JPH0929341A - 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置 - Google Patents

板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0929341A
JPH0929341A JP18717495A JP18717495A JPH0929341A JP H0929341 A JPH0929341 A JP H0929341A JP 18717495 A JP18717495 A JP 18717495A JP 18717495 A JP18717495 A JP 18717495A JP H0929341 A JPH0929341 A JP H0929341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
horizontal
bending
sensor
plate material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18717495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3483665B2 (ja
Inventor
Junichi Koyama
純一 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP18717495A priority Critical patent/JP3483665B2/ja
Publication of JPH0929341A publication Critical patent/JPH0929341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3483665B2 publication Critical patent/JP3483665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材の表面粗さの影響を受けることなく正確
な曲げ角度を検出することのできる板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 パンチPおよびダイDを相対的に接近さ
せることにより板材Wに曲げ加工を行なう際に、板材W
を介してダイDの溝肩部DSに作用する押圧力の鉛直成
分Vfおよび水平成分Hfを測定し、この測定された鉛
直成分Vfおよび水平成分Hfから合力を求め、この合
力の方向から板材Wの折曲げ角度を求める。このため、
鉛直成分Vfを鉛直センサ19が測定し、水平センサ5
が前記水平成分Hfを測定する。演算部7が測定信号を
受けて、前記鉛直成分Vfおよび水平成分Hfの合力を
求めると共にこの合力の方向から板材Wの折曲げ角度を
算出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は板材曲げ加工機の
折曲げ角度測定方法およびその装置に係り、さらに詳し
くは、正確な曲げ角度を測定することのできる板材曲げ
加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示されるような板材曲
げ加工機としてのプレスブレーキ101においては、左
右一対の側面フレーム103を有し、この側面フレーム
103の上部前方(図7中左側)には上部テーブル10
5が固定されており、また側面フレーム103の下部前
方には油圧シリンダ107が設けられている。
【0003】前記上部テーブル105の下端にはパンチ
Pが取付けられている。前記シリンダ107には上下駆
動される下部テーブル109が取付けられ、この下部テ
ーブル109の上端にはダイホルダDHが設けられてお
り、このダイホルダDHには前記パンチPに対向して上
下動するダイDが取付けられている。また、下部テーブ
ル109の上下動を制御する制御部111が設けられて
いる。
【0004】以上のように構成されているので、ダイD
とパンチPの間に板材Wを挿入し、図示しないフットペ
ダル等のスイッチにより制御部111を介して油圧シリ
ンダ107を制御して、パンチPとダイDの協働により
板材Wの曲げ加工を行なうものである。
【0005】このようなプレスブレーキ101において
は、板材Wの曲げ角度を測定するために、図7に示され
ているような検出用ピン113がダイD内部に上下動自
在に設けられ、常時スプリング115により上方へ付勢
されている。従って、ダイDの上に載置された板材Wに
よる前記検出用ピン113の下降量を測定することによ
りその変化から板材Wの曲げ角度を測定すること(実開
昭59−68611号公報)が行われている。
【0006】あるいは、図8に示されているように、ダ
イDの溝部斜面117に複数のセンサ119を埋め込
み、このセンサ119により溝部斜面117と板材Wと
の距離を測定することにより板材Wの曲げ角度を測定す
ること(実開昭63−49327号公報)が行われてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
検出用ピン113を用いる場合にあっては、検出用ピン
113を上方向へ付勢し、ピン113の上下動によりダ
イDと板材Wとの距離を測定しているので、板材Wの表
面粗さの影響を受け、正確な角度が得られないという問
題がある。
【0008】また、ダイDに複数のセンサ119を埋め
込む場合にあっては、ピン113を用いた場合と同様に
板材Wの表面粗さの影響を受けて正確な角度が得られな
いという問題、およびセンサ119の大きさが制約を受
けるため困難を伴うという問題がある。
【0009】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、板材の表面粗さの影
響を受けることなく正確な曲げ角度を検出することので
きる板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の板材曲げ加工機の折曲げ角
度測定方法は、パンチおよびダイを相対的に接近させる
ことにより板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加工機であ
って、曲げ加工時に前記ダイが板材を介して受ける押圧
力の溝肩部における鉛直成分および水平成分を測定し、
この測定された鉛直成分および水平成分の合力を求め、
この合力の方向から板材の折曲げ角度を求めることを特
徴とするものである。
【0011】上記の請求項1による板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定方法では、パンチおよびダイを相対的に接
近させることにより板材に曲げ加工を行なう際に、板材
を介してダイの溝肩部に作用する押圧力の鉛直成分およ
び水平成分を測定し、この測定された鉛直成分および水
平成分から合力を求め、この合力の方向から板材の折曲
げ角度を求めるものである。
【0012】請求項2による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定方法は、請求項1記載の鉛直成分をダイま
たはパンチの鉛直方向の歪みから測定すると共に前記水
平成分をダイの水平方向の歪みから各々測定することを
特徴とするものである。
【0013】上記の請求項2による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定方法では、請求項1記載の鉛直成分
をダイまたはパンチの鉛直方向の歪みから測定し、前記
水平成分をダイの水平方向の歪みから各々測定するもの
である。
【0014】請求項3による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定方法は、パンチまたはダイを油圧シリンダ
により相対的に接近させて板材に曲げ加工を行なう板材
曲げ加工機であって、前記ダイに作用する鉛直成分を前
記油圧シリンダの油圧から求めると共に水平成分を前記
ダイの水平方向のひずみまたはダイホルダとの間の圧力
から求め、この鉛直成分および水平成分の合力を求め、
この合力の方向から板材の折曲げ角度を求めることを特
徴とするものである。
【0015】上記の請求項3よる板材曲げ加工機の折曲
げ角度測定方法では、パンチまたはダイを油圧シリンダ
により相対的に接近させて板材に曲げ加工を行なう際
に、板材を介して前記ダイの溝肩部に作用する押圧力の
鉛直成分を前記油圧シリンダの油圧から求めると共に前
記押圧力の水平成分を前記ダイの水平方向のひずみまた
はダイホルダとの間の圧力から求め、この鉛直成分およ
び水平成分の合力を求め、この合力の方向から板材の折
曲げ角度を求めるものである。
【0016】請求項4による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定装置は、パンチおよびダイを相対的に接近
させることにより板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加工
機であって、曲げ加工時に前記ダイが板材を介して受け
る押圧力の溝肩部における鉛直成分測定用の鉛直センサ
と、前記押圧力の水平成分測定用の水平センサと、前記
鉛直センサおよび水平センサからの信号により前記鉛直
成分および水平成分を求めると共にこれらの合力を求め
この合力の方向から板材の折曲げ角度を算出する演算部
と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0017】上記の請求項4による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定装置では、パンチおよびダイを相対
的に接近させることにより板材に曲げ加工を行なう際
に、前記ダイが板材を介して受ける押圧力の溝肩部にお
ける鉛直成分を鉛直センサが測定し、前記押圧力の水平
成分を水平センサが測定する。そして、演算部が前記鉛
直センサおよび水平センサからの信号を受けて前記鉛直
成分および水平成分を求めると共に、その合力を求めて
合力の方向から板材の折曲げ角度を算出するものであ
る。
【0018】請求項5による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定装置は、請求項4記載の鉛直用センサが前
記パンチまたはダイの鉛直方向の歪みを測定する鉛直用
歪みセンサであると共に、前記水平用センサが前記ダイ
の水平方向の歪みを測定する水平用歪みセンサであるこ
と、を特徴とするものである。
【0019】上記の請求項5による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定装置では、請求項4記載の鉛直セン
サとしての鉛直歪みセンサが前記パンチまたはダイの鉛
直方向の歪みを測定すると共に、前記水平センサとして
の水平歪みセンサが前記ダイの水平方向の歪みを測定す
るものである。
【0020】また、請求項6による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定装置は、パンチまたはダイを油圧シ
リンダにより相対的に接近させて板材に曲げ加工を行な
う板材曲げ加工機であって、前記油圧シリンダの油圧を
測定する圧力センサと、前記ダイの水平方向のひずみま
たはダイホルダとの間の圧力を測定する水平センサと、
前記圧力センサおよび前記水平センサからの信号により
板材を介してダイに作用する押圧力の鉛直成分および水
平成分を求めると共にこれらの合力を求めこの合力の方
向から板材の折曲げ角度を算出する演算部と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0021】上記の請求項6による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定装置では、パンチまたはダイを油圧
シリンダにより相対的に接近させて板材に曲げ加工を行
なう際に、圧力センサが前記油圧シリンダの油圧を測定
し、水平センサが前記ダイの水平方向のひずみまたはダ
イホルダとの間の圧力を測定する。そして、演算部が前
記圧力センサおよび前記水平センサからの信号を受け
て、板材を介してダイの溝肩部に作用する押圧力の鉛直
成分および水平成分を求めると共にこれらの合力を求
め、この合力の方向から板材の折曲げ角度を算出するも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基づいて説明する。
【0023】図1および図2には第一実施の形態の例で
あるプレスブレーキ101における折曲げ角度測定装置
1が示されている。なお、一般的な板曲げ加工機として
のプレスブレーキ101については、前述の従来技術の
欄において説明したので、同じ部位には同じ符号を付し
て重複する説明を省略することとする。
【0024】ダイDを固定するダイホルダDHの前後
(図1中左右)の内壁3の一方の上端部には、ダイDを
押し上げて板材Wに曲げ加工する際にダイDに作用する
水平力Hf(図3参照)の大きさを測定するピエゾセン
サーのごときセンサ5がダイDの長手方向に所定の間隔
で複数設けられている。このセンサ5はダイDが押し広
げられてダイホルダDHの内壁3を押圧する圧力からダ
イDに作用する水平力Hfを測定するためのものであ
り、測定信号は制御部111内の設けられている演算部
7に伝達される。
【0025】一方、下部テーブル109を上下動させる
各油圧シリンダ107のシリンダ室9は、配管11によ
り電磁切換弁13に接続され、ポンプ15またはタンク
17等に接続自在となっている。
【0026】前記配管11には、圧油の圧力を測定する
圧力センサ19が設けられている。この圧力センサ19
は、下部テーブル109を上昇させて板材Wに曲げ加工
を行なう際の、ダイDに作用する鉛直力Vf(図3参
照)を測定するためのものである。
【0027】次に、このようにして求められたダイDに
作用する水平力Hfおよび鉛直力Vf から、板材Wの折
曲げ角度を求める演算部7の計算原理について説明す
る。
【0028】図3(A)を参照するに、パンチPおよび
ダイDを相対的に接近させて曲げ加工を行なう際に、板
材WがダイDの溝肩部DSの略円弧状を呈している曲線
との接触点S1においては、板材Wと溝肩部DSの間に
摩擦力がない場合には板材Wが前記溝肩部DSの曲線の
接線方向に位置しているといえる。すなわち、板材Wは
溝肩部DSの曲線の法線と直交する方向にあるといえ
る。
【0029】また、板材WがダイDを押す力は、前記接
触点S1において法線方向に作用することから、ダイD
に作用する合力fの向きを求めると、この合力fと直交
する方向に板材Wがあることがわかる。
【0030】従って、図3(B)に示されるように、α
=A/2=tan -1(Vf/Hf)から、折曲げ角度 A
=2・tan -1(Vf/Hf)となる。
【0031】ここで、鉛直力VfはダイDの前後の溝肩
部DSで受けるため、圧力センサ19により得られた全
鉛直力Fの半分である。また、水平力Hfはセンサ5で
検出された圧力およびダイD長手方向のセンサ5の間隔
等により得られる。
【0032】前述のようにダイDの溝肩部DSと板材W
との接点における摩擦力およびその他の不確定要素を考
慮した、水平力Hfと鉛直力Vfとの相関関数βを別個
に求めておけば、折曲げ角度は、A=2・tan -1(β・
Vf/Hf)で得られることなる。
【0033】以上のように、ダイDの溝部斜面117に
直接センサ5を設けることなくダイホルダDH側に設け
たので、センサ5の大きさの制限がないと共に容易にセ
ンサ5を設けることができる。
【0034】また、曲げ加工中においても板材Wの表面
粗さに左右されることなく折曲げ角度を測定することが
でき、正確な曲げ加工を行なうことができる。
【0035】さらに、ダイDの長手方向に設けられた複
数のセンサ5から、板材Wの通り制度を測定することが
でき、高品質の曲げ加工を行なうことができる。
【0036】次に、図4に第二実施の形態の例を示す。
前述の第一実施の形態の例においては圧油の圧力から鉛
直力Vfを求めたが、この第二実施の形態の例において
はパンチPに設けられた歪みセンサ21により鉛直力V
fを求めるようにしたものである。その他の構成は全く
同様である。
【0037】このようにしても、前述の第一実施の形態
の例と同様曲げ加工中においても板材Wの表面粗さに左
右されることなく折曲げ角度を測定することができ、正
確な曲げ加工を行なうことができると共に、曲げ加工用
の油圧シリンダ107を用いず、モータおよびクランク
軸等の構造により曲げ加工を行なう加工機においても適
用できる。
【0038】次に、図5に第三実施の形態の例を示す。
この第三実施の形態の例においては、図5(A)に示さ
れているように、ダイDの溝肩部DSに歪みゲージ,半
導体センサ,ロードセル等のセンサ23を設けて、直接
鉛直力Vfおよび水平力Hfを求めるものである。
【0039】また、図5(B)に示されているように、
ダイDの長手方向に沿って、例えば複数の分割位置25
等にセンサ23を設けて板材Wの折曲げ角度を測定する
ことにより、前述の第一実施の形態の例および第二実施
の形態の例と同様の効果を得ることができる。
【0040】なお、この発明は、前述した実施の形態の
例に限定されることなく、適宜な変更を行なうことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。例えば、前
述の実施の形態の例においては曲げ加工機としてプレス
ブレーキ101を説明したがこれに限定されない。
【0041】また、前述の第一実施の形態の例において
はダイD側を上昇させて加工を行なうタイプのプレスブ
レーキ101について述べたが、パンチP側を下降させ
て加工を行なうタイプでも全く同様である。
【0042】さらに、ダイDの溝肩部DSに回転自在の
ローラ等を設けることにより板材Wとの接点における摩
擦力を無くすようにすれば、一層簡易且つ高精度で折曲
げ角度を得ることができる。
【0043】また、前述の実施の形態の例においては、
鉛直成分と水平成分を別個のセンサで測定したが、3軸
ひずみゲージを用いて1個のセンサで鉛直方向力と水平
方向の両方を測定するようにしても同様の作用効果があ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法では、パンチ
およびダイを相対的に接近させることにより板材に曲げ
加工を行なう際に、ダイが板材を介して受ける押圧力の
溝肩部における鉛直成分および水平成分を測定し、この
測定された鉛直成分および水平成分から合力を求め、こ
の合力の方向から板材の折曲げ角度を求めるので、従来
のダイと板材の間隔から折曲げ角度を求める場合のよう
に板材の表面粗さの影響を受けることなく、正確な折曲
げ角度を求めることができる。また、設置位置がダイの
内部に限られないので、センサの大きさの制約を受けな
い。
【0045】請求項2による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定方法では、請求項1記載の鉛直成分をダイ
またはパンチの鉛直方向の歪みから測定し、水平成分を
ダイの水平方向の歪みから各々測定するので、ダイの内
部のセンサを設ける必要がなく、センサの大きさの制約
を受けなくなる。
【0046】請求項3よる板材曲げ加工機の折曲げ角度
測定方法では、パンチまたはダイを油圧シリンダにより
相対的に接近させて板材に曲げ加工を行なう際に、前記
ダイに作用する鉛直成分を前記油圧シリンダの油圧から
求めると共に水平成分を前記ダイの水平方向のひずみま
たはダイホルダとの間の圧力から求めるので、ダイに直
接センサを設ける必要がなく、センサの大きさの制約を
受けなくなる。また、ダイと板材との距離から角度を求
める場合のように板材の表面粗さに左右されず精度よく
折曲げ角度を求めることができる。
【0047】請求項4による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定装置では、パンチおよびダイを相対的に接
近させることにより板材に曲げ加工を行なう際に、鉛直
用センサが鉛直成分を測定し、水平用センサが水平成分
を測定し、演算部がこれら鉛直成分および水平成分の合
力の方向から板材の折曲げ角度を算出するので、板材の
表面粗さの影響を受けず、正確な折曲げ角度を求めるこ
とができる。
【0048】請求項5による発明の板材曲げ加工機の折
曲げ角度測定装置では、請求項4において鉛直歪みセン
サと水平歪みセンサによりダイに作用する鉛直成分およ
び水平成分を求めるので、ダイの溝部斜面にセンサを設
ける必要がなく、大きさの制約を受けなくてすむ。
【0049】また、請求項6による発明の板材曲げ加工
機の折曲げ角度測定装置では、パンチまたはダイを油圧
シリンダにより相対的に接近させて板材に曲げ加工を行
なう際に、圧力センサが前記油圧シリンダの油圧を測定
し、水平用センサが前記ダイの水平方向のひずみまたは
ダイホルダとの間の圧力を測定するので、ダイの溝部斜
面にセンサを設ける必要がなく、大きさの制約を受けな
くてすむ。また、演算部は前記圧力センサおよび前記水
平用センサからの信号を受けてダイに作用する鉛直成分
および水平成分を求めると共にこれらの合力を求めこの
合力の方向から板材の折曲げ角度を算出するので、ダイ
と板材との距離から角度を求める場合のように板材の表
面粗さに左右されず精度よく折曲げ角度を求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材曲げ加工機の折曲げ角度測
定装置の第一実施の形態の例を示す断面図である。
【図2】図1中II方向から見た正面図である。
【図3】押圧力の鉛直成分および水平成分から折曲げ角
度を求める原理の説明図である。
【図4】この発明に係る板材曲げ加工機の折曲げ角度測
定装置の第二実施の形態の例を示す断面図である。
【図5】この発明に係る板材曲げ加工機の折曲げ角度測
定装置の第三実施の形態の例を示す断面図である。
【図6】曲げ加工機としてのプレスブレーキを示す側面
図である。
【図7】従来の折曲げ角度測定装置を示す断面図であ
る。
【図8】従来の折曲げ角度測定装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 折曲げ角度測定装置 5 水平センサ 19,21 鉛直センサ 23 水平用センサ 101 プレスブレーキ(板材曲げ加工機) 107 油圧シリンダ P パンチ D ダイ DS 溝肩部 DH ダイホルダ Vf 鉛直成分 Hf 水平成分 f 合力 W 板材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチおよびダイを相対的に接近させる
    ことにより板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加工機であ
    って、曲げ加工時に前記ダイが板材を介して受ける押圧
    力の溝肩部における鉛直成分および水平成分を測定し、
    この測定された鉛直成分および水平成分の合力を求め、
    この合力の方向から板材の折曲げ角度を求めることを特
    徴とする板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法。
  2. 【請求項2】 前記鉛直成分をダイまたはパンチの鉛直
    方向の歪みから測定すると共に前記水平成分をダイの水
    平方向の歪みから各々測定することを特徴とする請求項
    1記載の板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法。
  3. 【請求項3】 パンチまたはダイを油圧シリンダにより
    相対的に接近させて板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加
    工機であって、前記ダイに作用する鉛直成分を前記油圧
    シリンダの油圧から求めると共に水平成分を前記ダイの
    水平方向のひずみまたはダイホルダとの間の圧力から求
    め、この鉛直成分および水平成分の合力を求め、この合
    力の方向から板材の折曲げ角度を求めることを特徴とす
    る板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法。
  4. 【請求項4】 パンチおよびダイを相対的に接近させる
    ことにより板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加工機であ
    って、曲げ加工時に前記ダイが板材を介して受ける押圧
    力の溝肩部における鉛直成分測定用の鉛直センサと、前
    記押圧力の水平成分測定用の水平センサと、前記鉛直セ
    ンサおよび水平センサからの信号により前記鉛直成分お
    よび水平成分を求めると共にこれらの合力を求めこの合
    力の方向から板材の折曲げ角度を算出する演算部と、を
    備えてなることを特徴とする板材曲げ加工機の折曲げ角
    度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記鉛直用センサが前記パンチまたはダ
    イの鉛直方向の歪みを測定する鉛直用歪みセンサである
    と共に、前記水平用センサが前記ダイの水平方向の歪み
    を測定する水平用歪みセンサであること、を特徴とする
    請求項4記載の板材曲げ加工機の折曲げ角度測定装置。
  6. 【請求項6】 パンチまたはダイを油圧シリンダにより
    相対的に接近させて板材に曲げ加工を行なう板材曲げ加
    工機であって、前記油圧シリンダの油圧を測定する圧力
    センサと、前記ダイの水平方向のひずみまたはダイホル
    ダとの間の圧力を測定する水平センサと、前記圧力セン
    サおよび前記水平センサからの信号により板材を介して
    ダイに作用する押圧力の鉛直成分および水平成分を求め
    ると共にこれらの合力を求めこの合力の方向から板材の
    折曲げ角度を算出する演算部と、を備えてなることを特
    徴とする板材曲げ加工機の折曲げ角度測定装置。
JP18717495A 1995-07-24 1995-07-24 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3483665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18717495A JP3483665B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18717495A JP3483665B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0929341A true JPH0929341A (ja) 1997-02-04
JP3483665B2 JP3483665B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=16201408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18717495A Expired - Fee Related JP3483665B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483665B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199336A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Amada Co Ltd 金型及び同金型に使用する歪みセンサユニット
CN108931177A (zh) * 2018-04-25 2018-12-04 江山显进机电科技服务有限公司 配电柜母线折线连接头检测校正装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199336A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Amada Co Ltd 金型及び同金型に使用する歪みセンサユニット
JP4583767B2 (ja) * 2004-01-19 2010-11-17 株式会社アマダ 金型及び同金型に使用する歪みセンサユニット
CN108931177A (zh) * 2018-04-25 2018-12-04 江山显进机电科技服务有限公司 配电柜母线折线连接头检测校正装置
CN108931177B (zh) * 2018-04-25 2020-04-24 重庆华美电力设备有限责任公司 配电柜母线折线连接头检测校正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3483665B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2752898B2 (ja) V曲げ加工におけるスプリングバック角度計測装置
MY151624A (en) Method for adjusting nozzle clearance of liquid application apparatus, and liquid application apparatus
SE9003604L (sv) Saett och anordning foer avkaenning av bockningsvinklar foer en metallplaat under bockningen och ett saett foer bockning av en metallplaat
US6581427B2 (en) Method of adjusting the stroke of a press brake
JP3483665B2 (ja) 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定方法およびその装置
KR20010050364A (ko) 피절곡 작업편의 절곡각을 결정하기 위한 방법 및 장치
JP3483664B2 (ja) 板材曲げ加工機の折曲げ角度測定装置
DE50214661D1 (de) Verfahren zum messen eines objektes mit einem koordinatenmessgerät mit bildverarbeitungssensor
JPH0818070B2 (ja) 折曲げ機械の下型装置
JPH0230327A (ja) プレスブレーキのストローク制御装置
JP5038290B2 (ja) クランクシャフトをローラバニシング加工する方法
JP3537059B2 (ja) プレスのダイハイト補正装置
JPH10286627A (ja) ワーク傾き角度測定方法およびワーク曲げ角度測定方法並びにワーク傾き量測定装置,ワーク曲げ角度測定装置
JP4693394B2 (ja) ワークとダイとの間の摩擦係数算出方法及び折曲げ角度検出方法並びに折曲げ加工機
EP1074340A3 (en) Target-lens-shape measuring device and eyeglass-lens processing apparatus having the same
EP1209285A3 (en) Control system for gap measuring
JP2777242B2 (ja) 織物の曲げ長さ及び曲げ剪断弾性係数を測定するための装置
JP3061347B2 (ja) 入口ガイドのパスライン調整方法
CN216359633U (zh) 不规则曲面精加工设备
CN218098691U (zh) 一种用于结构物的弯曲压力监测装置
KR970047882A (ko) 선,봉재 압연용 롤의 공형 마모량 측정장치 및 측정방법
WO2001090685A3 (en) Height scanning interferometer for determining the absolute position and surface profile of an object with respect to a datum
JP3322941B2 (ja) プレスブレーキのラム制御装置
KR970033160A (ko) 쌍롤식 박판 제조장치용 롤갭 측정장치 및 측정방법
JPH0533909U (ja) プレスブレーキ用金型

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees