JPH09294391A - センサレスブラシレスdcモータの速度制御装置 - Google Patents

センサレスブラシレスdcモータの速度制御装置

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JPH09294391A
JPH09294391A JP8131239A JP13123996A JPH09294391A JP H09294391 A JPH09294391 A JP H09294391A JP 8131239 A JP8131239 A JP 8131239A JP 13123996 A JP13123996 A JP 13123996A JP H09294391 A JPH09294391 A JP H09294391A
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rotor
phase
magnetic pole
pole position
energization
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JP8131239A
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English (en)
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Shigeru Okuma
繁 大熊
Shinji Michiki
慎二 道木
Mutsuo Tomita
睦雄 冨田
Hideyuki Yamaguchi
英之 山口
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサレスブラシレスDCモータの回転子
を、その回転停止時において磁極位置を検出するととも
に、回転後は、誘起電圧が利用できない極低速回転領域
でも、回転子をスムーズに回転するようにした。 【構成】 回転子3の磁極位置検出時、最初に2相通電
を行って磁極位置を検出した固定子巻線2u,2v,2
wの所定の通電相を記憶する手段と、回転子3の極低速
回転時に前記2相通電を行った所要の固定子巻線2u,
2v,2wにデューティ比50%を越える高周波電圧を
印加し、非通電相に生じる電圧及びその電圧の振幅のピ
ーク値を検出する手段と、前記電圧の振幅のピーク値を
あらかじめデータテーブルに設定した所定の通電パター
ンの閾値算出用比率により演算処理して、各通電パター
ンの切換タイミング用の閾値を算出する手段と、前記閾
値と各通電パターンの電圧値とを比較して各通電パター
ンを所定の切換タイミングで切換える手段とを備え、回
転子3を誘起電圧が利用できない極低速回転領域で、前
記各通電パターンを所定の閾値で順次切換えて極低速回
転を可能としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子を永久磁石によ
り形成し、所要の固定子巻線に印加される電圧,電流の
位相を制御して所定の回転トルクを得るようにしたブラ
シレスDCモータの制御技術に係り、特に詳しくは、回
転子の磁極位置検出をホール素子等磁極位置検出用のセ
ンサを用いることなく、ブラシレスDCモータの停止時
における回転子の磁極位置推定を行い、ブラシレスDC
モータの起動時の運転(回転制御)を良好に行うととも
に、回転子の起動後から誘起電圧等の磁極位置情報が得
られない極低速運転領域での制御を円滑に行うようにし
たセンサレスブラシレスDCモータの速度制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、インペラを低速回転
させて練製品を混練したり攪拌する混練機とか攪拌機、
あるいは、重量物を直線及び所定角度移動させたりする
際に使用するリニアアクチュエータ等の駆動源に用いる
センサレスブラシレスDCモータ(以下DCモータとい
う)には、例えば図14で示す制御装置(コントロー
ラ)Aが必要となる。
【0003】前記制御装置Aは、DCモータ101を駆
動する商用電源102を直流に変換する直流変換部10
3と、前記直流変換部103の出力を更に交流に変換す
るインバータ回路104と、前記インバータ回路104
から供給される交流電源によってDCモータ101の固
定子巻線105u,105v,105wに発生する誘起
電圧を抵抗により分圧して検出することにより永久磁石
からなる回転子106の磁極位置を推定する磁極位置推
定回路107と、前記回転子106の磁極位置推定信号
によって固定子巻線105u,105v,105wに供
給する電圧の切換えを行う駆動信号(PWM信号)を出
力する制御手段108とを具備して構成され、この制御
手段108からの駆動信号により、インバータ回路10
4のトランジスタを所定時間でオン・オフ制御させて所
定の固定子巻線105u,105v,105wに電圧を
印加する。
【0004】そして、前記制御装置Aにおいては、制御
手段108がDCモータ101を起動する毎に各固定子
巻線105u,105v,105wのうち特定相に通電
を行い、回転子106の磁極位置を初期化し、以後同様
にして各相固定子巻線105u,105v,105wの
特定相に順次通電を行って、駆動信号の周波数及び駆動
信号のデューティ比を順次増し、回転子106の回転数
を徐々に上昇させる。
【0005】前記の結果、固定子巻線105u,105
v,105wに発生する誘起電圧が、回転子106の磁
極位置推定信号として十分に利用することができるよう
になったとき、磁極位置推定回路107から出力される
磁極位置推定信号によってDCモータ101の回転を制
御するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記のDCモ
ータ101の制御装置Aにおいては、回転子106の起
動時に同期運転を行い、この後同期運転から磁極位置推
定のための運転に移行するもので、これは、DCモータ
101の各相固定子巻線105u,105v,105w
に発生する誘起電圧に基づいてDCモータ101の回転
子106の磁極位置を推定するに他ならない。即ち、永
久磁石の界磁による誘起電圧を用いて磁極位置の推定を
行うもので、DCモータ101の停止時とか回転速度が
極めて低い領域では、各相の固定子巻線105u,10
5v,105wに誘起電圧が発生しないか、発生しても
極めて小さいため、磁極位置推定回路107にて回転子
106の磁極位置推定を行うことが困難となり、この結
果、DCモータ101の起動が円滑に行えなかったり、
あるいは、回転子106を所要のトルクで極低速回転さ
せて使用するということが困難であるという問題があっ
た。この結果、DCモータ101は極低速回転領域での
駆動を必要とする機器への採用は、実質的に困難であっ
た。
【0007】又、前記の問題点を解決するために、例え
ば、前記の界磁による誘起電圧を検出することなく、回
転子106の停止時における磁極位置推定の手段とし
て、例えば、突極形のDCモータを用いてそのインダク
タンスが位置の関数となることを利用して回転子の磁極
位置を推定する方法が提案されている。しかし、この場
合は、突極形のDCモータにしか適用することができ
ず、非突極形のDCモータには適用することができない
という問題があった。
【0008】更に、突極形のDCモータは、非突極形の
DCモータ101に比べて、永久磁石による界磁によっ
て回転子106と固定子巻線105u,105v,10
5wを巻装した固定子との鎖交磁束が小さく、非突極形
のDCモータ101と同じトルクを必要とする場合、D
Cモータ自体が大形化するという問題があった。しか
も、前記突極形のDCモータは、そのインダクタンスが
電気角で1回転の半分を1周期とする位置の関数である
ので、界磁の磁性判別が非常に難しい。従って、前記の
方法においては、各相固定子巻線105u,105v,
105wにあらかじめ大電流を流し磁気飽和を用いて極
性を判別する必要があるものの、この大電流を流すこと
によってDCモータに不要なトルクを発生させ、これに
よって騒音,振動等を生じさせるという問題もあった。
【0009】このため、DCモータとしてその内部に磁
極位置検出用のホール素子等の磁極位置検出手段を用い
れば、回転子の回転が低くても回転子の磁極位置が容易
に検出できるので、DCモータはその起動時点から磁極
位置検出運転が行える。しかし、DCモータとして内部
に磁極位置検出手段を設け、これを、例えば、高温,高
圧下の場所で使用する場合、ホール素子等の磁極位置検
出手段自体の耐久性(寿命)が問題になるばかりでな
く、磁極位置検出手段からの信号を制御装置に伝える信
号線や、その配線作業を必要とする等の問題があった。
【0010】本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、回
転子が停止状態にあっても確実に、かつ、安定した起動
を可能とするとともに、回転子の起動後は、その起動運
転から極低速運転への移行を誘起電圧に頼ることなく、
高トルクでスムーズに行うことができるようにしたセン
サレスブラシレスDCモータの速度制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】〔請求項1〕の発明は、
一対のトランジスタを用いて直列回路を3相分形成し、
これら各相の直列回路を、それぞれセンサレスブラシレ
スDCモータの3相固定子巻線の所要相にそれぞれ個別
に接続して構成したインバータ回路と、前記インバータ
回路の各直列回路に直流電力を印加する直流電源と、更
に、インバータ回路の一つの直列回路のトランジスタと
別の一つの直列回路のトランジスタとをオンさせて、デ
ューティ比50%を越える高周波電圧を、回転子の停止
時における磁極位置推定時により判別した磁極位置推定
情報に対応した通電相の固定子巻線に印加して2相通電
を行う手段と、前記2相通電を行ったとき残存する非通
電相の固定子巻線に生ずる高周波電圧を検出する手段
と、前記検出された高周波電圧により回転子の停止時に
おける推定磁極位置を基準として回転子の極低速回転時
における2相通電の切換タイミングを演算処理して前記
2相通電を順次所定の通電パターンに従って切換える手
段を具備してなる制御手段とを備えて構成したことを特
徴とするセンサレスブラシレスDCモータの速度制御装
置である。
【0012】〔請求項2〕の発明は、回転子の磁極位置
推定に際して最初に所定の通電パターンにより行われる
2相通電にて磁極位置推定を行うことにより判別した磁
極位置推定情報に対応する通電相を一時記憶する手段
と、前記2相通電を行うことにより判別した磁極位置推
定情報に対応した通電相の固定子巻線にデューティ比5
0%を越える高周波電圧を印加して非通電相に発生する
高周波電圧とその電圧の振幅のピーク値を検出する手段
と、前記電圧の振幅のピーク値に、事前に設定した各相
の通電パターン毎に所要の閾値算出用比率を乗算して各
通電パターンにおける切換タイミング用の閾値を演算処
理する手段と、更に、前記非通電相に発生する電圧と前
記通電パターンの切換タイミングの閾値とを比較して2
相通電を行う通電相の通電パターンを順次切換える手段
とによって制御手段を構成したことを特徴とする。
【0013】〔請求項3〕の発明は、3相の固定子巻線
を巻装した固定子と、外表面の所定位置に非磁性体層を
形成した永久磁石からなる回転子との間を鎖交する磁束
によって渦電流を発生させるようにした手段と、前記渦
電流により固定子巻線のインピーダンスが変化して固定
子巻線の非通電相に回転子の磁極位置に応じて発生する
高周波電圧を検出する電圧検出手段と、前記検出した各
高周波電圧を所定のタイミングで取込みこれを保持する
電圧値保持手段と、電圧値保持手段から出力する電圧値
を3相−2相変換してベクトル量のα成分とベクトル量
のβ成分とに変換する手段と、前記α成分とβ成分とに
より回転子の停止時における磁極位置を推定して演算処
理する磁極位置推定演算手段と、前記磁極位置推定演算
手段により推定された回転子の磁極位置推定情報にて駆
動制御されるインバータ回路と、前記回転子の停止時に
おける磁極位置の推定後更に前記インバータ回路を介し
て回転子の停止時に検出した磁極位置に対応した通電パ
ターンの通電相にデューティ比50%を越える高周波電
圧を印加して所要の固定子巻線に2相通電を行う手段
と、前記2相通電を行ったとき残存する非通電相の固定
子巻線に前記渦電流により固定子巻線のインピーダンス
が変化することによって生ずる高周波電圧を検出する手
段と、前記検出した高周波電圧により回転子の停止時に
おける磁極位置推定情報に対応した通電パターンを基準
として回転子の極低速回転時における2相通電の切換タ
イミングを演算処理して前記2相通電を順次所定の通電
パターンに従って切換える手段とからなる制御手段とを
備えて構成したことを特徴とするセンサレスブラシレス
DCモータの速度制御装置である。
【0014】〔請求項4〕の発明は、前記回転子に設け
た非磁性体層を、永久磁石からなる回転子の外表面に、
この回転子のN極とS極とを区分する極間を中心として
回転子の正,逆回転方向にそれぞれ電気角80〜100
°の角度区間において、アルミニウム等の導電性非磁性
材料を用いて形成したことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明は、前記のようにして構成したので、セ
ンサレスブラシレスDCモータの起動に際しては、これ
までの回転子を回転させることにより得られる誘起電圧
を利用して回転子の磁極位置を検出する場合と全く異な
り、3相の固定子巻線のうち、所要の2相の固定子巻線
に回転子を回転させない程度の例えば、デューティ比5
0%の高周波電圧を印加し、これにより非通電相の固定
子巻線端に発生する高周波電圧を演算処理して停止時に
おける回転子の磁極位置を推定する。
【0016】前記のようにして、センサレスブラシレス
DCモータの回転子が停止している状態で磁極位置の検
出を行ったら、次いで、回転子に回転力を与える程度の
例えば、デューティ比50%を越える高周波電圧を、前
記回転子の磁極位置推定を行うことにより判別した磁極
位置推定情報に対応した通電相の固定子巻線に通電す
る。そして、前記2相通電時に通電を行わない残りの1
相の固定子巻線(非通電相)に発生する高周波電圧を検
出し、この高周波電圧から回転子の停止時に検出した磁
極位置推定情報に対応した通電パターンを基準として回
転子の極低速回転時における通電パターンの切換タイミ
ングを演算処理して算出し、この算出した切換タイミン
グの閾値をもとにして前記2相通電を所要の通電パター
ンに従って順次切換えることにより、誘起電圧が利用で
きない範囲でも回転子を回転可能とした。
【0017】前記の結果、センサレスブラシレスDCモ
ータは誘起電圧が発生していないか、あるいは、発生し
ていても回転子の磁極位置推定を行うには極めて小さい
場合であっても、非磁性体層を設けたことにより発生す
るインピーダンスの変化を利用しているため、本発明は
良好に通電パターンの切換タイミングを検出することが
でき、回転子はその停止状態から安定した起動が可能で
あるとともに、起動後においては、その起動運転から極
低速運転への移行を、誘起電圧を必要とすることなく高
トルクで円滑に行うことができる。従って、センサレス
ブラシレスDCモータはその誘起電圧の利用ができない
極低速回転領域でも、スムーズに回転させることが可能
となり、この種のモータの用途を飛躍的に拡大させるこ
とができる。
【0018】このように、本発明においては、センサレ
スブラシレスDCモータを使用する機器の負荷が大きく
ても、これを駆動するのに最適な位置で通電を行い、更
に、通電パターンの切換タイミングを検出して所定の通
電パターンを順次切換えることにより、センサレスブラ
シレスDCモータを起動して使用機器を駆動させること
ができるので、センサレスブラシレスDCモータの回転
子が、その起動時に逆回転したり、極低速回転領域での
回転が停止することなく、起動時から極低速運転への移
行を円滑に行い、この種のモータの極低速運転を良好に
継続させることができ至便である。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし9によっ
て説明する。図1は本発明の実施例の全体的な構成を概
略的に示す構成図である。図1において、1はセンサレ
スブラシレスDCモータ(以下、単にブラシレスモータ
という)で、星形結線を行った3相の固定子巻線2u,
2v,2wを有する固定子(図示せず)及び永久磁石か
らなる回転子3によって構成されている。
【0020】次にブラシレスモータ1の回転子3の構成
について説明する。本発明の実施例にて説明する回転子
3は、4極式においては2つの永久磁石(N極とS極)
が、互いに90°の機械的な位置ずれをもって形成され
ており、かつ、回転子3の外表面(外周面)には、図2
のように、回転子3自体のN極とS極との極間からその
正,逆回転方向に向って所定の角度区間(例えば、電気
角80〜100°の範囲)にまたがって、例えば、アル
ミニウムとか銅箔等薄葉の導電性非磁性材料を、接着剤
等を用いて貼着する等して非磁性体層6が形成されてい
る。
【0021】つづいて、図1に示す4は直流電源、5は
インバータ回路を示し、スイッチング素子として6個の
トランジスタQ1 〜Q6 を、それぞれ2個づつ直流電源
4に直列接続した直列回路を3相分設けて構成したもの
で、U相はトランジスタQ1とQ2 、V相はトランジス
タQ3 とQ4 、W相はトランジスタQ5 とQ6 が設けら
れている。前記各相のトランジスタQ1 〜Q6 には、逆
起電力回生用のダイオードD1 〜D6 が並列接続されて
いる。そして、前記トランジスタQ1 ,Q3 ,Q5 は上
アーム側に、Q2 ,Q4 ,Q6 は下アーム側にそれぞれ
配置されている。
【0022】又、前記インバータ回路5のトランジスタ
1 ,Q2 の相互接続点にU相の固定子巻線2uの非結
線端が、トランジスタQ3 ,Q4 の相互接続点にはV相
の固定子巻線2vの非結線端が、更に、トランジスタQ
5 ,Q6 の相互接続点にW相の固定子巻線2wの非結線
端がそれぞれ接続されている。そして、前記トランジス
タQ1 〜Q6 を適時オン,オフ信号により駆動させて、
直流電力を3相交流電力に変換し、これを星形結線した
固定子巻線2u,2v,2wの各相に所定のデューティ
比で供給してブラシレスモータ1を駆動させる。
【0023】次に8a〜8cは、インバータ回路5の下
アーム側に配設した各相のトランジスタQ2 ,Q4 ,Q
6 と並列接続したダイオードD2 ,D4 ,D6 のそれぞ
れの両端に、該ダイオードD2 ,D4 ,D6 と並列接続
した一対の分圧形の抵抗R1〜R6 からなる電圧検出回
路で、第1の電圧検出回路8aは、トランジスタQ1
2 をオフし、トランジスタQ3 ,Q6 とQ4 ,Q5
を交互に適時オン・オフを繰り返したときには、ブラシ
レスモータ1の固定子巻線2uの端(トランジスタQ1
とQ2 との接続点)に発生する高周波電圧Vvwを分圧
抵抗R1 ,R2により分圧処理した電圧値Vvw0 を検
出する。
【0024】又、第2の電圧検出回路8bはトランジス
タQ3 ,Q4 をオフし、トランジスタQ1 ,Q6
2 ,Q5 とを交互に適時オン・オフを繰り返したとき
には、固定子巻線2vの端(トランジスタQ3 とQ4
の接続点)に発生する高周波電圧Vwuを分圧抵抗
3 ,R4 により分圧処理した電圧値Vwu0 を検出す
る。更に、第3の電圧検出回路8cはトランジスタ
5 ,Q6 をオフし、トランジスタQ1 ,Q4 とQ2
3 とを交互にオン・オフを繰り返したときには、固定
子巻線2wの端(トランジスタQ5 とQ6 との接続点)
に発生する高周波電圧Vuvを分圧抵抗R5 ,R6 によ
り分圧処理した電圧値Vuv0 を検出する。
【0025】そして、前記インバータ回路5の各相の固
定子巻線2u,2v,2wの接続端と接続する部位にお
いて発生する高周波電圧は、それぞれ第1〜第3の電圧
検出回路8a〜8cに配設した分圧形の抵抗R1 〜R6
により分圧処理されて、後述する制御装置9に送出され
る。前記高周波電圧Vvw,Vwu,Vuvを分圧形の
抵抗によって分圧処理するのは、高周波電圧の電圧値V
vw,Vwu,Vuvが制御装置9を機能させる電圧よ
り相当高い電圧となっているため、これを是正して制御
装置9を機能させやすくするためである。
【0026】次に前記した制御装置9の構成を図8によ
り説明する。図8において、制御装置9は大別すると、
前記電圧検出回路8a〜8cにより検出された高周波電
圧Vvw0 ,Vwu0 ,Vuv0 を、必要に応じて保持
する電圧値保持手段10と、前記保持された電圧をもと
にしてブラシレスモータ1の停止時に回転子3の磁極位
置を演算処理して推定された回転子3の磁極位置検出
と、回転子3の起動後前記電圧値保持手段10に一時的
に保持される電圧値を用いてこれを演算処理して、ブラ
シレスモータ1の極低速回転領域における回転子3の通
電パターン切換タイミングの検出を順次行うための制御
手段15とを備えて構成されている。
【0027】そして、前記電圧値保持手段10は、図8
で示すように、入力切換部11と、ピークホールド部1
2と、出力切換部13と、タイミング調整部14とによ
って概略構成されている。入力切換部11は第1〜第3
の電圧検出回路8a〜8cによって分圧処理された高周
波電圧Vvw0 ,Vwu0 ,Vuv0 をタイミング調整
部14からの切換信号に基づき順次取込みピークホール
ド部12に送出する。ピークホールド部12は入力され
た高周波電圧より磁極位置検知時及び極低速運転時に必
要なデータVθ及びVr(Vθ:u−v,v−w,w−
uの各通電パターンに従って通電されているときの非通
電相における電圧のピーク値、Vr:u−v,u−w,
v−w,v−u,w−u,w−vの各通電パターンに従
って通電されているときの非通電相における電圧の振幅
値)を一定時間保持した後、前記ピーク値Vθ及び振幅
値Vrに相当する電圧値をタイミング調整部14から出
力される切換信号によって出力切換部13に出力する。
【0028】前記ピークホールド部12から所定の電圧
値が出力切換部13に出力されたあと、タイミング調整
部14からピークホールド部12に後述する制御手段か
らのリセット信号が出力されて、これまで保持していた
電圧のピーク値と振幅値の保持を解除する。又、前記入
力,出力の各切換部11,13とピークホールド部12
の動作を調整するタイミング調整部14は、図8で示す
ように、制御手段(マイクロコンピュータ)15のセッ
ト信号出力部16から必要に応じて出力される切換信号
によって動作する。
【0029】つづいて、前記制御手段15の構成を図8
によって説明する。この制御手段(マイクロコンピュー
タ)15は大別すると、電圧値保持手段10から出力さ
れる電圧値Vθ,Vrをアナログ信号からデジタル信号
に変換するA/D変換部17と、ブラシレスモータ1の
停止時における回転子3の磁極位置を推定して演算処理
を行う第1の演算処理部18と、回転子3が極低速領域
で回転しているときに通電パターンの切換タイミングを
演算処理する第2の演算処理部19と、回転子3の磁極
位置データを転送する出力データ転送部20と、前記出
力データに従って、パワートランジスタ制御信号をパワ
ートランジスタ駆動回路21に送出する出力部22とに
よって概略構成されている。
【0030】次に前記制御手段15のなかで最初に第1
の演算処理部18の構成について説明する。この演算処
理部18は電圧値保持手段10から前記A/D変換部1
7にてデジタル信号に変換されたデータ(回転子3の停
止時における磁極位置検出用の電圧値Vθ)を処理する
3相−2相変換演算処理部23と、前記2相信号に基づ
いて、ブラシレスモータ1の停止時における回転子3の
磁極位置を推定演算処理する磁極位置推定演算処理部2
4と、前記磁極位置推定演算処理部24において推定演
算された回転子3の磁極位置に対応した通電相の通電パ
ターンを判別する通電パターン判別部25とからなり、
しかも、次に示す機能を果すための処理手段(プログラ
ム)があらかじめ設定されている。即ち、
【0031】(1) 回転子3の停止時に磁極位置を推
定するときは、回転子3が回転しない程度の例えば、デ
ューティ比50%の高周波電圧を、インバータ回路5か
らあらかじめ設定した通電パターン(v−w,w−u,
u−v通電)に従って、固定子巻線2u,2v,2wに
印加させる指令信号を出力するための手段と、(2)
回転子3の停止時における磁極位置推定を完了したとき
は、デューティ比50%の高周波電圧の印加を停止さ
せ、かつ、3相−2相変換演算処理部23と、回転子3
の磁極位置推定演算処理部24との機能を停止させる手
段と、(3) 回転子3の停止時における磁極位置を推
定するときに切換信号出力部16に、必要に応じて切換
信号を出力するための手段である。
【0032】次に第1の演算処理部18に設けた3相−
2相変換演算処理部23は、3相分の電圧値Vuv1
Vvw1 ,Vwu1 からなる電圧値Vθを2相の信号に
変換するもので、前記電圧値を
【数1】 の(1)式,(2)式によって演算処理し、L字形の固
定子座標(α−β軸)の信号に変換する。
【0033】
【数1】
【0034】そして、前記固定子座標(α−β軸)は例
えば、2極のブラシレスDCモータの場合、図3で示す
ように、固定子に対してα軸及びβ軸を配置する。前記
電圧値保持手段10から出力される電圧値Vuv1 は図
6で示すように、電気角の1回転を1周期とし、正弦波
状に変化する位置θの関数となり、
【数1】の(3)式で表すことができる。同様にして、
Vvw1 ,Vwu1 はブラシレスDCモータの相の対称
性を理由として、Vuv1 からそれぞれ120°,24
0°位相のずれた関数となり、
【数1】のそれぞれ(4)式,(5)式で表すことがで
きる。
【0035】従って、
【数1】の(1)式,(2)式を演算処理した結果、前
記vαは(3/2)Acosθとなり、vβは(3/
2)Asinθとなり、vα,vβはブラシレスモータ
1の磁極位置情報を有することになる。なお、前記Aは
図6に示すように、非通電相における検出電圧(高周波
電圧)を電圧値保持手段10で変換した値の振幅の最大
値を示し、Bはその電圧値の中に含まれている直流分を
示す。
【0036】次に、回転子3の磁極位置推定演算処理部
24について説明する。この磁極位置推定演算処理部2
4に前記3相−2相変換演算処理部23から入力される
電圧情報(2相の信号)vα, vβは、回転子3の磁極
位置情報を有しており、この電圧情報vα, vβを利用
して次の
【数2】 に示す式を用いて磁極位置θを算出する。例えば、図4
に示す回転子の磁極Nの位置θを求める場合は、前記電
圧情報vαとvβとの比が1対1であれば、磁極位置θ
は容易に算出することができる。
【0037】
【数2】
【0038】前記
【数2】により、図4に示すように、vαとvβの比が
1対1であるときの回転子の磁極Nの位置θは、α軸か
ら時計方向に45°回動した位置に存在することとな
る。
【0039】前記の
【数2】をベースとし、かつ、電圧情報vα,vβを利
用することにより、回転子3の推定された磁極位置を算
出するための一般式は
【数3】 によって求めることができる。なお、
【数3】で示す一般式は2極のブラシレスDCモータに
応用した場合である。
【0040】
【数3】
【0041】前記
【数3】では2極のブラシレスモータに応用した例で説
明したが、本実施例で用いる4極のブラシレスモータ1
の場合、機械角度が回転子3の1回転あたり360°と
なるため、電気角度は1回転あたり360°×極数/2
となる。従って、4極のブラシレスモータ1の電気角度
は、360°×4/2=720°となる。この結果、4
極のブラシレスモータ1の場合、機械角度θrm=電気
角度θ/2であり、θ=90°のとき、θrm=90°
/2=45°となる。以後θre=電気角度とする。そ
して、磁極位置推定演算処理部24から出力されるブラ
シレスモータ1の停止時における回転子3の推定された
磁極位置を示す情報(回転子3の電気角を示す信号)θ
reは、通電パターン判別部25に出力されて、通電パ
ターンを判別した後、出力データ転送部20に出力さ
れ、そこでパワートランジスタの制御信号に変換され、
前記制御手段15の出力部22を介してパワートランジ
スタ駆動回路21に送出される。
【0042】なお、前記磁極位置推定演算処理部24か
ら出力される回転子3の磁極位置推定情報θreは、通
電パターン判別部25に出力されて通電パターンを判別
し、この判別された回転子3の磁極位置θreに対応し
た通電パターンは、制御手段15に具備した通電パター
ン保管部25aに送出されて一時保管(記憶)されてい
る。
【0043】つづいて、制御手段15において第2の演
算処理部19の構成について説明する。第2の演算処理
部19は大別すると、図8において電圧値保持手段10
から各通電パターン(u−v,u−w,v−w,v−
u,w−u,w−v)に従ってA/D変換部17を経て
入力された回転子3の極低速運転時における非通電相の
電圧値Vrのピーク値を検出するためのピーク値検出部
26と、各通電パターン毎にその電圧値のピーク値と各
通電パターン毎にあらかじめ設定した閾値算出比率(図
10のデータテーブル参照)を乗算して通電パターン切
換用の閾値(基準電圧)を演算処理する通電パターン切
換用の閾値演算処理部27と、ピーク値検出部26から
出力される各通電パターンの電圧値Vrp(これらの電
圧値は回転子3の回転により変化する)と、前記閾値演
算処理部27で算出した閾値(基準電圧)とを比較し、
各通電パターンの電圧値Vrpが閾値を上回っている間
は、その通電パターンを維持する指令信号を出力データ
転送部20に出力するデータ比較部28とを具備してい
るとともに、次に示す機能を果すため処理手段(プログ
ラム)があらかじめ設定されている。即ち、
【0044】(1) 通電パターンの電圧値が閾値を下
回るような場合、前記データ比較部28からの通電パタ
ーンの切換信号に基づいて、通電パターンの切換を行う
手段と、(2) 回転子3の極低速領域回転時にセット
信号出力部16から必要に応じて切換信号を出力するた
めの手段(この場合、第1の演算処理部18からは、切
換信号の送出指令は出力されていない)と、(3) 回
転子3の停止時における磁極位置の推定後、回転子3を
極低速回転の領域で回転させるために必要な例えば、デ
ューティ比50%を越える高周波電圧を、インバータ回
路5から前記磁極位置に対応する通電相の所定の2相の
固定子巻線2u,2v,2wのいづれか2つの固定子巻
線に印加させる指令信号を出力するための手段である。
【0045】なお、図8において、29は各通電パター
ン(6種類)の閾値を算出するための閾値算出用比率ア
〜カ(図10参照)があらかじめ記憶設定されている閾
値算出用データ保管部であり、又、30は各通電パター
ンの閾値を一時保管する閾値データ保管部である。
【0046】次に、前記第2の演算処理部19に設けた
ピーク値検出部26は、各通電パターン(u−v,u−
w,v−w,v−u,w−u,w−v)に従って入力さ
れた電圧値Vrのピーク値を検出(図9参照)し、前記
検出したピーク値に相当する電圧P1 を閾値演算処理部
27とデータ比較部28とにそれぞれ送出する。そし
て、前記ピーク値の電圧P1 は閾値演算処理部27にお
いて、閾値算出用データ保管部29から読み出したその
通電パターンの閾値算出用比率アと乗算して、例えば、
u−v通電時における次の通電パターン切換用の閾値
(基準電圧)を算出する。前記算出した閾値は閾値デー
タ保管部30に一時保管した状態でデータ比較部28に
送出し、前記閾値とピーク値検出部26から送出される
回転子3の回転によって変化する電圧値Vrpとを比較
し、前記比較した値が、電圧値Vrp>閾値の場合は、
回転子3のu−v通電を続行する情報として出力データ
転送部20に出力され、出力部22を介してパワートラ
ンジスタ駆動回路21に送出される。
【0047】前記データ比較部28において、閾値とピ
ーク値検出部26から送出される電圧値Vrpとが、電
圧値Vrp≦閾値の場合、即ち、前記電圧値Vrpが図
9に示す通電パターンの切換タイミングC1 に達する
と、データ比較部28から出力される切換信号に基づい
て、通電パターンを前記u−v通電から次のu−w通電
に切換える。この場合、回転子3の回転に伴う固定子巻
線のインピーダンスの変化及び通電パターンの閾値算出
用比率イと比率ア(図10のデータテーブル参照)が異
なること等によって、図8に示されるピーク値検出部2
6によって検出される非通電相(V相の固定子巻線2
v)に発生する電圧のピーク値の電圧や閾値(基準電
圧)が、前記u−v通電時と異なることはいうまでもな
い。
【0048】次に、本発明の動作について説明する。最
初に、制御手段15の第1の演算処理部18からの指令
により直流電源4からインバータ回路5を介してブラシ
レスモータ1の固定子巻線2u,2v,2wに、回転子
3が回転しない程度の例えば、デューティ比50%の高
周波電圧を印加して、v−w通電,w−u通電,u−v
通電をそれぞれ行うと、ブラシレスモータ1の起動を停
止している回転子3の外表面の所定位置にあらかじめ形
成されている非磁性体層6の部位で、前記高周波電圧の
印加にともない、回転子3と図示しない固定子との間で
鎖交する磁束によって渦電流が流れ、前記回転子3の位
置によって、各相固定子巻線2u,2v,2wのインピ
ーダンスが微妙に変化する。このインピーダンスが変化
することについては、本件出願人が平成7年12月6日
付で出願した特願平7−345313号の明細書に詳細
に記載されているので、概略的な説明にとどめる。(図
11のS31〜S35参照)。
【0049】前記所定の通電パターンに従ってv−w通
電、w−u通電,u−v通電を行うと、各固定子巻線2
u,2v,2wの各非通電相の接続端(インバータ回路
5のトランジスタQ1 とQ2 の接続点(U相)、Q3
4 の接続点(V相)、Q5とQ6 との接続点(W
相))に、それぞれ高周波電圧Vvw,Vwu,Vuv
が発生する。これら高周波電圧はそれぞれ第1〜第3の
電圧検出回路8a〜8cにより分圧処理されて検出され
る。前記電圧検出回路8a〜8cにて高周波電圧Vvw
0 ,Vwu0 ,Vuv0 を検出している時点では、ブラ
シレスモータ1に回転子3を起動させるだけの交流電力
が供給されていないので、回転子3は停止状態を維持し
ている。
【0050】前記第1〜第3の電圧検出回路8a〜8c
で検出した高周波電圧の電圧値Vvw0 ,Vwu0 ,V
uv0 は、そのまま制御装置9の電圧値保持手段10に
送出され、前記電圧値保持手段10に設けたピークホー
ルド部12にて、磁極位置検知時に必要なデータVθに
処理し、制御手段15に送出する(図11のS36〜S
38参照)。
【0051】ここで、前記固定子巻線2u,2v,2w
にv−w通電,w−u通電,u−v通電をそれぞれ行う
ことによって、回転子3の非磁性体層6の位置で渦電流
が流れる現象について説明する。前記非磁性体層6は本
実施例の場合、回転子3の表面に図2で示すように、回
転子3のN極とS極との極間を中心として、その正回転
方向と逆回転方向に向って同じ角度区間(例えば、電気
角80〜100°の範囲)で、アルミニウムとか銅等薄
葉の導電性非磁性部材を用いて非磁性体層6が形成され
ている。
【0052】前記非磁性体層6を回転子3の前記所定位
置に形成して、例えば、固定子巻線2u,2vに高周波
電圧を印加してu−v通電を行うと、非通電相固定子巻
線2wにおいて検出される高周波電圧の電圧値Vuv
は、図5,6で示すように、非磁性体層6を設けていな
い回転子3(図5)と、非磁性体層6を形成した回転子
3(図6)とでは、回転子3の各磁極位置における検出
電圧値に大きな差があることが判る。
【0053】非磁性体層6を有する回転子3では、非磁
性体層6に鎖交する磁束によって生ずる渦電流によって
固定子巻線のインダクタンスが変化し、非通電相の検出
電圧は、磁極位置に従って大きく変化する。
【0054】一方、非磁性体層6を有しない回転子3で
は、固定子巻線2u,2v,2wの各相の端子間に方形
波を所定の通電パターン(v−w,w−u,u−v)に
従い通電し、固定子巻線2u,2v,2wの各非通電相
の検出電圧を測定すると、図5のように、検出電圧の変
化は非常に小さく、インダクタンスの変化がわずかでは
あるが存在する。そして、図5で示されるインダクタン
スの変化(結果的にインピーダンスが変化する)は、重
ね合せの理により、図6で示される非磁性体層6を設け
た場合の検出電圧値に大きな影響を与える。この結果、
非磁性体層6を設けた場合の検出電圧は、図6で示され
るように、磁極位置に従って正弦波状に変化する。
【0055】前記電圧値保持手段10を経て制御手段1
5に入力された3相の信号Vθは、A/D変換部17に
よりデジタル信号に変換されて第1の演算処理部18内
の3相−2相変換演算処理部23に送出され、2相の信
号vα,vβに演算処理する。つづいて前記2相の信号
vα,vβを用いて磁極位置推定演算処理部24によ
り、回転子3の停止時に磁極位置推定情報θreを演算
処理して算出し、この磁極位置推定情報θreは、通電
パターン判別部25に出力されて、通電パターンを判別
した後データ転送部20に出力され、そこでパワートラ
ンジスタ制御信号に変換され、出力部22を介してパワ
ートランジスタ駆動回路21に出力される。なお、通電
パターン判別部25においては、あらかじめ設定してあ
るデータに前記磁極位置推定情報θreの電気角度を対
比させる等して通電パターン(通電相)を判別し、これ
を通電パターン保管部25aに一時保管する(図11の
S39〜S41参照)。
【0056】前記回転子3の停止時における磁極位置推
定情報θreを、電圧情報vα,vβを基にして求める
場合は、例えば、図7で示すように、ステップS10で
回転子3の磁極位置推定演算処理部24に電圧情報v
α,vβを入力すると、
【数3】の(3)式で示すvα=0,vβ>0の場合
は、ステップS11〜13に移行し、θreは90°で
ある。ステップS12で否の場合は
【数3】の(7)式で示すvα=0,vβ<0と合致し
ステップS14に移行し、θreは270°となる。
【0057】ステップS11が否で、かつ、ステップS
15,16が要の場合はステップS17に移行し、θr
eは
【数3】の(2)式によりtan-1(vβ/vα)とな
る。ステップS15で否のときはステップS18に移行
し、ステップS18が要の場合は、
【数3】の(4)式で示すvα<0,vβ>0と合致
し、ステップS19に移行し、θreは180°+ta
-1(vβ/vα)となる。又、ステップS15が要
で、かつ、ステップS16が否のときはステップS20
に移行し、ステップS20が要の場合は、
【数3】の(1)式で示すvα>0,vβ=0と合致
し、ステップS21に移行しθreは0°となる。
【0058】ステップS20が否の場合はステップS2
2に移行し、
【数3】の(8)式で示すvα>0,vβ<0と合致
し、θreは360°+tan-1(vβ/vα)とな
る。更に、ステップS18で否、ステップS23で要の
場合は、
【数3】の(5)式で示すvα<0,vβ=0と合致
し、ステップS24に移行してθreは180°とな
る。前記ステップS23で否の場合はステップS25に
移行し、
【数3】の(6)式で示すvα<0,vβ<0と合致す
るため、θreは180°+tan-1(vβ/vα)と
なる。なお、段落番号〔0056〕〜〔0058〕で記
載したθreは、
【数3】の(1)〜(8)式で示すθに等しいものであ
る。
【0059】前記のようにして、制御手段15の磁極位
置推定演算処理部24で演算処理して算出した回転子3
の停止時における磁極位置推定情報θreは、通電パタ
ーン判別部25→出力データ転送部20→出力部22→
パワートランジスタ駆動回路21を経てインバータ回路
5に出力され、磁極位置推定情報θreに基づいて通電
される固定子巻線と接続するトランジスタをオンさせ
る。又、通電パターン判別部25では、この部位で磁極
位置推定情報θreに基づく通電パターンを判別し、こ
の通電パターンは通電パターン保管部25aに一時保管
される。
【0060】前記磁極位置の検出を終えると、第1の演
算処理部18から前記3相−2相変換演算処理部23と
磁極位置推定演算処理部24の機能を停止させる指令信
号と、回転子3を誘起電圧が利用できない極低速回転領
域で回転させるために、デューティ比50%を越える高
周波電圧を、磁極位置推定情報θreに基づいて判別し
た所定の2相の通電相(例えば、u−v通電のパター
ン)に印加する指令信号が出力される。
【0061】前記のように、回転子3の停止時において
磁極位置推定情報θreの検出を終えると、前記磁極位
置推定情報θreの通電パターンが、例えば、u−v通
電と判別された場合、このu−v通電を行うインバータ
回路5の該当するトランジスタQ1 ,Q4 とQ2 ,Q3
を、制御手段15の第1の演算処理部18からの指令信
号により交互にオン・オフさせ、この通電パターン(u
−v)に該当する固定子巻線2u,2vにデューティ比
50%を越える高周波電圧を印加する。前記高周波電圧
の印加により、非通電相であるW相の固定子巻線2wの
端(トランジスタQ5 ,Q6 との接続点)に発生する高
周波電圧Vuvは、電圧検出回路8cの分圧抵抗R5
6 により分圧されて電圧値Vuv0 が検出される(図
12のS51〜S54参照)。
【0062】前記電圧値Vuv0 は図1,8で示すよう
に、電圧値保持手段10に入力され、ピークホールド部
12においてその電圧値Vuv0 の最大値と最低値との
差に基づく電圧値Vr(振幅値)に変換されて次の制御
手段15のA/D変換部17に出力される。A/D変換
部17では前記入力された電圧値をそのままデジタル信
号に変換し、ピーク値検出部26に送出する。このピー
ク値検出部26では、入力されたデジタル信号の電圧の
振幅のピーク値P1 (図9参照)を検出し、これを閾値
演算処理部27に送出するとともに、ピーク値検出部2
6に入力された電圧を電圧値Vrpとしてそのままデー
タ比較部28にも送出する。そして、閾値演算処理部2
7では前記ピーク値の電圧P1 と、あらかじめ、閾値算
出用データ保管部29に設定されているu−v通電を行
うときの閾値算出比率アとを乗算して前記u−v通電時
の切換タイミングC1 の閾値(基準電圧)を演算する。
この閾値は一旦閾値データ保管部30に保管されるとと
もに、前記u−v通電のパターンで固定子巻線2u,2
vに2相通電が行われている間は、データ比較部28に
送出される(図12のS55〜S58参照)。
【0063】データ比較部28では、ピーク値検出部2
6から送出された非通電相(固定子巻線2w)であるW
相で検出した電圧値と、前記閾値データ保管部30から
送出された閾値とを比較し、前記電圧値が閾値を図9で
示すように上回っている間は、u−v通電のパターンに
従って固定子巻線2u,2vに通電を続行する情報とし
て出力データ転送部20に出力し、出力部22を介して
パワートランジスタ駆動回路21→インバータ回路5に
出力され、インバータ回路5を前記u−v通電が続行で
きるように駆動制御する(図12のS59参照)。
【0064】前記データ比較部28で、閾値とピーク値
検出部26から入力される非通電相(W相)の電圧と
が、図9で示すように一致すると、通電パターン(u−
v)の切換えを行う。即ち、図9に示すC1 の地点が切
換タイミングC1 となって、前記u−v通電から次のu
−w通電に切換えられる。この状態を例えば、図13に
示す2極のブラシレスDCモータに用いる回転子3aの
回転状況に対応して説明すると、例えば、非通電相の検
出電圧値がピーク値のときを回転子3aの起動位置と仮
定すると、図13で示すように、回転子3aは例えば、
時計方向に順次回転動作をするに従って、前記検出電圧
値がピーク値を過ぎて電圧値が降下(小さくなる)す
る。
【0065】そして、図13において回転子3aの回転
に伴い非通電相の電圧波形が順次小さくなるのは、非磁
性体6に渦電流が流れるため回転子3aの回転によって
固定子巻線のインピーダンスが変化するためである。前
記u−v通電が図9で示すその切換タイミングC1 の位
置に達すると、前記したように、第2の演算処理部19
は、通電パターンを前記u−v通電から次のu−w通電
に切換えるための信号を出力し、この信号はデータ転送
部20→出力部22→パワートランジスタ駆動回路21
からインバータ回路5に出力される。又、閾値データ保
管部30に一時保管していたu−v通電時の閾値を消去
する(図12のS60参照)。
【0066】この結果、前記u−w通電を行うための固
定子巻線2u,2wに前記と同様にデューティ比50%
を越える高周波電圧が印加され、回転子3の回転を続行
するものである。このu−w通電により非通電相である
V相の固定子巻線2vの端に発生する高周波電圧Vwu
は、電圧検出回路8bにより分圧処理されて電圧値Vw
0 を検出する。この電圧値Vwu0 は前記u−v通電
時と同様に、電圧値保持手段10→制御手段15の第2
の演算処理部19に電圧値Vr、即ち、Vwu1 として
送出され、ここで、u−w通電を行うための閾値を演算
処理し、このu−w通電時における閾値と前記電圧値V
wu1 とを比較し、u−w通電がその切換タイミングC
2 の地点に達するまでu−w通電のパターンを続行して
回転子3を継続回転させる。
【0067】前記の通電パターンは図10で示す順序で
行われる。即ち、極低速回転領域での回転に際し、回転
子3は最初の2相通電を行うパターンが、例えば、図1
0で示すu−v通電である場合、通電パターンはu−v
→u−w→v−w→v−u→w−u→w−vの順序で行
われる。又、回転子3の停止時における磁極位置推定情
報θreに相当する通電相が例えば、v−w通電のパタ
ーンでは、極低速時の通電パターンは前記v−w通電か
らスタートすることになる。更に、回転子3の回転方向
を設定する場合は、図10において通電パターンをu−
v→u−w→v−w→───を右回転とすれば、u−v
→w−v→w−uの順序では左回転となる。これらは事
前に通電パターンの切換順序を設定することにより容易
に解決することができるものである(図12のS60参
照)。
【0068】このように、本発明においては、ブラシレ
スモータの回転子3の停止時における磁極位置推定情報
θreの検出から、回転子3を誘起電圧が利用できない
極低速回転領域においても、回転子3を円滑に回転させ
ることができる。しかも、磁極位置推定情報θreの検
出から極低速回転への移行も何の支障もなく、円滑・良
好に行うことができる。これは、すべて2相通電時にお
いて、通電が行われていない非通電相に発生する高周波
電圧を磁極位置の検出から極低速回転に至るまで位置情
報としているからに他ならない。従って、本発明は、ホ
ール素子等の磁極位置検出手段や誘起電圧が得られない
回転領域である極低速領域においても、ブラシレスモー
タ1を所定の回転数で回転させることが可能となる。
【0069】更に、図12のS61,62において、回
転子3の回転数が規定の回転数に達したときは、必要に
応じてブラシレスモータ1の運転モード(図12のS6
2参照)を切換えて、例えば一般に用いられる誘起電圧
を使用したブラシレスモータの駆動により回転子の回転
数を上昇させるようにしてもよい。この場合、誘起電圧
を検出する手段を本発明とは別に設ければ解決すること
ができる。又、回転子3の回転数が規定の回転数に達し
ないとき、例えば、回転子3に加わる負荷が大きいとき
は、所要の通電相に印加する高周波電圧のデューティ比
を任意に可変することにより、容易に回転子3を規定の
回転数で回転させることができることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、回転子
の停止時においては、ホール素子等の磁極位置検出手段
がなくても回転子の磁極位置検出が行えるばかりか、誘
起電圧が発生していないか、あるいは、発生していても
回転子の磁極位置検出を行うには極めて小さい場合であ
っても、本発明は良好に通電パターンの切換タイミング
を検出することができるため、回転子の停止状態から安
定した起動が可能であるとともに、起動後においても、
その起動運転から極低速運転への移行を、誘起電圧を全
く必要とすることなく高トルクで、しかも、円滑に行う
ことができる。従って、センサレスブラシレスDCモー
タはその誘起電圧の利用ができない極低速回転の領域で
もスムーズに回転させることが可能となり、この種のモ
ータの用途を飛躍的に拡大させることができる。
【0071】又、本発明は、回転子の停止時における磁
極位置の検出から、極低速回転時における通電パターン
の切換タイミングまでは、すべて2相通電時に通電され
ていない非通電相の固定子巻線に発生する高周波電圧を
演算処理して磁極位置検出情報及び通電パターンの切換
タイミングを設定するための切換タイミングの情報を生
成することができるように構成されているので、センサ
レスブラシレスDCモータを使用する機器の負荷が大き
くても、回転子の磁極位置を検出してこれを駆動するに
最適な位置で通電パターンを順次切換えることにより、
センサレスブラシレスDCモータを起動して使用機器を
駆動させることができるため、センサレスブラシレスD
Cモータの回転子が、その起動時に逆回転したり、極低
速回転領域での回転が停止することなく、起動時から極
低速運転への移行を円滑に行い、極低速運転を良好に継
続させることができ至便である。
【0072】本発明は、センサレスブラシレスDCモー
タの回転子の停止時、前記回転子の外表面に形成した非
磁性体層により、固定子巻線に高周波電圧を印加したと
き、固定子から回転子へ磁束が鎖交して、前記非磁性体
層に渦電流が発生して、この渦電流の影響によって高周
波電圧値が変化する情報により、回転子の磁極位置を容
易に推定して検出できるように構成したので、センサレ
スブラシレスDCモータをその停止状態において、高ト
ルク、高効率で起動することができ、その極低速状態に
おいても、高トルク,高効率で運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサレスブラシレスDCモータの停
止時における回転子の磁極位置検出装置を概略的に示す
構成図である。
【図2】回転子に非磁性体層を形成する場合の説明図で
ある。
【図3】α軸,β軸を説明するための一例を示す説明図
である。
【図4】回転子の磁極Nの位置θを求める例を示す説明
図である。
【図5】回転子に非磁性体層を有しない場合の電圧特性
図である。
【図6】回転子に非磁性体層を形成した場合の電圧特性
図である。
【図7】回転子の推定位置情報の演算処理状態を示すフ
ローチャート図である。
【図8】制御装置の構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図9】高周波電圧のピーク値の変化と、通電パターン
の切換タイミングの関係を示す図である。
【図10】極低速回転領域における通電パターン別閾値
算出比率を示す表である。
【図11】回転子の停止時において磁極位置を検出する
場合のフローチャート図である。
【図12】回転子が極低速回転する場合のフローチャー
ト図である。
【図13】非通電相における検出電圧の波形と回転子の
位置関係を示す説明図である。
【図14】従来のセンサレスブラシレスDCモータの速
度制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
2u,2v,2w 固定子巻線 3 回転子 5 インバータ回路 6 非磁性体層 8a〜8c 電圧検出回路 9 制御装置 10 電圧値保持手段 15 制御手段 18 第1の演算処理部 19 第2の演算処理部 θre 磁極位置推定情報

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2相通電時の非通電相で検出する高周波
    電圧の信号によりセンサレスブラシレスDCモータの回
    転子の磁極位置を推定し、かつ、前記検出信号により前
    記モータの回転子速度を制御するようにしたセンサレス
    ブラシレスDCモータの速度制御装置において、一対の
    トランジスタにより直列回路を3相分形成して各相毎に
    前記センサレスブラシレスDCモータの各相固定子巻線
    の所要相と個別に接続して構成したインバータ回路と、
    このインバータ回路の各直列回路に直流電力を印加する
    直流電源と、更に、前記インバータ回路の一つの直列回
    路のトランジスタと別の一つの直列回路のトランジスタ
    とをオンさせて、デューティ比50%を越える高周波電
    圧を、回転子の停止時における磁極位置推定により判別
    した通電相の固定子巻線に印加して2相通電を行う手段
    と、前記2相通電時に残存する非通電相の固定子巻線に
    生ずる高周波電圧を検出する手段と、前記検出した高周
    波電圧により回転子の停止時における磁極位置推定情報
    に対応する通電相を基準として回転子の極低速回転時に
    おける2相通電の切換タイミングを演算処理して前記2
    相通電を順次所定の通電パターンに従って切換える手段
    とからなる制御手段とを備えて構成したことを特徴とす
    るセンサレスブラシレスDCモータの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、回転子の磁極位置推定
    に際して最初に所定の通電パターンにより行われる2相
    通電にて磁極位置推定を行う事により判別した磁極位置
    推定情報に対応する通電相を一時記憶する手段と、前記
    磁極位置推定を行うことにより判別した磁極位置推定情
    報に対応した通電相の固定子巻線にデューティ比50%
    を越える高周波電圧を印加して非通電相に発生する高周
    波電圧及びその電圧の振幅のピーク値を検出する手段
    と、前記電圧の振幅のピーク値に所定の通電パターンに
    従って事前に設定した閾値算出用比率を乗算して2相通
    電の切換タイミングの閾値を演算処理する手段と、前記
    非通電相に発生する電圧と前記閾値とを比較して2相通
    電を行う通電相の前記通電パターンを順次切換える手段
    とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の
    センサレスブラシレスDCモータの速度制御装置。
  3. 【請求項3】 3相の固定子巻線を巻装した固定子と外
    表面の所定位置に非磁性体層を形成した永久磁石からな
    る回転子との間を鎖交する磁束によって渦電流を発生さ
    せる手段と、前記渦電流により固定子巻線のインピーダ
    ンスが変化することによって固定子巻線の非通電相に回
    転子の磁極位置に応じて発生する高周波電圧を検出する
    電圧検出手段と、前記検出した各高周波電圧を取込みこ
    れを保持する電圧値保持手段と、前記電圧値保持手段か
    ら出力する電圧値を3相−2相変換してベクトル量のα
    成分とベクトル量のβ成分とに変換する手段と、前記α
    成分とβ成分とにより回転子の停止時における磁極位置
    を推定して演算処理する回転子の磁極位置推定演算手段
    と、前記磁極位置推定演算手段により推定された回転子
    の磁極位置推定情報にて駆動制御されるインバータ回路
    と、前記回転子の停止時における磁極位置の検出後更に
    前記インバータ回路を介して回転子の停止時に推定した
    磁極位置に対応した通電パターンの通電相にデューティ
    比50%を越える高周波電圧を印加して所要の固定子巻
    線に2相通電を行う手段と、前記2相通電を行ったとき
    残存する非通電相の固定子巻線に前記渦電流により固定
    子巻線のインピーダンスが変化することによって生ずる
    高周波電圧を検出する手段と、前記検出した高周波電圧
    により回転子の停止時における磁極位置推定情報に対応
    した通電パターンを基準として回転子の極低速回転時に
    おける2相通電の通電パターン切換タイミングを演算処
    理して前記2相通電を順次所定の通電パターンに従って
    切換える手段とからなる制御手段とを備えて構成したこ
    とを特徴とするセンサレスブラシレスDCモータの速度
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記回転子に形成した非磁性体層は、永
    久磁石からなる回転子の外表面に、この回転子のN極と
    S極とを区分する極間を中心として回転子の正,逆回転
    方向にそれぞれ電気角80〜100°の角度区間におい
    て、アルミニウム等の導電性非磁性材料にて構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載のセンサレスブラシレスD
    Cモータの速度制御装置。
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