JPH09293527A - 燃料電池の電気絶縁ガス分配管 - Google Patents

燃料電池の電気絶縁ガス分配管

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JPH09293527A
JPH09293527A JP8105619A JP10561996A JPH09293527A JP H09293527 A JPH09293527 A JP H09293527A JP 8105619 A JP8105619 A JP 8105619A JP 10561996 A JP10561996 A JP 10561996A JP H09293527 A JPH09293527 A JP H09293527A
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fuel cell
electrically insulating
pipe
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哲也 八木
Tatsunori Okada
達典 岡田
Mitsuie Matsumura
光家 松村
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YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCH
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYST GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCH
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYST GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電気絶縁ガス分配管は、ガス分配機能
部分と電気絶縁機能部分とが空間的に分割され、特に電
気絶縁機能部分を限られたスペース内でコンパクトに、
高信頼性に構成することが困難であった。 【解決手段】 金属部材20と電気絶縁性ガスケット2
1とを交互に複数積層して積層体22とする。この積層
体22を加圧板25と主継手24のフランジ24aとで
挟み、ボルト26とナット27とで締着一体化して電気
絶縁ガス分配管100を組み立てる。この積層体22に
は積層方向に主ガス流路および主ガス流路から分岐する
副ガス流路が設けられている。そして、副ガス流路と燃
料電池スタック5から延出されたガス配管7aとが配管
23およびチューブ継手28を介して接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池に接続
される複数のガス分配管を電気的に絶縁して接続する燃
料電池の電気絶縁ガス分配管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開昭61−24168号
公報に記載された従来の内部改質溶融炭酸塩型燃料電池
の電気絶縁ガス配管を示す側断面図である。図におい
て、1は燃料電池セル(以下、セルと言う)、2は燃料
ガスと酸化剤ガスとを仕切るセパレータ板、3は内部に
炭化水素分解触媒3aを保持している平板状改質器、4
は端板である。5はセル1とセパレータ板2とを交互に
複数積層し、平板状改質器3を所定セル数毎に介在さ
せ、さらに端板4を両端に介装させて構成された燃料電
池スタックである。6aは燃料ガスを各燃料電池セル1
に分配する燃料ガス入口マニホールド、6bは各燃料電
池セル1から排出される燃料ガスを集めて外部に排気す
る燃料ガス出口マニホールドである。7aは燃料電池ス
タック5側のガス配管、7bは反応ガス系側のガス配
管、8はセラミック材料等の電気絶縁材でなりガス配管
7aとガス配管7bとを連結する絶縁管であり、この絶
縁管8により平板状改質器3同士が電気的に絶縁されて
いる。9は燃料電池スタック5と燃料ガス入口マニホー
ルド6aおよび燃料ガス出口マニホールド6bとの電気
的絶縁と燃料ガスの気密を保つための電気絶縁体であ
る。なお、図中、燃料ガスの流れる方向を矢印に示す。
【0003】つぎに、上記従来の内部改質器溶融塩型燃
料電池の動作について説明する。炭化水素を主成分とす
る燃料とスチームとがガス配管7b、絶縁管8およびガ
ス配管7aを通して平板状改質器3に供給される。そし
て、燃料とスチームとは平板状改質器3内部で炭化水素
分解触媒3aの触媒作用により水素と一酸化炭素を主要
成分とする燃料ガスに変質される。変質された燃料ガス
は燃料ガス入口マニホールド6a内部で流れの方向を反
転され、各セル1の燃料ガス側電極に分配供給される。
各セル1に供給された燃料ガスは電池反応を行った後、
燃料ガス出口マニホールド6bに集められ外部に排出さ
れる。ここで、セル1での電池反応により副生される熱
エネルギはそのほとんどが平板状改質器3を通して炭化
水素分解反応の反応熱として除去され、残りは反応ガス
を熱媒体としてガス冷却により除去される。また、燃料
電池スタック5は、約1V程度の直流電圧のセル1を多
数直列に接続した積層体であるため、各平板状改質器3
に接続されているガス配管7aはそれぞれ電位をもって
いる。そして、絶縁管8によりガス配管7aとガス配管
7bとが電気的に絶縁され、セル1同士の電気的短絡が
阻止されている。
【0004】ここで、ガス配管7a,7bと絶縁管8と
の接続構造について説明する。セラミック材料等の絶縁
管8をステンレス等の金属からなるガス配管7a,7b
に直接接続すると、両材料の熱膨張率の差に基づき昇温
時に熱応力を発生し、絶縁管8に割れを生じてしまう。
そこで、セラミック材料に熱膨張率の近いコバール等の
材料をまず絶縁管8のメタライズ層にロー付けにより接
合し、さらにガス配管7a,7bと絶縁管8とを接合し
て絶縁継手を構成している。このように構成された絶縁
継手構造は、コンパクト性、組立の簡便性において大き
な利点を有している。
【0005】図8は例えば特開平2−119059号公
報に記載された従来の燃料電池の電気絶縁配管継手周り
を示す断面図である。図において、10はフランジ10
aを有し燃料電池スタック5に接続されているガス配
管、11はフランジ11aを有し反応ガス系に接続され
ているガス配管、12はリング状に形成された電気絶縁
材、13はリング状に形成されたガスケット、14はボ
ルト、15はナット、16はガスケットである。ここ
で、ガス配管10、11はそれぞれ図7に示したガス配
管7a,7bに対応している。
【0006】つぎに、従来の電気絶縁配管継手構造につ
いて説明する。ガス配管10のフランジ10aとガス配
管11のフランジ11aとが互いに突き合わせられてい
る。そして、フランジ10aとフランジ11aとの間に
は両面にガスケット13があてがわれた電気絶縁材12
が介装されている。さらに、フランジ10a,11aを
挿通するボルト14にナット15が螺着され、ボルト1
4とナット15との締着によりフランジ10a,11a
が締着固定されている。ボルト14とフランジ10aと
の間にはガスケット16が介装されている。そこで、ボ
ルト14とナット15との締着によりフランジ10a,
11aとガスケット14とが圧接され、ガス配管10,
11が気密的に接続される。また、電気絶縁材12およ
びガスケット13、16によりガス配管10,11が電
気的に絶縁されて接続される。
【0007】このように構成された電気絶縁管継手構造
は、熱サイクルによる電気絶縁材12およびガスケット
13の割れや電気絶縁性に関してリスクが小さく、電気
絶縁機能やガスシール性の面で基本的に高い信頼性が得
られるという利点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7に示される燃料電
池におけるガス分配管は以上のように、セラミック材料
に熱膨張率の近いコバール等の材料をまず絶縁管8のメ
タライズ層にロー付けにより接合し、さらにガス配管7
a,7bと絶縁管8とを接合する絶縁継手構造を採って
いるので、下記に記載されるように、材料の信頼性およ
びコストの面で不十分であるという課題があった。つま
り、ロー付け用のロー材としては、一般に銀ローが用い
られる。この銀ローは通常の上限使用温度が400〜5
00℃程度であり、運転動作温度が650℃にもなる溶
融炭酸塩型燃料電池には使用が困難である。そこで、銀
ローに比べてより高温動作用の金ローを仕様しなければ
ならず、材料費が高くまた特注品であり、コストの高騰
をもたらすことになる。また、燃料電池スタック5の昇
温など燃料電池スタック5が温度変化するとき、燃料電
池スタック5とガス配管7a,7bとの温度や熱膨張率
などの違いにより、燃料電池スタック5とガス配管7
a,7bとの伸び量に違いが生じる。そこで、伸びる方
向が異なる燃料電池スタック5とガス配管7a,7bと
の接続部において、曲げなどの応力が作用し、ガス配管
7a,7bと絶縁管8との接続部あるいは絶縁管8にお
いて割れが生じることになる。また、メタライズ層と絶
縁管8との間の接着性については、強度面でバラツキが
発生しやすく、信頼性の面で問題となる。さらに、燃料
電池スタック5のヒートサイクルや緊急時の措置等の勾
配が急な温度変化では、絶縁管8が破損してしまうこと
になる。
【0009】一方、図8に示される燃料電池におけるガ
ス分配管は以上のように、ガス配管10,11のフラン
ジ10a,11a間にガスケット13が両面にあてがわ
れた電気絶縁材12を介装し、フランジ10a,11a
をボルト14とナット15とで締着する電気絶縁管継手
構造を採っている。そこで、平板状改質器3および各セ
ル1は各々通常例えば1cm又はそれ以下と薄いため、
燃料電池スタック5より数セルおきに導き出されたガス
配管10のピッチが短くなる。そして、隣り合うガス配
管10のフランジ10a同士が接触したり、フランジ1
0a,11a同士の接続が困難となり、コンパクト性の
面で問題となる。また、燃料電池スタック5はセル1が
数十から数百程度積層されて構成されるので、燃料電池
スタック5から数セルおきに導き出されるガス配管10
の本数が多くなり、部品点数の増大をもたらすととも
に、煩雑なボルト締め作業が増大し、組立性が低下して
しまう。さらに、溶融炭酸塩型燃料電池等の高温型燃料
電池の場合には、ガス配管10,11を通過するガス温
度が高温であるため、ガス配管10,11も高温とな
る。従って、フランジ10a,11aをボルト締めして
いるボルト14の熱膨張や電気絶縁材12のバインダ飛
散等による寸法収縮が発生し、締め付け力が低下し、ガ
スリークが発生する等の問題がある。そして、増し締め
等の措置により寸法収縮による締め付け力の低下を回復
させることもできるが、ボルト14の本数が極めて多
く、増し締め等の措置は実質的に不可能である。
【0010】このように、従来の燃料電池における電気
絶縁ガス分配管は、ガス分配機能部分と電気絶縁機構部
分と空間的に分割して設けており、特に電気絶縁機構部
分に関し、限られたスペース内でコンパクト、かつ、信
頼性の高い状態でいかに設計するか大きな課題であっ
た。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、複数のガス配管を設けている燃
料電池スタックの各ガス配管の電気絶縁性を確保しつ
つ、短いピッチのガス配管でも接続でき、ボルト等の部
品点数を削減でき、さらにボルトの締め付け力低下によ
るガスリークの発生を未然に防止することができ、信頼
性の高い、安価な、かつ、コンパクトな燃料電池の電気
絶縁ガス分配管を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る燃料電池の電気絶縁ガス分配管は、燃料電池セルを
多数積層してなる燃料電池スタックの一側面から該燃料
電池セルの複数セル毎に延出された複数のガス配管と外
部側のガス配管とを接続する燃料電池の電気絶縁ガス分
配管であって、平板状の金属部材と平板状の電気絶縁性
ガスケットとを交互に複数積層して構成され、該金属部
材および電気絶縁性ガスケットを積層方向に貫通する主
ガス流路が設けられ、さらに該金属部材のそれぞれに該
主ガス流路から分岐して外表面に至る副ガス流路が形成
された積層体と、外部側のガス配管と主ガス流路とを接
続する主継手と、燃料電池スタックから延出された複数
のガス配管と複数の副ガス流路とをそれぞれ接続する副
継手と、積層体を締結一体化する締結手段とを備えたも
のである。
【0013】この発明の第2の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1の発明において、電気絶
縁性ガスケットが、電気絶縁性部材と、電気絶縁性部材
を挟んで相対して配置された一対のガスケットとから構
成されているものである。
【0014】この発明の第3の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1の発明において、電気絶
縁性ガスケットが、電気絶縁性無機材料を主成分とする
ガスケットであるものである。
【0015】この発明の第4の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1乃至第3のいずれかの発
明において、締結手段が、積層体の積層方向の両端にそ
れぞれ配された一対の加圧板と、一対の加圧板に積層方
向に挿通されたボルトと、ボルトに螺着されて一対の加
圧板同士を締着するナットとから構成され、さらにボル
トと積層体との間に断熱材を介装したものである。
【0016】この発明の第5の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1乃至第3のいずれかの発
明において、締結手段が、積層体の積層方向の両端にそ
れぞれ配された一対の加圧板と、一対の加圧板に積層方
向に挿通されたボルトと、ボルトに螺着されて一対の加
圧板同士を締着するナットとから構成され、一対の加圧
板の少なくとも一方が、ボルトとナットの締着により弾
性変形するようになっているものである。
【0017】この発明の第6の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1乃至第3のいずれかの発
明において、締結手段が、積層体の積層方向の両端にそ
れぞれ配された一対の加圧板と、一対の加圧板に積層方
向に挿通されたボルトと、ボルトに螺着されて一対の加
圧板同士を締着するナットとから構成され、ボルトが金
属部材の熱膨張係数より小さい熱膨張係数を有する材料
で作製されているものである。
【0018】この発明の第7の発明に係る燃料電池の電
気絶縁ガス分配管は、上記第1乃至第3のいずれかの発
明において、積層体が積層方向に複数の積層体ブロック
に分割され、複数の積層体ブロックがそれぞれ締結手段
により締結一体化され、さらに複数の積層体ブロックの
それぞれの主ガス流路が主継手により外部側のガス配管
にそれぞれ接続されているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る電
気絶縁ガス分配管を適用した燃料電池を示す側面図、図
2はこの発明の実施の形態1に係る電気絶縁ガス分配管
の構成を示す断面図、図3はこの発明の実施の形態1に
係る電気絶縁ガス分配管と燃料電池スタックとの連結部
構造を示す構成図であり、図において図8に示した従来
の燃料電池と同一または相当部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0020】図において、18は燃料ガスを供給する外
部側ガス供給配管、19は燃料電池スタック5から排出
された燃料ガスを排気する外部側ガス排気配管である。
100は電気絶縁ガス分配管、20はステンレスなどか
らなる平板状の金属部材であり、この金属部材20は貫
通孔20aがその軸心を通るように穿設され、さらに貫
通孔20bが軸心と直交し、貫通孔20aと外表面とを
連通するように穿設されている。21はアルミナ繊維を
主成分とし、タルタ鉱物を充填して形成された電気絶縁
性ガスケットであり、この電気絶縁性ガスケット21は
貫通孔21aが軸心を通るように穿設されている。22
は金属部材20と電気絶縁性ガスケット21とを交互に
複数積層してなる積層体であり、この積層体22を構成
する金属部材20と電気絶縁性ガスケット21との貫通
孔20a,21aが主ガス流通を構成し、貫通孔20b
が副ガス流通を構成している。
【0021】23は貫通孔20bに連通するように金属
部材20の外周面から延設された副継手としての配管、
24は外部側ガス供給配管18あるいは外部側ガス排気
配管19と積層体22の主ガス流通とを連結する主継手
であり、この主継手24はフランジ24a,24bが両
端にそれぞれ設けられている。このフランジ24aは加
圧板として機能する。25は加圧板、26は積層体22
を挟んで配設された加圧板25とフランジ24aとに積
層方向に挿通されたボルト、27はボルト26に螺着さ
れて加圧板25とフランジ24aとを締着するナットで
あり、ボルト26とナット27とから締着手段が構成さ
れている。28はガス配管7aと配管23とを連結する
チューブ継手であり、このチューブ継手28は本体28
aと袋ナット28bとから構成されている。29、30
は外部側ガス供給配管18あるいは外部側ガス排気配管
19のフランジ18a,19aと主継手24のフランジ
24bとを締着するボルトおよびナットである。なお、
図1中、矢印は燃料ガスの流れを示す。
【0022】このように構成された電気絶縁ガス分配管
100を組み立てるには、金属部材20と電気絶縁性ガ
スケット21とを交互に複数積み重ねて積層体22を構
成する。そして、積層体22の上下端に主継手24と加
圧板25とを配置する。この時、積層体22の下端には
主継手24のフランジ24aが宛てがわれている。つい
で、加圧板25とフランジ24aとにボルト26を挿通
し、ボルト26にナット27を螺着する。そして、ボル
ト26にナット27を締着し、主継手24、加圧板25
および積層体22を締着一体化して電気絶縁ガス分配管
100を組み立てる。
【0023】ついで、燃料電池スタック5の平板状改質
器3から延出されたガス配管7aと配管23とをチュー
ブ継手28の本体28aに挿入し、袋ナット28bを締
着して連結する。さらに、主継手24のフランジ24b
と外部側ガス供給配管18のフランジ18aとを突き合
わせ、ボルト29をフランジ24b,18aを通し、ボ
ルト29にナット30を締着して連結して、燃料電池ス
タック5の燃料ガス供給側への電気絶縁ガス分配管10
0の組み付けが完了する。なお、燃料電池スタック5の
燃料ガス排出側への電気絶縁ガス分配管100の組み付
けも、同様に行われる。
【0024】つぎに、この実施の形態1の動作について
説明する。炭化水素を主成分とする燃料とスチームとが
外部側ガス供給配管18から主継手24を介して積層体
22に供給される。そして、積層体22の貫通孔20
a,21aからなる主ガス流路を流通し、各金属部材2
0の貫通孔20bを流通して配管23に導かれる。さら
に、ガス配管7aを介して平板状改質器3に供給され
る。そして、燃料とスチームとは平板状改質器3内部で
炭化水素分解触媒3aの触媒作用により水素と一酸化炭
素を主要成分とする燃料ガスに変質される。変質された
燃料ガスは、燃料電池スタック5内に積層方向に設けら
れた貫通孔(図示せず)を介して各セル1の燃料ガス側
電極に分配供給される。各セル1に供給された燃料ガス
は電池反応を行った後、燃料電池スタック5内に積層方
向に設けられた貫通孔(図示せず)を介して平板状改質
器3に戻される。その後、ガス配管7aおよび配管23
を介して積層体22に集められ、主継手24および外部
側ガス排気配管19を介して外部に排気される。
【0025】このように、この実施の形態1によれば、
積層体22が金属部材20と電気絶縁性ガスケット21
とを交互に積み重ねて構成されているので、燃料電池ス
タック5から延出されているガス配管7aの積層方向の
ピッチが短い場合でも、金属部材20の厚みを調整する
ことにより対応することができる。また、ガス配管7a
相互の電気絶縁が電気絶縁性ガスケット21により達成
できるので、ガス配管7aと配管23との接続にチュー
ブ継手28を用いることができる。そこで、ガス配管7
aと配管23との接続部にフランジ構造を採る必要がな
く、コンパクト性および組立の簡便性に優れて、かつ、
燃料電池スタック5のヒートサイクルや緊急時の措置な
どの勾配が急な温度変化に対しても十分な強度が得ら
れ、信頼性に優れている。さらに、ボルト、ナットが不
要となり、部品点数が削減でき、組立性を向上させるこ
とができる。また、電気絶縁ガス分配管100の締着が
ボルト26とナット27により一括して行われるので、
ボルトの増し締め作業が簡易に行われ、ボルトの締め付
け力によるガスリークの発生を防止することができる。
また、電気絶縁性ガスケット21がアルミナ繊維を主成
分とし、タルタ鉱物を充填させて作製されているので、
ガスシールを単一部品で構成でき、ガスシール箇所が少
なく、優れた信頼性が得られる。
【0026】なお、上記実施の形態1では、チューブ継
手28によりガス配管7aと配管23とを接続するもの
としているが、ガス配管7aと配管23とを溶接により
接続するものとしてもよい。この場合、優れた接続強度
が得られ、信頼性を向上させることができるとともに、
接続部の積層方向の突出量が極めて少なく、ガス配管7
aの積層方向のピッチを小さくでき、コンパクト性を一
層向上させることができる。
【0027】また、上記実施の形態1では、ガスケット
を構成するセラミック繊維であるアルミナ繊維を用い、
無機材料系充填物であるタルク鉱物を用いるものとして
いるが、この発明はこれに限定されるものではなく、セ
ラミック繊維としてはアルミナ繊維の他に例えばジルコ
ニア繊維を用いることができ、また無機材料系充填物と
してはタルク鉱物の他に例えばセピオライト鉱物を用い
ることができる。
【0028】実施の形態2.上記実施の形態1では、セ
ラミック繊維を主成分とし、無機材料系充填物を充填し
てなる電気絶縁性ガスケット21を用いるものとしてい
るが、この実施の形態2では、一対のガスケットにより
電気絶縁部材であるアルミナ焼結体を挟み込んで構成さ
れた電気絶縁性ガスケットを用いるものとしている。こ
の場合、アルミナ焼結体のような弾性に乏しい電気絶縁
部材も市販のガスケットと組み合わせることにより利用
することができ、汎用材料の利用により低コスト化が図
られる。また、ガスシールはガスシール性の機能のみを
果たせばよく、ガスシール性を向上させることができ
る。
【0029】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3に係る燃料電池の電気絶縁ガス分配管を示す一部破
断側面図である。この実施の形態3では、ブランケット
断熱材31が金属部材20と電気絶縁性ガスケット21
とからなる積層体22を包囲するように配設されてい
る。なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成
されている。
【0030】つぎに、この実施の形態3の特徴とする動
作について説明する。電気絶縁ガス分配管100の主ガ
ス流路内を高温の反応ガスが通過し、金属部材20が高
温となる。そして、ボルト26は、ブランケット断熱材
31により金属部材20から断熱されており、金属部材
20からの輻射熱により加熱されず、ボルト26と金属
部材20との間に温度差が発生する。ここで、30mm
のブランケット断熱材31を用いた場合、ボルト26と
金属部材20との温度差は約150℃となる。この温度
差に起因して、ボルト26の熱膨張量は金属部材20の
熱膨張量に比べて小さく、この熱膨張量の差が積層体2
2の締着力を増大するように作用する。
【0031】このように、この実施の形態3によれば、
積層体22を包囲するように配設されたブランケット断
熱材31が、燃料電池の運転中に高温となる金属部材2
0からボルト26を断熱するように作用し、ボルト26
の熱膨張量を金属部材20の熱膨張量より小さくしてい
る。そこで、積層体22の締着力が増大し、増し締めの
手間が省けるとともに、ガスシール性を確保することが
できる。
【0032】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4に係る燃料電池の電気絶縁ガス分配管を示す一部破
断側面図である。この実施の形態4では、積層体22を
構成する電気絶縁性ガスケット21のうち最上部に配置
されている電気絶縁性ガスケット21には、貫通孔21
aが設けられていない。また、積層体22を構成する金
属部材20のうち最上部に配置されている金属部材20
の貫通孔20aは、その上端が塞口されている。さら
に、主継手24を挿通させる開口25aが設けられた加
圧板25を積層体22の下端に配し、一対の加圧板2
5,25により積層体22と主継手24のフランジ24
aとを締結一体化するように構成されている。さらにま
た、加圧板25はボルト26およびナット27による締
着力により弾性変形する大きさおよび材質のもので作製
されている。ここで、電気絶縁性ガスケット1枚当たり
の最大クリープによる縮み量が(初期縮み量を除いて)
0.05mm、ガスケット数が40枚とすれば、0.0
5×40=2mmとなり、2mmを目処に弾性変形量を
設計すればよい。なお、他の構成は、上記実施の形態1
と同様に構成されている。
【0033】つぎに、この実施の形態4の特徴とする動
作について説明する。一対の加圧板25,25がボルト
26およびナット27により締着されると、上側の加圧
板25は下方に湾曲し、下側の加圧板25は上方に湾曲
する。この加圧板25には弾性力により元の状態に復帰
しようとする復元力が発生する。この復元力は、積層体
22を締着するように作用し、一対の加圧板25,25
による積層体22の締着力を増大させる。そして、上側
の加圧板25が大きく弾性変形し、加圧板25と電気絶
縁性ガスケット21との間に隙間が生じたとしても、積
層体22を構成する金属部材20のうち最上部に配置さ
れている金属部材20の貫通孔20aは、その上端が塞
口されており、ガスシール性には何ら影響を及ぼさな
い。また、下側の加圧板25が大きく弾性変形し、加圧
板25と主継手24のフランジ24aとの間に隙間が生
じたとしても、加圧板25の締着力がフランジ24aに
作用し、該フランジ24aと電気絶縁性ガスケット21
との間のガスシールが確保される。
【0034】このように、この実施の形態4によれば、
ボルト26およびナット27の締着により加圧板25が
弾性変形するように作製されているので、加圧板25の
復元力が積層体22の締着力を増大させるように作用す
る。そこで、ボルト26の熱膨張による締め付け力の低
下や電気絶縁性ガスケット21の収縮による締め付け力
の低下を防止でき、増し締めの手間が省けるとともに、
ガスシール性を確保することができる。また、最上部の
金属部材20の貫通孔20aが上端で塞口され、一対の
加圧板25,25で積層体22と主継手24のフランジ
24aとを締結一体化しているので、加圧板25の機能
が加圧機能のみとなり、加圧板25の弾性変形量が大き
くなっても、十分なガスシール性を確保することができ
る。
【0035】なお、上記実施の形態4では、最上部の金
属部材20の貫通孔20aの上端を塞口し、一対の加圧
板25,25で積層体22と主継手24のフランジ24
aとを締結一体化するようにして、加圧板25の弾性変
形量が大きくなってもガスシール性を確保できるように
構成しているが、加圧板25の弾性変形量が小さく、加
圧板25と電気絶縁性ガスケット21との間に隙間が生
じないような場合には、上記実施の形態1の構成で、加
圧板25および主継手24のフランジ24aを弾性変形
する大きさ、材質に設定すればよい。
【0036】実施の形態5.この実施の形態5では、線
膨張係数が金属部材20の線膨張係数より小さい材料で
ボルト26を作製するものとしている。ここで、ボルト
26の材料として例えば炭素鋼を、金属部材20の材料
として例えばステンレス鋼を用いることができる。な
お、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されて
いる。
【0037】この実施の形態5によれば、燃料電池の運
転中に金属部材20が高温となり大きく熱膨張する。一
方、ボルト26は金属部材20に比べて低温であるとと
もに線膨張係数が小さく、その熱膨張量は金属の熱膨張
量に比べて小さい。そこで、加圧板25および主継手2
4のフランジ24aを介しての積層体22の締着力が増
大され、増し締めの手間が省けるとともに、ガスシール
性を確保することができる。
【0038】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6に係る電気絶縁ガス分配管を適用した燃料電池を示
す側面図である。この実施の形態6では、積層体22を
積層方向に3つの積層体ブロック22aに分割し、各積
層体ブロック22aをそれぞれ一対の加圧板25,25
で挟み、ボルト26およびナット27により締着一体化
している。また、積層体ブロック22aを構成する1つ
の金属部材20から主継手24を延設させている。そし
て、外部側ガス供給配管18と各積層体ブロック22a
の主継手24とを接続している。また、外部側ガス供給
配管18のフランジ18aと主継手24のフランジ24
bとの間にオリフィスなどの圧損要素32を介装してい
る。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成さ
れている。
【0039】この実施の形態6では、燃料とスチームか
らなる反応ガスが外部側ガス供給配管18から圧損要素
32を介して各積層体ブロック22aにそれぞれ供給さ
れる。そして、各積層体ブロック22aから配管23お
よびガス配管7aを介して燃料電池スタック5に供給さ
れる。
【0040】一般に、高積層な燃料電池スタック5では
電気絶縁ガス分配管100が高くなる。そこで、多くの
金属部材20および電気絶縁性ガスケット21を一括に
組み立てるのが、組立作業上困難であった。また、積層
数が増すにしたがって、金属部材20および電気絶縁性
ガスケット21に高度な平面度が要求され、コスト増を
もたらすことになる。さらに、電気絶縁ガス分配管10
0が高くなるにしたがい、積層方向におけるガス分配性
が低下し、燃料電池スタック5に積層方向で均一なガス
供給ができなくなってしまう。
【0041】この実施の形態6によれば、積層体22が
3つの積層体ブロック22aに分割されているので、積
層体ブロック22aを構成する金属部材20と電気絶縁
性ガスケット21の個数を少なくできる。そこで、金属
部材20と電気絶縁性ガスケット21とを簡易に一括に
組み立てられ、組立作業性を向上させることができる。
また、金属部材20および電気絶縁性ガスケット21に
高度な平面度が要求されず、低コスト化を図ることがで
きる。さらに、接続部に圧損要素32を介装しているの
で、積層方向における均一なガス分配性が得られ、燃料
電池スタック5に積層方向で均一なガス供給ができる。
【0042】ここで、上記実施の形態6によれば、圧損
要素32により各積層体ブロック22aへの反応ガスの
供給量をブロック毎に適宜調節することができる。そこ
で、積層体ブロック22a毎にガス量および組成のガス
調節を独立して可能であり、燃料電池スタック5を各積
層体ブロック22aに対応する区分に分けて、各異なる
条件でガスの供給を行うことにより、燃料電池スタック
5の各区分で独立した運転が可能となるなど、燃料電池
スタック5の柔軟な運転を実現することができる。
【0043】なお、上記各実施の形態では、電気絶縁ガ
ス分配管100を、平板状改質器3を内蔵した燃料電池
の各平板状改質器3に燃料ガスを分配して供給し、電池
反応に供せられた燃料ガスを燃料電池から回収して排気
するものに適用するものとして説明しているが、酸化剤
ガスや冷却流体の給排に適用しても同様の効果を奏す
る。また、上記各実施の形態では、電気絶縁ガス分配管
100を、燃料ガスの給排に適用するものとして説明し
ているが、燃料ガスの給排のいずれかに適用してもよ
い。そして、電気絶縁ガス分配管100を例えば燃料ガ
スの供給に適用した場合には、燃料電池スタック5に燃
料ガス入口マニホールド6aおよび燃料ガス出口マニホ
ールド6bを設けばよい。この場合、電気絶縁ガス分配
管100を介して平板状改質器3に供給され、平板状改
質器3で改質された燃料ガスを燃料ガス入口マニホール
ド6aにより反転させて各セル1に供給し、さらに各セ
ル1から排出された燃料ガスを燃料ガス出口マニホール
ド6bから外部に排気させることになる。また、上記各
実施の形態では、電気絶縁ガス分配管100を、平板状
改質器3を内蔵した燃料電池に適用するものとして説明
しているが、平板状改質器3を内蔵していない燃料電池
に適用しても同様の効果を奏する。この場合、例えばセ
パレータ板2からガス配管7aを延出させ、該ガス配管
7aと電気絶縁ガス分配管100とを接続するようにす
ればよい。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】この発明の第1の発明によれば、燃料電池
セルを多数積層してなる燃料電池スタックの一側面から
該燃料電池セルの複数セル毎に延出された複数のガス配
管と外部側のガス配管とを接続する燃料電池の電気絶縁
ガス分配管であって、平板状の金属部材と平板状の電気
絶縁性ガスケットとを交互に複数積層して構成され、該
金属部材および電気絶縁性ガスケットを積層方向に貫通
する主ガス流路が設けられ、さらに該金属部材のそれぞ
れに該主ガス流路から分岐して外表面に至る副ガス流路
が形成された積層体と、外部側のガス配管と主ガス流路
とを接続する主継手と、燃料電池スタックから延出され
た複数のガス配管と複数の副ガス流路とをそれぞれ接続
する副継手と、積層体を締結一体化する締結手段とを備
えているので、燃料電池スタックから延出されているガ
ス配管相互の電気絶縁性を確保しつつ、ピッチの小さい
ガス配管にも接続でき、ボルト等の部品点数を削減で
き、信頼性の高い、安価な、かつ、コンパクトな燃料電
池の電気絶縁ガス分配管が得られる。
【0046】この発明の第2の発明によれば、上記第1
の発明において、電気絶縁性ガスケットが、電気絶縁性
部材と、電気絶縁性部材を挟んで相対して配置された一
対のガスケットとから構成されているので、汎用部材を
使用でき、低コスト化を図ることができるとともに、ガ
スケットはガスシール性の機能のみを果たせばよく、ガ
スシール性を向上させることができる。
【0047】この発明の第3の発明によれば、上記第1
の発明において、電気絶縁性ガスケットが、電気絶縁性
無機材料を主成分とするガスケットであるので、ガスケ
ット1部品で電気絶縁性とガスシール性の機能を果た
し、部品点数の削減を図ることができる。
【0048】この発明の第4の発明によれば、上記第1
乃至第3のいずれかの発明において、締結手段が、積層
体の積層方向の両端にそれぞれ配された一対の加圧板
と、一対の加圧板に積層方向に挿通されたボルトと、ボ
ルトに螺着されて一対の加圧板同士を締着するナットと
から構成され、さらにボルトと積層体との間に断熱材を
介装したので、燃料電池の運転中において、ガス配管相
互の電気絶縁性を確保しつつ、積層体の締め付け力の低
下が抑えられ、ガスシール性を確保することができる。
【0049】この発明の第5の発明によれば、上記第1
乃至第3のいずれかの発明において、締結手段が、積層
体の積層方向の両端にそれぞれ配された一対の加圧板
と、一対の加圧板に積層方向に挿通されたボルトと、ボ
ルトに螺着されて一対の加圧板同士を締着するナットと
から構成され、一対の加圧板の少なくとも一方が、ボル
トとナットの締着により弾性変形するようになっている
ので、ガス配管相互の電気絶縁性を確保しつつ、積層体
の締め付け力の低下が抑えられ、ガスシール性を確保す
ることができる。
【0050】この発明の第6の発明によれば、上記第1
乃至第3のいずれかの発明において、締結手段が、積層
体の積層方向の両端にそれぞれ配された一対の加圧板
と、一対の加圧板に積層方向に挿通されたボルトと、ボ
ルトに螺着されて一対の加圧板同士を締着するナットと
から構成され、ボルトが金属部材の熱膨張係数より小さ
い熱膨張係数を有する材料で作製されているので、ガス
配管相互の電気絶縁性を確保しつつ、積層体の締め付け
力の低下が抑えられ、ガスシール性を確保することがで
きる。
【0051】この発明の第7の発明によれば、上記第1
乃至第3のいずれかの発明において、積層体が積層方向
に複数の積層体ブロックに分割され、複数の積層体ブロ
ックがそれぞれ締結手段により締結一体化され、さらに
複数の積層体ブロックのそれぞれの主ガス流路が主継手
により外部側のガス配管にそれぞれ接続されているの
で、高積層による各金属部材の部材精度による高さのバ
ラツキを緩和して面圧を均一にし、ガスシール性を確保
することができるとともに、積層体の組立を容易にする
ことができる。また、各積層体ブロック毎にガスの給排
の調節ができ、より均一で柔軟なガス供給が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電気絶縁ガス
分配管を適用した燃料電池を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電池絶縁ガス
分配管の構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電池絶縁ガス
分配管と燃料電池スタックとの連結部構造を示す構成図
である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る電池絶縁ガス
分配管を示す一部破断側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る電池絶縁ガス
分配管を示す一部破断側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係る電気絶縁ガス
分配管を適用した燃料電池を示す側面図である。
【図7】 従来の燃料電池の電気絶縁ガス配管を示す側
断面図である。
【図8】 従来の燃料電池の電気絶縁配管継手周りを示
す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池セル、5 燃料電池スタック、7a ガス
配管、18 外部側ガス供給配管(外部側のガス配
管)、19 外部側ガス排気配管(外部側のガス配
管)、20 金属部材、20a、21a 貫通孔(主ガ
ス流路)、20b 貫通孔(副ガス流路)、21 電気
絶縁性ガスケット、22 積層体、22a 積層体ブロ
ック、23 配管(副継手)、24 主継手、24a
フランジ(加圧板)、25 加圧板、26 ボルト(締
結手段)、27 ナット(締結手段)、31 ブランケ
ット断熱材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池セルを多数積層してなる燃料電
    池スタックの一側面から該燃料電池セルの複数セル毎に
    延出された複数のガス配管と外部側のガス配管とを接続
    する燃料電池の電気絶縁ガス分配管であって、 平板状の金属部材と平板状の電気絶縁性ガスケットとを
    交互に複数積層して構成され、該金属部材および電気絶
    縁性ガスケットを積層方向に貫通する主ガス流路が設け
    られ、さらに該金属部材のそれぞれに該主ガス流路から
    分岐して外表面に至る副ガス流路が形成された積層体
    と、 前記外部側のガス配管と前記主ガス流路とを接続する主
    継手と、 前記燃料電池スタックから延出された複数の前記ガス配
    管と複数の前記副ガス流路とをそれぞれ接続する副継手
    と、 前記積層体を締結一体化する締結手段とを備えたことを
    特徴とする燃料電池の電気絶縁ガス分配管。
  2. 【請求項2】 電気絶縁性ガスケットが、電気絶縁性部
    材と、前記電気絶縁性部材を挟んで相対して配置された
    一対のガスケットとから構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池の電気絶縁ガス分配管。
  3. 【請求項3】 電気絶縁性ガスケットが、電気絶縁性無
    機材料を主成分とするガスケットであることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池の電気絶縁ガス分配管。
  4. 【請求項4】 締結手段が、積層体の積層方向の両端に
    それぞれ配された一対の加圧板と、前記一対の加圧板に
    積層方向に挿通されたボルトと、前記ボルトに螺着され
    て前記一対の加圧板同士を締着するナットとから構成さ
    れ、さらに前記ボルトと積層体との間に断熱材を介装し
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    燃料電池の電気絶縁ガス分配管。
  5. 【請求項5】 締結手段が、積層体の積層方向の両端に
    それぞれ配された一対の加圧板と、前記一対の加圧板に
    積層方向に挿通されたボルトと、前記ボルトに螺着され
    て前記一対の加圧板同士を締着するナットとから構成さ
    れ、前記一対の加圧板の少なくとも一方が、前記ボルト
    と前記ナットの締着により弾性変形するようになってい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    燃料電池の電気絶縁ガス分配管。
  6. 【請求項6】 締結手段が、積層体の積層方向の両端に
    それぞれ配された一対の加圧板と、前記一対の加圧板に
    積層方向に挿通されたボルトと、前記ボルトに螺着され
    て前記一対の加圧板同士を締着するナットとから構成さ
    れ、前記ボルトが金属部材の熱膨張係数より小さい熱膨
    張係数を有する材料で作製されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料電池の電気絶縁
    ガス分配管。
  7. 【請求項7】 積層体が積層方向に複数の積層体ブロッ
    クに分割され、前記複数の積層体ブロックがそれぞれ締
    結手段により締結一体化され、さらに前記複数の積層体
    ブロックのそれぞれの主ガス流路が主継手により外部側
    のガス配管にそれぞれ接続されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料電池の電気絶縁
    ガス分配管。
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JP2007053043A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池のマニホールド構造およびその製造方法
JP2007214115A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Doosan Heavy Industries & Construction Co Ltd 間接内部改質器を備える溶融炭酸塩燃料電池
CN113614422A (zh) * 2019-03-29 2021-11-05 大阪瓦斯株式会社 电化学模块、电化学装置和能源系统
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