JP2008167648A - 電気モータのための制御回路、電気モータの角度位置を決定し、電気モータの回転方向を決定するための方法 - Google Patents

電気モータのための制御回路、電気モータの角度位置を決定し、電気モータの回転方向を決定するための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気モータの回転方向を決定するための回路を提供する。
【解決手段】モータは、ステータ(6)に対するロータ(5)の角度位置の関数として逆起電力のプロファイルにおいて非対称性および/または偏心を有し、当該回路はBEMFを表わす信号を受信し、信号における対応する非対称性および/または偏心を用いて回転方向を導き出す。逆emfを表わす信号は制御回路によって生成され得る。制御回路は、巻線における電流(iw)の振幅を制御するよう電流駆動回路(11,12)を制御するために制御信号(TLまたはTR)を生成するためのフィードバックループレギュレータを有し得る。フィードバックループレギュレータは、巻線における電流(iw)の振幅を基準値(iset)と比較するよう構成され、制御信号を用いて逆起電力を表わす信号を供給する。
【選択図】図18

Description

発明の分野
この発明は概してブラシレスDCモータの制御に関し、特に、位置センサ、たとえばホールセンサまたは光エンコーダなしでブラシレスDCモータを制御し、モータの回転方向を決定するための方法および装置に関する。
関連技術の説明
ホールセンサまたは他の如何なる位置センサもなしで、如何に永久磁石モータのロータの位置を決定し、これらのモータを制御するのかについては、当該技術において公知である。位置センサを必要としないこのような制御方式はセンサレス制御方式と称される。いくつかのこれらのセンサレス制御方式は逆起電力(BEMFまたは逆EMF)に依拠している。モータの動作中、巻線は、永久磁石が発生させる経時変化する磁場に遭遇する。この経時変化する磁場は、巻線における逆起電力(BEMFまたは逆EMF)を誘導する。BEMFの振幅は、巻線に対する永久磁石の位置の関数である。
「逆EMF検知原理に基づいた全波モータドライブIC(′A Full-Wave Motor Drive IC Based on The Back-EMF Sensing Principle′)」(家庭用電化製品についてのIEEEトランザクション(IEEE transactions on consumer electronics)、第35巻、第3号、1989年8月、415〜420頁)においては、3相DCモータを制御するための逆EMF検知原則の原理が説明されている。3相永久磁石モータの制御時には、1相(すなわち、巻線またはコイル)が開路され、そこに電流が流れない場合がある。このような条件下では、端子電圧は逆EMF電圧に等しくなり、直接検知することができる。電流整流モーメントは、浮動モータ巻線におけるBEMFのゼロ交差点(または、ZCP、すなわち、BEMFが極性を変える点)から導き出される。
単相モータは、1つの相が開路されている場合、自然な間隔をもたない。この場合、相電流は如何なる期間においてもゼロのままであるので、逆EMF検知方策は適用できない。US5,986,419においては、付加的な巻線、いわゆる横軸巻線を設けてBEMF信号を検知する。横軸巻線は、固定子巻線が発生させる磁場によって影響を受けないように位置決めされる。横軸巻線の端子において検知されたBEMF信号は、固定子巻線において誘導されるBEMF信号と同相ではないが、固定子巻線における電流のための整流瞬間を導き出すのに用いることができる。US5,986,419において提案される解決策では、余分な巻線を収容するようモータを製造または変更する必要があり、このため、この解決策は大多数の単相ブラシレスDCモータとともに用いることができない。
さらに、提案される方法では、かなり重要なパラメータである、モータの回転の検知を決定することができない。
「巻線時分割法に基づいた単相BLDCMについてのセンサレス制御技術(′Sensorless Control Technology for Single Phase BLDCM Based on the Winding Time-Sharing Method′)」(ISBN0−7803−9252−3/05)においては、ウィーツィ・ワン(Weizi Wang)他により、単相ブラシレスDCモータの固定子巻線をセンサおよび駆動要素として用いることが提案されている。ここでは、1回の制御サイクルにおける大部分の時間にわたって、固定子巻線を負荷電流を有する駆動構成要素として用いて、モータの回転を駆動する。残りの時間においては、同じ固定子巻線を用いて逆起電力信号を検知
/検出する。しかしながら、たとえば、(b)を駆動するために固定子巻線が必要なときにBEMF信号へのアクセスが所望される場合、固定子巻線の時分割は不利であり、不可能になるかもしれない。
「電子的に整流された小型の永久磁石モータのセンサレス動作のための逆EMF推定方策(′Back-EMF estimation approach for Sensorless operation of small electronically commutated permanent magnet motors′)」(電気・電子機器の最適化についての第8回国際会議の議事録(Proceedings of the 8th International Conference on Optimization of Electrical and Electronic Equipments))(ブラショブ(Brasov)、2002年5月16〜17日)「トランシルバニア」ユニバーシティ・プレス('Transilvania'
University Press)、ブラショブ、ルーマニア(Romania)、2002年、第2巻、509〜512頁)においては、ガブリエル・シムカ(Gabriel Cimuca)他が、有限差分スキームを用いてモータの動的挙動を説明する第1のオーダの微分方程式の組を解決することによって、逆emf信号を推定することを提案している。この方法では、モータの特徴(モータの巻線の同等の抵抗およびインダクタンス)を知ることが必要とされる。bemfの推定は、モータの特徴の利用可能性および/またはこれらの特徴が認識される精度に依存することとなる(これらの特徴は、量販市場用に商品化されたシステムにおいてはモータ毎に異なる可能性がある)。したがって、bemf信号は必ずしも推定できるわけではない。
US5,986,419 「逆EMF検知原理に基づいた全波モータドライブIC」、家庭用電化製品についてのIEEEトランザクション、第35巻、第3号、1989年8月、415〜420頁 ウィーツィ・ワン他著、「巻線時分割法に基づいた単相BLDCMについてのセンサレス制御技術」、ISBN0−7803−9252−3/05 ガブリエル・シムカ他著、「電子的に整流された小型の永久磁石モータのセンサレス動作のための逆EMF推定方策」(電気・電子機器の最適化についての第8回国際会議の議事録)、2002年5月16〜17日、「トランシルバニア」ユニバーシティ・プレス、2002年、第2巻、509〜512頁
当該技術の改善が依然として必要とされる。
発明の概要
この発明は、モータ巻線の端子に亘るBEMF信号を実際に測定せずに、永久磁石モータ、たとえば単相ブラシレスDCモータのための電流整流モーメントまたは状態を決定するための方法を提供する。この発明は、専用のセンサなしにキネマティック量(角変位、角速度、…)を決定することを提案している。
この発明はまた、モータが、磁力線の分散を決定するかまたはこれに影響を及ぼすその構成要素において非対称性(意図的であれ偶発的であれ)を呈する場合に、モータ巻線において誘導されるBEMF信号からロータの回転方向を導き出すための方法を提供する。
この発明は、中でも、ブラシレスDCモータの整流瞬間の決定ならびに/またはロータの角度位置および/もしくは角速度の決定を行うために、BEMF波形が含む情報を利用するようBEMF波形を直接的に測定/検出する必要がないという事実に基づいている。たとえば、固定子巻線における電流の振幅がフィードバックループによって調整されるとき、レギュレータの出力における信号はBEMF信号の関数であり、このため、レギュレ
ータの出力における信号を用いて、固定子巻線における電流の方向を反転させるべきモーメントを導き出すことができる。レギュレータの出力におけるこの信号を用いて、キネマティック量(角変位、角速度、角加速度)を決定することができる。場合によっては、上記レギュレータの出力における信号を用いてロータの回転方向を決定することもできる。特に、レギュレータがパルス幅変調(PWM)を用いて固定子巻線における電流を制御する場合、BEMFの波形がPWM信号のデューティサイクルに影響を及ぼす。結果として、整流モーメント、すなわち、固定子巻線における電流の方向を変化/反転させるべき時間を、固定子巻線における電流の振幅を制御する信号のデューティサイクルから導き出すことができる。こうして、固定子の巻線における電流を制御するのに用いられる回路を用いて、公知の技術と同様に専用の検知回路を必要とすることなく、BEMF波形に関する情報(および、結果として、ロータの回転の速度、位置および検知に関する情報)を抽出するかまたは導き出す。
この発明はまた、電気モータの巻線において誘導される逆起電力(および/または逆起電力信号の特徴)を導き出すための方法を提供する。電気モータは、ロータ、固定子および巻線15を含む。巻線における電流(iw)の振幅は、トランジスタスイッチの制御電極に印加される制御信号(TLまたはTR)によって決定される。当該トランジスタスイッチは当該巻線に接続されている。当該制御信号は、巻線における電流(iw)の振幅を基準値(iset)と比較するフィードバックループレギュレータによって生成される。逆起電力の特徴は制御信号から導き出される。特に、フィードバックループレギュレータはパルス幅変調レギュレータである。この場合、逆起電力(および/または逆起電力信号の特徴)は、制御信号のデューティサイクルから導き出されてもよい。この発明は、さまざまな種類の電気モータに適用されるが、固定子において巻線とロータ(たとえば、ブラシレスDCモータ)において永久磁石とを有するモータとともに有利に用いられる。逆起電力(および/または逆起電力信号の特徴)に基づくと、(たとえば、bemfのゼロ交差点の検出により)ロータの位置と、これによりブラシレスDCモータについての整流モーメントとを決定することができる。
この発明の局面に従うと、電気モータの回転方向を決定するための方法および回路が提案される。「単相ブラシレスDCモータのための実用的なマイクロコンピュータシステム(′A practical microcomputer System for Single-Phase Brushless DC motor′)」においてロンフー・ルオ(Longfu Luo)およびジア・ワン(Ziya Wang)が説明するように、単相モータはいわゆる「死点(dead point)」の問題を被る。いくつかの位置において、モータのトルクがゼロになり、これにより時として始動が困難になってしまう。この問題を解決するために、固定子強磁性材料でできた極磁片を偏心的または非対称的に形作ってもよい(たとえば、図1を参照)。US2006/0197478 A1で述べられるように、先細の空隙(図2を参照)、階段状の歯(図3を参照)、非対称的な歯(図4を参照)または切込みのついた歯(図5を参照)で同じ結果を得ることができる。この発明の局面は、固定子における磁極片の形状が、ロータ永久磁石の回転中に固定子巻線において誘導されるBEMF波形において反映されることと、結果として得られるBEMFの波形を用いて、ロータの回転方向を決定し、固定子巻線における電流の整流が実行されるべき(すなわち、固定子巻線における電流の方向を変更すべき)瞬間を決定することができるという事実に基づいている。
BEMF波形は、概して、正弦曲線である(図6を参照)かまたは上部が平坦な台形である(図7を参照)と想定され、これらの形状からの逸脱は、モータの適切な制御を保証するために補償されるべき外乱であるとみなされる。
たとえば、US 6,577,085 B2においては、永久磁石モータが磁石の反対称性を示すかもしくは磁気的に変形している場合、または、固定子の機械的な対称性がロ
ータのそれと全く同じでない場合、逆EMFのゼロ交差から導き出されるロータの電気的位置は、ロータ速度が安定していたとしても時間的には安定していない。US 6,577,085 B2は、磁気的および機械的な反対称性を補償する解決策を提案している。
先細の空隙を備えた汎用の単相ブラシレスDCモータ上で出願人によって測定された、正弦曲線ではないかまたは上部が平坦な台形ではないBEMF波形の例を図8および図9に見ることができる。図8および図9は、(実質的に一定の回転速度で)ロータの角度位置に対するBEMF信号を示す。予想されるように、BEMF信号は台形を有しているが、平坦ではなく、台形の上部は非ゼロの傾斜を有しており、これは、空隙が先細になっているという事実を反映している。図8および図9の波形は、ロータについての逆の回転方向に対応する。異なる動作条件で異なる種類のモータについての研究および実験が行われた後、発明者が到達した結論によれば、ロータの回転の検知はともに、ロータの回転に応じて台形ABCD(DB′C′D′)の上部BC(または底部B′C′)の傾斜を監視することによって識別され得る(図10Aおよび図10Bを参照)。当該技術、たとえばUS 6,577,085 B2から公知のとおり、如何なるブラシレスDCモータも、偶発的であろうとなかろうと、磁気の反対称性を示し得るかもしくは磁気的に変形される可能性があるか、または、固定子の機械的反対称性は、ロータの反対称性と全く同じではない。これは、磁気回路の意図的な偏心または反対称性(特に、固定子における極磁片の意図的な偏心または反対称性)を持ったブラシレスDCモータに限定されないが、このような偏心または反対称性を偶発的に示すモータに適用される。明確にするために、単相ブラシレスDCモータについて説明するが、この発明は、固定子において2つ以上の相を備えたブラシレスDCモータにも何らかの利点を伴って適用され得る。
電気モータは、固定子、ロータ、および巻線の1つ以上の組を含み、固定子に対するロータの角度位置に対する上記巻線において誘導される逆起電力の変動に影響を及ぼす偶発的または意図的な非対称性および/または偏心(たとえば、永久ロータ磁石の反対称性もしくは変形、変形された固定子、または、固定子とロータとの間の機械的な反対称性、…)を示す。当該モータは、図11に図示の通り、先細になった空隙を有する単相ブラシレスDCモータであってもよい。固定子巻線(111)(112)は磁極片(113)(114)に巻かれている。ロータ(115)は永久磁石を含む。ロータ(115)の角度位置は、固定子(116)に対して固定された基準軸(117)と固定子磁石のN−S軸(119)との間の角度θ(118)である。基準軸(117)は、ロータの永久磁石のN−S軸が固定子巻線によって生成される磁場と整列するときにθが0(ゼロ)(またはΠの整数倍数)に等しくなるように選択される。図11からわかるように、ロータ(115)と磁極片(113)および(114)との間の空隙は先細になっている。先細の空隙は意図的または偶発的であってもよい。先細の空隙は、誘導磁力線の分散における非対称性および/または磁場の局所的な振幅をもたらす。これは、先に簡潔に説明した「死点」の問題を解決するのに役立ち得る。BEMF信号の振幅の非対称性は、たとえば先細の空隙に起因するものであるが、以下のとおり数学的に規定され得る。すなわち、BEMF信号は、ロータの角度位置θに対するBEMF信号の振幅のグラフが軸θ=k*π(kは整数)に対して(一定の回転速度であっても)対称的ではない場合、非対称的になると言える。たとえば、図10Aには、ロータの角度位置に対するBEMF信号の振幅のグラフが軸θ=πに対して対称的ではないことが示されている。一方で、セグメントBCおよびB′C′が軸Theta(すなわち、θ)と平行であったならば、グラフは軸θ=πに対して対称的になったであろう。
ここで述べられる非対称性は、たとえば、歪んだ磁気設計、機械的要素(ロータまたは固定子、たとえば先細の空隙)の偶発的または意図的な非対称性、固定子に対するロータの偶発的または意図的なずれ、…に起因している。
当該方法は、逆起電力である信号、または、逆起電力の関数であり上述の非対称性および/または偏心を反映する他の電気信号の測定を含む。
当該方法はさらに、時間における1つ以上のモーメントでの信号の振幅の傾斜がモータの回転方向を決定するために検出されるかまたは導き出されることを特徴とする。当該方法はさらに、時間における第1のモーメントでの信号の振幅の傾斜が時間における第2のモーメントでの信号の振幅の傾斜と比較されることを特徴とする。当該方法はさらに、時間における第1のモーメントあたりの信号の傾斜の平均値が時間における第2のモーメントあたりの信号の振幅の傾斜の平均値と比較されることを特徴とする。
当該方法はさらに、時間における第1および第2のモーメントが信号の最大振幅にあるかまたはその最大振幅付近にあることを特徴とする。特に、時間における第1のモーメントは信号の最大振幅の前であり、時間における第2のモーメントは上記最大振幅の後である。回転方向を決定するのに用いられる信号は、bemfの関数でありbemfの変動を反映するかまたは当該変動に追従する信号であってもよい。たとえば、当該信号は、電気モータにおける電流の振幅を制御するレギュレータの出力であってもよい。特に、当該信号はPWMレギュレータのデューティサイクルである。
当該方法はさまざまな種類の電気モータに適用され得るが、固定子において巻線とロータにおいて永久磁石とを有する電気モータ、たとえばブラシレスDCモータ、のために有利に用いられる。
実施例の説明
以下において、頭字語BEMFは逆起電力を示す。BEMFと共に、逆emfまたはBEMF信号は逆起電力信号を称するのに用いられる。以下の規定は、スイッチ、特にトランジスタスイッチの状態を説明する際に用いられる。トランジスタ(スイッチ)は、そこに電流が流れることを可能にするときには(通常の機械的なスイッチであるかのように)閉じられる。すなわち、トランジスタスイッチは、閉じられているとき導通している。次いで、トランジスタ(スイッチ)はオンに切換えられる。トランジスタ(スイッチ)は、そこに電流を流すことができない場合には開かれる。すなわち、トランジスタスイッチは開かれると導通しなくなる。次いで、トランジスタ(スイッチ)はオフに切換えられる。
永久磁石ブラシレスモータの駆動には、通常、BEMF信号(および/または逆起電力信号の特徴)と、特に、BEMF信号が符号をキャンセルおよび変更するモーメント(いわゆる、BEMFゼロ交差点)とについての知識が必要とされる。ここで、一例として、BEMF信号(および/または逆起電力信号の特徴)がモータを制御する信号から如何に導き出され得るかについて説明し、次に、モータを制御するその信号に基づいてゼロ交差点が如何に予測/決定され得るかを説明する。また、モータの回転方向は、BEMF信号が上述のとおり非対称性を表わす場合、同じ信号から決定することができる。
第1の好ましい実施例においては、単相ブラシレスDCモータの固定子巻線における電流の方向は、図12に図示のとおり、完全なHブリッジによって制御される。Hブリッジは、(抵抗器126と直列のコイル125としてモデル化された)固定子巻線を電源Vbat(120)に接続する4つのスイッチを含む。特に、これらのスイッチは、MOSFETトランジスタスイッチM1(121)、M2(122)、M3(123)およびM4(124)であってもよい。トランジスタスイッチは、M1、M2、M3およびM4のゲートにそれぞれ印加される信号TL(上部左側)、TR(上部右側)、BL(底部左側)、BR(底部右側)によって制御される。トランジスタスイッチは、それらのゲート(高いHまたは低いL)において印加される信号に応じてオンまたはオフにされる。たとえば
、M1およびM4が閉じられ、M2およびM3が開かれてもよい。この場合、電流iwは固定子巻線において第1の方向に流れる(図13を参照)。電流iwの検知を反転させるために、M1およびM4が開かれ、M2およびM3が閉じられてもよい(図14を参照)。いわゆる低速減衰(Slow Decay)構成においては、電流は、たとえばM1およびM2を開き、M3およびM4を閉じることによってゼロにまで減衰される。いわゆる高速減衰(Fast Decay)構成においては、たとえば、電流がトランジスタM1(121)およびM4(124)を通って流れ、固定子巻線における電流の高速減衰を達成し、トランジスタM1(121)およびM4(124)が開かれ、トランジスタM2(122)およびM3(123)が閉じられる場合、Hブリッジは電流を反対方向に流すように構成される(すなわち、電流の振幅が低速減衰構成の場合よりも高速でゼロに到達し、十分に長く印加される場合、電流の方向が反転し、その振幅が増大する)。
電流の振幅は、基準接地とトランジスタスイッチM3(123)およびM4(124)のソースとの間に接続されたセンス抵抗器Rsense(127)によって測定される。比較器(128)は、センス抵抗器(127)に亘る電圧降下を基準iSetと比較して、固定子巻線における電流iwの振幅が所与の値iSetよりも小さいかまたは大きいかどうかを判断する。
レギュレータ(129)は、電流iwの振幅を制御し、iwの振幅を所与の設定値iSetに(可能な限り)近づけるために、比較器(128)の出力を用いて制御信号TL、TR、BL、BRを生成する。図12に示されるのと同様の回路を指定するのに、制御ループ、フィードバック制御ループまたはフィードバックループを区別なく参照することとする。電流Iwをセンス抵抗器(127)で測定することによってフィードバックが確実にされ、次いで、測定された電流が比較器(128)で設定点値ISetと比較され(一般に、測定された値と設定点値との差を評価する)、結果がレギュレータ(129)への入力として用いられて、アクチュエータ(Hブリッジ)に印加されるべき1つ以上の制御信号(TL、TR、BL、BR)が決定される。
パルス幅変調(PWM)は、固定子巻線における電流iwの振幅を制御するのに用いることができる。パルス幅変調においては、供給電圧Vbat(120)は、連続的に印加されるのではなく一定の時間の間にしか印加されない。結果として、すべてのことが、固定子巻線が供給電圧Vbat(120)の一部である平均起動電圧を認識したかのように起こる。パルス幅変調においては、(M2(122)およびM3(123)が開いている間、すなわち、信号TRおよびBLが低い間に)連続的な高い信号、たとえばTLをトランジスタM1(121)のゲートに、そしてBRをトランジスタM4(124)のゲートに印加するのではなく、トランジスタたとえばM4(124)は閉じられたままにされるが、トランジスタたとえばM1(121)はオンやオフに切換えられる(図15を参照)。
電流が他の方向に流れている場合にその電流の振幅を制御するために、トランジスタM4(124)は閉じられたままにされるが、トランジスタM1(121)は、M2(122)およびM3(123)が開いている間に選択的にオンとオフとに切換えられる。
パルス幅変調を用いて固定子巻線における電流の振幅を制御する場合のHブリッジの同等の回路およびモータが図16に示される。スイッチ(161)は、たとえば、電流が第1の方向に流れるべき場合のトランジスタM1(図12における要素121)であるか、または、電流が第2の方向に流れるべき場合のM2(図12における要素122)であり(図12を参照)、電圧源(162)は、ロータにおける回転永久磁石によって固定子巻線において誘導される逆起電力またはbemfを表わす。固定子巻線は、インダクタ(165)および直列抵抗器(166)によってモデル化される。フリーホイールダイオード
(163)は、スイッチ(161)が開いているときに固定子巻線において電流が循環することを可能にする。フリーホイールダイオードは意図的なものであり得るか、または、トランジスタスイッチ、たとえばM3もしくはM4の寄生ダイオードであり得る。たとえば、スイッチ161がトランジスタM1であれば、フリーホイールダイオード163はトランジスタM3に関連付けられる寄生ダイオードであり得る。スイッチ161がトランジスタM2であれば、フリーホイールダイオード163はトランジスタM4に関連付けられる寄生ダイオードであり得る。特に、トランジスタM3およびM4がn型MOSトランジスタであれば(この場合、バルク電極は、必ずしもそうであるわけではないが、しばしば、ソース電極とともに短絡させられる)、この場合、M3またはM4のドレインバルクダイオードを、場合によっては、フリーホイールダイオードとして用いることができる。電圧源160は、スイッチ161、インダクタ165および抵抗器166と直列に接続されている。なお、フリーホイールダイオード(163)は必ずしも必要であるわけではない。実際には、利用可能なトランジスタで処理を行い得る。ダイオード(163)のようなフリーホイールダイオードの役割は、スイッチ(161)が開かれているときに電流がコイル(165)を通って循環することを可能にすることである。Hブリッジにおいては、フリーホイールダイオードの役割は、HブリッジのPWMモードでの動作方法の複雑さが僅かに増すことを犠牲にして、トランジスタM1、M2、M3またはM4のうちの1つが引き受けてもよい。たとえば、図13および図15に図示のとおり、電流Iwを所与の方向に流すことを可能にするかまたは強制的に流すためにトランジスタM1およびM4が閉じられるものと仮定する。PWMモードでは、以下により詳細に説明されるように、トランジスタM1は、トランジスタM4が閉じられたままの状態で繰り返し開かれたり閉じられたりする。トランジスタM1が開いているとき、電流をVbat(120)から固定子巻線(125)を通じて流すことはできない。フリーホイールダイオードが固定子巻線(すなわち、要素15、16)と並列に接続されていれば、トランジスタM1が開いているとき、電流は固定子巻線とフリーホイールダイオードとを通って流れ続ける。フリーホイールダイオードがない場合、トランジスタスイッチM1が開いているときにトランジスタスイッチM3を閉じることができるので、電流Iwはループ126、125〜M4〜センス抵抗器17〜GND〜M4〜16を通って流れることとなる。VbatからGNDまでの短絡を回避するために、トランジスタM1が完全に(または少なくとも十分に)開かれるまでトランジスタM3を閉じるのを遅らせて、トランジスタM1を閉じる前にトランジスタM3を開かなければならない。
パルス幅変調においては、スイッチ161を開くかまたは閉じる制御信号(トランジスタM1(121)が用いられる場合にはTL、またはトランジスタM2(122)が用いられる場合にはTR)は、図15(時間に対するTLの展開)または、図17(時間に対するPWM信号の展開)に示されるとおりである。制御信号が低レベル(L)と高レベル(H)との間で変動することが分かる。低レベルおよび高レベルとは、これらが印加されるスイッチを閉じるかまたは開くことのできるようなものである。時間は等しい長さTPWMの間隔に分割される。PWM周波数fPWMは、間隔TPWMの逆数、すなわちfPWM=1/TPWM、として規定される。この第1の好ましい実施例において制御信号(たとえば、TLまたはTR)とも称されるPWM信号は、すべての時間間隔TPWMの部分について高く維持される。この部分は間隔ごとに異なっていてもよい。
固定子巻線における電流iwは、以下の式に従って時間とともに変動する。
Vbat=−Lwdiw/dt+Rww+V(BEMF)+Rsensew (式1)
この場合、スイッチ161が閉じられ、
0=−Lwdiw/dt+Rww+V(BEMF)+Rsensew (式2)
この場合、スイッチ161は開かれる。
式1に従うと、他のすべてものは等しく保たれるが、スイッチ161が長く閉じられた
ままであればあるほど電流iwの振幅が大きくなる。同様に、式2に従うと、他のすべてのものは等しく保たれるが、スイッチ161が長く開かれたままであればあるほど電流iwの振幅の低減がより重要となる。パルス幅変調においては、スイッチ161は、比較器(128)の出力に応じて閉じられるかまたは開かれる。
制御信号は、レギュレータ129(および、特に、この第1の実施例において考慮されるように、PWMレギュレータ)によって生成され、一定の条件を満たすはずである。たとえば、可聴周波数を防ぐために、PWM周波数fPWMは可聴範囲よりも高く選択される。デューティサイクルDCは、(十分な)供給電圧Vbatが固定子巻線に印加される期間TPWMの部分として規定される。可聴範囲におけるPWM信号の高次高調波(sub-harmonics)の生成を避けるために、0%および100%のデューティサイクルが除外される。特に、0%および100%のデューティサイクルは以下のとおり回避され得る(図17を参照)。PWM信号は(少なくともDMin *PWMにわたって)PWM期間の初めには高く、コイルにおける電流が比較器128の出力によって示されるように基準値Isetに到達していない限り高く維持される。固定子における電流iwにかかわらず、時間DMax *PWM*は乗算のための演算子)の後、PWMの出力は、PWM期間のうち、DMaxPWMとそのPWM期間の終わりとの間の部分については常に0に設定される。DMaxについての代表値は0.75であり得る。DMinについての代表値は0.05であり得る。PWM信号は、所望される電流の方向に応じてトランジスタM1(121)またはトランジスタM2(122)のどちらかのゲートに印加され得る。
固定子巻線における所望の電流が高ければ高いほど、固定子巻線が認識する平均起動電圧が高くなるはずであり、デューティサイクルも高くなるはずである。BEMF信号の振幅が増大する(他のすべてのものが等しく保たれる)ときに固定子巻線における電流の振幅を一定に保つために、デューティサイクルもこれに応じて増大しなければならない。実際には、bemf信号は供給電圧に反して作用する。BEMF信号の振幅が低減する(他のすべてのものが等しく保たれる)ときに固定子巻線における電流を一定に保つために、デューティサイクルもこれに応じて低減しなければならない。このため、デューティサイクルDCの変動はBEMF信号の振幅の変動を「反映」する。したがって、図2におけるのと同様の回路においては、BEMF信号についての情報はPWM信号のデューティサイクルから抽出することができる。
レギュレータ129の特別な実現例を図18に見ることができる。比較器128の出力OUTAは、Dタイプのフリップフロップ181のためのリセット信号として用いられる(すなわち、フリップフロップの出力Qは、信号OUTAがIset<Iwに対応する論理「0」に対応する場合、論理状態「0」にリセットされる)。特定の(ad-hoc)信号発生器によって生成されるパルス信号「PWM開始」はPWM期間の開始を決定し、論理「1」信号をフリップフロップ181のD入力からQ出力にシフトする。この「PWM開始」信号はカウンタ183をリセットする(すなわち、カウンタ183の出力をプリセット値にセットする)。明確にするために、特に指定のない限り、カウンタは各PWM期間の初めに0にリセットされるものとする。カウンタ183はたとえばバイナリカウンタであってもよく、その出力は、直列または並列に利用可能にされるNcounterのビットからなる。カウンタの出力は0と2Ncounter−1との間で変動する。論理「1」である場合、Q出力上の信号がカウンタ183を使用可能にすると、当該カウンタ183は、PWMの周波数fPWMよりも高い周波数fCLCKで信号発生器184によって生成されたクロック信号CLCKをカウントする。クロック周波数は、典型的には、PWM期間TPWMが(実質的に)クロック信号周期TCLCK=1/fCLCK、すなわちTPWM=NB*CLCKの整数NBに等しくなるように選択される。PWM期間TPWMは、たとえば、128CLCK期間の長さである。カウンタ183は、Qが高い限り、クロック信号CLCKによってインクリメントされる。PWM信号であるQは、比較器128の出力OUTAが論理「1」である限り
、すなわち、固定子巻線における電流iwが基準iSetよりも低い限り、高く維持される。上述に基づき、PWM期間の終わりに、カウンタの出力は、カウンタ183によってカウントされるCLCK期間の数に等しくなり、その間、PWM信号は、そのPWM期間中、高くなっていた、すなわち、PWM期間の終わりにおけるカウンタの出力はデューティサイクルに比例している(+/−1/2LSB、すなわち、NB*DC、この場合、LSBは最下位ビットを表わし、カウンタの出力のための可能な限り小さな増加分に対応している)。上述のとおり、0%および100%のデューティサイクルの回避が所望される場合、たとえば、少なくとも1クロック周期、多くてもDMAX *NBクロック周期にわたってPWM信号を高く維持し得る。これは、当該技術から公知のいくつかの方法においては論理信号を組合せることによって論理回路において容易に実現される。図18の回路はまた、フリップフロップ181の出力Qが0に戻り、カウンタがそれ以上インクリメントしなくなると、カウンタの内容をラッチするラッチ回路185を含み得る。
デジタル回路、図18のブロック182は、信号Q、CLCK、PWM開始、および所望のISetの方向(信号Dir)に基づいて信号BL、BR、TLおよびTRを決定する。たとえば、第1の電流の方向が所望される場合、ブロック182はQをトランジスタM2(122)の制御電極TRに向け、(トランジスタM3を閉じるために)BLを高く設定し、(トランジスタM1およびM4を開くために)BRおよびTLを低く設定する。フリーホイールダイオードがない場合、ブロック182は、信号TRの状態に応じて信号BRを高くまたは低く設定して(上述を参照)、VbatからGNDまでの短絡を回避しつつ電流が固定子巻線を通って循環することを可能にする。
第2の電流の方向が所望される場合、ブロック182はQをトランジスタM1(121)の制御電極TLに向け、(トランジスタM4を閉じるために)BRを高く設定し、(トランジスタM2およびM3を開くために)BLおよびTRを低く設定する。フリーホイールダイオードがない場合、ブロック182は、信号TLの状態に応じて信号BLを高くまたは低く設定して(上述を参照)、VbatからGNDまでの短絡を回避しつつ電流が固定子巻線を通って循環することを可能にする。
ロータの位置に対するデューティサイクルDCおよびBEMF信号の変動の例が図19に示される。図19においては、範囲を限定することなくBEMFをモデル化するために上部が平坦ではない台形信号ABCDを採用した。上述のとおり、所与のIsetについては、他のすべてのものが等しく保たれる場合、BEMF信号の振幅が増大すると、モータにおける電流を制御するPWM信号のデューティサイクルDCが増大し、さらに、BEMF信号の振幅が低減すると、モータにおける電流を制御するPWM信号のデューティサイクルDCも低減する。デューティサイクルDCは、BEMF信号の振幅が最大値に達すると最大値に達する。BEMF信号の公知の挙動に基づき、BEMF信号の振幅の(急峻な)低減と、これによりデューティサイクルDCの(急峻な)低減とは、ロータの位置が整流点に近い(BEMF信号がゼロを交差しようとしている)ことを示している。したがって、たとえば、デューティサイクルが最大値(図19における点C)に到達したとき、または、デューティサイクルが最大値に到達した直後に電流の方向の反転が決定される。図19においては、電流についての第1の可能な方向は、グラフのうちでθ軸よりも上でありθに対するIwを表わす部分に対応している。すなわち、電流の正の値に対応している。電流についての第2の可能な方向は、グラフのうちでθ軸よりも下の部分に対応している。すなわち、電流の負の値に対応している。設定点が図19における負の値によって表わされる(Iset<0)場合、比較器128の入力に印加される基準信号Isetの信号は変更されないが、固定子巻線における電流の方向が第2のものになることが理解されるべきである。電流の振幅は依然としてセンス抵抗器127で監視され、当該センス抵抗器127を用いて、その方向にかかわらず電流の振幅を測定することができる。HブリッジのスイッチM1からM4は選択された方向に電流を流すよう構成される(すなわち、開かれる
かまたは閉じられる)。Hブリッジのスイッチが固定子巻線における電流の方向を反転させるよう再構成された後、固定子コイルの自己インダクタンスのために、電流Iwの方向が瞬時に符号を変更することはないだろう。Iwの振幅は、まず、それがゼロに到達するまで低減し、Iwの符号が変化し(0交差)、その振幅が再び増大することとなる。Iw=IsetからIw=−Isetへの遷移の間、Iwの振幅はIset(|Iw|<Iset)よりも小さくなり、PWMレギュレータ129はデューティサイクルDCの増大によって反応することとなる。設定点Iset、モータの特徴およびその回転速度に応じて、デューティサイクルは、遷移の大部分の間に、または、図19に図示のとおり、Iw=IsetからIw=−Isetまでの遷移全体の間に、その最大値Dmaxにされてもよい。
図20は、整流瞬間を決定する(BEMF信号が対称的であるか否か、モデル化可能なBEMF信号が有する台形の上部が平坦であるか否か)のに用いることのできる論理回路200の基本概略図を示す。レジスタ201は、瞬間t0と瞬間t(t0<t)との間で測定されたデューティサイクルDCの最高値HDCを記憶する。比較器205は、レジスタ201の内容203をDCカウンタ(およびラッチ)202によって測定された電流DC204と比較し、電流DC204がレジスタ201の内容203よりも高ければ、レジスタ201の内容が電流DC204で更新される。
固定子における電流Iwの方向をいつ変更するかを決定するために、電流DC204とレジスタ201の内容203との差が絶えず評価され、比較器207によってレジスタ201の内容203のある部分と比較される。電流DC204とレジスタ201の内容203との差が間隔[t0,t]内で到達するDCの最大値の所与の百分率よりも高ければ、固定子電流の方向が変更されるか、または言い換えれば、(HDC−電流DC)>HDC/Nであれば、固定子電流の方向が変更される。電流の方向が変更されるべきであることを示す信号208は比較器207の出力において利用可能となる。バイナリ表現に適応させ、分割の実現例を簡潔にするために、Nは好ましくは2の整数倍数となるだろう。これは、一般的な場合には、Nについての他の種類の値を除外しない。Nは、固定子巻線における電流の整流をトリガするために如何に大きなデューティサイクルの変動が必要であるかを決定する感度因子と見なされてもよい。Nの値を変更することにより、固定子巻線における電流の整流が行なわれる瞬間を変更し、モータの特殊性に応じて電流の整流を最適化することができる。
レジスタ201の内容HDCは、固定子巻線における電流の方向が変更される瞬間に、たとえば0に(再)初期設定される。図19からわかるように、Hブリッジが、固定子巻線における電流の方向を(すなわち、整流瞬間において)変更させるよう再構成される場合、制御ループがしばしばオーバーシュートし、デューティサイクルがその最大値に到達することとなる。このオーバーシュートが整流瞬間を予期する最大のBEMF信号として解釈されることを防ぐために、いくつかのフィルタリングが必要とされる。たとえば、(1)所与のBEMFプロファイル(傾斜の急峻性、最大振幅、…)から予想できる最大変動を上回る2つの連続したPWM期間の間のデューティサイクルの変動が無視され得る(すなわち、レジスタ201の内容HDCが更新されない)か、もしくは、これを用いてレジスタ201をたとえば0にリセットする(図19においては、レジスタ201は、点Dのあたりに発生するデューティサイクルの急な低減によってリセットされることとなる)か、または、(2)DCサイクルにおける最小値に到達しない限り、レジスタ201の内容HDCがリセットされる。実際には、図19からわかるように、デューティサイクルはそのオーバーシュート値から低減してから、BEMFの振幅の増大に応じて固定子巻線における電流の振幅を一定に維持するよう増大することとなる。これらのフィルタリング基準は、当該技術に公知のいくつかの方法で、状態機械、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、…で実現されてもよい。
レジスタ201が最後にリセットされた瞬間t0と、(たとえば、図20におけるのと同様の回路の出力によって決定されるとおり)電流の方向が変更される瞬間t1との間で測定されるデューティサイクルは、キネマティック量(たとえば、角変位、角速度、角加速度)と、BEMF信号が対称的でなければモータの回転方向とを決定するためにさまざまな方法で用いられてもよい。
まず、図21および図22に示される信号の分析に基づいてモータの回転方向を決定するための第1の方法について検討する。デューティサイクルDCは、上述のとおりフィルタリングを実行する第1のフィルタ231に送られる。(たとえば最後にリセットされた信号によって決定された)t0から始めて、カウンタ232は、デューティサイクルDCがその最大値に到達しない限り、各々のPWM期間ごとに1ずつインクリメントされる。デューティサイクルDCが時間tMaxでその最大値に到達すると(t0<tMax<t)、カウンタ232は各々のPWM期間ごとに1ずつデクリメントされる。瞬間tは、たとえば図20の回路の出力に基づいて、上述のとおり決定されてもよい。カウンタの内容がラッチされる瞬間tにおいては、ラッチされたカウンタ232の内容が正であれば、これは、デューティサイクルDCが、デューティサイクルDCの低減の範囲内であるPWM期間の数よりも大きい数のPWM期間にわたって増大したことを意味する。これは、図21に図示のとおり、ロータがBEMF信号に対応する第1の方向に移動するものとして解釈される。反対に、カウンタ232の内容が負であることが分かれば、これは、デューティサイクルDCが、デューティサイクルDCの低減の範囲内であるPWM期間の数よりも少ない数のPWM期間にわたって増大したことを意味する。これは、図22に図示のとおり、ロータがBEMF信号に対応する第2の方向に移動するものとして解釈される。
ここで、図23のブロック図を実現する回路で、図21および図22に示される信号の分析に基づいてモータの回転方向を決定するための第2の方向について検討する。
デューティサイクルDCは、まず、上述のフィルタリング基準に従ってフィルタ240によってフィルタリングされる。当該フィルタは、たとえば、図20における原理図に基づき、当該技術において公知のとおり、VHDLと合成されてもよい。クロック241は、時間/時間間隔の測定を可能にする。フィルタ240は、最大値の探索時に、測定されたデューティサイクルDCを考慮に入れて、いつ開始するかを決定する。フィルタ240は、瞬間t0とtとの間の最大デューティサイクルを決定する。フィルタ240により決定されるとおり、DC@tMax、DC@t0、および、DC@tを、それぞれ、最大デューティサイクル、瞬間t0におけるデューティサイクル、および瞬間tにおけるデューティサイクルとする。これらの3つの値は、クロック241によって測定される対応する時間t0、tMaxおよびtとともにレジスタ242に記憶される。
AARI1をデューティサイクルDCの増大の第1の平均レートの絶対値として、瞬間t0と瞬間tMaxとの間で計算する。AARI1は、以下の式3に従って演算部243によって概算され得る。
AARI1=|(DC@tMax−DC@t0)/(tMax−t0)| 式3
AARI1をデューティサイクルDCの増大の第2の平均レートの絶対値として、瞬間t0と瞬間tMaxとの間で計算する。AARI2は、以下の式4に従って演算部243によって概算され得る。
AARI2=|(DC@tMax−DC@t)/(tMax−t)| 式4
AARI1およびAARI2の計算を簡潔にするために、式3および式4の両方の分母を(NMAX−N0)および(NMAX−NEND)と置き換えてもよい。この場合、N0、NMAXおよびNENDは、それぞれ時間t0、tMaxおよびtにおいて経過したPW
M期間の数である。典型的には、N0は0に等しくなるだろう。NMAXおよびNENDは、それぞれ、t0とtMaxとの間およびt0とtとの間で、図18の信号発生器184によって生成されるPWM開始信号の数をカウントすることによって容易に得ることができる。PWM期間の数は、たとえば、当該技術において公知のいくつかの方法で信号PWM開始をカウントすることによって得られてもよい。フィルタおよびクロックは、図23からわかるように、汎用の計算器244μ(マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、…)の一部であってもよい。
AARI1<AAIR2であれば、これは、図21に図示のとおり、ロータがBEMF信号に対応する第1の方向に移動するものと解釈される。
AARI1>AAIR2であれば、これは、図22に図示のとおり、ロータがBEMF信号に対応する第2の方向に移動するものと解釈される。
なお、量AARI1およびAARI2はBEMF信号から直接算出されてもよい。というのも、これは、専用のセンサによって測定または評価され得るからであり、たとえば、コイルセンサにわたる電圧降下であり得る。当該コイルセンサは、その位相がステッパモータのロータの位置を決定するためにセンサとして用いられる場合、バイポーラステッパモータの位相の巻線であってもよい。このため、BEMF信号が対称的でない場合にモータの回転方向を決定するために提案される方法は、PWMモードで動作する単相ステッパモータに限定されない。
角変位θおよび角速度ωのようなキネマティック量は、クロックによって供給されるタイミング情報およびデューティサイクル信号の分析に基づいて算出され得る。フィルタ240によって検出されるとおり第1の最大デューティサイクルから始めて、レジスタの内容NbMaxがインクリメントされ、基準時間tRefが記憶される。必要であれば、角変位は、値NbMax、および、Bemf信号の形状とロータの角度位置との間に存在するリンクに基づいて評価され得る。たとえば、bemf信号が図10Aに図示のとおり変動する場合、tRefからの角変位は(NbMax−1)*Πによって概算されることとなる。角速度ωは(NbMax−1)*Π/(tNbMax-tref)によって概算されてもよい。
単相ブラシレスDCモータの固定子およびロータ要素における偏心の例を示す図である。 単相ブラシレスDCモータの固定子およびロータ要素における非対称性の例を示す図である。 単相ブラシレスDCモータの固定子およびロータ要素における非対称性の例を示す図である。 単相ブラシレスDCモータの固定子およびロータ要素における非対称性の例を示す図である。 単相ブラシレスDCモータの固定子およびロータ要素における非対称性の例を示す図である。 永久磁石DCモータの固定子巻線におけるBEMF電圧の時間に対する変動(上部が平坦な台形のプロファイル)を示す図である。 永久磁石DCモータの固定子巻線におけるBEMF電圧の時間に対する変動(正弦曲線のプロファイル)を示す図である。 先細の空隙を備え、第1の方向に回転する単相ブラシレスDCモータの固定子巻線において誘導される逆起電力を示す図である。 先細の空隙を備え、第1の方向とは反対方向に回転する単相ブラシレスDCモータの固定子巻線において誘導される逆起電力を示す図である。 先細の空隙を備え、第1の方向に回転する単相ブラシレスDCモータの固定子巻線において誘導される理想的な逆起電力を示す図である。 先細の空隙を備え、第1の方向とは反対方向に回転する単相ブラシレスDCモータの固定子巻線において誘導される理想的な逆起電力を示す図である。 先細の空隙を備えた単相ブラシレスDCモータとロータの角度位置と示す図である。 電気モータにおける電流の方向および振幅を制御するためのHブリッジおよびフィードバックループの例を示す図である。 Hブリッジの第1の構成を示す図である。 Hブリッジの第2の構成を示す図である。 PWMを用いて固定子巻線における電流の振幅を制御する際にHブリッジのトランジスタを制御するための制御信号を示す図である。 PWMを用いて固定子巻線における電流の振幅を制御する際の単相ブラシレスDCモータの同等のモデルを示す図である。 固定子巻線における電流、PWM信号のデューティサイクル、およびカウンタの出力の時間に対する変動を示す図である。 レギュレータの例を示す図である。 巻線における電流、BEMF信号、およびロータの角度位置に対するデューティサイクルの展開を示す図である。 デューティサイクルに基づいて整流瞬間を決定するためのフィルタの例を示す図である。 ロータが第1の方向に回転する際のデューティサイクルおよびBEMF信号の展開を示す図である。 ロータが第2の方向に回転する際のデューティサイクルおよびBEMF信号の展開を示す図である。 デューティサイクルに基づいてキネマティック量を決定するための回路の例を示す図である。
符号の説明
5 ロータ、6 固定子、11 電流駆動回路、12 電流駆動回路、TL 制御信号、TR 制御信号、iw 電流、iset 基準値。

Claims (14)

  1. 電気モータのための制御回路であって、電気モータは、ロータ、固定子および巻線(125)を含み、制御回路は、巻線における電流(iw)の振幅を制御するよう電流駆動回路(121,122)を制御するための制御信号(TLまたはTR)を生成するフィードバックループレギュレータ(127,128,129)を有し、フィードバックループレギュレータは、巻線における電流(iw)の振幅を基準値(iset)と比較するよう構成され、制御回路はまた、制御信号の特徴(DC)を抽出するための回路(181,183,184,185)を有し、前記特徴は巻線(125)における逆起電力と同様に時間に対して変動する、制御回路。
  2. フィードバックループレギュレータはパルス幅変調レギュレータであることを特徴とする、請求項1に記載の回路。
  3. 制御信号の特徴(DC)に基づいて電気モータの回転位置を決定するよう構成される回路を有する、請求項1または2に記載の回路。
  4. 固定子巻線(125)における電流の方向が制御信号の特徴(DC)の変動に対して変化されるべき瞬間を決定するための回路(200)を有する、請求項1、2または3のいずれかに記載の回路。
  5. 制御信号の特徴(DC)からモータの回転方向を決定するための回路(240,241,242,243,244)を有する、請求項1から4のいずれかに記載の回路。
  6. モータの回転方向を決定するための回路は制御信号の特徴の変動レートを計算するための手段を含む、請求項5に記載の回路。
  7. 電気モータの角度位置を決定するための方法であって、モータは、固定子において巻線(125)と、ロータにおいて永久磁石とを有し、巻線における電流の振幅は、巻線に接続された電流駆動回路を制御するフィードバックループレギュレータによって制御され、前記方法は、
    フィードバックループレギュレータによって生成される制御信号(TL,TR)の特徴(DC)を得るステップと、
    制御信号の特徴(DC)を監視するステップとを含む、方法。
  8. 制御信号の監視された特徴(DC)における最大値を検出するステップを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 特徴(DC)における検出された最大値は、巻線における電流の方向を反転させる瞬間を決定するために用いられる、請求項8に記載の方法。
  10. 巻線における電流の方向を反転させるための決定は、特徴(DC)が検出された最大値から所与の量だけ低減した場合に行なわれる、請求項9に記載の方法。
  11. 電気モータの回転方向を決定するための方法であって、モータは、固定子において巻線(125)とロータにおいて永久磁石とを有し、モータの固定子に対するモータのロータの角度位置の関数として逆起電力のプロファイルにおいて非対称性および/または偏心を有し、巻線における電流の振幅は、巻線に接続された電流駆動回路を制御するフィードバックループレギュレータによって制御され、前記方法は、
    時間における3つ以上の瞬間においてフィードバックループレギュレータによって生成
    される制御信号の特徴を得るステップを含む、方法。
  12. 時間における第1の瞬間において制御信号の特徴の第1の変動レートを得るステップと、
    時間における第2の瞬間において制御信号の特徴の第2の変動レートを得るステップとを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 第1の変動レートは、制御信号の特徴における最大値の発生前に得られ、第2の変動レートは、制御信号の特徴における最大値の発生後に得られることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 第1の変動レートは第2の変動レートと比較される、請求項12または13に記載の方法。
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