JPH09292981A - オブジェクト指向システム分析設計支援装置およびオブジェクト指向システム分析設計支援方法 - Google Patents

オブジェクト指向システム分析設計支援装置およびオブジェクト指向システム分析設計支援方法

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JPH09292981A
JPH09292981A JP8108158A JP10815896A JPH09292981A JP H09292981 A JPH09292981 A JP H09292981A JP 8108158 A JP8108158 A JP 8108158A JP 10815896 A JP10815896 A JP 10815896A JP H09292981 A JPH09292981 A JP H09292981A
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JP
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event trace
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Application number
JP8108158A
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English (en)
Inventor
Yumiko Suzuki
由美子 鈴木
Atsushi Kanaegami
敦史 金枝上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のオブジェクト指向システム分析設計支
援装置には、何をオブジェクトとし、そのオブジェクト
にどのような属性と操作を持たせるかといった判断に対
する支援がなく、また何をシナリオやイベントトレース
図を記述する機能単位とするかの明確な基準がなく、作
業効率の低下、モデルの質の低下、分析の質の低下など
の課題があった。 【解決手段】 機能単位で行う一連の操作に対して、そ
の操作が扱うエンティティオブジェクトをまず明確に
し、その内容により各操作を行うオブジェクトとして複
数のオブジェクトに関与する制御オブジェクトを明確に
し、より適切なオブジェクトに操作を配分したイベント
トレース図を生成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オブジェクト指
向に基づいたシステムの開発において、システムの分析
や設計を支援するオブジェクト指向システム分析設計支
援装置およびオブジェクト指向システム分析設計支援方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オブジェクトとは、実世界に存在する物
事を抽象化した概念で、データとそのデータを操作する
手続きを一体化したものである。オブジェクト指向と
は、このオブジェクトを単位として対象領域をモデル化
する手法である。オブジェクト指向分析設計とは、オブ
ジェクトを単位として対象業務またはソフトウェア・シ
ステムの分析や設計等を行う手法である。
【0003】図31は、例えば、藤井著「OMT法とB
ooch法の併用で分析既存コードから設計情報を抽出
できる」、日経コンピュータ別冊「最新オブジェクト指
向実践ガイド 製品・技術からシステム構築法まで」と
して、日経コンピュータ社、(1995)、pp.70
−75に記述されている従来のオブジェクト指向システ
ム分析設計支援装置を示す構成図である。
【0004】図において、3101はオブジェクト図編
集部、3102は状態遷移図編集部、3103はイベン
トトレース図編集部、3104はオブジェクトメッセー
ジ図編集部、3105はこれら編集部で作成した各図
(モデル)の情報を一貫して保持する分析設計情報デー
タベース、3106はモデル間の整合性をチェックする
モデルチェック部、0106は各編集部3101〜31
04またはモデルチェック部3106において情報を入
力または表示する入力・表示装置である。
【0005】オブジェクト図とは、システムを構成する
オブジェクトとそれらの静的関係をモデル化した図であ
る。オブジェクト情報としては、オブジェクトがもつ属
性(オブジェクトが持つデータの種類)、その属性値を
操作する手続きについて記述する。状態遷移図とは、オ
ブジェクトの動的な仕様をモデル化した図で、オブジェ
クトに関連するイベントが発生すると、オブジェクトの
内部状態がそのように変化するか、またどのように動作
するかについて記述した図である。イベントトレース図
とオブジェクトメッセージ図は、共にオブジェクト間の
操作の呼出し関係を表現した図であるが、イベントトレ
ース図は操作の呼出し関係を発生順に表現したものであ
る。
【0006】次に動作について説明する。オブジェクト
図編集部3101はユーザから入力・表示装置0106
を介して供給されるオブジェクト図に対する定義情報を
編集し、分析設計情報データベース3105に保存す
る。状態遷移図編集部3102は、分析設計情報データ
ベースに保存されているオブジェクトに対するユーザか
らの状態遷移図情報を編集し、分析設計情報データベー
ス3105に保存する。イベントトレース図編集部31
03は、システムを構成する機能単位毎に定義されたイ
ベントトレース図情報を編集し、分析設計情報データベ
ース3105に保存する。このイベントトレース図編集
時、モデルチェック部3106は分析設計情報データベ
ース3105に保存されているオブジェクトが持つ操作
を表示し、オブジェクト図に定義されていない操作の使
用を防ぐ。
【0007】オブジェクトメッセージ図編集部3104
は、システムを構成する機能単位毎に定義されたオブジ
ェクトメッセージ図情報を編集し、分析設計情報データ
ベース3105に保存する。このオブジェクトメッセー
ジ図編集時、モデルチェック部3106は分析設計情報
データベース3105に保存されているオブジェクトが
持つ操作を表示し、オブジェクト図に定義されていない
操作の使用を防ぐ。このイベントトレース図とオブジェ
クトメッセージ図は、相互に変換することが可能であ
る。
【0008】また、モデルチェック部3106は、ある
イベントトレース図またはオブジェクトメッセージ図で
使用している操作をオブジェクト図で削除するなどによ
り、オブジェクト図でのオブジェクト定義とイベントト
レース図またはオブジェクトメッセージ図でのオブジェ
クト定義との間で不整合が生じたとき、その箇所を出力
する。なお、上記従来のオブジェクト指向システム分析
設計支援装置に関連する公知例として、例えば、特開平
6−175837号公報、特開平6−332690号公
報に記載されたものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は以上のように構成されて
いるので、何をオブジェクトとし、そのオブジェクトに
どのような属性とどのような操作を持たせるかといった
判断に対する支援はなく、ユーザが各モデルを作成しな
がら経験と勘を用いて試行錯誤的に決定しなければなら
ず、作業効率の低下、ならびにモデルの質が低下するな
どの課題があった。
【0010】また、オブジェクトを特に分類することな
く、オブジェクト図のオブジェクトのみでモデル化して
いるので、正規化レベルの属性とその属性に対する操作
を持つオブジェクト(エンティティオブジェクト)と、
複数のエンティティオブジェクトにまたがる操作をもつ
オブジェクト(制御オブジェクト)を一つの図に混在し
て持たせたり、または複数のエンティティオブジェクト
にまたがる操作であっても、どれか特定のエンティティ
オブジェクトの操作として割り当てなければならず、ど
ちらにしてもオブジェクト図のオブジェクトの役割が曖
昧となり、分析の質が低下するなどの課題があった。
【0011】さらに、分析設計業務において、何をシナ
リオやイベントトレース図を記述する機能単位とするの
か明確な基準がなく、分析の質が低下するなどの課題が
あった。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、機能単位で行う一連の操作に対し
て、その操作が扱うエンティティオブジェクトをまず先
に明確にし、その内容より各操作を行うオブジェクトと
して、複数のオブジェクトに関与する制御オブジェクト
を明確にし、より適切なオブジェクトに操作を配分した
イベントトレース図を生成するオブジェクト指向システ
ム分析設計支援装置およびオブジェクト指向システム分
析設計支援方法を得ることを目的とする。
【0013】また、ユーザが機能単位における一連の操
作に対して作成したイベントトレース図に対して、各操
作が扱うエンティティオブジェクトを明確にすることに
より、ユーザが設定したオブジェクトの仕様の局所性を
レビューし、オブジェクトの見直しをすることにより、
より適切なオブジェクトに操作を配分したイベントトレ
ース図を再生成するオブジェクト指向システム分析設計
支援装置およびオブジェクト指向システム分析設計支援
方法を得ることを目的とする。
【0014】さらに、機能単位で行う各操作とエンティ
ティオブジェクトとの使用定義の内容より、各操作の機
能としての粒度をチェックするオブジェクト指向システ
ム分析設計支援装置を得ることを目的とする。
【0015】さらに、機能単位で行う各操作とエンティ
ティオブジェクトとの使用定義の内容より、各操作を行
うオブジェクトを自動的に選出するオブジェクト指向シ
ステム分析設計支援装置を得ることを目的とする。
【0016】さらに、新たに抽出したオブジェクトが持
つ操作と、既存オブジェクトが持つ操作が同じか否かを
判断する情報を提供するため、既存オブジェクトの操作
が使われるイベントトレース図を表示するオブジェクト
指向システム分析設計支援装置を得ることを目的とす
る。
【0017】さらに、複数エンティティオブジェクトに
またがる操作を持つ制御オブジェクトを把握するため、
その制御オブジェクトが、関与するオブジェクトを強調
したオブジェクト図を生成するオブジェクト指向システ
ム分析設計支援装置を得ることを目的とする。
【0018】さらに、制御オブジェクトとエンティティ
オブジェクトとの呼出し関係を階層的に表現して各オブ
ジェクトの役割を明確にするオブジェクト指向システム
分析設計支援装置を得ることを目的とする。
【0019】さらに、分析設計対象業務の業務フロー図
情報より、シナリオやイベントトレース図を記述する単
位となる機能単位を抽出するオブジェクト指向システム
分析設計支援装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るオブジェクト指向システム分析設計支援装置は、分析
設計対象業務において特定のイベントにより行われる一
連の操作内容をシナリオとして記述するシナリオ編集部
と、そのシナリオ情報より一連の操作手順を読み込む操
作手順読込部と、その読込まれた各操作とエンティティ
オブジェクトとの使用関係を定義するCRUD定義部
と、そのCRUD定義部の内容より各操作を行うオブジ
ェクトとして、エンティティオブジェクトまたは制御オ
ブジェクトを選出するオブジェクト選出部と、その選出
されたオブジェクトを確定するオブジェクト確定部と、
確定されたオブジェクトを用いてイベントトレース図を
生成するイベントトレース図生成部とを備え、分析設計
情報データベースはエンティティオブジェクトとそれら
の静的関連情報と、シナリオと、オブジェクト抽出情報
と、制御オブジェクト情報と、イベントトレース図情報
を保持するものである。
【0021】請求項2記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、分析設計対象業務にお
いて特定のイベントにより行われる一連の操作内容をイ
ベントトレース図として記述するイベントトレース図編
集部と、そのイベントトレース図情報より一連の操作手
順を読込む操作手順読込部と、その読込まれた各操作と
エンティティオブジェクトとの使用関係を定義するCR
UD定義部と、そのCRUD定義部の内容を前記イベン
トトレース図で指定しているオブジェクトに分類する既
定オブジェクト生成部と、その既定オブジェクト生成部
で選出したオブジェクト構成を見直して各操作を行うオ
ブジェクトの選出を行うオブジェクト選出部と、その選
出されたオブジェクトを確定するオブジェクト確定部
と、確定されたオブジェクトを用いてイベントトレース
図を更新するイベントトレース図生成部とを備え、分析
設計情報データベースはエンティティオブジェクトとそ
れらの静的関連情報と、シナリオと、オブジェクト抽出
情報と、制御オブジェクト情報と、イベントトレース図
情報を保持するものである。
【0022】請求項3記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、CRUD定義部に各操
作の機能としての粒度をチェックする操作単位粒度チェ
ック部を備えたものである。
【0023】請求項4記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、CRUD定義部の内容
より自動的に各操作を行うオブジェクトを選出する自動
オブジェクト生成部を備えたものである。
【0024】請求項5記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、選出オブジェクトの確
定において、既存オブジェクトが持つ操作が使用される
イベントトレース図を生成する該当イベントトレース図
生成部と、その情報を用いてオブジェクトの確定を行う
オブジェクト確定部とを備えたものである。
【0025】請求項6記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、選出オブジェクトの確
定において、指定されたエンティティオブジェクトを強
調したオブジェクト図を生成する該当オブジェクト図生
成部と、その情報を用いてオブジェクトを確定するオブ
ジェクト確定部とを備えたものである。
【0026】請求項7記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、一連の操作手順に対す
る各オブジェクト間の呼び出し関係を階層的に表現する
オブジェクト階層図生成部を備え、分析設計情報データ
ベースはエンティティオブジェクトとそれらの静的関連
情報と、シナリオと、オブジェクト抽出情報と、制御オ
ブジェクト情報と、イベントトレース図情報と、オブジ
ェクト階層構造図情報を保持するものである。
【0027】請求項8記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援装置は、分析対象業務を業務イ
ベントとその業務イベントに応じて行われる単位業務の
フローとして記述する業務フロー図編集部と、その単位
業務より分析対象となる機能単位を抽出する単位機能抽
出部とを備え、分析設計情報データベースはエンティテ
ィオブジェクトとそれらの静的関連情報と、シナリオ
と、オブジェクト抽出情報と、制御オブジェクト情報
と、イベントトレース図情報と、業務フロー図情報を保
持するものである。
【0028】請求項9記載の発明に係るオブジェクト指
向システム分析設計支援方法は、シナリオ編集部で記述
された一連の操作とエンティティオブジェクトとの使用
関係についてのユーザからの入力をCRUD定義部が編
集し、そのCRUD定義部の内容よりユーザがオブジェ
クトを選出する機能をオブジェクト選出部が提供し、選
出されたオブジェクトに対して、同一オブジェクトとの
統合または新規オブジェクトの確定をオブジェクト確定
部で行い、その確定されたエンティティオブジェクトま
たは制御オブジェクトを用いて、イベントトレース図生
成部が前記シナリオ編集部で記述されたシナリオに対し
て操作の責務を適切に配分したイベントトレース図を生
成するものである。
【0029】請求項10記載の発明に係るオブジェクト
指向システム分析設計支援方法は、イベントトレース図
で記述された一連の操作とエンティティオブジェクトと
の使用関係についてのユーザからの入力をCRUD定義
部が編集し、そのCRUD定義部の内容を既定オブジェ
クト生成部が前記イベントトレース図に指定されている
オブジェクトに従って分類し、ユーザからの既定オブジ
ェクトの見直しをオブジェクト選出部が受付け、この見
直しされたオブジェクトの確定をオブジェクト確定部が
行い、イベントトレース図生成部が適切なオブジェクト
に操作を配分したイベントトレース図を再生成するもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるオ
ブジェクト指向システム分析設計支援装置を示す構成図
である。図において、0101はオブジェクト図編集
部、0102は業務における特定のイベントにより行わ
れる一連の操作(処理)内客を示したシナリオを編集す
るシナリオ編集部、0103はそのシナリオにおける各
操作を担当するオブジェクトを決定するオブジェクト抽
出部、0104はオブジェクト抽出部0103の結果よ
りイベントトレース図を生成するイベントトレース図生
成部、0105はイベントトレース図を編集するイベン
トトレース図編集部、0106は各編集部ならびにオブ
ジェクト抽出部0103が情報を入力ならびに表示する
入力・表示装置、0107はエンティティオブジェクト
とそれらの静的関連情報と、オブジェクト抽出情報と、
シナリオ情報と、制御オブジェクト情報と、イベントト
レース情報を保存する分析設計情報データベースであ
る。
【0031】オブジェクト抽出部0103において、0
108はシナリオ編集部0102または分析設計情報デ
ータベース0107のシナリオ情報より一連の操作(処
理)手順を読込む操作手順読込部、0109はその読込
まれた各操作とエンティティオブジェクトとの使用関係
を編集するCRUD定義部、0110はCRUD定義部
0109の内容より各操作を行うオブジェクトとしてエ
ンティティオブジェクトまたは制御オブジェクトを選出
するオブジェクト選出部、0111はオブジェクト選出
部0110で選出されたオブジェクトを確定するオブジ
ェクト確定部である。
【0032】次に動作について説明する。オブジェクト
図編集部0101はユーザからのシステム全体における
エンティティオブジェクトとその静的関係を示したオブ
ジェクト図情報を編集し、分析設計情報データベース0
107へ保存する。図2は、このエンティティオブジェ
クトとそれらの静的関係を図示したオブジェクト図の一
例である。
【0033】図2のオブジェクト図において、四角はエ
ンティティオブジェクトを示す。エンティティオブジェ
クトに対しては、オブジェクト名、そのオブジェクトが
保持するデータを格納する属性名と属性に格納されたデ
ータを加工する操作に対する操作名が記述される。
【0034】0201はエンティティオブジェクトを表
す四角で、0202はエンティティオブジェクト020
1が「製品」というオブジェクト名で、0203は「製
品」エンティティオブジェクトが「製品コード」「製品
名」「製品単価」「輸送特性」「荷姿」という属性を持
ち、0204は「製品」エンティティオブジェクトが
「製品を登録する」「製品を削除する」「製品名を検索
する」「輸送特性を取り出す」という操作を持つことを
示している。エンティティオブジェクトが保持する操作
において、オブジェクトのインスタンスを生成、削除す
る、また属性データを修正、読込むといった基本操作は
明記されても省略されてもよい。オブジェクトとオブジ
ェクトを結ぶ線はオブジェクト間の関係を示す。
【0035】0205は「出荷」オブジェクトと「出荷
明細」オブジェクトに関係が存在することを示す。黒丸
は関係するオブジェクトのインスタンスが複数であるこ
とを示し、例えば0206は「出荷」に対して「出荷明
細」が複数存在することを示す。菱形は集約関係という
特別の関係を示し、例えば0207は「出荷明細」は
「出荷」の一部であることを示す。
【0036】また、シナリオ編集部0102は、分析対
象業務における特定イベントにより行われる一連の操作
(処理)内容を記述したユーザからのシナリオ情報を編
集し、分析設計情報データベース0107に保存する。
図3はシナリオ編集部0102で編集するシナリオの一
例である。
【0037】図3は、例えば「倉庫管理業務」の分析に
おいて、「営業課が受注情報を配送課へ送付する」とい
うイベントの発生により行われる「出荷指示業務」とい
う機能単位についての一連の操作(処理)内容を定義し
ている。0301は機能単位名の定義欄、0302は機
能単位の概要説明欄、0303は機能単位を発生させる
イベント定義欄、0304は機能単位で行われる一連の
操作(処理)手順の定義欄である。0304の操作(処
理)手順の定義欄では、操作順序に応じて順次操作を定
義している。
【0038】オブジェクト図情報とシナリオ情報を分析
設計情報データベース0107に保存した後、ユーザの
指示によりオブジェクト抽出部0103において、操作
手順読込部0108は、シナリオ編集部0102または
分析設計情報データベース0107よりシナリオに記述
された一連の操作(処理)手順を取り出す。
【0039】次に、CRUD定義部0109は分析設計
情報データベース0107よりエンティティオブジェク
ト名を取り出し、操作手順読込部0108が取り込んだ
操作との対応表を作成し、ユーザからの各操作とエンテ
ィティオブジェクトとの使用関係定義情報を編集する。
図4はCRUD定義部0109での編集内容の一例であ
る。
【0040】図4において、対応表の行0401は取り
出した操作名を発生順に番号を付加して表示し、列04
02はエンティティオブジェクト名を表示している。ユ
ーザは図5に示す記法の一例に従って、各操作とエンテ
ィティオブジェクトとの使用関係を定義する。編集で
は、列の並べ替えや、操作の追加、削除、修正が可能で
ある。
【0041】図5は操作とエンティティオブジェクトと
の使用関係として定義する記法の例である。0501は
定義する記号、0502はその意味である。図5に示す
ようにエンティティオブジェクトが持つ基本操作をC,
R,U,Dというアルファベットを用いて定義する。
【0042】CRUD定義部0109での編集が終了
後、オブジェクト選出部0110はユーザからの指示に
従いCRUD定義部0109で編集した対応表をオブジ
ェクト毎の対応表に分割することによりオブジェクトを
選出する。図6はオブジェクト選出部0110での選出
結果の一例である。
【0043】図6において、0601はオブジェクト名
表示欄、0602や0603は選出されたオブジェクト
毎の対応表の例である。オブジェクト選出部0110に
おける対応表では使用されているエンティティオブジェ
クト名のみ表示する。ユーザはCRUD定義内容を見
て、同じエンティティオブジェクトまたは類似するエン
ティティオブジェクトを使用する操作を集め、それらの
操作を持つオブジェクトを選出する。一つのエンティテ
ィオブジェクトのみ使用するオブジェクトはエンティテ
ィオブジェクトそのままであるが、複数のエンティティ
オブジェクトを使用するオブジェクトは制御オブジェク
トとなる。選出されたオブジェクトがエンティティオブ
ジェクトの場合のみエンティティ名が固定される。
【0044】次に、オブジェクト確定部0111がオブ
ジェクト選出部0110で選出されたオブジェクトの確
定を行う。オブジェクト確定部0111の詳細な動作を
図7のフローチャートに従って説明する。
【0045】まず、選出されたオブジェクトを取り出す
(ステップST0701)、取り出したオブジェクトと
同じエンティティオブジェクトを使用する既存オブジェ
クトを同一オブジェクトとして検索する(ステップST
0702)、同一オブジェクトが存在しなかった場合、
新しい制御オブジェクトとして全体でユニークとなるよ
うな名称を付ける(ステップST0703,ステップS
T0704)、同一オブジェクトが存在した場合は検索
したオブジェクトを表示する(ステップST0703,
ステップST0705)、そのオブジェクトがエンティ
ティオブジェクトである場合はオブジェクトが持つ操作
のマージを行う(ステップST0706,ステップST
0707)、制御オブジェクトである場合は必要ならオ
ブジェクト名の修正を行い(ステップST0706,ス
テップST0708)、オブジェクトが持つ操作のマー
ジを行う(ステップST0707)。そして、未確定の
選出オブジェクトが存在するか否かを判断し(ステップ
ST0709)、存在しない場合は動作を終了し、存在
する場合は最初のステップST0701に戻る。
【0046】このようにオブジェクトの確定を行った結
果、例えば前記のオブジェクト選出結果(図6)の例に
対して図8に示すようなオブジェクトが確定される。
【0047】次に、イベントトレース図生成部0104
はオブジェクト抽出部0103の結果よりイベントトレ
ース図を生成する。この生成では、分析対象とした機能
単位自体を一つの制御オブジェクトとし、この制御オブ
ジェクトとオブジェクト抽出部0103で抽出したオブ
ジェクトとの呼び出し関係を操作の発生順に表現する。
操作の呼び出しは、機能単位を示す制御オブジェクトか
ら抽出された各オブジェクトヘ操作呼び出しのイベント
が発生するように表現される。
【0048】このような生成の結果、例えば前記オブジ
ェクト確定結果(図8)の例からは図9に示すようなイ
ベントトレース図が生成される。図9において、縦棒は
オブジェクトを表現し、オブジェクト名が上に付加され
ている。オブジェクト名に*が付加されているのは、制
御オブジェクトを意味する。また、横矢印はオブジェク
トヘの操作の呼び出しイベントを表現している。
【0049】このように生成されたイベントトレース図
は、イベントトレース図編集部0105において編集可
能であるので、必要に応じて修正して完成させる。
【0050】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、シナリオ編集部で記述された一連の操作とエンティ
ティオブジェクトとの使用関係についてのユーザからの
入力をを編集し、その編集内容より選出されたオブジェ
クトに対して、同一オブジェクトとの統合または新規オ
ブジェクトの確定を行い、その確定されたエンティティ
オブジェクトまたは制御オブジェクトを用いて、上記シ
ナリオ編集部で記述されたシナリオに対して操作の責務
を適切に配分したイベントトレース図を生成することに
より、作成するモデルの質を高め、作業効率を高める効
果が得られる。
【0051】実施の形態2.図10はこの発明の実施の
形態2によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、0101はオブジ
ェクト図編集部、0105は業務における特定のイベン
トにより行われる一連の操作(処理)内容を示したイベ
ントトレース図を編集するイベントトレース図編集部、
1001はそのイベントトレース図のオブジェクトを見
直して新たなオブジェクトを決定するオブジェクト抽出
部、1002はオブジェクト抽出部1001の結果より
イベントトレース図を再生成するイベントトレース図生
成部、0106は各編集部ならびにオブジェクト抽出部
1001が情報を入力ならびに表示する入力・表示装
置、1003はエンティティオブジェクトとそれらの静
的関連情報と、オブジェクト抽出情報と、制御オブジェ
クト情報と、イベントトレース情報を保存する分析設計
情報データベースである。
【0052】オブジェクト抽出部1001において、1
004はイベントトレース図編集部0105または分析
設計情報データベース1003のイベントトレース図情
報より一連の操作(処理)手順を読込む操作手順読込
部、0109はその読込まれた各操作とエンティティオ
ブジェクトとの使用関係を編集するCRUD定義部、1
005はそのCRUD定義部0109の内容を操作手順
読込部1004が読み込んだイベントトレース図で指定
しているオブジェクトに分類する既定オブジェクト生成
部、0110は既定オブジェクト生成部1005が選出
したオブジェクトをべースに各操作を行うオブジェクト
としてエンティティオブジェクトまたは制御オブジェク
トを選出するオブジェクト選出部、0111はオブジェ
クト選出部0110で選出されたオブジェクトを確定す
るオブジェクト確定部である。
【0053】次に動作について説明する。オブジェクト
図編集部0101はユーザからのシステム全体における
エンティティオブジェクトとその静的関係を示したオブ
ジェクト図情報を編集し、分析設計情報データベース1
003へ保存する。前記図2は、このエンティティオブ
ジェクトとそれらの静的関係を図示したオブジェクト図
の一例である。
【0054】また、イベントトレース図編集部0105
は、分析対象業務における特定イベントにより行われる
一連の操作(処理)内容を記述したユーザからのイベン
トトレース図情報を編集し、分析設計情報データベース
1003に保存する。図11はイベントトレース図編集
部0105で編集するイベントトレース図の一例であ
る。
【0055】図11は、例えば「倉庫管理業務」の分析
において、「営業課から受注情報が送付された」という
イベントの発生により行われる「出荷指示業務」という
機能単位についての一連の操作(処理)内容を定義して
いる。「出荷指示」は、「受注票」「在庫管理」「出荷
票」という3つの制御オブジェクトの操作を用いて処理
されている。
【0056】オブジェクト図情報とイベントトレース図
情報を分析設計情報データベース1003に保存した
後、ユーザの指示によりオブジェクト抽出部1001に
おいて、操作手順読込部1004は、イベントトレース
図編集部0105または分析設計情報データベース10
03よりイベントトレース図に記述された一連の操作
(処理)手順を取り出す。
【0057】次に、CRUD定義部0109は分析設計
情報データベース1003よりエンティティオブジェク
ト名を取り出し、操作手順読込部1004が取り込んだ
操作との対応表を作成し、ユーザからの各操作とエンテ
ィティオブジェクトとの使用関係定義情報を編集する。
CRUD定義部0109の動作は上記実施の形態1の動
作と同じである。例えば、図11のイベントトレース図
に対するCRUD定義部0109での定義結果の一例を
前記図4に示す。
【0058】CRUD定義部0109での定義が終了
後、既定オブジェクト生成部1005はそのCRUD定
義内容をイベントトレース図に指定されていたオブジェ
クトに自動的に分割し、その結果をオブジェクト選出部
0110に渡す。この自動分割では、イベントトレース
図のオブジェクトに従って操作を分類し、オブジェクト
名を明記する。例えば、図12は図4のCRUD定義内
容を図11のイベントトレース図に従って分割した結果
の一例である。
【0059】次に、オブジェクト選出部0110はユー
ザからの指示に従い、既定オブジェクト生成部1005
が選出したオブジェクトを必要に応じて編集しオブジェ
クトを選出する。図13は、例えば図12に対するオブ
ジェクト選出部0110での再選出結果の一例である。
図12の「出荷票」オブジェクトから伝票類を作成する
操作を取り出し、「伝票作成」オブジェクトを選出して
いる。「受注」オブジェクトは使用するエンティティオ
ブジェクトが違っている操作を持つが、それぞれの操作
が使用するエンティティオブジェクトに包含関係があ
り、類似性が強いので、これ以上オブジェクトを特に分
割はしていない。
【0060】次に、オブジェクト確定部0111がオブ
ジェクト選出部0110で選出されたオブジェクトの確
定を行う。オブジェクト確定部0111の詳細な動作
は、図7に示す実施の形態1と同じである。イベントト
レース図生成部1002はオブジェクト抽出部1001
の結果よりイベントトレース図を生成し、分析設計情報
データベース1003の情報を更新する。この生成で
は、分析対象とした機能単位自体を一つの制御オブジェ
クトとし、この制御オブジェクトとオブジェクト抽出部
1001で抽出したオブジェクトとの呼び出し関係を操
作の発生順に表現する。操作の呼び出し方向は、元とな
るイベントトレース図で指定されたものに従う。このよ
うな生成の結果、例えば、図11に対して見直しがされ
た図14に示すようなイベントトレース図が生成され
る。
【0061】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、イベントトレース図で記述された一連の操作とエン
ティティオブジェクトとの使用関係についてのユーザか
らの入力を編集し、その編集内容を上記イベントトレー
ス図に指定されているオブジェクトに従い分類し、ユー
ザからの既定オブジェクトの見直し確定を行い、より適
切なオブジェクトに操作を配分したイベントトレース図
を再作成することにより、作成するモデルの質を高め、
作業効率を高める効果が得られる。
【0062】実施の形態3.図15はこの発明の実施の
形態3によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、1502は図1に
示すCRUD定義部0109の定義内容に対して各操作
の機能としての粒度をチェックする操作単位粒度チェッ
ク部、1501は図1のオブジェクト抽出部0103に
この操作単位粒度チェック部1502を追加したオブジ
ェクト抽出部であり、他の構成要素は図1と同じで同じ
動作をする。
【0063】次に、操作単位粒度チェック部1502の
詳細な動作を図16に従って説明する。まず、CRUD
定義部0109の定義内容より一つの操作に対する使用
関係定義情報を取り出す(ステップST1601)。そ
の使用関係定義に二つ以上のエンティティオブジェクト
に対するC(生成),U(修正),D(削除)を定義し
ているか否か調べる(ステップST1602)。もし定
義している場合は、定義されているエンティティオブジ
ェクト間に集約関係が存在するか否かを調べる(ステッ
プST1603)。もし集約関係が存在しないならば、
その操作の機能が粒度として大きい可能性があることを
表示する(ステップST1604)。
【0064】次に、一つのC(生成)またはD(削除)
を定義しているか否かを判断し(ステップST160
5)、定義している場合は生成または削除されるエンテ
ィティオブジェクトに集約するエンティティオブジェク
トが存在するか否か調べる(ステップST1606)。
もし存在するならば、その操作の機能が粒度として小さ
い可能性があることを表示する(ステップST160
7)。しかる後、まだ未チェックの操作が存在するか否
かを判断し、存在するならば最初のST1601に戻り
チェックを続け、存在しないならば動作を終了する(ス
テップST1608)。
【0065】例えば、CRUD定義内容に対するチェッ
ク結果の一例を図17に示す。図17では、エンティテ
ィオブジェクトが図2のような静的関係をもつ場合、
「出荷指示を作成する」という操作の粒度が大きいこと
を示している。なぜなら、C,U,Dを定義しているエ
ンティティオブジェクト「受注」,「出荷」,「出荷明
細」,「在庫」間の全てが集約関係で関係付けられてい
ないからである。なお、この実施の形態3では上記実施
の形態1のオブジェクト抽出部0103に操作単位粒度
チェック部1502を設けたが、上記実施の形態2のオ
ブジェクト抽出部1001に操作単位粒度チェック部1
502を設けてもよく、同様の効果を奏する。
【0066】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、ユーザが定義した内容をチェックし、一操作が持つ
機能として大きいまたは小さいと思われる操作を表示す
ることができるという効果が得られる。
【0067】実施の形態4.図18はこの発明の実施の
形態4によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、1802は図1に
示すCRUD定義部0109の定義内容より自動的に各
操作を行うオブジェクトを選出する自動オブジェクト生
成部、1801は図1のオブジェクト抽出部0103に
この自動オブジェクト生成部1802を追加したオブジ
ェクト抽出部であり、他の構成要素は図1と同じで同じ
動作をする。
【0068】次に、自動オブジェクト生成部1802の
詳細な動作を図19について説明する。まず、操作を同
じエンティティオブジェクトを使用するグループに分類
し(ステップST1901)、各グループを一つのオブ
ジェクトとして選出する(ステップST1902)。
【0069】例えば、CRUD定義部0109に対して
自動オブジェクト生成部1802が選出した結果の一例
を図20に示す。ユーザはこの結果をべースに、オブジ
ェクト選出部0110で選出されたオブジェクトを見直
し、必要に応じてさらに選出作業を行う。なお、この実
施の形態4では上記実施の形態1のオブジェクト抽出部
0103に自動オブジェクト生成部1802を設けた
が、上記実施の形態2のオブジェクト抽出部1001に
自動オブジェクト生成部1802を設けてもよく、同様
の効果を奏する。以上のように、この実施の形態4によ
れば、各操作を持つべきエンティティオブジェクトまた
は制御オブジェクトを自動選出できるという効果が得ら
れる。
【0070】実施の形態5.図21はこの発明の実施の
形態5によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、2102は既存オ
ブジェクトが持つ操作が使用されるイベントトレース図
を生成する該当イベントトレース図生成部、2103は
その該当イベントトレース図生成部2102の情報を用
いてオブジェクトの確定を行うオブジェクト確定部、2
101は図1のオブジェクト抽出部0103にこの該当
イベントトレース図生成部2102を追加しオブジェク
ト確定部2103を上記機能を発揮するように変更した
オブジェクト抽出部であり、他の構成要素は図1と同じ
で同じ動作をする。
【0071】上記該当イベントトレース図生成部210
2は、オブジェクト確定部2103より指定されたオブ
ジェクトの操作が使用されるイベントトレース図情報を
分析設計情報データベース0107より検索し、イベン
トトレース図を生成する。
【0072】次に、上記オブジェクト確定部2103の
詳細な動作を図22のフローチャートについて説明す
る。図において、ステップST0701〜ステップST
0706、ステップST0708、ステップST070
9の動作は図7の動作と同じである。選出されたオブジ
ェクトと同じ既存オブジェクトが存在し(ステップST
0703)、1操作のマージを検討する時、まず選出さ
れたオブジェクトと同じ既存オブジェクトに同じ操作名
をもつ操作が存在するか否か調べる(ステップST22
01)、存在する場合、もしユーザからの要求があれば
(ステップST2202)、該当イベントトレース図生
成部2102へその操作が使用される機能単位のイベン
トトレース図を生成するように要求して(ステップST
2203)、イベントトレース図を表示させる。そし
て、操作が本当に同じか否かの判断を行い(ステップS
T2204)、同じであればそれら操作を一つに統合し
(ステップST2205)、違う操作であれば違う名称
となるように操作名を変更する(ステップST220
6)。
【0073】なお、この実施の形態5では実施の形態1
のオブジェクト抽出部0103に該当イベントトレース
図生成部2102を設けたが、上記実施の形態2のオブ
ジェクト抽出部1001に該当イベントトレース図生成
部2102を設けてもよく、同様の効果を奏する。以上
のように、この実施の形態5によれば、選出されたオブ
ジェクトと同一の既存オブジェクトが持つ操作の一致不
一致を判断する場合、ユーザからの指示により、その既
存オブジェクトの操作が使用されるイベントトレース図
を作成できるという効果が得られる。
【0074】実施の形態6.図23はこの発明の実施の
形態6によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、2302は指定さ
れたエンティティオブジェクトを強調したオブジェクト
図を生成する該当オブジェクト図生成部、2303はそ
の該当オブジェクト図生成部2302の情報を用いてオ
ブジェクトの確定を行うオブジェクト確定部、2301
は図1のオブジェクト抽出部0103にこの該当オブジ
ェクト図生成部2302を追加し、オブジェクト確定部
2303を上記機能を発揮するように変更したオブジェ
クト抽出部であり、他の構成要素は図1と同じで同じ動
作をする。
【0075】上記オブジェクト確定部2303は、ユー
ザからの指示があれば、選出されたオブジェクトが使用
するエンティティオブジェクトの静的関係を表示するよ
うに該当オブジェクト図生成部2302に要求する。該
当オブジェクト図生成部2302は指定されたエンティ
ティオブジェクトについての関係を分析設計情報データ
ベース0107より検索して、指定されたエンティティ
オブジェクトとそれらの関係を強調表示したオブジェク
ト図を表示する。
【0076】例えば、システム全体のエンティティオブ
ジェクト図が図2に、図6の選出オブジェクト0603
に対する該当オブジェクト図生成部2302が生成する
オブジェクト図を図24に示す。なお、この実施の形態
6では実施の形態1のオブジェクト抽出部0103に該
当オブジェクト図生成部2302を設けたが、上記実施
の形態2のオブジェクト抽出部1001に該当オブジェ
クト図生成部2302を設けてもよく、同様の効果を奏
する。
【0077】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、確定するオブジェクトが関与するエンティティオブ
ジェクトを把握するため、ユーザからの指示により、そ
のオブジェクトが使用するエンティティオブジェクトを
強調したオブジェクト図を生成できるという効果が得ら
れる。
【0078】実施の形態7.図25はこの発明の実施の
形態7によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、2501は図1の
オブジェクト抽出部0103の結果よりオブジェクト階
層構造図を生成するオブジェクト階層構造図生成部、2
502はエンティティオブジェクトとそれらの静的関連
情報と、シナリオ情報と、オブジェクト抽出情報と、制
御オブジェクト情報と、イベントトレース図情報と、オ
ブジェクト階層情報を保存する分析設計情報データベー
スであり、他の構成要素は図1と同じで同じ動作をす
る。
【0079】上記オブジェクト階層構造図生成部250
1は、分析対象とした機能単位自体を一つの制御オブジ
ェクトとし、その制御オブジェクトとその単位機能を処
理するのに必要な他のオブジェクトとの呼び出し関係を
階層的に表現したオブジェクト階層構造図を生成する。
機能単位を示す制御オブジェクトをトップとし、それが
呼び出す制御オブジェクトとエンティティオブジェクト
に矢印を引き、さらにその制御オブジェクトが呼び出す
制御オブジェクトまたはエンティティオブジェクトに矢
印を引くことを、呼出し先が全てエンティティオブジェ
クトになるまで繰り返す。階層構造図は、制御オブジェ
クトとエンティティオブジェクトを層に分けて記述す
る。
【0080】例えば、このようなオブジェクト階層構造
図生成部2501が生成する階層構造図の一例を図26
に示す。図26は図3のシナリオに対して、オブジェク
ト抽出結果が図8であった場合に生成される階層構造図
の一例である。2601は制御オブジェクトの表示層、
2602はエンティティオブジェクトの表示層である。
制御オブジェクトの中で、機能単位を示す制御オブジェ
クトである「出荷指示業務」が階層構造図のトップであ
る。矢印はオブジェクト間の呼び出し関係を示してい
る。制御オブジェクトは、オブジェクト名と操作名のみ
を表示する。エンティティオブジェクトは属性名と操作
名を表示してもよいが、図26ではエンティティオブジ
ェクトがもつ生成、読込み、修正、削除といった基本操
作は省略し、それ以外の操作として明記されている操作
名のみを表示している。
【0081】なお、この実施の形態7では実施の形態1
のオブジェクト抽出部0103にオブジェクト階層構造
図生成部2501を設けたが、上記実施の形態2のオブ
ジェクト抽出部1001にオブジェクト階層構造図生成
部2501を設けてもよく、同様の効果を奏する。
【0082】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、一連の操作に対するオブジェクト間の呼び出し関係
をエンティティオブジェクトと制御オブジェクトの層に
分け、階層的に表現したオブジェクト階層構造図を生成
できるという効果が得られる。
【0083】実施の形態8.図27はこの発明の実施の
形態8によるオブジェクト指向システム分析設計支援装
置を示す構成図であり、図において、2701は対象業
務を業務イベントとその業務イベントに応じて行われる
単位業務のフローとして記述する業務フロー図編集部、
2702はその業務フロー図情報よりシナリオまたはイ
ベントトレース図を記述する機能単位を抽出する機能単
位抽出部、2703はエンティティオブジェクトとそれ
らの静的関連情報と、シナリオ情報と、オブジェクト抽
出情報と、制御オブジェクト情報と、イベントトレース
図情報と、業務フロー図情報とを保存する分析設計情報
データベースであり、他の構成要素は図1と同じで同じ
動作をする。
【0084】上記業務フロー図編集部2701はユーザ
からの業務フロー図情報を編集し、分析設計情報データ
ベース2703へ保存する。図28はこの業務フロー図
の一例を示すものである。図28の業務フロー図におい
て、縦棒は業務担当者、横矢印は業務イベント、縦棒上
の四角は業務イベントに対して行われる単位業務であ
る。この単位業務には、単位業務で行う詳細処理を記述
することもできるし、しなくてもよい。業務イベントと
業務イベントに対して行われる単位業務を時間の経過に
沿った順序で記述する。図28では営業課から受注情報
が送付されると、配送課では出荷指示業務を行い、出荷
指示業務後、出荷指示書をピッキング担当者に送付する
といった業務フローを記述している。
【0085】次に上記機能単位抽出部2702は、業務
フロー図編集部2701または分析設計情報データベー
ス2703の業務フロー図情報より、シナリオまたはイ
ベントトレース図を記述する機能単位を抽出し、分析設
計情報データベース2703へ保存する。
【0086】以下、機能単位抽出部2702の詳細な動
作を図29について説明する。まず、業務フロー図情報
より単位業務を取り出す(ステップST2901)、そ
して、この単位業務においてシステム化対象外の単位業
務をユーザに問い合わせて取り除く(ステップST29
02)。そして、同じ名称の単位業務が存在するか否か
調べ(ステップST2903)、存在する場合は同じ単
位業務か否かをユーザに問い合わせ(ステップST29
04)、同じである場合は一つにまとめ(ステップST
2905)、違う場合は適切な名称を単位業務に付けて
(ステップST2906)、機能単位を抽出する。
【0087】次に上記機能単位抽出部2702の抽出結
果の一例を図30に示す。この図30は、図28の業務
フロー図より抽出した機能単位である。この業務フロー
図に存在する「ピッキング業務」は、システム化対象外
であると判断されたので、リストには存在していない。
【0088】なお、この実施の形態8では実施の形態1
のオブジェクト指向システム分析設計支援装置に業務フ
ロー図編集部2701と機能単位抽出部2702を設け
たが、上記実施の形態2のオブジェクト指向システム分
析設計支援装置に業務フロー図編集部2701と機能単
位抽出部2702を設けても、同様の効果を奏する。
【0089】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、定義された業務フロー図情報よりシナリオまたはイ
ベントトレース図を作成する単位となる機能単位を抽出
できるという効果が得られる。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シナリオ
に記述された一連の操作に対して、その操作が使用する
エンティティオブジェクトをまず先に明確にすることに
より、複数のエンティティオブジェクトに関与する制御
オブジェクトの存在を明らかにし、より適切なオブジェ
クトに操作を配分したイベントトレース図を生成できる
ように構成したので、作成するモデルの質を高め、作業
効率を高める効果がある。
【0091】請求項2記載の発明によれば、イベントト
レース図に記述された一連の操作に対して、その操作が
使用するエンティティオブジェクトを明確にし、ユーザ
が設定したオブジェクト単位に表示して、オブジェクト
の見直しを行い、より適切なオブジェクトに操作を配分
したイベントトレース図を再生成できるように構成した
ので、作成するモデルの質を高め、作業効率を高める効
果がある。
【0092】請求項3記載の発明によれば、各操作とエ
ンティティオブジェクトとの使用関係を定義し、その内
容より各操作の機能としての粒度の適切さをチェックす
るように構成したので、作成するモデルの質を高め、作
業効率を高める効果がある。
【0093】請求項4記載の発明によれば、各操作とエ
ンティティオブジェクトとの使用定義内容に基づき、操
作の配分が適切になるようなオブジェクトを自動的に生
成するように構成したので、作業効率を高める効果があ
る。
【0094】請求項5記載の発明によれば、同じ操作名
の操作が同じものか判断するために、既存オブジェクト
の操作を使用するイベントトレース図を生成するように
構成したので、作成するモデルの質を高め、作業効率を
高める効果がある。
【0095】請求項6記載の発明によれば、複数のエン
ティティオブジェクトを使用する制御オブジェクトを把
握するため、その制御オブジェクトが使用するエンティ
ティオブジェクトを強調したオブジェクト図を表示する
ように構成したので、作業効率を高める効果がある。
【0096】請求項7記載の発明によれば、エンティテ
ィオブジェクトと制御オブジェクトとの呼び出し関係を
階層的に表現し、制御オブジェクトとエンティティオブ
ジェクトの役割を明確にするように構成したので、作業
効率を高めるとともにモデルの質を高める効果がある。
【0097】請求項8記載の発明によれば、業務フロー
図よりシナリオ、またはイベントフロー図を記述する機
能単位を抽出し、分析漏れや重複を防ぐように構成した
ので、作業効率を高めるとともにモデルの質を高める効
果がある。
【0098】請求項9記載の発明によれば、シナリオ編
集部で記述された一連の操作とエンティティオブジェク
トとの使用関係についてのユーザからの入力をCRUD
定義部が編集し、そのCRUD定義部の内容よりユーザ
がオブジェクトを選出する機能をオブジェクト選出部よ
り提供し、選出されたオブジェクトに対して同一オブジ
ェクトとの統合または新規オブジェクトの確定をオブジ
ェクト確定部で行い、その確定されたエンティティオブ
ジェクトまたは制御オブジェクトを用いて、前記シナリ
オ編集部で記述されたシナリオに対して操作の責務を適
切に配分したイベントトレース図をイベントトレース図
生成部で生成するように構成したので、作成するモデル
の質を高め、作業効率を高める効果がある。
【0099】請求項10記載の発明によれば、イベント
トレース図で記述された一連の操作とエンティティオブ
ジェクトとの使用関係についてのユーザからの入力をC
RUD定義部が編集し、そのCRUD定義部の内容を既
定オブジェクト生成部が前記イベントトレース図に指定
されているオブジェクトに従って分類し、ユーザからの
既定オブジェクトの見直しをオブジェクト選出部が受付
け、この見直しされたオブジェクトの確定をオブジェク
ト確定部が行い、適切なオブジェクトに操作を配分した
イベントトレース図をイベントトレース図生成部が再生
成するように構成したので、作成するモデルの質を高
め、作業効率を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるオブジェクト
指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるエンティティ
オブジェクトとそれらの静的関連を図示したオブジェク
ト図の一例を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるシナリオの一
例を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるCRUD定義
部での編集内容の一例を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるCRUD定義
部において、操作とエンティティオブジェクトとの使用
関係を定義するのに用いる記法の一例を示す説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態1によるオブジェクト
選出部での選出結果の一例を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1によるオブジェクト
確定部の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1によるオブジェクト
確定部での確定結果の一例を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態1によるイベントトレ
ース図生成部が生成するイベントトレース図の一例を示
す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態2によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態2によるイベントト
レース図の一例を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による既定オブジ
ェクト生成部が生成する結果の一例を示す説明図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態2によるオブジェク
ト選出部での選出結果の一例を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態2によるイベントト
レース図生成部が生成するイベントトレース図の一例を
示す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態3によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態3による操作単位粒
度チェック部の動作を示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態3による操作単位粒
度チェック部のチェック結果の一例を示す説明図であ
る。
【図18】 この発明の実施の形態4によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態4による自動オブジ
ェクト生成部の動作を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態4による自動オブジ
ェクト生成部の動作結果の一例を示す説明図である。
【図21】 この発明の実施の形態5によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図22】 この発明の実施の形態5によるオブジェク
ト確定部の動作を示すフローチャートである。
【図23】 この発明の実施の形態6によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態6による該当オブジ
ェクト図生成部が生成するオブジェクト図の一例を示す
説明図である。
【図25】 この発明の実施の形態7によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図26】 この発明の実施の形態7によるオブジェク
ト階層構造図生成部が生成するオブジェクト階層構造図
の一例を示す説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態8によるオブジェク
ト指向システム分析設計支援装置を示す構成図である。
【図28】 この発明の実施の形態8による業務フロー
図編集部で編集する業務フロー図の一例を示す説明図で
ある。
【図29】 この発明の実施の形態8による機能単位抽
出部の動作を説明するフローチャートである。
【図30】 この発明の実施の形態8による機能単位抽
出部が抽出する機能単位の一例を示す説明図である。
【図31】 従来のオブジェクト指向システム分析設計
支援装置を示す構成図である。
【符号の説明】
0102 シナリオ編集部、0104,1002 イベ
ントトレース図生成部、0105 イベントトレース図
編集部、0107,1003,2502,2703 分
析設計情報データベース、0108,1004 操作手
順読込部、0109 CRUD定義部、0110 オブ
ジェクト選出部、0111,2103,2303 オブ
ジェクト確定部、1005 既定オブジェクト生成部、
1502操作単位粒度チェック部、1802 自動オブ
ジェクト生成部、2102 該当イベントトレース図生
成部、2302 該当オブジェクト図生成部、2501
オブジェクト階層構造図生成部、2701 業務フロー
図編集部、2702機能単位抽出部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析設計対象業務における特定のイベン
    トにより行われる一連の操作内容を示したシナリオを編
    集するシナリオ編集部と、シナリオよりその一連の操作
    手順を読込む操作手順読込部と、その読み込まれた各操
    作と正規化レベルの属性とその属性の操作をもつエンテ
    ィティオブジェクトとの使用関係を編集するCRUD定
    義部と、そのCRUD定義部の内容より各操作を行うオ
    ブジェクトとして、複数のエンティティオブジェクトに
    またがる操作を担当する制御オブジェクトまたはエンテ
    ィティオブジェクトを選出するオブジェクト選出部と、
    その選出されたオブジェクトを確定するオブジェクト確
    定部と、確定されたオブジェクトを用いて前記シナリオ
    に対するイベントトレース図を生成するイベントトレー
    ス図生成部と、エンティティオブジェクトとそれらの静
    的関連情報と、シナリオと、オブジェクト抽出情報と、
    制御オブジェクト情報と、イベントトレース図情報を保
    存する分析設計情報データベースとを備えたオブジェク
    ト指向システム分析設計支援装置。
  2. 【請求項2】 分析設計対象業務における特定のイベン
    トにより行われる一連の操作内容を示したイベントトレ
    ース図を編集するイベントトレース図編集部と、イベン
    トトレース図情報よりその一連の操作手順を読込む操作
    手順読込部と、その読込まれた各操作と正規化レベルの
    属性とその属性の操作をもつエンティティオブジェクト
    との使用関係を編集するCRUD定義部と、前記イベン
    トトレース図情報に定義されたオブジェクトを各操作を
    行うオブジェクトとして選出する既定オブジェクト生成
    部と、前記CRUD定義部の内容より各操作を行うオブ
    ジェクトを見直して選出するオブジェクト選出部と、そ
    の選出されたオブジェクトを確定するオブジェクト確定
    部と、確定されたオブジェクトを用いて前記イベントト
    レース図を更新するイベントトレース図生成部と、エン
    ティティオブジェクトとそれらの静的関連情報と、オブ
    ジェクト抽出情報と、制御オブジェクト情報と、イベン
    トトレース図情報を保存する分析設計情報データベース
    とを備えたオブジェクト指向システム分析設計支援装
    置。
  3. 【請求項3】 CRUD定義部での定義内容に対して各
    操作の機能としての粒度をチェックする操作単位粒度チ
    ェック部を備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のオブジェクト指向システム分析設計支援装
    置。
  4. 【請求項4】 CRUD定義部の定義内容より自動的に
    各操作を行うオブジェクトを選出する自動オブジェクト
    生成部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のオブジェクト指向システム分析設計支援装置。
  5. 【請求項5】 既存オブジェクトが持つ操作が使用され
    るイベントトレース図を生成する該当イベントトレース
    図生成部と、その情報を用いて前記オブジェクトの確定
    を行うオブジェクト確定部とを備えたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のオブジェクト指向システ
    ム分析設計支援装置。
  6. 【請求項6】 指定されたオブジェクトを強調したオブ
    ジェクト図を生成する該当オブジェクト図生成部と、そ
    の情報を用いてオブジェクトの確定を行うオブジェクト
    確定部とを備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のオブジェクト指向システム分析設計支援装
    置。
  7. 【請求項7】 制御オブジェクトとエンティティオブジ
    ェクトの階層構造図を生成するオブジェクト階層構造図
    生成部と、前記エンティティオブジェクトとそれらの静
    的関連情報と、シナリオと、オブジェクト抽出情報と、
    制御オブジェクト情報と、イベントトレース図情報と、
    オブジェクト階層情報を保存する分析設計情報データベ
    ースとを備えたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のオブジェクト指向システム分析設計支援装置。
  8. 【請求項8】 分析設計対象業務を業務イベントとその
    業務イベントに応じて行われる単位業務のフローとして
    記述する業務フロー図編集部と、業務フロー図情報より
    シナリオまたはイベントトレース図を記述する機能単位
    を抽出する機能単位抽出部と、エンティティオブジェク
    トとそれらの静的関連情報と、シナリオと、オブジェク
    ト抽出情報と、制御オブジェクト情報と、イベントトレ
    ース図情報と、業務フロー図情報を保存する分析設計情
    報データベースとを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のオブジェクト指向システム分析設計
    支援装置。
  9. 【請求項9】 シナリオ編集部で記述された一連の操作
    とエンティティオブジェクトとの使用関係についてのユ
    ーザからの入力をCRUD定義部が編集し、そのCRU
    D定義部の内容よりユーザがオブジェクトを選出する機
    能をオブジェクト選出部より提供し、選出されたオブジ
    ェクトに対して同一オブジェクトとの統合または新規オ
    ブジェクトの確定をオブジェクト確定部で行い、その確
    定されたエンティティオブジェクトまたは制御オブジェ
    クトを用いて、前記シナリオ編集部で記述されたシナリ
    オに対して操作の責務を適切に配分したイベントトレー
    ス図をイベントトレース図生成部で生成することを特徴
    とするオブジェクト指向システム分析設計支援方法。
  10. 【請求項10】 イベントトレース図で記述された一連
    の操作とエンティティオブジェクトとの使用関係につい
    てのユーザからの入力をCRUD定義部が編集し、その
    CRUD定義部の内容を既定オブジェクト生成部が前記
    イベントトレース図に指定されているオブジェクトに従
    って分類し、ユーザからの既定オブジェクトの見直しを
    オブジェクト選出部が受付け、この見直しされたオブジ
    ェクトの確定をオブジェクト確定部が行い、適切なオブ
    ジェクトに操作を配分したイベントトレース図をイベン
    トトレース図生成部が再生成することを特徴とするオブ
    ジェクト指向システム分析設計支援方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5603467B1 (ja) * 2013-07-26 2014-10-08 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 システムフロー図作成装置およびシステムフロー図作成プログラム
US9881073B2 (en) 2014-03-03 2018-01-30 Fujitsu Limited Method for reconfiguration of database, recording medium, and reconfiguration device

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