JPH0929268A - ミネラルウォーター製造装置 - Google Patents

ミネラルウォーター製造装置

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JPH0929268A
JPH0929268A JP7181759A JP18175995A JPH0929268A JP H0929268 A JPH0929268 A JP H0929268A JP 7181759 A JP7181759 A JP 7181759A JP 18175995 A JP18175995 A JP 18175995A JP H0929268 A JPH0929268 A JP H0929268A
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water
mineral
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water storage
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JP7181759A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiro Kato
辰廣 加藤
Hiroshi Tasaka
広 田阪
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/152Water filtration

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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に水温調整を行うことができ、飲用水中
に供給される炭酸ガスを有効に利用することができるミ
ネラルウォーター製造装置を提供する。 【解決手段】 飲用水を貯留する貯水タンク1と、貯水
タンク1より吐出する飲用水にミネラル成分を溶解させ
るミネラル添加層11と、ミネラル添加層11の給水側
または吐水側のいずれかに設けられた濾過材層12と、
飲用水を貯水タンク1とミネラル添加層11及び濾過材
層12との間で循環させ、貯水タンク1、ミネラル添加
層11または濾過材層12のいずれかより外方へ吐出さ
せる循環吐水用ポンプ5とを備え、貯水タンク1に、電
子冷却素子を備えた熱交換手段4を設けてなることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲用水にミネラル
成分を添加することによりミネラルウォーターを生成す
るミネラルウォーター製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水道水は水源の汚染によりカルキ
臭やカビ臭が年々ひどくなり、まずくなる一方である。
また、安全衛生面においても、ビルやマンションの高架
水槽における微生物汚染や赤水の発生等の問題をはじ
め、石綿やトリハロメタン等の発ガン性物質が飲料水へ
混入するという問題等が指摘されており、安全でおいし
い水に対する要求は日増しに高くなってきている。そこ
で、これらの要求を実現するものとして浄水器やミネラ
ルウォーターが広く普及してきている。
【0003】浄水器は、一般に、残留塩素やトリハロメ
タン等を除去する活性炭層と、濁度成分や細菌を瀘過す
る中空糸膜を有する濾過材層とにより構成されており、
上水道の蛇口等に接続することにより、カルキ臭やカビ
臭の無い安全な水を得ている。しかし、この浄水器に
は、ミネラルや遊離炭酸を添加する機能が無いので、浄
水中のミネラルや遊離炭酸の増加が無く、美味しさの点
では不十分である。
【0004】また、ミネラルウォーターは、湧水や深井
戸から採取された自然水をガラス瓶やポリエチレンテレ
フタレート(PET)等のプラスチック容器に詰めたも
ので、カルキ臭やカビ臭が無くまろやかな味であること
が好まれる一因になっている。しかし、このミネラルウ
ォーターはガラス瓶やプラスチック容器に詰められて販
売されるため、飲用するたびに購入しなければならず面
倒であり、また、家庭等まで運搬する手間がかかり甚だ
不便である。
【0005】そこで、コーラルサンド、石灰岩等の天然
のミネラル化剤、あるいはグリセロリン酸カルシウムや
塩化カルシウム等の化学合成物が徐々に溶解するように
加工されたミネラル化剤、等が充填されたカートリッジ
を備え、予め貯水タンクに貯留された飲用水を前記カー
トリッジに循環通水しミネラル成分を溶出させることに
よりミネラルウォーターを製造する装置が提案されてい
る。(例えば、特開昭61−161192号公報等参
照)
【0006】一方、飲用水中への遊離炭酸の添加や難溶
性のミネラル含有物質に含まれるミネラル成分を溶解さ
せることを目的として、飲用水中に炭酸ガスを溶解させ
る機能を持ったミネラルウォーター製造装置が提案され
ている。(例えば、特開昭52−14251号公報、特
開平5−212388号公報、実開平1−122833
号公報等参照) これらのミネラルウォーター製造装置においては、飲用
水中に炭酸ガスを溶解させる方法として、圧力容器中で
炭酸ガスを溶解させる方法、多孔性瀘過板を用い加圧下
で炭酸ガスを溶解させる方法、散気管を用いて炭酸ガス
を気泡状で飲用水中に放出させ溶解させる方法等が採ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚生省のお
いしい水研究会の報告にみられるように、飲んでおいし
い水と感じられる水温は20℃以下とされているが、従
来のミネラルウォーター製造装置により生成された水は
水温調整がなされておらず、おいしく飲むためには、例
えば、一旦冷蔵庫で冷却してから飲む等何等かの方法を
採る必要があり、はなはだ不便であるという問題点があ
った。また、加圧容器中で溶解させる方法や多孔性瀘過
板を用いて加圧下で溶解させる方法を採用したミネラル
ウォーター製造装置においては、耐圧性の容器や設備を
必要とし装置が大きくなるという問題点があった。ま
た、散気管を用いる方法を採用した装置においては、飲
用水中に放出される炭酸ガスの多くが空気中に散逸して
しまい、炭酸ガスの一部しか有効に利用されないという
問題点があった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、容易に水温調整を行うことができ、飲用水
中に供給される炭酸ガスを有効に利用することができる
ミネラルウォーター製造装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様なミネラルウォーター製造装置を採
用した。すなわち、請求項1記載のミネラルウォーター
製造装置は、飲用水を貯留する貯水タンクと、該貯水タ
ンクより吐出する飲用水にミネラル成分を溶解させるミ
ネラル添加層と、該ミネラル添加層の給水側または吐水
側のいずれかに設けられた濾過材層と、前記飲用水を貯
水タンクとミネラル添加層及び濾過材層との間で循環さ
せ、前記貯水タンク、ミネラル添加層または濾過材層の
いずれかより外方へ吐出させる循環吐水用ポンプとを備
え、前記貯水タンクに、電子冷却素子を備えた熱交換手
段を設けたものである。
【0010】請求項2記載のミネラルウォーター製造装
置は、前記貯水タンクとミネラル添加層及び濾過材層と
の間、または、前記貯水タンク、ミネラル添加層、濾過
材層のいずれかの吐出側、のいずれかに、中空糸膜を備
えた第2の濾過材層を設けたものである。
【0011】請求項3記載のミネラルウォーター製造装
置は、飲用水を貯留する貯水タンクと、該貯水タンクよ
り吐出する飲用水にミネラル成分を溶解させるミネラル
添加層と、前記飲用水を貯水タンクとミネラル添加層と
の間で循環させ、前記貯水タンクまたはミネラル添加層
のいずれかより外方へ吐出させる循環吐水用ポンプとを
備え、前記貯水タンクまたはミネラル添加層のいずれか
に、非多孔質ガス透過膜の両面に多孔質層を設けてなる
複合中空糸膜を備え該複合中空糸膜を介して前記飲用水
に炭酸ガスを溶解させる複合中空糸膜モジュールを設け
たものである。
【0012】請求項4記載のミネラルウォーター製造装
置は、前記貯水タンクとミネラル添加層との間、前記貯
水タンク、ミネラル添加層のいずれかの吐出側、のいず
れかに、中空糸膜を備えた濾過材層を設けたものであ
る。
【0013】請求項1記載のミネラルウォーター製造装
置では、前記貯水タンクに、電子冷却素子を備えた熱交
換手段を設けたことにより、該熱交換手段が前記貯水タ
ンクに貯留される飲用水を冷却し、常に飲用に最適な温
度に保つとともに炭酸ガス等の溶解性が向上し、味の良
い水になる。
【0014】請求項2記載のミネラルウォーター製造装
置では、前記貯水タンクとミネラル添加層及び濾過材層
との間、または前記貯水タンク、ミネラル添加層または
濾過材層のいずれかの吐出側、のいずれかに、中空糸膜
を備えた第2の濾過材層を設けたことにより、循環また
は吐出する飲用水中に含まれる濁度成分、細菌等の非イ
オン系汚濁成分を速やかに除去し、該飲用水の衛生度が
向上する。また、中空糸膜を用いているため、通過する
飲用水との接触面積が大きくなり、装置全体を小型化す
ることが可能になる。
【0015】請求項3記載のミネラルウォーター製造装
置では、前記貯水タンクまたはミネラル添加層のいずれ
かに、複合中空糸膜を介して前記飲用水に炭酸ガスを溶
解させる複合中空糸膜モジュールを設けたことにより、
供給される炭酸ガスを全て飲用水中に溶解し、この炭酸
ガスが空気中に散逸することが無くなる。
【0016】請求項4記載のミネラルウォーター製造装
置では、前記貯水タンクとミネラル添加層との間、前記
貯水タンク、ミネラル添加層のいずれかの吐出側、のい
ずれかに、中空糸膜を備えた濾過材層を設けたことによ
り、循環または吐出する飲用水中の炭酸ガスを減少させ
ることなく、該飲用水中に含まれる濁度成分、細菌等の
非イオン系汚濁成分を速やかに除去し、該飲用水の衛生
度が向上する。また、中空糸膜を用いているため、通過
する飲用水との接触面積が大きくなり、装置全体を小型
化することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るミネラルウォ
ーター製造装置の各実施形態について図面に基づき説明
する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態のミ
ネラルウォーター製造装置の概略構成図であり、図にお
いて、符号1は貯水タンク、2は浄水カートリッジ、3
は中空糸膜カートリッジ(第2の濾過材層)、4は電子
冷却素子を有する熱交換部、5は循環吐水用ポンプ、6
は切り替えコック、7は熱交換部4及び循環吐水用ポン
プ5の各動作を制御する制御部、8は吐水口、9はこれ
らを接続する管である。
【0018】貯水タンク1は、飲用水を貯留、保冷する
もので、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポ
リスチレンや真空二重層構造容器等により外部と断熱す
る構造になっている。浄水カートリッジ2は、ミネラル
剤が充填されて飲用水中にミネラル成分を溶出させるミ
ネラル剤層(ミネラル添加層)11と、残留塩素やトリ
ハロメタン等を濾過する濾過材層12とから構成されて
いる。前記ミネラル剤としては、コーラルサンドや石灰
岩等の天然ミネラル化剤、あるいは飲用水中に徐々に溶
解するように加工されたグリセロリン酸カルシウムや塩
化カルシウム等の化学合成剤等が好適に用いられる。ま
た、濾過材としては、活性炭、亜硫酸カルシウム、イオ
ン交換樹脂等が好適に用いられる。
【0019】中空糸膜カートリッジ3は、中空糸膜を用
いた濾過材層からなるもので、濁度成分、細菌等、非イ
オン性の汚濁成分を濾過、除去する。前記中空糸膜の材
料としては、シリコーン系、ポリオレフィン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリスルフォン系、セルロー
ス系、ポリウレタン系等の高分子材料が挙げられる。ま
た、中空糸膜の形態としては、外径が10〜5000μ
m、空孔率が10〜90%、孔径が0.01〜1μmの
範囲にあるものが好ましい。
【0020】熱交換部4は、貯水タンク1内の飲用水を
所定の水温まで効果的に冷却するために、熱抵抗が出来
る限り小さくなるように貯水タンク1に取り付けられて
おり、制御部7により通水と同時に飲用水の水温を設定
しておき、前記飲用水の水温が予め設定された所定の温
度に達したときに電子冷却素子への通電を停止する構成
である。循環吐水用ポンプ5は、飲用水の通水を行うた
めのポンプであり、循環吐水用ポンプの二次側に設けら
れた切り替えコック6を適宜切り替えることにより飲用
水の系内循環、及び外部への吐水の両方を行う事ができ
る。
【0021】次に、このミネラルウォーター製造装置の
動作について説明する。飲用水を貯水タンク1に満た
し、切り替えコック6を循環側に切り替えて循環吐水用
ポンプ5を作動させると、飲用水はミネラル剤層11を
通過し該飲用水中にミネラル成分が溶出しミネラルウォ
ータとなり、次いで濾過材層12を通過し残留塩素やト
リハロメタン等が濾過され、再び貯水タンク1に戻さ
れ、連続的に循環通水が行われる。
【0022】循環通水の開始と同時に、貯水タンク1に
取り付けられた電子冷却素子に通電し、貯水タンク1内
のミネラルウォータを所定の水温以下に冷却する。貯水
タンク内1のミネラルウォータが所定の温度まで冷却さ
れると、制御部7により電子冷却素子への通電を停止
し、最適な水温のミネラルウォーターの製造が完了す
る。
【0023】この貯水タンク1内のミネラルウォーター
は保冷されているが、放置時間が長くなると水温が上昇
しおいしい水と感じられる温度より高くなってしまうこ
とがある。そこで、水温が所定の温度以上になった場
合、制御部7により電子冷却素子への通電を再度開始す
るとともに、循環吐水ポンプ5を稼動させてミネラルウ
ォーターを循環させつつ再度所定の温度まで冷却する。
【0024】製造が完了した冷えたミネラルウォーター
は、切り替えコック6を吐水側に切り替えて循環吐水用
ポンプ5を作動させることにより、中空糸膜カートリッ
ジ3に通水され、この中を通過する間に濁度成分、細菌
等、非イオン性の汚濁成分が濾過、除去され、吐水口8
より吐水される。
【0025】以上説明したように、本実施形態のミネラ
ルウォーター製造装置によれば、貯水タンク1に電子冷
却素子を有する熱交換部4を取り付けたので、貯水タン
クに貯留されるミネラルウォーターを最適な水温まで冷
却することができ、常に飲用に最適な温度に保つことが
できる。したがって、最適な水温に冷却された味の良い
ミネラルウォーターを常に供給することができる。
【0026】また、吐水側に中空糸膜カートリッジ3を
設けたので、ミネラルウォーター中の濁度成分、細菌
等、非イオン性の汚濁成分を濾過、除去し、衛生度を向
上させることができる。また、中空糸膜を用いているの
で、通過する飲用水との接触面積を大きくすることがで
き、装置全体を小型化することができる。
【0027】なお、上記実施形態においては、ミネラル
剤層11と濾過材層12とを1つの浄水カートリッジ2
内に配置した構成としたが、これらミネラル剤層11及
び濾過材層12は別々のカートリッジとして系内に配置
してもよい。また、循環吐水用ポンプ5の替わりに、循
環用のポンプと吐水用ポンプとを設置し、これらの運転
を切り替えることにより循環と吐水を切り替える構成と
してもよい。さらに、前記中空糸膜は浄水カートリッジ
2内に配置しても、別々のカートリッジとして系内に配
置してもよい。
【0028】(第2の実施形態)図2は本発明の第2の
実施形態の間欠給水型のミネラルウォーター製造装置の
概略構成図であり、図において、21は貯水タンク1内
に設けられた複合中空糸膜モジュール、22は難溶性ミ
ネラル含有物質が充填され飲用水中にミネラルを溶解さ
せるミネラルカートリッジ(ミネラル添加層)、23は
活性炭と中空糸膜からなる浄水器カートリッジ(濾過材
層)、25は液化炭酸が充填された炭酸ガスボンベ、2
6は減圧器、27は電磁弁である。
【0029】複合中空糸膜モジュール21は、図3に示
す様に、複合中空糸膜31が、下端に炭酸ガス取り入れ
口32が形成されたポッティング部33に固定され、さ
らに有底円筒状のメッシュ34により覆われている。複
合中空糸膜31は、図4に示す様に、円筒状の非多孔質
ガス透過膜37の内周面及び外周面各々に多孔質層3
8,39を設け、該複合中空糸膜31を介してミネラル
ウォーターに炭酸ガスが溶解されるもので、その形態と
しては、外径が10〜5000μm、多孔質層38,3
9の空孔率が10〜90%、その孔径が0.001〜1
0μmの範囲にあるのが好ましい。
【0030】非多孔質ガス透過膜37は、炭酸ガスボン
ベ25より供給される炭酸ガスを飲用水に溶解・拡散さ
せる膜で、シリコーン系、ポリウレタン系、ポリオレフ
ィン系等の高分子材料が好適に用いられる。多孔質層3
8,39としては、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリアミド系、ポリスルフォン系、セルロース系等
の高分子材料が好適に用いられる。
【0031】次に、このミネラルウォーター製造装置の
動作について説明する。飲用水を貯水タンク1に満た
し、切り替えコック6を循環側に切り替えて循環吐水用
ポンプ5を作動させる。循環開始後、電磁弁27を開
け、炭酸ガスボンベ25内の炭酸ガスを放出させて減圧
器26により所定の圧力まで減圧させ、この減圧された
炭酸ガスを複合中空糸膜モジュール21に充填させ、飲
用水中に炭酸ガスを溶解させる。
【0032】複合中空糸膜モジュール21では、多孔質
層38の内側(または多孔質層39の外側)に炭酸ガス
を充填し、多孔質層39の外側(または多孔質層38の
内側)に飲用水を通水させることにより、前記炭酸ガス
を非多孔質ガス透過膜37を通過させることにより飲用
水中に効率よく溶解させる。ここでは、炭酸ガスと飲用
水は非多孔質ガス透過膜37で分離されているので、炭
酸ガスは散気管のように気泡となって飲用水中に放出さ
れることはなく、炭酸ガスの全量が飲用水中へ溶解す
る。
【0033】その後、循環吐水用ポンプ5の運転を続け
ミネラルカートリッジ22に充填されている難溶性ミネ
ラル含有物質からミネラルを飲用水中に溶解させ、ミネ
ラルウォーターを生成する。ミネラルの溶解後、切り替
えコック6を吐水側に切り替え、ミネラルウォーターを
浄水器カートリッジ23に通水し、活性炭により残留塩
素やトリハロメタンを、中空糸膜により濁度成分や雑菌
をそれぞれ除去した後、吐水口8より吐水させる。
【0034】以上説明したように、本実施形態のミネラ
ルウォーター製造装置によれば、貯水タンク1に複合中
空糸膜モジュール21を設けたので、供給される炭酸ガ
スを全て飲用水中に溶解させることができ、この炭酸ガ
スが空気中に散逸するのを防止することができる。
【0035】また、貯水タンク1及びミネラルカートリ
ッジ22の吐出側に浄水器カートリッジ23を設けたの
で、循環または吐出するミネラルウォーター中の炭酸ガ
スを減少させることなく、該ミネラルウォーター中に含
まれる濁度成分、細菌等の非イオン系汚濁成分を速やか
に除去し、該ミネラルウォーターの衛生度を向上させる
ことができる。また、中空糸膜を用いているため、通過
するミネラルウォーターとの接触面積を大きくすること
ができ、装置全体を小型化することができる。
【0036】なお、前記炭酸ガスボンベ25は、炭酸ガ
スを放出させる機能を有するものであればよく、例え
ば、液化炭酸ガスの他、固形炭酸ガス、化学反応により
炭酸ガスを発生させる薬品を混合させたもの等により炭
酸ガスを発生させる装置に替えることができる。また、
貯水タンク1に電磁冷却装置等の冷却手段を設ければ、
炭酸ガスの飲用水への溶解性をさらに向上させることが
できる。
【0037】(第3の実施形態)図5は本発明の第3の
実施形態の連続給水型のミネラルウォーター製造装置の
炭酸ガス溶解部の概略構成図であり、図において、41
は複合中空糸膜モジュール、42は取水口、43は給水
口である。複合中空糸膜モジュール41は、図6に示す
様に、複合中空糸膜31がポッティング部33,33に
固定され、これら複合中空糸膜31及びポッティング部
33,33は、側面に飲用水入口45及び飲用水出口4
6が形成された有底円筒状のケース本体47に収納され
ている。
【0038】次に、このミネラルウォーター製造装置の
動作について説明する。飲用水を取水口42から取り入
れ、複合中空糸膜モジュール41に通水する。複合中空
糸膜モジュール41では減圧器26により減圧された炭
酸ガスボンベ25からの炭酸ガスを複合中空糸膜31の
内部に充填し、外側に飲用水を通水し飲用水中に炭酸ガ
スを溶解させる。
【0039】炭酸ガスの溶解した飲用水はミネラルカー
トリッジ22に通水し、ミネラルカートリッジ22中の
難溶性ミネラル含有物質からミネラルを溶解させた後、
浄水器カートリッジ23に通水し、活性炭で残留塩素や
トリハロメタンを、中空糸膜で濁度成分や雑菌を除去し
た後給水口43より給水させる。
【0040】本実施形態のミネラルウォーター製造装置
においても、上記第2の実施形態のミネラルウォーター
製造装置と同様に、供給される炭酸ガスを全て飲用水中
に溶解させることができ、この炭酸ガスが空気中に散逸
するのを防止することができる。また、電磁冷却装置等
の冷却手段を設ければ、炭酸ガスの飲用水への溶解性を
さらに向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載のミネラルウォーター製造装置によれば、前記貯水タ
ンクに電子冷却素子を備えた熱交換手段を設けたので、
貯水タンクに貯留される飲用水を最適な水温まで冷却す
ることができ、常に飲用に最適な温度に保つことができ
る。したがって、最適な水温に冷却された味の良い飲用
水を常に供給することができる。
【0042】請求項2記載のミネラルウォーター製造装
置によれば、前記貯水タンクとミネラル添加層及び濾過
材層との間、または、前記貯水タンク、ミネラル添加
層、濾過材層のいずれかの吐出側、のいずれかに、中空
糸膜を備えた第2の濾過材層を設けたので、飲用水中の
濁度成分、細菌等、非イオン性の汚濁成分を濾過、除去
し、衛生度を向上させることができる。また、中空糸膜
を用いているので、通過する飲用水との接触面積を大き
くすることができ、装置全体を小型化することができ
る。
【0043】請求項3記載のミネラルウォーター製造装
置によれば、前記貯水タンクまたはミネラル添加層のい
ずれかに、非多孔質ガス透過膜の両面に多孔質層を設け
てなる複合中空糸膜を備え該複合中空糸膜を介して前記
飲用水に炭酸ガスを溶解させる複合中空糸膜モジュール
を設けたので、供給される炭酸ガスを全て飲用水中に溶
解させることができ、この炭酸ガスが空気中に散逸する
のを防止することができる。
【0044】請求項4記載のミネラルウォーター製造装
置によれば、前記貯水タンクとミネラル添加層との間、
前記貯水タンク、ミネラル添加層のいずれかの吐出側、
のいずれかに、中空糸膜を備えた濾過材層を設けたの
で、循環または吐出する飲用水中の炭酸ガスを減少させ
ることなく、該飲用水中に含まれる濁度成分、細菌等の
非イオン系汚濁成分を速やかに除去し、該飲用水の衛生
度を向上させることができる。また、中空糸膜を用いて
いるので、通過する飲用水との接触面積を大きくするこ
とができ、装置全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のミネラルウォーター
製造装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の間欠給水型のミネラ
ルウォーター製造装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のミネラルウォーター
製造装置の複合中空糸膜モジュールを示す概略構成図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態のミネラルウォーター
製造装置の複合中空糸膜を示す部分斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の連続給水型のミネラ
ルウォーター製造装置の炭酸ガス溶解部を示す概略構成
図である。
【図6】本発明の第3の実施形態のミネラルウォーター
製造装置の複合中空糸膜モジュールを示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 貯水タンク 2 浄水カートリッジ 3 中空糸膜カートリッジ(第2の濾過材層) 4 電子冷却素子を有する熱交換部 5 循環吐水用ポンプ 6 切り替えコック 7 制御部 8 吐水口 9 管 11 ミネラル化剤層(ミネラル添加層) 12 濾過材層 21 複合中空糸膜モジュール 22 ミネラルカートリッジ(ミネラル添加層) 23 浄水器カートリッジ(濾過材層) 25 炭酸ガスボンベ 26 減圧器 27 電磁弁 31 複合中空糸膜 32 炭酸ガス取り入れ口 33 ポッティング部 34 メッシュ 37 非多孔質ガス透過膜 38,39 多孔質層 41 複合中空糸膜モジュール 42 取水口 43 給水口 45 飲用水入口 46 飲用水出口 47 ケース本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/68 520 C02F 1/68 520M 530 530B 540 540D 540Z A23L 2/00 B01D 63/02 B01D 63/02 B01F 1/00 B B01F 1/00 C02F 1/44 Z C02F 1/44 E03C 1/044 E03C 1/044 A23L 2/00 V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲用水を貯留する貯水タンクと、該貯水
    タンクより吐出する飲用水にミネラル成分を溶解させる
    ミネラル添加層と、該ミネラル添加層の給水側または吐
    水側のいずれかに設けられた濾過材層と、前記飲用水を
    貯水タンクとミネラル添加層及び濾過材層との間で循環
    させ、前記貯水タンク、ミネラル添加層または濾過材層
    のいずれかより外方へ吐出させる循環吐水用ポンプとを
    備え、 前記貯水タンクに、電子冷却素子を備えた熱交換手段を
    設けてなることを特徴とするミネラルウォーター製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記貯水タンクとミネラル添加層及び濾
    過材層との間、または、前記貯水タンク、ミネラル添加
    層、濾過材層のいずれかの吐出側、のいずれかに、中空
    糸膜を備えた第2の濾過材層を設けてなることを特徴と
    する請求項1記載のミネラルウォーター製造装置。
  3. 【請求項3】 飲用水を貯留する貯水タンクと、該貯水
    タンクより吐出する飲用水にミネラル成分を溶解させる
    ミネラル添加層と、前記飲用水を貯水タンクとミネラル
    添加層との間で循環させ、前記貯水タンクまたはミネラ
    ル添加層のいずれかより外方へ吐出させる循環吐水用ポ
    ンプとを備え、 前記貯水タンクまたはミネラル添加層のいずれかに、 非多孔質ガス透過膜の両面に多孔質層を設けてなる複合
    中空糸膜を備え、該複合中空糸膜を介して前記飲用水に
    炭酸ガスを溶解させる複合中空糸膜モジュールを設けて
    なることを特徴とするミネラルウォーター製造装置。
  4. 【請求項4】 前記貯水タンクとミネラル添加層との
    間、前記貯水タンク、ミネラル添加層のいずれかの吐出
    側、のいずれかに、中空糸膜を備えた濾過材層を設けて
    なることを特徴とする請求項3記載のミネラルウォータ
    ー製造装置。
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