JPH09293111A - 携帯型データ端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ通信における無線周波数の通信可能な
範囲を確定する。 【解決手段】 ＣＰＵ３を機能させるためのデータを無
線部１、キーボード２及びメモリ４により入力する。次
に、ＣＰＵ３の命令を受けて、無線部１に係わるデータ
のうち、複数の受信信号と、この受信信号の強弱を表示
部５により表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線送受信機によ
り通信可能な範囲を確定し、かつ、複数の表示を行う携
帯型データ端末装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の無線方式バーコードリー
ダにおいては、例えば特願平７−２２１０１５号「通信
圏内内外自動判別方式」（出願人本人）及び実開平１−
１７５３５５号公報「バーコード読取装置」の技術を組
み合わせて、一方の無線機（送信部）から指定した周波
数で送信を行い、他方の無線機（受信部）で受信を行う
ことにより、その受信レベルの設定値からデータ伝送が
可能かどうかを判断しようとするものである。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
な従来技術においては、使用する通信周波数の受信レベ
ルが設定値以上であっても、前記通信周波数の近傍で他
の電波（必ずしもデータ伝送用とは限らない。）が存在
すると通信エラーを発生する場合がある。

【０００４】また、指定した周波数の受信レベルのみに
よって通信可能な範囲を確定し得ないため、正確な判定
を行うことはできなかった。

【０００５】本発明は、従来知られていた無線方式バー
コードリーダーの、このような欠点を改良する目的でな
されたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１により本発明の動作
説明をすると、予めメモリ４に格納されている基準デー
タ及びキーボード２よりＣＰＵ３を起動させるための設
定を行う。

【０００７】次に、ＣＰＵ３の命令を受けて、無線部１
で使用する送受信周波数のうち、前記無線部１が使用す
るすべての周波数を逐次受信して表示部５により多元表
示する。

【０００８】更に、多元表示された周波数の強弱を前記
表示部５で表示することにより、一定時間内において使
用し得るすべての周波数の受信レベルを把握し、データ
伝送が確実に行えるようにしたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の携帯型データ端末
装置を図面に基づいて詳細に説明するが、図１は無線部
１、キーボード２及び表示部５により構成されたハード
ウェア部分とメモリ４を内蔵したＣＰＵ３のソフトウェ
ア部分からなり、図２はこのソフトウェア部分における
制御プログラムのフローチャートであり、図３は、上記
表示部５の一実施例を表したものである。

【００１０】尚、図２中のＰ１〜Ｐ６はフローチャート
の各ステップを示したものであり、以下、文中において
その該当する部分にかっこ付きで示してある。

【００１１】まず始めに、図１の各ブロックの動作を機
能的に説明すると、無線部１はデータを送受信する送信
部と受信部により構成され、キーボード２は各部の動作
設定及びデータ入力用であり、ＣＰＵ３は前記キーボー
ドの出力と、メモリ４に格納されている制御プログラム
及び受信レベルを判定するための基準値をそれぞれ制御
するものであり、表示部５はドットマトリクスＬＣＤ表
示器等により構成される。

【００１２】以下、本発明の動作を説明すると、ＣＰＵ
３の命令により無線部が受信できるいちばん低い周波数
となるようキーボード２で設定する（Ｐ１）。

【００１３】次に、無線部１を上述の設定周波数で受信
動作を行い、ＣＰＵ３へ受信レベルを入力する（Ｐ
２）。

【００１４】そして、ＣＰＵ３は無線部１より入力され
た受信レベルをＡ／Ｄ変換し、さらに、メモリ４に格納
されている基準値に従って０〜５のレベルに分割設定す
る（Ｐ３）。

【００１５】更に、ＣＰＵ３の命令により、上記設定し
た０〜５のレベルに対応するバー状の表示（図３参照）
を表示部５で行う（Ｐ４）。

【００１６】次に、ＣＰＵ３の命令により、前記（Ｐ
１）で設定された周波数の次の周波数を順に設定する
（Ｐ５）が、このとき無線部１における最高使用周波数
を越えたかどうかを判断（Ｐ６）し、越えた場合は再度
一番低い周波数へ戻り（Ｐ１）、且つ、以上の動作を必
要に応じて繰り返す。

【００１７】なお、受信レベルの表示方法としては、一
部前述した如く、図３の横軸に周波数を、縦軸に受信レ
ベルを表示することにより、同時に無線部１が使用する
全ての周波数の受信レベルを表示できる。

【００１８】

【発明の効果】本発明は以上説明した如く、使用周波数
の近傍における電波環境が一目で把握できるため、前記
使用周波数の受信レベルだけの判断ではなく、総合的な
通信範囲を確定することができる。

【００１９】また、データ通信上の障害が発生した場合
にあっても、その原因究明に対していち早く対応でき
る。

【００２０】したがって、通信範囲の確定精度が向上
し、データ通信の効率を更に高め得るという絶大な効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における実施例としてのハードウェア部
分を示すブロック図である。

【図２】本発明に係わるソフトウェア部分における制御
プログラムのフローチャートである。

【図３】本発明に係わる画面表示の一実施例図である。

【符号の説明】

１ 無線部 ２ キーボード ３ ＣＰＵ ４ メモリ ５ 表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画面表示を行う無線方式バーコードリー
   ダーにおいて、無線部（１）からの受信信号及び前記無
   線部（１）を制御するＣＰＵ（３）と、予めメモリ
   （４）に格納されている基準データに基づいて、前記受
   信信号を多元表示するとともに、この受信信号の強弱を
   表示する表示部（５）と、更に前記ＣＰＵ（３）を起動
   させるための設定条件を入力するキーボード（２）とに
   より構成したことを特徴とする携帯型データ端末装置。