JP2000012068A - 燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池装置

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JP2000012068A
JP2000012068A JP10174752A JP17475298A JP2000012068A JP 2000012068 A JP2000012068 A JP 2000012068A JP 10174752 A JP10174752 A JP 10174752A JP 17475298 A JP17475298 A JP 17475298A JP 2000012068 A JP2000012068 A JP 2000012068A
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fuel cell
end plates
cell stack
outer end
end plate
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JP10174752A
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Tetsuya Yagi
哲也 八木
Toshio Shinoki
俊雄 篠木
Mitsuie Matsumura
光家 松村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、良好な面圧の均一性および部材
接触性を確保し、かつ、端板間のユニット化および配管
接続の容易性を確保した燃料電池装置を得る。 【解決手段】 上部および下部端板30、40は、燃料
電池積層物20の上下両端に位置する燃料電池セル1に
それぞれ接するように配置される薄板の平板からなる上
部および下部内端板31、41と、上部および下部内端
板31、41の外側にそれぞれ配置される上部および下
部外端板32、42とからなる。これらの上部および下
部外端板32、42は、それぞれ厚板の平板を複数の小
ブロック32a、42aに分割して構成されている。さ
らに、締付機構11による締付力が可撓性を有する部材
15を介して上部および下部外端板32、42に印加さ
れ、燃料電池積層体21が一体化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池装置に
関し、特に燃料電池セルを複数積層してなる燃料電池積
層体に所定の面圧を均一に与える燃料電池装置の端板構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、燃料電池セル
がセパレータ板を介して複数積層されてなる積層物の上
下両端部のそれぞれに端板を配置して構成された燃料電
池積層体と、該燃料電池積層体を端板を介して締着一体
化する締付機構とから構成されている。このような溶融
炭酸塩型燃料電池装置においては、燃料電池積層体への
均一な締め付け面圧の確保、各セル間の良好な部材接触
性の確保および組立・補修の容易性などの点で、特に端
板部の構造が重要となる。このことは、特に燃料電池の
大面積化および高積層化が進につれ顕著になる。以下、
従来の代表的な端板構造に付いて説明する。
【0003】図8は例えば特開平5−225997号公
報に記載された従来の燃料電池装置を示す側面図であ
る。図8において、1は燃料電池セル(以下、セルと称
す)、2はセル1を複数積層してなる燃料電池積層物、
5は上部端板3と下部端板4とを積層物2の上下両端に
それぞれ配置してなる燃料電池積層体である。11は燃
料電池積層体5を締着一体化する締付機構であり、この
締付機構11は上部締付板6、下部締付板7、締付ロッ
ド8、締付ナット9および加圧バネ10から構成されて
いる。12は燃料電池積層物2内に流通する反応ガスを
外部と流通するための配管を設置するためのガスヘッ
ダ、13は各セル1の電池反応部に反応ガスを供給し、
電池反応後のガスを排出するために燃料電池積層物2内
に形成したマニホールドである。
【0004】ここで、セル1は、炭酸塩が含浸された電
解質マトリクスをカソードとアノードとの両電極により
両面から挟み込んで構成され、さらにカソードに酸化ガ
スを供給する流路とアノードに燃料ガスを供給する流路
とが形成されている。このセル1がセパレータ板を介し
て複数積層されて燃料電池積層物2を形成している。こ
の積層物2内には、酸化ガスの給排用マニホールド13
が電池反応周辺部で各セル1を貫通するように形成さ
れ、各セル1のカソード側の電池反応部に酸化ガスを供
給し、電池反応後のガスを排出できるようになってお
り、同様に、燃料ガスの給排用マニホールド13が電池
反応周辺部で各セル1を貫通するように形成され、各セ
ル1のアノード側の電池反応部に燃料ガスを供給し、電
池反応後のガスを排出できるようになっている。
【0005】このように構成された従来の燃料電池装置
においては、上部および下部端板3、4を積層物2の上
下にそれぞれ配置し、さらに上部および下部締付板6、
7を上部および下部端板3、4の上下にそれぞれ配置
し、上部および下部締付板6、7同士を締付ロッド8で
つなぎ、各締付ロッド8の両端に螺合された締付ナット
9で均等に締め付けることにより、上部および下部端板
3、4を介して積層物2に均一な締付力を付与させて積
層体5を一体化している。ここで、上部締付板6と締付
ナット9との間に加圧バネ10を介装させることによ
り、積層物2の高さの変化に追従させるようになってい
る。また、上部および下部端板3、4は、端板3、4間
に配置されるセル1のハンドリング性を高めるため、セ
ル1内に供給する反応ガスの流路を確保するため、さら
には締付機構11からの締付力を均等に分散してセル1
面内に伝達するために厚板としている。
【0006】図9は例えば特開平5−225997号公
報に記載された従来の燃料電池装置を示す側面図であ
る。図9に示される燃料電池装置では、薄板で構成され
た上部および下部端板3a、4aを積層物2の上下にそ
れぞれ配置し、かつ、高温でも弾性を有するセラミック
断熱材14を上部および下部端板3a、4aの上下にそ
れぞれ配置し、さらに上部および下部締付板6、7をセ
ラミック断熱材14の上下にそれぞれ配置し、上部およ
び下部締付板6、7同士を締付ロッド8でつなぎ、各締
付ロッド8の両端に螺合された締付ナット9で均等に締
め付けることにより、上部および下部端板3a、4aと
セラミック断熱材14とを介して積層物2に均一な締付
力を付与させて積層体5を一体化している。
【0007】すなわち、上部および下部端板3a、4a
は、セル1およびセパレータ板による積層物2の高さ方
向の寸法ばらつきや端板3a、4a自身の歪み(加工歪
み、熱歪みなど)に対して、締付板6、7を介しての締
付力でも平らになるようなフレキシビリティを持たせた
薄いものである。上部および下部端板3a、4aは板厚
を15mm以下とした薄板でフレキシビリティを持たせ
てあり、しかも高温弾性を有する断熱材14の弾性を利
用して締め付けているので、端板3a、4aは締付力に
より平らになることができる。これにより、積層物2は
電池反応面の全面にわたって均一な締付力が得られ、電
池性能を向上させることができる。また、端板3a、4
aが薄板であることにより、平面方向の熱の流れが小さ
くなるので、端板3a、4aおよびセル1の積層方向に
直交する平面における温度分布の改善が図られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池装置は
以上のように、厚みの厚い剛性の大きい端板3、4を用
いたものと、厚みの薄い柔軟性に富む端板3a、4aを
用いたものとがある。両者の差異は、端板が満たすべき
下記の機能の中で、いずれの機能に重点を置くかで生じ
てくる。A:セル1およびセパレータ板よりなる積層物
2を挟み、締付機構11により印加される面圧を均一に
積層物2に伝える。B:積層物2の上下両端のセル1と
良好な電池接触を確保する。C:外部に接続する反応ガ
ス配管と積層物2の内部に設けられるガスマニホールド
とを接続する。(内部マニホールド方式のみ)D:端板
間で積層物2の簡易締め付け(面圧0.5kgf/cm
程度以上)を行い、組立あるいは補修を容易化する。
E:1〜2m級の大面積電池に対しても、面の加工精
度、コスト、追随性、厚みにおいて作製上無理のない構
造を有すること。
【0009】上記A、C、Dの機能を簡素な構造で達成
するには、厚板からなる端板3、4の採用が合理的であ
る。しかしながら、厚板からなる端板3、4を用いた積
層体5では、上記B、Eの機能の達成は、本電池の実用
的なサイズと考えられている大面積(例えば0.5m
以上)・高積層な燃料電池装置において難しい。一方、
上記B、Eの機能の達成には、薄板からなる端板3a、
4aが望ましい。この場合、逆に上記C、Dの機能の達
成が難しくなる。
【0010】ついで、図8に示される従来構造の燃料電
池装置における問題点を説明する。燃料電池積層体5の
高さは例えば1〜数m程度であり、構成部品の厚さのば
らつきに加え、運転時における燃料電池積層物2の面内
に存在する温度分布(100〜150℃程度の面内温度
差)に起因する構成部材の熱膨張量の違いにより、積層
物2の高さが積層物2面内の位置により異なる、即ち積
層物2内で高さのばらつきが生じる。さらに、運転条件
の変化等により電池面内に生じる温度分布が経時的に変
化し、特に電池材料の厚み収縮が高温度領域で顕著とな
るので、積層物2面内の各位置における積層物2の高さ
が経時的に変化することになり、この積層物2内での高
さのばらつきは経時的にも変化する。
【0011】このような積層物2内での高さのばらつき
は、最大1〜数mm程度となり、厚板の端板3、4(厚
みが数十mm)では追随できない。標準的な締め付け面
圧(1〜3kgf/cm)での端板の追随性は、端板
が幅:1m、長さ:1m、厚み:60mmの寸法とした
場合、最大0.5mm程度である。その結果、端板3、
4と端板3、4に隣接するセル1との間のコンタクトが
部分的に失われ、セル電圧が低下するという問題が生じ
てしまう。そして、このセル電圧の低下の度合いは、図
10に示されるように、材料の経時的なクリープや熱サ
イクル(例えば、動作温度である650℃と室温との間
の熱サイクル)の蓄積等により、運転時間とともに増大
する。なお、図10は、積層体5内の中央部および端部
に位置するセルのセル電圧と運転時間との関係を示して
いる。また、厚板の端板3、4が積層物2内で発生する
高さのばらつきに追随できないことから、セル1面の一
部の領域で面圧が低下し、ガスシール性が低下するとい
う問題を生じてしまう。さらに、部材が大型化した場合
には、端板3、4が厚板であるがゆえに端板1枚当たり
の重量が大きくなり、工作設備も限定され、十分な面精
度の達成が困難となり、コストが高くなる等の問題が生
じてしまう。一般的な厚板を用いた端板3、4の製造に
際しては、厚板の表面研削、シールプレートの接合、ア
ルミの塗布および熱処理等の防食処理等の多くの加工工
程が必要となる。一方、1〜2m級の端板3、4は、
重量的には1.5〜3トン程度、寸法的には長辺で2〜
3m程度となる。このような重量物に上述の多様な加工
工程を施すには、利用可能な製造設備の制限、工作機械
の加工精度、製造コストの面で問題点が多い。
【0012】つぎに、図9に示される従来構造の燃料電
池装置における問題点を説明する。この従来例では、均
一な締め付け面圧や良好な部材接触を保つように端板3
a、4aの厚みをできるだけ薄く設計するもので、端板
3a、4aの持つ柔軟性により上記B、Eの機能を達成
している。しかしながら、薄板の端板3a、4aを用い
た燃料電池装置では、端板3a、4aに設置する接続配
管の取り出しや固定が寸法上あるいは強度上困難とな
り、上記Cの機能の達成が難しい。さらに、端板3a、
4aの持つ柔軟性により、端板3a、4aを介しての積
層体5の締め付けが難しくなる。
【0013】端板3a、4aにより積層物2を挟持して
なる積層体ユニットを複数個積層して燃料電池積層体5
を構成している燃料電池装置においては、この端板3
a、4aを介しての積層物2の締め付け(簡易締め付
け)が可能であるか否かは、積層体5の組立の簡便さや
補修の可否と大きな関連がある。溶融炭酸塩型燃料電池
では、一旦高温で動作を開始した後降温し、室温におい
て締め付け面圧を開放すると、電解質マトリクスにひび
割れが発生し、電池運転が不可能となる。一方、適切な
面圧(例えば、0.5〜数kgf/cm)で締め付け
が可能であるようにすれば、一対の端板3a、4a間で
積層物2を締め付けることにより、運転前後に拘わらず
室温で積層体ユニット単位での取り扱い(組み込みや撤
去)が可能となる。例えば、端板3a、4ba間に数十
〜百セルを挟持してなる積層体ユニットを複数ユニット
積層し、全体として数百セルを含む燃料電池装置におい
て一部のセルに不良が発生した場合、不良セルを含む積
層体ユニットをユニット毎交換あるいは撤去でき、残る
電池部分は運転可能にできる。
【0014】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、燃料電池積層体の発電出力を実
用的な範囲(例えば、数百kW)まで増すために電池自
身を大面積化あるいは高積層化した場合でも、端板の柔
軟性に起因する良好な面圧の均一性および部材接触性の
機能と、端板の剛性に起因する端板間のユニット化およ
び配管接続の容易性の機能とを兼ね備えた燃料電池装置
を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料電池
装置は、カソードおよびアノードにより電解質マトリク
スを挟持してなる燃料電池セルをセパレータ板を介して
複数積層して構成された燃料電池積層物の上下両端に、
それぞれ上部および下部端板を配置して構成された燃料
電池積層体と、上記上部および下部端板を介して上記燃
料電池積層体を締め付け一体化する締付機構とを備えた
燃料電池装置において、上記上部および下部端板は、上
記燃料電池積層物の上下両端に位置する燃料電池セルに
それぞれ接するように配置される薄板の平板からなる上
部および下部内端板と、該上部および下部内端板の外側
にそれぞれ配置される上部および下部外端板とからな
り、上記上部および下部外端板は、それぞれ厚板の平板
を複数の小ブロックに分割して構成され、さらに、上記
締付機構による締付力が可撓性を有する部材を介して上
記上部および下部外端板に印加されるようになっている
ものである。
【0016】また、上記燃料電池セルの電極面積が50
00cm以上であり、上記上部および下部内端板の厚
みが0.1mm以上、15mm以下としたものである。
【0017】また、上記燃料電池積層体が、上記上部お
よび下部端板を上記燃料電池積層物の上下両端にそれぞ
れ配置して構成された燃料電池積層体ユニットを複数積
層して構成されているものである。
【0018】また、上記小ブロックは、長手方向が上記
燃料電池積層体内を流通する酸化ガスの流れ方向に対し
て直交する長尺形状に形成されているものである。
【0019】また、上記各小ブロックは、それぞれ上記
燃料電池積層物の任意の一組の対向する側面から外方に
延出し、かつ、上記燃料電池セルの積層方向で相対する
小ブロック同士が上記燃料電池積層物の側面からの延出
部で締め付け可能に構成されているものである。
【0020】また、上記上部外端板を構成する複数の小
ブロック同士および上記下部外端板を構成する複数の小
ブロック同士が、それぞれ上記燃料電池セルの積層方向
と直交する方向の動きを制限し、かつ、上記燃料電池セ
ルの積層方向の動きを許容する位置決め機構により連結
されているものである。
【0021】また、上記上部および下部内端板と上記上
部および下部外端板との間にそれぞれ可撓性を有する部
材が介装されているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る燃
料電池装置を示す側面図である。図1において、セル1
がセパレータ板を介して複数積層されて燃料電池積層物
20を形成している。この積層物20の上下両端にそれ
ぞれステンレスからなる上部端板30および下部端板4
0を配置して燃料電池積層体21を形成している。さら
に、セラミック断熱材14を上部および下部端板30、
40の上下にそれぞれ可撓性を有する部材15を介して
配置し、さらに上部および下部締付板6、7をセラミッ
ク断熱材14の外側にそれぞれ配置し、上部および下部
締付板6、7同士を締付ロッド8でつなぎ、各締付ロッ
ド8の両端に螺合された締付ナット9で均等に締め付け
ることにより、上部および下部端板30、40を介して
積層物20に均一な締付力を付与させて積層体21を一
体化して燃料電池装置が構成されている。
【0023】この積層物20内には、酸化ガスの給排用
マニホールド13が電池反応周辺部で各セル1を貫通す
るように形成され、各セル1のカソード側の電池反応部
に酸化ガスを供給し、電池反応後のガスを排出できるよ
うになっており、同様に、燃料ガスの給排用マニホール
ド13が電池反応周辺部で各セル1を貫通するように形
成され、各セル1のアノード側の電池反応部に燃料ガス
を供給し、電池反応後のガスを排出できるようになって
いる。また、各マニホールド13の外部に面する部分に
は、各反応ガスの混合または外部への漏洩を防ぐための
シールを形成させている。また、加圧バネ10が締付板
6、7と締付ナット9との間に介装され、積層物20の
高さの変化に追従できるようになっている。また、セラ
ミック断熱材14は、約650℃の高温となる積層体2
1からの熱を遮るのに十分な厚さに形成されている。な
お、上部締付板6、下部締付板7、締付ロッド8、締付
ナット9および加圧バネ10から締付機構11が構成さ
れている。
【0024】ここで、上部端板30は、上部内端板31
と上部外端板32とから構成され、下部端板40は、下
部内端板41と下部外端板42とから構成されている。
そして、上部内端板31および下部内端板41は、それ
ぞれ薄い平板で構成され、積層物20の上下端に位置す
るセル1にそれぞれ接するように配設されて積層体21
内に流通する各反応ガスを密閉する。一方、上部外端板
32および下部外端板42は、それぞれ厚い平板を複数
の小ブロック32a、42aに均等に分割して構成さ
れ、上部内端板31および下部内端板41の外側に配設
されている。また、上部外端板32には、外部より積層
体21内に反応ガスを供給する配管16が接続されてい
る。さらに、上部内端板31および上部外端板32に
は、積層体21内部に形成された各マニホールド13上
の位置に反応ガスが流通できる流路を形成している。
【0025】このように構成された燃料電池装置では、
上部内端板31および下部内端板41が薄い平板に形成
されているので、構成部品の厚さのばらつきにより発生
する積層物20面内での高さのばらつき、運転時におけ
る積層物20の面内に存在する温度分布に起因する構成
部材の熱膨張量の違いにより発生する積層物20面内で
の高さ方向の変位、さらには運転条件の変化等により経
時的に発生する積層物20面内での高さ方向の変位に対
して上部内端板31および下部内端板41が柔軟に追随
できる。また、上部外端板32および下部外端板42が
厚板の平板を複数の小ブロック32a、42aに分割し
て構成されているので、同じ板厚の1枚で構成される端
板3、4と比較して、積層物20の高さ方向の変位に対
して、各小ブロック32a、42a間に滑りを生じさせ
ることで厚板とすることに起因する曲げの制限を受け
ず、積層物20に接する上部内端板31および下部内端
板41の変位に追従することができ、上部および下部内
端板31、41と上部および下部外端板32、42との
間に隙間が発生することが抑えられる。さらに、セラミ
ック断熱材14と上部および下部外端板32、42との
間に可撓性を有する部材15が介装されているので、各
小ブロック32a、42a間の滑りに起因してセラミッ
ク断熱材14と上部および下部外端板32、42との間
に生じる隙間を部材15が吸収する。その結果、積層体
21を大面積化および高積層化した場合でも、締付機構
11からの締付力が初期的にも、経時的にも積層物20
に均一に印加され、良好な面圧の均一性および部材接触
性が長期的に確保され、接触抵抗の増加や反応ガスの漏
洩を防ぐことができる。
【0026】また、上部外端板32および下部外端板4
2が厚板の平板を複数の小ブロック32a、42aに均
等に分割して構成されているので、小ブロック32a、
42aの代表長さが1枚で構成される端板3、4に比べ
て短くなり、上部外端板32および下部外端板42の上
下に生じる温度差による外端板自体の反りを少なくで
き、その点においても良好な面圧の均一性および部材接
触性を長期的に確保できる。また、上部外端板32およ
び下部外端板42が平板を複数の小ブロック32a、4
2aに分割して構成されているので、上部外端板32お
よび下部外端板42の厚板化が可能となり、大容量化し
た燃料電池に要する反応ガスを供給可能な大口径の配管
16を接続できる。
【0027】ここで、部材15は、運転時の積層体21
の温度(約650℃)に耐えられる耐熱性と可撓性を有
する材料であればよく、例えば、図2に示されるよう
に、10mm程度の厚さで面圧2kgf/cmを与え
ると、2〜3mm程度の縮みを持つセラミッククロスが
用いられる。この部材15は、積層物20の高さ方向の
変位に追従して曲がりを生じた外端板32、42と積層
物20の高さ方向の変位に追従しない断熱材14との間
に生じる隙間に対して吸収材として機能し、締付機構1
1からの締付力を均一に積層体21に与えるように作用
する。
【0028】なお、上記実施の形態1では、上部端板3
0および下部端板40が、薄板の平板からなる上部内端
板31および下部内端板41と、厚板の平板を複数の小
ブロック32a、42aに均等に分割して構成されてい
る上部外端板32および下部外端板42とから構成され
ているものとしているが、上部端板30および下部端板
40のいずれか一方を、薄板の平板からなる内端板と、
厚板の平板を複数の小ブロックに分割して構成されてい
る外端板とから構成し、他方を、従来の厚板の平板から
なる1枚の端板で構成してもよい。この場合、簡素な構
成で上記実施の形態1の効果に近い効果が得られる。ま
た、上記実施の形態1では、上部外端板32および下部
外端板42は、厚板の平板を複数の小ブロック32a、
42aに均等に分割して構成されているものとしている
が、上部外端板32および下部外端板42は、必ずしも
厚板の平板を均等に分割して構成する必要はなく、小ブ
ロックの形状が異なるように構成しても、同様の効果が
得られる。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1では、上
部および下部内端板31、41の柔軟性が重要である
が、上部および下部内端板31、41の厚みを適切に規
定することにより確実な柔軟性が得られ、本発明の効果
を十分発揮することができる。材料力学の一般理論によ
ると、板材の柔軟性は代表長さ(例えば矩形の長辺)の
3乗に比例して増大する。一方、加工時の平面度は板材
の代表長さの1次に概略比例して低下する。また、熱歪
み寸法は板材の代表長さの2次に比例して増大する。逆
に言えば、加工時の平面度や熱歪みを吸収するために必
要な内端板31、41の柔軟性は、端板の代表長さの1
次ないし2次に比例して増大する。以上の効果を総合す
ると、端板の代表寸法の増大に伴い、必要な柔軟性を保
ちながら内端板31、41の板材の許容厚みを大きくす
ることが可能である。
【0030】具体的には、燃料電池装置の実用的な電池
面積である出力面積0.5m級以上のセル1において
は、電池部の長辺の代表長さが0.8〜1.0m程度で
あり、上記実施の形態1による燃料電池装置において
は、内端板31、41の厚さが15mm以下であるよう
に設計することが好ましい。内端板31、41の厚さを
15mm以下として燃料電池装置を作製したところ、内
端板31、41そのものの柔軟性により、電池面圧の締
付力(1〜3kgf/cm)以下の締付力で柔軟に積
層物20の高さ方向の変位に追随できることが確認でき
た。また、内端板31、41の厚さを薄くしすぎると、
耐久性が低下してしまうことから、内端板31、41の
厚みは0.1mm以上であることが好ましい。
【0031】実施の形態3.上記実施の形態1では、セ
ル1がセパレータ板を介して複数積層されて燃料電池積
層物20を形成し、この積層物20の上下両端にそれぞ
れ上部端板30および下部端板40を配置して燃料電池
積層体21を構成しているので、高積層化した場合に
は、積層体21の高さが数mにも及び、組立および補修
における取り扱いが極めて煩雑となるという不具合を生
じる。この実施の形態3では、図3に示されるように、
セル1の数が制限された積層物20を上部および下部端
板30、40で挟持して燃料電池積層体ユニット21a
を構成し、該積層体ユニット21aを複数ユニット積層
して燃料電池積層体21を構成している。この積層体2
1は、その両端に部材15を介して断熱材14が配置さ
れ、締付機構11により締着一体化される。
【0032】この実施の形態3によれば、積層体21が
複数の積層体ユニット21aから構成されているので、
高積層化した場合でも、組立および補修における取り扱
いが積層体ユニット21a単位となり、組立および補修
の作業性を著しく向上させることができる。また、一部
のセルに不良が発生した場合でも、不良セルを含む積層
体ユニット21aをユニット毎交換あるいは撤去でき、
残る電池部分は運転可能にできる。
【0033】実施の形態4.上記実施の形態1では、上
部および下部端板30、40が平面方向(セル1の積層
方向に直交する面)においてセル1と同程度の大きさに
形成されているが、この実施の形態4では、上部および
下部端板30、40を構成する上部および下部外端板3
2、42の各小ブロック32a、42aの長さがセル1
の1辺の長さより長く形成され、各小ブロック32a、
42aの両端に通し穴が穿設されている。
【0034】この実施の形態4では、図4に示されるよ
うに、各小ブロック32a、42aが両端を積層物20
および上部および下部内端板31、41から外方に延出
するように配置され、ネジ棒50を相対する各小ブロッ
ク32a、42aの通し穴に挿通させ、通し穴から延出
するネジ棒50にナット51を螺着し、ネジ棒50とナ
ット51との簡易締め付けにより相対する小ブロック3
2a、42a同士を締め付けて積層体21を一体化して
いる。この簡易締め付けされた積層体21の両端に部材
15を介して断熱材14を配置し、その後締付機構11
の締め付けにより、積層体21、部材15および断熱材
14を締着一体化する。ついで、ネジ棒50およびナッ
ト51を取り外し、燃料電池装置が組み立てられる。従
って、燃料電池運転時には、短絡等で運転の妨げとなら
ない。また、燃料電池装置が室温時(停止時)に、積層
体21をネジ棒50およびナット51により簡易締め付
けし、その後締付機構11を取り外して、面圧を確保し
た状態で積層体21を一体化した状態で運搬できる。
【0035】この実施の形態4によれば、積層体21を
1単位として締め付け一体化できるので、積層体21の
単位での取り扱いが可能となり、運搬性、設置性が容易
となり、組立および補修の作業性を向上させることがで
きる。
【0036】なお、この実施の形態4は、上記実施の形
態1による燃料電池装置に適用しているが、上記実施の
形態3の燃料電池装置に適用してもよい。この場合、積
層体ユニット21a単位での取り扱いが簡易となり、組
立・補修の作業性がさらに向上される。つまり、組立て
時には、予め積層体ユニット21aを簡易締め付けによ
り一体化することにより、高積層の燃料電池装置の組立
作業性が向上される。また、不良セルが発生した場合に
は、積層体21が締付機構11により締め付けられてい
る状態で、各積層体ユニット21aを簡易締め付けによ
り一体化し、その後締付機構11による締め付けを解除
し、不良セルを含む積層体ユニット21aを取り外すこ
とができる。そして、簡易締め付けされた新たな積層体
ユニット21aを挿入し、あるいは不良セルを含む積層
体ユニット21aを取り除いた状態で、積層体21全体
を締付機構11により締め付けて補修を終了する。従っ
て、正常な積層体ユニット21aは補修作業中に面圧が
保たれており、セル1間の良好な部材接触性が確保され
る。
【0037】実施の形態5.この実施の形態5では、図
5に示されるように、ピン54が各小ブロック32a、
42aの両端面に立設され、連結板55がその両端側に
穿設された長穴55aにピン54を遊嵌させて隣り合う
小ブロック間に架設されている。ピン54と連結板55
とから位置決め機構53が構成されている。ここで、図
示していないが、ピン54の先端が径大とされ、連結板
55の抜けが防止されている。なお、他の構成は上記実
施の形態1と同様に構成されている。
【0038】この実施の形態5では、ピン54が連結板
55の長手方向を上下方向とする長穴55aに遊嵌され
ているので、各小ブロック32a(42a)は上下方向
の移動が許容され、かつ、連結方向(セル1の積層方向
と直交する方向)の移動が制限される。つまり、各小ブ
ロック32aがセル1の積層方向(上下方向)の移動を
許容し、セル1の積層方向と直交する方向の移動を制限
する位置決め機構53により互いに連結一体化され、同
様に各小ブロック42aがセル1の積層方向(上下方
向)の移動を許容し、セル1の積層方向と直交する方向
の移動を制限する位置決め機構53により互いに連結一
体化されている。そこで、が面内のある位置で上下方向
(高さ方向)に変位すると、変位した位置上に存在する
小ブロックはピン54が連結判55の長穴55aに案内
されて上部内端板31および下部内端板41の変位に追
随して上下動する。
【0039】この実施の形態5によれば、各小ブロック
32a(42a)が位置決め機構53により互いに連結
されているので、各小ブロック32a(42a)は上部
内端板31および下部内端板41の変位に追随でき、良
好な面圧の均一性および部材接触性が保持される。ま
た、運転条件の変化で温度変化の繰り返しが積層体21
に加えられても、位置決め機構53によりセル1の積層
方向と直交する方向の小ブロック32a(42a)のず
れが抑えられ、長期にわたって安定した部材接触性およ
びガスシール性が得られる。また、組立て時に小ブロッ
ク32a(42a)の群を一体物として取り扱え、組立
作業性を向上させることができる。
【0040】なお、位置決め機構53は、ピン54と連
結盤5とから構成されるものに限らず、セル1の積層方
向(上下方向)の移動を許容し、かつ、セル1の積層方
向と直交する方向の移動を制限するものであればよい。
【0041】実施の形態6.上記実施の形態1では、部
材15を上部および下部外端板32、42と断熱材14
との間に介装するものとしているが、この実施の形態6
では、さらに部材15を上部および下部外端板32、4
2と上部および下部内端板31、41との間にも介装さ
せるものとしている。なお、他の構成は上記実施の形態
1と同様に構成されている。
【0042】この実施の形態6によれば、図6に示され
るように、上部および下部外端板32、42と上部およ
び下部内端板31、41との間に介装された部材15
が、加工精度や熱歪み等により外端板32、42と内端
板31、41との間に生じる隙間を吸収するように機能
し、より均一に面圧を与えることができ、接触抵抗が低
減され、電池特性を向上できる。
【0043】実施の形態7.この実施の形態7では、各
小ブロック32a、42aの長手方向が酸化ガスの流れ
方向に対して直交するように平板を均等に分割して形成
されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様
に構成されている。
【0044】燃料電池装置では、発電で生じる熱が酸化
ガスの流れにより除去されており、図7に示されるよう
に、酸化ガス入り口から酸化ガス出口に向かって温度分
布が存在している。つまり、酸化ガス入り口からほぼ中
央部までの温度分布は酸化ガスの流れ方向に大きく変化
し、中央部から酸化ガス出口までの温度分布は比較的平
坦となっている。また、酸化ガスの流れ方向と直交する
方向の温度分布は小さい。この実施の形態7では、小ブ
ロック32a、42aがその長手方向を酸化ガスの流れ
方向に対して直交するよう配列されているので、各小ブ
ロック32a、42a内に生じる温度分布は小さく、各
小ブロック32a、42a自体の反りが減少し、均一に
面圧を与えることができ、接触抵抗の増加やガスリーク
を防ぐことができる。
【0045】ここで、各小ブロック32a、42aは平
板を均等に分割して構成しているが、燃料電池の温度分
布を考慮して、温度分布の比較的平坦な部分は幅を広
く、温度分布が大きく変化する部分(酸化ガス入り口近
傍)は幅を狭くするなど、積層物20の高さの不均一要
因の存在に応じて好ましい分割の構成を適宜選択するこ
とにより、積層体21により均一な面圧を与えることが
できる。
【0046】なお、上記各実施の形態では、燃料電池積
層体内にマニホールドを形成する内部マニホールド方式
の燃料電池装置に適用するものとして説明しているが、
燃料電池積層体側面にマニホールドを形成する外部マニ
ホールド方式の燃料電池装置に適用しても同様の効果が
得られる。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】この発明によれば、カソードおよびアノー
ドにより電解質マトリクスを挟持してなる燃料電池セル
をセパレータ板を介して複数積層して構成された燃料電
池積層物の上下両端に、それぞれ上部および下部端板を
配置して構成された燃料電池積層体と、上記上部および
下部端板を介して上記燃料電池積層体を締め付け一体化
する締付機構とを備えた燃料電池装置において、上記上
部および下部端板は、上記燃料電池積層物の上下両端に
位置する燃料電池セルにそれぞれ接するように配置され
る薄板の平板からなる上部および下部内端板と、該上部
および下部内端板の外側にそれぞれ配置される上部およ
び下部外端板とからなり、上記上部および下部外端板
は、それぞれ厚板の平板を複数の小ブロックに分割して
構成され、さらに、上記締付機構による締付力が可撓性
を有する部材を介して上記上部および下部外端板に印加
されるようになっているので、燃料電池積層体の発電出
力を実用的な範囲(例えば、数百kW)まで増すために
電池自身を大面積化あるいは高積層化した場合でも、端
板の柔軟性に起因する良好な面圧の均一性および部材接
触性の機能と、端板の剛性に起因する端板間のユニット
化および配管接続の容易性の機能とを兼ね備えた燃料電
池装置が得られる。
【0049】また、上記燃料電池セルの電極面積が50
00cm以上であり、上記上部および下部内端板の厚
みが0.1mm以上、15mm以下としたので、電池自
身を大面積化した場合でも、上部および下部内端板と燃
料電池セルとの良好な接触を保つことが可能となり、接
触抵抗の増加およびガスリークを防ぐことができる。
【0050】また、上記燃料電池積層体が、上記上部お
よび下部端板を上記燃料電池積層物の上下両端にそれぞ
れ配置して構成された燃料電池積層体ユニットを複数積
層して構成されているので、燃料電池積層体ユニット単
位での取り扱いができ、電池組立および補修の作業性を
向上させることができる。
【0051】また、上記小ブロックは、長手方向が上記
燃料電池積層体内を流通する酸化ガスの流れ方向に対し
て直交する長尺形状に形成されているので、接触抵抗の
増加およびガスリークを防ぐことができる。
【0052】また、上記各小ブロックは、それぞれ上記
燃料電池積層物の任意の一組の対向する側面から外方に
延出し、かつ、上記燃料電池セルの積層方向で相対する
小ブロック同士が上記燃料電池積層物の側面からの延出
部で締め付け可能に構成されているので、燃料電池積層
体単位で面圧を保持した状態で取り扱うことができ、電
池組立および補修の作業性を向上させることができる。
【0053】また、上記上部外端板を構成する複数の小
ブロック同士および上記下部外端板を構成する複数の小
ブロック同士が、それぞれ上記燃料電池セルの積層方向
と直交する方向の動きを制限し、かつ、上記燃料電池セ
ルの積層方向の動きを許容する位置決め機構により連結
されているので、長期にわたって電池構成部品の接触性
およびガスシール性を維持し、かつ、組立および補修を
容易にすることができる。
【0054】また、上記上部および下部内端板と上記上
部および下部外端板との間にそれぞれ可撓性を有する部
材が介装されているので、接触抵抗を低減し、電池特性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る燃料電池装置
を示す側面図である。
【図2】 可撓性を有する部材の加圧力と縮みとの関係
を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る燃料電池装置
を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る燃料電池装置
を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る燃料電池装置
を示す側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係る燃料電池装置
の要部を示す側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係る燃料電池装置
における酸化ガスの流れ方向における温度分布を示す図
である。
【図8】 従来の燃料電池装置の一例を示す側面図であ
る。
【図9】 従来の燃料電池装置の他の例を示す側面図で
ある。
【図10】 従来の燃料電池装置におけるセル電圧の経
時変化を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料電池セル、11 締付機構、15 可撓性を有
する部材、20 燃料電池積層物、21 燃料電池積層
体、21a 燃料電池積層体ユニット、30上部端板、
31 上部内端板、32 上部外端板、32a 小ブロ
ック、40下部端板、41 下部内端板、42 下部外
端板、42a 小ブロック、53位置決め機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 光家 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA05 CC03 CX08 HH02 HH03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソードおよびアノードにより電解質マ
    トリクスを挟持してなる燃料電池セルをセパレータ板を
    介して複数積層して構成された燃料電池積層物の上下両
    端に、それぞれ上部および下部端板を配置して構成され
    た燃料電池積層体と、上記上部および下部端板を介して
    上記燃料電池積層体を締め付け一体化する締付機構とを
    備えた燃料電池装置において、 上記上部および下部端板は、上記燃料電池積層物の上下
    両端に位置する燃料電池セルにそれぞれ接するように配
    置される薄板の平板からなる上部および下部内端板と、
    該上部および下部内端板の外側にそれぞれ配置される上
    部および下部外端板とからなり、 上記上部および下部外端板は、それぞれ厚板の平板を複
    数の小ブロックに分割して構成され、 さらに、上記締付機構による締付力が可撓性を有する部
    材を介して上記上部および下部外端板に印加されるよう
    になっていることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 【請求項2】 上記燃料電池セルの電極面積が5000
    cm以上であり、上記上部および下部内端板の厚みが
    0.1mm以上、15mm以下であることを特徴とする
    請求項1記載の燃料電池装置。
  3. 【請求項3】 上記燃料電池積層体が、上記上部および
    下部端板を上記燃料電池積層物の上下両端にそれぞれ配
    置して構成された燃料電池積層体ユニットを複数積層し
    て構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料
    電池装置。
  4. 【請求項4】 上記小ブロックは、長手方向が上記燃料
    電池積層体内を流通する酸化ガスの流れ方向に対して直
    交する長尺形状に形成されていることを特徴とする請求
    項1または請求項3記載の燃料電池装置。
  5. 【請求項5】 上記各小ブロックは、それぞれ上記燃料
    電池積層物の任意の一組の対向する側面から外方に延出
    し、かつ、上記燃料電池セルの積層方向で相対する小ブ
    ロック同士が上記燃料電池積層物の側面からの延出部で
    締め付け可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1、請求項3および請求項4のいずれかに記載の燃料電
    池装置。
  6. 【請求項6】 上記上部外端板を構成する複数の小ブロ
    ック同士および上記下部外端板を構成する複数の小ブロ
    ック同士が、それぞれ上記燃料電池セルの積層方向と直
    交する方向の動きを制限し、かつ、上記燃料電池セルの
    積層方向の動きを許容する位置決め機構により連結され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項3および請求
    項4のいずれかに記載の燃料電池装置。
  7. 【請求項7】 上記上部および下部内端板と上記上部お
    よび下部外端板との間にそれぞれ可撓性を有する部材が
    介装されていることを特徴とする請求項1、請求項3お
    よび請求項4のいずれかに記載の燃料電池装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273113A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyota Motor Corp マルチセルモジュールおよび燃料電池スタック
JP2017107644A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 高温動作型燃料電池

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