイドレール43に取着されている。ガイ
ド44A、44Bにはそれぞれ原木31AをV型の部分
で挟持する挟持部45A、45Bがボルト止めされてい
る。前記コラム42の上部と下部にはそれぞれスプロケ
ット46A、46Bが回転自在に軸支されて、チェーン
47が巻き渡されている。図4(3)(図4(2)の正
面図)に図示するようにチェーン47の端部は、上側の
挟持部45Aではスプロケット46A,46Bのセンタ
ーの右側の取付金具48Aに、下側の挟持部45Bでは
その左側の取付金具48Bに取着している。49はコラ
ム42の上部に設けたエアシリンダで、そのロッド先端
部は上側の挟持部45Aに連結されている。エアシリン
ダ49の代わりに油圧シリンダを用いることもできる。
このような芯出し部41が、原木31の長手方向の両端
部に2つ設けられている。原木31Aの送材および切削
時のチャックについて図5に示す。51は複数の円筒形
で内部にテーパーを有するチャック爪51Aを具備する
チャッカーで、油圧シリンダ52のロッドに取着されて
いる。またチャッカー51にはボールブッシュ53に挿
通されたガイドロック54も取着されている。油圧シリ
ンダ52、ボールブッシュ53は、第1の送材手段とし
てのガイドレール55に対して摺動して走行する砲金の
ガイド56に取着されている。なお、ガイドレール55
とガイド56はいわゆるLMガイドで構成することもで
きる。チャッカー51は油圧シリンダ52の駆動により
図5(1)矢印A方向に前進後退する。またガイド56
は、それに取着された図示しないチェーンをモーターで
駆動することにより図5(1)矢印B方向に走行する。
上部方向に送材する第2の送材手段のチャックも同様に
構成される。
【0012】図1の61A、61Bは原木31Aの上下
側を同時に切削するカッターで、61C、61Dは上下
側の切削が終わった原木31Bの左右側を同時に切削す
るカッターである。図6(1)はカッター61の断面図
である。本実施例では中空で円筒形のカッター胴62
に、製造するフレーク長とほぼ等しい長さの刃物63が
図6(2)のようにカッター胴62の外周から内部の空
室に向けて末広がり状に所要幅の陥没部を連通し、該陥
没部の右方上部にはその両端で、外面をカッター胴62
の外周形状に成形した口金66をボルト締めし、陥没部
の左方の傾斜面の下部には凹部62Aを横設し、該凹部
62Aにナイフホルダー64の下部に横設した凸部64
Bを刃物63の刃先と平行に横設した凹部63Bに嵌着
し、傾斜面に向けて外周から直角に貫設する挿通孔には
キャップボルト65を挿通し、該キャップボルト65で
ナイフホルダー64を締め上げることにより、該ナイフ
ホルダー64は凹部62Aと凸部64Aの緊締によって
傾斜面に位置決められ、刃物63は凹部63Bと凸部6
4Bの緊結によってナイフホルダー64に位置決めされ
るとともに、該ナイフホルダー64と傾斜面間に挟持さ
れる。この状態で刃物63の刃先のカッター胴62から
の出量が正確に定まる。したがって、刃物63は1本の
キャップボルト65を少しゆるめることでワンタッチで
簡単に交換できる。また、刃物63は図7のようにその
刃先線がカッター胴62の長手方向とほぼ平行になるよ
うに所定のリードで、かつ、長手方向では相隣接する刃
物63の相互がわずかにオーバーラップして多数取着さ
れてなる。
【0013】それぞれのカッター61は図7のように中
空のスピンドル71に取着され、スピンドル71は図示
しない軸受けで回転自在に軸支され、モーターで駆動さ
れる。中空のスピンドル71の端部には、カッター61
の内部空室に入ったフレークを回収するための吸引ダク
ト72が非接触状態で設置される。なお、図7はカッタ
ー61の両側をスピンドル71で受けているが、カッタ
ー61が短い場合は片側のみで受けることができる。ま
た図7はナイフホルダー64、口金66は省略してい
る。
【0014】また、カッター61A、61Bはそれぞれ
図1の矢印a、b方向に移動自在に構成され、製造する
角材の寸法に応じて位置が調整される。同様にしてカッ
ター61C、61Dはそれぞれ図1の矢印c、d方向に
移動自在に構成される。
【0015】13はモーターで駆動される中間コンベア
で、カッター61A、61Bで切削された原木31Bを
カッター61C、61Dで切削する水平方向の定位置ま
で搬送する。中間コンベア13は例えばチェーンコンベ
アやベルトコンベアで構成される。
【0016】14は中間コンベア13で搬送されてきた
上下側の切削が終わった原木31Bの水平方向の位置決
めを行うストッパである。図8はストッパ14の一例を
示す図である。ストッパ14は架台81にボルト82で
取着されている。そしてストッパ14のボルト82への
取付部14Aは長穴になっており、原木31Bの径にあ
わせて図の矢印方向に移動する。例えば、原木31Bが
図8の2点鎖線の物であれば、ストッパ14も図の2点
鎖線の位置へ予め移動させておく。これにより原木31
Bの左右側を切削するカッター61C、61Dの一方に
切削量が片寄ってしまうという不都合が解消される。図
8の例は人手により予めストッパ14の位置を原木31
Bの径にあわせて調整するものであるが、前記芯出し部
41のガイド44Aあるいは挟持部45Aにエンコーダ
を取り付けるなどして挟持した原木31Aの径を検出
し、その検出信号に基づいてストッパ14をモーターと
ボールネジ等の移動機構を利用して駆動し、自動的に原
木31Aの径に見合う位置にストッパを移動することも
できる。このようにすれば原木31の径が異なってもそ
の都度ストッパ14の位置を調整する必要がない。
【0017】15は切削が終了した角材32を払い出す
払い出し部で、図9に詳細を示す。91は材受け用のエ
アシリンダで、ガイド付きロッドレスシリンダが好まし
い。エアシリンダ91の稼働テーブル92には材受け9
3が取着される。94は払い出し用のエアシリンダで、
ロッド先端にプッシャ95が取着される。これらエアシ
リンダ91、94は、切削する角材の長さに応じてその
長手方向に1個以上複数個設ける。16は払い出し部1
5で払い出された角材32が搬送されるコロコンであ
る。
【0018】次に本発明の一連の動作について説明す
る。まず切削を行う前に、カッター61A、61B、6
1C、61Dをそれぞれ製造する寸法の角材が取れるよ
う、図1の矢印a、b、c、d方向に移動して調整を行
う。調整完了後、芯出し部41の挟持部45A、45B
が図4(1)のように開いている状態で原木31を投入
する。この時上側の挟持部45Aと原木31Aとは当接
していない。投入後、芯出し部41のエアシリンダ49
が作動すると原木31Aは挟持部45Bにより徐々に持
ち上がる。そして図4(2)のように挟持部45Aも原
木31Aに当接するに至り、停止する。芯出し部41は
前述したような機構であるため、原木31Aの径の大小
にかかわらず、そのセンターは常に一定の高さになる。
したがって、カッター61A、61Bをその高さの中心
に上下に振り分ければ、2つのカッター61A、61B
の切削量はほぼ等しくなる。
【0019】図4(2)のように原木31Aの芯出しが
終了したら、原木31Aの両端面を油圧シリンダ52で
駆動されるチャッカー51でチャックする。原木31A
の両端面にはチャック爪51Aが食い込み、強固にチャ
ックされる。チャック終了後、芯出し部41のエアシリ
ンダ49により挟持部45A、45Bが開く。
【0020】挟持部45A、45Bが開いたらチャック
された原木31Aは、ガイド56に取着されたチェーン
をモーターで駆動することによりガイドレール55上を
チャッカー51ごと図1の右方向(カッター61A、6
1Bの方向)へ送材される。芯出し部41から原木31
Aが送材されて行ったら、次の原木31を投入して芯出
しを行い、次の切削に備える。原木31Aは送材中に上
下側がカッター61A,61Bによって切削される。そ
れにより原木31Aは送材方向と平行に2面が切削され
たいわゆる太鼓落とし状の前記した原木31Bとなると
同時に、その時に生じる切削片は前述のOSBの原料と
なる図2のようなフレーク21となり、それが切削と同
時に中空のカッター胴62の空室内に入る。中に入った
フレーク21は吸引手段により中空のスピンドル71を
経由して吸引口72より集塵機あるいはOSBの製造ラ
インに搬送される。
【0021】太鼓落とし状となった原木31Bは、中間
コンベア13の入り口側の端部(図1の位置P1)まで
搬送され停止する。停止後チャッカー51が後退して原
木31Bが解放され、中間コンベア13上に載置され
る。原木31Bは中間コンベア13で前述のストッパ1
4に当接するまで搬送される(図1の位置P2)。この
間原木31Bを解放したチャッカー51は芯出し部41
の挟持部45A、45Bに挟持されている次の原木31
Aをチャックするために戻る。搬送された原木31B
は、今度は上部方向に送材するチャッカー51で原木3
1Bの長手方向の両端面をチャックされる。
【0022】チャックされた原木31Bは、上下面の切
削と同様、ガイドレール55上をチャッカー51ごと図
1の上方向(カッター61C、61Dの方向)へ送材さ
れ、搬送中に原木31Bの左右側がカッター61C、6
1Dによって切削され、角材32となる。切削によって
生じたフレーク21は前記と同様に中空のカッター胴6
2、中空のスピンドル71を経由して吸引口72より集
塵機等に搬送される。
【0023】上昇端(図1の位置P3)まで搬送された
ら、払い出し部15のエアシリンダ91の材受け93が
図9の93Aの位置まで前進する。その後チャッカー5
1が後退して角材32が解放され、エアシリンダ91の
材受け93A上に載置される。材受け93A上の角材3
2はエアシリンダ94のプッシャ95でコロコン16上
に押し出され、搬送される。以上の一連の過程により角
材32とフレーク21が1台の機械で同時にかつ極めて
高速に製造される。
【0024】図10は本発明の他の実施例の基本構造図
である。本実施例ではカッター61A、61Bで太鼓落
とし状となった原木31Bを、90度回転させて(原木
31C)カッター61A、61Bと同様に上下に配置し
た一対のカッター61E、61Fで切削し、角材32と
フレーク21を製造する。原木31Bを90度回転する
方法としては、例えば、チャッカー51と油圧シリンダ
52間、あるいは油圧シリンダ52とガイド56間に9
0度回転させる機構を設ける方法、太鼓落とし状となっ
た原木31Bをチャッカー51から一度解放し、解放さ
れた原木31Bを90度回転させる機構を設けて回転し
た原木31Cを再度チャッカー51でチャックする方法
等、いずれでも良い。このときのカッター61E、61
Fは図10の矢印e、f方向に移動自在に構成され、製
造する角材の寸法に応じて調整されることは当然であ
る。このほか、本発明は一対のカッター61A、61B
による太鼓落とし状の板材とフレーク21の製造も対象
とするものであることはもちろんのこと、前記図10に
示す一対のカッター61E、61Fに代えて、90度回
転した原木31Cの状態で前記カッター61A、61B
に再度切削させて角材32を製造するなどにも応用でき
るものである。
【0025】以上本発明の実施例を詳細に説明した。上
記説明ではフレーク21はカッター61の内部空室に収
容して搬送する例について述べたが、本発明はこれに限
定されず、カッター61の外側にフレーク21を飛散さ
せて、それを集塵カバーで収容するものであっても良
い。
【0026】
【発明の効果】本発明によればφ200〜φ300程度
の中小径木の丸太等の原木を半径方向に送材してそれぞ
れ一対のカッターで原木の上下側或は上下側と左右側を
次々に切削して板材や角材などの切削木材を非常に高速
に製造できる。例えばφ300の原木を送材速度7.5
m/分で切削すると上下側の切削は3秒足らずで終わる
おわる。角材では、左右側の切削時間も同じであるか
ら、中間コンベアでの搬送時間等も含めても一本当たり
その長さに関係なく10〜20秒で製造できる。また、
それまで専用機で製造していたOSBの原料のフレーク
もそれと同時にしかも大量に製造できる。すなわち、1
台の機械で丸太等の原木から板材や角材とフレークが超
高速に製造することができ、また、別々の機械で板材や
角材とフレークをそれぞれ製造する場合と比べ、当然エ
ネルギー効率も高い。更に、本発明によれば、従来の製
材におけるのこ屑や背板のような利用されない無駄にな
る部分は一切出ず、剥皮された原木すべてを有効に利用
することができる。また、従来莫大な時間を要していた
カッターの刃物の交換も、本発明のカッターによればワ
ンタッチで交換できるので従来に比して大幅に作業時間
が短縮される。このように本発明は種々の大なる効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本構造図。
【図2】フレークの説明図。
【図3】従来の製材の説明図。
【図4】芯出し部の構造図。
【図5】チャックの構造図。
【図6】カッターの構造図。
【図7】カッターの構造図。
【図8】ストッパの説明図。
【図9】払い出し部の構造図。
【図10】本発明の他の実施例の基本構造図。
【符号の説明】
11 ベッド 12 載置台 13 中間コンベア 14 ストッパ 15 払い出し部 16 コロコン 21 フレーク 31 原木 32 角材 33 背板 41 芯出し部 43 ガイドレール 44 ガイド 45 挟持部 46 スプロケット 47 チェーン 49 エアシリンダ 51 チャッカー 52 油圧シリンダ 55 ガイドレール 56 ガイド 61 カッター 62 カッター胴 63 刃物 64 ナイフホルダー 66 口金 71 スピンドル 91 エアシリンダ 93 材受け 94 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 好紀 秋田県能代市末広町11番13号 (72)発明者 山内 秀文 秋田県能代市字鳥小屋59番20 (72)発明者 平光 昭雄 愛知県丹羽郡大口町中小口一丁目1番地 兼房株式会社内 (72)発明者 斉藤 勝美 秋田県能代市河戸川字上大須賀36の9 庄 内鉄工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥皮された丸太等の原木を半径方向に送
    材する第1の送材手段と、 原木の長手方向と刃先線が平行に形成され、前記第1の
    送材手段で送材される原木の送材方向と平行な2面を同
    時に切削する2つの円筒形のカッターA、Bとから成る
    切削木材の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切削木材の製造装置と、
    2面が切削された原木をその2面とほぼ垂直な方向に送
    材する第2の送材手段と、 原木の長手方向と刃先線が平行に形成され、前記第2の
    送材手段で送材される切削木材の送材方向と平行な2面
    を同時に切削する2つの円筒形のカッターC、Dとから
    成る切削木材の製造装置。
  3. 【請求項3】 円筒形のカッター胴に所要数配設する陥
    没部に刃物を所要に配設して成るカッターにおいて、該
    陥没部のカッター胴の軸心と平行な傾斜面に凹部を横設
    し、該凹部にナイフホルダーの下部に横設する凸部を嵌
    着するとともに、該ナイフホルダーの上部同一面に横設
    した凸部を刃物の刃先と平行に横設した凹部に嵌着し、
    カッター胴の外周側より前記傾斜面に挿通孔を貫設し、
    該挿通孔の内外を挟んで締結する締結手段によりナイフ
    ホルダーを介して刃物をカッター胴に取着することを特
    徴とするカッター。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のカッターの陥没部を該カ
    ッター胴の中央部の空室に連通し、該カッター胴の軸心
    部を通して前記空室を吸引手段に連通して成るカッタ
    ー。
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